編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ついに情報が解禁された待望の最新作『Forza Horizon 6』の舞台がどこなのか、そしてどんな体験ができるのか気になっていると思います。長年噂され続け、ファンが切望してきた「あの場所」がついに現実のものとなりました。
この記事を読み終える頃には、最新作で走れるステージの詳細から、進化したシステム、そしてゲーム業界を揺るがす驚きの対応プラットフォームまで、全ての疑問が解決しているはずです。
- 舞台は「日本全土」。首都高・峠・オフロードを含む過去最大規模のマップ
- 発売日は5月19日。Xbox/PCに加え、年内にPlayStation版の発売も決定
- コンセプトは「観光」。レースだけでなく旅やハウジング要素が大幅強化
- トヨタ「GR GT」がパッケージを飾り、中古車市場やタイヤ消耗などリアリティが向上
それでは解説していきます。
ついに判明した発売日と衝撃のマルチプラットフォーム展開
長きにわたる沈黙を破り、ついにデベロッパーダイレクトにて『Forza Horizon 6』の全貌が明らかになりました。私自身、深夜3時に起きてリアルタイムで視聴していましたが、その内容は予想を遥かに超えるものでした。まずは、最も重要な発売情報と、業界を激震させたプラットフォーム展開について詳しく解説していきます。
5月19日、新たなドライビング体験が幕を開ける
公式発表によると、Xbox Series X|SおよびPC版の発売日は5月19日に決定しました。これまでのシリーズが秋季(9月~11月頃)に発売されることが多かった通例を覆し、初夏という早いタイミングでのリリースとなります。これには、開発環境の成熟や、後述する「日本の四季」というテーマ性が関係しているのではないかと推測されます。
これまでの『Forza Horizon』シリーズは、リリース直後から圧倒的な完成度を誇ってきましたが、今回はさらに開発期間を十分に確保した上での自信の表れとも取れます。5月という季節は、作中の舞台となる日本においても新緑が美しく、ドライブに最適なシーズンです。プレイヤーは実際の季節感とリンクしながら、最高のドライブ体験をスタートさせることができるでしょう。
歴史的転換点となるPlayStation版の発売
そして、今回の発表で最も視聴者の度肝を抜いたのが、PlayStation版の発売決定というニュースです。これまでXboxゲームスタジオの看板タイトルとして、ハードウェアの牽引役を担ってきた本シリーズが、ついにプラットフォームの壁を越えることになります。
PS版の発売はXbox版から少し遅れて「年内」とアナウンスされています。これは単なる移植ではなく、PS5のDualSenseコントローラーへのハプティックフィードバック対応など、ハードウェア固有の機能への最適化を行うための期間と考えられます。
| プラットフォーム | 発売時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| Xbox Series X/S | 5月19日 | 最速プレイ可能。Game Pass対応(予想)。4K/60fps以上の最適化。 |
| Windows PC | 5月19日 | MODコミュニティやウルトラワイドモニター等への拡張性に期待。 |
| PlayStation 5 | 年内予定 | シリーズ初参入。DualSenseによる路面感覚のフィードバックに期待。 |
この決断は、コンソール戦争という古い枠組みを超え、「良質なゲーム体験をより多くのゲーマーに届ける」という現代のゲーム業界の流れを象徴する出来事です。オンラインクロスプレイへの対応も明言されており、ハードの垣根を超えて世界中の友人と日本の公道を走れる日が来るのです。これはレースゲーム史における革命と言っても過言ではありません。
舞台は「日本全土」!夢に見たJDMの聖地を走破する
これまで『Forza Horizon』シリーズの新作が出るたびに、ファンの間では「次こそは日本だ」という願望が語られてきました。そして今回、その夢が叶っただけでなく、**「日本全土」**が舞台になるという、常識外れのスケールで実装されることが判明しました。
「謎日本」ではない、徹底的な取材に基づく「真の日本」
海外デベロッパーが日本を舞台にしたゲームを作る際、しばしば懸念されるのが「間違った日本描写(いわゆるトンデモ日本)」です。しかし、公開された映像を見る限り、その心配は杞憂に終わりました。
開発元のPlayground Gamesは、日本の正確な再現のために膨大な時間をかけて現地取材を行い、さらには日本文化そのものを深く学習したとのことです。映像に映し出された看板のフォント、道路標識のデザイン、ガードレールの錆び具合、そして独特の湿気を含んだ空気感。それらすべてが、私たちが普段目にしている「日本」そのものでした。
東京ドッグ(埠頭エリア)で見られたコンテナの質感や、路面に描かれた「78(これについては後述)」といった細かなディテールに至るまで、執念とも言える作り込みが感じられます。「アサシンクリード」シリーズなどで見られる歴史的な再現とはまた異なる、現代日本のリアルな息吹がそこにはありました。
過去最大級のマップスケールが実現するもの
「日本全土」という言葉を聞いて、「本当にそんなことが可能なのか?」と疑う方もいるでしょう。もちろん、1分の1スケールで日本列島をすべて再現するわけではありませんが、北海道の雪原から沖縄の海岸線まで、日本の多様な地理的特徴を一つのシームレスなオープンワールドに凝縮する試みがなされています。
これは『Forza Horizon 5』のメキシコを遥かに凌ぐ、シリーズ史上最大のマップ面積となります。単に広いだけでなく、高低差や道路の密度が段違いです。日本の道路事情は複雑で、狭い路地や立体交差が多いため、マップの面積以上に「走れる場所」の密度が濃くなっていることが予想されます。
首都高・峠・ラリー!多種多様なステージを完全解説
ここからは、公開されたゲームプレイ映像から判明した、具体的な走行ステージについて深掘りしていきます。多くの日本のカーマニアが夢見たシチュエーションが、そこには用意されていました。
深夜の静寂を切り裂く「首都高バトル」
まず特筆すべきは、東京をモデルにした都市部エリアと、そこに張り巡らされた高速道路網です。トレーラー映像では、煌びやかなネオンに照らされた高層ビル群の間を縫うように走る首都高速道路(通称:C1など)を彷彿とさせるコースが確認できました。
従来のForza Horizonにおける高速道路は、最高速を競うための直線的なセクションが主でした。しかし、日本の首都高は違います。複雑なコーナー、激しいアップダウン、そして狭い車線。これらが組み合わさることで、単なるパワー勝負ではない、高度なテクニックを要するハイスピードバトルが展開されます。
- バトルの特徴: 最高速だけでなく、コーナーでのライン取りが勝敗を分ける。
- トラフィック: 一般車の動きもリアルに再現されており、シビアな回避能力が試される。
- 雰囲気: 雨の首都高における路面反射の表現は、次世代機ならではの美しさ。
伝説の再現!「峠(TOUGE)」でのドリフトとダウンヒル
そして、最も多くのファンが歓喜したのが「峠」の実装です。開発チームは、日本の著名な峠道を徹底的に取材しました。映像を見る限り、それは単なる山道ではなく、ガードレールの配置、キャッツアイ、側溝の深さに至るまで、日本の峠そのものです。
ここでは、『頭文字D』のようなダウンヒルバトルや、ドリフト競技が楽しめます。特に注目したいのは、日本の峠特有の「道幅の狭さ」が再現されている点です。これまでのオープンワールドレーシングは、遊びやすさを優先して道幅を広く取る傾向にありました。しかし、今作ではあえて狭いコースを採用することで、緊張感のあるバトルを実現しています。
ドリフトメカニクスの進化
峠の実装に合わせて、ドリフトの挙動も調整されているようです。サイドブレーキをきっかけにした慣性ドリフトから、アクセルワークで維持するパワースライドまで、より繊細なコントロールが可能になっています。
四季折々の美しさを走る「ラリー&オフロード」
日本は国土の約70%が山岳地帯であり、豊かな自然に恵まれています。FH6では、この自然環境を生かしたラリーステージも充実しています。
- 季節の変化: 日本独特の四季がシステムとして組み込まれています。春の桜並木を抜けるダートコース、夏の入道雲の下を走る海岸線、秋の紅葉に彩られた林道、そして冬の厳寒な雪道。これらが週替わり(予想)で変化し、路面コンディションに劇的な影響を与えます。
- 滝と渓谷: 映像には、実写と見紛うばかりの巨大な滝や、苔むした岩肌が映し出されていました。マイナスイオンを感じるほどのグラフィック表現は、レースの手を止めて見入ってしまうほどです。
カーマニアの社交場「大黒PA」の再現
レースだけでなく、コミュニティ機能の象徴として「大黒パーキングエリア」らしき場所が再現されている点も見逃せません。現実世界でも世界中のカーマニアが憧れる聖地ですが、ゲーム内でもプレイヤーが集まるハブエリアとして機能します。
ここでは、自慢の愛車を持ち寄ってチャットを楽しんだり、即席のカーミーティングを開いたりすることが可能です。「走る」だけでなく「見せる」「語る」という、カーカルチャーの重要な側面がしっかりとゲームデザインに組み込まれています。
「レース」から「旅」へ。刷新されたゲームコンセプト
『Forza Horizon 6』がこれまでのシリーズと大きく異なるのは、そのゲーム進行のコンセプトです。単にフェスティバルの王者を目指してレースを勝ち抜くだけでなく、「観光客」として日本を旅することが主目的の一つに据えられています。
観光客として日本を巡るキャンペーン
キャンペーンモードの設計が、従来の「レースイベントの消化」から、「旅の体験」へとシフトしています。プレイヤーは各地の名所旧跡を巡り、写真を撮り、現地の文化に触れることでプログレッション(進行度)を獲得していきます。
例えば、京都のような古い街並みをゆっくりとクルージングしたり、北海道の大自然の中でキャンプを楽しんだりといったアクティビティが用意されています。これは、激しいレースに疲れた時の癒しになるだけでなく、車の持つ「移動の自由」「旅の相棒」としての魅力を再確認させてくれる要素です。
驚異の自由度を誇る「プレイヤーハウス」とハウジング
この「旅」の要素をさらに強化するのが、大幅に進化したプレイヤーハウス(拠点)システムです。
- 物件の購入: 最初は小さなアパートやガレージからスタートし、名声を上げることで古民家、タワーマンション、別荘などを購入可能。
- 内装・外装のカスタム: ガレージのレイアウトだけでなく、居住スペースの家具や配置までカスタマイズ可能。「自分の家」という愛着が湧く仕様になっています。
- 建築要素: ゲームが進行すると、マップ上の特定のエリアに自分で建物を建設・拡張できる機能がアンロックされます。これは従来のレースゲームの枠を超えた、サンドボックス的な遊びの提供です。
「俺の家、すごいだろ?」とフレンドを招待し、こだわりのガレージで愛車を披露しながら次のレースの作戦会議をする。そんなロールプレイが楽しめるのです。
クルマへの愛が深まる新システム:中古車と消耗
車の入手方法や維持管理に関しても、より「カーライフ」を意識したシステム変更が行われています。これらは、単に車をコレクションするだけでなく、一台の車と長く付き合う楽しさを教えてくれます。
宝探しのような「中古車市場」
新車ディーラーでピカピカの車を買うだけでなく、マップ各地に点在する中古車ショップや、納屋、あるいは個人売買のような形式で「中古車」を入手することが可能になりました。
- 一期一会の出会い: 中古車のラインナップはランダム性が高く、時には希少な絶版車が格安で売られていることもあります。
- 状態の個体差: すでにカスタムされている車や、修理が必要なボロボロの車など、一台一台に「履歴」が感じられます。
- 安価なベース車: お金のない序盤は、安い中古スポーツカーを購入し、少しずつパーツを交換して速くしていくという、現実の走り屋のようなサクセスストーリーを楽しめます。
走り込みが刻まれる「タイヤの消耗」
今作では、走行距離に応じてタイヤが摩耗するシステムが導入されました。これはレース中のピットイン戦略という競技的な意味合いよりも、長期的なメンテナンス要素としての側面が強いようです。
お気に入りの車で走り込めば走り込むほどタイヤは減り、グリップ力が変化します。それをメンテナンスすることで、愛車への愛着がさらに深まります。「あちこちガタが来ているが、手放せない相棒」といった感覚を味わえるのは、本作ならではの魅力でしょう。
無限の可能性:進化したカスタムコースビルダー
『Forza Horizon 5』で好評だった「EventLab」のようなコース作成機能が、さらにパワーアップしています。
どこでもビルド、どこでもレース
マップ上のあらゆる場所からビルドモードに入ることができ、直感的な操作でコースを作成できます。日本の複雑な地形を利用したテクニカルなコースや、空中に道路を敷設したアクロバティックなコースなど、プレイヤーの発想次第で無限の遊びが生まれます。
協力プレイでのコース制作
特筆すべきは、完全マルチプレイ対応のビルドモードです。フレンドと同じセッションに入り、リアルタイムで相談しながら一つのコースを作り上げることができます。「ここのコーナー、もっときつくしようぜ」「ここにジャンプ台を置こう」といった会話をしながらの作業は、それ自体が一つのゲームとして成立するほどの楽しさを持っています。
パッケージカーは「トヨタ GR GT」!メーカーとの強力タッグ
最後に、本作の顔となるパッケージカー(カバーカー)について触れておきましょう。映像の最後に登場したのは、トヨタ・ガズー・レーシング(TGR)の最新コンセプトモデルと思われる**「GR GT」**でした。
日本車メーカーとの蜜月関係
これまでポルシェやメルセデスAMGなどが飾ってきたカバーカーの座に、日本のトヨタ車が選ばれたことは非常に大きな意味を持ちます。これは、Playground Gamesと日本の自動車メーカーとの間に、強力なパートナーシップが結ばれていることの証左です。
映像に登場したGR GTは、攻撃的なエアロダイナミクスと未来的なフォルムを纏っていました。実車さながらのエンジンサウンドや、インテリアの質感まで再現されており、トヨタファンならずとも興奮を抑えきれないでしょう。また、「足元がガンダムっぽい」と評されるようなメカニカルで独創的なデザインも、日本のロボットアニメ文化へのリスペクトを感じさせます。
もちろん、トヨタ以外にも日産、ホンダ、マツダ、スバル、三菱といった国内主要メーカーの歴代スポーツカーが大量に収録されることは間違いありません。軽自動車からGTマシンまで、日本車の歴史博物館のようなラインナップが期待できます。
まとめ:これは単なるゲームではない、デジタル観光立国だ
ここまで、『Forza Horizon 6』の判明した情報を詳細に解説してきました。
- 舞台は日本全土: 緻密な取材に基づき、首都高、峠、自然が凝縮された過去最高のオープンワールド。
- 5月19日発売: Xbox/PCに加え、プレイステーション版も年内に登場し、全ゲーマーが繋がる。
- 旅と生活: 観光、ハウジング、中古車探しなど、走る以外の楽しみが大幅に拡充。
- クルマへの愛: タイヤ消耗や詳細なカスタムにより、愛車との絆を深める体験。
このゲームは、単に速さを競うだけのレースゲームではありません。デジタル空間に再現された美しい日本を舞台に、車を通じて旅をし、生活し、仲間と交流する。まさに「デジタル観光立国」と呼ぶにふさわしい体験が待っています。
映像を見る限り、グラフィックは実写と区別がつかないレベルに達しており、環境音や車の挙動といった「手触り」の部分も洗練されています。特に、日本の湿潤な気候を感じさせる空気感の表現は、これまでのゲームにはなかった領域です。
発売日の5月19日は、ゲーマーにとっての祝日となるでしょう。私も当然、発売日に購入し、まずは中古のハチロク(AE86)あたりを探して、日本の峠を攻め込みたいと考えています。その後は、大黒PAで皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
まだ情報は解禁されたばかりです。発売に向けてさらなる車種の発表や、具体的なゲームモードの詳細が出てくることでしょう。当ブログでは引き続き、『Forza Horizon 6』の最新情報を追いかけ、徹底的に深掘りしていきます。
筆者情報 桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。愛車は15年落ちの国産スポーツカー。



















