編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は2026年5月に発売するFORZA HORIZON 6での簡単なドリフトテクニックが気になっていると思います。
この記事を読み終える頃には誰でも超簡単にドリフトができるようになる方法についての疑問が解決しているはずです。
- 練習用車両GRスープラの準備
- 初心者向けアシスト設定手順
- 定常円旋回による基礎練習
- 高速外周ルートでの応用技
それでは解説していきます。
FORZA HORIZON 6ドリフト基礎知識と事前準備
基礎知識 : ドリフトの仕組みとメリット
ドリフトは後輪のトラクションを意図的に失わせ、滑りながらコーナリングを行うドライビングテクニックです。 レースゲームにおいては、単なる見栄えの良さだけでなく、特定のコーナーを素早く抜けるための手段として機能します。
特に本シリーズでは、横滑り状態を維持することでゲーム内のスキルポイントが継続的に加算されるシステムが存在します。 ドリフトの角度が深く、かつ速度が高いほど、このポイントの加算スピードは飛躍的に上昇します。
獲得したスキルポイントは、車両の特殊能力を解放したり、新しいアイテムを入手するための資源となります。 そのため、ドリフト技術の習得は単なる遊びの枠を超え、ゲーム全体の進行を有利に進めるための重要な攻略要素となります。
横滑りを維持する物理的なメカニズム
車両がカーブに進入する際、ステアリングを切ることで前輪のタイヤに横方向のグリップが発生します。 このタイミングでアクセルを強く踏み込むと、エンジンの駆動力が後輪タイヤの摩擦限界を超え、車体の後部が外側へ滑り始めます。
後輪が滑り出した後は、スピンを防ぐために進行方向とは逆の方向にステアリングを切るカウンターステアという操作が必要です。 アクセルによる後輪の空転量と、ステアリングによる前輪の進行方向への誘導のバランスを保つことが、ドリフトを成功させる絶対条件となります。
ゲーム内での評価とスコアシステム
ゲーム内では画面上部にスキルチェーンのスコアが表示され、ドリフト状態に移行すると自動的にスコアの計算が開始されます。 連続してドリフトを行い、障害物を破壊したり他の車とニアミスしたりすることで、スコアの倍率が掛け算で増えていきます。
しかし、壁に激突したり、完全に車両が停止してしまうと、それまで蓄積していたスコアチェーンは途切れてゼロになってしまいます。 そのため、スコアを稼ぐためには、単に滑らせるだけでなく、コースアウトせずに車体を完全にコントロール下に置く技術が求められます。
基礎知識 : 初心者が陥りやすいミスと対策
ドリフトに挑戦する初心者の多くが、アクセルを常に全開にしてしまうという致命的なミスを犯します。 後輪が滑り出している最中にアクセルをベタ踏みし続けると、後輪が際限なく外側へ押し出され、最終的に車体は内側を向いてスピンしてしまいます。
これを防ぐためには、アクセルの踏み込み量を調整するスロットルコントロールという技術が不可欠です。 滑りすぎていると感じたらアクセルを少し緩め、角度が浅くなってきたら再び踏み足すという繊細な操作を意識する必要があります。
カウンターステアの遅れによる制御不能
もう一つの典型的なミスは、カウンターステアを当てるタイミングの遅れです。 車体が滑り始めてから慌てて逆方向にハンドルを切っても、すでに車体の慣性はコントロールの限界を超えていることがほとんどです。
ドリフトのきっかけを作った直後、車体が横を向き始めるのとほぼ同時にカウンターステアの操作を開始しなければなりません。 このステアリング操作の遅れは、後述するコントローラーの設定や、視点変更による先読み技術によってある程度カバーすることが可能です。
振りっ返し時の荷重移動の失敗
コーナーを連続して抜ける際、右ドリフトから左ドリフトへ切り替える操作を「振りっ返し」と呼びます。 この切り替えの瞬間にアクセルを抜かずに強引にステアリングだけで曲がろうとすると、車体は強烈な反発力を持って反対側へ弾き飛ばされます。
いわゆる「お釣りをもらう」と呼ばれるこの現象は、サスペンションの縮みと伸びによる荷重移動の理解不足から発生します。 切り返しの瞬間は一瞬アクセルを抜き、車体の姿勢がまっすぐになるのを待ってから次のアクションに移る冷静さが求められます。
基礎知識 : FR車と4WD車の挙動の違い
本作品に登場する車は、エンジンと駆動輪の配置によっていくつかのレイアウトに分類されます。 ドリフトにおいて最も適しているのは、フロントにエンジンを搭載し、リアのタイヤを駆動させるFR(フロントエンジン・リアドライブ)方式の車両です。
FR車は前輪が操舵のみを担当し、後輪が駆動のみを担当するため、滑り出しが非常に自然でコントロールしやすいという特徴を持っています。 初心者がドリフトの練習を始める際は、必ずこのFRレイアウトの車両を選択することが上達への第一歩となります。
4WDレイアウトの安定性と弊害
一方で、四輪すべてにエンジンの動力が伝わる4WD(四輪駆動)方式の車両は、直進安定性とグリップ力に非常に優れています。 しかし、この高い安定性は、意図的に車体を滑らせるドリフトにおいては大きな障害となります。
後輪を滑らせようとしても、前輪が路面を強力にグリップして車体を前に引っ張ってしまうため、横滑りがすぐに収束してしまうのです。 高度なチューニングを施せば4WDでもドリフトは可能ですが、コントロールの難易度は跳ね上がるため、基本練習には不向きと言わざるを得ません。
ミッドシップエンジンの独特な挙動
スーパーカーなどに多く採用されているMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)方式の車両にも注意が必要です。 車体の中心付近に重いエンジンが配置されているため、コーナリングの限界速度は高いものの、限界を超えた瞬間にコマのようにスピンする特性があります。
一度滑り出すと慣性モーメントの関係で挙動が非常にピーキーになり、カウンターステアでの修正が極めて難しくなります。 美しいドリフトを維持するためには、フロントに重量物があるFR車特有の、緩やかな滑り出しを利用する方が圧倒的に簡単です。
基礎知識 : アシスト設定の最適解
ゲームを起動した初期状態では、初心者でも簡単にレースができるように様々な電子制御アシストがオンに設定されています。 しかし、これらの親切なアシスト機能は、車の挙動を意図的に乱すドリフトにおいては完全に邪魔な存在となってしまいます。
ドリフトの練習を始める前に、必ずポーズメニューの「難易度設定」から、いくつかのアシスト項目を無効化しておく必要があります。 この設定変更を行わない限り、どれだけ練習しても車を自由に滑らせることは物理的に不可能です。
トラクションコントロールの解除
最も重要な設定変更は、トラクションコントロール(TCR)を「オフ」にすることです。 この機能は、タイヤが空転したことを検知すると自動的にエンジンの出力を絞り、グリップを回復させるシステムです。
ドリフトは後輪を意図的に空転させ続ける技術であるため、TCRがオンの状態では滑り出しそのものをシステムが強制終了させてしまいます。 TCRをオフにすることで、アクセルを踏んだ分だけ後輪にパワーが伝わり、自由な空転状態を作り出すことができるようになります。
スタビリティコントロールの解除
同様に、スタビリティコントロール(STM)も必ず「オフ」に設定してください。 STMは車体の不自然な横滑りを検知すると、各車輪に独立してブレーキをかけ、車体を強制的にまっすぐな姿勢に戻そうとする安全装置です。
ドリフトの深いアングルは、このSTMのシステムから見れば「危険なスピン状態」と認識され、強いブレーキ介入を招きます。 美しい横滑りを維持するためには、車体の姿勢制御をシステム任せにせず、プレイヤー自身のステアリング操作で行う必要があります。
基礎知識 : コントローラーの操作のコツ
本作品を一般的なゲームパッドでプレイする場合、アナログスティックとトリガーの特性を深く理解することが重要です。 キーボードのボタンのような「0か100か」のデジタルな入力ではなく、中間の入力を保持する技術がドリフトの成否を分けます。
特にアクセルを担当する右トリガーは、常に全開にするのではなく、状況に応じて半分だけ引く、7割だけ引くといった細かな調整が必要です。 このハーフアクセルの感覚を掴むことが、スピンを防ぎつつドリフト状態を長く維持するための最大の鍵となります。
スティックの弾きと保持のテクニック
ステアリングを担当する左スティックの操作も、ただ左右に倒し切るだけでは繊細なコントロールは不可能です。 ドリフトのきっかけを作る際はスティックを一瞬だけ深く倒し、その後は中央付近の細かな領域で小刻みに角度を調整します。
また、スティックから指を離してバネの力で瞬時に中央へ戻す「弾き」のテクニックも、素早いカウンターステアの際に有効です。 画面内の車の挙動と、自分の指先の微妙な力の入れ具合をリンクさせるには、反復練習による筋肉の記憶が不可欠です。
インパルストリガーによる情報収集
Xbox純正コントローラーなどに搭載されているインパルストリガーの振動機能は、路面情報を得るための強力な武器となります。 タイヤがグリップの限界に達したり、激しく空転したりすると、トリガー部分が独立して細かく振動し、プレイヤーに警告を発します。
この振動の変化を指先で感じ取ることで、画面を見るよりも早くタイヤの限界状況を察知し、アクセルを抜く判断を下すことができます。 振動機能を単なる演出と考えず、車と対話するための重要なセンサーとして活用することが上達への近道です。
基礎知識 : ハンコンとの操作感比較
ステアリングホイール型のコントローラー(ハンコン)を使用すると、ドリフトの体験はより実車に近いリアルなものへと変化します。 最大の利点は、フォースフィードバック機能によって、フロントタイヤのグリップ状態や車体の荷重移動が直接手に伝わってくる点です。
車体が横滑りを始めると、ステアリングは自然とカウンターの方向へ回転しようとするセルフアライニングトルクを発生させます。 この力を利用してステアリングの反力を手のひらで感じながら滑らせる感覚は、ゲームパッドでは決して味わえない大きなメリットです。
ペダルワークによる繊細な荷重移動
ハンコンに付属するペダルユニットを使用することで、アクセルとブレーキの操作解像度はゲームパッドのトリガーの比ではありません。 足首の細かな動きによってエンジンの回転数をミリ単位で調整できるようになり、限界領域でのスロットルコントロールが圧倒的に容易になります。
さらに、クラッチペダルを搭載したモデルであれば、「クラッチ蹴り」と呼ばれるドリフトのきっかけ作りの高等技術も使用可能になります。 これはコーナー進入時に一瞬クラッチを切り、エンジンを空吹かししてからクラッチを繋ぐことで、駆動系に強い衝撃を与えて後輪を滑らせる技術です。
導入のハードルとゲームパッドの利点
ハンコンはドリフトの精度を極限まで高めることができますが、機材の価格が高価であり、設置スペースも必要となるというデメリットがあります。 また、実車同様にステアリングを何回転も回す必要があるため、ゲームパッドのように左親指のわずかな動きだけで瞬時にフルカウンターを当てることはできません。
初心者がドリフトの理屈とゲーム内の物理演算を覚える段階では、直感的に素早い入力が可能なゲームパッドの方が適している場合も多いです。 まずは手元のコントローラーで基礎を完璧に固め、さらなる没入感と精密さを求めたくなった段階でハンコンの導入を検討するのが現実的です。
FORZA HORIZON 6おすすめドリフト車両とチューニング
車両選定 : 初心者向けおすすめ車両
ゲーム内には数百台を超える膨大な数の車両が収録されていますが、ドリフトの練習に適した車は明確に存在します。 結論から言えば、初心者が最初に購入すべき練習用車両は、トヨタの「GRスープラ」です。
ゲーム内のオートショー(車両購入メニュー)にて、比較的安価なクレジットで初期段階から購入することが可能です。 この車両はフロントエンジン・リアドライブ(FR)の基本レイアウトを採用しており、ドリフトに必要な要件を高いレベルで満たしています。
GRスープラの優れた車体バランス
GRスープラが練習に最適な理由は、ホイールベース(前輪と後輪の距離)とトレッド幅(左右のタイヤの距離)の比率が絶妙である点です。 ホイールベースが短すぎるとスピンしやすく、長すぎると小回りが利きにくくなりますが、GRスープラはその中間の非常に扱いやすい特性を持っています。
また、初期状態から搭載されている直列6気筒ターボエンジンは、中回転域から太いトルクを発生させ、後輪を滑らせるのに十分なパワーを誇ります。 車両自体の剛性も高く、多少乱暴な操作をしても挙動が破綻しにくいため、アクセルワークのミスを許容してくれる懐の深さがあります。
日産シルビアシリーズの実績
GRスープラの代案として非常に優秀なのが、日産の「シルビア」シリーズ(S14型やS15型など)です。 実車のドリフト競技でも世界中で愛用されているこの車両は、ゲーム内においてもその優れた素性を遺憾なく発揮します。
車体重量が比較的軽く、エンジンのレスポンスも良いため、アクセルのオンオフに対して素直に車体が反応してくれます。 GRスープラよりもさらに価格が安く設定されていることが多いため、ゲーム開始直後の資金が乏しい状態での最初の1台としても強く推奨できます。
チューニング : お手軽セットアップの適用
ノーマル状態の車両でもドリフトは可能ですが、専用のチューニングを施すことで難易度は劇的に下がります。 しかし、初心者が膨大なパーツの中から適切なものを選び、サスペンションの角度やギア比をコンマ単位で調整するのは現実的ではありません。
そこで活用すべきなのが、他のプレイヤーが作成したチューニングデータをダウンロードして適用する機能です。 メニュー画面の「アップグレードとチューニング」から検索機能を利用することで、世界中のプロフェッショナルが作成した完璧なセッティングを瞬時に入手できます。
ユーザー作成データの検索手順
チューニングの検索画面を開いたら、検索キーワードの欄に「Drift」または「ドリフト」と入力して検索を実行します。 すると、ドリフト専用に特化してセッティングされたデータが、評価の高い順に多数リストアップされます。
この中から、星の評価が高く、ダウンロード数が多いものを選択して自分の車両に適用します。 パーツの購入代金として数万から十数万のクレジットが必要になりますが、自分で試行錯誤する時間と労力を考えれば破格の安さと言えます。
専用セッティングがもたらす恩恵
ダウンロードしたドリフト用セッティングを適用すると、車の挙動はノーマル状態とは完全に別物へと進化します。 サスペンションは横滑りに耐えられるように硬く締め上げられ、ステアリングの切れ角は大幅に拡大され、深いアングルでもスピンしにくくなります。
また、エンジン出力も最適な数値に引き上げられ、タイヤには滑りやすくもコントロールを失わない専用のコンパウンドが装着されます。 この「お手軽セットアップ」を適用するだけで、プレイヤーは車両のセッティングという複雑なパズルから解放され、操作の練習のみに集中できるようになります。
車両選定 : 車両スペックの数値比較
ドリフトに適した代表的な車両のスペックと、ゲーム内での入手難易度を比較表にまとめました。 以下の数値を参考に、自身のプレイスタイルや所持クレジットに合わせた最適な1台を選択してください。
| 車両名 | 駆動方式 | 推定馬力 (チューン後) | 推定総コスト (CR) | ドリフト適性と扱いやすさ |
|---|---|---|---|---|
| トヨタ GRスープラ | FR | 約700hp〜 | 約 150,000 | 非常に高い(初心者向け) |
| 日産 シルビア S15 | FR | 約600hp〜 | 約 120,000 | 高い(レスポンス重視) |
| マツダ RX-7 FD3S | FR | 約650hp〜 | 約 130,000 | やや高い(高回転型) |
| 日産 GT-R R34 | 4WD | 約800hp〜 | 約 250,000 | 低い(グリップ走行向け) |
数値が示すドリフトへの適性
表の通り、ドリフトにおいては馬力の高さだけが正義ではありません。 GT-R R34のような大馬力の4WD車両は、直線での加速力は圧倒的ですが、ドリフトのコントロール性という観点では大きく劣ります。
一方で、シルビアやRX-7のようなFR車両は、チューニング後の馬力が若干劣っていても、軽量な車体と駆動方式の恩恵で圧倒的に美しいドリフトが可能です。 総コストも安く抑えられるため、初期段階では表の上位3車種から選ぶのが最も賢明な判断となります。
チューニング : エンジン載せ替えと馬力アップ
ダウンロードしたセットアップに頼らず、自身でチューニングに挑戦したい場合、最初の大きな壁となるのがエンジンのパワー不足です。 ドリフト中の激しいタイヤの空転を維持するためには、ノーマルエンジンの出力ではすぐに限界が訪れ、失速してしまいます。
この問題を解決する最も手っ取り早い方法が、エンジンそのものをより大排気量のものへ載せ替える「エンジンスワップ」です。 換装メニューから「レーシングV8」などの強力なエンジンを選択することで、一気に数百馬力のパワーアップを図ることが可能です。
スーパーチャージャーによるトルク確保
エンジンのパワーを上げるための過給機として、ターボチャージャーとスーパーチャージャーの二種類が用意されています。 ドリフトにおいて推奨されるのは、エンジンの回転数に依存せず、低回転から即座に強烈なトルクを発生させるスーパーチャージャーです。
ターボチャージャーは排気ガスの圧力を利用するため、アクセルを踏み込んでからパワーが出るまでに「ターボラグ」と呼ばれるタイムラグが発生します。 スロットル操作に対して瞬時に後輪を空転させる必要があるドリフトでは、このラグが致命的な操作の遅れに繋がるため、リニアな反応を示すスーパーチャージャーが有利となります。
適切な馬力帯の維持とタイヤの選択
馬力は高ければ高いほど良いというわけではなく、初心者の場合は700馬力から800馬力程度に留めておくのが無難です。 1000馬力を超えるような極端なフルチューンを施すと、アクセルを少し触っただけで後輪が吹き飛び、全くコントロールできなくなってしまいます。
また、馬力を上げたら必ずタイヤのコンパウンドも「ドリフト専用タイヤ」に変更することを忘れないでください。 ノーマルタイヤのまま馬力だけを上げると、氷の上を走っているかのようにグリップが全く抜け落ちてしまい、前進することすら困難になります。
チューニング : 足回りとデフの微調整
自作のチューニングを極める上で、サスペンションのアライメント設定はドリフトの質を左右する最も重要な要素です。 特にフロントタイヤの「キャンバー角」は、コーナリング中の接地面積を最適化するために、ネガティブ(ハの字)方向に大きく数値を振るのがセオリーです。
これにより、ステアリングを切って車体が傾いた際にフロントタイヤが路面にしっかりと食いつき、強烈なカウンターステアの操作に耐えられるようになります。 逆にリアタイヤのキャンバー角はゼロに近い数値に設定し、直進時のトラクションと横滑り時の滑らかさを両立させます。
キャスター角による直進安定性の確保
サスペンション設定の中で見落とされがちなのが「キャスター角」の調整です。 この数値を大きめに設定することで、ステアリングから手を離した際にタイヤが自動的に直進状態に戻ろうとするセルフアライニングトルクが強くなります。
ドリフト中に後輪が滑り出した瞬間、この力が強く働くことで、ステアリングが自然とカウンター方向へ回転しやすくなります。 ゲームパッドの操作においても、素早いカウンターの当てやすさに直結するため、非常に重要なセッティング項目と言えます。
デファレンシャルギアのロック率設定
駆動系のチューニング項目であるデファレンシャル(デフ)の設定も、ドリフトの挙動を決定づける心臓部です。 デフの「加速時のロック率」を100%に近い数値に設定することで、左右の後輪が常に同じ回転数で回るように固定されます。
これにより、アクセルを踏み込んだ際に左右のタイヤが同時に限界を迎え、車体が予測可能な一定の軌道を描いて滑り出すようになります。 ロック率が低いと、内側のタイヤだけが空転してしまい、ドリフトのきっかけを作ることが極めて困難になるため、必ず確認すべき項目です。
FORZA HORIZON 6実践的なドリフト練習ステップ
実践練習 : 円形広場での定常円旋回
車両の準備とアシスト設定が完了したら、いよいよ実際のフィールドでの練習を開始します。 最初に挑戦すべきは、何もない開けたアスファルトの広場を見つけ、そこで同じ場所をグルグルと回り続ける「定常円旋回」という基礎練習です。
マップを開き、障害物のない広い駐車場や、ロータリーのようになっている円形のエリアにファストトラベルで移動してください。 公道での練習は一般車両が走行しており、衝突によるスキルチェーンの切断やストレスの原因となるため、最初は隔離されたスペースが最適です。
アクセルとステアリングの釣り合いの発見
広場の中央に目印を一つ決め、その周囲を2速または3速ギアでゆっくりと円を描くように走り始めます。 そこから少しずつアクセルを踏み込み、後輪が滑り出して車体が円の内側を向いたら、すぐにステアリングを外側へ向けてカウンターを当てます。
この時、アクセルを踏みすぎればスピンして止まり、アクセルを抜きすぎればグリップが回復して円の外側へ逃げてしまいます。 アクセルのオンオフと、ステアリングの微調整を繰り返し、車体が一定の角度で綺麗に滑り続ける「釣り合いのポイント」を指先で見つけることが最大の目的です。
旋回半径のコントロール技術
定常円旋回で一定の角度を保てるようになったら、次は円の大きさを意図的に変える練習を行います。 アクセルを多めに踏み込み、リアの空転量を増やすことで、車体は遠心力によって大きな外回りの円を描くようになります。
逆にアクセルを少し緩め、タイヤの空転を抑え気味にすると、車体は内側へ切れ込んで小さな円を描きます。 この「アクセルの踏み加減だけで進行方向の軌道をコントロールする」という感覚こそが、ドリフトにおける車両制御の絶対的な真理です。
実践練習 : 低速域での細かなコントロール
定常円旋回をマスターしたら、次はあえて低い速度域でのドリフト維持に挑戦します。 実は、ドリフトは高速で派手に滑らせるよりも、低速でタラタラと角度を維持して滑り続ける方が圧倒的に難易度が高いのです。
速度が出ている状態では、車体が持つ巨大な慣性の力によって、ある程度勝手に横滑りが継続してくれます。 しかし、低速域では慣性の力が弱いため、プレイヤー自身の緻密なアクセルワークとタイヤの空転だけで無理やりドリフト状態を維持しなければなりません。
クラッチ蹴りによる強制的なきっかけ作り
低速状態からドリフトを開始するためには、単にアクセルを踏み込むだけではパワーが足りず、グリップが勝ってしまうことがあります。 ここで役立つのが、前述した「クラッチ蹴り」というテクニックです。
コーナー進入時にアクセルを全開にしたまま、一瞬だけクラッチボタン(設定による)を押し、すぐに離します。 するとエンジンの回転数が一気に跳ね上がり、クラッチが繋がった瞬間に強烈な衝撃が後輪に伝わって、低速からでも強制的にタイヤを空転させることができます。
サイドブレーキの効果的な使用法
速度が足りず、どうしてもコーナーの途中でドリフトが終わりそうになった場合は、サイドブレーキ(Eブレーキ)を活用します。 サイドブレーキを引いている間は後輪が完全にロックされ、車体は慣性に従って横方向へと滑り続けます。
ただし、サイドブレーキを長く引きすぎると大幅に減速してしまい、結果的に止まってしまうため注意が必要です。 ほんの一瞬、0.5秒だけチョンと引いて後輪のグリップを切り離し、すぐにアクセルを踏み直して空転に繋げるというリレー操作が求められます。
実践練習 : アクセルとカウンターの同調
ドリフト中の車両の動きは、アクセル入力とステアリング操作の二つの要素が複雑に絡み合って決定されます。 この二つの操作を完全に同調させ、無意識レベルで連動させることができれば、初心者からの卒業は目前です。
車体がイン側(内側)に巻き込みすぎていると感じたときは、アクセルを少し緩めると同時に、ステアリングのカウンターをわずかに強めます。 逆に車体がアウト側(外側)へ流れてグリップしそうなときは、アクセルを強く踏み足して空転を促し、カウンターの角度を少し戻して進行方向を内側に向けます。
オーバーステアの積極的な活用
通常のグリップ走行において、後輪が滑り出すオーバーステア現象は忌避すべき危険な状態です。 しかしドリフトにおいては、このオーバーステアを意図的に引き起こし、さらにそれを飼い慣らすことが目的となります。
コーナーの進入でブレーキを残しながらステアリングを切ることで前輪に荷重を集中させ、リアの荷重を抜いて意図的にオーバーステアを誘発します。 滑り出しのきっかけをアクセルだけでなく、荷重移動を用いたブレーキングから作り出せるようになれば、進入スピードは劇的に向上します。
スロットルコントロールによるアングル調整
深い角度(アングル)のドリフトを維持するためには、ステアリング操作よりもアクセル操作の方が重要になる場面が多く存在します。 ステアリングをフルカウンター状態に固定したまま、アクセルの踏み込み量の微調整だけで車体の姿勢を保つ練習を行ってください。
エンジンの回転音が「ブーン」と一定に響くのではなく、「ウォン、ウォン、ウォン」と波打つようにハーフアクセルを繰り返すのが理想的なコントロール状態です。 この音のリズムを耳で覚え、エンジンの回転数を美味しいトルク帯に常にキープし続けることができれば、車はあなたの手足のように自在に滑り続けます。
実践練習 : 高速外周ルートでの実践
低速でのコントロールに自信が持てるようになったら、いよいよ広場を飛び出し、実際の道路での高速ドリフトに挑戦します。 最初はアップダウンや急カーブの多い山道(峠)ではなく、マップの外周を走るハイウェイや、R(曲がり具合)の大きな緩やかなカーブが続く幹線道路を選んでください。
こういった高速道路はコース幅が広く設定されており、多少の操作ミスで車体が膨らんでも壁に激突するリスクが低いため、実践練習に最適です。 また、コーナーのRが大きいということは、ステアリングのカウンター角度を一定に保ちやすく、長い時間ドリフト状態を維持できるというメリットがあります。
慣性を利用したロングドリフトの快感
高速域での進入では、車体の持つ慣性エネルギーが膨大なものになります。 コーナーの遥か手前で車の向きを横に変え、そのまま横滑り状態で猛スピードでコーナーに突っ込んでいく「ロングドリフト」は、本作の醍醐味の一つです。
速度が出ている分、操作の判断スピードは要求されますが、一度釣り合いのポイントに入ってしまえば、低速域よりも安定して滑り続けることができます。 高いギア(4速や5速)を維持し、ターボやスーパーチャージャーの強烈なブースト圧を利用してタイヤから白煙を巻き上げながらコーナーを駆け抜けましょう。
山岳エリア(峠道)への挑戦と課題
高速道路での操作に慣れてきたら、最終段階として起伏の激しい山岳エリアの峠道へと向かいます。 峠道は道幅が狭く、ブラインドコーナーが連続するため、これまでの練習で培った車両感覚と反射神経のすべてが試されます。
上り坂ではエンジンのパワーが食われるためアクセルを多めに開け、下り坂では車体が前に押し出されるためブレーキとサイドブレーキによる減速を多用します。 ここでミスなくドリフトを繋げられるようになれば、もはやあなたは初心者ではなく、立派な熟練ドリフターの仲間入りを果たしたと言えるでしょう。
実践練習 : コーナー間のドリフト維持
実際のレースイベントやドリフトゾーンで高得点を叩き出すためには、単発のコーナーだけでなく、直線区間を含めたコース全体でドリフトを繋ぎ続ける技術が必要です。 コーナーを立ち上がって車体がまっすぐになった瞬間にドリフト状態は終了し、スキルチェーンの倍率アップがストップしてしまいます。
これを防ぐためには、直線区間であっても意図的に車体を左右に振り回し、横滑り状態を強制的に維持する「卍切り(まんじぎり)」や「蛇行ドリフト」と呼ばれる技術が必須となります。 右へ滑らせたらすぐに左へ振り返し、コース幅をいっぱいに使って車体を振り子のように動かし続けます。
振り子の原理と荷重の連続移動
直線での蛇行ドリフトを成功させるコツは、車体の荷重移動のリズムを掴むことです。 右へ滑っている状態から左へ振り返す際、アクセルを全開のままステアリングだけを切ると、車体は強烈な反発でスピンしてしまいます。
振り返しのタイミングで一瞬だけアクセルを抜き、車体のサスペンションが伸びて姿勢がフラットになった瞬間に逆方向へステアリングを切り、再びアクセルを踏み込みます。 この「抜いて、切って、踏む」という三拍子のリズムを体で覚えることで、どんなに長い直線でもスキルチェーンを途切れさせることなく繋ぎ続けることが可能になります。
障害物を利用したニアミスボーナス
さらにスコアを爆発的に伸ばすための高等テクニックとして、コース上の障害物や一般車両をスレスレで回避する「ニアミス」の活用があります。 ドリフト中に他の車やガードレールにギリギリまで接近することで、通常のドリフトスコアに加えて高額なボーナスポイントが加算されます。
ただし、数センチでも接触してしまえばスコアチェーンはすべて水の泡となるため、極めてハイリスク・ハイリターンな戦術です。 車体の四隅の感覚を完全に把握し、自車のリアバンパーを意図した位置にピタリと止められるほどの精密な車両コントロール能力が求められます。
実践練習 : スキルポイントを効率よく稼ぐ方法
これまでのテクニックを駆使すれば、ドリフトは単なる走行技術から、ゲーム内資産を無限に生み出す「打ち出の小槌」へと変化します。 マップ上の長いハイウェイを往復しながら、先述した蛇行ドリフトを延々と続けることで、数分間で莫大なスキルポイントを獲得することができます。
ポイント稼ぎの効率をさらに高めるためには、ゲーム内のラジオ局から流れる「スキルソング」のシステムを見逃してはいけません。 特定のラジオDJがスキルソングの開始を宣言すると、その曲が流れている間はスキルチェーンの最大倍率が通常の2倍(10倍まで)に引き上げられます。
車両マスタリー(パーク)への投資
獲得したスキルポイントは、メニュー画面の「車両マスタリー」から、現在乗っている車のパーク(特殊能力)を解放するために使用します。 ドリフト用の車両であれば、「ドリフト時の獲得スコア上昇」や「スキルチェーンが1度の衝突では途切れなくなる」といった強力なパークを優先的に解放してください。
これらのパークを解放することで、ポイント獲得の効率はさらに雪だるま式に増加していきます。 一度稼ぎのサイクルに入ってしまえば、数時間後には使い切れないほどのスキルポイントと、そこから得られる数百万クレジットの資金を手にしているはずです。
獲得した資産によるガレージの充実
ドリフトで稼いだ莫大なクレジットとスキルポイントは、新たな車両の購入や、ホイールスピン(ガチャ)を回すための資金となります。 オートショーに並ぶ数億円規模の伝説的なハイパーカーや、オークションでしか手に入らない希少な限定車両も、もはやあなたの手の届く範囲にあります。
ドリフトの技術を習得するということは、FORZA HORIZON 6という巨大なゲーム世界の経済システムを完全に掌握することと同義です。 お気に入りの1台を完璧に乗りこなし、広大なマップを横向きに駆け抜けながら、最高のカーライフを満喫してください。
まとめ
FORZA HORIZON 6におけるドリフトは、一見すると非常に難解で選ばれたプレイヤーだけの技術に思えるかもしれません。 しかし、本記事で解説した「適切な車両選び」「アシスト機能の解除」「専用チューニングの適用」という事前の準備を行うだけで、難易度は劇的に低下します。
あとは広場での定常円旋回から始まる地道な反復練習を通じて、指先のアクセルワークとステアリングの感覚をリンクさせるだけです。 失敗を恐れず、何度スピンしてもタイヤから白煙を上げ続ける情熱があれば、必ず誰でも華麗なドリフトを決められるようになります。
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。
























