編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問に、全力でお答えしていきます。
この記事を読んでいるあなたは、恐らく『ポケモンZ(M次元ラッシュ)』のクリア後コンテンツに挑戦中、あるいは対戦環境の変化に敏感なトレーナーの方でしょう。特に、「新たに追加されたメガシンカポケモンの詳細な性能が知りたい」「入手難易度の高いメガストーンの場所がわからない」といった悩みを抱えているのではないでしょうか。
今作の拡張コンテンツ「M次元ラッシュ」は、歴代でも屈指の高難易度を誇ります。生半可な知識では太刀打ちできません。しかし、この記事を読み終える頃には、新メガシンカ16種の全貌を完全に把握し、メガストーンの入手場所に関する疑問がすべて解決しているはずです。
この記事では、単なるデータリストではなく、**実戦で使える「生きた情報」**を提供します。
- 全16種の新メガシンカポケモンの詳細スペックと種族値考察
- ランクマッチ上位帯を想定した「おすすめ育成論」と「対策」
- ストーリー進行と連動した、取り逃がし厳禁の入手タイミング
- 難易度「極」クラスのサイドミッション攻略法
それでは解説していきます。
- 新メガシンカ全16種の詳細スペックと入手方法・徹底考察
- 1. メガライチュウX(電光石火の物理アタッカー)
- 2. メガライチュウY(特攻特化の殲滅型)
- 3. メガチリーン(鋼の音色を響かせる要塞)
- 4. メガルカリオZ(波動を極めし浮遊の拳)
- 5. メガアブソルZ(漆黒の翼を持つ堕天使)
- 6. メガムクホーク(怪力無双の猛禽)
- 7. メガシャリタツ(脳が活性化した知略の龍)
- 8. メガニャオニクス(雌雄一体のサイキッカー)
- 9. メガヒードラン(溶けゆく伝説の巨体)
- 10. メガゴルーグ(封印解除の暴走巨人)
- 11. メガケケンカニ(雪山の剛腕ボクサー)
- 12. メガグソクムシャ(緊急脱出不要の完全要塞)
- 13. メガスコヴィラン(双頭の紳士)
- 14. メガキラフロル(毒の華咲くレイピア使い)
- 15. メガダークライ(悪夢を統べる魔王)
- 16. メガマギアナ(起動した殺戮兵器)
- 新メガシンカの総評と今後の対戦環境考察
- まとめ:M次元ラッシュ完全攻略に向けて
新メガシンカ全16種の詳細スペックと入手方法・徹底考察
『M次元ラッシュ』のアップデートおよびクリア後ストーリーで解禁された、全16種類の新メガシンカポケモンについて、一匹ずつ徹底的に掘り下げていきます。
今回は、動画配信者やSNSでの報告、そして私自身が実際にランクマッチや高難易度レイドで使用した使用感に基づき、「強さ(ティア)」、「育成論」、**「入手フロー」**を詳細に記します。
1. メガライチュウX(電光石火の物理アタッカー)
まずはピカチュウの進化系、ライチュウに与えられた新たな姿、「メガライチュウX」です。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | でんき |
| 種族値傾向 | 攻撃・防御・特防が大幅上昇 |
| 役割 | 物理アタッカー / 物理受け崩し |
| ティア評価 | A |
ビジュアルと生態
図鑑説明に「Xの姿で飛ぶ」と記載がある通り、まるでスーパーマンのように空を飛行しながらトレーナーに追従してくる姿が特徴的です。従来のライチュウの愛らしさを残しつつ、マッシブな筋肉とヒーローのような勇ましさが加わっています。主人公が立ち止まるとお腹から着地するモーションがあり、電磁浮遊の原理で浮いているという設定が垣間見えます。
戦闘評価と運用:物理電気の革命児
特筆すべきは、これまで冷遇されがちだった物理方面への強化です。「攻撃」「防御」「特防」が底上げされており、従来の特殊型とは全く異なる運用が求められます。
- おすすめ技構成: ボルテッカー / じゃれつく / かわらわり / ねこだまし
- 性格: いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
- 運用法: 高い耐久を活かして相手の物理技を受けつつ、反動技である「ボルテッカー」をメインウェポンに戦います。防御種族値の上昇により、多少の反動ダメージは気になりません。サブウェポンに「じゃれつく」を採用することで、苦手なドラゴンタイプへの打点を持てるのが強みです。
メガストーン入手方法
サイドミッション**「アローラライチュウとの共闘」**のクリア報酬として入手可能です。
- 発生条件: クエサー社の前にいるアローラライチュウに関連するサイドミッションを事前にクリア済みであること。ストーリークリア後に発生します。
- 攻略ポイント: ヘラクロスをくれる「エシャン」と、アローラライチュウをくれる「クレープ」との共闘バトルが発生します。相手はダブルバトル形式を仕掛けてくるため、「ほうでん」などの範囲攻撃を持つポケモンを先発にするとスムーズです。
2. メガライチュウY(特攻特化の殲滅型)
対となるもう一つの姿、「メガライチュウY」についても解説します。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | でんき |
| 種族値傾向 | 攻撃・特攻・素早さが上昇(特攻+70) |
| 役割 | 高速特殊アタッカー / スイーパー |
| ティア評価 | S |
ビジュアルと生態
Xとは対照的に、よりピカチュウの要素を色濃く残した、シャープで可愛らしいデザインとなっています。原点回帰とも言えるその姿は、往年のファンにとっても嬉しいサプライズでしょう。帯電した頬袋が発光し、周囲にスパークを散らしています。
戦闘評価と運用:電気タイプ最強クラスの火力
こちらは従来のライチュウの正統進化と言えます。特攻がなんと「70」も上昇しており、電気タイプの中でも霊獣ボルトロスに匹敵、あるいは凌駕する火力を手に入れました。素早さも上昇しているため、高速紙耐久アタッカーとして君臨します。
- おすすめ技構成: 10まんボルト / きあいだま / くさむすび / ボルトチェンジ
- 性格: おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓)
- 運用法: シンプルかつ強力な高速アタッカーです。「ねこだまし」で襷を潰してから、上からの高火力で制圧する動きが基本。XとYのどちらに進化するか相手に読ませない「選出誘導」も強力な武器になります。相手が物理受け(ランドロスなど)を出してくればYで、特殊受け(ハピナスなど)ならXで、といった読み合いを強要できます。
メガストーン入手方法
メガライチュウXと同じく、**「アローラライチュウとの共闘」**ミッションで同時に入手可能です。一度のイベントで両方の石が手に入るのは非常に良心的な設計と言えます。
3. メガチリーン(鋼の音色を響かせる要塞)
意外な選出として注目を集めているのが「メガチリーン」です。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | エスパー / はがね |
| 種族値傾向 | 防御・特攻・特防のみ上昇(合計+55) |
| 役割 | 耐久型サポーター / トリックルーム始動要員 |
| ティア評価 | B+ |
ビジュアルと生態
タイプに「はがね」が追加され、風鈴のデザインがより金属的かつ神聖なものへと変化しています。特筆すべきは**「風鈴が7個もついている」**という点。図鑑には「全身を震わせて音波で攻撃。聴いていると自分を見失う」とあり、音波技の威力が強化されている設定です。シルエットが進化前の「リーシャン」に回帰している点も、先祖返りを示唆する興味深い設定です。
戦闘評価と運用:無駄のない種族値配分
防御・特攻・特防に必要な分だけステータスが配分されており、無駄が一切ない「美しい配分」と評価できます。合計種族値の上昇幅は控えめですが、鋼タイプの追加による耐性の増加(毒無効、半減多数)と、耐久値の向上により、場持ちが格段に良くなりました。
- おすすめ技構成: サイコキネシス / ラスターカノン / さいみんじゅつ / トリックルーム
- 性格: ずぶとい(防御↑ 攻撃↓)
- 運用法: 優秀な耐性を活かして後出しし、「トリックルーム」を展開したり、「さいみんじゅつ」や「あくび」で相手を機能停止に追い込むサポート運用が光ります。鋼タイプ追加により、フェアリータイプへの遂行速度が上がったのも評価点です。
メガストーン入手方法
ランダムで出現する**「メガシンカの検知」**イベントから入手可能です。
- 攻略ポイント: 特定の固定場所ではなく、フィールド探索中にランダムで発生する「時空の歪み」のようなポイントを調べる必要があります。見つけたら最優先で確保しましょう。
4. メガルカリオZ(波動を極めし浮遊の拳)
人気ポケモン、ルカリオに新たな「Z」の姿が追加されました。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | かくとう / はがね |
| 種族値傾向 | 攻撃ダウン、特攻・素早さが大幅上昇 |
| 役割 | 特殊エースアタッカー |
| ティア評価 | S |
ビジュアルと生態
「波動を全身にまとうことであらゆる攻撃を受け流し、舞うように戦う」という図鑑説明の通り、常に地面から浮遊しているようなモーションが特徴です。装飾が増え、身長が伸びているにも関わらず体重が減っているのは、波動の力で重力を制御しているからだと推測されます。
戦闘評価と運用:特殊特化の完全体
従来のメガルカリオ(物理寄り・特性てきおうりょく)とは異なり、攻撃種族値を削って特攻と素早さに極振りした完全な特殊アタッカーです。
- おすすめ技構成: はどうだん / ラスターカノン / しんくうは / わるだくみ
- 性格: おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓)
- 運用法: 既存のメガルカリオとの差別化が明確であり、必中の「はどうだん」やタイプ一致「ラスターカノン」の威力が凄まじいことになります。「しんくうは」による先制攻撃も、特性「てきおうりょく(推定)」が乗れば馬鹿にならない火力が出ます。物理受けで止まらないルカリオとして、環境トップメタの一角に食い込むでしょう。
メガストーン入手方法
ストーリークリア後、重要NPCである**「アン」の夢が叶った後**、「コトルZ」の屋上にいる「コリン」とバトルし勝利することで入手できます。
- 注意点: ストーリーのクリアだけでなく、クリア後のエピソードを最後まで進める必要があります。入手時期はかなり遅めです。
5. メガアブソルZ(漆黒の翼を持つ堕天使)
デザイン面で最も評価が高いのがこの「メガアブソルZ」です。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | あく / ゴースト |
| 種族値傾向 | 攻撃・素早さのみ上昇(素早さ+76) |
| 役割 | 超高速物理アタッカー / ストッパー |
| ティア評価 | A+ |
ビジュアルと生態
ゴーストタイプが追加され、ヤミラミやミカルゲと同じ「あく・ゴースト」という優秀な複合タイプになりました。禍々しくも美しい翼を持ち、DLC追加メガシンカの中でも屈指のデザイン完成度を誇ります。初見で心を奪われたプレイヤーも多いはずです。
戦闘評価と運用:神速の死神
既存のメガアブソルは種族値配分に中途半端さがありましたが、Zの姿では特攻などの不要なステータス上昇を排し、攻撃と素早さに特化しています。特に素早さに76もの数値が振られており、スカーフ持ち以外のほとんどの相手の上を取ることが可能です。
- おすすめ技構成: はたきおとす / かげうち / インファイト / つるぎのまい
- 性格: ようき(素早さ↑ 特攻↓)
- 運用法: 弱点がフェアリーのみという優秀な耐性を活かし、「つるぎのまい」を積んでからの全抜きを狙います。「ふいうち」に頼らずとも先手を取れるため、読み合いのリスクが減ったのが最大の強化点です。格闘技が無効なのも大きく、本来苦手な格闘タイプを起点にできる可能性があります。
メガストーン入手方法
ストーリー中に発生するイベントバトル**「暴走メガアブソル」**を倒すことで入手可能です。ストーリー進行上で必ず手に入るため、見逃す心配はありません。
6. メガムクホーク(怪力無双の猛禽)
序盤鳥ポケモンの星、ムクホークがついにメガシンカを獲得しました。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | ひこう / かくとう |
| 種族値傾向 | 全ステータス上昇(バランス型) |
| 役割 | 物理ブレイカー / サイクルカッター |
| ティア評価 | A |
ビジュアルと生態
待望の「ひこう・かくとう」タイプになりました。図鑑には「400kmを超える鋼を掴んで楽々空を飛ぶ」とあり、その脚力の強さが強調されています。鋼を運ぶ理由は謎に包まれていますが、巣作りの資材を運搬する習性があるのかもしれません。
戦闘評価と運用:一致インファイトの脅威
ついに主力技である「インファイト」をタイプ一致で撃てるようになりました。これは火力面での劇的な強化です。種族値は全体的に底上げされており、特攻の上昇が+10に抑えられている点も好印象。
- おすすめ技構成: ブレイブバード / インファイト / とんぼがえり / すてみタックル
- 性格: ようき(素早さ↑ 特攻↓)
- 運用法: 「いかく」を入れてからメガシンカし、高い火力でサイクルを崩壊させる運用が強力。「ブレイブバード」と「インファイト」の攻撃範囲は相性補完が素晴らしく、両方を半減以下に抑えられるポケモンはごくわずかです(サンダー、ギルガルド等)。受けループ破壊の切り札として期待できます。
メガストーン入手方法
ストーリー中に登場する**「暴走メガムクホーク」**を鎮める(倒す)ことで入手できます。
7. メガシャリタツ(脳が活性化した知略の龍)
パルデア地方からの参戦、シャリタツのメガシンカです。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | ドラゴン / みず |
| 種族値傾向 | 全ステータス上昇(耐久寄り) |
| 役割 | 特殊アタッカー / ダブルバトル要員 |
| ティア評価 | B |
ビジュアルと生態
「メガシンカで脳が活性化し一層ズル賢くなっている」という図鑑説明があります。元々ドラゴンタイプの中でもトップクラスの知能を持つポケモンですが、さらに狡猾さに磨きがかかったようです。
戦闘評価と運用:司令塔としての真価
火力だけでなく、耐久面も厚くなるようステータスが上昇しています。最大の注目点は専用特性「しれいとう」の扱いです。
- 考察: ヘイラッシャと合体するこの特性が、メガシンカ後も維持されるのか、あるいは単体で戦うための新特性に変化するのかが議論の的です。もし合体仕様が残るなら、ヘイラッシャの口の中でメガシンカするという異様な光景が見られるかもしれません。
- おすすめ技構成: りゅうせいぐん / ハイドロポンプ / だくりゅう / てだすけ
- 運用法: ダブルバトルでの運用がメインになります。高い特攻からの範囲攻撃「だくりゅう」で相手を削りつつ、味方のサポートもこなせる万能型です。
メガストーン入手方法
ストーリー進行中の**「暴走メガシャリタツ」**戦のクリア報酬として入手します。
8. メガニャオニクス(雌雄一体のサイキッカー)
カロス地方を象徴するエスパーポケモンも強化されました。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | エスパー |
| 種族値傾向 | 特攻(+60)・特防・素早さが上昇 |
| 役割 | 特殊アタッカー / 展開阻害 |
| ティア評価 | B+ |
ビジュアルと生態
オスとメスの姿が融合したようなデザインが特徴的です。実際にゲーム内の性別表記も変化するのかは要検証ですが、コンセプトとしては「完全体」のイメージでしょう。図鑑には「サイコパワーで何でも膨張・収縮する。空間すらねじ曲げて相手を圧倒する」とあり、空間制御能力の高さが伺えます。
戦闘評価と運用:特攻大幅アップ
特攻が60も上昇し、特殊アタッカーとして第一線級の数値を手に入れました。元々「いたずらごころ(オス)」や「かちき(メス)」といった優秀な特性を持っていましたが、メガシンカによる火力増強でアタッカーとしての運用がメインになりそうです。
- おすすめ技構成: サイコキネシス / シャドーボール / めいそう / みがわり
- 性格: おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓)
- 運用法: メガシンカ前の特性を活用し、壁張りなどの仕事を終えてからメガシンカして攻撃に転じるスイッチ運用が可能です。
メガストーン入手方法
ストーリー中の**「暴走メガニャオニクス」**撃破報酬です。
9. メガヒードラン(溶けゆく伝説の巨体)
準伝説ポケモンであるヒードランにも、まさかのメガシンカが与えられました。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | ほのお / はがね |
| 種族値傾向 | 攻撃・特攻・特防上昇、素早さダウン |
| 役割 | 重戦車型特殊アタッカー / トリックルームエース |
| ティア評価 | S |
ビジュアルと生態
「本気を出すと100万度まで体温が上がる」という凄まじい設定に加え、自身の高熱で後ろ足がほとんど溶けてしまっているという衝撃的なビジュアルです。伝説のポケモンとしての威厳と、制御不能なエネルギーの恐ろしさを感じさせます。
戦闘評価と運用:拘束と殲滅の鬼
素早さを削り、その分を火力と耐久に回した「重戦車」スタイルです。特攻種族値はメガフーディンやメガシャンデラに匹敵する高さとなり、専用技「マグマストーム」の拘束性能と合わせて受け出しを許しません。
- おすすめ技構成: マグマストーム / ラスターカノン / だいちのちから / ちょうはつ
- 性格: れいせい(特攻↑ 素早さ↓)
- 運用法: 素早さ低下は「トリックルーム」下での運用を視野に入れればメリットにもなり得ます。トリル下で先手を取り、超火力のマグマストームを連打するだけでパーティが半壊します。4倍弱点の地面技さえケア(風船持ちの味方やグラスフィールド展開など)すれば、最強クラスの性能です。
メガストーン入手方法
ストーリー後半の**「暴走メガヒードラン」**戦にて入手可能です。
10. メガゴルーグ(封印解除の暴走巨人)
古代のロマン、ゴルーグもリミッターを解除しました。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | じめん / ゴースト |
| 種族値傾向 | 攻撃・耐久大幅上昇、素早さダウン |
| 役割 | 超火力物理アタッカー / シールドブレイカー |
| ティア評価 | A |
ビジュアルと生態
胸の封印が剥がれ、内部エネルギーが暴走状態で溢れ出しています。図鑑には「いつ爆発してもおかしくない」とあり、まさに歩く核弾頭。危険極まりない兵器としての側面が強調されています。
戦闘評価と運用:ノーガードの殴り合い
攻撃と耐久が「ぐーん」と上がり、素早さが下がりました。鈍足高耐久高火力という、典型的な重火力アタッカーです。
- おすすめ技構成: じしん / ポルターガイスト / アームハンマー / 10まんばりき
- 性格: ゆうかん(攻撃↑ 素早さ↓)
- 運用法: Z環境のランクマッチでは、この手のポケモンが非常に刺さりやすく、トリックルームエースとしての需要が高まるでしょう。特性が「てつのこぶし」であれば、サブウェポンのパンチ技の威力も底上げされ、止まらない破壊神となります。
メガストーン入手方法
ランダムイベント**「メガシンカの検知」**より入手。
11. メガケケンカニ(雪山の剛腕ボクサー)
アローラ地方からの刺客、ケケンカニもメガシンカを果たしました。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | かくとう / こおり |
| 種族値傾向 | 攻撃・防御・特防上昇、素早さダウン |
| 役割 | タイマン特化型アタッカー / 対ドラゴン決戦兵器 |
| ティア評価 | B |
ビジュアルと生態
元々のマヌケな愛らしさを残しつつ、より強固な装甲と巨大なハサミを手に入れました。
戦闘評価と運用:対面性能の塊
ゴルーグ同様、素早さを犠牲にして攻撃と耐久を強化したタイプです。氷・格闘という攻撃範囲は非常に優秀で、特に環境に多いドラゴン・地面・飛行タイプに対して圧倒的な圧力をかけられます。
- おすすめ技構成: アイスハンマー / インファイト / クラブハンマー / バレットパンチ(あれば)
- 性格: ゆうかん(攻撃↑ 素早さ↓)
- 運用法: 弱点は多いものの、数値で受けて数値で殴るというシンプルな戦法が強力です。カイリューやガブリアスといったメジャー所に滅法強く、選出画面での圧力が凄まじいです。
メガストーン入手方法
サイドミッションにて入手可能です。
- 注意点: ミッション内容が**「ケケンカニを2体倒す」**というものですが、相手の攻撃力が高く、高難易度ミッションに分類されます。エアムドやサーフゴーなどのタイプ相性が良いポケモンを用意するか、レベル差をつけて挑むことを強く推奨します。
12. メガグソクムシャ(緊急脱出不要の完全要塞)
今回の追加メガシンカの中で、最強格と噂されるのがこのポケモンです。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | むし / はがね |
| 種族値傾向 | 攻撃・防御が大幅上昇(攻撃150/防御175級) |
| 役割 | 物理アタッカー兼物理受け / クッション |
| ティア評価 | S+ |
ビジュアルと生態
タイプが水から「はがね」に変更され、「むし・はがね」というハッサムやシュバルゴと同じ極めて優秀な複合タイプになりました。見た目もより鋭利で硬質な銀色のアーマーを纏っています。
戦闘評価と運用:弱点克服の要塞
最大の強化点は、メガシンカによって特性「ききかいひ」が消える(あるいは発動しなくなる)点です。これにより、HPが減っても強制交代させられるデメリットがなくなり、居座って戦うことが可能になりました。
- おすすめ技構成: であいがしら / アクアブレイク(またはアイアンヘッド) / きゅうけつ / つるぎのまい
- 性格: いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
- 運用法: 攻撃150、防御175(推定)というメガメタグロス並みの数値を持ち、弱点は炎タイプ(4倍)のみ。炎技さえケアすれば、物理アタッカーに対しては無類の強さを誇る「要塞」となります。「であいがしら」の高火力先制攻撃で圧をかけつつ、有利対面で「つるぎのまい」を積めば、そのままゲームエンドまで持っていけるスペックがあります。
メガストーン入手方法
ランダムイベント**「メガシンカの検知」**より入手。
- アドバイス: 遭遇率は低めに設定されているようです。根気よく探しましょう。
13. メガスコヴィラン(双頭の紳士)
パルデアの暴れん坊も、メガシンカで意外な変貌を遂げました。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | くさ / ほのお |
| 種族値傾向 | 攻撃・特攻上昇(両刀型) |
| 役割 | 範囲攻撃アタッカー / 受けループ崩し |
| ティア評価 | B+ |
ビジュアルと生態
元々は野性味あふれるデザインでしたが、メガシンカするとまるでスーツとネクタイを着用しているような、紳士的なデザインに変化します。ハバネロの赤と緑のコントラストが、フォーマルな衣装のように見えるのがユニークです。
戦闘評価と運用:受けにくい攻撃範囲
攻撃と特攻が素直に伸びた両刀ステータスです。元々「くさ・ほのお」という固有タイプ(オーガポン以外)による攻撃範囲の広さが売りでしたが、その火力が単純強化されました。
- おすすめ技構成: リーフストーム / オーバーヒート / かみくだく / しびれごな
- 性格: うっかりや(特攻↑ 特防↓)などの両刀向け
- 運用法: 「オーバーヒート」や「リーフストーム」といった高火力技を撃ち逃げする動きや、両方のステータスを活かして物理受け・特殊受けの両方を崩す役割が持てます。特性が「ムラっけ」のままであれば、運要素は絡みますが手がつけられない強さになる可能性も。
メガストーン入手方法
ランダムイベント**「メガシンカの検知」**より入手。
14. メガキラフロル(毒の華咲くレイピア使い)
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | いわ / どく |
| 種族値傾向 | 全ステータス上昇(攻撃が大きく上昇) |
| 役割 | 物理・特殊両用アタッカー / 設置技撒き |
| ティア評価 | B |
ビジュアルと生態
「大きくなった花弁が分離する」という図鑑説明通り、本体から分離したクリスタルパーツが浮遊し、まるでレイピア(細身の剣)のような形状になります。非常にスタイリッシュで攻撃的なデザインです。
戦闘評価と運用:玄人向けの調整
ステータス上昇に少々難があります。レイピアのような見た目から物理特化かと思いきや、特攻も上がっており、中途半端な配分になっています。元々特殊技がメインのポケモンであるため、攻撃の大幅上昇を活かすには物理技の採用も検討しなければなりません。
- おすすめ技構成: パワージェム / ヘドロウェーブ / ステルスロック / キラースピン
- 運用法: 「キラースピン」などの物理技の威力が上がるのはメリットですが、基本的には高い特攻を活かした特殊アタッカー運用が無難かもしれません。特性「どくげしょう」による毒撒き性能は健在なので、先発性能は高いです。
メガストーン入手方法
ランダムイベント**「メガシンカの検知」**より入手。
15. メガダークライ(悪夢を統べる魔王)
幻のポケモン、ダークライのメガシンカは戦術を根底から変えます。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | あく |
| 種族値傾向 | 素早さ大幅ダウン、その他ステータス大幅上昇 |
| 役割 | 高耐久・高火力固定砲台 |
| ティア評価 | S |
ビジュアルと生態
足を失い、幽霊のように漂う姿へと変化します。素早さを捨てて強大な魔力を手に入れた、まさに「魔王」のような風貌です。
戦闘評価と運用:戦術の大転換
「ダークホール」による催眠と高速アタッカーとしての運用が主だったダークライですが、メガシンカによって「鈍足高耐久」へとシフトチェンジしました。
- おすすめ技構成: あくのはどう / ヘドロばくだん / れいとうビーム / めいそう
- 性格: ひかえめ(特攻↑ 攻撃↓)
- 運用法: Zのバトルシステム上、素早さの重要度が低い場面もあり、耐久を活かして確実に相手を削る運用が強力です。大幅に強化された特攻から放たれる「あくのはどう」は脅威の一言。「めいそう」を積めば、要塞化して手がつけられなくなります。
メガストーン入手方法
ストーリー進行中に入手可能。
16. メガマギアナ(起動した殺戮兵器)
サン・ムーンの幻のポケモンが、Zの世界で覚醒します。
基本ステータス・特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | はがね / フェアリー |
| 種族値傾向 | 攻撃・特攻・素早さが上昇 |
| 役割 | 両刀アタッカー / スイーパー |
| ティア評価 | S+ |
ビジュアルと生態
図鑑によると「隠しモードが起動した姿」とのこと。進化というよりは、本来の戦闘機能をフル稼働させたフォルムチェンジに近い設定です。機械的なパーツが展開し、より攻撃的なシルエットになります。
戦闘評価と運用:止まらないソウルハート
防御面は元々優秀なため、攻撃性能の強化に振られています。特攻だけでなく攻撃も上がるため、物理・特殊のどちらで攻めてくるか分からない怖さがあります。
- おすすめ技構成: フルールカノン / ラスターカノン / アイアンヘッド / トリック
- 運用法: 特性「ソウルハート」により、敵を倒すたびに特攻が上がります。メガシンカによる火力アップと合わせれば、一体倒した時点でゲームが終わるほどの抜き性能を発揮します。タイプも優秀で、弱点が少なく止めにくいポケモンです。
メガストーン入手方法
DLCクリア後、「アン」の夢を叶えた後に「クエサー社」へ行くと発生するサイドミッションをクリアすることで入手可能です。
- 注意点: 入手条件が最も複雑なポケモンの一体です。フラグ管理に注意し、全てのサブイベントをこなしましょう。
新メガシンカの総評と今後の対戦環境考察
今回の追加メガシンカ群からは、開発陣の意図する3つのトレンドが見て取れます。
1. 素早さを捨てた「重戦車化」の波
メガヒードラン、メガゴルーグ、メガケケンカニなど、素早さを犠牲にして火力と耐久を底上げする調整が目立ちます。これは、高速アタッカー偏重だった環境へのアンチテーゼであり、「トリックルーム」パーティの復権を強く示唆しています。これからの対戦環境では、S操作(素早さ操作)の重要性がより増すでしょう。
2. 弱点克服とタイプ変更による「役割の変化」
メガグソクムシャ(虫・鋼)やメガチリーン(鋼追加)など、タイプ変更によって耐性が劇的に向上したポケモンは、単なる数値の上昇以上の強さを持ちます。これらは従来の役割論理を破壊し、対戦環境の中心になるポテンシャルを秘めています。
3. 既存概念の破壊と「構築力」への挑戦
メガライチュウの物理/特殊分岐や、緊急脱出が消えるグソクムシャなど、これまでの常識を覆す性能は、プレイヤーの構築力・適応力を試す開発陣からの挑戦状と言えるでしょう。「ライチュウ=特殊」という思い込みを捨てられるかどうかが、勝敗を分ける鍵になります。
まとめ:M次元ラッシュ完全攻略に向けて
今回の記事では、M次元ラッシュで追加された新メガシンカ16種の性能とメガストーンの入手方法について、どこよりも詳しく解説しました。
- ライチュウはX(物理)とY(特殊)の2種類が存在し、相手を幻惑できる。
- ルカリオZやアブソルZなど、Zの名を冠する新形態は環境トップクラスの性能。
- グソクムシャ(虫・鋼)やヒードランは、大幅な性能変化で要注意ポケモンに。
- メガストーンは「ストーリー」「サイドミッション」「ランダム検知」の3パターンで入手。特にランダム検知は根気が必要。
動画内で触れられていた「ゼラオラ」については、入手難易度が非常に高いとされており、現時点では明確な入手ルートが解明されていません。情報が入り次第、改めて速報記事にする予定です。
この記事を参考に、最強のメガシンカポケモンを育成し、M次元ラッシュの過酷なバトルを勝ち抜いてください。あなたのポケモンライフが、より充実したものになることを願っています。
それでは、良






