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PS5

【SAO】体験版感想まとめ|良い点と悪い点を徹底解説|エコーオブアインクラッド

編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、SAOの家庭用ゲーム最新作『Echoes of Aincrad(エコーオブアインクラッド)』体験版の評判が気になっていると思います。

この記事を読み終える頃には、実際に体験版をやり込んだからこそ分かる本音の良い点・悪い点、そして購入すべきかどうかの疑問が完全に解決しているはずです。

この記事の要約
  1. 自分自身がアインクラッドにログインして戦うIFストーリー
  2. 装備変更に宿屋への帰還が必須となる不便なハクスラ仕様
  3. 両手斧のジャンプ攻撃が強すぎる大味なアクションバランス
  4. フルプライスに見合わない予算不足を感じるチープなグラフィック

 

それでは解説していきます。

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エコーオブアインクラッドの基本概要とゲームシステム

エコーオブアインクラッドの対応機種と価格設定

本作『ソードアート・オンライン エコーオブアインクラッド』は、2026年6月16日に体験版が配信されました。 製品版の発売日は2026年7月9日、Steam版のみ少し遅れて7月10日にリリースされます。

対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X/S、Steam(PC)のマルチ展開となっています。 本作の価格設定については、以下のようにいくつかのエディションに分かれています。

エディション名 通常価格(税込) 主な特典内容
通常版 約9,000円 ゲーム本編のみ
デラックスエディション 10,400円 デスゲームモード早期解放、エクスパンションパック、スタートラッシュアイテム
プレミアムエディション 13,000円以上 特別コスチューム、デジタルアートブック、サウンドトラックなど

通常版でも約9,000円という、いわゆるフルプライスでの販売となっています。 この価格設定に対して、体験版のクオリティが釣り合っているかどうかが議論の的になっています。

エコーオブアインクラッドが提供するオリジナル主人公という挑戦

今までのSAO家庭用ゲームは、基本的に原作の主人公である「キリト」を操作して物語を追体験するものが主流でした。 しかし、今作は「プレイヤー自身が1人の野良プレイヤーとしてアインクラッドに参戦する」という極めて野心的なコンセプトを掲げています。

SAOファンにとって、1万人のうちの1人としてデスゲームに囚われるというシチュエーションは、誰もが一度は夢見た2次創作的なシチュエーションです。 体験版では、1,000人のベータテスターの1人としてアインクラッドを歩き、いくつかのクエストをこなす導入部分をプレイできます。

本番の1万人がログインしたデスゲームの世界で、プレイヤーがどのように最前線の攻略組に絡んでいくのか、非常に興味をそそる作りになっています。 過去作に多かった「キリトの後ろを追いかける」ゲームとは異なり、自分のアバターで世界を冒険できる感覚は、今作の大きな強みと言えるでしょう。

エコーオブアインクラッドのデスゲームモードに隠された恐怖

本作の最大の特徴の一つとして、「デスゲームモード」という極限のプレイスタイルが用意されています。 これは、メインストーリーをクリアした後に解放される特別なモードで、ゲーム内で一度でもゲームオーバーになるとセーブデータが強制的に削除されるという仕組みです。

原作の「死んだら終わり」という過酷なデスゲームの設定を、家庭用ゲームのシステムとしてダイレクトに落とし込もうとしています。 デラックスエディション以上の購入者であれば、メインストーリーのクリアを待たずに、最初からこの過酷なモードで遊ぶことが可能になります。

このモードの存在は、近年の難関ゲームにおける「ハードコアモード」に近く、プレイヤーに対して一瞬の油断も許さない強烈な緊張感を提供してくれます。 緊張感の中で戦いたい熟練のアクションゲーマーや、緊迫したプレイを届けたい実況者にとっては、非常に魅力的なシステムとなるでしょう。

エコーオブアインクラッドの配信規制ルールと公式ランキングの仕組み

本作は、実況配信や動画投稿に関しても少し特殊なプロモーション戦略を採っています。 通常、2026年7月17日までの期間はアインクラッドの「1層」までしか実況配信を認めないという配信規制がかけられています。

しかし、前述した「デスゲームモード」を選択してプレイする場合に限り、1層を超えて全編の配信を行うことが許可されるという仕様です。 さらに、配信者が申請を行うことで、公式が用意する「攻略組公式ランキング」にプレイヤーとして登録されるキャンペーンも実施されます。

これにより、配信者同士が緊張感を共有しながら誰が最も早くアインクラッドを攻略できるかを競う、イベントのような盛り上がりが期待されています。 ただし、本作自体はオフラインが主軸のアクションRPGであるため、セーブデータの不正なコピーやバックアップによってゲームオーバーを回避する不正行為への懸念は残されています。

エコーオブアインクラッドの3Dアクションにおける基本操作

本作の戦闘は、三人称視点(TPS)で繰り広げられる3DアクションRPGです。 基本操作は非常にシンプルで、弱攻撃と強攻撃の2種類を使い分けてコンボを構築していきます。

強攻撃はボタンを押し続けることで力を溜めることができ、より大きなダメージを与えることが可能です。 また、ジャンプ攻撃も可能となっており、空中で敵の頭上から切りつけるような動きも再現できます。

操作感としては、モンスターハンターのような重量感のあるアクションというよりは、大乱闘スマッシュブラザーズの剣キャラクターを動かしているような、少しフワフワした軽い移動とジャンプが特徴です。 これに加えて、敵の攻撃を引きつけて繰り出す「パリー」や、無敵時間を利用した「回避」、仲間と連携する「スイッチ」といった戦闘アクションが用意されています。

さらに、原作でもおなじみの「ソードスキル」と呼ばれる必殺技をセットし、強力な一撃を叩き込むことができます。 ソードスキルは、同じ系統 of 武器を使い続けて「熟練度」を上昇させることで、新しいスキルが順次解放されていくおなじみの仕様となっています。

エコーオブアインクラッドで選択可能な6つの武器種

体験版の時点で確認されている武器種は、全部で6種類用意されています。 それぞれの武器はモーションや特徴が異なり、プレイヤーの好みに応じた戦闘スタイルを選べるようになっています。

武器種 特徴 防御スタイル
片手剣 平均的な攻撃力と素やすいモーション。盾を装備可能。 ガード・パリー
短剣 圧倒的な手数を誇る。隙が少なく回避への移行がスムーズ。 回避重視
細剣 突き攻撃に特化。突進力があり弱点を突きやすい。 回避・パリー
片手棍 打撃属性を持ち、敵の怯みを奪いやすい。盾を装備可能。 ガード・パリー
両手剣 攻撃の一撃が非常に重く、広範囲を薙ぎ払える。 回避重視
両手斧 動作は最ももっさりしているが、単発の破壊力が最大。 回避重視

シールド(盾)を装備して敵の攻撃をしっかりとガード・パリーできるのは片手武器のみとなっています。 両手武器は、ガードが存在せず、敵の攻撃をすべて「回避」のステップでいなすハイリスク・ハイリターンな立ち回りが求めされます。

原作小説やアニメで人気の高かった「槍」や「曲刀」などの武器種は、残念ながら今回の体験版および初期リリース段階では確認できませんでした。 今後の大型追加コンテンツやアップデートでの武器種追加に期待したいところです。

エコーオブアインクラッドのAIパートナーとの共闘システム

アインクラッドの世界は過酷であり、ソロで戦い続けることは困難です。 今作では、戦闘の旅路を共にするAIパートナーを1人選んで同行させることができます。

体験版では、お世辞にもスタイリッシュとは言えないおじさんキャラクターと共闘することになります。 基本的な戦術としては、このAIパートナーにボスの正面に立たせてターゲット(ヘイト)を稼いでもらい、プレイヤー自身はボスの安全な背後に回り込んで攻撃を叩き込むのが王道のパターンです。

また、プレイヤーが敵の攻撃に対して完璧なタイミングで「パリー」を成功させると、パートナーが即座に強力な追撃を加える「パリースラッシュ」が発動します。 さらに、敵にダメージを与えてゲージを溜めることで、二人で強力な合体技を叩き込む「コンビネーションスキル」も用意されています。

もう一つの戦闘ギミックとして、モンスターハンターシリーズのような「部位破壊(V破壊)」システムが取り入れられています。 敵に一定の攻撃を加え続けると、特定の部位に「切断マーク」が表示され、そのタイミングで切断属性の武器で攻撃を行うと部位破壊が成立します。 部位を破壊された敵は攻撃パターンが制限されたり、弱体化したりするため、戦闘を有利に進める鍵となります。

エコーオブアインクラッドのキャラクター育成とMOD合成の魅力

プレイヤーのキャラクターは、モンスターを倒したりクエストをクリアすることで経験値を獲得し、レベルアップしていきます。 レベルアップ時には「グローポイント」と呼ばれる成長用ステータスポイントが獲得できます。

このポイントは、宿屋に戻った際に自由に各ステータス(力、耐久、素早さ、技量など)に割り振ることが可能です。 攻撃力を特化させた極振りビルドにするか、死なないように防御力を高めるか、プレイヤー自身の選択に委ねられています。

装備に関しては、鍛冶屋で武器を「強化」したり、素材を使って新しい武器を「生産」することができます。 さらに、非常に面白い仕様として「武器の合成システム」が採用されています。

これは、各武器にランダムで付与されている「MOD」と呼ばれる特殊効果(例えば攻撃力アップ、状態異常付与など)を、別のお気に入りの武器に付け替えられるというシステムです。 たとえ基本性能が低い雑魚モンスターのドロップ武器であっても、非常に強力なMODが付いていれば素材としての価値が跳ね上がります。

これにより、自分だけの理想的な最強武器をクラフトしていく楽しみが生まれ、プレイヤーの収集欲を刺激するハクスラ的なおもしろさを秘めています。

エコーオブアインクラッド体験版をプレイした本音の徹底レビュー

エコーオブアインクラッドを巡るメディアとユーザーの評価の乖離

ここからは、実際にプレイして感じた本作の現状と、世間の評判について深く斬り込んでいきます。 本作の体験版配信以降、メディアによるプレビュー評価と、一般のSAOファンおよびユーザー側の評価には、極めて大きな開きが生じています。

多くのゲームメディアは、戦闘時の部位破壊システムが爽快であることや、アクションゲーム初心者向けにチュートリアルが非常に丁寧に作り込まれていること、移動や操作が軽快であることを好意的に紹介しています。 一方で、実際にダウンロードしてプレイした一般ユーザーからは、「街に活気がなくスカスカである」「グラフィックやモーションがまるで数年前のモバイルゲーム(ソシャゲ)のようだ」「9,000円というフルプライスを支払う価値が感じられない」といった厳しい本音の意見が多数寄せられています。

海外のゲームフォーラムやレビューサイトでも、「マップが無駄に広いだけで中にコンテンツが詰まっていない」「戦闘のテンポや流れが悪く、アクションゲームとしての洗練度が足りない」といった指摘が目立ちます。 攻略ライターとして多くのゲームに触れてきた私の本音としても、ユーザー側の不満や失望感は非常に理解できるものであり、手放しで賞賛できる仕上がりとは言いがたいのが現実です。

エコーオブアインクラッドが「ブループロトコル」と重なる理由

本作のプレイフィールを一言で表すなら、「バンダイナムコが放ったブループロトコルのパターンと同じ罠に陥っている」と言えます。 開発陣がアピールしたい「やりたいことの理想(自分自身がSAOの世界に入るMMO体験)」に対して、実際にかけられた予算や技術力が全く釣り合っていないのです。

プロモーション映像を見た時点では、非常に広大で美麗なアインクラッドを、1人のプレイヤーとして自由に駆け回ることができるゲームに見えました。 しかし実際に触ってみると、本作はマップ同士が地続きに繋がっているオープンワールドゲームではありません。

拠点でクエストを受注し、暗転(ロード)を挟んで隔離されたフィールドへワープし、そこでモンスターを狩って戻るという、極めて旧世代的で閉鎖的なマップ構成になっています。 街の中にいるNPCたちも決まった場所にただ突っ立っているだけで、まるで人間がそこで暮らしているかのような生活感や賑やかさは一切感じられません。

「1万人の中の1人としてデスゲームを攻略している」という没入感を期待してゲームを起動すると、その驚くほどの寂しさとチープさに、最初の数時間で現実に引き戻されることになります。 ソロアクションゲームとして冷徹に評価した場合、フロム・ソフトウェアのソウルシリーズやカプコンのモンスターハンターといった大作と比べるべくもなく、実質的には3,000円前後のインディー・ミドルプライスゲームと同等程度のクオリティに落ち着いてしまっています。

エコーオブアインクラッドのハクスラ要素を台無しにする致命的な不便さ

今作は武器のランダムドロップやMODの厳選といった、いわゆるハクスラ(ハックアンドスラッシュ)のゲーム設計を取り入れています。 しかし、このハクスラシステムの根幹部分を完全に破壊している致命的なゲーム設計のミスが存在します。

それは、「クエスト中に拾った武器を、その場で即座に装備して試すことができない」という仕様です。 武器の入れ替えや装備の変更は、すべて拠点である宿屋に戻らなければ行うことができません。

ハクスラというジャンルの最大の快感は、「クエスト中に偶然強力な武器を拾い、その場ですぐに装備し、新しい攻撃モーションや威力の違いを敵を殴りながら検証する」という瞬発的な楽しさにあります。 しかし本作では、クエストで5つの武器を拾ったとしても、それらを試し振りするためにわざわざ一度拠点に戻って宿屋で着替え、再びロードを挟んでクエストに出発しなければなりません。

わずか数十秒の試し振りのために、何重ものロード and 移動の手間を強要されるこの仕様は、現代のゲームデザインとしては擁護のしようがないほど劣悪なテンポです。 さらに、ドロップするのは武器のみであり、防具(衣服)のドロップや見た目の厳選要素が一切存在しないことも、ハクスラとしての底の浅さを助長しています。

キリトが装備していた象徴的な「コート」のような装備を集める楽しさもなく、小さなMOD数値を弄るだけの合成作業になってしまっており、ハクスラとして面白く回るような合理的な仕組みが構築されていません。

エコーオブアインクラッドで猛威を振るう「両手斧ジャンプ攻撃」の現実

アクションゲームとしてのゲームバランスについても、非常に大味で洗練されていない印象を強く受けます。 一部のネット上の攻略情報では「両手斧は動作がもっさりしていて最弱武器である」と書かれていることもあります。

しかし、私が体験版の最終地点までやり込んだ結果として導き出した最適解は、「両手斧を選択し、ジャンプ攻撃だけを延々と繰り返す」という非常に極端なプレイスタイルでした。 本作の両手斧の地上通常攻撃は、確かに一振りごとに大きな隙があり、敵の反撃を受けやすいため使いにくい印象を与えます。

しかし、なぜか空中での「ジャンプ攻撃」に限っては、攻撃を放った後の着地硬直(動けない時間)が全く存在せず、そのままシームレスに次のジャンプへと移行できるバグに近い調整になっています。 おまけに、ジャンプ攻撃の一撃のダメージは、地上の通常攻撃コンボの最終段並みに高く設定されています。

結果として、敵のモーションを見極めてパリーを狙ったり、タイミングよくステップで回避したり、パートナーとスイッチで入れ替わるといった多彩な戦闘システムをすべて無視して、ひたすらジャンプしながら斧を叩きつける「バッタ戦法」が、雑魚戦でもボス戦でも最も安全かつ最速で攻略できる最強の戦術になってしまっています。 スマブラのアイクのように、ひたすらジャンプからの空中攻撃のみを連打して敵の体力を削り取るゲームプレイは、アクションゲームとしての楽しさや緊張感を完全に奪い去っています。

開発陣がどれほど凝った戦闘ギミックを用意したとしても、一つの壊れたアクションのせいで全てが無価値になってしまっているのは非常に残念な点です。

エコーオブアインクラッド体験版で発生した操作不具合と対策

私は体験版をキーボードとマウスの構成(キーマウ)でプレイし始めましたが、開始直後に操作面で重大なバグに遭遇しました。 それは、移動キーである「W・A・S・D」のうち、「S(後退)」キーの入力が、なぜかゲームの戦闘中に限って一切認識されなくなるという不具合です。

システムメニューを開いた状態では正常にSキーによる下方向へのカーソル移動が機能するため、キーボード自体の物理的な故障ではなく、ゲーム側のキーバインド設定や入力処理におけるプログラム上のバグであることは確実です。 背後から襲ってくる敵から距離を取ろうとして後退しようとしてもキャラクターが全く動かないため、このバグのせいでキーボードプレイは著しいストレスを伴いました。

この問題を解決、あるいは回避するためには、現状ではプレイ用デバイスを「ゲームパッド(コントローラー)」に変更するしか手段がありません。 もともとコンシューマーゲームとして設計されているため、回避 of 方向指定やカメラワークの調整などを含めても、PC版であってもパッドを使用してプレイすることが必須であると痛感しました。

製品版のリリースまでにこれらの致命的な不具合がパッチによって修正されることを切に願いますが、発売日が間近に迫っている段階であることを考えると、不安要素として残らざるを得ません。

エコーオブアインクラッドのストーリーが持つ「原作補完」の可能性

このように、ゲームシステムやアクション部分については非常に厳しい評価をせざるを得ない本作ですが、唯一にして最大の希望が「オリジナルストーリーのクオリティ」です。 ベータテストの段階から物語が描かれるという、SAOのタイムラインの中でも非常にニッチで魅力的な時間軸が舞台となっています。

原作小説やアニメでは、デスゲームが開始されてから1層のボスを倒し、キリトが「ビーター(ベータテスターの卑怯者)」として開き直るまでの流れは非常に短いスパンでカットされてしまいました。 本作では、そのカットされた空白の期間にオリジナル主人公がどのように介入し、キリトやアスナ、そしてディアベルといったキャラクターたちとどのような人間関係を築いていくのかが詳細に描されます。

体験版では、ベータテストの終了時に「また本番の世界で会おう」と誓い合って別れるなど、原作を深く知っているファンであればあるほど胸が熱くなるシーンが用意されています。 また、原作では100層に至るまでの道中で、判明しているボスの数や階層の描写は驚くほど少なく、その大半が物語の進行上カットされています。

過去のゲームでも何度も戦い尽くしたおなじみのボス「ザ・グリームアイズ」や「ザ・スカルリーパー」だけでなく、今まで設定上しか存在しなかったマイナーな階層や未開拓のボスたちが今作でどこまで補完され、再現されるのかはファンにとって大きな関心事です。 ゲーム部分がいかにチープであったとしても、かつての名作『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストカラーズ』のように、オリジナル主人公による「あったかもしれない完璧なIFルート」や、濃厚なキャラクターの絡みが物語として優れていれば、それだけで9,000円の価値を回収できる可能性は十分にあります。

ストーリー性のみが、本作を凡作から神ゲーへと引き上げるための最後にして唯一の武器となるでしょう。

エコーオブアインクラッドは本当に買いか?攻略ライターの購入アドバイス

ここまでの評価を総括した上で、ゲーム攻略ライターとしての私の最終的な購入判断のアドバイスをお伝えします。 現段階における『ソードアート・オンライン エコーオブアインクラッド』は、非常に人を選ぶタイトルと言わざるを得ません。

もしもあなたが、アクションゲームとしての高い完成度や、ディアブロのような爽快でスムーズなハクスラシステム、あるいはMMOのようなリアルで活気のあるオープンワールド体験を求めているのであれば、本作の購入は避けるべきです。 約9,000円というフルプライスを支払った場合、そのクオリティの低さや操作性の悪さに高い確率で後悔することになるでしょう。

一方で、あなたが「アクションのチープさには目をつぶるから、何よりもSAOの世界に自分の分身としてログインし、キリトたちと肩を並げてアインクラッドを攻略するIFストーリーを楽しみたい」という熱狂的な原作ファンであれば、購入する価値は十分にあります。 ストーリーの先が気になるという点においては、本作はプレイヤーの興味を惹きつける優れた演出を行っています。

しかし、個人的な推奨としては、発売日にいきなりプレミアム版などを飛びついて購入するのではなく、まずは無料で配信されている体験版をご自身の手でプレイし、その操作感やグラフィックのレベルに納得がいくかを確認してください。 そして、発売後に購入したユーザーたちの本音の口コミや、ストーリーの評判(どれくらいIFルートが充実しているか、何層までしっかり作られているか)などの様子を見てから、慎重に購入の是非を判断するのが最も賢明な選択です。

まとめ

今回のレビューをまとめます。

本作『エコーオブアインクラッド』は、オリジナル主人公によるSAO世界の追体験という、ファンが長年求めていたコンセプトを公式のゲームとして実現した点は大いに評価できます。 しかし、グラフィックの安っぽさ、オープンワールドやMMOとは程遠いシステム、戦闘中の武器変更ができない仕様、両手斧のバッタ戦法が最強になってしまう大味なゲームバランスなど、アクションRPGとしての基本部分の粗さが非常に目立つ仕上がりとなっています。

開発予算や開発規模の制限が透けて見える作品となっており、価格に対してクオリティが釣り合っていないという世間の厳しい声も納得の出来です。 それでも、原作ファンに向けたIFストーリーや補完要素には確かな熱量が感じられるため、ストーリー重視のファンであれば一定の満足感を得られる可能性があります。

まずは、配信されている体験版を実際にパッドを繋いでプレイしてみて、自分の期待値とクオリティが合致しているかを自身の目で確かめてみることを強くおすすめします。

筆者情報

筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。 慶應義塾大学を卒業後、大手出版社でのゲーム雑誌編集を経て、現在は完全に独立しフリーのライターとして活動中。

国内外を問わず、主に大作RPG、FPS、サンドボックスゲームなどを好んでプレイし、徹底的にやり込むスタイルを得意とする。 仕事とプライベートの境界線が曖昧になっており、最近の切実な悩みは、ゲームのやり込みすぎで趣味の時間を確保できず、いわゆる「積みゲー」が100作品を突破してしまったこと。

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サブカルチャー情報を総合的に発信しています。主にポケモンGOの攻略情報、おすすめゲームソフトの紹介、雑誌・漫画のサブスクリプションの情報を取り扱います。

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