
こんにちわ。部長のミカヅキです。
このブログでは金融知識をどこよりも優しく解説していきます。
積み立てNISAや銀行預金を始めた皆さんやこれから始めようとしている皆さんは『運用利回り』と『複利』についてちゃんと理解されていますか?
資産運用をする中でこの『運用利回り』と『複利』は切っても切れない関係にあり、運用している商品を評価する中で欠かせない重要な知識となります。
今回はこの運用利回りについての解説を行なっていきます。
この記事を読むことで以下のポイントを理解することができます。
- 運用利回りについて理解できる
- 複利について理解できる
それでは早速説明をしていきたいと思います。
今の100円は10年後に100円の価値が無い
まず前段の話になります。
今の100円は10年後に同じ100円の価値が無いと言われてピンと来ますか?
消費税の増税に加えて過年物価上昇により身の回りの食料品や日用品などの価格はどんどんと上昇しています。
今130円で購入できている缶コーヒーも10年後には今の価格で購入できないとなると、金利の低い銀行貯金は価値がどんどんと減っていく事が理解頂けると思います。
つまり、資産運用する上で物価上昇は必ず意識しなければなりません。
おおよその目安として、物価は毎年1%上昇するとして、運用利回りは2%以上で運用していけば将来の対策になると言われています。
ちなみに皆さんはあまり意識していないと思いますが、銀行預金も立派な資産運用です。
ただメガバンクだと普通預金の金利は0.002%なので100万円預けて1年間で2円しか増えませんが、増えているので一応資産運用となります。
運用利回りとは
運用利回りとは金融商品が一定期間に生み出す利益の程度を%で表したものです。
銀行預金で説明するとメガバンクで0.002%、楽天銀行だと0.1%ですね。
(例)100万円を預けた場合、年間の運用益は20円となります。
投資信託の優良ファンド(運用会社)だと5〜7%程度となります。
(例)100万円を預けた場合、年間の運用益は70,000円となります。
単利と複利とは
「単利」とは、運用利益を元本には組み入れず、元本部分に対してのみ利息がつくものです。
元本部分は預けた当初の金額から増えることはありません。
(例)運用利回りが3%の場合、100万円を3年間預けた場合の単利による効果は9万円となります。
期間 | 利息 | 合計金額 |
---|---|---|
1年後 | 3万円 | 103万円 |
2年後 | 3万円 | 106万円 |
3年後 | 3万円 | 109万円 |
一方、「複利」とは、運用で得た収益や利息を再び投資することで、運用益が運用益を生んでふくらんでいく効果のことをいいます。時間をかければかけるほど、お金自身が働いて稼ぐ金額が増えていくわけです。
ここで下記の例を見てみましょう。
(例)運用利回りが3%の場合、100万円を3年間預けた場合の複利による効果は約2,700円となります。
期間 | 利息 | 合計金額 |
---|---|---|
1年後 | 3万円 | 103万円 |
2年後 | 3万900円 | 106万900円 |
3年後 | 3万1,827円 | 109万2,727円 |
これだけ見ると

なんだ、2,700円しか変わらないじゃん。
となりますよね。しかし、短期間では大きな差がなくても、長期になると複利の効果が大きくなります。
ここで40年後の資産の差を見てみましょう。今まであまり気にも留めずにいた方でも、複利効果を知ればお金の増え方にびっくりされると思います。
複利は更に複利を産み、この無限ループでお金が勝手に雪だるま式で増えていきます。

更にもう一つの例を見てみましょう。
条件別に運用利回り3パターンを比較したものです。
- 条件①メガバンク金利0.002%に毎月3万円を30年預けた場合
- 条件②投資信託の優良ファンド(運用会社)に同じ額を30年3%預けた場合
- 条件③投資信託の優良ファンド(運用会社)に同じ額を30年7%の利回りで預けた場合
そうすると、条件①と条件③30年後には資産が3.6倍も差がついています。
条件②も悪くなさそうに見えますが、もう少し運用利回りは高い水準で運用したいところですね。
以下にメガバンクに預けることが勿体無いかが分かると思います。

まとめ
今回は運用利回りと複利について詳しく解説しましたがいかがだったでしょうか。
アインシュタインの有名な言葉に『複利は人類最大の発明である』がありますが、その理由も納得ですね。
この複利はNISAと確定拠出年金に相性が良いため、NISAの投資信託は勝手にお金が増えるマネーマシンとも表現されてたりします。

皆さんも先ずは基本的な知識である「運用利回り」と「複利」の知識を身につけて、NISAと確定拠出年金を上手に運用していくことを強くお勧めします。
リンク
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