編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、感動のエンディングを迎え、スタッフロールの余韻に浸りつつも「まだ冒険は終わっていないはずだ」「あの伏線はどうなった?」と、クリア後の世界にさらなる刺激を求めていることでしょう。 あるいは、SNSで囁かれる「真エンド」や「裏ボス」の存在を耳にし、その到達方法を探している最中かもしれません。
『オクトパストラベラー0(ゼロ)』は、クリア後からが本当の始まりと言っても過言ではありません。 時を超えた再会、規格外の34人バトル、そして開発者たちの魂が込められた隠し部屋まで、そのボリュームは本編に匹敵します。
この記事を読み終える頃には、クリア後に待ち受ける全ての要素を把握し、最強の旅団を率いて「真の完結」へと向かう準備が整っているはずです。
- 新エンディングへの分岐条件と「サザントス」加入フローの完全解説
- 裏ボス「祖竜アマツカミノオロチ」攻略と報酬アイテムの使い道
- 全ステータスカンストも可能にする「アガペア」でのナッツ栽培法
- 開発室「スタッフルーム」への到達手順と入手できる限定装備
それでは解説していきます。
クリアデータの変化と基本特典
まずは、ゲームを一度クリアした後にプレイヤーを迎え入れる基本的な変化について解説します。 多くのプレイヤーが「クリアした!」と一息ついてしまうタイミングですが、画面の端々に現れる小さな変化こそが、開発チームからの「挑戦状」なのです。
タイトル画面の「王冠」と「星」の意味
エンディングを迎え、スタッフロールを見送った後にセーブデータをロードすると、まず気づくのがセーブデータに付与される「王冠」のマークです。 これは、物語の一区切りである「全てを授けし者」編の8章をクリアした証。 この王冠が付いたデータをロードすることで、ラスボス撃破直前の状態からゲームを再開することが可能になります。
しかし、オクトラ0の「王冠」はこれだけではありません。 後述する「真・エンディング」に到達し、さらなる強敵を打ち倒した暁には、タイトル画面そのものに「星」のアイコンが追加されます。 この星は、単なるクリアの証ではなく、この世界に隠された全ての謎を解き明かし、歴史の裏側にまで触れた「真の探求者」であることの証明です。
私のプレイデータでは、現在2つの星が輝いていますが、噂によると特定の条件(全実績解除や裏ボス撃破など)を満たすことで、王冠のデザインが豪華になったり、星の数が増えたりするという報告も上がっています。 起動するたびに目に入るこの証は、プレイヤーのモチベーションを維持する上で地味ながらも強力な要素と言えるでしょう。
タウンビルドの制限解除!固定施設を動かすコツ
本作の新要素であり、多くのプレイヤーを沼に引きずり込んだ「タウンビルド」。 ストーリー進行中は、ストーリー上の都合やNPCの配置に関連して、特定の主要建築物(拠点、教会、商店など)の場所を動かすことができませんでした。
「ここの景観を整えたいのに、教会が邪魔で道が引けない!」 「畑と調理場の動線が悪すぎて効率が悪い!」
そんなストレスを感じていた方も多いはずです。しかし、クリア後はこの制限が完全に撤廃されます。
【移動可能になる主な施設】
- 建築工房: 街づくりの要。アクセスしやすい場所に置くのが定石。
- 主人公の拠点: 自分の家。景観の良い高台に移すのがトレンド。
- 畑: ナッツ栽培(後述)のために最重要。水場近くへの配置がおすすめ。
- 商店: 頻繁に利用するため、ファストトラベルポイントの近くへ。
- 教会: 街のシンボル。広場の中央や奥まった聖域など、演出にこだわりたい。
- 聖火台: ストーリーのキー施設。これも移動可能になるのは驚きです。
これらを自由に配置できるようになったことで、まさに「自分だけの街」を作り込むことが可能になります。 私は、効率重視で全ての生産施設を中心部に密集させた「工場都市型」から、クリア後は緑と水路を活かした「観光都市型」へと大規模な再開発を行いました。 特に「聖火台」を街の中心に据え、そこから放射状に道を伸ばすレイアウトは、夜景が非常に美しくなるのでおすすめです。
奇妙なモニュメントの出現場所と機能
クリアデータをロードし、再びラスボスの待つエリア「神界 オルサの門」へ向かうと、以前は存在しなかった「奇妙なモニュメント」が出現しています。 一見するとただのオブジェクトのようですが、近づくとインタラクトが可能で、ここから物語は新たな局面へと動き出します。
このモニュメントの機能は、「特定の時間軸への回帰」です。 具体的には、ラスボス戦前の特定の分岐点まで時間を巻き戻すことができます。 「あの時、違う選択をしていたらどうなっていたのか?」 「取り逃がしたサブストーリーがあるのではないか?」
そうしたプレイヤーの心残りを解消するための装置であり、ここからが「真・エンディング」への入り口となります。 注意点として、モニュメントに触れて時間を遡ると、一部の進行状況がリセットされる可能性がありますが、レベルや装備品などの強さは引き継がれる「強くてニューゲーム」に近い状態になります。 恐れずに触れ、さらなる深淵へと足を踏み入れましょう。
真・エンディングへの分岐条件
通常のエンディングでは語られなかった真実。 そして、悲劇的な運命を変えるための戦いがここから始まります。 真・エンディングへ到達するためには、いくつかの複雑な手順を踏む必要があります。
聖火神エルフリックの試練攻略
モニュメントを通じて時間を遡った後、最初に向かうべきは「聖火神の祠」です。 本来であれば静寂に包まれているはずのこの場所に、クリア後は異様な気配が漂っています。
最奥部に進むと、そこにはシリーズファンなら誰もが知る「聖火神エルフリック」の姿が。 これまでのシリーズでは召喚獣や技の演出として登場していた彼と、まさかの直接対決となります。
【ボス情報:聖火神エルフリック】
- 推定HP: 650,000
- 弱点: 闇・氷・杖
- 特徴: 圧倒的な光属性攻撃と、全体回復技を使用。
エルフリックは「神」の名に恥じぬ強さを誇ります。 特に注意すべきは、HPが50%を切ったあたりで使用してくる「聖火の守り」です。これは自身のHPを毎ターン50,000回復するという凶悪なリジェネ効果に加え、全ての弱点をロックするという鉄壁の構え。
攻略のポイント:
- ブレイクのタイミング: リジェネモードに入られる前に、BPを最大まで温存しておくこと。
- 闇属性アタッカー: 盗賊や魔術師のジョブを持つキャラ(特にテリオンやサイラスの再現キャラがいればベスト)に、闇属性の連撃をセットしておきましょう。
- バフ消去: 神官の「打ち消し」系アビリティで、相手の強化効果を剥がすことが必須です。
激闘の末、エルフリックを打ち倒すと、彼は主人公たちの力を認め、指輪に秘められた真の力を解放してくれます。 そして、「過去の過ちを正す覚悟はあるか」と問われます。ここで「はい」を選択することで、物語は大きく分岐します。
過去への回帰とサザントスとの再会
エルフリックの力を借り、主人公はさらに過去の時点――物語の悲劇が始まる前の時間軸へと意識を飛ばします。 そこでプレイヤーの目の前に現れるのは、若き日の、まだ闇に堕ちる前の「サザントス」の後ろ姿です。
このシーンの演出は鳥肌ものです。 通常のプレイでは敵として、あるいは悲劇の英雄として描かれてきた彼が、親しげに振り返り、主人公に話しかけてくる。 この「ちびサザントス」のかわいらしさに、多くのプレイヤーが心を掴まれたことでしょう。
しかし、感傷に浸っている時間はありません。 ここでは、通常の会話イベントとは異なるアクションが求められます。 フィールドコマンドの使用です。
運命を変えるコマンド「照らす」の使用タイミング
クリア前とは異なり、主人公の指輪はエルフリックによって強化されています。 この状態で使用可能になるフィールドコマンドが「照らす」です。 (※キャラによっては「導く」や「暴く」の上位互換として機能する場合もありますが、ここではストーリー専用コマンドとして機能します)
手順:
- 過去の世界で、カ中(渦中)にいるエルフリック氏と会話イベントを発生させる。
- 指輪の力を増幅させた状態で、サザントスに近づく。
- フィールドコマンド「照らす」を使用する。
- 同様に、その場にいる重要人物「ファラメ」に対しても「照らす」を行う。
これを規定回数(私の検証ではサザントスに3回、ファラメに2回)行うことで、彼らの運命を縛っていた「闇の鎖」のようなエフェクトが砕け散ります。 すると、サザントスがまばゆい光に包まれ、「私は…何をしていたんだ…」と正気を取り戻すイベントが発生。
そのまま現代(ラスボス戦直前)へと戻ると、なんとラスボスの前には、かつての敵ではなく、頼もしい仲間としてのサザントスが仁王立ちしています。 「昨日の敵は今日の友」という言葉通りの展開。 そのまま彼はパーティに正式加入し、真のラスボス「ガルデラ」へと挑む流れになります。
【サザントスの性能(加入時)】
- ジョブ: 聖火守指長(専用ジョブ)
- 武器: 剣・槍
- 固有アビリティ: 「不滅の聖炎」(敵全体に火・光の複合特大ダメージ+味方全体のBP1回復)
- 評価: ぶっ壊れ性能です。加入直後から即戦力どころか、パーティの火力を底上げする最強のアタッカー兼バッファーとして活躍します。
ラスボス「ガルデラ」総力戦の全貌
サザントスを仲間に加え、いよいよ真の黒幕である邪神「ガルデラ」との決戦です。 シリーズファンにとっては因縁の相手ですが、今作のガルデラ戦は一味も二味も違います。
圧巻の34人バトルシステム解説
予告トレーラーで一瞬だけ映り、話題騒然となっていた「大人数バトル」がここで実現します。 その数、なんと34人。 これまで旅路で仲間にしたキャラクター、サブストーリーで絆を結んだNPC、そしてサザントスを含む全員が、画面狭しと並び立ちます。
戦闘システムの特徴:
- 前衛17人 / 後衛17人: 画面の下半分がキャラのアイコンで埋め尽くされます。
- ターン構成: 味方ターンだけでコマンド入力に数分かかります。オート機能を活用しないと指が疲れるレベルですが、初回は是非手動で全員の技を選んであげてください。
- 連携攻撃: 34人全員で一斉攻撃を行う「オールアウト・アタック」のようなコマンドがあり、ダメージ数値が画面からはみ出すほどの桁数になります。
「前衛・後衛の交代時に全キャラが一斉に動く光景」は、もはやシュールの域を超えて感動すら覚えます。 処理落ちが心配になるほどの密度ですが、Switch版でもPS5版でも最適化されており、意外とスムーズに動くのも技術力の高さを示しています。
このバトルの最大の魅力は、「捨てキャラがいない」ということです。 序盤でしか使わなかった星3キャラや、ネタ枠だと思っていた村人NPCも、この戦いでは立派な戦力としてガルデラのHPを削ってくれます。 まさに「総力戦」の名にふさわしいお祭りバトルです。
主人公の必殺技封印問題と解決策
ここで一つ、重大な注意点があります。 サザントス加入ルートに進む際、指輪の力をサザントスの救済に使ってしまったため、主人公の固有必殺技が使用不能になっている場合があります。 「あれ?ゲージが溜まっても必殺技が撃てない!」と焦るプレイヤーが続出しています。
解決策: ガルデラ戦に突入する前に、一度「聖火神の祠」に戻りましょう。 エルフリックにもう一度話しかけることで、「指輪の再充填」イベントが発生します。 これを経ておくことで、主人公の必殺技が復活するだけでなく、「真・必殺技」へと進化します。
【真・必殺技の効果】
- 名称: 「希望の灯火(ともしび)」
- 効果: 敵全体に無属性の極大ダメージを与え、味方全員(34人!)のHP・SP・BPを全回復し、戦闘不能からも復帰させる。
- 使用条件: ガルデラ戦でのみ、1回だけ使用可能。
この技があるかないかで、ガルデラ戦の難易度(特に後半の発狂モード)が天と地ほど変わります。必ず回収しておきましょう。
涙なしでは見られないエンディング演出
34人の力を結集し、ガルデラを討ち滅ぼした後。 そこには、通常エンドとは全く異なる「救い」のある結末が待っています。
神秘的な音楽(サントラのDisc4に収録されている『旅路の果てに』のアレンジバージョン)と共に、主人公が各地を巡り、共に戦った仲間たちと別れを告げ、それぞれの故郷へ帰っていくシーンが流れます。 特に、サザントスが自身の罪と向き合いながらも、穏やかな表情で空を見上げるシーンは必見です。
そして最後に表示される「一枚絵(差し絵)」が素晴らしい。 ネタバレになるため詳細は伏せますが、これまでの旅の苦労が全て報われるような、温かい絵です。 この一枚を見るために、私たちは100時間近い時間をこのゲームに費やしてきたのだと確信できるでしょう。
隠しエリア「アガペア」とナッツ栽培
真エンディングを見届けた後も、冒険は終わりません。 ここからは、さらなる高みを目指す「やり込み勢」向けのエンドコンテンツになります。
その筆頭が、隠しエリア「アガペア」です。
アガペアへの行き方と「肉球のニャイステシス」
アガペアは、地図上には表示されない浮遊島です。 行くための条件は以下の通り。
- 真エンディングをクリアする。
- 「虚無の気空」エリアに出現する「古びた本」を調べる。
- サブストーリー「巫術の秘島」を受注する。
この手順を踏むことで、ワールドマップの北東端にワープポイントが出現します。 アガペアに到着すると、そこは猫のような亜人種たちが暮らす不思議な集落。 ここで中心人物(猫?)となるのが、「肉球のニャイステシス」です。
見た目は可愛らしい白猫ですが、口調はハードボイルドな探偵風。 彼から情報を「聞き出す」ことで、この島の秘密や、後述する最強アイテムの入手場所が判明します。 ちなみに、ニャイステシスに「マタタビ(上質)」を渡すと、隠しショップが開放されるので覚えておきましょう。
ステータスカンストへの道!増強ナッツの種の入手
アガペアの最大の目玉は、「増強のナッツの種」が入手できることです。 これまでのシリーズでは、ステータスアップアイテムである「ナッツ」は貴重品であり、個数限定でした。 しかし、オクトラ0ではついに「栽培」が可能になったのです。
入手方法: ニャイステシスから情報を聞き出した後、アガペア内の特定ポイント(巨大な猫じゃらしの像の下など)に出現するキラキラを調べると、「物攻増強のナッツの種」「HP増強のナッツの種」などが手に入ります。 これらは消費アイテムではなく、「貴重品」扱いで、畑に植えるための種となります。
効率的な栽培サイクルとおすすめキャラ
手に入れた種は、タウンビルドで設置した「畑」に植えることができます。
栽培の仕組み:
- 種を植える。
- ゲーム内時間で経過させる(宿屋で休む、またはフィールドを歩き回る)。
- 収穫可能になるとアイコンが出る。
- 収穫すると「増強のナッツ(大)」が複数個手に入る。
- 種はなくならず、また植えられる(無限機関!)。
ただし、ただ待っているだけでは効率が悪いです。 ここで重要になるのが、畑に配置するキャラクターです。 タウンビルドでは各施設に管理者を配置できますが、畑には「農耕」や「自然愛」の特性を持つキャラを配置しましょう。
【おすすめ管理者】
- テオ(薬師): 収穫量が1.5倍になるスキル持ち。
- 村の農夫NPC: 「肥料の知識」を持つNPCをスカウトして配置すると、成長速度が2倍になります。
このシステムのおかげで、お気に入りのキャラクターのステータスをALL999(カンスト)にすることが理論上可能です。 「物理特化のサイラス」や「魔法最強のオルベリク」といった、本来の役割を超越したキャラメイクが楽しめるのが、本作のエンドコンテンツの恐ろしいところです。
サブストーリー「不滅の炎」と最強武器
アガペアで受けられるサブストーリーの中に、サザントスに関連する重要なクエストがあります。 それが「不滅の炎」です。
サザントスをパーティに入れた状態で、アガペアの長老(働くシア)に話しかけると発生します。 物語は、サザントスがかつて捨てたはずの「魔剣」の呪いが、再び彼を蝕もうとしている…というシリアスな内容。 これをクリアすることで、全武器中最強の性能を誇る剣が手に入ります。
聖剣フステラルダの性能比較
クエストの最後に手に入る「聖剣フステラルダ」。 その性能は、既存の「歴戦の剣」などを遥かに凌駕します。
【剣の性能比較表】
| 武器名 | 物理攻撃力 | 属性攻撃力 | 特殊効果 | 入手方法 |
|---|---|---|---|---|
| 聖剣フステラルダ | 390 | 390 | 毎ターンBP1回復 / 稀に即死無効 | サブクエ「不滅の炎」クリア |
| 歴戦の剣 | 380 | 120 | 物理アビリティ威力UP | NPC「剣聖」から入手 |
| 禁断の剣 | 350 | -50 | 稀に自分に行動不能付与 | グランポートの買取 |
| ロスト・ブレイカー | 330 | 310 | クリティカル時ダメージUP | ラスボスドロップ |
特筆すべきは、物理攻撃力だけでなく属性攻撃力もトップクラスである点。 さらに「毎ターンBP1回復」という、バランスブレイカーな追加効果が付いています。 これを装備したサザントスや主人公は、毎ターン全力のブースト攻撃が可能になり、雑魚戦なら1ターンキル、ボス戦でも圧倒的な継続火力を叩き出します。 間違いなく、本作の「神器」の一つです。
ボス「魔剣の呪い」攻略法
聖剣を手に入れるためには、ボス「魔剣の呪い」を倒さなければなりません。 見た目は、黒いオーラを纏った巨大な剣が宙に浮いているという異様な姿。
攻略のコツ:
- 物理反射に注意: 「魔剣の構え」をとっている間は、物理攻撃を反射してきます。このターンは魔法攻撃で攻めるか、回復に専念しましょう。
- 状態異常対策: 恐怖、沈黙、毒を多用してきます。アクセサリー「リボン」か、薬師の「健全化」で対策を。
- サザントス必須: サザントスがパーティにいないと戦闘が始まりません。彼には「光」属性の技を使わせると、通常より大きなダメージを与えられます。
伝説の裏ボス「祖竜アマツカミノオロチ」
真エンド、最強武器、ステータスカンスト。 これら全てを準備したプレイヤーに立ちはだかる最後の壁。 それが裏ボス「祖竜アマツカミノオロチ」です。 (※一部の文献では「竜神」とも呼ばれますが、ゲーム内の表記は「祖竜」です)
虚栄の輝空へのアクセス方法
裏ボスが待つ場所は、新エンドクリア後に発生する「謎の地震」イベント後に行けるようになります。 ワールドマップに出現する「虚無の気空」というダンジョンの最奥に、新たなワープポイントが出現。 その先にあるのが、禍々しいオーラに包まれた空間「虚栄の輝空」です。
ここは一本道ですが、エンカウントする雑魚敵ですらラスボスクラスの強さを持っています。 「逃げる」成功率も極端に低いため、シャットアウトリボン(後述)がない場合は、全力で戦う覚悟が必要です。
弱点変化と即死攻撃への対抗策
祖竜アマツカミノオロチは、オクトラシリーズ屈指の理不尽さを誇る強敵です。
【ボスの特徴】
- 弱点ローテーション: 攻撃を受けるたびに、あるいはターンごとに弱点が完全に切り替わります。「剣・槍・弓」だったのが、次ターンには「火・氷・雷」になるなど。学者の「調べる」で常に確認する必要があります。
- ブレイク必須の即死攻撃: 敵のチャージ技「終焉の咆哮」の準備動作に入ったら、次のターンまでに必ずブレイクしないと、全体9999ダメージの即死攻撃が飛んできます。シールド枚数も30〜50と非常に多いです。
- 取り巻きの復活: 「オロチの首」と呼ばれる取り巻きを召喚します。これらを倒さないと本体にダメージが通らないバリアを張りますが、倒しても一定ターンで復活します。
攻略編成例:
- シールド削り役: ハンイット(弓の乱れ撃ち)や学者(魔法の3連撃)など、多段ヒット技を持つキャラを4人以上編成。
- 回復役: オフィーリアなどの神官に「回復限界突破」をつけ、HPを9999以上にしておくこと。
- BPパサー: 商人の「BPパサー」で、アタッカーのBPを常に供給し続けること。
撃破報酬「相運の法力」の使い道
地獄のような戦いを制すると、報酬として「相運の法力(そううんのほうりょく)」というキーアイテムが手に入ります。 これは装備品ではなく、ある場所へ行くための鍵となるアイテムです。 説明文には「選ばれし者だけが辿り着ける場所への道を開く」と記されています。
これこそが、最後の隠し要素「スタッフルーム」へのパスポートなのです。
開発室「スタッフルーム」への潜入
RPGの隠し要素といえば、開発室。 オクトラ0にも、開発チームの遊び心が詰まった空間が用意されています。
不思議な家とアイラの配置条件
スタッフルームへ行くには、以下の手順が必要です。
- 不思議な家の建築: アガペアで「不思議な鍵」を入手し、タウンビルドで「不思議な家」を建築します。外観は歪んだ時計塔のような奇妙なデザインです。
- アイラの配置: この家には最初、誰も住めませんが、特定のサブクエストをクリアして仲間にした「アイラ」というキャラを管理者に配置します。
- 法力の使用: アイラを配置すると、彼女が「台座が光を求めている」といったヒントを喋り出します。家の奥にある台座に、裏ボス撃破報酬の「相運の法力」を捧げます。
すると、画面がホワイトアウトし、現代日本のオフィスのような場所へワープします。
シャットアウトリボンと楽曲の入手
スタッフルームでは、ドット絵になったディレクターやプロデューサー、サウンドコンポーザーたちが歩き回っています。 彼らに話しかけると、開発秘話や苦労話、ユーザーへの感謝の言葉を聞くことができます。 中には「次回作の構想」を匂わせるNPCも…?
そして、ここの宝箱から入手できるのが以下のアイテムです。
- シャットアウトリボン: 装備するとエンカウント率が0になる最強の探索アイテム。これをつけて世界中を旅し、未開封の宝箱を回収するのがクリア後の楽しみです。
- 強敵戦闘曲の楽譜: 街の酒場で流せるBGMとして、裏ボス戦やエルフリック戦のBGMが手に入ります。
エンドコンテンツ攻略の準備と推奨パーティ
最後に、これらエンドコンテンツに挑むための準備についてまとめておきます。
レベル上げとJP稼ぎの最高効率スポット
- 場所: 虚無の気空(裏ボス手前のダンジョン)
- ターゲット: 「ブルジョワキャットリン別種」
- 方法:
- アクセサリ「キャットリンのあめ」を装備して出現率アップ。
- 学者の「エンカウント半減」をあえて外し、遭遇回数を増やす。
- 先制攻撃率アップのアビリティをつけ、逃げられる前に魔法連撃や必中技(商人の傭兵呼びなど)で倒す。
ここで1時間も粘れば、レベル80からでもサクサクとレベル100を目指せます。
必須級の装備「希望シリーズ」一覧
真エンドクリア後(あるいはサザントス加入後の自由行動時)、各国の商店に「定例品」として謎の強力な武器群が並び始めます。 それが「希望シリーズ」です。 購入金額は高いですが、個数制限がなく、34人全員に装備させることを想定された性能です。
【希望シリーズの性能例】
| 武器種 | 名称 | 物攻 | 属攻 | その他の効果 |
|---|---|---|---|---|
| 短剣 | 希望の短剣 | 308 | 126 | 回避+120 / 速度+50 |
| 斧 | 希望の斧 | 315 | 100 | 命中+80 / クリティカル+50 |
| 杖 | 希望の杖 | 200 | 320 | 最大SP+100 / SP自動回復(小) |
最強武器(歴戦や聖剣)には劣りますが、サブメンバー用の装備としては破格の性能。 特にお金が余ってくるクリア後は、これを大量購入して全員に配るのが「ガルデラ総力戦」への最短ルートです。
まとめ
『オクトパストラベラー0』のクリア後要素は、単なるおまけではありません。 時間を遡る物語の完結、34人という規格外のバトル、そしてステータスカンストという限界突破。 これらは全て、開発チームが「RPGを愛する全ての人」へ贈る、最大の敬意と挑戦状です。
「もうやることはなくなったかな?」と思ったあなた。 アガペアの畑でナッツを育て、聖剣を携え、もう一度あの門を叩いてみてください。 そこには、まだ見ぬ感動と興奮が待っています。
この記事が、あなたの旅路の「その先」を照らす灯火となれば幸いです。 それでは、良き旅を!
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。『オクトラ0』のプレイ時間は現在180時間を突破し、畑のナッツ収穫アラームで夜中に起きる生活を送っている。







