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【FFTリメイク】FF12との物語の関係性は?話の繋がりを解説|イヴァリースクロニクルズ

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ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、待望のリメイクが発表された『ファイナルファンタジータクティクス イヴァリース クロニクルズ』と、同じくイヴァリースを舞台とする『ファイナルファンタジーXII』の物語にどんな関係があるのか、その繋がりが気になっていると思います。

「FFTはFF12の外伝なの?」「時代はどっちが先?」「話は繋がっているの?」といった疑問は、私も多くのファンから受けてきました。

この記事を読み終える頃には、FFTとFF12を繋ぐ壮大なイヴァリースの歴史、そして両作品の物語の深い関係性についての疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  • FF12とFFTを繋ぐ壮大なイヴァリースの歴史
  • 物語の鍵を握る「オキューリア」と「破魔石」
  • FF12の結末がFFTの時代に与えた衝撃的な影響
  • 両作品をさらに楽しむための共通点とおすすめのプレイ順

 

それでは解説していきます。

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FF12とFFTを繋ぐ世界「イヴァリース」という壮大な舞台

まず、FF12とFFTの関係性を理解する上で最も重要なのが、両作品が共有する舞台「イヴァリース」の存在です。

イヴァリースは、単なるゲームの背景世界ではありません。 緻密に作り込まれた歴史、文化、宗教、そしてそこに生きる多様な種族たちが織りなす、一つの壮大な叙事詩とも言える世界です。 この世界観を構築したのは、FFTやFF12のディレクターを務めた松野泰己氏。 彼の創り出す物語は、単なる善悪二元論では語れない、人間の欲望や権力闘争、歴史の裏に隠された真実といった、重厚で奥深いテーマを特徴としています。

もともと、FFT、FF12、そして『ベイグラントストーリー』といった作品群は「イヴァリースアライアンス」というプロジェクトとして展開され、同じ世界の異なる時代、異なる場所で起こる出来事を描いています。 つまり、FF12とFFTは、直接的な続編や前日譚というわけではなく、一つの大きな歴史年表の中に存在する、繋がり合った物語なのです。

FFTが遥か未来の物語として、FF12の時代を「神話」や「伝説」として語る。 この関係性を知ることで、それぞれの物語がより一層深みを増して感じられるはずです。 それでは、このイヴァリースの歴史を紐解きながら、二つの物語がどのように繋がっているのかを具体的に見ていきましょう。

物語の繋がりをイヴァリースの歴史年表で徹底解説

ここからは、イヴァリースの歴史を時代ごとに追いながら、FF12からFFTへと至る物語の流れを詳しく解説していきます。 FF12のストーリーに関する重大なネタバレを含みますので、未プレイの方はご注意ください。

創生の時代:神に等しい存在「オキューリア」と「異形者」

イヴァリースの歴史は、神に等しい力を持つ不滅の存在「オキューリア族」から始まります。 彼らは、未開であった人に知恵を授け、文明の発展を導きました。 しかし、知恵を得た人間は次第に欲望に駆られ、争いを繰り返すようになります。

これを見かねたオキューリアは、人間たちを「正しい歴史」へと導くため、そして時には罰を下すために、下界を統治・管理する代理人として13体の「闇の異形者」を創造しました。 この異形者たちは、それぞれが強大な力を持ち、黄道十二宮の星座をモチーフとしています(13体目は蛇遣座)。

異形者 対応星座 概要
魔人ベリアス 牡羊座 神に作られた異形者にして聖域の番人。失敗作とされ、後に覇王レイスウォールと契約する。
背徳の皇帝マティウス 魚座 下界の人々を統治する役目だったが、闇に心を奪われ悪神と化した。
密告者シュミハザ 射手座 神の護衛役だったが、聖天使アルテマの反乱時に神の弱点を告げた密告者。
統制者ハシュマリム 獅子座 現世の法則を自在に操る力を持つ。アルテマと共に神々に反旗を翻した。
暗黒の雲ファムフリート 水瓶座 そのおぞましい姿から神々にも脅威とされ、鎧に閉じ込められ封印された。
憤怒の霊帝アドラメレク 山羊座 異界の魔物を統治するために作られたが、魔物たちの王として神に背いた。
死の天使ザルエラ 双子座 人の死を審判する判事だったが、魂を侵され神に反旗を翻した。
不浄王キュクレイン 蠍座 世界の汚れを飲み込み浄化する役目だったが、汚れを取り込みすぎて不浄の王と化した。
断罪の暴君ゼロムス 蟹座 法の番人だったが、罪人への憎しみが募り、断罪そのものを目的とする暴君になった。
輪廻王カオス 牡牛座 神聖なるクリスタルを司る守護神だったが、混沌に巻き込まれ悪神となった。
聖天使アルテマ 乙女座 神が作り上げた異形者の最高傑作。しかし、神への反逆を企てた首謀者となる。
戒律王ゾディアーク 蛇遣座 最も強力な存在故に成長を止められた赤子の天使。神に代わって罰を与える力を持つ。
審判の霊樹エクスデス 天秤座 最古に作られた異形者。全てを無に返そうとして神々に敗れ封印された。

これらの異形者たちは、FF12では召喚獣として登場します。 そして、後のFFTの時代では、彼らは「ルカヴィ」として物語に深く関わってくるのです。 この時点ですでに、両作品の根幹に関わる重要な繋がりが見て取れますね。

異形者の反乱:神々への挑戦と封印という悲劇

オキューリアによって創造され、下界を統治していた異形者たちですが、その魂は徐々に蝕まれていきました。 その引き金となったのが、最高傑作とされた「聖天使アルテマ」です。 彼女は、詳細不明の存在である「堕天使アルテマ」と接触したことにより、創造主であるオキューリアへの反逆を企てます。

アルテマを筆頭に、ハシュマリムなど多くの異形者たちがオキューリアに戦いを挑みました。 しかし、「神」を名乗るオキューリア族の力は絶大でした。 ゲルン王を筆頭とする神々は反乱者たちをことごとく粛清し、敗北した異形者たちには呪印が施され、イヴァリースの各地に封印されてしまいます。

そして、彼らは自らの意思で動くことを許されず、召喚者によって魂を呼び出された時にのみ、その下僕として力を振るうという運命を背負わされたのです。 これが、FF12で彼らが「召喚獣」として登場する理由です。 神々に反逆した堕天使たちの悲しい物語が、FF12の召喚システムの背景には隠されているのです。

ガルテア時代:覇王レイスウォールと「破魔石」の登場

異形者の反乱後、オキューリアは古代都市ギルヴェガンに籠り、イヴァリースを静かに監視するようになります。 しかし、人間たちの世は戦乱の時代に突入。 オキューリアは、歴史を自分たちの望む方向へ修正するため、代理人を通じて再び干渉を始めます。

彼らが白羽の矢を立てたのが、バレンディア大陸の小国の貴族であった「レイスウォール」という男でした。 オキューリアは、絶大な力を持つ秘石「破魔石」を彼に与え、乱世を終わらせようとします。 レイスウォールは、異形者である魔人ベリアスを打ち倒してオキューリアに認められ、「契約の剣」を授かりました。 彼はその剣で、全ての破魔石の母体である「天陽の繭」から3つの巨大な破魔石「夜光の砕片」「黄昏の砕片」「暁の断片」を切り出します。

この破魔石の圧倒的な力をもって、レイスウォールはイヴァリース全土を一代で平定。 400年続く「ガルテア連邦」を樹立し、「覇王」と呼ばれるようになりました。 彼の治世により、イヴァリースには700年もの長きにわたる平和が訪れ、破魔石の存在はいつしか古文書にのみ記される伝説となります。

この覇王レイスウォールこそ、FF12のヒロインであるアーシェ王女の祖先にあたります。 物語は、この覇王の遺産である破魔石を巡って大きく動き出すことになるのです。

FF12の時代:アルケイディア帝国とダルマスカ王国の戦争

覇王レイスウォールによる平和から700年後。 イヴァリースは、東のアルケイディア帝国と西のロザリア帝国が覇権を争う戦乱の時代へと再び突入します。

ここで、歴史の転換点となる出来事が起こります。 オキューリア族でありながら、同族の傲慢さに疑問を抱いていたヴェーネスという人物が、人間の側に立つことを決意します。 彼は、アルケイディア帝国の有能な科学者、ドクター・シドの前に姿を現し、オキューリアの存在と、彼らが破魔石を使って人の歴史を操ってきたという全ての真実を暴露しました。

「人の歴史を、人の手に取り戻す」

この思想に共鳴したドクター・シドは、ヴェーネスと協力し、オキューリアに対抗するための力、すなわち破魔石を求め始めます。 シドは、アルケイディア帝国執政官のヴェイン・ソリドールと共に、まずナブラディア王国を侵略し、「夜光の砕片」を強奪。 しかし、その力を制御できず、実験中にナブラディアの首都ナブディスを丸ごと消滅させてしまうという大惨事を引き起こします。

破魔石の危険性を痛感したシドは、制御可能な「人造破魔石」の開発に着手。 並行して、覇王レイスウォールの末裔であるダルマスカ王家が所有する「黄昏の砕片」を手に入れるため、ダルマスカ王国への侵略を開始します。 これが、FF12の物語が始まる直前の出来事です。

FF12の物語:人の歴史を取り戻す戦いとその結末

アルケイディア帝国の侵略により、ダルマスカ王国は滅亡。 夫と父を殺され、全てを失った王女アーシェは、帝国への復讐を誓い、そのための力を求めて覇王の遺産である破魔石を探す旅に出ます。 空賊のヴァンや仲間たちと共に。

しかし、このアーシェの復讐心こそ、オキューリアの仕掛けた罠でした。 オキューリアの長であるゲルン王は、亡き夫の幻影をアーシェに見せることで彼女を操り、破魔石を使わせて、邪魔者であるヴェーネスやドクター・シド、そしてアルケイディア帝国をまとめて滅ぼそうと画策していたのです。

古代都市ギルヴェガンでオキューリアと対峙したアーシェは、ゲルン王から新たな「契約の剣」を渡され、「天陽の繭」から更なる破魔石を切り出し、帝国を滅ぼすよう命じられます。 それは、かつて祖先である覇王レイスウォールが歩んだ道と同じでした。

しかし、仲間との旅の中で、アーシェは復讐ではない、本当に取り戻したいものに気づきます。 それは、破魔石のような強大な力に頼らず、人々が自らの意思で歩んできた誇り高きダルマスカの歴史でした。 苦悩の末、彼女は決断します。

「天陽の繭を砕くわ。 破魔石を捨てる」

アーシェは契約の剣で天陽の繭を破壊し、破魔石の力の根源を断ち切りました。 これにより、オキューリアは代理人を使って人の歴史に干渉する力を大きく失います。 そして、アーシェたちは、ヴェーネスと融合し強大な力を得た帝国の独裁官ヴェインを打ち倒し、ダルマスカを再興させ、帝国と和平を結びました。

一見すると、これはハッピーエンドに見えます。 しかし、物語はそう単純ではありませんでした。 実は、アーシェがヴェインを倒してしまったことは、長い目で見るとイヴァリースの歴史にとって「非常にまずいことだった」と、制作スタッフが言及しているのです。

ヴェインとヴェーネスは、オキューリアの支配から完全に脱却し、「人の歴史を人の手に取り戻す」ことを目指していました。 彼らが生きていれば、オキューリアを滅ぼすか、少なくともその力を大きく削ぐことができたかもしれません。 しかし、アーシェが彼らを討ったことで、オキューリアは生きながらえ、人間への干渉手段を失ったわけではないという、不完全な結末を迎えてしまったのです。 このFF12の結末が、遥か未来のFFTの時代に暗い影を落とすことになります。

大崩壊:FF12とFFTの間に起きた謎の大災害

FF12の物語から数百年後、そしてFFTの物語が始まる約1200年前。 イヴァリースの歴史において、詳細不明の「大災害」が発生します。

この「大崩壊」により、FF12の時代には当たり前のように存在していた高度な文明――ミスト(魔晄のようなエネルギー)を利用した飛空艇や空中都市といった技術は、そのほとんどが失われてしまいました。 これにより、イヴァリースの文明レベルは中世レベルにまで大きく後退してしまいます。

この大災害の原因は作中で明確には語られていません。 しかし、ファンの間では、FF12の結末で思い通りに事を運べなかったオキューリアが、ギルヴェガンの地下に眠る超巨大な破魔石の力を行使し、報復として引き起こしたのではないかと囁かれています。 アーシェたちがヴェインを討ってしまったことの、最悪の「ツケ」が回ってきたのかもしれません。 この文明のリセットが、FFTの剣と魔法が中心の、よりクラシックなファンタジー世界観の土台となっているのです。

FFTの時代:獅子戦争とルカヴィの暗躍

大崩壊から長い年月が経ち、人々が再び王国を築き、争いを始めた時代。 これが『ファイナルファンタジータクティクス』の舞台です。

この時代、オキューリアはもはや歴史の表舞台には現れません。 代わりに暗躍するのが、かつてオキューリアに封印された異形者たち――「ルカヴィ」です。 彼らは、人間たちの欲望や憎しみを利用して現世への復活を目論み、国と国との大きな争いである「獅子戦争」の裏で糸を引きます。

FFTの主人公ラムザ・ベオルブは、この獅子戦争の裏に隠された、ルカヴィと「聖石」を巡る歴史の真実を追うことになります。 この「聖石」こそ、FF12に登場した「破魔石」の成れの果て、あるいはその欠片なのです。 そして、ラムザたちの前に立ちはだかるルカヴィは、魔人ベリアスや統制者ハシュマリムなど、FF12で召喚獣として登場した異形者たちそのものです。

つまり、FF12の物語は、

  1. 神々(オキューリア)の支配と、その手先である異形者の存在を明らかにした物語。
  2. その結末が、後の時代の文明を崩壊させる遠因となった物語。
  3. 封印された異形者(後のルカヴィ)や破魔石(後の聖石)といった、FFTの物語の根幹をなす要素の起源を描いた物語。

と言えるのです。 FF12を知ることで、FFTでラムザが戦う相手がどのような存在なのか、聖石がどれほど危険なものなのか、その背景を深く理解することができるわけです。

FF12とFFTのより深い共通点と相違点

時系列の繋がりだけでなく、両作品には世界観を共有するからこその共通点や、ゲーム性における興味深い相違点が存在します。 これらを知ることで、イヴァリースの世界をより多角的に楽しむことができるでしょう。

舞台と世界観の共通点

両作品は、同じイヴァリースという舞台を共有しています。 そのため、ダルマスカ、ロザリア、ブルオミシェイスといった地名や国名が共通して登場(あるいは言及)されます。 FFTの時代では、FF12に登場した国や都市はすでに滅びていたり、名前を変えていたりしますが、歴史の教科書を読むようにその痕跡を辿ることができます。 例えば、FFTで登場する「神聖ユードラ帝国」は、FF12の時代の宗教「キルティア教」が国教化したものとされています。

登場する多様な種族

イヴァリースには、人間である「ヒュム」以外にも多くの魅力的な種族が暮らしています。

  • ヴィエラ族: ウサギのような長い耳を持つ、森と共に生きる誇り高き民。FF12ではフランが仲間として活躍し、FFTでもゲストキャラクターとして登場します。
  • モーグリ族: ポンポンと愛らしい見た目ながら、機械いじりが得意な種族。両作品でプレイヤーをサポートしてくれます。
  • バンガ族: トカゲのような姿をした屈強な獣人族。FF12ではバッガモナンなどが登場し、FFTでも敵や仲間として登場します。 これらの共通する種族の存在が、世界観の連続性を強く感じさせてくれます。

召喚獣(異形者)とルカヴィの深いつながり

これは最も重要な共通点です。 前述の通り、FF12でプレイヤーが使役する召喚獣は、かつて神に反逆した異形者たちです。 そして、FFTで暗躍する悪魔ルカヴィも、同じ異形者たちです。

FF12 (召喚獣/異形者) FFT (ルカヴィ)
魔人ベリアス 魔人ベリアス
統制者ハシュマリム 統制者ハシュマリム
暗黒の雲ファムフリート 不死のファムフリート(※関連が示唆)
背徳の皇帝マティウス 背徳の皇帝マティウス
死の天使ザルエラ 死の天使ザルエラ
聖天使アルテマ 聖天使アルテマ
憤怒の霊帝アドラメレク 憤怒の霊帝アドラメレク
戒律王ゾディアーク サーペンタリウス(蛇遣い座)

このように、多くの異形者が名前もそのままに登場します。 FF12で彼らの背景を知っていると、FFTで彼らがなぜ人間を憎み、世界を混沌に陥れようとするのか、その動機に一層の説得力が生まれます。

ストーリーテーマの比較

両作品は、テーマ性においても対照的でありながら深い繋がりを持っています。

  • FF12のテーマ:「支配からの解放」 神(オキューリア)の干渉や、強大な力(破魔石)の束縛から、人間が自らの歴史を取り戻そうとする物語です。
  • FFTのテーマ:「歴史の真実の探求」 為政者によって都合よく書き換えられた歴史(光の歴史)の裏に隠された、名もなき英雄(ラムザ)の真実の物語(闇の歴史)を追う物語です。

FF12で人間が手に入れようとした「自分たちの歴史」が、FFTの時代では皮肉にも人間自身の手によって歪められてしまっている。 この構造は非常に興味深く、松野泰己氏の描く物語の一貫したテーマ性を感じさせます。

ゲームシステムの大きな違い

物語的には地続きですが、ゲームシステムは全く異なります。

  • FF12: シームレスに戦闘が開始される「アクティブ・ディメンションバトル(ADB)」を採用。 「ガンビット」という独自のAI設定システムで、仲間を自動で戦わせる戦略性の高いRPGです。 広大なフィールドを自由に探索する楽しみもあります。
  • FFT: 高低差のあるクォータービューのマップでユニットを動かす、ターン制の「シミュレーションRPG」です。 ジョブシステムによるキャラクター育成の奥深さと、歯ごたえのある戦略性が魅力です。

どちらも非常に完成度の高いシステムを持っていますが、ジャンルが異なるため、プレイヤーに求められる思考も全く違います。 この違いもまた、両作品の個性と言えるでしょう。

もっと楽しむために!プレイするおすすめの順番は?

「結局、どっちからプレイするのが一番いいの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。 結論から言うと、どちらから始めても間違いなく楽しめますが、おすすめの順番はあります。

物語を深く味わうなら「FF12 → FFT」

イヴァリースの壮大な歴史と物語の繋がりを最大限に楽しみたいのであれば、物語の時系列順である**『FF12』からプレイすることをおすすめします。**

FF12で破魔石の起源や異形者の悲劇を知り、アーシェたちの戦いの結末が後の時代にどう影響したのかを理解した上でFFTをプレイすると、感動は何倍にも膨れ上がります。 FFTで語られる「伝説」や「歴史」が、FF12で体験した出来事そのものであることに気づいた時の興奮は、この順番でしか味わえません。 特に、ルカヴィとして登場する異形者たちへの印象が全く変わってくるはずです。

ゲーム体験を重視するならどちらからでもOK

一方で、FF12とFFTは、それぞれが単体で完結した素晴らしいゲームです。 物語の繋がりを知らなくても、それぞれのゲームシステムやストーリーは十分に楽しむことができます。 「広大な世界を冒険するRPGが好きならFF12から」「戦略性の高いシミュレーションが好きならFFTから」というように、好みのジャンルで選ぶのも全く問題ありません。

FFTリメイクから始めるメリット

今回、FFTリメイクで初めてイヴァリースの世界に触れるという方も多いでしょう。 FFTから始めた場合、FF12で語られる出来事はすべて「遠い過去の神話」として描かれます。 聖石やルカヴィの正体も謎に包まれたまま物語が進むため、純粋なミステリーとして、ラムザと共に歴史の真実を解き明かしていくスリルを味わうことができます。 そして、FFTをクリアした後にFF12をプレイすれば、「あの神話の裏にはこんな物語があったのか!」という壮大な答え合わせを楽しむことができるでしょう。 これはこれで非常に贅沢な体験です。

まとめ

今回は、『ファイナルファンタジータクティクス』と『ファイナルファンタジーXII』の物語の繋がりについて、イヴァリースの歴史を追いながら徹底的に解説しました。

  • FF12とFFTは、同じ「イヴァリース」という世界の異なる時代を描いた、一つの壮大な歴史物語である。
  • FF12は、神々(オキューリア)の支配と、その駒であった「異形者」と「破魔石」の起源を描いた、歴史の始まりの物語。
  • FFTは、FF12の時代から遥かな未来、文明が一度リセットされた世界で、人間同士の争いの裏で「ルカヴィ(異形者)」と「聖石(破魔石)」が暗躍する、歴史の真実を探求する物語。
  • FF12の不完全な結末が、後のFFTの時代にまで続く戦いの火種を残してしまった。

両作品は、単なるスピンオフや外伝という言葉では片付けられない、非常に深く、そして重厚な関係で結ばれています。 片方をプレイすれば、もう片方の物語がより一層輝きを増す。 これこそが、イヴァリースという世界の最大の魅力です。

2025年9月30日に発売される『ファイナルファンタジータクティクス イヴァリース クロニクルズ』。 このレビューが、あなたがイヴァリースの世界の冒険を、そして歴史の真実を巡る旅を、より深く楽しむための一助となれば幸いです。

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