編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、現在プレイ中の「オクトパストラベラー0」において、どのキャラクターを育成すべきか、あるいは終盤に向けてどのようなパーティ編成を組むべきか、非常に悩んでいることかと思います。
RPGにおいてリソースは有限であり、育成キャラを間違えることによるタイムロスは避けたいものです。私自身、トロコンまで110時間を費やし、あらゆるキャラの組み合わせを検証してきました。
この記事を読み終える頃には、あなたのプレイスタイルに合った最強のパーティ編成が見つかり、エンディングまで迷うことなく突き進める疑問が解決しているはずです。
- 序盤から終盤まで活躍する「絶対に外せない」14人の詳細な性能評価
- ゲーム進行度(序盤・中盤・終盤)に合わせた最適なパーティ編成の変遷
- 育成効率を最大化するための稼ぎ専用キャラクターの運用方法
- ボス戦と雑魚戦で使い分けるべき装備とアビリティの具体的な組み合わせ
それでは解説していきます。
序盤から圧倒的アドバンテージを取るための初期メンバー解説
ゲームを開始して最初に直面するのが、初期メンバーの運用方法です。体験版から引き継げる7人に加え、物語の鍵を握る「ピウス」を加えた8人体制。
この中で、特に「こいつは最後まで使える」と断言できるキャラクターたちが存在します。まずは、スタートダッシュを決めるために必須級の性能を誇るキャラクターたちを深掘りしていきましょう。
魔法火力の絶対的エース「アレクシア」
序盤において、物理攻撃よりも魔法攻撃が戦況を左右する場面は多々あります。その中で頭一つ抜けた存在がアレクシアです。
彼女の最大の魅力は、なんといっても装備による補正値の暴力的な高さにあります。序盤で入手可能な「禁断の本」に加え、「エレメントブースター」を2つ装備させることで、属性攻撃力は驚異の+590まで跳ね上がります。この数値は、序盤のバランスブレイカーと言っても過言ではありません。
また、彼女を最後までスタメンから外せない理由として、固有アビリティ「ついでに調べる」の存在が挙げられます。
- 弱点の可視化: ボスの弱点を暴くことは、ブレイク(敵の防御崩し)を狙う上で最重要項目です。
- HPの確認: 敵の残りHPが見えることで、リソース管理やトドメのタイミングを計ることができます。
特に後半のボス戦では、シールド削りの効率化が求められます。攻撃しながら情報を抜けるこの能力は、単なる火力枠を超えた戦術的価値を持っています。必殺技「古代魔法アポクリファ」による瞬間火力も申し分なく、最初から最後まで頼れるメインアタッカーとして君臨し続けるでしょう。
鉄壁の守りと継戦能力を誇る「フェン」
RPGにおいて「生存能力」と「継戦能力」は、探索の快適さに直結します。フェンはその両方を高水準で満たしてくれるキャラクターです。
彼の職業適性は商人に近く、斧と弓を扱えます。特筆すべきは「歴戦の斧」や「禁断の大弓」といった強力な装備を、比較的早い段階で装備可能である点です。主人公を商人に設定し、フェンと装備を共有する運用も非常に強力です。
しかし、フェンの真価は火力以上にそのパッシブスキルにあります。
- 戦闘後回復: 戦闘終了時にHPやSPが回復するアビリティ。これにより、ダンジョン探索中に宿屋へ戻る回数が激減します。
- 希望の盾: ボス戦での生命線。体力が減り、発狂モードに入ったボスの猛攻を大幅なダメージカット率で受け止めます。
雑魚戦ではリソースを気にせずスキルを連発でき、ボス戦ではパーティの守護神となる。まさに「縁の下の力持ち」として、中盤までの安定感を支える最重要キャラクターと言えます。
物理特化の敵を完封する回避タンク「ケルザス」
特定の状況下において、最強の盾となるのがケルザスです。彼は「素早さ」と「回避」に特化したキャラクターであり、物理攻撃主体の敵に対して無類の強さを発揮します。
彼の代名詞とも言えるアビリティが「ギフテッドタイム」です。これは敵の攻撃ターゲットを自分に集めつつ、それらを全て回避するという驚異的な性能を持っています。
- ターンアドバンテージ: 敵が強力な単体攻撃を連発してくるターンにこれを使えば、敵の行動回数を全て「無駄」にさせることができます。
- 装備の入手性: 「歴戦の短剣」を早期に入手するルートがあり、装備の取り合いになりにくい点もメリットです。
魔法攻撃には弱いという明確な弱点はありますが、物理主体のボスや、「キャットリン」のような素早さが求められるレアモンスター狩りにおいて、彼の右に出る者はいません。役割がはっきりしている分、運用次第で戦局をひっくり返すポテンシャルを秘めています。
攻防一体のカウンター使い「ビアトル」
序盤のMVP候補筆頭として挙げられるのがビアトルです。剣と槍を装備できる彼は、初期メンバーと武器種が被りにくく、余った強力な装備を回しやすいという利点があります。
彼を壊れ性能たらしめているのが、アビリティ「受け流し」と必殺技「流水の構え」のコンボです。
- 受け流し: 敵の物理攻撃を高確率で無効化します。これをパーティ4人全員に習得させるだけで、物理主体の敵に対する難易度が激変します。
- 流水の構え: 受け流し発生時に、自動で反撃を行います。
この「守りながら攻める」スタイルは、特に手数の多いボスに対して有効です。敵が攻撃すればするほど、勝手にダメージを受けて自滅していく様は圧巻です。「歴戦装備」をドロップする強力なNPCとの決闘においても、この戦法が非常に有効であり、早期に最強装備を揃えるためのキーマンとなります。
万能すぎて外せないバッファー「ピウス」
回復役でありながら、バフ・デバフ(強化・弱体化)を一手に担うピウスは、多くのプレイヤーが最後まで編成に入れ続けるキャラクターです。
序盤は「メンタルベルト」などの余ったアクセサリーでステータスを底上げし、列回復アビリティでパーティのHPを管理します。中盤以降、回復量が物足りなくなってきたとしても、彼の存在価値は揺らぎません。
その理由は、必殺技「正義の天秤」にあります。
- 一括解決: 味方への攻撃力アップ等のバフと、敵への防御力ダウン等のデバフを、たった1回の行動で同時に付与します。
ブレイク直前の準備ターンにおいて、ピウスが動くだけで「大ダメージを与える準備」が完了してしまうのです。通常、バフ役とデバフ役で2手かかるところを1手で済ませられるため、攻撃役の手数を増やすことができます。このタイムパフォーマンスの良さが、ピウスを最強のサポーター足らしめています。
置物性能が高い「ハドネ」
戦闘に参加せずとも、そこにいるだけで価値がある。ハドネはそんな特殊な運用が可能なキャラクターです。
彼女は後列に配置するだけで、前列の主人公の物理攻撃力と属性攻撃力を強化するパッシブ効果を持っています。いわゆる「置物枠」ですが、彼女自身のサポートアビリティも見逃せません。
- ラストアクト: ターン終了時、25%の確率でもう一度行動可能になるスキル。
これをハドネ自身、あるいは他のサポートキャラに継承させることで、パーティ全体の手数が劇的に増えます。また、主人公の必殺技ゲージが溜まっていない時の代役として、彼女の必殺技で敵からアイテムを盗むことも可能です。直接的な戦闘力よりも、システムへの介入能力が高い玄人好みのキャラクターです。
中盤の戦術転換と火力インフレへの対応
ストーリーが進み中盤に差し掛かると、敵のHPやシールド値が大幅に上昇します。これまでの「耐えて勝つ」戦法から、「効率よく削り切る」戦法へのシフトチェンジが求められます。
ここで初期メンバーの一部を入れ替え、より攻撃的なキャラクターを採用していくのが攻略の鍵となります。
シールド削りのスペシャリスト「ハンイット」
中盤でフェンと入れ替える形で採用したいのがハンイットです。彼女の役割は明確で、「敵のシールドを最速で割ること」です。
彼女が持つ「五月雨矢」や「どしゃぶり矢」は、弓属性の5〜8回連続攻撃を行います。本作の敵は弓弱点を持つ個体が多く、彼女が動くだけで一気にブレイクまで持ち込めるケースが多々あります。
また、彼女の必殺技は「剣・槍・弓」の複合属性攻撃であり、初見の敵に対しても複数の弱点を同時に暴くことができます。ラストアクトを標準装備しているため行動回数も多く、常に先手を取って敵の防御を崩す「切り込み隊長」として活躍します。
魔法火力の頂点を目指す「サイラス」
中盤で仲間になる魔法使いキャラの中で、最も使い勝手が良く、火力が伸びるのがサイラスです。
- 3属性魔法: 火・氷・雷の3属性を初期から扱えるため、弱点を突けない敵がほとんどいません。
- 予習: 戦闘開始時に敵の弱点を1つ開示する固有スキル。初見のボス戦での情報アドバンテージが大きいです。
- 3連撃・特大魔法: シールド削りからメイン火力までこなせます。
アレクシアと役割が被る部分もありますが、アレクシアが「分析」などの搦め手を持つのに対し、サイラスは「純粋な破壊力」に特化しています。「ダメージ限界突破」を装備させ、ドーピングアイテム(ナッツ)で属攻を極限まで上げれば、彼の魔法は戦術兵器並みの威力を発揮します。
物理最強の座に君臨する「レイメ」
今作における物理アタッカーの最高峰、それがレイメです。もし「最強キャラランキング」を作るとすれば、間違いなく1位の座を争うでしょう。
彼女の強さは、その自己完結した火力バフと圧倒的な手数にあります。
- 乱月の太刀: 高威力の物理攻撃。
- 無駄がない: 一定確率でBP(ブーストポイント)を消費しないパッシブ。これにより、強力な技を連発できます。
- 攻撃連化: 弱点を突いた際に必殺ゲージが増加。
- 悲願恋路: 6連撃の必殺技。
全ての条件が整った時の彼女の火力は凄まじく、バフ・デバフを組み合わせることで「50,000ダメージ × 6回」といった、ボスのHPバーを一瞬で消し飛ばすような芸当も可能です。中盤以降のボス戦は、いかにレイメの攻撃を通すかというゲームになると言っても過言ではありません。
終盤からクリア後を見据えた最終パーティ構築
物語が終盤に入ると、敵の攻撃も激化し、単なる火力押しだけでは全滅のリスクが高まります。ここで重要になるのが、「行動順操作」「バフの上限突破」「SP管理」です。
これらを解決し、ラスボスや裏ボスとも渡り合える最終メンバーを紹介します。
最速行動で戦場を支配する「バルジェロ」
終盤、ケルザスと入れ替わりで加入させたいのがバルジェロです。彼の最大の武器は、アビリティ「先駆け」です。
- 確定先制: 敵味方含め、誰よりも早く行動することができます。
この能力は、メタルスライム的な存在である「キャットリン」や「オクトリン」の狩りにおいて絶大な効果を発揮します。逃げられる前に確殺する。これだけでレベル上げの効率が段違いになります。
また、彼自身の戦闘力も高く、短剣技「カティーナ」は4回攻撃に加え、4種類の弱点を同時に判定する効果があります。先制して弱点を暴き、シールドを削る。あるいはバフを撒く。彼がいるだけで、1ターン目の戦術の幅が無限に広がります。
バッファーの最終進化形「リシャール」
長くパーティを支えたピウスに代わり、バフ役の最終枠として採用されるのがリシャールです。彼は「攻撃こそ最大の防御」を体現したようなサポーターです。
- 指揮・強靭: 味方全体の物理・属性攻撃力を一気に引き上げます。
- 必殺技: 攻撃力だけでなく、物理・属性防御力も同時に強化します。
フェンの「希望の盾」がなくなった後のパーティの耐久力を、リシャールはバフによって底上げしてくれます。さらに「盛り上げ上手」というアビリティにより、必殺技使用時に味方全員のステータスアップと必殺ゲージ増加を行います。彼が動くたびにパーティ全体が強化され、必殺技の回転率が上がるという、正のスパイラルを生み出すことができます。
究極のヒーラー兼SPタンク「アラウネ」
最後に紹介するのは、パーティの生命線を握る回復役、アラウネです。彼女をシアーシャと入れ替える最大の理由は、「SP回復」能力にあります。
終盤のボス戦は長期戦になりがちで、ガス欠(SP切れ)は死を意味します。アイテム「不滅のオリーブ」などでHP回復や蘇生は代用できますが、全体SPを持続的に供給できる能力は貴重です。
- 未来への祈り: 彼女の必殺技は、壊滅状態からの立て直しを可能にします。
どんなに追い詰められても、アラウネのターンさえ回ってくれば全回復できるという安心感。これこそが、彼女を最終パーティに入れる最大の理由です。
育成効率を劇的に変える「稼ぎ専用」キャラの運用
RPGにおいて、レベル上げや資金稼ぎは避けて通れません。戦闘の強さとは別のベクトルで、この「稼ぎ」に特化したキャラクターが2名存在します。彼らを適切に運用することで、攻略スピードは何倍にも跳ね上がります。
経験値とドロップの錬金術師「ルド」
中盤以降、パーティの育成枠として外せなくなるのがルドです。槍と弓を扱える彼は、戦闘力もそこそこありますが、真の役割は「リザルト画面の強化」です。
- 聖弾: トドメを刺す前、あるいは戦闘中にこの技を敵に当てておくだけで、獲得経験値と獲得金額が増加します。
- ドロップ率アップ: 装備素材やレアアイテムの収集効率を上げます。
特にキャットリン等のレアモンスターが出現した際、ルドがいるかいないかで旨味が全く違います。「とりあえず入れておく」だけでパーティ全体が豊かになる、まさに歩くボーナスステージのような存在です。
アイテム収集のプロフェッショナル「テリオン」
強さとは無縁ですが、紹介せずにはいられないのがテリオンです。彼のアビリティ「もっと盗む」は、このゲームのドーピングアイテム「ナッツ」の収集において必須となります。
- ステータス永続強化: ナッツはキャラの基礎ステータスを永続的に上げる貴重なアイテムです。
テリオンを使ってNPCや敵からナッツを大量に回収し、それをレイメやサイラスといったメインアタッカーに投与する。この工程を経ることで、通常のレベルアップだけでは到達できない領域の火力を手に入れることができます。彼自身は戦闘に参加しなくても、彼の働きがパーティ最強のアタッカーを作り上げるのです。
ゲーム進行度別 最適パーティ編成まとめ
ここまで紹介した14人のキャラクターを、どのタイミングでどう組み合わせるか。私が推奨する編成フローは以下の通りです。
【序盤編成】安定とバランス重視
- 前衛: アレクシア(魔法火力)、フェン(盾・回復)、ビアトル(物理火力・カウンター)、ケルザス(回避盾)
- 後衛: ピウス(回復・バフ)、ハドネ(置物バフ)、他育成枠
まずはこの布陣でシステムを理解しつつ、アレクシアの火力で押し切ります。
【中盤編成】火力特化へのシフト
- 入替: フェンOUT → ハンイットIN(シールド削り)
- 入替: メイシー・スティアOUT → サイラス・レイメIN(メイン火力)
- 役割: ハンイットで削り、ピウスで整え、レイメとサイラスで粉砕するスタイルへ。
【終盤・クリア後編成】完成されたシナジー
- 構成: アレクシア、レイメ、バルジェロ、リシャール、アラウネ、シアーシャ、他2名(ルドやテリオンで稼ぎつつ、ボス戦ではサイラスやオルベリク投入)
- 戦術: バルジェロで先制し、リシャールでバフを盛り、レイメの6連撃で限界突破ダメージを叩き出す。SPはアラウネが管理し、シアーシャが後列から必殺ゲージを支援する。
まとめ
今回は「オクトパストラベラー0」において、ゲームクリアからトロコンまで活躍する14人のキャラクターと、その運用方法について解説しました。
- アレクシア・フェン・ビアトル等の序盤キャラは、装備や特定スキルの強さが際立っており、スタートダッシュに最適。
- レイメ・サイラス・ハンイットといった中盤加入組は、圧倒的な火力とシールド削り能力でボス戦の主力となる。
- リシャール・バルジェロ・アラウネ等の終盤キャラは、バフ・行動順・リソース管理において代替不可能な役割を持つ。
- ルド・テリオンを活用した「稼ぎ」を行うことで、パーティ全体のステータス底上げが可能となる。
もちろん、今回紹介しきれなかったキャラクターの中にも、特定の組み合わせで輝く「ソロン」のような存在もいます。しかし、まずはこの14人を軸に育成を進めれば、間違いなく快適にこの世界を冒険できるはずです。
この記事が、あなたの旅路の道しるべとなることを願っています。さあ、最強のパーティを組み上げ、オルステラの、あるいはソリスティアのさらにその先にある物語を、その目で確かめてください。






