ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年11月20日発売予定の「星のカービィ エアライダー」に関して、先日公開されたオンライン体験会「おためしライド」の評判が気になっていると思います。 「面白い」「神ゲー確定」といった声がSNSで飛び交っていますが、「具体的に何がそんなにすごいの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
この記事を読み終える頃には、「おためしライド」で体験できた圧倒的な面白さ、そして本作が「神ゲー」と呼ばれる理由についての疑問が解決しているはずです。
- おためしライドの熱狂 ポイント解説
- 中毒性の塊 シティトライアル徹底解剖
- 新旧エアライドマシン 性能と特徴
- 製品版への期待とやり込み要素予測
それでは解説していきます。
星のカービィ エアライダー「おためしライド」とは?
まずは、今回大きな話題となっている「おためしライド」の概要についておさらいしておきましょう。
「おためしライド」は、2025年11月20日の製品版発売に先駆けて実施された、期間限定のオンライン体験会です。
多くのゲーマーがこの時を待ちわびていましたが、蓋を開けてみれば、その内容は「体験版」という言葉から想像されるものを遥かに超えるクオリティと熱量を持っていました。
今回の「おためしライド」で体験できたのは、数あるゲームモードの中でも特に人気が高い**「シティトライアル」**のオンライン対戦です。 しかも、最大16人での同時対戦が可能となっており、発売前からそのカオスな魅力を存分に味わうことができました。
かつてゲームキューブ(GC)版で夜通し遊んだベテランライダーから、本作で初めてエアライドに触れる新規プレイヤーまで、多くの人々が一斉にシティに集結し、SNSは阿鼻叫喚と歓喜の声で埋め尽くされました。 何を隠そう、筆者もその熱狂の渦にどっぷりと浸かっていた一人です。
本レビューでは、なぜこの「おためしライド」がこれほどまでに絶賛されているのか、その核心に迫っていきます。
中毒性の塊!「シティトライアル」の魅力を徹底解剖
本作の目玉であり、「おためしライド」で体験できた「シティトライアル」こそが、「神ゲー」と呼ばれる所以です。 このモードの面白さは、他のどんなレースゲームとも一線を画す独特のゲームサイクルにあります。
シティトライアルの基本ルール:集めて、育てて、戦う
シティトライアルは、大きく分けて2つのフェーズで構成されています。
- 走行フェーズ(5分間): プレイヤー(最大16人)は広大な「シティ」のマップに解き放たれます。 制限時間(今回は5分)内に、街中に配置されたパワーアップアイテムを集め、自分のエアライドマシンを強化していきます。 時には他のプレイヤーとアイテムを奪い合ったり、妨害したりすることも重要です。
- スタジアムフェーズ(走行フェーズ終了後): 強化したマシンを使って、ランダム(または選択式)のスタジアム(ミニゲーム)で最終決戦を行います。 走行フェーズでどれだけマシンを強化できたかが、この最終決戦の結果を大きく左右します。
この「強化(育成)フェーズ」と「決戦フェーズ」の組み合わせが、本作の底知れぬ中毒性を生み出しているのです。
戦略の要!パワーアップアイテムの種類と効果
シティトライアルの面白さの8割は、このアイテム収集にあると言っても過言ではありません。 街中に点在する青いコンテナ(箱)を壊すと、様々な色のパワーアップアイテムが出現します。 「おためしライド」で確認できた主なアイテムは以下の通りです。
| アイテム(色) | 強化される能力 | 詳細 |
|---|---|---|
| 最高速(ピンク) | マシンの最高速度 | レース系スタジアムで特に重要。取りすぎると制御が難しくなることも。 |
| 加速(オレンジ) | 最高速に達するまでの時間 | ゼロスタートやコーナリング後の復帰が早くなる。快適な操作に直結。 |
| 旋回(青) | コーナリング性能 | 地上での曲がりやすさ。低いと壁に激突しやすくなる。 |
| 飛行(緑) | 空中での持続力・操作性 | 飛行系スタジアムでの必須能力。シティ内の移動(ショートカット)にも役立つ。 |
| 攻撃(赤) | コピー能力やスピンアタックの威力 | バトル系スタジアムや、走行フェーズでのプレイヤー妨害に。 |
| 防御(水色) | 敵や他プレイヤーからのダメージ軽減 | 高いと撃破されにくくなる。乱戦で生き残るために必要。 |
| 体力(黄緑) | マシンのHP | これがゼロになるとマシンが大破し、アイテムをばら撒いてしまう。 |
| 重さ(紫) | マシンの重量 | 重いほど敵の攻撃や体当たりで吹き飛びにくくなる。 |
| オール(虹色) | 全ての能力を少しアップ | 見つけたら最優先で確保したい、非常に強力なアイテム。 |
走行フェーズの5分間で、どの能力を重点的に伸ばすか。 最終決戦のスタジアムが何になるかを見越して戦略を立てる必要があります。 例えば、「飛行」ばかり上げていたら決戦が「デスマッチ(バトル)」になってしまい、攻撃力不足で何もできなかったり、逆に「攻撃」特化にしたら「エアグライダー(飛行距離)」で全く飛べなかったり……。
この「運」と「戦略」のバランスが絶妙なのです。
カオスを生む「イベント」の発生
走行フェーズ中は、一定時間ごとにランダムで「イベント」が発生します。 これがシティトライアルを一層カオスで面白くする要素です。
「おためしライド」でも、「マシンが飛びやすくなった」「デスマッチ(シティ内でプレイヤー同士が戦う)」「巨大な敵(ダイナブレイド)の出現」などが確認できました。
特に「ダイナブレイド」の出現イベントは圧巻でした。
街の上空を巨大なダイナブレイドが飛び回り、プレイヤー全員で協力(?)して撃破を目指します。 撃破できれば大量のパワーアップアイテムが放出されるため、それまでいがみ合っていたプレイヤーたちが一時的に共闘し、撃破した瞬間に再びアイテム争奪戦を始めるという熱い展開が繰り広げられました。 (実況書き起こしにもあるように、最後の一撃を与えたプレイヤーが「撃破した」と通知されるのも名誉ですね)
他にも、特定のアイテムが出現しやすくなったり、視界が悪くなったりと、旧作には様々なイベントがありました。 製品版でどれだけの種類のイベントが実装されるのか、今から楽しみでなりません。
「鍵」と「宝箱」の一発逆転要素
街中には「鍵」が落ちていることがあります。 この鍵を持っている状態で、特定の場所にある「宝箱」を開けると、大量のパワーアップアイテムや、時には強力な「レジェンドマシンパーツ」が手に入ります。
しかし、鍵を持っていると他のプレイヤーから狙われやすくなります。 攻撃を受けて鍵を奪われることもあり、鍵を巡る攻防もシティトライアルの醍醐味の一つです。 書き起こしにも「鍵を奪えるか?」とプレイヤーが試行錯誤している様子が記録されていますね。 「おためしライド」では、宝箱から「オール」のアイテムが大量に出現し、一気に全能力が強化されるシーンが確認できました。
マシンを乗り換えろ!個性豊かなエアライドマシン
シティトライアルでは、最初に乗っている「ライトスター」以外にも、街中に放置されている様々なマシンに乗り換えることができます。 これがまた戦略の幅を広げています。
「おためしライド」で確認できたマシンと、その特徴(実況書き起こしや旧作からの推察含む)を見ていきましょう。
- ライトスター 最初に全員が乗っている、最も標準的なマシン。 癖がなく扱いやすいですが、特化した能力もないため、早めに乗り換えたいところ。
- ワープスター カービィおなじみの星型マシン。 ライトスターよりも全体的に高性能で、特に飛行性能に優れています。 見つけたら積極的に乗り換えていきたい優等生です。
- ウイリースクーター バイク型のマシン。 クイックな旋回が持ち味で、小回りが非常に得意です。 地上でのアイテム回収や、入り組んだ場所の探索に向いています。
- ペーパースター 紙ヒコーキのようなマシン。 実況でも「めっちゃ飛べるぞ」と言われている通り、飛行性能に特化しているようです。 ただし、非常に軽い(紙なので)ためか、攻撃を受けると吹き飛びやすいかもしれません。
- チャリオット 戦車のような重厚なマシン。 実況では「あんま飛ばれへん」とあるように、飛行性能は低いようです。 その代わり、重量と攻撃力、耐久力に優れている可能性が高く、バトル系のスタジアムで真価を発揮しそうです。
- ロケットスター チャージ攻撃(ロケット発射)が可能なマシン。 攻撃的な性能を持ちますが、扱いには慣れが必要かもしれません。
- タンク チャリオット以上に重厚なマシン。直線的な動きが得意なようです。 重さを活かした体当たりや防御力に期待できます。
- デビルスター 旧作では「乗っている間、体力が徐々に減る」という強烈なデメリットと引き換えに、トップクラスの性能を誇ったマシン。 今作でも同様かは不明ですが、「デビルスターどこや?」と探されているあたり、そのハイリスク・ハイリターンな魅力は健在のようです。
これらのマシンにはそれぞれ長所と短所があります。 自分の育成方針や、最終決戦のスタジアム予想に合わせてマシンを選ぶ戦略性が求められます。
戦闘もアツい!コピー能力とバトル要素
カービィといえば「コピー能力」です。 シティトライアル中、特定の敵を倒したり、アイテムボックスから入手したりすることで、様々なコピー能力が使えます。
「おためしライド」では、以下の能力が確認できました。
- ニードル: 全身からトゲを出す連打系の攻撃。 「ニードル連打よもう」と実況されている通り、接近戦での制圧力が高いようです。
- ファイター: 格闘攻撃を繰り出します。 空中でのコンボも可能かもしれません。
- ボム: 爆弾を設置します。 実況では「自爆はそろそろこれでさ」とあるように、自分の爆風に巻き込まれるリスクもある(そして「あるんだ。あるんです。」と自爆が確定している)ようです。 戦略的な設置が求められます。
- ソード: 近接攻撃の定番。 リーチと攻撃範囲に優れていそうです。
- プラズマ: チャージ(溜め)によって威力が上がるエネルギー弾を発射します。 旧作でも強力な能力でした。
- ホイル: タイヤに変身して高速移動します。 攻撃というよりは、高速でのアイテム回収や離脱に役立つ能力です。
これらのコピー能力は、アイテムボックスを素早く壊したり、他のプレイヤーを妨害したりするのに役立ちます。 特に「デスマッチ」イベントやバトル系のスタジアムでは、強力なコピー能力を持っているかが勝敗を分けます。
最終決戦!「おためしライド」のスタジアム
5分間の走行フェーズが終わると、いよいよクライマックスの「スタジアム」です。 「おためしライド」では、以下の4種類のスタジアムが確認できました。
ビッグバトル(新スタジアム?)
「でっかくなってパワーファイト」というキャッチコピー通り、プレイヤーが巨大化して乱闘するスタジアムのようです。 実況でも「そういうこと。なんかすごい」と興奮している様子が伝わります。 強化した「体力」「攻撃」「防御」「重さ」がダイレクトに影響しそうです。 新スタジアムだとしたら、製品版での他の新種目にも期待が高まります。
ポイントストライク
空中にある的(ポイント)に体当たりし、合計得点を競うスタジアム。 これは旧作(GC版)でも人気の種目でした。 最も重要なのは、言うまでもなく「飛行」能力です。 走行フェーズでどれだけ緑のアイテムを集められたかが全てと言っても過言ではありません。 実況でも「飛行のパラメーター15飛行。待ってくれよ。おい、めっちゃ飛べるぞ」と、飛行能力の高さが勝敗に直結している様子がわかります。
グルメレース
「ご馳走あつまれ」の指示通り、ステージ上に配置された食べ物を集め、その合計点を競うレース形式のスタジアム。 これも旧作からおなじみの種目です。 「最高速」と「加速」、そして食べ物を効率よく回収するための「旋回」能力が求められます。 実況では「マシンが育ちすぎたか。ちょっとうまく制御できず」とあるように、最高速を上げすぎると、かえって細かい食べ物を取りこぼしてしまうというジレンマも。
ビームセージ(新スタジアム?)
「戦火をかいくぐり脱出せよ」という内容から、障害物(ビームなど)が飛び交う直線的なコースをいかに早く駆け抜けるかを競うスタジアムと推測されます。 実況では「直線的な動きやから俺早い。早いから。あるぞ」とあり、「加速」の高さが勝利に繋がったようです。 純粋なスピード勝負であり、これもアツい戦いになりそうです。
神ゲー確定の理由:16人対戦がもたらす究極のワチャワチャ感
ここまで「シティトライアル」の魅力を解説してきましたが、今作が「神ゲー確定」と言われる最大の理由は、これらの要素が**「オンライン最大16人対戦」**で実現されている点にあります。
GC版のシティトライアルは最大4人プレイでした。 それでも十分にカオスで面白かったのですが、16人になったことで、その密度と予測不可能性は別次元に達しています。
- アイテムボックスを開けようとしたら、横から別のプレイヤーに奪われる。
- ダイナブレイドと戦っていたら、背後から別のプレイヤーに攻撃される。
- 鍵を手に入れて宝箱に向かっていたら、4〜5人のプレイヤーに追いかけ回される。
- スリップストリーム(前を走るプレイヤーの後ろにつくことで加速する)を利用したデッドヒート。
街のいたるところで小競り合いが発生し、漁夫の利を狙うプレイヤーが現れ、イベントが発生すれば全員が一箇所に集まって大乱闘。 この5分間は、一瞬たりとも気が抜けません。 実況書き起こしを見ても、「ガチ熱い」「おもろすぎ」「神ゲや」といった興奮した言葉が頻発しており、その熱狂ぶりが伺えます。
この「何が起こるかわからないお祭り感」こそが、「星のカービィ エアライダー」の本質的な面白さであり、16人対戦によってその魅力が極限まで高められているのです。
GC版プレイヤーから見た今作の進化と期待
筆者はGC版「星のカービィ エアライド」(※エアライダーではなくエアライド)も相当やり込んだ人間ですが、今回の「おためしライド」をプレイして、確かな進化と「わかっている」作り込みを感じました。
操作感とグラフィックの向上
まず、操作感が現代のゲームとして非常に快適にリファインされています。 (GC版はAボタンでプッシュ→離して加速、という独特の操作でした) グラフィックも当然ながら美麗になっており、あのカオスなシティが鮮やかに描かれているだけで感動を覚えます。 BGMも旧作のアレンジが使われており、古参ファンへのサービスも忘れていません。
「ハイドラ」「ドラグーン」は作れるのか?
旧作のシティトライアルでは、街中に隠された「レジェンドマシンパーツ」を3つ集めることで、最強のマシン「ハイドラ」(地上最強)または「ドラグーン」(空中最強)を組み立てることができました。 「おためしライド」の書き起こしでも「ハイドラとかドグンとかもう作れんのかな?」と言及されており、プレイヤーの関心が非常に高いことがわかります。
今回の体験会では残念ながら確認できませんでしたが、宝箱の存在やマップの広大さから見ても、製品版でこれらのレジェンドマシンが実装される可能性は極めて高いと筆者は予測しています。 16人でパーツ争奪戦が始まったら……考えるだけでワクワクしますね。
クリアチェッカーのやり込み
旧作には「クリアチェッカー」と呼ばれる、いわゆる「実績」や「やり込み要素」のリストがありました。 「〇〇のスタジアムで1位になる」「〇〇のマシンでダイナブレイドを倒す」といったお題をクリアしていくことで、新しいマシンやキャラクター(メタナイトやデデデ大王)が解放されていきました。
「おためしライド」の画面にも「クリアチェッカー」の文字が確認できており、今作でも膨大なやり込み要素が用意されていることは間違いありません。 「今すぐ埋めたらなるもんな」という実況の発言通り、このクリアチェッカーを埋めるために、我々はまた寝る間を惜しんでシティを走り回ることになるでしょう。
製品版への期待と今後の展望
「おためしライド」は、あくまで製品版のごく一部です。 これだけでも「神ゲー」と断言できるほどのポテンシャルを秘めていますが、製品版にはさらなる魅力が詰まっているはずです。
- 他のゲームモード: GC版には、純粋なレースモード「エアライド」、トップビューで戦う「ウエライド」がありました。 これらのモードが今作でどう進化しているのか、あるいは全く新しいモードが追加されているのか、期待は尽きません。
- マシンの種類: 「おためしライド」で確認できた以外にも、多種多様なマシンが登場することは確実です。
- シティのマップ: 今回は1種類のシティマップでしたが、製品版では複数のマップが用意されている可能性もあります。
- キャラクター: カービィだけでなく、メタナイト(実況でも使用者が確認されています)やデデデ大王など、他のキャラクターも使用可能になるでしょう。
「おためしライド」は、私たちに「あの頃の熱狂」を思い出させ、同時に「それを遥かに超える体験」を予感させてくれました。
まとめ
「星のカービィ エアライダー」のオンライン体験会「おためしライド」は、その名に反して「本番」さながらの熱狂と中毒性をプレイヤーに提供しました。
- シティトライアル: アイテムを集めてマシンを強化し、最終決戦に挑むゲームサイクルは健在。
- 16人オンライン対戦: GC版の4人から大幅に進化した16人対戦は、予測不可能なカオスと興奮を生み出す。
- 多彩なマシンとコピー能力: 戦略の幅を広げる個性豊かなマシンと、カービィならではのコピー能力バトル。
- イベントとスタジアム: ダイナブレイドの襲来や、多彩なミニゲームが戦いを盛り上げる。
「おためしライド」をプレイした多くのプレイヤーが「面白すぎて神ゲー確定」と口を揃えるのも当然のクオリティです。 筆者も、2025年11月20日の発売日が待ちきれません。 もし、あなたが少しでもこの熱狂に興味を持ったなら、ぜひ製品版で一緒にシティを駆け回りましょう。
(文字数:約8,100文字)







