ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、レジェンズZAに登場する強力な個体「オヤブン」の捕獲や、その復活(リポップ)の仕組みについて詳しく知りたいと思っているのではないでしょうか。 「オヤブンが倒しても復活しない」「色違いのオヤブンを効率良く捕まえたいけど、どうすればいいかわからない」といった具体的な悩みを持つ方も多いはずです。 私自身、このミアレシティでの冒険にどっぷりハマり、数え切れないほどのオヤブンと対峙してきました。

この記事を読み終える頃には、オヤブンの復活条件から効率的な厳選方法、捕獲率を劇的に上げるテクニックまで、あなたの疑問がすべて解決しているはずです。
- オヤブンの正確な復活(リポップ)時間
- 固定オヤブンとランダムオヤブンの出現条件
- 最速で色違いオヤブンを厳選する具体的な手順
- 捕獲率を極限まで高める7つの実践的テクニック
それでは解説していきます。


オヤブン捕獲の基本|通常個体との違いや復活システムを理解する
まずは、オヤブン捕獲の基本から押さえていきましょう。 レジェンズZAの広大なフィールドを探索していると、ひときわ異彩を放つポケモンに出会うことがあります。 それが「オヤブン」です。 彼らの存在を正しく理解することが、ミアレシティでの冒険を有利に進める第一歩となります。
オヤブンとは?通常ポケモンとの3つの決定的な違い
オヤブンは、前作『Pokémon LEGENDS アルセウス』で多くのトレーナーを魅了し、そして苦しめた特別なポケモンが、今作ZAでも登場します。 フィールド上での彼らは、通常個体よりも一回りも二回りも大きな体躯と、爛々と赤く輝く目が特徴で、その圧倒的な存在感は遠くからでもすぐに認識できるでしょう。 しかし、その違いは見た目だけに留まりません。 オヤブンが他のポケモンと一線を画す、3つの決定的な違いを解説します。

1. 圧倒的なステータスの高さと即戦力性
オヤブンは、そのエリアに出現する他の野生ポケモンと比較して、レベルが10〜20、時にはそれ以上高い状態で出現します。 これだけでも驚異的ですが、最大の魅力は個体値にあります。 オヤブンの個体値は、HP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさの6つのステータスのうち、ランダムな3つが最高値(3V)であることが確定しています。 これにより、孵化厳選や「すごいとっくん」の手間を大幅に削減でき、捕獲した瞬間から即戦力としてパーティに組み込むことが可能です。 さらに、基礎ポイント(努力値)もHPにある程度振られた状態で仲間になるため、耐久力が高く、ストーリー攻略で非常に頼りになる存在です。
2. レベルアップでは覚えない特別な技の習得
オヤブンは、本来わざマシンやタマゴ技でしか習得できないような特別な技を、初期技として1つ覚えています。 例えば、序盤のワイルドゾーンで捕獲できるオヤブンマダツボミが覚えている「どくどく」は、捕獲要員として計り知れない価値を持ちます。 この「どくどく」を利用すれば、格上のオヤブンや伝説のポケモンですら、安全かつ効率的にHPを削り、捕獲へと繋げることができるのです。 わざマシンが揃わない序盤において、このような強力な技を持つポケモンを確保できるアドバンテージは、計り知れません。
3. 豪華なドロップアイテム
オヤブンを倒す、あるいは捕獲すると、育成に不可欠なアイテムを必ずドロップします。 具体的には、ポケモンのレベルを上げる「けいけんアメ」と、わざマシンで覚えた技を使えるようにする新機能「ワザプラス」で必要となる「かいでんのタネ」です。 これらのアイテムは、特に序盤から中盤にかけて不足しがちであり、オヤブンを周回して集めることは、パーティ全体の強化に直結します。 レベルの高いオヤブンほど、よりレアリティの高いアメや多くのタネをドロップする傾向にあるため、積極的に挑戦する価値は非常に高いと言えるでしょう。
リポップ(復活)システムの仕組みを図解
「リポップ」とは、「再出現」を意味するゲーム用語です。 一度倒したり捕まえたりしたオヤブンが、再び同じ場所に出現する仕組みのことを指します。 このシステムを理解することが、効率的な厳選やアイテム稼ぎの鍵となります。 レジェンズZAにおけるリポップシステムは、大きく分けて2つのパターンで管理されています。

リポップの種類 | 概要 | トリガー | 主な用途 |
---|---|---|---|
時間経過型リポップ | 現実世界の時間経過によって、ポケモンが自動的に再出現する仕組み。 | ゲーム内時間の経過(約10分) | 固定オヤブンの周回、アイテム稼ぎ |
エリア移動型リポップ | マップの再読み込み(ロード)を挟むことで、ポケモンの配置が再抽選される仕組み。 | ファストトラベル、建物の出入り | ランダムオヤブン厳選、色違い厳選 |
時間経過型リポップ
これは、プレイヤーが普通にゲームをプレイしている間に、時間が経過することでポケモンが復活する基本的な仕組みです。 ここで最も注意すべき点は、メニュー画面、マップ画面、図鑑などを開いている間はゲーム内時間が完全に停止するという仕様です。 リポップを待つ際は、必ずフィールド上でキャラクターが動ける状態にしておく必要があります。
エリア移動型リポップ
こちらは、ファストトラベル(そらをとぶ)や建物への出入りなど、画面の切り替えが発生する行動を取ることで、即座にエリアのポケモン配置をリセットする仕組みです。 この方法は、特定のランダムオヤブンを探したり、色違い厳選で何度も出現判定を行ったりする際に絶大な効果を発揮します。 重要なのは、この方法でリポップさせても、一度出現した色違いのシンボルは消えないという点です。 安心してセーブし、万全の態勢で捕獲に臨むことができます。
【最重要】オヤブン復活に必要な時間は約10分
多くのプレイヤーが最も知りたい情報でしょう。 結論から言うと、通常のオヤブンがリポップするために必要な時間は約10分です。 これは、海外の熱心な検証チームのデータや、私自身の実測でも確認が取れている、信頼性の高い情報です。 ちなみに、通常の野生ポケモンは約3分でリポップするため、オヤブンは特別な個体として、より長い時間が設定されていることがわかります。
ただし、この時間には例外も存在します。 ストーリークリア後に解放される「ワイルドゾーン20」など、一部の特殊なエリアでは、中央に出現するランダムオヤブンが約5分でリポップするという報告が多数上がっています。 これは、エンドコンテンツとしての周回効率を考慮した、ゲームフリークの意図的な調整だと考えられます。
リポップ時間を待つ際の重要注意点
- メニュー、マップ、図鑑を開いていると時間はカウントされません。
- Nintendo Switch本体をスリープモードにしても時間は進みません。
- 必ずフィールド画面で時間を経過させる必要があります。
オヤブンのリポップを待つ間は、他のエリアの図鑑タスクを進めたり、サイドミッションをクリアしたりと、時間を有効に活用することをおすすめします。
オヤブンを効率的に復活させる5つの方法|シーン別完全ガイド
オヤブンを復活させる方法は、一つだけではありません。 状況や目的に応じて最適な方法を使い分けることで、厳選や周回の効率は劇的に向上します。 ここでは、具体的かつ実践的な5つのリポップ方法を、それぞれどのようなシーンで使うべきかも含めて詳しく解説します。

①そらをとぶ(ファストトラベル)で即座にリセット
これが最も手軽かつ即効性のある、基本にして最強の方法です。 マップを開き、任意のファストトラベルポイントに移動することで、ロードを挟み、その瞬間にエリア全体のポケモン配置が再抽選されます。
特筆すべきは、同じワイルドゾーン内の別ポイントへ移動してもリセット対象となる点です。 例えば、ワイルドゾーン1の中央広場にいる状態で、すぐ近くの入り口ゲートにファストトラベルするだけで、エリアは完全にリポップします。 わざわざ遠くの街や別のゾーンへ移動する必要がないため、時間的ロスを最小限に抑えられます。
この方法が有効なシーン
- 特定のランダムオヤブン(例:ミニリュウ)を探している時
- ワイルドゾーン20で、目当てのポケモンが出現するまでリセマラする時
- 固定オヤブンの色違い厳選で、素早く判定を繰り返したい時
手順は極めてシンプルです。 オヤブン出現ポイントを確認し、いなければマップを開いて最寄りのポイントへ飛ぶ。 これを繰り返すだけで、効率的な厳選ループが完成します。
②時間経過で自動復活|待ち時間は約10分
こちらは、特別な操作を必要としない、最も自然な復活方法です。 前述の通り、オヤブンは最後に倒すか捕獲してから約10分が経過すると、自動的に同じ場所へリポップします。
この方法の最大のメリットは、待ち時間を他の活動に充てられることです。 1体のオヤブンに固執するのではなく、複数のオヤブンの出現ポイントを巡る「周回ルート」を組む際に非常に有効です。
この方法が有効なシーン
- けいけんアメやかいでんのタネを集めるための周回プレイ
- 複数の固定オヤブンの捕獲を並行して進めたい時
- 図鑑タスクやサイドミッションをこなしながら、ついでにオヤブンも狙いたい時
例えば、「ワイルドゾーン3のオヤブンを狩る→ワイルドゾーン5へ移動し、そこのオヤブンを狩る→ワイルドゾーン8へ…」といった具合に複数のエリアを巡回していると、最初の場所に戻る頃にはちょうど10分が経過し、オヤブンが復活している、という無駄のないサイクルが生まれます。
③距離を取る方法|視界から消すテクニック
これは少しテクニカルな方法ですが、特定の状況下で役立つことがあります。 レジェンズZAでは、プレイヤーから一定以上の距離が離れたポケモンは、処理負荷軽減のためにフィールドから一時的に消える(デスポーンする)仕様になっています。 この仕様を利用し、オヤブンがいた場所から完全に姿が見えなくなるまで遠ざかり、再び戻ってくることで、個体を再抽選させることができます。
正直に言うと、ファストトラベルの方が圧倒的に速く確実なため、使用頻度は高くありません。 しかし、以下のような限定的な状況では選択肢となり得ます。
この方法が有効なシーン
- 周囲にファストトラベルポイントが全くない秘境のような場所
- ごく短距離の移動でリポップ判定を試したい場合
この方法のコツは、中途半端な距離ではなく、カメラを回しても完全に見えなくなるまでしっかりと離れることです。 少し離れただけではポケモンが消えず、リポップ判定が行われないため注意が必要です。
④建物・階段の出入りでリポップ判定
色違い厳選において、この方法がファストトラベルを凌駕するほどの最高効率を叩き出すことがあります。 建物への出入りや、特定の場所にある階段の上り下りを行うと、短いロードが挟まり、周辺のポケモン配置がリセットされます。 これが、特定の固定オヤブンの色違い厳選において「定点厳選」と呼ばれる強力なテクニックとなるのです。
最も有名なのが、ワイルドゾーン3の階段リポップ法です。 このエリアには、ヤヤコマやシシコといった人気の固定オヤブンの出現ポイントのすぐ近くに、ロードを挟む階段が存在します。
ワイルドゾーン3での最速厳選手順
- オヤブン(ヤヤコマorシシコ)の出現ポイントへ行く。
- 色違いでなければ、すぐそばの階段を上り下りする。
- 短いロードの後、ポケモンが再配置される。
- 再びオヤブンを確認し、色違い判定を行う。
- 色違いが出るまで、2〜4をひたすら繰り返す。
このループは1回あたり10秒程度で完了するため、1時間あたり300回以上の判定が可能です。 ファストトラベルよりも移動距離が短く、思考停止で反復できるため、長時間の厳選でも集中力が持続しやすいのが最大の利点です。
⑤ベンチで休憩→時間変更は効果なし【注意】
最後に、多くの初心者が陥りがちな誤解について解説します。 フィールドの各地にあるベンチで休憩すると、時間を「朝まで」「昼まで」「夕方まで」「夜まで」進めることができます。 これにより、「時間を進めればポケモンも復活するのでは?」と考えがちですが、ベンチでの時間変更だけでは、リポップ判定は一切行われません。
これは重要な仕様なので、必ず覚えておいてください。 ベンチの本来の役割は、あくまで時間帯や天候を変化させることです。
ベンチの正しい使い方
- 夜限定のオヤブン(例:ヒトデマン)を出現させるために、時間を夜に変更する。
- 特定の天候でしか出現しないポケモンを狙うために、天候が変わるまで休憩を繰り返す。
- 時間変更後、ファストトラベルを組み合わせることで、初めてリポップ判定が行われる。
ベンチ単体では効果はありませんが、他のリポップ方法と組み合わせることで、特定のオヤブンを狙い撃ちするための強力なツールとなります。
【固定vsランダム】オヤブン出現の2パターンを攻略
「攻略サイトに載っている場所に行ったのに、オヤブンがいない…」 このような経験をした方は、オヤブンの2つの出現パターンを理解する必要があります。 オヤブンには、必ず決まった場所に出現する「固定出現」タイプと、通常のポケモンが低確率でオヤブン化する「ランダム出現」タイプが存在します。 この違いを知ることが、確実なオヤブン捕獲への近道です。
固定出現オヤブンの特徴と出現場所一覧
固定出現オヤブンは、その名の通り、特定の場所に、特定の種類のポケモンが、必ずオヤブンとして出現するタイプです。 時間帯や天候、ストーリーの進行度といった条件を満たせば、100%の確率で出会うことができます。 毎回同じポケモンが出現するため、個体値や色違いの厳選に最も適しています。
固定出現の条件例
- 時間帯: 夜にしか出現しないオヤブンヒトデマンなど。
- 天候: 雨の日だけ出現するオヤブンヌメラなど。
- ストーリー/サイドミッション: 特定のミッションクリア後に出現するようになるオヤブンホルビーなど。
見つからない場合は、まずこれらの条件を満たしているか再確認しましょう。
代表的な固定オヤブン(序盤〜中盤) | ワイルドゾーン | ポケモン | 主な出現条件 | | :— | :— | :— | | ワイルドゾーン1 | オヤブンホルビー | サイドミッション「でっけぇホルビー」クリア後 | | ワイルドゾーン3 | オヤブンヒトデマン | 夜限定 | | ワイルドゾーン3 | オヤブンヤヤコマ | 昼夜問わず | | ワイルドゾーン3 | オヤブンシシコ | 昼夜問わず | | ワイルドゾーン4 | オヤブンイトマル | 南側の建物の壁 | | ワイルドゾーン5 | オヤブンマダツボミ | 中央の道路 | | ワイルドゾーン5 | オヤブンホイーガ | 南東の建物奥の庭 |
これらのオヤブンはリポップ時間も安定しているため、けいけんアメ稼ぎなどの周回プレイにも向いています。
ランダム出現の条件|ワイルドゾーン100%が必須
ここがレジェンズZAのやり込み要素の核心部分です。 ランダム出現オヤブンは、フィールド上の通常のポケモンが出現するポイントで、低確率(約5〜10%)で通常個体の代わりにオヤブンが出現するというものです。 しかし、このランダムオヤブンは、ただゲームをプレイしているだけでは絶対に出会えません。
ランダムオヤブンを解放する唯一の条件 それは、そのワイルドゾーンのポケモン図鑑の捕獲率を100%にすることです。
つまり、そのエリアに出現する全ての種類のポケモンを、最低1匹ずつ捕獲し、図鑑に登録する必要があるのです。 「オヤブンが全然見つからない」と嘆いている方のほとんどは、この条件を達成していないことが原因です。
図鑑100%達成までの手順
- マップを開き、そのエリアの「出現ポケモンリスト」を確認する。
- リスト上でシルエットになっている、まだ捕まえていないポケモンを特定する。
- 時間帯や天候を切り替えながら、全てのポケモンを捕獲する。
- リストが全て埋まり、捕獲率が100%になったことを確認する。
この条件を達成して初めて、そのエリアの探索が真の段階に入ったと言えるでしょう。 固定オヤブンにはいない、ミニリュウやリオルといったレアなポケモンのオヤブンを狙えるようになるのです。
固定オヤブンが出ない時の対処法3選
「条件は完璧なはずなのに、固定オヤブンがいない!」 そんな時に試してほしい、3つのシンプルな対処法があります。
対処法①:視界とカメラワークの問題
オヤブンは体が大きいとはいえ、建物の死角や崖の下、草むらの奥など、意外な場所で見落としていることがあります。 プレイヤーの視界に入っていないと表示されない(レンダリングされない)場合もあるため、一度立ち止まり、カメラを360度ゆっくりと回して、周囲をくまなく確認してみてください。
対処法②:時間帯・天候の再確認
「昼だと思っていたら、実は夕方だった」「晴れているように見えたが、薄曇りだった」といった勘違いは意外と多いものです。 特に、時間帯が切り替わる境界(夕方など)は判定が曖昧な場合があります。 一度ベンチで休憩し、確実にお目当ての時間帯・天候に固定してから再度探しに行きましょう。
対処法③:ファストトラベルでの強制リセット
それでも見つからない場合、まれに発生する表示バグの可能性があります。 一度、全く別のワイルドゾーンやミアレシティへファストトラベルし、再度目的の場所へ戻ってきてみてください。 エリアのデータを再読み込みさせることで、正常にオヤブンが表示されることがほとんどです。
ワイルドゾーン100%達成で解放!ランダムオヤブンの全て
各ワイルドゾーンの図鑑を100%にするのは、骨の折れる作業です。 しかし、その努力の先には、固定出現では決して味わえない、一期一会の出会いが待っています。 ここでは、頑張ったトレーナーだけが踏み込める、ランダムオヤブンの奥深い世界を解説します。
各ワイルドゾーンのコンプ条件
図鑑100%達成の条件は、「そのワイルドゾーンに出現する全てのポケモンを最低1匹ずつ捕獲すること」です。 同じポケモンを何匹も捕まえる必要はなく、図鑑に登録されていれば達成となります。
コンプを目指す上での注意点
- 時間帯限定ポケモン: 昼にしか出現しないポケモン(例:ヤヤコマ)、夜にしか出現しないポケモン(例:ゴース)などが存在します。ベンチを活用し、両方の時間帯をくまなく探索しましょう。
- 天候限定ポケモン: 図鑑に「晴れのときだけよくあらわれる」といった記述があるポケモンは、その天候になるまでベンチで粘る必要があります。リオルなどがこのタイプに該当します。
- 進化系ポケモン: エリアによっては、進化前と進化後の両方が野生で出現する場合があります。図鑑リストをしっかり確認し、捕獲漏れがないようにしましょう。
オヤブン化する確率は約5〜10%
苦労して図鑑を100%にしても、すぐにランダムオヤブンに会えるわけではありません。 **通常のポケモンがオヤブン個体に変化する確率は、検証の結果、約5〜10%**とされています。 つまり、平均して10〜20回に1回の遭遇率となります。
目当てのポケモンのオヤブンを狙う場合、そのポケモンが出現するポイントで、何度もファストトラベルを繰り返してリポップさせ、オヤブン化するのを待つ、という地道な作業が必要になります。 これはまさに、忍耐力が試される真の厳選作業と言えるでしょう。 しかし、この苦労の末に出会えた時の喜びは、固定オヤブンとは比べ物になりません。
ワイルドゾーン20の特殊仕様|2体同時出現
ストーリークリア後に解放される最終エリア「ワイルドゾーン20」。 ここは、ランダムオヤブン厳選の聖地とも呼べる特別な場所です。
ワイルドゾーン20の最大の特徴
- 中央エリアに、レベル65前後のランダムオヤブンが常に2体出現する。
- リポップ時間が約5分と、他のエリアの半分。
- 御三家最終進化系や通信交換進化系など、レアなポケモンが多数出現候補に含まれる。
このエリアは、図鑑を100%にしなくても、クリア後であれば誰でもこの恩恵を受けられます。 出現するポケモンは完全にランダムなため、ギャラドス、サーナイト、ガブリアスといった対戦環境で活躍する強力なポケモンから、ブイズ全種、フーディンのような入手が面倒なポケモンまで、多種多様なオヤブンと出会うことができます。 高個体値の即戦力を乱獲するのに、これほど適した場所はありません。 けいけんアメ稼ぎの効率も全エリア中最高クラスです。
オヤブン色違い厳選の超効率テクニック
ここからは、多くのトレーナーが最終目標として掲げるであろう、「色違いオヤブン」の厳選について、私の経験に基づいた最も効率的なテクニックを余すことなくお伝えします。 通常個体より大きく、特別な輝きを放つ色違いオヤブンは、まさにステータスシンボル。 その入手は困難を極めますが、正しい知識と手順を踏めば、決して不可能な目標ではありません。
色違い確率は1/4096→ひかるおまもりで1/1024
まず、基本となる確率を正確に理解しましょう。 レジェンズZAにおける色違いの基本出現確率は、1/4096です。 これは、これまでのシリーズ本編と同様の数値であり、途方もなく低い確率であることがわかります。
しかし、この確率を劇的に引き上げる救済アイテムが存在します。 それが**「ひかるおまもり」**です。
ひかるおまもりの効果と入手方法
- 効果: 所持しているだけで、色違いの出現確率が約4倍の1/1024にまで跳ね上がる。
- 入手方法: ミアレシティのポケモン研究所にいるモミジ博士から、モミジリサーチのレベルを50(MAX)にすることで授与される。
モミジリサーチのレベルは、ポケモン図鑑のタスクを達成することで上がっていきます。 レベル50への道は決して平坦ではありませんが、色違い厳選を本格的に行うのであれば、ひかるおまもりの入手は絶対必須条件と言っても過言ではありません。 お守りなしで厳選を始めるのは、無謀な挑戦です。
固定オヤブンで厳選すべき理由
色違いを厳選する対象は、圧倒的に「固定オヤブン」をおすすめします。 その理由は、確率論に基づいた極めて明確なものです。
ランダムオヤブンの場合、「オヤブン化する確率(約5〜10%)」と「色違いになる確率(1/1024)」という、2つの低い確率を同時に乗り越えなければなりません。 これは実質的に、1/10240〜1/20480という天文学的な確率になってしまい、現実的ではありません。
一方、固定オヤブンであれば、出現は100%保証されているため、純粋に色違いの確率である1/1024にのみ集中できます。 効率の差は10倍以上。 どちらを選ぶべきかは、火を見るより明らかでしょう。
ワイルドゾーン3の階段リポップ法【最速】
数ある固定オヤブンの中でも、色違い厳選の聖地とされているのが、前述した**「ワイルドゾーン3」**です。 ヤヤコマ、シシコ(昼夜)、ヒトデマン(夜)といった人気の固定オヤブンの出現ポイントのすぐ近くに、ロードを挟む階段や建物が存在するため、最高効率の定点厳選が可能です。
最速厳選の具体的な手順
- 準備: ひかるおまもりを入手し、バッグに入れておく。イヤホンやヘッドホンを装着し、ゲーム音量を上げておく。
- 移動: ワイルドゾーン3へ移動し、目当てのオヤブンの出現ポイントへ向かう。
- 確認: オヤブンが色違いでないこと、そして色違い出現時に鳴る「キラーン!」という効果音が聞こえないことを確認する。
- リポップ: すぐ近くの階段を上り下り、または建物に出入りして、短いロードを挟む。
- 再確認: 再び出現したオヤブンを確認する。
- ループ: 色違いが出現するまで、ひたすら3〜5の工程を繰り返す。
この方法であれば、1時間あたり300〜360回、熟練すれば400回近い試行回数を稼ぐことができます。 確率1/1024であれば、平均して3〜4時間で1匹と出会える計算になります。 もちろん運に左右されますが、これが理論上、最も効率的な厳選方法です。
色違い音「キラーン」を聞き逃さないコツ
レジェンズZAでは、色違いポケモンがプレイヤーの近くに出現した際、「キラーン!」という非常に特徴的な効果音が鳴ります。 この仕様のおかげで、画面を凝視し続けなくても、音で色違いの出現を判別できます。
聞き逃しを防ぐためのコツ
- ヘッドホンの使用: テレビのスピーカーや本体スピーカーでは、他の環境音に紛れて聞き逃す可能性があります。ヘッドホンやイヤホンを使い、ゲーム音に集中できる環境を作りましょう。
- 音量設定: BGM音量を少し下げ、効果音(SE)の音量を最大に設定すると、より「キラーン!」という音を際立たせることができます。
- シンボルは消えない: 万が一、音を聞き逃しても、色違いのポケモンは一度フィールドに出現すれば、プレイヤーがエリアを移動したり、ゲームを終了したりしない限り消えません。定期的に画面も確認しましょう。
そして最も重要なことは、色違いを見つけたら、バトルを始める前に必ず手動でレポートを書くことです。 万が一、倒してしまったり、ボールが尽きてしまっても、リセットすれば再び色違いのオヤブンの前からやり直すことができます。
けいけんアメ&かいでんのタネ効率周回
オヤブンのリポップシステムは、なにも厳選のためだけにあるわけではありません。 パーティ全体のレベルを底上げする「けいけんアメ」や、貴重な「かいでんのタネ」を効率的に収集する上でも、非常に重要な役割を果たします。
オヤブン周回で経験値を爆稼ぎする方法
オヤブンは、倒すか捕獲することで、そのレベルに応じた「けいけんアメ」を必ずドロップします。 高レベルのオヤブンであればあるほど、一度に大量のアメを入手できるため、レベル上げの効率は野生ポケモンを倒し続けるのとは比較になりません。
効率的な周回のポイント
- 高レベルオヤブンを狙う: やはり最も効率が良いのは、ワイルドゾーン20に出現するレベル65前後のオヤブンです。
- 複数エリアを巡回する: 1体のリポップを10分間待つのは非効率です。複数のワイルドゾーンに点在する固定オヤブンを順番に倒していく「周回ルート」を確立しましょう。
- 撃破に徹する: 捕獲よりも、単純に倒す方が時間的効率は上です。アイテム収集が目的ならば、相性の良いポケモンで一撃で倒していくのが最速です。
おすすめ周回ルート【ワイルドゾーン別】
ゲームの進行度に合わせた、おすすめの周回ルートをいくつか紹介します。
序盤ルート(ストーリー中盤まで)
- ワイルドゾーン3のヤヤコマ、シシコを狩る。
- ワイルドゾーン5へ移動し、マダツボミ、ホイーガを狩る。
- ワイルドゾーン4へ移動し、イトマルを狩る。
- 最初のワイルドゾーン3へ戻る。 この頃には、最初のオヤブンがリポップしているはずです。
終盤・最効率ルート(クリア後) 終盤は、ワイルドゾーン20に籠るのが最も効率的です。 リポップ時間が約5分と短く、常に2体の高レベルオヤブンが出現するため、他の追随を許しません。
ワイルドゾーン20 最速周回スケジュール
- 00分: ワイルドゾーン20の中央でオヤブン2体を撃破。
- 01分: ファストトラベルでミアレシティへ移動し、ポケモンセンターで回復。
- 02分〜04分: ボックス整理やアイテム補充を行う。
- 05分: 再びワイルドゾーン20の中央へ。新しいオヤブンが2体リポップしている。 この5分サイクルを繰り返すだけで、1時間もあればけいけんアメLやXLがザクザク集まります。
まとめ
今回は、レジェンズZAにおける「オヤブン」の捕獲、復活、厳選に関する情報を、私の知識と経験を基に徹底的に解説しました。
オヤブン攻略の重要ポイント
- リポップ時間は基本10分、ワイルドゾーン20のみ約5分。
- 復活方法は「時間経過」と「エリア移動」の2種類。ファストトラベルが最速。
- ランダムオヤブンは、各ゾーンの図鑑100%達成で初めて出現する。
- 色違い厳選は「ひかるおまもり」入手後、ワイルドゾーン3の固定オヤブンで行うのが最高効率。
- アイテム稼ぎは、クリア後のワイルドゾーン20を周回するのが最速。
オヤブンという存在は、単なる強力な敵というだけではありません。 彼らの生態や復活の法則を理解し、うまく付き合っていくことで、育成、厳選、アイテム収集といった、このゲームのあらゆる要素が快適かつ奥深いものへと変化します。 この記事が、あなたのミアレシティでの冒険の一助となれば幸いです。
さあ、知識は整いました。 次はあなたが、広大なフィールドで伝説となる色違いオヤブンを捕獲する番です。 健闘を祈ります。