編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2026年5月28日にリリースされる新パック「進撃パラドックス」の環境や、ノココッチを活用したエネルギー破壊コントロールの具体的な戦術が気になっていると思います。 新環境に向けてデッキ構築の方向性を模索している段階の方も多いでしょう。
この記事を読み終える頃には、ノココッチを主軸とした盤面制圧のメカニズムや、環境トップに対する具体的な対策についての疑問が解決しているはずです。
- 後攻最速進化による序盤のテンポロス誘発
- 環境トップの強力なエネルギー加速への確実な対抗策
- 無色タイプ要求による既存デッキへの高い出張性能と汎用性
- 相手のフィニッシャーを封殺する詰めの盤面制圧メカニズム
それでは解説していきます。
進撃パラドックスの環境変化とノココッチの立ち位置
古代・未来テーマの台頭による環境の高速化とインフレ
5月28日の10時にリリース予定の新パック「進撃パラドックス」は、環境を大きく塗り替えるポテンシャルを秘めています。 特に注目すべきは、スカーレット・バイオレットから登場した「古代」と「未来」のパラドックスポケモンたちの本格参戦です。
これまでの環境と比較しても、カード単体のカードパワーが一段階引き上げられている印象を受けます。 オーリム博士やフトゥー博士といった強力な専用サポートカードの登場により、デッキの回転率やエネルギー供給の速度が格段に向上しています。
この高速化する環境において、正面からのダメージレースだけで打ち勝つことは容易ではありません。 相手の理想的な動きをいかに阻害し、自分のペースに引きずり込むかが、新環境を生き抜くための最重要課題となってきます。
ブーストエナジー環境における要求エネルギーへの干渉の重要性
新パックの目玉である「ブーストエナジー古代」と「ブーストエナジー未来」は、非常に厄介なポケモンのどうぐです。 古代は最大HPを+40し、未来は与えるダメージを+20するという、シンプルながら強力な効果を持っています。
HPが底上げされたポケモンを一撃で倒すことは難しく、逆にダメージが底上げされた攻撃を耐え凌ぐことも困難になります。 このような環境下で活路を見出すには、相手のポケモンそのものではなく、行動の起点となる「エネルギー」に干渉する戦術が極めて有効です。
強力な技を持っていたとしても、エネルギーが足りなければただの的になり下がります。 ここで白羽の矢が立つのが、相手のリソースを直接削り取るエネルギー破壊コントロールという戦術なのです。
ノココッチがもたらすコントロールデッキの新たな可能性
これまでにも相手の動きを制限するカードは存在していましたが、決定力に欠ける場面が多々ありました。 しかし、今回のパックで追加された「ノココッチ」は、コントロール戦術の歴史を大きく変えるスペックを誇っています。
要求エネルギーの少なさと、確定でのエネルギー破壊という破格の性能を併せ持っています。 特に、相手の盤面が完成する前の序盤からプレッシャーをかけられる点は、他の妨害カードにはない明確な強みです。
ノココッチの登場により、ただ耐えるだけのコントロールではなく、相手のテンポを崩しながら能動的に盤面を支配していく新たなアーキタイプが成立するでしょう。 次項からは、その圧倒的なコントロール性能について深掘りしていきます。
ノココッチ「いきなりドリル」の圧倒的コントロール性能
進化時効果によるランダム2エネ破壊の驚異的なテンポアドバンテージ
ノココッチの技「いきなりドリル」は、無色エネルギー2つで60ダメージを与えつつ、追加効果を発動します。 その効果とは、「この番ノコッチから進化していたなら、相手のバトルポケモンからエネルギーをランダムに2個トラッシュする」というものです。
ポケポケのシステムにおいて、1ターンに手貼りできるエネルギーは原則1つです。 つまり、2つのエネルギーを破壊するということは、相手の2ターン分の行動リソースを奪い去ることに等しいのです。
後攻2ターン目に最速でこの技を決めることができれば、相手のテンポは完全に崩壊します。 相手が苦労して準備したアタッカーを機能不全に陥らせ、こちらは安全に盤面を構築する猶予を得ることができるのです。
無色タイプゆえの汎用性とあらゆるデッキへの出張性能の高さ
ノココッチの特筆すべき点は、技の要求エネルギーが無色2つであるということです。 特定のタイプのエネルギーを必要としないため、基本的にはどのようなタイプのデッキにも自然に組み込むことができます。
雷デッキのサブアタッカーとして採用したり、超タイプの超耐久デッキの妨害要員として採用したりと、構築の幅は無限大です。 環境のメタゲームに合わせて、メインギミックの隙間を埋めるような柔軟な運用が可能となります。
また、ノコッチ自体も無色タイプであるため、サーチ手段やドローソースを共有しやすい点も優秀です。 専用の構築に縛られることなく、プレイヤーのプレイスタイルに合わせたカスタマイズの楽しさを提供してくれます。
60ダメージという絶妙な打点ラインとダメージレースの優位性
エネルギー破壊に目が行きがちですが、「いきなりドリル」の60ダメージという打点も決して馬鹿にできません。 序盤のシステムポケモンや、進化前のたねポケモンであれば、十分に致命傷を与えられる数値です。
2回攻撃すれば120ダメージとなり、多くの非exの1進化ポケモンを気絶圏内に収めることができます。 相手の反撃手段(エネルギー)を奪いながら、着実にダメージを蓄積していく動きは、相手にとって非常にストレスのかかる展開となります。
コントロールデッキ特有の「試合が長引きすぎて時間切れになる」という弱点を、この最低限の打点が補ってくれます。 妨害と削りを同時にこなすことで、ダメージレースにおいても優位に立つことが可能なのです。
ノココッチを活用したエネルギー破壊デッキの構築論
デッキコンセプト:相手の行動回数を最小限に抑え込む
ノココッチを主軸としたコントロールデッキの基本コンセプトは、「相手に何もさせない」ことです。 相手の強力な技の発動を遅らせ、その間にこちらが勝利条件を満たすための準備を整えます。
そのためには、ノココッチをいかに安定して場に出し、進化させるかが構築上の最優先課題となります。 デッキの約半分は、ノコッチとノココッチ、そしてそれらを引き込むためのドロー・サーチ系カードで占められることになるでしょう。
相手の息継ぎのタイミングを狙ってエネルギーを割り続け、最終的には相手の心が折れる盤面を作り上げるのが目標です。 派手な大ダメージを連発するデッキとは異なる、緻密で計算されたプレイングが求められるアーキタイプです。
相性の良いアタッカーとサブギミックの選択基準
ノココッチは妨害要員としては超一流ですが、相手の主力exポケモンを単独で倒し切るだけの火力はありません。 そのため、エネルギーを破壊した後に、確実に相手を仕留めるためのメインアタッカーを別で用意する必要があります。
相性が良いのは、少ないエネルギーで起動でき、かつ中打点をコンスタントに出し続けられるポケモンです。 例えば、新パックに収録されている「ドゲザン」は、味方が気絶するたびに火力が上がるため、ノココッチが倒された後の切り返しとして非常に優秀です。
また、「キョジオーン」のような特性による回復ギミックを組み合わせるのも一つの手です。 エネ破壊で相手の攻撃頻度を下げつつ、受けたダメージを毎ターン回復することで、鉄壁の要塞を築き上げることができます。
サポート・グッズによる盤面安定化と進化の再現性向上
ノコッチからノココッチへの進化を任意のタイミングで成功させるには、トレーナーズによる手厚いサポートが不可欠です。 進化ポケモンを確定でサーチできるグッズや、手札をリフレッシュする強力なサポートカードを最大枚数採用すべきでしょう。
「いきなりドリル」の追加効果は「この番に進化したなら」という厳しい条件があります。 したがって、無闇に進化させるのではなく、相手のバトルポケモンにエネルギーが2つ以上ついたタイミングを見計らう必要があります。
手札にノココッチを抱えつつ、必要なタイミングで確実に進化させるためのリソース管理能力が、構築段階から試されます。 場合によっては、ポケモンをベンチに戻すカードを採用し、ノココッチのギミックを再利用する構築も視野に入ります。
エネ破壊を軸とした多角的な盤面制圧のメカニズム
エネルギー破壊はあくまで手段の一つであり、最終的な目的はゲームの勝利です。 ノココッチの動きをより確実なものにするため、他の妨害手段を複合的に絡めることで、制圧力をさらに高めることができます。
例えば、相手の手札に干渉するサポートカードを併用し、エネルギーの供給源そのものを断ち切る動きが考えられます。 また、相手のベンチポケモンを強制的にバトル場に引きずり出すグッズを使い、エネルギーのついていないポケモンを縛り付ける戦術も有効です。
これらのギミックが複雑に絡み合うことで、相手は解決策を見出すことが極めて困難になります。 一つ一つのアクションは地味でも、全体として見れば相手を完全に窒息させるほどのコントロール力を発揮します。
ノココッチコントロールにおける序盤・中盤・終盤のプレイング
序盤:最速進化を狙うマリガン基準と盤面形成のセオリー
ゲーム開始時の初手(マリガン)は、コントロールデッキにおいて勝敗を分ける重要な要素です。 理想は、バトル場に壁となるポケモンを置き、ベンチにノコッチを展開、手札にノココッチとエネルギーを確保している状態です。
先攻であればエネルギーを貼りながら様子見し、後攻であればドローサポートを使ってパーツを集めにいきます。 相手がアグロ系の速攻デッキであると判明した場合、多少のリスクを背負ってでも2ターン目の進化・エネ破壊を狙いにいく必要があります。
逆に相手が展開の遅いデッキであれば、進化のタイミングを遅らせて、相手が本命のアタッカーにエネルギーを集めた瞬間を狙い撃つのが定石です。 序盤の数ターンの見極めが、その後のゲーム展開を大きく左右します。
中盤:テンポロスを誘発しつつ自陣のリソースを拡大する
中盤戦は、ノココッチの「いきなりドリル」をいかに効果的なタイミングで叩き込むかの心理戦となります。 相手はこちらのノココッチを警戒し、エネルギーを分散して貼ってくるなどの対策を講じてくるはずです。
それに対してこちらは、相手の分散したエネルギーを無駄にさせるよう、バトル場のポケモンを倒し切るか、ベンチに干渉するかの択を迫ります。 エネ破壊が決まり相手が動きを止めたターンは、すかさずドローサポートを使用し、後続のアタッカーの育成や次の妨害札の確保に努めましょう。
テンポを奪うだけでなく、奪った時間を利用してこちらのリソースを拡大していくことが、コントロールを完遂するための鍵となります。 常に相手の数手先を読み、最適な行動を選択し続ける集中力が求められます。
終盤:相手のフィニッシャーを完全に封殺する詰めの動き
終盤になると、お互いにリソースが枯渇し、一撃の重みが増してきます。 相手は切り札である大型exポケモンを起動させ、一気に盤面をひっくり返そうと狙ってくるでしょう。
ここで重要になるのが、あらかじめ温存しておいた2体目のノココッチや、ベンチ呼び出し手段です。 相手が勝負を仕掛けてきたタイミングで、ピンポイントにエネルギーを破壊し、フィニッシャーをただの置物に変えてしまいます。
相手の山札の残り枚数や、トラッシュにあるエネルギーの枚数を正確に把握し、「もう相手にはエネルギーを供給する手段がない」という状況を作り出すのが理想的なフィニッシュです。 息苦しいほどの制圧力を維持したまま、相手を投了に追い込むのがこのデッキの真骨頂です。
環境トップデッキへの対策とノココッチの刺さり具合
対ミライドンex・ゼラオラ:驚異的なエネ加速ギミックを咎める
新環境で猛威を振るうと予想されるのが、ミライドンexを筆頭とした雷タイプの高速展開デッキです。 特性「伝説の進撃」による登場時の一気のエネ集約や、レアコイル・ゼラオラによる加速ギミックは、放置すれば一瞬で盤面を制圧されます。
この対面において、ノココッチは非常に有効なストッパーとして機能します。 相手がミライドンexにエネルギーを集約した直後に「いきなりドリル」を当てることができれば、相手のメインウェポンを完全に沈黙させることができます。
雷デッキはエネルギーをトラッシュから回収する手段が限られている場合が多いため、一度破壊したエネルギーの損失は計り知れません。 相手の最も強い動きを真っ向から否定できる点が、このマッチアップにおける最大の強みです。
対コライドンex:メガ進化並みの超高耐久をエネルギー枯渇で無力化する
闘タイプのコライドンexは、「ブーストエナジー古代」をつけることでHP190という驚異的な耐久力を手に入れます。 さらに、「いにしえの闘技場」などのサポートが加われば、攻守ともに隙のない要塞と化します。
真正面からダメージを与えて倒すことはほぼ不可能な相手ですが、ノココッチの視点から見れば全く脅威ではありません。 どれほどHPが高かろうと、技を打つためのエネルギーが無ければ脅威にはならないからです。
コライドンexの技「ディノ粉砕」は強力ですが、エネルギーの要求値が高い傾向にあります。 そこを狙ってノココッチでエネルギーを剥がし続ければ、相手は高耐久のポケモンをバトル場に取り残されたまま、何もできずにターンを消費することになります。
対タケルライコ:一撃必殺のロマン砲のチャージを徹底的に妨害する
タケルライコは、水2、雷2、無色1という極めて重いエネルギー要求と引き換えに、相手を無条件で気絶させる凶悪な技を持っています。 オーリム博士などのエネ加速を駆使して、終盤にこのロマン砲を放つのが彼らの狙いです。
このデッキに対するノココッチの役割は、「チャージの未然防止」に尽きます。 相手が複数の色のエネルギーをタケルライコに集め始めたら、完成する前に「いきなりドリル」で削り取ってしまいます。
特にタケルライコは多色要求であるため、特定の色のエネルギーを破壊されるだけで、計画が大きく狂うことになります。 相手の準備期間が長いデッキであるほど、ノココッチの継続的な妨害は致命的に突き刺さります。
対テツノツツミex:フトゥー博士とのループギミックの始動を許さない
テツノツツミexは、場に出た最初のターンに相手を麻痺にするという厄介な追加効果を持っています。 これをフトゥー博士で手札に戻し、再びベンチに出して交代するという凶悪なループギミックが開発されると予想されています。
麻痺によるロックが決まってしまうと、こちらはポケモンを逃がすことも技を使うこともできなくなります。 このループを止めるには、テツノツツミexが技を打つための水エネルギーの供給を断つのが最も確実です。
テツノツツミexがバトル場に出てきた隙を見逃さず、ノココッチでエネルギーを破壊できれば、ループの始動を1ターン遅らせることができます。 その1ターンの猶予を使って、ベンチの準備を進めたり、相手のサポートの切れ目を狙ったりと、反撃の糸口を掴むことが可能になります。
ノココッチと競合する妨害カードとの性能比較検証
サケブシッポによる確定トラッシュ効果との差別化と使い分け
新パックには、ノココッチ以外にも相手の妨害を得意とするポケモンが複数収録されています。 その代表格が、超タイプの「サケブシッポ」です。
サケブシッポの技「かなりおいだすわ」は、コインを2回投げて全て表なら、相手のバトルポケモンそのものをトラッシュするという豪快な効果です。 決まればエネルギーごと盤面から消し去ることができるため、リターンは非常に大きいです。
しかし、確率に依存する点(25%の成功率)が最大のネックとなります。 安定して相手のリソースを削りたい場合は確定効果のノココッチを、一発逆転のロマンを求める場合や超タイプサポートを活かす場合はサケブシッポを、というように明確な使い分けが存在します。
ハバタクカミexのグッズロックとの併用による完全制圧の可能性
もう一枚の注目カードが、超タイプの「ハバタクカミex」です。 場に出た最初のターンに技を使うと、次の相手の番に手札からトレーナーズ(グッズ・サポート・スタジアム全て)を使えなくするという、強烈なロック性能を持っています。
このカードとノココッチを同じデッキに採用した場合、恐ろしいほどの相乗効果を生み出します。 ハバタクカミexで相手の動きを完全に封じ込めた後、身動きが取れない相手に対してノココッチでエネルギーを破壊するという、血も涙もないコンボが成立します。
要求されるエネルギーの色が異なるため構築難易度は高いですが、完成すれば環境のあらゆるデッキを機能停止に追い込めるポテンシャルを秘めています。 コントロール好きのプレイヤーにとっては、腕の鳴る構築となるでしょう。
進撃パラドックス妨害系カード性能比較表
ここで、新環境において採用候補となる主要な妨害系カードの性能を分かりやすく比較してみましょう。 それぞれのカードが持つ強みと弱みを把握することで、デッキ構築の精度はさらに高まります。
| カード名 | タイプ | 妨害対象 | 発動条件・確率 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|---|---|---|
| ノココッチ | 無色 | エネルギー(2個) | 進化ターンのみ (確定) | テンポロス誘発大、無色で使いやすい | 進化の手間、タイミングを選ぶ |
| サケブシッポ | 超 | ポケモン本体 | コイン2回表 (25%) | 決まれば一撃必殺のリターン | 運要素が強く、安定行動に欠ける |
| ハバタクカミex | 超 | トレーナーズ全般 | 出た最初のターン (確定) | 全面的な行動制限による強力なロック | EXなので倒された時のリスク大 |
| ソウブレイズex(プロモ) | 超 | お互いのエネルギー | なし (確定、お互いランダム1個) | 継続的なエネ破壊が可能、中打点あり | 自分のエネも割れるリスク、入手難易度 |
表から分かる通り、安定したエネルギー破壊という一点において、ノココッチの右に出るカードは存在しません。 状況に応じてこれらのカードを使い分け、あるいは組み合わせることが、新環境のコントロールデッキの鍵を握ります。
まとめ
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。























