編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
このレビューを読んでいる方は、ポケモンカードゲームへの投資が気になっており、 再バブルはいつ終わるのか、そして30周年の節目や来年の値動きについて 詳しく知りたいと思っているのではないでしょうか。
現在の相場状況は日々変化しており、 今後の方向性に不安を感じている方も多いはずです。
このレビューを読み終える頃には、ポケカ投資における将来の価格推移の予測や、 PSA鑑定の最新事情を踏まえた今後の立ち回りなどの疑問が解決しているはずです。
- 2027年までは人気ポケモン収録で熱い相場が継続する予想
- 2026年秋の30周年記念後の下落リスクと今後の価格推移
- PSA鑑定のルール大幅変更による市場への影響と対処法
- リスクを抑えて利益を狙う今後の具体的な立ち回り方
それでは解説していきます。
【今後の動向】再バブルはいつ終わる?30周年の節目と値動き
2027年までポケカバブルの熱狂は続くのか
年末恒例のハイクラスパックへの期待
まず皆さんが一番気になっているであろう、 「現在のポケカバブルはいつ弾けるのか」という疑問についてお話ししていきます。
結論から申し上げますと、私は2027年もポケモンカードゲームの市場は かなり熱い一年になると予想しています。
そのプラス材料となる大きな理由の一つが、 毎年年末に発売される恒例のハイクラスパックの存在です。
ハイクラスパックは、その年に活躍した強力なカードが再録されたり、 特別なイラストのカードが新規収録されたりする、 まさにプレイヤーにとってもコレクターにとっても1年に1度のお祭りのような商品です。
過去を見ても、「VSTARユニバース」や「シャイニートレジャーex」など、 年末のパックは市場全体を大きく盛り上げる起爆剤となってきました。
色違いポケモンがもたらす強力な需要
そして、現在まことしやかに噂されているのが、 今年の年末はシャイニー系のハイクラスパックになるのではないかという話です。
シャイニー系と聞いて、過去のパックのラインナップが弱かったり、 定価割れを起こしたりした時期のイメージがあり、 不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今回私がこれをプラスの材料だと捉えている理由は、 収録されるポケモンの候補が非常に強力だからです。
昨年から今年にかけて登場した大人気ポケモンたちの 色違いSAR(スペシャルアートレア)が収録される流れになれば、状況は一変します。
例えば、黒い色違いが絶大な人気を誇るメガリザードンXYやメガレックウザ、 そして真っ白な姿が美しいメガゲンガーやゲッコウガなどが候補に挙がります。
白や黒を基調とした色違いポケモンはコレクターからの人気が非常に高く、 これらがSAR化されると考えるだけでも、市場の期待値は計り知れないほど高まるでしょう。
30周年(2026年)に向けての盛り上がりと反動
2026年秋の30周年に向けた高騰予測
「2026年の30周年が終わったら、さすがに相場も落ち着くのでは?」と 考える方は非常に多いと思います。
これは全くその通りで、2026年10月に迎えるポケモンカードゲーム30周年に向けて、 市場はこれからさらに熱を帯びていくと予想されます。
過去の20周年や25周年の節目を振り返っても、 アニバーサリーイヤーには特別な記念パックやプロモカードが登場し、 世界中のファンがこぞって買い求めました。
25周年の際に登場した黄金のピカチュウや歴代の人気カードのリメイクなどは、 今でも高い価値を保っています。
30周年という大きな節目では、 これまで以上の豪華なセットや記念商品が展開される可能性が高く、 それに伴って市場全体にお金が流れ込み、カードの価格が全体的に底上げされる局面に突入するでしょう。
アニバーサリー後の暴落リスクは本当か
では、30周年の熱狂が過ぎ去った後、相場は一気に崩壊してしまうのでしょうか。 私は、お祭りの反動によって価格が一旦下落する可能性は非常に高いと考えています。
おそらく、一時的な調整局面は避けられないでしょう。 ただ、2023年に起きたバブル崩壊のように、 山の頂上から一気に地上まで真っ逆さまに落ちるような大暴落になるかというと、 今回はそこまで酷い状況にはならない気がしています。
なぜなら、現在の市場は当時よりもコレクターの裾野が広がっており、 海外からの需要も底堅く存在しているからです。
一時的に価格が下がったとしても、 山の8合目あたりから山頂付近でしっかりと踏みとどまり、 ある程度の高い水準を維持する可能性が高いのではないかと分析しています。
2027年のシリーズ構成はどうなる?つなぎの1年
ゲーム新作発売までのスケジュール予想
次に、2027年のカードシリーズの構成についての予想です。 ポケモンカードの完全な新シリーズへの移行は、 基本的にNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機の完全新作の発売スケジュールに合わせて行われます。
現在、ポケモン関連の大きなゲーム新作の発売予定が控えていますが、 その発売時期が2027年頃になるのではないかと予想されています。
もし過去の傾向と同じ流れを辿るのであれば、 ゲームの完全新作が秋から冬にかけて発売され、 ポケモンカードの新シリーズはその翌年、つまり2028年の初頭にスタートする可能性が高いです。
そうなると、2027年という年は、 現在のシリーズから次なる完全新シリーズへと橋渡しをする「つなぎの1年」という立ち位置になります。
過去のコンセプトパック成功例からの考察
「つなぎの1年」と聞くと、カードのラインナップが弱くなるのではないかと 不安に思うかもしれません。
しかし、これまでの歴史を振り返ると、 シリーズ末期には非常に強力なコンセプトパックが発売される傾向があります。
例えば、現在のシリーズをもう少し引っ張りながら、 途中で『ポケモンカード151』のような初代ポケモンに特化した大ヒットパックや、 特定の地方にフォーカスした特別なコンセプトパックが挟まれる可能性が高いです。
過去のポケモンたちを魅力的なイラストで再登場させることで、 プレイヤーだけでなくコレクターの購買意欲を強く刺激してきます。
そのため、2027年がシリーズ移行の準備期間であったとしても、 今年並みかそれ以上に強力な商品が展開される可能性は十分にあり、 相場が暴落していく未来はそこまで想像していません。
新シリーズ移行時の「人気ポケモン不在」リスク
初代〜金銀勢の圧倒的な人気の強さ
一方で、今後の展開において私が個人的に一番危険なリスクだと感じているのが、 2028年頃に予想される完全新シリーズへの移行タイミングです。
現在のポケモンカード市場を見渡して、 結局どのキャラクターのカードが高い価値を持っているかを考えてみてください。
ピカチュウ、リザードン、ゲンガー、ブラッキーなど、 圧倒的に初代から金銀(第2世代)にかけて登場した初期のポケモンたちが市場を牽引しています。
これらのキャラクターは世界中で愛されており、コレクターからの需要が絶えません。 しかし、新シリーズに移行した直後は、 どうしても新しいゲームの舞台となる地方の新ポケモンたちをメインに据えた商品展開となります。
新シリーズ初期特有の相場の冷え込み
新シリーズ移行直後のパックに、もし先ほど挙げたような 過去の超人気ポケモンたちがしばらく収録されなくなったらどうなるでしょうか。
実は、現在のスカーレット・バイオレットシリーズが始まった初期の頃も、 メインとなる旧世代のポケモンはほとんど収録されていませんでした。
もちろん途中で『151』のような例外的な大ヒットパックはありましたが、 基本路線としては新ポケモンを売り出す時期が続きます。
新ポケモンに魅力がないわけではありませんが、 やはり長年愛されてきたキャラクターたちのカードが存在しない期間は、 投資やコレクションの熱が一時的に落ち着いてしまう可能性があります。
新シリーズで誰もが驚くような超人気ポケモンが複数誕生しない限り、 市場全体が一旦静かな時期を迎える可能性は頭に入れておくべきです。
サポートカード一強時代の再来はあるか
2023年を象徴した女の子サポートの高騰
よく受ける質問の中に、 「またサポートカードが一強となる時代は来るのでしょうか?」というものがあります。
2023年の春から夏にかけては、本当にサポートカード、 特に女の子のキャラクターが描かれたカードの価格が異常なまでに高騰した一強時代でしたよね。
しかし、そのバブルは比較的早い段階で崩壊し、価格は大きく下落していきました。
その最大の原因は、サポートカードというジャンルが、 基本的には日本国内のキャラクター人気に依存したコンテンツであり、 海外からの強い需要に支えられていなかったからです。
世界中で愛されているポケモンそのもののカードとは異なり、 国内だけで熱狂的に盛り上がっていた相場だったため、 一度崩れると下落を止める支えが弱かったのです。
海外需要の有無がもたらす決定的な差
現在の相場の高騰は、過去のサポートバブルとは質が異なります。 今はポケモンという世界的なキャラクター主導で、 海外からの実需も伴いながら徐々に相場を上げてきている状態です。
そのため、2023年のようなどんなサポートカードでも異常に高騰するような 「サポート一強時代」はもう来ないと思っています。
しかし、だからといってサポートカードに価値がなくなるわけではありません。
人気ポケモンのカードが相場を牽引し、市場全体が温まることで、 魅力的なイラストのサポートカードもそれに引っ張られる形で徐々に価格を上げていく可能性は十分にあります。
価格が下がっている今のタイミングで、 コレクションとして本当に欲しいサポートカードを無理のない範囲で回収しておくのは、賢い選択だと思います。
直近で考えられる暴落要因とリスク
オンラインオリパ市場の規制懸念
ここからは、投資をしていく上で絶対に知っておくべきマイナス材料、 直近で考えられる暴落要因について解説します。
今一番現実的なリスクとして警戒されているのが、 オリパ(オリジナルパック)に対する規制の動きです。
現在のポケモンカード相場は、海外からの強い需要と、 オンラインオリパによる凄まじい市場の回転によって支えられている側面が大きいです。
特にオンラインオリパは、スマートフォンから24時間いつでも回すことができるため、 非常に射幸性が高く、ギャンブルのような状態になっている部分があります。
もし今後、国や行政から何かしらの規制が入った場合、 オリパ業者がカードの買い取りを縮小し、市場でのカードの流通が滞る恐れがあります。
為替相場の変動による海外勢の買い控え
買い取り価格が下がれば、 それに連動して市場全体の相場が下落していく流れは非常に現実的です。
もう一つの大きな要因が、為替相場の変動です。 現在の活発な海外需要の背景には、記録的な円安が影響しています。
海外のコレクターからすれば、日本のカードが実質的にかなり安く買える状態になっているため、 大量に購入されているのです。
逆に言えば、急激に円高が進行した場合、 海外からの割安感が薄れ、需要が一気に低下するリスクを孕んでいます。
為替介入などによる一時的な変動はあるかもしれませんが、 急激な円高が長期的に続く可能性はそこまで高くないと見ているものの、 常に世界の経済状況にはアンテナを張っておく必要があります。
リスクを抑える今後の立ち回り方:売りながら買う
資金を循環させる投資の基本
ここまで様々なリスクや懸念材料をお話ししてきましたが、 今後を見据えて今カードを買うべきなのか、それとも売るべきなのかという悩みに対しての答えを出したいと思います。
これについては、「不要なカードを売りながら、本当に欲しいカードを買う」という 循環を作ることが一番の正解だと考えています。
もちろん、今売らずにずっと持っておけば、 30周年に向けてさらに価格が高騰していく未来も十分にあり得ます。
しかし、先ほど挙げたようなオリパの規制、新シリーズ移行に伴う市場の冷え込み、 PSA鑑定のルール変更など、予期せぬ要因で相場が暴落するリスクも常に存在しています。
無理のない範囲で波に乗る重要性
だからこそ、コレクションから外れたカードや、 すでに十分な利益が出ているカードは思い切って売却し、現金化しておくことが重要です。
そして、その得た資金を使って、自分が本当に手元に残しておきたい強いカードや、 将来性のあるコレクションを購入するのです。
この資金を循環させる立ち回りが、最も安全なリスクヘッジになります。
現在は全体的に相場が上昇傾向にあるからこそ、ただ立ち止まって傍観するのではなく、 しっかりとカードの価値を見極めながら無理のない範囲で動き続けることが、この市場を生き抜くコツだと言えます。
【鑑定市場】PSA鑑定のルール変更と今後の相場への影響
PSA鑑定の大幅改定の概要と背景
突然発表されたプラン停止と納期延長
ここからは、ポケモンカードの価値を決定づける上で非常に重要な役割を担っている 「PSA鑑定」についてお話ししていきます。
日々カードを追っている方ならご存知かと思いますが、2024年5月15日の深夜に、 PSA日本支社から鑑定サービスの大幅な改定が突然発表され、界隈は騒然としました。
その内容は、複数の鑑定プランの一時停止と、 全体的な納期の圧倒的な延長という非常に厳しいものでした。
これまでのようにスムーズに鑑定からカードが返ってこなくなるため、 投資やコレクションの計画を大きく見直す必要に迫られた方も多いはずです。
ナフサショック後の市場の変化
この大幅な改定は突然の出来事のように思えましたが、 実は市場をよく観察している人たちの間では、ある程度予想されていた事態でもありました。
過去に起きたナフサショックと呼ばれる急激な相場変動以降、 鑑定品の価値の高さが広く知れ渡り、誰もがこぞって手元のカードをPSA鑑定に提出するようになりました。
その結果、日本支社への鑑定依頼がキャパシティを遥かに超えるレベルで殺到し、 システムが完全にパンク状態に陥ってしまったのです。
いずれは何かしらの制限やルールの変更が行われるだろうと予想されていましたが、 それがついに現実のものとなった形です。
この出来事は、今後のポケモンカードの相場全体に直接的な影響を及ぼす、 極めて重要なターニングポイントだと言えます。
鑑定プランの選び方:バリューとレギュラー
料金と納期の具体的な数字比較
改定を受けて、「これからPSA鑑定に出す場合、一体どのプランを選べばいいの?」という 質問を本当にたくさんいただきます。
現在、実質的に利用できるメインのプランは「バリュー」と「レギュラー」の2つに大別されます。 それぞれのプランの料金と目安となる納期を分かりやすく表にまとめました。
| 鑑定プラン名 | 1枚あたりの鑑定料金 | 納期の目安(営業日) | 実質的な返却期間の目安 |
|---|---|---|---|
| バリュー | 約5,000円 | 160営業日 | 約200日前後(約6〜7ヶ月) |
| レギュラー | 約12,000円 | 60営業日 | 約100日前後(約3〜4ヶ月) |
目的別による最適なプランの選択基準
結論から言うと、どのプランを選ぶべきかは「あなたの目的次第」です。
もし、純粋に自分の手元にずっと置いておくためのコレクション目的であれば、 申告価格の制限を超えない限り、時間がかかっても料金の安いバリュープランを選んで全く問題ありません。
しかし、将来的に利益を出すための「売却目的」で鑑定に出すのであれば、話は大きく変わってきます。
投資目的である以上、できるだけ相場が高騰している絶好のタイミングに合わせて 売り抜けたいと考えるのが普通です。
そこで最も重要になってくるのが、 「鑑定に出したカードがいつ自分の手元に返ってくるのか」という納期の計算です。
納期遅延が売却タイミングに与える影響
30周年のピークに向けた逆算スケジュール
前半でもお話しした通り、今後の相場の一つの大きなピークは、 2026年秋の30周年記念パックの発売前後になると予想されます。
もちろんその後も需要は続くでしょうが、 一旦そこで価格の頂点を迎える可能性は非常に高いです。
となると、投資戦略としてまずやるべきことは、手持ちのカードを 「30周年のピークまでに手元に返してほしいカード」と、「ピーク後でも構わない長期保有前提のカード」の 2つに明確に分類することです。
しかし、ここで先ほどの納期の長さが大きな壁として立ちはだかります。
システム反映の遅れがもたらすタイムラグ
現在、バリュープランで提出した場合、手元に返ってくるまでに実質200日前後もかかってしまいます。
さらに厄介なのが、カードがPSA日本支社に到着してからシステム上に「受付完了」として反映されるまでに、 平気で1ヶ月近くのタイムラグが発生している現状です。
これを加味すると、今からバリュープランで出したとしても、 返却されるのは年明けから春先にかけてという途方もない時間がかかります。
少し料金の高いレギュラープランであっても、実質100日前後はかかるため、 狙ったピークのタイミングにドンピシャで間に合わせるのは至難の業となっています。
このタイムラグをどう計算して提出時期を決めるかが、今後の利益を大きく左右することになります。
今後のPSAカードの価値は二極化する?
供給量低下による既存PSAの価値向上
この大幅な改定によって、PSA鑑定品の市場価値は今後、二極化していくと私は見ています。
まず考えられるポジティブな側面は、 市場に出回るPSA10(最高評価)のカードの価値がさらに向上する可能性です。
納期が大幅に伸び、鑑定料金の負担も大きくなったことで、 気軽に鑑定へ出す人が物理的に減少します。
新たな鑑定品の供給量が絞られるということは、 現在すでに市場に存在しているPSA鑑定品の希少価値が相対的に高まることを意味します。
特に、過去の絶版パックのカードや、状態の良い美品が少ない古いカードのPSA10は、 ますます手に入りにくくなり、価格が上昇していくシナリオは十分に考えられます。
参入障壁の上昇が招くPSA離れの可能性
一方で、ネガティブな側面としては、 PSA鑑定に対するハードルが上がりすぎたことによる「PSA離れ」の懸念です。
何ヶ月もカードを預けたままにしなければならず、料金も高いとなれば、 ライト層のコレクターや初心者は鑑定に出すことを諦めてしまうかもしれません。
これまでポケカ相場の底上げに一役買っていたPSAの熱狂が冷めてしまえば、 相場全体を押し上げる力が弱まってしまう恐れがあります。
PSA鑑定の人気の動向が、今後のポケカ相場全体の命運を握っていると言っても過言ではなく、 どちらに転ぶかは現状では誰にも確実なことは言えません。
アメリカ本社への直出しの現状とリスク
日本の改定とのルールの違い
日本支社での鑑定が厳しい状況の中、 「それならアメリカのPSA本社に直接鑑定を出せばいいのでは?」という質問もよくいただきます。
確かに、アメリカ本社の方は納期の延長などはあるものの、 日本で停止された低価格帯のプランも含めて、全てのプランが稼働しています。
そのため、低額なカードを大量に提出するバルクプランなども利用することが可能です。
しかし、原則として日本に住んでいる個人がアメリカ本社へ直接提出することは推奨されておらず、 手続きの複雑さからほぼ不可能に近いと考えてください。
代行業者を利用する際の注意点
どうしてもアメリカ本社に出したい場合は、専門の代行業者を利用することになります。
代行業者を使えば低額プランも利用できますが、 最低50枚からといった枚数制限が設けられていることが多く、ハードルは決して低くありません。
さらに、海外への発送となるため、輸送中のカード紛失のリスクや、 帰国時の関税など予期せぬ費用の発生というデメリットもあります。
また、悪質な業者による持ち逃げのトラブルなどの不安要素もゼロではありません。
現在の円安の状況を考えると、諸々の経費を差し引けば日本支社に出すのとコスト的にそこまで大きな旨味がないケースも多く、 アメリカのPSAラベルという付加価値に特別なこだわりがない限りは、慎重に検討すべき選択肢です。
低価格帯カードと高額帯カードの戦略的出し分け
中〜高額帯カードにおけるレギュラーの活用
では、現状の日本のPSAでどのように立ち回るのが正解なのでしょうか。
私の個人的な戦略としては、 カードの素体(鑑定前の状態)の価格帯によってプランを明確に分けることをおすすめします。
目安として、素体の価格が3万円を超えるような中価格帯以上のカードに関しては、 思い切って1枚12,000円のレギュラープランを利用するのが良いと考えています。
売却を前提とした場合、鑑定料金で12,000円も引かれてしまうのは痛手ですが、 素体の価格が高ければ、PSA10を獲得した際の売却益で十分にカバーできる可能性が高いからです。
将来を見据えた低額帯カードのバリュー戦略
一方で、素体が数千円から1万円台の低価格帯のカードはどうでしょうか。
これらをレギュラープランで出してしまうと、 利益が出るどころか赤字になってしまうリスクが高いです。
そのため、人気の高いキャラクターや将来性が期待できるカードであっても、 急いで売る必要がないものは、気長にバリュープランで提出しておくのが賢明です。
今後は、誰もがレギュラーで気軽に出せなくなるため、 中価格帯以上のカードのPSA10の供給が減り、需要がさらに増していく可能性も考えられます。
自分の資金力と、カードの将来の期待値を天秤にかけながら、 戦略的にプランを使い分ける思考が求められます。
美品(素体)カードの確保が重要になる理由
鑑定料金の高騰で求められる素体の質
最後に、これからの時代において最も重要になってくるのが 「美品のカード(素体)をいかに確保するか」という点です。
鑑定料金が高くなり、納期も長くなったということは、 これまでのように「少し傷があるかもしれないけど、とりあえずダメ元で鑑定に出してみよう」という 気軽な挑戦ができなくなることを意味します。
1枚に数千円、あるいは1万円以上のコストと長い時間をかける以上、 確実に最高評価であるPSA10を狙えるカードだけを厳選して提出しなければなりません。
そのためには、カードの裏面のわずかな白カケや、表面の細かい線傷、 そしてイラストのセンタリング(上下左右の余白のバランス)を 自分の目で厳しくチェックするスキルが必要不可欠になります。
コレクションとしての価値を見極める目
今後は鑑定品だけでなく、鑑定に出す前の状態が完璧なカード自体の価値が見直され、 美品の素体の価格が上昇していく可能性もあります。
ショップなどで本当に状態の良い美品を見つけた場合は、 将来の鑑定候補として、あるいは純粋なコレクションとして今のうちに確保しておくのは非常に良い判断だと思います。
カードの本当の価値を見極める目を養うことが、 これからのポケカ投資において最も強力な武器になるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ポケモンカードゲームの今後の相場動向、30周年の節目に向けた値動きの予想、 そしてPSA鑑定の大幅なルール変更に対する具体的な立ち回り方について詳しく解説してきました。
市場は常に揺れ動いており、オリパ規制や為替変動、新シリーズへの移行など、 様々な要因で価格は上下します。
しかし、最も大切なことは、目先の利益だけに囚われず、 カードのイラストやキャラクターの魅力を純粋に楽しみながら、無理のない範囲でこの大きな波に乗っていくことです。
自分の資金をしっかりと管理し、売買を循環させながら、 素敵なポケカライフを送ってくださいね。
























