編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、DLC「M次元ラッシュ」で追加された最強の一角、メガハッサムの育成や運用方法について、具体的にどうすれば最強の個体に仕上がるのか気になっていると思います。
この記事を読み終える頃には、メガハッサムの真の強さを引き出すための育成論、技構成、そして実戦での立ち回りの疑問が解決しているはずです。
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攻撃種族値150を活かす性格は「いじっぱり」一択
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「バレットパンチ」と「つるぎのまい」が立ち回りの核心
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弱点は炎のみという驚異の耐久性能とタイプ相性
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メガストーン入手はメインミッション11以降のいしや
それでは解説していきます。
メガハッサムの圧倒的スペックと種族値評価
『ポケモンレジェンズZA』の世界において、メガシンカの実装はバトルの環境を劇的に変化させました。その中でも、古来より「テクニシャン」として名を馳せてきたハッサムが、メガシンカによってどのような進化を遂げたのか。まずはその基本スペックを数値から紐解いていきます。
攻撃種族値150がもたらす破壊力
メガハッサム最大の特徴は、何と言ってもその圧倒的な攻撃力です。以下の表は、メガシンカ前とメガシンカ後の種族値を比較したものです。
| ステータス | ハッサム | メガハッサム | 増減 | 順位(全500体中) |
| HP | 70 | 70 | ±0 | 215位 |
| 攻撃 | 130 | 150 | +20 | 21位 |
| 防御 | 100 | 140 | +40 | 21位 |
| 特攻 | 55 | 65 | +10 | 277位 |
| 特防 | 80 | 100 | +20 | 96位 |
| 素早さ | 65 | 75 | +10 | 225位 |
| 合計 | 500 | 600 | +100 | 58位 |
この表から読み取れるのは、単なる火力の底上げだけではありません。防御が+40、特防が+20されており、**「殴り合いに滅法強い重戦車」**へと変貌を遂げている点です。
攻撃種族値150という数値は、伝説のポケモンたちと肩を並べる水準です。これにタイプ一致補正が加わることで、等倍相手であれば一撃で沈めるポテンシャルを秘めています。特に本作のバトルシステムにおいて、行動順が回ってきた際の一撃の重さは戦況を左右します。
弱点は炎のみ!鋼・虫タイプの優秀な耐性
メガハッサムが初心者から上級者まで幅広く支持される理由。それは「タイプ相性の優秀さ」にあります。
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4倍弱点:炎
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2倍弱点:なし
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半減以下:ノーマル、氷、エスパー、虫、ドラゴン、鋼、フェアリー、草(1/4)、毒(無効)
弱点が炎タイプ一つだけという事実は、パーティ構築において極めて重要な安定感をもたらします。炎技を持たない相手に対しては、強引に「つるぎのまい」を積む隙を作り出すことが可能です。特に物理耐久(防御140)は鉄壁であり、物理アタッカーとの対面では無類の強さを誇ります。
メガハッサム入手までの最短ルートと進化条件
最強のメガハッサムを手にするためには、いくつかのステップを踏む必要があります。本作では従来のシリーズとは異なる進化プロセスやアイテム入手方法が存在するため、ここで整理しておきましょう。
ストライクからの進化と必要アイテム
メガハッサムの元となる「ハッサム」を入手するには、ストライクからの進化が必要です。
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ストライクを捕獲する
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まずは野生のストライクを確保します。性格厳選はこの時点で行うか、後述するミントで補正します。
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メタルコートを使用
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ストライクに進化アイテム「メタルコート」を使用して通信交換を行うことでハッサムへ進化します。
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※本作の仕様上、通信交換環境がない場合でも、特定のアイテム(つながりのヒモ等に相当する救済措置)で進化可能なケースもありますが、基本はメタルコート+交換のプロセスを踏襲します。
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ハッサムナイトの入手場所と金策
メガシンカに必須となる「ハッサムナイト(メガストーン)」は、ストーリーをある程度進める必要があります。
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入手可能時期:メインミッション11〜13発生後(ミッション10「メガシンカの秘密」クリア後)
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販売場所:コトブキ村などの「いしや」
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価格:50,000円
50,000円は大金ですが、この時期になるとサブ任務の報酬や、換金アイテム(きんのたま等)も集まってきているはずです。ハッサムナイトは最優先で購入すべきアイテムの一つです。他のメガストーンに目移りする前に、まずはハッサムナイトを確保しましょう。
最強個体を作るための性格と技構成論
ここからは、実際にバトルで活躍させるための具体的なカスタマイズについて解説します。メガハッサムの強さは、その構成によって大きく変わります。
性格は「いじっぱり」で火力を最大化
推奨性格は迷わず**「いじっぱり」**です。
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いじっぱり:攻撃(↑) / 特攻(↓)
なぜ「ようき(素早さUP)」ではないのか。それは、メガハッサムのメインウェポンが「バレットパンチ」という先制技(あるいは発動の早い技)にあること、そして素早さ種族値75という数値が、激戦区においては中途半端であるためです。
素早さを上げて先手を取るよりも、**「相手の攻撃を一度耐えて、圧倒的な火力で反撃する」あるいは「先制技で縛る」**という戦法がメガハッサムの真骨頂です。性格補正を攻撃にかけることで、あと少しで倒せないという事態を防ぎます。
もし捕獲した個体が別の性格であっても、ミントを使用すれば補正は変更可能です。育成のリソースを惜しまず投入しましょう。
確定枠となる技構成とその採用理由
私が推奨する、ストーリー攻略からエンドコンテンツまで通用する万能型の技構成は以下の通りです。
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バレットパンチ(鋼 / 物理)
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シザークロス 又は とびかかる(虫 / 物理)
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インファイト 又は かわらわり(格闘 / 物理)
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つるぎのまい(変化)
バレットパンチ(必須)
ハッサムの代名詞。威力は控えめですが、発動速度が速く、相手の行動前にダメージを与えられます。ミリ残しの相手を処理するスイーパーとしての役割も担います。タイプ一致で鋼の通りも良いため、基本的にはこれを連打する場面も多いでしょう。
とびかかる(推奨)
威力80の虫技です。追加効果で「相手の攻撃を下げる」効果が期待できます。メガハッサムの高い防御力と相まって、物理アタッカー相手にこれを撃つことで、相手を無力化しながら戦うことができます。「シザークロス」も高威力ですが、耐久戦も視野に入れるなら「とびかかる」に軍配が上がります。
つるぎのまい(必須)
自身の攻撃をぐーんと上げる積み技。有利対面(相手が有効打を持たない場面)で一度舞えば、そこから全抜き(3タテ)も狙えるほどの爆発力を生みます。メガハッサムを使うなら、この技を使わない手はありません。
インファイト・かわらわり(選択)
鋼・虫技の通りが悪い「鋼タイプ」への対抗策です。インファイトは高火力ですが耐久が下がるデメリットがあります。居座って戦うことを重視するなら「かわらわり」、一撃の破壊力を求めるなら「インファイト」を選択してください。
運用方法と立ち回りの極意
強いポケモンを作っても、使い方が間違っていれば宝の持ち腐れです。ここでは、メガハッサムを戦場でどう動かすべきか、具体的なシチュエーションを想定して解説します。
物理アタッカーに対する絶対的な支配力
相手が物理攻撃主体のポケモン(例:岩、地面、ノーマルタイプなど)を出してきた時が、メガハッサムの出番です。
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後出しで着地
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高い防御力を活かし、相手の攻撃を受けながら場に出します。
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つるぎのまいを使用
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相手の攻撃を余裕で耐えられると判断したら、迷わず「つるぎのまい」を選択。攻撃力を2段階上昇させます。
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バレットパンチで制圧
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攻撃が上がった状態からのタイプ一致バレットパンチは、等倍相手でも致命傷を与えます。
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苦手な炎タイプへの対処法
唯一の欠点である「炎タイプ」と対面してしまった場合、または相手が炎技を持っている可能性がある場合(ドラゴンのだいもんじ等)は、即座に交代するのが鉄則です。
4倍弱点は、どれだけ防御が高くても耐えきれないことがほとんどです。無理に突っ張らず、炎を受けられる水タイプや岩タイプ、ドラゴンタイプの味方に交代しましょう。この「引き際」を見極めることが、メガハッサム使いの上級者への第一歩です。
アクションオーダーを意識した技選択
本作特有のバトルシステムにおいて、技の「発動時間」や「待機時間」は重要です。
「バレットパンチ」や「でんこうせっか」のような発動の早い技を織り交ぜることで、相手にターンを渡さずに2回連続行動を狙える場合があります。
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パターン例:バレットパンチ(早) → インファイト(強)
このように、小技で相手のHPを削りつつ行動順を調整し、大技でトドメを刺すというコンボを意識してください。
他の鋼・虫ポケモンとの差別化
「なぜメガハッサムなのか?」という疑問に対し、競合となるポケモンと比較してその優位性を明確にします。
バサギリ(岩・虫)との比較
同じストライクから分岐進化する「バサギリ」は、高い攻撃力と専用技「がんせきアックス」による継続ダメージが魅力です。しかし、岩・虫タイプは弱点が多く(水、岩、鋼が弱点)、耐久面で不安が残ります。
対してメガハッサムは、耐性の多さと「回復技(はねやすめ等あれば尚良しですが、今回は攻撃特化)」がなくとも数値で受けるスタイルで、**「場持ちの良さ」**においてバサギリを圧倒しています。安定してストーリーを進めたい、確実にボスを削りたいという場面ではメガハッサムが優勢です。
ヌメルゴン(ヒスイのすがた)との比較
同じ鋼タイプを持つヒスイヌメルゴンは、特殊耐久に優れた閉塞型のポケモンです。彼も非常に強力ですが、役割が異なります。ヌメルゴンは「受け」に特化しているのに対し、メガハッサムは「積みアタッカー」としての性質が強いです。
自分から能動的に相手を倒しに行くスピード感、爽快感を求めるなら、メガハッサムの右に出る者はいません。
まとめ
メガハッサムは、その見た目のカッコよさだけでなく、実利を兼ね備えた最高峰のポケモンです。M次元ラッシュの世界においても、その赤い閃光は健在です。
最後に、今回の育成論の要点を振り返ります。
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攻撃種族値150と防御140は、攻防一体の要塞ステータス。
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性格は「いじっぱり」で、長所である攻撃を限界まで伸ばす。
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技構成は「バレットパンチ」「つるぎのまい」を軸に、サブウェポンで範囲を広げる。
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炎タイプからは逃げる勇気を持ち、物理アタッカーをカモにする。
育成には少しの手間と50,000円というコストがかかりますが、それに見合うだけの活躍を約束してくれます。まだ手持ちに入れていない方は、ぜひこの記事を参考に最強のメガハッサムを育て上げてください。あなたの冒険の頼れる相棒となること間違いなしです。










