編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新弾「アビスアイ」で絶対に手に入れるべき最強カードや、今後の環境への影響が気になっていると思います。
新しい拡張パックが発売されると、どのカードから集めればいいのか、自分のデッキがどう強化されるのか、本当にワクワクしますよね。
この記事を読み終える頃には、アビスアイに収録された最強カードのランキングや、新環境を戦い抜くための具体的な戦術の疑問が解決しているはずです。
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新テーマばけがくれによるトラッシュ活用ギミックの台頭
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ボルト雷エネルギーなどの強力な特殊エネルギーの登場
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メガシンカEXポケモンの高いHPとロマンあふれる技の数々
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現環境トップデッキに対するアビスアイ収録カードの対策と評価
それでは解説していきます。
アビスアイ環境考察:新弾でポケカはどう変わる?
新テーマばけがくれの衝撃と対策
トラッシュを肥やす全く新しいギミックの登場
新弾「アビスアイ」で最も注目を集めているのが、特性「ばけがくれ」を持つポケモンたちを軸とした新しいテーマです。
このギミックの最大の特徴は、自分のトラッシュに特性「ばけがくれ」を持つポケモンが何枚落ちているかによって、技の威力や効果が劇的に変化するという点にあります。
例えば、トラッシュに4枚以上落ちていれば強力な追加ダメージを出せるポケモンや、6枚以上で相手全体にダメカンをばらまくポケモン、さらには13枚以上という厳しい条件を満たすことで相手のダメカンを4倍にするという驚異的なフィニッシャーまで存在します。
これまでのポケモンカードゲームでもトラッシュを活用する戦術は数多くありましたが、特定の特性を持つポケモンを指定した枚数落とすという条件は、非常に新しく、構築の腕が試される要素と言えるでしょう。
どのようにして条件を達成するか
この「ばけがくれ」デッキを組む上で最も重要な課題は、いかにして素早く手札や山札から該当するポケモンをトラッシュに送るかです。
ハイパーボールや大地の器といった手札をトラッシュするコストを持つ汎用カードは、このデッキにおいて単なるサーチカード以上の価値を持ちます。
また、博士の研究のように手札を全てトラッシュして引き直すサポートカードも、序盤から一気に条件を達成するための必須パーツとなるでしょう。
さらに、今回の拡張パックには、手札からルールを持たないポケモンを2枚トラッシュすることで山札を6枚引ける「ムクアカ」という新しいドローソースも収録されています。
このような専用のサポートギミックを上手く組み合わせることで、中盤以降に爆発的な火力を発揮する準備を整えることが可能です。
対戦相手としてのばけがくれ対策
逆に、自分が「ばけがくれ」デッキと対戦する場合は、相手のトラッシュの枚数を常に確認することが求められます。
相手のトラッシュにある「ばけがくれ」ポケモンの数が4枚、6枚、13枚と増えていくごとに、相手が取れる選択肢が強力になっていくからです。
対策としては、相手が準備を整える前に早期決着を目指すアグロ戦術を取るか、トラッシュのカードを山札に戻させるような妨害カードを採用することが考えられます。
また、相手のアタッカーのHPは全体的に低めに設定されている傾向があるため、ベンチ狙撃などの手段でシステムポケモンを的確に倒していくプレイングも有効になるでしょう。
特殊エネルギーの復権と環境への影響
ボルト雷エネルギーがもたらす打点向上
アビスアイでは、環境のバランスを大きく揺るがす強力な特殊エネルギーが複数登場しています。
その筆頭が「ボルト雷エネルギー」です。
このカードは、雷ポケモンについている限り雷エネルギー1個分として働き、さらにそのポケモンが使う技のダメージを無条件で「+20」するという破格の性能を持っています。
過去の環境を振り返っても、特定のタイプのダメージを底上げする特殊エネルギーは常に環境の第一線で活躍してきました。
たかが20ダメージと思うかもしれませんが、ポケモンカードにおける確定数はこの20ダメージで大きく変わります。
例えば、元々のダメージが200の技であれば、ボルト雷エネルギーを1枚つけるだけで220となり、環境に多く存在するHP220のポケモンVやポケモンexを綺麗に一撃で倒せるようになるのです。
雷タイプのデッキにとって、このエネルギーは今後の構築から外れることのない必須カードとなるでしょう。
シャドウ悪エネルギーによるベンチ防衛
もう一つ注目すべき特殊エネルギーが「シャドウ悪エネルギー」です。
このカードは悪エネルギー1個分として働くのに加え、このエネルギーがついている悪ポケモンがベンチにいる限り、相手の技のダメージを受けなくなるという強力な防御効果を持っています。
現代のポケモンカードゲームでは、ベンチにいるポケモンにダメージを与える「ベンチ狙撃」という戦術が非常に強力であり、多くのトッププレイヤーが愛用しています。
シャドウ悪エネルギーは、そのベンチ狙撃から自分のシステムポケモンや育成中のアタッカーを完全に守り切ることができる画期的なカードです。
特に悪タイプは、特性でエネルギーを加速したり、手札を補充したりする優秀なシステムポケモンが多いため、それらのポケモンにこのエネルギーを1枚貼っておくだけで、相手のゲームプランを大きく崩すことができるでしょう。
テレパス超エネルギーによる展開力の強化
超タイプにも、展開を強力にサポートするギミックが用意されています。
それが「テレパス超エネルギー」に関連するカード群の存在です。
手札からこのエネルギーをつけることで、山札やトラッシュから特定の超ポケモンを直接ベンチに呼び出すことができるなど、本来なら進化が必要なポケモンや場に出すのが難しいポケモンを即座に戦線に投入できる可能性を秘めています。
特に「ミステリーガーデン」といったスタジアムと組み合わせることで、超タイプデッキはこれまでにない圧倒的なスピードで盤面を完成させることができるようになるでしょう。
特殊エネルギーがここまでフィーチャーされる拡張パックは珍しく、これからの環境は「いかに特殊エネルギーを使いこなすか」そして「いかに相手の特殊エネルギーを対策するか(改造ハンマーなどの採用)」が勝負の分かれ目になりそうです。
メガシンカEXの実力と今後の可能性
圧倒的な耐久力を持つ新しいアタッカーたち
アビスアイで新たに登場した「メガシンカEX」のポケモンたちは、これまでのポケモンexとは一線を画す圧倒的なHPを誇ります。
例えば、「メガシャンデラEX」はHP350、「メガドリュウズEX」はHP340、そして「メガダークライEX」はHP280と、一撃で倒されることがほぼ不可能な耐久力を持っています。
これまでの環境では、HP330の2進化ポケモンが環境の頂点に君臨していましたが、メガシンカEXはそれらを上回る耐久力で、新しい壁として立ちはだかることになります。
特に、相手の攻撃を一度耐えてから強力な反撃を繰り出す、いわゆる「受け回し」や「高耐久ビートダウン」といった戦術が、メガシンカEXの登場によってさらに現実的になるでしょう。
回復系のカードと組み合わせることで、相手はサイドを1枚も取れないままゲームが進行してしまうという事態も十分に考えられます。
強力な技と引き換えの重いエネルギーコスト
しかし、メガシンカEXのポケモンたちは、高いHPと強力な技を持っている反面、技を使うために必要なエネルギーが非常に重いという明確な弱点があります。
メガドリュウズEXの最大ダメージである330ダメージを出すためには、鋼エネルギーが5個も必要になります。
通常のエネルギーの貼り方では、技を打つまでに5ターンもかかってしまい、その間に相手に盤面を制圧されてしまうでしょう。
したがって、メガシンカEXを主軸としたデッキを組む場合は、特定のエネルギーを素早く場に集める「エネルギー加速」のギミックが必須となります。
ガラスのラッパや、過去の強力なエネルギー加速特性を持つポケモンたちとどのように組み合わせるかが、プレイヤーの腕の見せ所です。
メガシンカ特有のデメリットとの向き合い方
また、メガシンカEXのポケモンが倒された場合、相手に取られるサイドの枚数も非常に重くのしかかります。
詳細なルールは今後の発表を待つ必要がありますが、仮にサイドを3枚取られるような仕様であれば、一度のきぜつがそのままゲームの敗北に直結する危険性があります。
そのため、プレイヤーはメガシンカEXを出すタイミングを慎重に見極めなければなりません。
バトル場に出すのは、確実に相手のポケモンを倒せる状況や、相手の攻撃を絶対に耐えられると確信できる状況に限られるでしょう。
ハイリスク・ハイリターンのロマンあふれるカード群ですが、使いこなせれば環境の覇者となるポテンシャルを十分に秘めています。
手札干渉と手札ゼロギミックの攻防
手札を減らすことで真価を発揮するカードたち
アビスアイには、自分の手札の枚数が極端に少ない状況で強力な効果を発揮する、ピーキーなカードが多数収録されています。
例えば「シルヴァディ」は、自分の手札が0枚の時に、山札から好きなサポートを1枚手札に加えることができる特性を持っています。
「ヤドランEX」も、自分の手札が0枚であれば、わずか1エネルギーで210という大ダメージを叩き出すことができます。
また、サポートカードの「グラジオのけっせん」は、自分の手札がこのカード1枚だけの時にしか使えませんが、自分の非ルールポケモンのダメージを「+80」するという驚異的なバフ効果を持っています。
これらのカードは、通常では考えられないようなコストパフォーマンスを誇りますが、その条件を満たすためのプレイ難易度は極めて高いと言わざるを得ません。
意図的に手札を消費するテクニック
これらのギミックを活用するためには、デッキ構築の段階から手札を無駄なく消費できるようなカードを多数採用する必要があります。
クイックボールやハイパーボールのように手札をトラッシュするカードはもちろんのこと、無意味な場面でも使用できるグッズや、ベンチにすぐに出せる種ポケモンでデッキを固めるなどの工夫が求められます。
お祭り音頭のような、連続してカードをプレイしていくタイプのデッキとは非常に相性が良く、手札を使い切った最後の締めにこれらの強力なカードを押し付けるという動きは、決まれば非常に爽快です。
毎ターン手札を限界まで使い切り、トップドローに全てを懸けるような、アグレッシブなプレイスタイルが好きなプレイヤーにはたまらないギミックとなるでしょう。
ナンジャモやツツジといった手札干渉との戦い
しかし、この手札ゼロギミックにとって最大の天敵となるのが、現代ポケカにおいて必須とされている「手札干渉」カードの存在です。
ナンジャモやツツジ、アンフェアスタンプといったカードを使われると、せっかく手札を0枚に調整しても、強制的に手札を引かされてしまい、ギミックが完全に崩壊してしまいます。
特に、特性に依存しているシステムポケモンは「かんし」といった特性を消すカードにも弱く、環境の対策カードにどれだけ耐えられるかが課題となります。
手札を減らすギミックを使うプレイヤーは、相手が手札干渉を打ってくるタイミングを予測し、干渉されても次のターンにリカバリーできるような盤面構築を心がける必要があるでしょう。
HPインフレ時代における打点調整の重要性
ギリギリで倒せないもどかしさを解消する工夫
アビスアイの登場により、ポケモンの最大HPはついに380という未曾有の領域に突入しました。
これまでの環境では、280〜330ダメージを出すことができれば、ほぼ全てのポケモンを一撃で倒すことができましたが、今後はそうもいきません。
このような高耐久ポケモンが環境に増えると、アタッカーが全力で攻撃しても、相手のHPがわずかに残ってしまうという場面が頻発するようになります。
そこで重要になってくるのが、足りないダメージを補うための「打点調整」のテクニックです。
ポケモンカードゲームにおいて、相手のポケモンを倒すために必要な攻撃回数が1回増えるということは、相手に1ターン猶予を与えるということであり、それは敗北に直結する非常に重い意味を持ちます。
ヤバチャのまっちゃスピンが光る理由
この打点調整において、今回収録された「ヤバチャ」は非常に優秀な働きをしてくれます。
ヤバチャの技「まっちゃスピン」は、トラッシュの条件を満たせば、相手の場のポケモン全員にそれぞれダメカンを4個(40ダメージ分)乗せることができます。
この40ダメージを事前にばらまいておくことで、メインアタッカーの攻撃が届く圏内に相手の大型ポケモンを引きずり込むことができるのです。
例えば、後述するダダリンの最大ダメージは170ですが、事前にまっちゃスピンで40ダメージを与えておけば、合計で210ダメージとなり、環境に多いHP210のポケモンEX(例えばオーガポンexなど)を綺麗に倒すことができます。
このように、複数のポケモンの技を組み合わせて目標のHPラインに到達させるという、パズルのような思考が今後の環境ではより一層求められるようになるでしょう。
数字で見る環境のダメージライン比較表
現在の環境における主要なHPラインと、アビスアイの収録カードが出せるダメージラインを比較表にまとめました。
打点調整の目安として活用してください。
| アビスアイの攻撃ポケモン | 出せるダメージ | 倒したい仮想敵のHP | 足りないダメージ | 必要な調整手段 |
| ダダリン | 170 | HP210 (オーガポンex等) | 40 | ヤバチャ(まっちゃスピン1回) |
| ヤドランEX | 210 | HP220 (ミライドンex等) | 10 | かみつき等の小ダメージ技 |
| メガダークライEX | 110 (+α) | HP280 (VSTAR等) | 170 | 複数回の攻撃、ダメカン追加 |
| メガドリュウズEX | 330 | HP330 (2進化ex等) | 0 | 調整不要(一撃必殺) |
この表からわかるように、単体で相手の大型ポケモンを一撃で倒せるカードはごく一部に限られています。
デッキを構築する際は、メインアタッカーの打点を基準にして、足りないダメージをどうやって補うのかというプランを明確に持っておくことが非常に重要です。
ドラパルト環境に対するアビスアイの回答
猛威を振るうファントムダイブへの対策
現在のポケモンカード環境において、常に中心にいるのがドラパルトexです。
ドラパルトexの技「ファントムダイブ」は、バトル場に200ダメージを与えつつ、相手のベンチポケモンにダメカンを6個好きなように乗せるという、規格外の性能を誇っています。
このベンチ狙撃によって、進化前のHPの低い種ポケモンや、特性目的で置かれているシステムポケモンが次々と倒されてしまい、ゲームの主導権を完全に握られてしまうのが、多くのプレイヤーの悩みの種でした。
新弾アビスアイには、このドラパルトex環境に対する明確な回答となるカードがいくつか収録されています。
開発側も、現在の環境のバランスを考慮してカードをデザインしていることがよくわかりますね。
ヤバチャの特性による完全防御
その最も分かりやすい回答の一つが、「ヤバチャ」の持つ特性です。
このヤバチャは、特性によって相手の技の効果を一切受けないという、非常に強力な耐性を持っています。
ファントムダイブの「ダメカンを6個乗せる」という効果は、ダメージではなく「技の効果」として扱われるため、このヤバチャにはダメカンを乗せることができません。
また、過去の環境で猛威を振るったような、ダメカンを操作するタイプの技や、特殊状態にする技に対しても完全に無敵となります。
HPの低いポケモンが抱える「絡め手で簡単に倒されてしまう」という最大の弱点を、自分自身の特性で克服している点は非常に評価が高く、ドラパルトex対策として多くのデッキに採用される可能性を秘めています。
高HPと特殊エネルギーによる耐久戦術
また、前述した「ホエルオーEX」のような規格外のHPを持つポケモンを押し付けるという戦術も、ドラパルトexに対して有効に働く可能性があります。
ドラパルトexのバトル場への打点は200であるため、HP380のホエルオーEXを倒すには、最低でも2回の攻撃(事実上の2ターン)が必要になります。
ホエルオーEX側がその間に相手のポケモンを一撃で倒せるだけの火力を準備できれば、サイドレースで優位に立つことができるでしょう。
さらに、「シャドウ悪エネルギー」をシステムポケモンに貼ることで、ベンチへのダメージを完全にシャットアウトする動きも、ドラパルトexの強みを大きく削ぐことに繋がります。
アビスアイのカードをどう使いこなすかが、今後の対ドラパルトex戦の勝率を大きく左右することになりそうです。
初心者が抑えておくべきアビスアイの基本戦術
強いカードだけを詰め込んでも勝てない
新しい拡張パックが発売されると、どうしてもレアリティの高いカードや、派手な効果を持つカードばかりに目が行きがちです。
しかし、ポケモンカードゲームは、強いカードをただデッキに60枚詰め込んだだけで勝てるほど甘いゲームではありません。
特にアビスアイに収録されているカードは、「手札が0枚の時」や「トラッシュに特定のカードが〇枚ある時」といった、条件付きで強力な効果を発揮するカードが多くなっています。
初心者の方は、まずは「このカードの強みを最大限に活かすためには、デッキにどんなカードを一緒に入れるべきか」という視点を持つようにしましょう。
メインとなるポケモンを決めたら、そのポケモンを早く場に出すためのボール系グッズ、必要なエネルギーを集める手段、そして条件を満たすためのサポートカードというように、順序立ててデッキを構築していくことが上達の近道です。
まずはばけがくれギミックから触ってみよう
アビスアイの中で、初心者の方が最初に触れるテーマとしておすすめしたいのが「ばけがくれ」のギミックです。
トラッシュにカードを送るという行動は、一見すると自分のリソースを減らしているように見えて抵抗があるかもしれません。
しかし、ポケモンカードにおいてトラッシュは「第二の手札」と呼ばれるほど重要な場所です。
ばけがくれデッキを使うことで、どのカードをトラッシュに送り、どのカードを手札に残すかという、リソース管理の基本的な考え方を自然と身につけることができます。
また、条件を達成した時の爆発力が高いため、爽快感のあるバトルを楽しむことができる点もおすすめの理由です。
特殊エネルギーのルールをしっかり復習する
最後に、アビスアイ環境をプレイする上で絶対に避けて通れないのが、特殊エネルギーのルールの理解です。
ボルト雷エネルギーやシャドウ悪エネルギーは、そのタイプ専用の非常に強力な効果を持っていますが、基本エネルギーとは異なる独自のルールが存在します。
例えば、基本エネルギーを手札からつける効果を持つカード(ガラスのラッパなど)の対象には選べないことや、改造ハンマーなどの特殊エネルギーをトラッシュするカードの対象になってしまうことなどです。
これらのルールを勘違いしたままプレイしてしまうと、対戦中に思わぬミスに繋がってしまう可能性があります。
対戦を始める前に、必ずカードのテキストを隅々まで読み、正しい処理の仕方を復習しておくようにしましょう。
アビスアイ最強カードランキング:絶対に入手すべきはこのカード!
圧倒的Sランク:ボルト雷エネルギーの無限の可能性
雷タイプの歴史を変える1枚
数あるアビスアイの収録カードの中で、間違いなくトップの評価を与えられるのが「ボルト雷エネルギー」です。
このカードは、ただ雷ポケモンにエネルギーを供給するだけでなく、そのポケモンの技のダメージを常時「+20」するという、かつての「エレキパワー」を彷彿とさせる強力な効果を内包しています。
ポケモンカードの歴史において、ダメージを無条件で上昇させるカードは常に環境の最適解として採用されてきました。
このエネルギーが4枚デッキに入っていれば、理論上は最大で「+80」のダメージを上乗せすることが可能になります。
雷タイプには、ベンチにエネルギーを加速する手段が豊富に存在するため、このエネルギーを複数枚場に展開することも決して夢物語ではありません。
未来の環境への圧倒的な投資価値
現状の環境において、雷タイプのトップメタとなるデッキはそれほど多くないかもしれません。
しかし、ポケモンカードのカードプールは常に拡張され続けています。
今後、新しく強力な雷タイプのポケモンexやアタッカーが登場した際、この「ボルト雷エネルギー」の存在が、そのポケモンの評価を何段階も引き上げることになるでしょう。
つまり、このカードは現在の強さだけでなく、未来の雷タイプデッキの土台となる「圧倒的な将来性」を秘めているのです。
パックを剥いてこのカードが出たら、絶対に手放さずに4枚しっかりと確保しておくことを強くおすすめします。
後から集めようと思った時には、需要が高騰して入手が困難になっている可能性が非常に高い、まさに文句なしのSランクカードです。
実力派Aランク:ダダリンが放つ驚異の火力
コストパフォーマンス最強の非ルールアタッカー
Aランクの筆頭として評価したいのが、超タイプの非ルールポケモン「ダダリン」です。
ダダリンの最大の魅力は、なんといってもその圧倒的なコストパフォーマンスにあります。
トラッシュに「ばけがくれ」を持つポケモンが4枚以上あるという条件を満たせば、わずか1エネルギーで170という大ダメージを叩き出すことができます。
非ルールの種ポケモンが、1エネルギーで170ダメージを連発できるというのは、これまでの常識を覆すほどの性能です。
HPも140と非ルールにしては比較的高めに設定されており、相手の小ダメージの技を耐えることができる点も非常に優秀です。
弱点を突いて環境トップを打ち砕く
さらにダダリンの恐ろしいところは、そのタイプが「超」であるという点です。
超タイプは、環境に存在する強力な闘タイプや超タイプのポケモンに対して弱点を突くことができます。
170ダメージの弱点計算を行えば、そのダメージは驚異の340に達します。
これは、HP330の大型2進化ポケモンexすらも一撃で粉砕できる数値です。
専用の特殊エネルギーである「テレパス超エネルギー」にも対応しているため、ベンチに展開するスピードも申し分ありません。
「ばけがくれ」デッキのエースアタッカーとして、相手にとって最大の脅威となることは間違いないでしょう。
準備のハードルを考慮しても、この火力は魅力的すぎます。
注目Bランク:ヤバチャとジュペッタのトリッキーな動き
メタゲームを回すヤバチャの存在感
Bランクには、環境のメタカードとして活躍が期待できるカードが揃っています。
その代表格が「ヤバチャ」です。
先ほども環境考察で触れた通り、特性によって技の効果を受けないため、ドラパルトexなどのベンチ狙撃から完全に身を守ることができます。
HPが低いポケモンにとって、この耐性は文字通り生命線となります。
さらに、技の「まっちゃスピン」によるダメカンのばらまきは、ダダリンなどのメインアタッカーのダメージ調整として非常に優秀です。
ヤバチャ自身をメインにしてサイドを6枚取り切るのは難しいかもしれませんが、デッキの潤滑油として、そして相手の計算を狂わせるジョーカーとして、素晴らしい働きをしてくれるでしょう。
確実なサーチでテンポを握るジュペッタ
もう一枚の注目Bランクカードが「ジュペッタ」です。
ジュペッタは、1エネルギーで80ダメージを与えつつ、自分の山札から好きなカードを1枚選び、手札に加えることができる技を持っています。
現代のポケカにおいて、確定サーチができる技の価値は非常に高いです。
特に、次のターンの動きを確実にするためのサポートカードや、足りないエネルギーを的確に持ってくることができるため、手札干渉が厳しい環境下においても、自分のペースでゲームを進めることができます。
進化前のカゲボウズも超タイプであるため、展開のサポートを受けやすい点も評価のポイントです。
序盤の安定感を高めるために、1〜2枚デッキに忍ばせておくと心強いカードとなるはずです。
注目Bランク:シャドウ悪エネルギーとその他の優秀カード
鉄壁の守りを築くシャドウ悪エネルギー
Bランクの中でも、特殊エネルギーとして確かな存在感を放っているのが「シャドウ悪エネルギー」です。
このカードがついている悪ポケモンがベンチにいる限り、相手の技のダメージを受けなくなるという効果は、特定のデッキに対する強烈なメタとして機能します。
ただし、自分がバトル場に出た時にはこの防御効果は消えてしまうため、あくまで「ベンチでシステムポケモンを守るためのカード」としての運用がメインとなるでしょう。
ピンポイントで守りたいポケモンに都合よくこのエネルギーを引いて貼れるかという課題はあるものの、採用しておくだけで相手のプレイングを大きく制限できる、入れ得なカードと言えます。
隠れた実力を持つサポートポケモンたち
他にもBランクには、いぶし銀な活躍を見せるカードが多数存在します。
例えば、HP70の「ヤドン」は、それだけでポフィンに対応しているため、序盤の展開が非常にスムーズになります。
また、非ルールポケモンを2枚トラッシュすることで山札を6枚引ける「ムクアカ」のようなカードは、「ばけがくれ」デッキのエンジンとして必須級の働きを見せる可能性があります。
さらに、ダメカンが乗っていることを条件にダメージが上がる「ハリーセン」のようなポケモンは、ストリンダーのようなダメカンをばらまくデッキのサブアタッカーとして、非常にいやらしい動きをしてくれるでしょう。
これらのカードは、派手さこそないものの、デッキの根幹を支える重要なピースとなります。
ポテンシャルCランク:メガダークライEXとシルヴァディの活路
アブソルEXの壁を超えるかメガダークライEX
Cランクのカードたちは、書いてある効果は面白いものの、環境で活躍するためにはあと一歩の工夫が必要なカード群です。
「メガダークライEX」は、HP280という高い耐久力を持ち、悪エネルギー2つで110ダメージ+ベンチのダメカンに応じた追加ダメージを与える技を持っています。
しかし、同じような役割を持てるアタッカーとして、すでに環境には「アブソルEX」が存在しており、現状ではアブソルEXの方が使い勝手が良いと判断せざるを得ません。
メガダークライEXを輝かせるためには、専用のサポートカードや、ダメカンをより効率的にばらまく新しいギミックの登場を待つ必要があるでしょう。
下技の「特殊状態ならきぜつさせる」という効果もロマンはありますが、実戦で狙うには少しハードルが高すぎます。
諸刃の剣となるシルヴァディの特性
「シルヴァディ」は、手札が0枚の時に好きなサポートをサーチできるという、非常に強力な特性を持っています。
手札を使い切るギミックを搭載したデッキにおいて、このカードは文字通り生命線となるでしょう。
しかし、このシルヴァディの最大の弱点は、環境に蔓延している特性ロックのカード(かんしなど)に極端に弱いという点です。
手札が0枚の状態で特性を止められてしまうと、そのターンは何も行動できずに終わってしまう可能性があり、リスクが大きすぎます。
カードのポテンシャル自体はAランクに匹敵するものがありますが、現在のメタゲームを考慮すると、どうしても評価を下げざるを得ない、悲しきポテンシャルカードと言えます。
ポテンシャルCランク:カスミのげんきとサポートカードの評価
ターン終了のデメリットが重すぎるカスミのげんき
サポートカードの「カスミのげんき」は、自分の山札から基本水エネルギーを4枚まで選び、自分のポケモン1匹につけるという、破格のエネルギー加速効果を持っています。
しかし、このカードには「使ったら自分の番が終わる」という致命的なデメリットが存在します。
過去のルールであれば、先行1ターン目にこのカードを使ってターンを終えるという強力な動きができましたが、現在のルールでは先行でサポートを使うことができません。
中盤以降にサポートの権利と攻撃の権利の両方を放棄してまでエネルギーを加速する動きが、果たして強いのかどうかは非常に疑問が残ります。
水タイプの強力な高耐久ポケモン(ホエルオーEXなど)と組み合わせて、相手に攻撃を耐えさせる前提での運用が基本となるでしょう。
条件が厳しすぎる妨害とバフ
その他のCランクサポートカードも、非常にピーキーな性能をしています。
「グラジオのけっせん」は手札がこのカード1枚の時しか使えず、「さびぐみのしたっぱ」のようなエネトラッシュカードは前の相手の番に自分のポケモンがきぜつしていなければ使えません。
また、スタジアムの「化石発掘場」は、グッズの「ふるびた」シリーズを2枚直接ベンチに出せるという非常に強力な展開効果を持っています。
しかし、現状の環境において、このスタジアムから展開して強い「化石ポケモン」が存在しないため、スタジアム自体の評価もCランクに留まっています。
今後の拡張パックで強力な化石ポケモンが登場すれば、一気に環境の最前線に躍り出る可能性を秘めた、期待の1枚ではあります。
ロマン枠Dランク:メガシャンデラEXと大型EXポケモンの挑戦
ラティアスEXの壁に阻まれるメガシャンデラEX
Dランクのカードは、現状の環境では活躍の場を見出すのが非常に難しい、あるいは致命的な弱点を持っているカードたちです。
「メガシャンデラEX」は、HP350という規格外の耐久力と、相手の逃げるエネルギーを1つ増やすという強力な特性を持っています。
技のダメージも相手の逃げるエネルギーの数に依存するため、特性との噛み合いは抜群です。
しかし、この環境には「ラティアスEX」という、自分のポケモンの逃げるエネルギーを全て0にしてしまう天敵が存在します。
ラティアスEXをベンチに置かれるだけで、メガシャンデラEXの特性も技の火力も全て無力化されてしまうため、非常に厳しい立ち位置にいると言わざるを得ません。
エネルギー効率と火力のバランスの難しさ
他のDランクのEXポケモンたちも、高いHPの代償として技のエネルギーが重すぎたり、条件に対して火力が低すぎたりといった問題を抱えています。
「メガゼラオラEX」は、ついている雷エネルギーの数×60ダメージという技を持っていますが、高い火力を出すためには大量のエネルギーを投資する必要があり、倒された時のリスクが大きすぎます。
「ラムパルドEX」も、コイントスで相手のエネルギーをトラッシュする強力な特性を持っていますが、アタッカーとしての火力が150〜300と、2進化のEXポケモンとしては少し物足りない数値になっています。
もちろん、これらのカードもプレイヤーの工夫次第で面白いデッキに仕上がる可能性は十分にあります。
特に「ミカルゲ」のような、トラッシュに13枚のカードを要求する代わりにダメカンを4倍にするようなロマン技は、決まった時の快感がたまらないでしょう。
決して評価が低いからといって使えないわけではなく、愛と構築力でカバーしていくのがポケカの醍醐味でもあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は新弾「アビスアイ」の収録カードについて、忖度なしの厳しい視点も交えながら、最強ランキング形式で徹底解説してきました。
ボルト雷エネルギーやダダリンのような、明確に環境の第一線で活躍できそうなカードがある一方で、メガシンカEXのような非常にピーキーでロマンあふれるカードも多数収録されており、非常に構築のしがいがあるパックだと思います。
私が低めの評価をつけたカードたちが、皆さんの素晴らしい構築アイデアによって大会で大活躍する日を、実は密かに楽しみにしています。
この記事のランキングや考察を参考に、ぜひ自分だけの最強のアビスアイデッキを組み上げてみてください。
これからもポケカの最新情報や攻略記事をお届けしていきますので、ぜひ一緒にポケカ環境を楽しんでいきましょう!




























