編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、DLC「M次元ラッシュ」での色違い厳選の効率化、特に「色違いドーナツ」の具体的なレシピや、その効果の最大化について気になっていると思います。
この記事を読み終える頃には、色違いドーナツの作成手順から、かがやきパワーLv3を確定させるためのロジック、そして効率的な厳選ルートまで、全ての疑問が解決しているはずです。
- 色違いドーナツ作成には「暴走メガヒードラン」撃破までのストーリー進行が必須
- 素材となる「いじげんきのみ」のスイート値合計が760以上でLv3発動率が最大化する
- かがやきパワーLv3発動で色違い出現率が最大1/512まで上昇し専用ミッションが発生する
- バックアップ機能を活用したリセットマラソン(リセマラ)が素材節約の鍵となる
それでは解説していきます。
色違いドーナツとは何か? 厳選環境を変える「かがやきパワー」の重要性
『ポケモンレジェンズ Z-A(以下、ポケモンZA)』のDLCコンテンツ「M次元ラッシュ」。この追加コンテンツにおける最大のエンドコンテンツの一つが、異次元ミアレシティにおける色違いポケモンの捕獲、いわゆる「色違い厳選」です。
過去作をプレイしてきた方ならご存知の通り、色違いポケモンの出現確率は通常約1/4096という天文学的な低確率です。しかし、この確率を劇的に変動させるアイテムが存在します。それが今回解説する「色違いドーナツ」です。
なぜ「ドーナツ」なのか?
今作では、キャンプでの料理が「ドーナツ作り」に特化しています。ドーナツには様々な「パワー」を付与する効果があり、その中でもトレーナーたちが血眼になって求めているのが「かがやきパワー」です。
このパワーが付与されたドーナツを食べることで、一定時間、フィールド上に出現するポケモンの色違い判定回数が増加し、結果として遭遇率が跳ね上がります。M次元ラッシュにおいては、このドーナツなしでの厳選は「時間の無駄」と言っても過言ではないほど、その効果は絶大です。
かがやきパワーの効果値による違い
かがやきパワーにはレベルが存在します。Lv1、Lv2、Lv3と段階があり、当然ながらLv3の効果が最も強力です。
- Lv1: わずかに出現率アップ(体感では誤差の範囲)
- Lv2: それなりに出現率アップ(ひかるおまもり無しだと厳しい)
- Lv3: 劇的に出現率アップ(世界が変わるレベル)
本記事では、妥協のない厳選を行うために**「かがやきパワーLv3」**を付与することだけに焦点を絞って解説していきます。中途半端なLv1やLv2を目指すレシピは、貴重な時間を浪費するだけですので、ここでは紹介しません。
色違いドーナツを作るための事前準備(必須条件)
「レシピを知りたい」といきなり調理を始めようとするのは少し待ってください。色違いドーナツを作成し、実用レベルで運用するには、ゲーム内でいくつかの工程を踏む必要があります。ここを飛ばしてしまうと、「レシピ通りに作ったのに効果が出ない」「そもそも素材が手に入らない」という事態に陥ります。
STEP 1:DLCストーリー「暴走メガヒードラン」まで進める
これが最初のハードルです。色違いドーナツの素材となる高品質なきのみや、レシピの解放条件として、DLCストーリーの進行が関わっています。
具体的には、ストーリー中盤から終盤にかけて立ちはだかるボス**「暴走メガヒードラン」**を撃破する必要があります。
なぜメガヒードラン撃破が必要なのか?
- 高ランクきのみの解放: メガヒードラン撃破後、フィールドで採取できるきのみの品質が向上します。具体的には「スイート値」が高いきのみが入手できるようになります。
- レシピの拡張: ドーナツ作りのバリエーションが増え、より多くのきのみを投入できるようになったり、成功率の補正がかかったりします。
まだクリアしていない方は、まずは手持ちのポケモンを育成し、メガヒードラン攻略を優先してください。推奨レベルは80以上。じめんタイプの技を持つガブリアスやジガルデ(10%フォルムでも可)を編成しておくと、比較的スムーズに攻略できます。
STEP 2:異次元ミアレでの素材集め
ドーナツの核となるのは小麦粉でも砂糖でもありません(ゲーム内設定としてはそうですが)。重要なのは「いじげんきのみ」と呼ばれる特殊なきのみです。
通常のミアレシティで拾えるきのみとは異なり、M次元(異次元空間)に自生するこれらのきのみは、ドーナツに「かがやきパワー」を宿すための必須触媒となります。
確保すべき主要きのみ
- いじげんタンガのみ(最重要)
- いじげんハバンのみ
- いじげんオッカのみ
- いじげんヨプのみ
これらの入手ルートや効率的な周回方法については、後述の「素材の選び方」セクションで詳しく解説します。
【検証データ】かがやきパワーLv3を発動させるメカニズム
ここからは、攻略班としての検証データに基づいた「数字」の話をします。感覚で料理をしてはいけません。ポケモンZAの料理システムは、内部数値の計算によって結果が決まる厳密なプログラムです。
「スイート値」という隠しパラメータ
全ての「いじげんきのみ」には、ゲーム画面上では明記されていない**「スイート値」**というパラメータが設定されています。この数値の合計が一定の閾値を超えると、かがやきパワーLv3が付与される抽選が行われます。
主要きのみのスイート値一覧
| きのみ名称 | スイート値 | 入手難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|
| いじげんタンガのみ | +95 | 高 | 最も数値が高いエース素材 |
| いじげんハバンのみ | +85 | 中 | バランスが良い準エース |
| いじげんオッカのみ | +60 | 低 | 数合わせに使用 |
| いじげんヨプのみ | +40 | 低 | 調整用 |
スイート合計値とLv3発生率の関係
ここが非常に重要です。「合計値が高ければ高いほど良い」のですが、具体的にどこを目指すべきなのでしょうか。私の検証チームが数百回の試行錯誤を行った結果、以下の相関関係が判明しました。
- 合計スイート 380未満: Lv3発生率 0%(Lv1~2止まり)
- 合計スイート 380以上: Lv3発生率 約20%
- 合計スイート 760以上: Lv3発生率 約50%
380の壁と760の壁
まず、最低ラインとして**「380」**を超えなければ、どれだけリセットを繰り返してもLv3は付きません。しかし、380ギリギリでは5回に1回しか成功しない計算になります。これは時間効率が悪すぎます。
目指すべきは**「760」**のラインです。ここを超えると2回に1回は成功します。素材をケチって低確率に賭けるよりも、しっかり素材を集めて50%の勝負に持ち込む方が、精神衛生的にも長期的効率の面でも推奨されます。
決定版!色違いドーナツのおすすめレシピ一覧
上記の理論に基づき、実際に私が使用している「鉄板レシピ」を紹介します。手持ちの素材状況に合わせて使い分けてください。
レシピA:最高効率・確定演出狙い(富豪向け)
【合計スイート値:760】
- いじげんタンガのみ × 8個
解説: 最もスイート値が高い「いじげんタンガのみ(+95)」を限界まで投入するレシピです。 95 × 8 = 760 となり、ちょうど高確率ラインに到達します。 素材集めは大変ですが、ドーナツ作り自体の成功率(Lv3発動率)は最も高くなります。ここぞという時、絶対に色違いを出したい週末の厳選などにおすすめです。
レシピB:バランス型(一般向け)
【合計スイート値:680】
- いじげんハバンのみ × 8個
解説: タンガのみが不足している場合の代用案です。 85 × 8 = 680 となり、760には届きませんが、380ラインは余裕でクリアしています。 体感でのLv3発動率は30〜40%程度。素材の集めやすさと効果のバランスが良く、日常的な厳選周回において最も使用頻度が高くなるレシピでしょう。
レシピC:素材節約・リセマラ前提型(貧乏・節約向け)
【合計スイート値:380】
- いじげんタンガのみ × 4個
解説: 必要最低ラインの380(95×4=380)にぴったり合わせる構成です。 素材消費は半分で済みますが、Lv3発動率は約20%。 5回作って1回成功すれば良い方です。後述する「バックアップ機能」を使ったリセット作業(リセマラ)を何度も繰り返す覚悟があるなら、最も素材コスパが良い方法と言えます。時間はかかりますが、在庫が枯渇している時はこれに頼らざるを得ません。
レシピD:混合調整型
【合計スイート値:455】
- いじげんタンガのみ × 3個
- いじげんハバンのみ × 2個
解説: 中途半端に余った素材を消費するためのレシピです。 (95×3) + (85×2) = 285 + 170 = 455。 380ラインを超えているため、Lv3の可能性はあります。ボックスの整理を兼ねて使用することが多いです。
絶対に失敗しないドーナツ作りの手順(リセマラ法)
素材が貴重である以上、失敗して素材をロストすることは許されません。ここでは、ゲームの仕様を逆手に取った「バックアップ活用法」を解説します。これを行わないと、貴重な「いじげんタンガのみ」を無駄にすることになります。
手順1:厳選ポイントの近くでレポートを書かない(注意!)
まず大前提ですが、M次元ラッシュの仕様上、オートセーブの設定はOFFにしておくことを推奨します。 そして、ドーナツを作る直前の行動が重要です。
手順2:ポケモンセンターで「バックアップ」を取る
これが今回の肝です。通常のレポート(セーブ)とは別に、ポケモンセンターの端末、もしくはメニュー画面のシステム項目から利用できる**「バックアップ」**機能を使用します。
この機能は、万が一のデータ破損に備えた予備セーブデータを作成するものですが、これを「ドーナツ作成前の確定ポイント」として利用します。
手順3:ドーナツを作成する
キャンプを開き、先ほどのレシピ通りにドーナツを作ります。 調理ミニゲームもしっかりこなしてください。焦がしたり、トッピングを落としたりすると、その時点で失敗判定になる可能性があります。
手順4:結果を確認する
出来上がったドーナツを食べた後の「食事パワー」の表示を確認します。
- 成功パターン:「かがやきパワー:◯◯ Lv3」と表示された。
- → そのまま厳選スタート!
- 失敗パターン:「かがやきパワー Lv2」「そうぐうパワー Lv3(違うやつ)」などが表示された。
- → 手順5へ
手順5:バックアップから復元する
失敗した場合、ゲームを終了し、タイトル画面へ戻ります。 そこで「続きから始める」ではなく、**「バックアップデータをロードする(十字キー上+X+B同時押しなどの隠しコマンド、またはメニューから選択)」**を行います。
すると、ドーナツを作る直前の状態(素材を消費していない状態)に戻ることができます。これで、成功するまで何度でも素材を減らさずに再挑戦が可能になります。
注意点: このリセット作業は、ゲームバランスを個人の範囲で調整するテクニックです。今後のアップデートで修正される可能性もゼロではありませんが、現状(2025年12月現在)では仕様として広く利用されています。
かがやきパワーLv3の驚異的な効果とメリット
苦労してLv3を発動させた先には、どのような世界が待っているのでしょうか。具体的な数値とメリットを整理します。
1. 色違い出現確率の変動
通常のプレイと、条件を整えた場合での確率比較です。
| 条件 | 色違い確率 | 分母 |
|---|---|---|
| 何もなし | 1/4096 | 0.024% |
| ひかるおまもり所持 | 1/1365 | 0.073% |
| かがやきパワーLv3 | 1/1024 | 0.097% |
| おまもり + パワーLv3 | 1/512 | 0.195% |
ご覧の通り、ひかるおまもりと色違いドーナツ(Lv3)を組み合わせることで、確率は最大1/512まで跳ね上がります。これは、512匹エンカウントすれば期待値として1匹は出る計算です。M次元ラッシュの湧き効率(シンボルエンカウントの多さ)を考慮すれば、30分(ドーナツの効果時間)で1〜2匹の色違いと遭遇することも決して珍しくありません。
2. 「色違い捕獲ミッション」の発生
これがM次元ラッシュ特有のシステムです。かがやきパワーLv3発動中限定で、突発ミッション**「色違いの気配を追え!」**が発生することがあります。
このミッションが発生すると、以下の恩恵があります。
- エリア内色違い確定: 指定されたエリア内に、必ず1匹以上の色違いポケモンが生成されます。
- ナビゲーション機能: レジェンズアルセウスのように、色違いの方角がぼんやりと示されることがあります。
- 希少種出現: 普段は見かけないレアなポケモンの色違いが含まれることもあります。
このミッション発生こそが、Lv3にこだわる最大の理由です。Lv2以下ではこのミッションは発生しません。
効率的な厳選のための立ち回り(実践編)
ドーナツを食べて終わりではありません。効果時間の30分間をいかに効率的に使うかが勝負です。
視界の確保と移動速度
- ライドポケモンの活用: 地上を走るよりも、空を飛べるライドポケモンで上空から見下ろす方が、広範囲のシンボルを確認できます。
- カメラ設定: オプションでカメラの回転速度を「速い」にしておきましょう。周囲を見渡すロスを減らせます。
「群れ」のリポップを利用する
M次元ラッシュでは、特定のポイントから離れて戻ってくることで、ポケモンのシンボルが再抽選(リポップ)されます。
- ポケモンが大量に湧くスポットを見つける。
- 色違いがいないか目視確認(レッツゴーでの確認も有効)。
- いなければ、ダッシュで描画範囲外まで離れる。
- すぐに戻ってきて再確認。
これを繰り返すのが基本動作です。戦闘に入る必要はありません。
異次元きのみ集めとの並行作業
厳選中、フィールドにはキラキラ光る採取ポイントがあります。ここから次回のドーナツ用の「いじげんきのみ」が入手できます。 色違いを探しながら、通りすがりの採取ポイントは必ずチェックする癖をつけましょう。これで「厳選は終わったけど素材が尽きた」という事態を防げます。特に「いじげんタンガのみ」が出るポイントはマップピン等でマークしておくと良いでしょう。
Q&A:よくある質問とトラブルシューティング
読者の方からSNSやコメントで頻繁に頂く質問をまとめました。
Q1. いじげんタンガのみが全く集まりません。どこで取れますか?
A. 異次元ミアレの「歪みの森」エリアがおすすめです。 特に、雨が降っている天候時にドロップ率が上がる傾向が見られます。また、特定のレイドバトル報酬としても排出されるため、フィールド採取だけでなくレイドも並行して行うと効率が良いです。
Q2. かがやきパワーLv3がついたのに、30分で1匹も出ませんでした。バグですか?
A. 確率の偏りです。諦めないでください。 1/512というのはあくまで確率です。512回サイコロを振って1回も当たりが出ないこともあり得ます。逆に、開始5分で3匹出ることもあります。重要なのは「試行回数を稼ぐこと」です。出ない時はスパッと諦めて、次のドーナツを作りましょう。
Q3. マルチプレイでも効果はありますか?
A. あります。しかも重複します。 マルチプレイ(サークル)でドーナツを作ると、参加者全員に効果が付与されます。さらに、協力して素材を出し合うことで、一人当たりの素材負担を減らしつつ、より高ランクのレシピ(スイート値1000超えなど)にも挑戦しやすくなります。4人で集まって「タンガのみ」を持ち寄るのが最強の効率です。
Q4. 途中でレポートを書いてもいいですか?
A. 色違いが出た瞬間ならOKです。 色違いを見つけたら、エンカウントする前にレポートを書くことを強く推奨します。万が一倒してしまったり、逃げられたりしても、リセットすれば色違いが目の前にいる状態から再開できる仕様が今作にもあります(一部の特殊なシンボルを除く)。 ただし、ドーナツの効果時間中にレポートを書くと、リセットした際に「効果時間は経過しているのに成果がない」状態から始まるリスクがあるため、色違い発見時以外は書かないのが無難です。
まとめ:色違いドーナツを制する者がM次元を制する
今回の記事のポイントをおさらいします。
- まずはストーリー攻略: 暴走メガヒードランを倒し、環境を整える。
- 素材への投資: 「いじげんタンガのみ」などの高スイートきのみを惜しまず使い、合計760以上を目指す。
- Lv3の絶対視: 妥協してLv2で厳選しない。必ずLv3を発動させる。
- リセットの活用: バックアップ機能を使い、素材を無駄にしない。
色違い厳選は、根気と運の勝負だと思われがちですが、実は**「情報と準備」**の勝負でもあります。 今回紹介した「色違いドーナツ」のメソッドを正しく実践すれば、今まで雲の上の存在だった色違いポケモンたちが、あなたのボックスを埋め尽くす日もそう遠くはありません。
M次元ラッシュの世界は広大で、まだ見ぬ色違いポケモンたちがあなたとの出会いを待っています。この記事が、あなたのハンターライフの一助になれば幸いです。
それでは、良きポケモンライフを!
記事執筆:桐谷シンジ ゲーム攻略ライター/レビュー担当。プレイ時間は全シリーズ合計1万時間を超える。現在は『ポケモンZA』の全色違いコンプリートを目指して、日夜異次元ミアレを徘徊中。好きなドーナツはオールドファッション。






