編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、M次元ラッシュ(レジェンズZ-A)における「色違いポケモンの効率的な出し方」や、新要素である「ドーナツ」の効果的な使い方が気になっていると思います。「どうしても推しの色違いが出ない」「ドーナツの素材が無駄になってしまう」といった悩みは、多くのプレイヤーが抱える共通の課題です。
この記事を読み終える頃には、バックアップ機能を活用した確定演出の作り方から、ドーナツによる確率アップのロジックまで、色違い厳選に関する全ての疑問が解決しているはずです。
- バックアップ機能(上+X+B)を活用したリセットマラソンが最重要テクニックである
- 「かがやきパワー」が付与されたドーナツは必須ではないが効率を劇的に向上させる
- 出現ポケモンの固定化には「ベンチでの睡眠」と「エリア移動」の使い分けが鍵となる
- コントローラーのボタン割り当て変更により片手での高速周回が可能になる
それでは解説していきます。
M次元ラッシュにおける色違い厳選の基礎知識と現状
12月10日の待望のリリース以降、世界中のプレイヤーが寝食を忘れて熱狂している『M次元ラッシュ(Pokémon LEGENDS Z-A)』。本作はカロス地方のミアレシティを舞台にした都市開発とアクションが融合した意欲作であり、従来のシリーズとは一線を画す独自のシステムが多数採用されています。
特にトレーナーたちの関心の的となっている「色違い厳選」に関しては、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(SV)』のピクニック厳選や、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の大量発生厳選とも異なる、本作独自のメソッドが求められています。過去作の常識が通用しない部分と、逆に過去作のテクニックを応用できる部分が複雑に混在しているため、多くのプレイヤーが情報の海で迷子になっているのが現状です。
私が実際に数百時間のプレイと検証を重ねた結果、本作における色違い厳選は「準備」と「手順」さえ間違えなければ、過去作と比較しても非常に高い確率かつ効率的に狙ったポケモンの色違いに出会えることが判明しました。特に重要なのが、本作特有のオートセーブ仕様の裏をかく「バックアップ機能」の活用です。
本記事では、現在判明している中で最も効率的かつ再現性の高い厳選方法(通称:ドーナツリセマラ法)について、初心者の方にも分かりやすく、かつ上級者の方にも新たな発見があるように、システムの深部まで掘り下げて徹底的に解説していきます。
異次元ホールという特殊環境の理解と重要性
まず、今回の厳選の舞台となるのは「異次元ホール(M次元ホール)」と呼ばれる特殊なフィールドです。ストーリー中盤以降に解禁されるこのエリアは、通常のミアレシティのマップとは異なり、ポケモンの出現テーブルやリポップ(再出現)の挙動が極めて特殊な仕様になっています。
このフィールドの特性を完全に理解することが、厳選成功への第一歩です。特徴として、以下の3点が挙げられます。
1. 高密度での群れ出現と抽選回数の暴力
通常の草むらやダンジョンとは比較にならない密度でポケモンが出現します。画面内に同時に10〜15匹程度のポケモンが表示されることも珍しくありません。色違い厳選における「確率」は、試行回数(サイコロを振る回数)が全てです。 例えば、色違い確率が1/4096だとしても、一度に1匹しか出ない場所で厳選するのと、一度に10匹出る場所で厳選するのとでは、時間効率に10倍の差が生まれます。異次元ホールはこの「分母の暴力」を利用できる最適な狩場なのです。
2. エリアごとの固定湧きと時間変化
一見ランダムに見える出現ポケモンですが、特定のエリア(ブロック)には特定のポケモンが出現しやすい傾向があり、これはランダムに見えてある程度の法則性があります。 例えば「氷のブロック」のような見た目の場所には氷タイプのポケモンが集まりやすく、「荒野のようなブロック」には地面タイプが集まりやすいといった具合です。ただし、このブロック配置自体も時間経過やリセットによって変化するため、プレイヤーは常に流動的な環境の中で狙いを定める必要があります。
3. セーブ&ロードによる再抽選仕様の特異性
ここが今回の肝であり、最も複雑な部分です。 通常のレポート(手動セーブ)からの再開と、バックアップ機能(システムセーブ)からの再開では、ポケモンの「位置」や「個体」の再抽選ロジックが異なります。
- 通常レポート: 直前の状態をかなり正確に復元しようとします。つまり、目の前にいるポケモンは色違いかどうかも含めて固定されやすいです。
- バックアップ: サーバー同期や致命的なバグ回避のために生成されるデータを利用するため、プレイヤーの位置情報などは保持しつつも、フィールド上の動的なオブジェクト(ポケモン)の配置は再計算(リロール)される傾向にあります。
この「再計算」を意図的に引き起こすことが、厳選成功への近道となります。
色違い厳選の準備:ドーナツ作成と「かがやきパワー」
厳選を始める前の「仕込み」として最も重要なのが、食事効果によるバフ(能力上昇)です。『SV』におけるサンドウィッチにあたる要素として、本作では「ホテルZ」で作ることができる「ドーナツ」がその役割を担います。
結論から言うと、ドーナツなしでも色違いは出ます。しかし、1/4096(お守りなし)という果てしない確率の壁に挑むにあたり、少しでも確率を底上げしておくことは、精神衛生上も時間効率上も非常に重要です。ここでは、「かがやきパワー」を付与させるためのドーナツ作成手順を詳述します。
必須素材「異次元のバター」と「スイートなきのみ」の確保
ドーナツ作成において、適当な食材を放り込んでも狙った効果は発動しません。料理システムは内部的にポイント制になっており、特定の閾値を超えることで上位の効果が発動する仕組みになっています。以下の素材を必ず用意してください。
| 素材名 | 入手方法・備考 | 必要度 | 重要度解説 |
|---|---|---|---|
| 異次元のバター | ストーリー終盤(バッジ8個相当)のサブクエスト報酬や、高難易度レイドで入手可能。これがベースとなる必須アイテム。 | ★★★★★ | これがないと「かがやきパワー」の抽選テーブルにすら乗りません。まずはストーリーを進めましょう。 |
| きのみ(スイート) | 味のパラメータが「スイート」に振れるもの(モモン、オレンなど)。合計値が重要。 | ★★★★★ | ドーナツの「甘さ」がパワーのレベルに直結します。苦い木の実(クラボなど)を混ぜると効果が下がります。 |
まずはストーリーを8個のバッジ(またはそれに相当する進行度)まで進め、異次元のバターを入手できる状態にしてください。これがなければ始まりません。
次に「きのみ」ですが、味のパラメータを「スイート全振り」にすることが重要です。検証によると、投入するきのみのスイート値の合計が「380〜400以上」になると、高レベルのパワーが発現しやすくなる傾向があります。 きのみは、都市内の街路樹を揺らしたり、特定のショップで購入したりすることで入手できますが、大量に消費するため、日頃から集めておくことをお勧めします。
バックアップ機能を活用したドーナツガチャの手順
ドーナツの効果は、作った瞬間にランダムで決定されます。これは『SV』のサンドウィッチのようにレシピで固定されるものではなく、完全な確率(ガチャ)です。つまり、貴重なきのみを使って「効果なし」や「不要なパワー」が付くリスクが常にあります。
これを回避するために、以下の手順で「ドーナツガチャ」を行います。いわゆる「リセマラ」ですが、手順を間違えると素材をロストするので注意が必要です。
- ポケモンセンターで休む(最重要) ホテルZに行く前に、必ずポケモンセンターで一度ポケモンを回復させてください。これがバックアップデータのセーブポイント(復帰地点)になります。この工程を飛ばすと、リセットした際に数時間前のデータまで戻される悲劇が起きます。
- ホテルZへ移動し、レポートを書く 料理をする直前で、通常の手動レポートを書きます。これは念のための保険ですが、基本的にはバックアップロードを使用するため、このレポートから再開することはありません。
- ドーナツを作成する 「異次元のバター」をベースに、スイート値が高くなるきのみ(合計400前後推奨)を選択して調理します。調理中のミニゲームの成否も品質に関わるという説がありますが、現状では素材の質の方が重要視されています。
- 結果を確認する 完成したドーナツの効果を確認します。
- 成功: 「かがやきパワーLv.2」や「かがやきパワーLv.3」が付いたら、そのまま食べて厳選開始です。
- 失敗: 効果がつかない、または不要なタイプ(例:狙いがフェアリーなのに地面が付いた、遭遇パワーしかつかなかった等)だった場合。
- 失敗時はバックアップから再開する ここが最大のポイントです。そのままゲームを終了し、タイトル画面に戻ります。そして、タイトル画面で以下のコマンドを入力します。
【バックアップ起動コマンド】 十字キーの上 + Xボタン + Bボタン を同時押し
これにより、オートセーブや直前のレポートを無視して、手順1の「ポケモンセンターで休んだ時点」のデータから再開できます。
なぜ通常のレポートではダメなのか?
「料理の直前でレポートを書いたなら、そこから再開すればいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、本作の仕様上、以下の可能性が指摘されています。
- 乱数の固定: 料理の結果を決定する乱数シード値が、レポートを書いた時点で固定されている可能性があります。その場合、何度レポートからやり直しても、同じ素材を使えば同じ結果(失敗)になり続けます。
- オートセーブの割り込み: 料理が完成した瞬間にオートセーブが走る仕様の場合、失敗した結果が上書きされてしまい、素材を失った状態が確定してしまいます。
しかし、バックアップ機能はシステム内部のより深い部分のデータをロードするため、乱数調整の観点から「完全にやり直す(シード値のリセット)」ことが可能になります。これにより、きのみを消費せずに何度でも理想のパワーが付くまでトライ&エラーが可能になるのです。
狙うべきパワーの種類と妥協ラインの判断
理想は全てのタイプに対応する「かがやきパワーLv.3(全タイプ)」ですが、これは私の検証でも相当な低確率(レア枠)であることが確認されています。数百回試行して一度出るかどうか、というレベルかもしれません。
そのため、現実的な妥協ラインを設定することが重要です。
- 理想(SSランク):かがやきパワーLv.3(全タイプ対象)
- これが出たら奇跡です。どのポケモンの厳選にも使える最強の状態。
- 目標(Sランク):かがやきパワーLv.3(狙いのタイプ対象)
- 例:プリンを狙うなら「かがやきパワー:フェアリーLv.3」。色違い確率が最大まで上がります。
- 妥協(Aランク):かがやきパワーLv.2(狙いのタイプ対象)
- Lv.3ほどではありませんが、十分に確率は上がります。素材の枯渇を気にするならここで妥協して回数をこなす方が賢明です。
- ハズレ:遭遇パワー、経験値パワー、二つ名パワーのみ
- 色違い厳選においては無意味なのでリセット対象です。
現状、きのみの供給が安定していない段階では、無理にLv.3(全タイプ)を狙いすぎてドーナツ作りだけで数時間を浪費するよりも、Lv.2やタイプ限定のLv.3が出た時点でさっさと厳選に向かうのが賢明です。
ターゲット出現の固定化:ベンチ睡眠法の活用
ドーナツの準備(あるいはドーナツなしでの決行)が決まったら、次はいよいよフィールドでの厳選準備に入ります。M次元ラッシュの厳選において最も画期的であり、かつプレイヤーが介入できる最大の要素が、この「ターゲットを固定化できる」という点です。
異次元ホールの湧きリセットと「ベンチ」の役割
異次元ホールに入った際、目当てのポケモン(例:プリン、ポカブ、ゴマゾウなど)がいない場合、ただ闇雲に歩き回っても効率が悪いです。出現テーブルそのものをリセットする必要があります。
その方法は極めてシンプルですが、少しシュールです。「ベンチで寝る」ことです。
- ベンチの捜索: エリア内に設置されているベンチを探します。マップの各所に点在していますが、アクセスの良い(ワープポイントに近い)ベンチを見つけておくとスムーズです。
- 休息アクション: ベンチに座り、「休む」を選択して時間を経過させます。画面が暗転し、数時間が経過した演出が入ります。
- 再確認: 再び異次元ホールを確認します。
これを行うと、フィールドの出現テーブル(湧き情報)がリフレッシュされ、出現しているポケモンの群れが総入れ替えされます。例えば、最初は氷タイプのポケモン(カチコールなど)ばかりだった場所が、ベンチで休んだ後にはフェアリータイプの群れ(プリンなど)に変わっている、といった具合です。
このメカニズムは、ゲーム内時間の経過に伴う「生態系の変化」をシミュレートしていると考えられます。これを逆手に取り、目当てのポケモンが出るまで何度でも「寝て起きて」を繰り返すのです。
ターゲット確定後のセーブ戦略:この一手間で事故を防ぐ
ここからが本番であり、多くのプレイヤーが見落としがちな重要ポイントです。 ベンチリセットを繰り返し、画面内に「狙っているポケモン(例:プリン)」の群れが大量発生しているのを確認した瞬間、どうしますか?
多くの人は「やった!狩るぞ!」と突撃してしまいます。これは間違いです。
正しい行動は以下の通りです。
「戦わず、捕まえずに、即座にポケモンセンターへ戻る」
流行っている(大量発生している)状態を確認したら、はやる気持ちを抑えて、一度エリアを出てポケモンセンターへ戻り、そこで**バックアップ用データを作成(休憩)**します。
なぜわざわざ戻るのか?
この工程を挟む理由は、「狙いのポケモンが大量発生している」というワールドの状態(シード値に近いもの)をシステムデータに保存するためです。
もしこの工程を省いて厳選を開始し、ドーナツの効果時間(30分など)内に色違いが出なかった場合、リセットすると「ベンチで寝る前」の状態、つまりポケモンが湧いていない状態に戻ってしまう可能性があります。そうなると、またベンチリセマラからやり直しです。
しかし、ここで一度ポケセンに戻ってバックアップを作成しておけば、万が一厳選に失敗しても、バックアップからロードすることで「プリンが大量発生している状態」かつ「ドーナツを食べる前(素材消費なし)」の状態から、何度でもやり直すことができます。
これが、本作における厳選効率を飛躍的に高める「状況保存」のテクニックです。いわば、RPGでボス戦の直前にセーブポイントを作るのと同じ感覚です。
実践:色違い厳選のループ手順(ワープ厳選とシャトルラン)
ターゲットの固定とバックアップ保存が完了したら、いよいよ色違いが出るまで抽選を繰り返すフェーズに入ります。ここでは「ワープ厳選」と「シャトルラン厳選」の2つの手法を解説します。どちらを選ぶかは、地形やワープポイントの配置によります。
ステップ1:異次元ホールへの侵入と初期配置ガチャ
バックアップ(ポケセン)から再開し、ドーナツを食べて(任意ですが推奨)、異次元ホールへ向かいます。 エリアに入った瞬間、画面内にポケモンがパッと表示されますが、この瞬間に「色違いかどうか」の判定が行われています。
もし、エリアに入った瞬間の初期位置に色違いがいれば、その時点で厳選終了(成功)です。 しかし、多くの場合、最初の1回では出ません。ここからの行動が運命の分かれ道です。
手法A:ワープ厳選(推奨・最高効率)
エリア内にワープポイントが存在し、その着地地点付近にターゲットが湧いている場合、これを利用するのが最も効率的です。
- ワープ実行: ワープポイントに乗り、別の地点へワープします。
- 視認: ワープした先の地点で周囲を見渡します。着地と同時に周囲のポケモンが読み込まれます。
- 判定: 色違いがいなければ、すぐに元の場所(または別の場所)へワープして戻ります。
- ループ: これを繰り返します。
この行動のメリットは、ワープによるエリア移動判定で、周囲のポケモンの再抽選(リポップ)が高速で行われる点です。特にM次元ラッシュの仕様上、ワープ後の描画範囲にターゲットが湧く設定になっている場合、数秒に一度のペースで10匹以上の抽選を行えることになります。これは秒間効率で見ると最強のメソッドです。
注意点: ワープ地点の目の前にポケモンが湧くかどうかは「運」です。事前にベンチリセットの段階で「ワープ地点の近くに湧いているパターン」を引いておくのが理想です。
手法B:シャトルラン厳選(ワープがない場合)
ワープポイントが近くにない、あるいはワープ先の湧きが悪い場合は、物理的な移動によるリポップを狙います。いわゆる「ダッシュ厳選」です。
- 離脱: ポケモンの群れがいる場所から、ライドポケモンに乗ってダッシュで離れます。
- 消滅ライン: ポケモンが画面から消え、描画されなくなる距離(約50〜100メートル程度)まで移動します。
- 再突入: Uターンして、再び元の場所へ戻ります。
- 再抽選: 戻った際、ポケモンが再出現しますが、このとき個体情報はリセットされ、色違い判定が再抽選されます。
本作ではライドポケモンによる移動速度が非常に速く、ドリフト加速などのテクニックを使えば、このシャトルランでも十分な回数を稼ぐことができます。地形が平坦で視界が開けている場所(広場など)では、この方法が安定します。
色違いが出た時の挙動と注意点:焦りは禁物
本作の素晴らしい、そしてトレーナーに優しい仕様として、「一度出現した色違いポケモンは、多少画面外に出ても消えずに残る(最大10匹程度の保持枠がある)」という特徴があります。
『SV』では、色違いが出たのに気づかずにダッシュで離れてしまい、デスポーン(消滅)させてしまう悲劇が多発しました。しかし本作では、一度描画されたポケモンは、プレイヤーがある程度の距離離れてもメモリ上に保持され続けます。
ですので、シャトルラン中に「あ!今光ったかも!」と思って急ブレーキをかけ、少し戻っても、その色違いはそこにいてくれます。焦って操作を誤る必要はありません。
色違いのサイン:
- エフェクト: 出現時に「キラリーン」という光のエフェクトが出ます。
- 音: エフェクトと同時に特有の効果音が鳴ります。音を聞き逃さないよう、BGMを下げてSE(効果音)を上げておくのも有効です。
- 見た目: 明らかに色が違います。
見つけたらどうする? 時間経過やエリアの完全な切り替え(ロードを挟む移動)によっては消滅するリスクもあるため、見つけたら即座にレポートを書くのが安全です。 …と言いたいところですが、本作の厳選中はバックアップロードを前提としているため、ここでレポートを書くと「色違いが出る前のバックアップデータ」が上書きされるリスクがあります(オートセーブ等の挙動による)。 ですので、最も確実なのは**「見つけたら即座に接触して戦闘画面に入る」**ことです。戦闘に入ってしまえばこっちのものです。
リセットのタイミングと判断基準
厳選を続けても色違いが出ない場合、いつ見切りをつけるべきでしょうか。人間の集中力には限界があり、またゲーム内のリソースにも限りがあります。
バックアップからのリセット
以下の条件に当てはまったら、ゲームを終了し、再び「上+X+B」でバックアップからロードします。
- ドーナツの効果切れ: かがやきパワーの効果時間が終了したとき。
- 時間の浪費: 30分以上続けても成果がないとき。
- 集中力の低下: 目が疲れて見落としが増えそうなとき。
バックアップからロードすることで、以下のメリットがあります。
- 消費したドーナツの素材が戻ってくる: これが最大のリターンです。貴重なバターを無駄にしません。
- ターゲットが大量発生している状況から再開できる: ベンチリセットをやり直す必要がありません。
- 初期位置(Seed値)が変わるため、乱数がリセットされる: 特に3点目が重要です。通常のリセットでは初期位置のポケモンが固定されるケースがありますが、バックアップロードを挟むと、ホールに入った瞬間のポケモンの立ち位置や個体が変化することが確認されています。「なんか流れが悪いな」というオカルト的な感覚も、乱数調整の観点からはあながち間違いではありません。
効率を最大化するための周辺設定と準備
厳選作業は単純作業の繰り返しになるため、プレイヤーのストレスを軽減し、効率を最大化するための工夫が必要です。ここでは、ガチ勢が実践している細かなテクニックを紹介します。
コントローラーのボタン割り当て変更(Switch本体機能)
Switch本体の設定機能にある「ボタンの割り当て変更」を活用しましょう。 M次元ラッシュのデフォルト操作では、移動(Lスティック)、視点変更(Rスティック)、ダッシュ(Bボタン)、ライド呼び出し(+ボタン)など、指を忙しく動かす必要があります。
これを最適化するために、以下のカスタマイズを推奨します。
- 右手に集約する設定:
- LスティックとRスティックの入れ替え: これにより、右手で移動操作が可能になります。
- ZRボタンにダッシュ(B)を割り当て: トリガーでダッシュできるようにします。
- Rスティック押し込みに決定(A)を割り当て: メニュー操作も片手で完結させます。
これにより、左手でスマホをいじったり、お菓子を食べたりしながら、右手だけで移動・視点操作・決定ボタンのすべてを完結させることが可能になります。いわゆる「片手プレイ」の環境構築です。長時間の厳選において、この快適さは馬鹿になりません。
捕獲用ポケモンの選定と育成
色違いが出たときに備えて、捕獲用のポケモンも万全に準備しておきましょう。「色違いが出たのに倒してしまった」「自爆された」などの悲劇は絶対に避けなければなりません。
- 推奨ポケモン: エルレイド(みねうち+さいみんじゅつ)、キノガッサ(キノコのほうし+みねうち)
- エルレイド: 攻撃種族値が高く、手加減(みねうち)でHPを1に残しやすい。また、エスパータイプなので格闘技などを無効化しやすいのも利点。
- キノガッサ: 命中100%の「キノコのほうし」が強力。ただし、草タイプなので相手によっては不利になることも。
- 必須技:
- みねうち(orてかげん): HPを必ず1残す技。
- 眠り技(キノコのほうし、さいみんじゅつ): 捕獲率を大幅に上げる状態異常。
- みがわり: 相手の変化技を防ぐ。
- 挑発: 相手の回復技や自爆技(おきみやげ等)を封じる。
- アイテム: 「ヨクアタール」などで命中率を補強するのも手です。
ただし、M次元ラッシュではアクション要素も強いため、戦闘に入らずに背後からボールを投げて捕獲するテクニック(背面取り)が最も効率的です。
- ヘビーボール系: 背後から当てると捕獲率アップ。
- 煙玉: 相手に気づかれずに接近するアイテムを活用しましょう。
ボールとお金の準備
- ボール: ターゲットの色に合わせた「オシャボ(おしゃれボール)」を用意。プリンならラブラブボールやヒールボール、ゴーストタイプならダークボールやムーンボールが定番です。これらは高価なので、事前に金策をして999個買っておきましょう。
- 金策: エンドコンテンツのトーナメント周回や、落とし物拾いで資金を潤沢にしておくことが、厳選の心の余裕に繋がります。
よくある質問(FAQ)
ここでは、読者の皆様から寄せられる、色違い厳選に関する細かな疑問にお答えします。
Q. 「ひかるおまもり」は効果がありますか? A. あります。 シリーズ恒例の「ひかるおまもり」は本作でも健在で、所持しているだけで色違い判定の回数が+2回(確率が約3倍)になります。図鑑完成が条件となるためハードルは高いですが、本格的に厳選をするなら最優先で入手すべきアイテムです。ドーナツの効果と重複するため、合わせ技で最大効率を叩き出せます。
Q. マルチプレイでも厳選は可能ですか? A. 可能ですが、注意が必要です。 マルチプレイ(ユニオンサークル等)中もポケモンは出現しますが、出現テーブルはホストプレイヤーの状態に依存する傾向があります。また、誰かが色違いを見つけた場合、他のプレイヤーにも共有されるかどうかは現在のバージョンでは検証中ですが、基本的には「見つけたもん勝ち」のシステムである可能性が高いです。友人と協力してエリアを分担して探すのは効率的ですが、取り合いにならないように事前のルール決めが必要です。
Q. 色違いのエフェクトが出たのに見つかりません。 A. 壁の中や高低差を確認してください。 M次元ラッシュのフィールドは立体的で複雑なため、稀にポケモンが壁の中や地面の下に埋まって湧いてしまうバグが存在します。音やエフェクトはするのに姿が見えない場合は、ZLボタンで注目(ロックオン)を試みるか、カメラアングルを変えてみてください。どうしても取れない場所にいる場合は、泣く泣く諦めてエリア移動するしかありません。
Q. バックアップ機能を使うとデータが壊れませんか? A. 公式に実装されている機能なので基本的には安全です。 ただし、セーブ中(書き込みアイコンが出ている最中)に強制終了したり、バッテリー切れになったりするとデータ破損のリスクがあります。必ず充電を十分に行い、落ち着いてコマンドを入力してください。
記事のまとめ:色違い厳選のフローチャート
最後に、今回解説した手順をフローチャート形式でまとめます。この流れをスマホのメモ帳などにコピーして、チェックリストとして活用してください。
- 準備フェーズ
- ストーリーを進めて「異次元のバター」入手。
- 「スイート」なきのみを大量に集める。
- 「ひかるおまもり」を入手(可能なら)。
- ボタン配置を片手操作用に変更(推奨)。
- 捕獲用ボールとポケモンを準備。
- ドーナツ作成フェーズ(任意だが推奨)
- ポケセンで回復(これがバックアップ地点になる)。
- ホテルZへ移動し、手動レポートを書く。
- 調理開始 → 失敗ならタイトルへ戻り「上+X+B」でバックアップロード。
- 成功(かがやきパワー付与)なら次へ。
- ターゲット固定フェーズ
- 異次元ホールへ行く。
- ターゲットがいなければベンチで寝る(湧きリセット)。
- ターゲットが大量発生していたら、即ポケセンへ戻りバックアップ作成(回復)。
- 厳選実行フェーズ
- ホールへ侵入(初期位置確認)。
- ワープまたはシャトルランで再抽選を繰り返す。
- 10〜15秒に1回程度のペースで群れを確認。
- 色違いが出現したら慎重に捕獲。
- リトライフェーズ
- 一定時間(30分など)出なければ、タイトルへ戻りバックアップロード。
- 素材を消費していない状態で、手順4へ戻る。
このメソッドを使えば、運が良ければ数分、沼にはまっても数時間以内には高確率で目当ての色違いポケモンに出会えるはずです。特に「プリン」や「ゴマゾウ」といった群れで出現しやすいポケモンは、この方法と極めて相性が良いです。
色違いとの出会いは、トレーナーにとって至高の瞬間です。画面の中で一際輝く特別なパートナーを見つけた時の感動、コントローラーを握る手に汗が滲む緊張感、そして捕獲に成功した時の達成感は、何度味わっても色褪せることはありません。 それは単なるデータ上の色の違いではなく、あなたとポケモンの間に刻まれた「時間」と「物語」の証なのです。
本記事が、皆さんのM次元ラッシュライフをより輝かしいものにする手助けとなれば幸いです。もし今回の方法で色違いをゲットできた方は、ぜひSNSなどで報告してください。私も一人のトレーナーとして、皆さんの成功を心から願っています。
それでは、良きハンティングライフを!
※補足情報:今後のアップデートについて 現在、きのみの効率的な周回ルートや、より高確率なレシピの組み合わせについての検証も世界中の有志によって進められています。また、今後の公式アップデートにより、出現率や仕様が変更される可能性もゼロではありません。新たな最適解が見つかり次第、本記事の更新または新規記事にて速報をお届けする予定です。常に最新情報をチェックすることをお忘れなく。






