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ゲーム紹介

【進撃パラドックス】当たりカードランキングTOP10|TIer形式で特徴解説|ポケポケ

編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は2026年5月28日にリリースされるポケポケの新拡張パック「進撃パラドックス」の当たりカードやTier評価が気になっていると思います。 新しいギミックである「古代」と「未来」のパラドックスポケモンが多数登場し、環境にどのような影響を与えるのか、どのカードを優先して集めるべきか迷っているプレイヤーも多いでしょう。

この記事を読み終える頃には進撃パラドックスの注目カードと環境での立ち位置についての疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  1. ハバタクカミによる強固なグッズロック戦術
  2. 古代と未来を強化する専用トレーナーズの存在
  3. 既存のメガシンカ環境に対するメタゲームの変化
  4. 採用基準を満たすカードと環境外カードの明確な差

 

それでは解説していきます。

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進撃パラドックスのTier表と環境予想

新パック「進撃パラドックス」の概要

2026年5月28日に実装される新パック「進撃パラドックス」は、パルデア地方の古代と未来のパラドックスポケモンを主題とした拡張パックです。 最大の特徴は、ポケモン自身が「古代」または「未来」という独自のカテゴリに属している点にあります。

これまでの拡張パックでは、ポケモン単体のステータスやワザの威力が環境を定義してきましたが、本パックではやや様相が異なります。 パラドックスポケモン自体の単体性能はやや控えめに設定されており、その代わりに専用の強力なトレーナーズカードが用意されています。

つまり、単体での出張性能よりも、専用トレーナーズと組み合わせたパッケージとしての運用が前提となるカードデザインです。 この設計思想は、デッキの構築枠を圧迫するというデメリットを生む反面、コンボが成立した際の爆発力を高めるというメリットをもたらします。

既存の環境トップであるパオジアンやメガサーナイトといったデッキに対して、これらの新ギミックがどのように立ち向かうのかが今後の焦点となります。 特に、展開を阻害するロック性能を持つカードの登場は、先攻有利とされがちな現環境に一石を投じる要素として高く評価できます。

Tier形式による当たりカード一覧

本レビューにおけるTier評価の基準は、単体でのカードパワー、既存環境デッキへの組み込みやすさ、そして専用サポートを加味した総合的な決定力に基づいています。 Tier1は環境の最前線で活躍が約束されているカード、Tier2は特定の構築において無類の強さを発揮するカードと定義しています。

Tier3は環境のメタ次第で採用が検討されるカード、Tier4は現時点での実戦投入には課題が残るロマン枠のカードとして分類しました。 以下の表に、進撃パラドックス収録カードのTier評価をまとめました。

順位 カード名 カテゴリ Tier評価 主要な役割
1位 ハバタクカミ 古代 Tier 1 トレーナーズロック、メガシンカ対策
2位 ブーストエナジー古代 古代用 Tier 1 耐久力の大幅な底上げ
3位 ブーストエナジー未来 未来用 Tier 1 打点の強化、確定数の変動
4位 フトゥー博士のシナリオ 未来用 Tier 2 リソース回収、盤面コントロール
5位 オーリム博士の気迫 古代用 Tier 2 トラッシュからの多色エネ加速
6位 ミライドンEX 未来 Tier 2 盤面展開、雷属性のサブアタッカー
7位 テツノツツミ 未来 Tier 3 マヒ付与による行動制限
8位 コライドンEX 古代 Tier 3 エネ集約、高打点アタッカー
9位 タケルライコ 古代 Tier 4 確定気絶のロマン砲
10位 ドドゲザン なし Tier 4 味方気絶依存の条件付きアタッカー

この一覧から分かる通り、ポケモン単体よりも専用トレーナーズの評価が非常に高くなっています。 それだけ古代と未来の専用アイテムが環境に与えるインパクトが大きいという証左です。

古代ポケモンの特徴と環境への影響

古代ポケモンの最大の特徴は、その高い耐久ポテンシャルと、相手の行動を制限するテクニカルな能力にあります。 素のステータス自体は既存の環境ポケモンと比較して圧倒的ではありませんが、後述する専用トレーナーズの恩恵を受けることで化けます。

現環境において、アタッカーの基準となるHPラインは130から150付近に設定されています。 古代ポケモンは、専用アイテムによってこのHPラインを意図的に引き上げ、相手の確定1発の計算を狂わせることが可能です。

また、ワザのエネルギー要求が複数タイプに跨る傾向があり、構築段階でのエネルギー配分が非常にシビアになります。 しかし、その分ワザの追加効果は強力に設定されており、環境デッキの動きを鈍らせる役割を担うことができます。

特に、超タイプのメガシンカポケモンが猛威を振るう現在のメタゲームにおいて、古代ポケモンのメタ性能は高く評価されます。 相手のリソースを枯渇させながら、高い耐久力で盤面を維持するコントロール寄りの戦術が古代ポケモンの基本方針となるでしょう。

未来ポケモンの特徴と環境への影響

未来ポケモンは、古代ポケモンとは対照的に、攻撃的なステータスとトリッキーな盤面操作能力を有しています。 ワザの要求エネルギーが比較的軽く設定されているものが多く、序盤からの速攻や奇襲を得意とします。

未来ポケモンのダメージラインは、素の状態ではやや物足りなさを感じる数値に設定されています。 しかし、これも専用トレーナーズによる打点補強を前提としたバランス調整であり、アイテムが揃えば一気に環境トップクラスの火力を叩き出します。

環境への影響としては、これまで処理が難しかった中耐久のポケモンを、専用アイテム込みで効率よく処理するルートが開拓される点が挙げられます。 また、手札やベンチを巻き込んだ入れ替えギミックを持つポケモンが多く、相手の計算を崩すプレイングが要求されます。

未来ギミックをメインに据えた専用デッキの構築も予想されますが、既存の雷デッキや水デッキへの出張パーツとしての運用も十分に考えられます。 環境のスピードを一段階引き上げる可能性を秘めたカテゴリと言えます。

トレーナーズカードの重要性

進撃パラドックスにおける最大の目玉は、間違いなく古代と未来の専用トレーナーズカード群です。 これらは単なるサポートカードの枠を超え、デッキの根幹を成すシステムカードとして機能します。

ポケモンのステータスを直接変動させる「ブーストエナジー」シリーズは、フィールド魔法や装備カードに匹敵する影響力を持ちます。 これにより、本来であれば環境の第一線から退くはずの低ステータスなポケモンも、一躍トップメタへと躍り出る可能性が生じます。

以下の表で、新パックの専用サポートカードと既存の汎用サポートカードの性能を比較します。

カード名 対象 主な効果 既存の類似カードとの違い
ブーストエナジー古代 古代 HP+40 既存のマント系(HP+20~30)を凌駕する最高峰の耐久補強
ブーストエナジー未来 未来 ワザのダメージ+20 闘技場等のスタジアムに依存しない、能動的な火力強化
オーリム博士の気迫 古代 トラッシュから異なるタイプのエネ3枚加速 単色特化の加速ではなく、多色要求を満たす特殊な仕様
フトゥー博士のシナリオ 未来 場のポケモン1匹を手札に戻す イリマ系と異なり、HP満タンや状態異常時でも無条件で回収可能

これらのカードが存在するが故に、古代と未来のポケモンは素のステータスが抑えられていると分析できます。 環境で勝ち抜くためには、これら専用トレーナーズにいかに素早くアクセスし、盤面に定着させるかが勝敗を分ける鍵となります。

既存デッキとの相性考察

新パックのカード群が、既存の環境トップデッキとどのように化学反応を起こすのかを考察します。 現在、環境を席巻しているのは「パオジアン+セグレイブ」の水属性ビートダウンと、「メガサーナイト」を軸とした超属性のコントロールデッキです。

水デッキに対しては、未来ポケモンの「テツノツツミ」が採用候補に挙がる余地があります。 しかし、パオジアンの持つ圧倒的な火力と突破力と比較すると、マヒによるコントロール戦術がどの程度環境に刺さるかは未知数です。

一方、超属性デッキと古代ポケモン「ハバタクカミ」の相性は極めて良好です。 メガサーナイトのエネルギー加速を利用してハバタクカミを起動し、相手の行動を制限する動きは、今後の環境の標準戦術となる可能性があります。

全体的に見ると、新パックのカードは既存デッキを完全に淘汰するものではなく、新たな選択肢を提供する拡張パーツとしての側面が強いです。 環境の多様性が広がり、プレイヤーの構築力とプレイングスキルがより一層試される環境に移行していくと予想されます。

当たりカードランキングTOP10とTier別特徴解説

第1位:ハバタクカミ(Tier1)

メガシンカ環境に対する最適解

進撃パラドックスにおける最大の当たりカードは、古代ポケモンの「ハバタクカミ」です。 HP130、逃げるためのエネルギー1、ワザの要求は2エネルギーで70ダメージと、基礎スペック自体は環境の基準を下回っています。

しかし、このカードの真価は「場に出して初めて技を使ったなら、次の相手の番、トレーナーズカードを使えない」という強力な追加効果にあります。 現環境において、トレーナーズカードを完全にロックされることは、事実上のターンスキップに等しい致命傷となります。

特に、超タイプのメガシンカポケモンであるメガサーナイトやメガチルタリスとの相性は抜群です。 メガサーナイトの特性でエネルギーを加速し、ハバタクカミで攻撃を仕掛けることで、相手の反撃手段であるサポートカードや回復アイテムを完全に封じ込めることができます。

仮想敵と耐久ラインの計算

ハバタクカミの弱点は、その低いHPラインにあります。 HP130という数値は、環境の多くの主力アタッカーの圏内に入ってしまいます。

以下の表は、ハバタクカミと環境の主要な仮想敵とのダメージ計算の比較です。

攻撃側ポケモン 想定ワザダメージ ハバタクカミのHP (素の状態) ハバタクカミのHP (古代エナジー装備時) 確定数
パオジアン 130 130 (確定1発) 170 (確定2発に変動) 変化あり
メガルカリオ 140 130 (確定1発) 170 (確定2発に変動) 変化あり
メガチルタリス 110 130 (確定2発) 170 (確定2発) 変化なし

表から明らかなように、後述する「ブーストエナジー古代」を装備することでHPが170に到達し、パオジアンやメガルカリオの確定1発ラインから逃れることができます。 鋼弱点であることも、現環境に強力な鋼アタッカーが不在であるため、相対的な強みとして機能しています。 相手の「ブロアー」系アイテムによる装備破壊さえ防げれば、環境を支配するポテンシャルを秘めています。

第2位:ブーストエナジー古代(Tier1)

破格の耐久補強アイテム

第2位にランクインしたのは、古代ポケモン専用のポケモンのどうぐ「ブーストエナジー古代」です。 このカードをつけている古代ポケモンの最大HPを「+40」するという、極めて強力な効果を持っています。

これまでの環境で重宝されてきた「マント」系のどうぐがHP+20〜30であったことを考慮すると、+40という数値の破格さが際立ちます。 このカードの存在自体が、古代ポケモン全体のステータスが意図的に低く設定されている理由と言っても過言ではありません。

ポケモンの耐久力が40上昇することは、相手の確定数を1段階ずらすことを意味します。 確定1発で倒されるはずだったポケモンが1発耐えるようになれば、攻撃回数が1回増え、サイドレースにおいて圧倒的な優位に立つことができます。

構築における必須枠としての評価

古代ポケモンをデッキに採用する場合、このカードはほぼ必須の枠となります。 特に、第1位のハバタクカミや、後述するコライドンEXなどの低〜中耐久アタッカーを運用する上で、生存率を劇的に引き上げる生命線となります。

ただし、環境にはフィールドやどうぐを剥がす「ブロアー」系のカードが一定数存在しています。 そのため、ブーストエナジー古代に依存しすぎたプレイングはリスクを伴います。

相手のブロアーの消費状況を計算しながら、適切なタイミングで重要なアタッカーに装備させる緻密なリソース管理が求められます。 それでもなお、このカードがもたらす+40というアドバンテージは、環境の計算式を根本から覆すほどの脅威として評価できます。

第3位:ブーストエナジー未来(Tier1)

攻撃の確定数をずらす火力バフ

第3位は、未来ポケモン専用のどうぐ「ブーストエナジー未来」です。 このカードをつけている未来ポケモンがバトルポケモンに与えるワザのダメージを「+20」する効果を持ちます。

ダメージ+20という数値は一見地味に見えるかもしれませんが、ポケポケの環境においては非常に重要な意味を持ちます。 闘属性の「闘技場」など、特定のスタジアムに依存することなく、能動的に火力を引き上げられる装備カードの存在は極めて貴重です。

未来ポケモンは全体的にワザの基礎ダメージが低めに設定されており、単体では相手を倒しきれない場面が多々発生します。 このブーストエナジー未来を装備することで、足りない打点を補い、計算通りの確定数で相手を処理することが可能になります。

未来デッキにおけるリーサル兵器

このカードは、中盤から終盤にかけてのリーサル(トドメ)の場面で真価を発揮します。 未来ポケモンの多くは少ないエネルギーで行動できるため、手札から奇襲的に登場し、即座に攻撃を仕掛ける戦術を得意とします。

以下の表は、ブーストエナジー未来の有無による、未来ポケモンのダメージラインの変化を示しています。

未来ポケモン 基本ダメージ ブーストエナジー未来装備時 仮想敵のHPライン 突破の可否
ミライドンEX 80 (雷エネ3個想定) 100 130族 (ハバタクカミ等) 確定2発 (弱点込みで1発)
テツノツツミ 60 80 140族 (ミライドンEX等) 確定2発

表のように、素の状態では処理に2ターンかかる相手に対し、弱点計算や他の微小なダメージ源と組み合わせることで確定1発の範囲に押し込む役割を担います。 古代の耐久アップとは対をなす、未来ギミックの攻撃的な思想を体現した必須カードと言えます。

第4位:フトゥー博士のシナリオ(Tier2)

無条件の盤面回収がもたらすアドバンテージ

第4位には、未来ポケモン専用のサポートカード「フトゥー博士のシナリオ」を選出しました。 自分の場の未来ポケモンを1匹選び、手札に戻すというシンプルな効果ですが、その戦略的価値は計り知れません。

既存の環境には「イリマ」などの手札干渉や盤面操作カードが存在しますが、それらには厳しい発動条件が課せられていることがほとんどでした。 しかし、このフトゥー博士のシナリオは、対象が未来ポケモンである限り、HPが満タンであろうと状態異常に陥っていようと無条件で回収が可能です。

このカードの存在により、未来デッキは「ダメージを負ったポケモンを回収してサイド献上を防ぐ」「状態異常を回復する」「ベンチのスペースを空けて新たな展開を作る」という複数の戦術を1枚でこなすことができます。 盤面のコントロール能力という点において、現環境のサポートカードの中でも群を抜いた性能を誇ります。

プレイングにおける応用範囲

このカードは、特にHPが低めに設定されている未来ポケモン群の生存戦略と見事に噛み合っています。 相手の攻撃を1発だけ耐え、次の自分のターンでフトゥー博士のシナリオを使用して手札に戻せば、相手の攻撃ターンを完全に無駄にさせることができます。

また、後述するミライドンEXのように「場に出た時に発動する特性」を持つポケモンを回収し、再度場に出して特性を使い回すというテクニカルなコンボも可能です。 汎用性の高さと、状況に応じた柔軟な対応力を提供するこのカードは、未来デッキを組む上で複数枚の採用が強く推奨されます。 単なる防御手段としてだけでなく、攻防一体のシステムカードとして高く評価します。

第5位:オーリム博士の気迫(Tier2)

特殊な条件を持つ多色エネルギー加速

第5位は、古代ポケモン専用のサポートカード「オーリム博士の気迫」です。 自分のトラッシュから、それぞれ違うタイプのエネルギーを3個選び、古代ポケモンに好きなようにつけるという効果を持ちます。

サポート権を消費するとはいえ、1ターンで3枚のエネルギーを加速できる効果は破格です。 しかし、「それぞれ違うタイプ」という条件が、このカードの運用難易度を極端に引き上げています。

現環境の古代ポケモンは、単色、あるいは2色のエネルギーでワザを使えるデザインが多く、3色の異なるエネルギーを要求するポケモンはごく一部に限られています。 そのため、3枚のエネルギーをフルに活かせる場面は限定的であり、手札で腐ってしまうリスクを常に抱えています。

構築におけるジレンマと将来性

以下の表は、オーリム博士の気迫によるエネ加速と、対象となる古代ポケモンの相性分析です。

古代ポケモン ワザの要求エネルギー オーリム博士との相性 評価と課題
タケルライコ 水・雷・無職 (計5エネ) 〇 (条件付き) 3色要求には合致するが、残り2エネの調達手段が別途必要。
ハバタクカミ 超・無職 (計2エネ) 2エネで動けるため、3枚加速の恩恵を持て余す。
コライドンEX 闘・無職・無職 (計3エネ) × 異なる3色という条件を満たすと、闘エネが1枚しかつかない。

表から読み取れる通り、現状のカードプールでは、この強力なエネ加速を完璧に受け止められる古代ポケモンが存在しません。 コライドンEXに闘エネルギーを3枚つけたい場面でも、オーリム博士の気迫の仕様上、闘エネルギーは1枚しかつけることができないというジレンマが発生します。

しかし、このカードのポテンシャル自体は疑いようがありません。 今後の拡張パックで、複数の属性を必要とする強力な古代ポケモンや、トラッシュのエネルギーの色を変換するようなスタジアムが登場すれば、一気にTier1へと駆け上がる将来性を秘めています。 現状は評価を保留しつつも、集めておくべきカードであることは間違いありません。

第6位:ミライドンEX(Tier2)

展開力を高める自己完結型アタッカー

第6位には、未来のパッケージを代表する「ミライドンEX」をランクインさせました。 手札からベンチに出した際、バトルポケモンと入れ替わり、場のエネルギーを全て自身に集約するという豪快な特性を持っています。

この特性により、序盤に場を支えていた壁ポケモンや、不要になった小粒のポケモンからエネルギーを吸い上げ、即座に攻撃体制に入ることができます。 ワザは3エネルギーで基礎ダメージ20、自身の雷エネルギーの数×20を追加するという計算式です。

無色エネルギーでもワザ自体は打てますが、火力を出すためには実質的に雷エネルギー特化の運用が必須となります。 雷エネルギーを3枚集約できれば80ダメージとなり、第3位で紹介した「ブーストエナジー未来」と組み合わせることで100ダメージの大台に乗せることができます。

雷デッキのサブプランとしての運用

ミライドンEXの課題は、HP140という低い耐久力にあります。 環境に存在するメガチルタリスや各種EXポケモンの攻撃を耐え切るには心もとなく、メインアタッカーとして場に居座り続けることは困難です。

したがって、このカードの最適な運用方法は、試合の最終盤における「リーサル(トドメ)要員」としての起用です。 相手の手負いのポケモンや、低HPのシステムポケモンを狩るためのピンポイントな奇襲アタッカーとして、雷属性のデッキに1〜2枚忍ばせる構築が有効だと考えられます。

また、既存の雷デッキに採用されている「ジバコイル」などのエネルギー加速手段と組み合わせることで、手札からいきなり致死量のダメージを叩き出すロマンも持ち合わせています。 構築の軸にはなり得ませんが、デッキの対応力を底上げする優秀なサブタッカーとして評価します。

第7位:テツノツツミ(Tier3)

確実なマヒ付与によるテンポスイング

第7位は、水属性の未来ポケモン「テツノツツミ」です。 HP130、要求エネルギー3で基礎ダメージ60という平凡なステータスですが、特筆すべきは「場に出して初めて技を使ったなら、相手をマヒにする」という追加効果です。

ポケポケにおける「マヒ」は、相手の行動を完全に1ターン停止させる極めて強力な状態異常です。 相手の主力アタッカーをマヒさせることができれば、ダメージレースを劇的に有利に進めることができます。

特に、現環境で猛威を振るう「セグレイブ」の特性を利用した水エネルギー加速のギミックと組み合わせることで、奇襲的にマヒを押し付ける戦術が想定されます。 相手のメガシンカポケモンなどを固めてしまい、その隙にベンチの育成を進めるといったテンポスイングがこのカードの真骨頂です。

パオジアンの壁と採用枠の競合

テツノツツミの最大の障壁は、同じ水属性に「パオジアン」という絶対的なエースが存在することです。 水デッキの枠を争う場合、パオジアンの安定した130ダメージと突破力を差し置いて、不確実なマヒコントロールを優先すべきかは非常に悩ましい問題です。

火力不足も否めず、3エネルギーを投資して60ダメージ(初撃のみ80ダメージ)では、環境のHPラインを削り切るには力不足です。 マヒで固めた後に、確実なトドメを刺せる別の手段を用意しておく必要があります。

結論として、テツノツツミは水デッキのメインエンジンにはなり得ませんが、相手の計算を狂わせるジョーカーとして、1枚だけデッキに採用されるケースは十分に考えられます。 「マヒが飛んでくるかもしれない」と相手に警戒させるだけでも、プレイングに制約を与えることができる渋いカードです。

第8位:コライドンEX(Tier3)

圧倒的な打点を誇る古代のエース候補

第8位は、本パックのパッケージを飾る「コライドンEX」です。 ミライドンEXと同様に、手札から場に出た際にバトル場に出てエネルギーを集約する特性を持ちます。 要求エネルギーは3つで、110ダメージという高い打点を叩き出すことができます。

打点だけで見れば、環境の多くの非EXポケモンを一撃で粉砕できる破壊力を持っています。 闘属性であるため、強力なスタジアムカード「闘技場」の恩恵を受けることができ、さらに火力を上乗せすることが可能です。 ブーストエナジー古代によるHP補強も相まって、スペック上は環境トップクラスのアタッカーに見えます。

エネ加速の欠如と厳しいスタート条件

しかし、コライドンEXの実戦運用には大きな課題が立ち塞がっています。 最大の問題は、古代専用のサポートである「オーリム博士の気迫」とのシナジーが絶望的に噛み合っていない点です。

異なる3色のエネルギーを要求するオーリム博士の効果では、闘エネルギー主体で動くコライドンEXを素早く起動させることができません。 結果として、手貼りで地道にエネルギーを供給するか、他の汎用的なエネルギー加速手段に頼らざるを得ず、展開の遅さが目立ちます。

また、対戦の開始時にこのカードがバトル場に出てしまう(スタートしてしまう)と、特性による入れ替えとエネ集約の恩恵を受けられず、非常に苦しい展開を強いられます。 現状では、闘属性の強力な新規サポートカードが追加されるまでは、メインアタッカーとしての活躍は難しく、評価を下げざるを得ません。

第9位:タケルライコ(Tier4)

条件付き確定気絶のロマン砲

第9位は、水・雷・無色の複合エネルギーを要求する「タケルライコ」です。 自身についているエネルギーを全てトラッシュすることで、相手のバトルポケモンを「無条件で気絶させる」という、ゲームのルールを破壊するような豪快なワザを持ちます。

相手のHPや耐久バフに関係なく、いかなる強固なメガシンカポケモンであろうと一撃で葬り去る効果は、まさにロマンの塊です。 メガシンカ環境に対する究極の解答とも言えるポテンシャルを秘めています。

実戦投入を阻む5エネルギーの壁

しかし、この強力な効果の代償として設定された「5エネルギー」という要求値が、タケルライコの実用性を著しく低下させています。 現状のカードプールにおいて、水・雷を含む5つのエネルギーを1体のポケモンに迅速に供給する手段は皆無に等しいです。

セグレイブによる水エネルギー加速を利用したとしても、雷エネルギーやその他の色をどうやって供給するのかという構築上の矛盾が生じます。 オーリム博士の気迫を利用して3枚加速したとしても、残り2枚の手貼りを待っている間に、タケルライコ自身が倒されてしまうのがオチでしょう。

現状では、実践的なデッキに組み込むことは極めて困難であり、ファンデッキやロマン構築の域を出ないカードとしてTier4に位置付けました。 今後の専用サポートの追加に期待するしかありません。

第10位:ドドゲザン(Tier4)

条件付きのアタッカーとしての限界

第10位は、古代でも未来でもない通常のポケモン「ドドゲザン」です。 HP140、要求エネルギー3で基礎ダメージ60、さらに自分のポケモンが気絶した枚数×40ダメージを追加するという効果を持ちます。

味方が倒されるほど火力が上がるという、終盤の巻き返しを狙ったデザインのカードです。 進化前の「キリキザン」がベンチに下がるワザを持っているため、ヒット&アウェイの戦術を取りながら、ドドゲザンの火力を育てていくというコンセプトは理解できます。

重すぎるエネルギーと足りない耐久

しかし、現環境において3エネルギーを手貼りで用意する猶予はほとんどありません。 味方が気絶するのを待っている間に相手の盤面は完成してしまい、ドドゲザンが登場した頃には、手遅れになっているケースが大半です。

また、終盤に登場するエースアタッカーとしてはHP140という数値はあまりにも心もとなく、相手の攻撃を耐え凌いで逆転のの一撃を放つという役割を遂行することは難しいでしょう。 同条件で火力を出すのであれば、より素早く育成可能で安定した打点を持つ「サザンドラ」系統のカードを採用した方が、デッキの勝率は高まると断言できます。 よって、実戦レベルでの採用は見送られるカードとして評価します。

まとめ

筆者情報

筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。徹底した検証データと確率論に基づく論理的なプレイング解説に定評がある。

進撃パラドックスは、既存の単体スペックに依存した環境から、専用アイテムを用いたシナジー重視の環境へと移行する転換点となる拡張パックです。 特に「ハバタクカミ」と「ブーストエナジー古代」の組み合わせは、環境の覇者であるメガシンカデッキに対する強力なカウンターとして機能するでしょう。 一方で、要求値の高さから実用化が難しいカードも多く、デッキ構築のセンスがこれまで以上に問われるシビアな環境が予想されます。 リリース直後のメタゲームの変動を注視しつつ、自分に合ったパラドックスポケモンを見つけてみてください。

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