ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年10月30日についに発売されたHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』、特に『ドラクエ2』の隠し要素について気になっていると思います。 中でも「ぱふぱふ改(ギャルの巻物)」という、なんとも意味深な特技の入手方法や、まさかの「ムーンブルクの王女」が習得可能という点に驚きと疑問を抱いているのではないでしょうか。 「あの悲劇の王女がぱふぱふ?」「そもそも彼女の容姿で可能なのか?」そんなマニアックな疑問も聞こえてきます。
この記事を読み終える頃には、HD-2D版『ドラクエ2』における「ぱふぱふ改」の入手方法から、覚えるキャラの性能、そしてムーンブルクの王女がなぜこの特技を習得するのか、その背景にある深い考察までの疑問が解決しているはずです。
- 「ぱふぱふ改」はクリア後のしんりゅう撃破報酬
- 習得キャラは主人公とムーンブルクの王女
- 主人公はダメージ、王女は状態異常と効果が異なる
- 王女の「ぱふぱふ」の謎をドラクエ史から徹底考察
それでは解説していきます。
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』がついに発売! その魅力とは
待望のHD-2Dリメイク版『ドラクエ1&2』の概要
ついに、この日がやってきました。 2025年10月30日、スクウェア・エニックスからHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』が発売されました。 対応プラットフォームはNintendo Switch™、PlayStation®5、Xbox Series X|S、そしてPC(Steam®、Microsoft Store on Windows)と、現行の主要なハードを網羅しています。
思えば、2024年11月14日に先行して発売されたHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が、あまりにも素晴らしい出来栄えだったため、ファンはこのロト伝説の原点となる『I』と『II』の発売を今か今かと待ちわびていました。 もちろん、私もその一人です。 『III』のセーブデータがあれば、本作のタイトル画面で特典がもらえるといった連動要素もあり、三部作を時系列順(III→I→II)にプレイする楽しみが現実のものとなりました。
HD-2Dで描かれるロト伝説の原点
本作最大の魅力は、なんといっても「HD-2D」というグラフィック表現にあります。 ドット絵の持つ温かみと、3DCGによる空間表現(奥行き、光、水の反射など)が見事に融合し、「懐かしいのに新しい」という、リメイクの理想形とも言えるビジュアルを実現しています。
ファミコン時代の『ドラクエ1』『ドラクエ2』を原体験として持つ私のような世代にとっては、ラダトームの城やローレシアの城が、あの頃の記憶のまま、しかし圧倒的に美しくなって目の前に広がる様に感動を覚えずにはいられません。 特に『ドラクエ2』の舞台となる広大なロンダルキアの大地や、凶悪なモンスターたちがひしめくダンジョンの陰影表現は、オリジナル版の恐怖をさらに引き立てています。
音楽やUIの進化点
グラフィックだけでなく、サウンド面も大幅に進化しています。 すぎやまこういち氏が遺した偉大な楽曲群が、東京都交響楽団によるフルオーケストラ演奏で収録されており、冒険の臨場感を何倍にも高めてくれています。
また、UI(ユーザーインターフェース)やシステムの快適性も現代基準にアップデートされています。 『ドラクエ1』では、オリジナル版で必須だった「かいだん」コマンドが不要になり、扉も自動で開くなど、ストレスフリーなプレイが可能です。 『ドラクエ2』においても、戦闘AIの調整(発売初日にアップデートファイルが配信され、さらに快適になりました)や、バランス調整が施され、オリジナル版の理不尽な難易度が緩和されていることが期待されます。
『ドラクエ3』HD-2D版との関係性
前述の通り、本作はHD-2D版『ドラゴンクエストIII』と地続きの物語です。 『III』のエンディングでアレフガルドに光を取り戻した勇者ロト。 その血を引く者が『ドラクエ1』の主人公であり、さらにその子孫たちが『ドラクエ2』で大神官ハーゴンに立ち向かいます。
『III』のHD-2D版では、原作にはなかった「特技」システムが職業ごとに追加され、戦略の幅が大きく広がりました。 この流れは当然『I&II』にも引き継がれており、『ドラクエ1』の主人公(勇者)も『ドラクエ2』の3人(ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女)も、レベルアップや特定のアイテムによって呪文以外の「特技」を習得します。
そして、その「特技」の中でも、ひときわ異彩を放っているのが、今回深掘りする「ぱふぱふ改」なのです。
なぜ今『ドラクエ2』が注目されるのか
『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』。 このタイトルを聞いて、ベテランゲーマーの多くは複雑な表情を浮かべるかもしれません。 シリーズ初のパーティ戦闘、広大なフィールド、船による航海。 冒険のスケールは飛躍的に増しました。
しかし同時に、悪名高き「ふっかつのじゅもん」の書き間違いによる悲劇(「もょもと」などは有名ですね)、どこにいるか分からないサマルトリアの王子探しの長さ、そして何より、ロンダルキア台地への洞窟の凶悪な難易度と、そこに到達した後の敵の強さ。 『ドラクエ2』は、シリーズ屈指の高難易度作品として知られています。
だからこそ、仲間と力を合わせ、幾度も全滅の涙を流しながらハーゴンやシドーを打ち破った時の達成感は、他の作品では味わえない格別なものでした。 今回のHD-2D版は、その「冒険の厳しさ」と「達成感」のコアな部分は残しつつ、現代の技術で「遊びやすさ」を加えてリメイクされています。 あの頃のトラウマと感動を、最高の形で再体験できる。 それが今、『ドラクエ2』が再び注目を集めている理由でしょう。
最重要アイテム「ギャルの巻物(ぱふぱふ改)」の入手方法
さて、ここからが本題です。 HD-2D版『ドラクエ2』における新特技、その名も「ぱふぱふ改」。 この特技を習得するためのアイテム「ギャルの巻物」の入手方法について解説します。
「ぱふぱふ改」とは何か?(ドラクエシリーズにおける位置づけ)
そもそも「ぱふぱふ」とは、ドラクエシリーズに(ほぼ)皆勤賞で登場する伝統的なお遊び要素、あるいは「お色気」イベントの総称です。 初代『ドラクエ1』でラダトームの町(オリジナル版)やマイラの村(リメイク版)に登場し、ゴールドを支払うことで体験できるものでした。
『ドラクエ3』では遊び人が特技として習得。 『ドラクエ8』ではゼシカが習得し、明確に胸を使った描写が登場するなど、作品によってその解釈や演出は様々です。 (この「ぱふぱふ」の歴史については、後の考察パートでさらに詳しく触れます)
HD-2D版『ドラクエ2』では、この「ぱふぱふ」が単なるイベントではなく、戦闘中に使用可能な「特技」として実装されました。 しかも、通常版の「ぱふぱふ」と、その上位版である「ぱふぱふ改」の2種類が存在するようです。 (通常版「ぱふぱふ」は、マイラの町の宿屋で巻物を入手できるとの情報があります)
我々が狙うのは、もちろん上位版の「ぱふぱふ改」です。
入手条件:クリア後の隠しダンジョン(謎の塔としんりゅう)
「ギャルの巻物」は、そう簡単には手に入りません。 入手条件は、ズバリ「ゲーム本編(ハーゴンとシドーの討伐)をクリアした後、隠しダンジョンで隠しボス『しんりゅう』を撃破する」ことです。
これは、SFC版やガラケー版などのリメイク作品でお馴染みの、クリア後のやり込み要素ですね。 『ドラクエ3』ではゾーマを倒した後にしんりゅうが登場しましたが、『ドラクエ2』でも同様の存在が用意されているようです。
謎の塔への行き方と攻略のポイント
しんりゅうが待ち受けるのは、本編クリア後に行けるようになる「謎の塔」と呼ばれるダンジョンです。 場所は、あの悪名高きロンダルキア台地のどこか。 ただでさえ凶悪なモンスターが跋扈するロンダルキアの、さらに奥に隠されたダンジョンです。
当然、出現するモンスターは本編のラストダンジョン以上に強力です。 HD-2D版でどのような構成になっているかは詳細を待つ必要がありますが、過去のリメイク版の傾向から言えば、複雑なギミックや、強力な固定モンスター(ギガンテスやアークデーモンなど)が配置されている可能性が非常に高いです。
推奨レベルは最低でも50以上、できればカンスト(レベル99)に近い状態まで育成しておくのが望ましいでしょう。 装備も当然、はかぶさのけん(はやぶさのけんと破壊のつるぎの合成)、ロトのよろい、みずのはごろもなど、最強クラスのもので固める必要があります。
最強のボス「しんりゅう」の強さと対策
塔の最上階で待つ「しんりゅう」。 『ドラクエ3』における彼は、規定ターン以内に倒すことで「父親を生き返らせる」などの願いを叶えてくれる、クリア後最強のボスでした。
『ドラクエ2』のしんりゅうも、それに匹敵、あるいはそれ以上の強さを持つと予想されます。 おそらく、ローテーション行動ではなく、ランダム性の高い思考ルーチンを持ち、苛烈なブレス攻撃(しゃくねつ、かがやくいき)、強力な打撃、そしてマホカンタやいてつくはどうといった補助妨害も完備しているはずです。
対策としては、まずフバーハ(SFC版以降でムーンブルクの王女が習得)によるブレス対策が必須。 ルカナンによる守備力低下も狙いたいところですが、マホカンタで跳ね返されるリスクも考慮しなければなりません。 基本は、ローレシアの王子の「はやぶさ斬り」(はかぶさのけん装備)による物理攻撃、サマルトリアの王子の「バイキルト」による補助と「ベギラマ」や「ザオリク」でのサポート、ムーンブルクの王女の「イオナズン」「ベホマ」「フバーハ」による魔法・回復支援となるでしょう。
HD-2D版で追加された新特技(「ぱふぱふ改」以外にもあるはずです)が、このしんりゅう戦でどれだけ通用するかも鍵となりそうです。
しんりゅう撃破!「ギャルの巻物」を選択せよ
死闘の末、しんりゅうを撃破すると、彼(あるいは彼女?)は挑戦者を称え、いくつかの「願い」を提示してきます。 提供された情報(game8.jp)によれば、その選択肢の中に「ギャルの巻物がほしい」というものがあります。
これを選ぶことで、晴れて「ギャルの巻物」を入手。 これを使用することで、「ぱふぱふ改」の特技を習得できるという流れです。
要注意! しんりゅう撃破後の他の選択肢
ここで注意したいのが、他の選択肢です。 『ドラクエ3』では、「父を生き返らせる」「新しいすごろく場」「エッチな本(性格変更アイテム)」など、魅力的な(?)選択肢がありました。
『ドラクエ2』ではどうでしょうか。 「ギャルの巻物」以外に何が用意されているのか、現時点では詳細不明ですが、例えば「サマルトリアの王子に最強の呪文(例:ミナデイン)を授ける」とか、「ムーンブルクの父王を生き返らせる」(さすがにストーリーの根幹に関わるので無いかもしれませんが)といった、プレイヤーの心を揺さぶる選択肢があるかもしれません。
もし、願いが一度しか叶えられない仕様(『ドラクエ3』では規定ターン撃破ごとに何度も戦えましたが)だった場合、何を優先するかは非常に悩ましい問題です。 しかし、この記事を読んでいる皆さんは「ぱふぱふ改」一択ですよね? 迷わず「ギャルの巻物」を選びましょう。
「ぱふぱふ改」を習得するキャラクターと驚愕の効果
「ギャルの巻物」を手に入れました。 さて、これを使えるのは誰なのか。 そして、その効果は? ここが非常に興味深いポイントです。
習得キャラ①:ローレシアの王子(主人公)
一人目は、なんと我らが主人公「ローレシアの王子」です。 ロトの血を引き、ハーゴン討伐の旅に出た勇者。 剣技と(わずかな)回復呪文を使いこなす彼が、「ギャルの巻物」によって「ぱふぱふ改」に目覚めます。
主人公の効果:「敵全体にかなりダメージを与える」
主人公が使う「ぱふぱふ改」の効果は、なんと「敵全体にかなりダメージを与える」という強力な攻撃特技です。 (消費MPは4とのこと)
これは驚きです。 「ぱふぱふ」という名前から想像されるお遊び的なものではなく、純粋な全体攻撃技。 『ドラクエ3』の遊び人(男)の「ぱふぱふ」が「敵単体に微小ダメージ」だったことを考えると、破格の性能です。
ロトの勇者が敵の大群に対し、どのような手段で「ぱふぱふ」し、ダメージを与えているのか。 その演出はHD-2D版で最も注目すべきシーンの一つかもしれません。 想像したくありませんが、想像してしまいます。 もしかしたら、その鍛え上げられた大胸筋による「ぱふぱふ」なのかもしれません。 いずれにせよ、彼の新たな切り札として、ロンダルキアのモンスター(やしんりゅう)を薙ぎ払ってくれることでしょう。
習得キャラ②:ムーンブルクの王女
そして二人目。 こちらが本命、ペルソナ(読者)の皆さんが最も気になっているであろう「ムーンブルクの王女」です。 悲劇の王女、パーティの回復と攻撃魔法を一手に担う彼女もまた、「ギャルの巻物」で「ぱふぱふ改」を習得します。
王女の効果:「敵全体をたまに1ターン行動不能にする」
王女の「ぱふぱふ改」の効果は、「敵全体をたまに1ターン行動不能にする」という状態異常系の特技です。 (消費MPは主人公と同じく4)
これは、『ドラクエ3』の遊び人(女)の「ぱふぱふ」(敵単体を1ターン休みにする)の上位版と言える効果です。 主人公のダメージ系とは対照的に、王女のキャラクター(魔法使い系、サポート系)に沿った効果設定と言えるでしょう。
敵全体を行動不能にできる可能性があるというのは、戦略的に非常に強力です。 特にザラキを連発してくるブリザードや、強力な攻撃を仕掛けてくるアークデーモンの群れなどを足止めできるなら、戦局を大きく左右します。
しかし、です。 あの王女が、敵(それもドラゴンや悪魔)に対して、どのように「ぱふぱふ」して行動不能にしているのか。 謎は深まるばかりです。
なぜサマルトリアの王子は覚えないのか?
ここで一つの疑問が浮かびます。 パーティメンバーは3人。 なぜ「サマルトリアの王子」は「ギャルの巻物」を使えないのでしょうか。
彼は、オリジナル版では剣も呪文も中途半端(器用貧乏)、ルーラを覚えず、最強装備もやや見劣りする(ただしベギラマやザオリクは強力)という、どこか「不遇」で「愛すべき」キャラクターでした。
彼が「ぱふぱふ改」を覚えない理由。 それはおそらく、彼が「ギャル」ではないから……というのは冗談ですが、キャラクター性の問題でしょう。 ローレシアの王子(勇者)が覚えるのは「意外性」というギャグ。 ムーンブルクの王女(女性)が覚えるのは「お色気(?)」という役割。
サマルトリアの王子が「ぱふぱふ」をしても、それはギャグにもお色気にもならず、ただただ「生々しい」か「痛々しい」だけになってしまう。 制作陣のそんな配慮があったのではないかと、私は推測しています。 (あるいは、HD-2D版で彼専用の超強力な特技が別にあるのかもしれません。そう信じたいものです)
通常版「ぱふぱふ」との違いは?
(検索結果2.3)の情報を信じるならば、通常版「ぱふぱふ」(マイラの宿屋で入手)も、主人公と王女が習得可能です。 その効果は、
- 主人公:敵1体にダメージ
- 王女:敵1体をまれに1ターン行動不能
となっています。 つまり、「ぱふぱふ改」は、これらの効果を「全体化」し、さらに威力や成功率を「強化(かなり、たまに)」した、まさしく上位互換の特技であると言えます。 しんりゅうを倒してまで手に入れる価値のある、強力な特技であることは間違いありません。
【本題】ムーンブルクの王女は「ぱふぱふ」が可能なのか? 徹底考察
さて、お待たせしました。 今回のレビューで最も深く掘り下げたいテーマ、ペルソナの皆さんの最大の関心事である「ムーンブルクの王女は、そもそもぱふぱふが可能なのか?」という問題について、ゲーム評論家として真剣に考察します。
読者の疑問:「あの王女にぱふぱふができるのか?」
読者の皆さんの疑問は、非常によくわかります。 「ぱふぱふ」と聞いて、多くの現代のドラクエプレイヤーが想像するのは、『ドラクエ8』のゼシカが見せるような、豊満な胸を使った行為でしょう。
しかし、ムーンブルクの王女のイメージはどうでしょうか。 悲劇のヒロインであり、パーティの中では可憐な魔法使い。 そして何より、鳥山明氏が描く公式イラスト(添付された画像「chara-7.png」や、SFC版のパッケージなど)を見ても、彼女は常にゆったりとしたローブと頭巾を身に着けています。
ムーンブルクの王女のキャラクター像(悲劇のヒロイン)
彼女の背景を振り返ってみましょう。 彼女はムーンブルク王国の王女として生まれましたが、大神官ハーゴンの軍勢によって国は滅ぼされ、父王は目の前で殺されます。 (検索結果4.2)ムーンブルクは最強の呪文王国であったと考察されており、それゆえに真っ先に狙われたのでしょう。
そして彼女自身は、ハーゴンの呪いによって「犬」の姿に変えられてしまいます。 (検索結果4.3)一説には、父王が最後の力で変化の呪文を使い、彼女を犬の姿に変えて逃したのではないか、とも考察されています。 その後、ローレシアの王子とサマルトリアの王子によって呪いを解かれ、ハーゴンへの復讐と世界の平和のために戦うことを決意します。
このような壮絶な過去を持つ彼女が、「ぱふぱふ」というある種(ある種?)軽薄とも取れる特技を習得すること自体に、まず強烈なギャップがあります。
公式イラストに見る王女の容姿と「胸のサイズ」
では、物理的な問題、すなわち「胸のサイズ」はどうでしょうか。
(検索結果5.1, 5.3)ムーンブルクの王女の公式イラストは、実は年代によって髪の色が異なります。 ファミコン版のパッケージや『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』などでは「紫髪」。 SFC版リメイクや『ドラゴンクエストIX』へのゲスト出演時などは「金髪」。 (添付画像 chara-7.png)も紫髪であり、今回のHD-2D版の公式イラスト(トレーラーなど)でも紫髪が採用されているようです。
しかし、髪の色は変われど、服装は一貫して「頭巾」と「ゆったりしたローブ」です。 この服装からは、彼女の体型、特に胸部のラインを正確に把握することは不可能です。 (検索結果5.1)でも「ゆったりしたローブを着ている」と記述されています。
客観的にイラストから受ける印象を述べるなら、彼女は「華奢」あるいは「小柄」なイメージであり、ゼシカのような明確な「巨乳」キャラとして描かれているとは到底言えません。
では、彼女には「ぱふぱふ」が不可能なのか? いいえ、そんなことはありません。 なぜなら、我々は「ぱふぱふ」という行為の本質を誤解している可能性があるからです。
結論:胸のサイズは「ぱふぱふ」に影響しない
私の結論はこうです。 ドラクエにおける「ぱふぱふ」は、必ずしも胸のサイズを必要とする行為ではない。
この結論を補強するために、ドラクエシリーズにおける「ぱふぱふ」の多様な歴史を振り返る必要があります。
ドラクエシリーズにおける「ぱふぱふ」の歴史と多様性
- 初代『ドラクエ1』 「ぱふぱふ、してほしいかい?」「ああ、たまらないぜ」 リメイク版ではマイラの村で体験できますが、暗転した後、「肩もみ」だったことが判明するオチがつくことがあります(SFC版)。
- 『ドラクエ3』 遊び人の特技。 前述の通り、男性は「敵に体当たりして微小ダメージ」、女性は「敵を誘惑して1ターン休み」。 この時点で、性別によって「ぱふぱふ」の解釈が異なっています。 また、アリアハンの町の劇場にいる踊り子の「ぱふぱふ」は、おじいさんが「カカア天下の妻の尻に敷かれる夢」を見せるというものでした。
- 『ドラクエ4』 (検索結果4.1)第1章、正気を失ったアレックスに対し、妻のフレアが「ぱふぱふ」を敢行。 ライアンが「すごかった……」と感想を漏らす、シリーズでも異色の展開。 これが胸を使ったものなのか、別の行為なのかは謎のままです。 また、カジノのバニーガールによる「ぱふぱふ」も存在します。
- 『ドラクエ7』 (検索結果4.1)コスタール王からもらえる会員証で行ける特別な「ぱふぱふ」は、なんと「ラッパ(ホーン)」を顔の横で鳴らされるというオチでした。 物理的に「ぱふ、ぱふ」と音を鳴らす、という解釈です。
- 『ドラクエ8』 ゼシカが習得。 これは明確に胸を使った描写(暗転しますが、効果音とセリフから明らか)がなされ、「ぱふぱふ=胸」というイメージを決定づけた作品かもしれません。
- 『ドラクエ11』 「天空のぱふぱふ」が登場。 正体は、高所からのバンジージャンプ(あるいはそれに類するスリル体験)でした。
このように、シリーズを通して「ぱふぱふ」の定義は非常に曖昧で、多様性に富んでいます。 それは「肩もみ」であり、「体当たり」であり、「誘惑」であり、「ラッパ」であり、「バンジー」です。 もちろん、「胸を使った行為」である場合もあります。
「ギャルの巻物」という名称からの考察
HD-2D版『ドラクエ2』で鍵となるのは、アイテム名が「ギャルの巻物」である点です。 これは「ギャル」が使う(あるいは「ギャル」になるための)技術の書、という意味でしょう。
「ぱふぱふ」の神髄は、胸の物理的な大きさ(ボリューム)にあるのではなく、相手を魅了し、骨抜きにし、時にはダメージさえ与える「技術(テクニック)」そのものにある。 「ギャルの巻物」は、その奥義を記した秘伝の書なのです。 ムーンブルクの王女は、この巻物を読むことで、その「技術」を習得するのです。
王女の「ぱふぱふ改」(行動不能)の真の意味
そう考えると、ムーンブルクの王女の「ぱふぱふ改」(敵全体を行動不能にする)の演出が、非常に興味深いものに思えてきます。
彼女は、国を滅ぼされ、犬に変えられた悲劇のヒロインです。 しかし、その逆境を乗り越え、ロトの子孫として強大な敵に立ち向かう「芯の強さ」を持っています。 普段はローブに隠されていますが、彼女が頭巾を取り、その美貌(あるいは王女としての威厳、あるいは秘めたる魔性)を解放したとしたら?
敵(モンスター)は、そのギャップと気高さ、あるいは妖艶さに驚愕し、戦意を喪失して行動不能になる……。 これこそが、王女の「ぱふぱふ改」の正体ではないでしょうか。 それは、ゼシカのような直接的なアピールではなく、王女にしかできない、気品と魔性を伴った「精神的なぱふぱふ」なのです。
主人公(ローレシアの王子)の効果が「物理ダメージ」であるのに対し、王女が「精神(状態異常)」であることは、この考察を強く裏付けています。 彼は肉体(大胸筋?)で、王女は精神で「ぱふぱふ」を行っているのです。
HD-2D版での「ぱふぱふ改」演出への期待
この、ローレシアの王子とムーンブルクの王女による「ぱふぱふ改」の演出が、HD-2Dの美しいグラフィックでどのように描かれるのか。 本作の発売における最大の楽しみの一つと言っても過言ではありません。 コミカルな演出になるのか、それとも(王女に限っては)意外なほど妖艶な演出になるのか。 ぜひ、皆さん自身の目で確かめてみてください。
『ドラクエ2』リメイクのその他の注目新要素
「ぱふぱふ改」以外にも、HD-2D版『ドラクエ2』には注目すべき新要素や期待点が数多くあります。
特技システムの追加(『ドラクエ3』HD-2D版からの推測)
(検索結果8.1, 8.2, 8.3)HD-2D版『ドラクエ3』では、戦士の「かばう」「つるぎのまい」、武闘家の「とびひざげり」、遊び人の「ツッコミ」など、原作にはなかった職業ごとの「特技」が大量に追加され、育成と戦闘の幅が劇的に広がりました。
この流れは当然『ドラクエ2』にも適用されています。 「ぱふぱふ」以外にも、
- ローレシアの王子:『3』の戦士や勇者の特技(かえん斬り、しんくう斬り など)
- サマルトリアの王子:『3』の戦士と僧侶・魔法使いのハイブリッド的な特技(例:バイキルト+剣技)
- ムーンブルクの王女:『3』の僧侶・魔法使いの特技(例:魔力かくせい) などが習得できる可能性が非常に高いです。
サマルトリアの王子は救済されるのか?
多くのプレイヤーが気になっているのが、サマルトリアの王子の「救済」です。 オリジナル版では、呪文はムーンブルクの王女に劣り、攻撃力はローレシアの王子に及ばず、装備も限定されるという不遇な時代がありました。 (もちろん、ベギラマやザオリク、スクルトなど彼にしかできない重要な役割もありましたが)
HD-2D版『ドラクエ3』で、不遇職と言われがちだった商人が「ちからため」を覚えたり、遊び人が「メガザルダンス」を覚えたりと、大幅なテコ入れがなされました。 同様に、サマルトリアの王子にも、彼専用の強力な特技や、装備可能な武具の追加が期待されます。 「ぱふぱふ改」は覚えられなくても、彼には彼だけの輝く道が用意されているはずです。
戦闘AIの調整と遊びやすさの向上
(検索結果1.1)発売初日には、戦闘AIの調整を含むアップデートが配信されました。 オリジナル版『ドラクエ2』の戦闘バランス、特にロンダルキア以降の難易度は、理不尽とも言えるものでした(ザラキの連発、マヌーサの効きすぎ問題など)。
HD-2D版では、これらのバランスが現代的に、かつ「やりごたえ」は失わない絶妙なラインで調整されていることが期待されます。 特技の追加により、プレイヤー側の取れる戦術が増えたことも、攻略の助けとなるでしょう。
セーブデータ特典や購入特典
(検索結果1.3)HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』のパッケージ版(通常版)には、初回生産特典として「やくそう(×3)、まよけのすず(×1)、いのちのきのみ(×1)」が付属。 また、『III』のセーブデータ特典や、店舗別の購入特典(「竜のうろこ」など)も用意されています。
(検索結果1.2)さらに、ダウンロード版限定で『III』と『I&II』がセットになった「HD-2D版 ロト三部作セット」も発売されており、これからロトの伝説を一気に駆け抜けたい人には最適な商品となっています。
まとめ
今回は、ついに発売されたHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』、特に『ドラクえ2』の隠し特技「ぱふぱふ改(ギャルの巻物)」について、徹底的にレビューしました。
- 入手方法:本編クリア後、隠しダンジョン「謎の塔」のボス「しんりゅう」を倒し、報酬として「ギャルの巻物」を選ぶ。
- 習得キャラ:ローレシアの王子(主人公)と、ムーンブルクの王女。
- 効果:主人公は「敵全体にダメージ」、王女は「敵全体を行動不能」。
- 王女の考察:「ぱふぱふ」は胸のサイズではなく「技術」であり、王女は彼女の美貌や気高さで敵を精神的に圧倒し、行動不能にしていると考察。
オリジナル版の理不尽なまでの難易度と、それを乗り越えた時の感動。 HD-2Dという最高の形で蘇ったロト伝説の完結編。 そして、悲劇のヒロインであったムーンブルクの王女が「ギャルの巻物」によって手にする、新たな(そして意外すぎる)力。
HD-2D版『ドラクエ2』は、我々ベテランゲーマーの思い出を美化するだけでなく、新たな驚きと興奮を与えてくれる、リメイク作品の傑作となる予感がしています。
まずは本編をクリアし、そして最強の「ぱふぱふ」使いを目指して、しんりゅうに挑んでみてはいかがでしょうか。






