編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、最新拡張パック「アビスアイ」に収録されるカードの強さや、大会で勝つための具体的なデッキ構築、さらには今後の環境にどのような変化が起きるのかが気になっていると思います。
新ギミックである「メガシンカex」の登場により、これまでの対戦環境の常識が大きく覆ろうとしています。 プレイヤー目線での強力なシナジーはもちろん、コレクションしたくなるような美しいイラストのカードなど、見どころが本当に盛りだくさんなパックです。
この記事を読み終える頃には、新弾「アビスアイ」の注目カードの性能と、大会で実際に活躍できる推奨デッキ構築の疑問が解決しているはずです。
- メガダークライexを筆頭とした高耐久かつ一撃必殺を持つメガシンカexの環境入り
- メガシャンデラexの逃げエネ増加特性を軸とした新たな盤面支配コントロール戦術の誕生
- 特性ばけがくれを持つゴーストポケモンたちの登場によるドラパルトexなどのダメカンバラマキ対策
- ダークベルやボルト雷エネルギーといったデッキパワーを底上げする強力なトレーナーズと特殊エネルギーの追加
それでは解説していきます。
アビスアイ収録のおすすめポケモンカード徹底解説
今回の拡張パック「アビスアイ」は、対戦の戦略を大きく広げる魅力的なポケモンたちが多数収録されています。 なかでも、新システムである「メガシンカex」は、これまでのゲームスピードやサイドレースの駆け引きをさらに奥深いものにしてくれます。 ここでは、特に大会での活躍が見込まれるおすすめのポケモンカードを、実戦での使い方やシナジーを交えて1枚ずつ詳しくレビューしていきますね。
アビスアイの目玉メガダークライEXの強みとシナジー
今回のパッケージを飾る主役ポケモンが、この「メガダークライex」です。 メガシンカexという特別な位置づけでありながら、なんと「たねポケモン」としてそのまま場に出せるのが非常に大きな特徴となっています。
圧倒的なテンポアドバンテージと引き換えのリスク
たねポケモンであるため、進化の手間やパーツを必要とせず、手札からベンチにすぐ展開してアタッカーとして育成を始めることができます。 しかし、その圧倒的な展開スピードと高いスペックの代償として、HPは「280」と2進化exポケモン(HP310〜340ライン)に比べるとやや低めに設定されています。 さらに、ルールとして「きぜつしたときに相手にサイドを3枚取られてしまう」という大きなデメリットを抱えています。 そのため、いかに相手にワンパン(一撃きぜつ)されないように立ち回るか、そしてこちらの強力なワザを先に押し付けられるかが勝負の鍵となります。
ワザ「ナイトレイド」のダメージライン
第1のワザ「ナイトレイド」は、素点が110ダメージ。 これに加えて「自分のベンチポケモンにダメカンがのっているなら、110ダメージを追加」という非常に達成しやすい条件を持っています。 合計で220ダメージを安定して叩き出すことができるため、ほとんどのたねexポケモン(タケルライコexやミライドンexなど)を一撃で倒すことができます。
この追加効果を毎ターン安定して満たすために、いくつかのカードと組み合わせるのがおすすめです。 例えば、特性「アドレナブレイン」を持つマシマシラや、自分のポケモンにダメカンをのせることでメリットを生み出すストリンダーなどと組み合わせるのが王道のシナジーとなります。 さらに、ポケモンのどうぐ「くさりもち」をメガダークライexに持たせることでダメージを+40し、合計「260ダメージ」まで伸ばすことが可能です。 スタジアム「空手王の稽古」などを合わせることで、最終的に「330ダメージ」の領域まで火力を引き上げることができ、相手の2進化exポケモンすらワンパン圏内に収めることができます。
必殺のワザ「アビスアイ」による強制気絶
そして、このポケモンの最も恐ろしいワザが、パック名にもなっている「アビスアイ」です。 「相手のバトルポケモンが特殊状態なら、そのポケモンをきぜつさせる」という、どんな高耐久ポケモンであっても残りHPに関係なく一瞬で葬り去る強力極まる効果を持っています。
このワザを最大限に活かすためには、いかにして相手を確実に、かつ少ない要求値で特殊状態にするかが重要です。 最も相性が良いのが、後述する新規グッズ「ダークベル」です。 これを使用するだけで、悪タイプであるメガダークライexは混乱の影響を受けず、相手のバトルポケモンだけを一方的に混乱状態(特殊状態)にすることができます。 また、特性「おうえんラッパ」を持つアラブルタケを使って相手を毒状態にすることでも簡単に条件を満たせます。 中打点の「ナイトレイド」と、一撃必殺の「アビスアイ」という、性質の異なる2つの強力なワザを使い分けることで、どのような対面でも有利に立ち回ることができるポテンシャルを秘めています。
コレクター的な観点から見ても、ダークライは絶大な人気を誇るポケモンです。 今回の特別なレアリティであるSARなどの美しいイラストは、神秘的でダークな雰囲気が表現されていると予想され、コレクション市場でも目玉カードとして価格が高騰することが十分に考えられます。
アビスアイ期待のメガゼラオラEXとコレクター需要
メガダークライexと並び、雷タイプの切り札として大きな期待を寄せられているのが「メガゼラオラex」です。 こちらも「たねポケモン」のメガシンカexとして登場しました。
青天井の超火力ワザ「サンダーフィスト」
メガゼラオラexの最大の強みは、ワザ「サンダーフィスト」にあります。 「このポケモンについている雷エネルギーの数×60ダメージ」という青天井の火力を誇っており、エネルギーを多くつければつけるほど、限界のない超ダメージを叩き出すことができます。 例えば、雷エネルギーが5個ついていれば「300ダメージ」、6個なら「360ダメージ」となり、現環境に存在するすべてのポケモンをワンパンすることが可能です。
しかし、プレイヤーの間ではいくつかの懸念点も囁かれています。 メガダークライexと同様にHPが280と低めであり、サイドを3枚取られるリスクに見合う耐久力があるとは言えません。 また、従来のゼラオラ関連カードに期待されていた「逃げるエネルギーが0(逃げエネ無料)」ではなく、「逃げるエネルギーが1」必要であるため、盤面をスムーズに循環させるにはやや工夫が必要となります。 エネ加速手段として、過去のカードであるモココの特性「エレキダイナモ」や、手張りによる加速を効率よく行えるサポートとの併用が必須となるでしょう。
幻のポケモンとしてのコレクション価値
対戦環境ではやや尖った性能を持つロマン砲としての評価が目立ちますが、コレクター需要の面では非常に高い注目を集めています。 ゼラオラは映画やゲームでもメインを張るほどの人気を誇る幻のポケモンであり、そのスマートで洗練されたフォルムは多くのファンを魅了しています。 特に美麗なイラストが施されたSRやSARは、ビジュアルの美しさから発売直後から高い取引価格がつくことが予想されます。 対戦での実用性と合わせて、手に入れておきたい贅沢な1枚です。
アビスアイ最注目メガシャンデラEXの逃げエネコントロール
今回の「アビスアイ」の中で、もっとも対戦環境に大きな影響を与えるのではないかと噂されているのが「メガシャンデラex」です。 非常にテクニカルでありながら、決まれば相手を完全に機能停止に追い込める凶悪な性能を備えています。
重複する極悪特性「呪縛の炎」
メガシャンデラexの持つ特性「呪縛の炎」は、「このポケモンがバトル場またはベンチにいる限り、相手のバトルポケモンの逃げるためのエネルギーを1個増やす」というものです。 そしてこの特性の恐ろしいところは、「効果が重複する」という点にあります。 もし自分の盤面にメガシャンデラexが2体並んでいれば、相手の逃げるエネルギーは2個増え、3体いれば3個増えます。
現代のポケモンカードにおいて、バトルポケモンの「逃げる」という行動は、リソースを管理し、アタッカーを交代するための基本中の基本です。 逃げるエネルギーが強制的に増やされてしまうと、相手はエネルギーを手張りして逃げることが困難になり、バトル場に縛り付けられてしまいます。 相手は「ポケモンいれかえ」や「いれかえカート」といったいれかえ系トレーナーズを無理やり使わされることになり、デッキのいれかえリソースが尽きた時点で完全に詰み状態へと追い込まれます。
逃げエネをダメージに変換する「ファントムメイズ」
さらに、ワザ「ファントムメイズ」は「相手のバトルポケモンの逃げるためのエネルギーの数×80ダメージ+10ダメージ」のような、逃げるエネルギーの数に比例してダメージが上昇する効果を持っています(基準値や倍率は調整される可能性がありますが、逃げるエネルギーが4個のときに最大「330ダメージ」を出す設計です)。 自身の特性や、スタジアム「重力玉」と組み合わせることで、相手の逃げるエネルギーを強制的に4個以上に引き上げ、大ダメージを叩き出すことができます。 相手をバトル場に縛り付けながら、こちらは一撃で相手を気絶させるという、攻防一体の恐ろしいデザインとなっています。
進化ライン「ランプラー」の展開力
この強力な2進化ラインを支える進化前の「ランプラー」も極めて優秀です。 ランプラーのワザ「増える明かり」は、自分の山札から「ランプラー」を最大3枚まで選び、ベンチに出すことができます。 これにより、1ターン目にヒトモシを並べておけば、次のターンにランプラーの技を使うことで、次のターンには盤面に複数のメガシャンデラexを並べる準備が整います。 進化の安定性が非常に高く、コンボの再現性が高いこともこのデッキの強みです。
唯一にして最大の天敵「ラティアスex」
しかし、このメガシャンデラexにも明確な天敵が存在します。 それが、特性「しんぴのつばさ」を持つ「ラティアスex」です。 ラティアスexが場にいると、「おたがいのたねポケモン全員の逃げるためのエネルギーは、すべてなくなる」という効果が働きます。 どれだけメガシャンデラexの特性で逃げるエネルギーを増やそうとしても、基本ルールとして「0」に固定されてしまうため、特性が無効化され、ワザ「ファントムメイズ」の火力も最低値まで落ち込んでしまいます。 現在の環境では、タケルライコexデッキやリザードンexデッキにシステムカードとしてラティアスexが採用されるケースが多いため、対戦相手のデッキにラティアスexが見えた場合は、最優先でボスの指令などを使い、ラティアスexを先に処理するプレイングが求められます。
アビスアイ特性化け隠れを持つゴーストポケモンの可能性
「アビスアイ」には、これまでの環境トップデッキに対して非常に強いメタ性能を持ったカードたちが収録されています。 その代表格が、新特性「化け隠れ(ばけがくれ)」を持つゴーストタイプのポケモンたちです。
相手の効果を完全に遮断する鉄壁の特性
特性「化け隠れ」を持つのは、「チャデス」「ヤバソチャ」「カゲボウズ」「ジュペッタ」の4種類です。 この特性は「このポケモンは、相手のポケモンが使うワザや特性の効果を受けない」という極めて強力な耐性を持っています。
現在の対戦環境では、ダメージを与えるだけでなく「ダメカンをベンチポケモンに直接のせる」という効果が非常に流行しています。 代表的なものとして、以下の効果が挙げられます。
- ドラパルトexのワザ「ファントムダイブ」による「ベンチにダメカンを6個のせる」効果
- サマヨールやヨノワールの特性「カースドボム」による、自身を気絶させて相手にダメカンをのせる効果
- マシマシラの特性「アドレナブレイン」による、ダメカンを相手に移し替える効果
特性「化け隠れ」を持つポケモンたちは、これらの効果を一切受けません。 ベンチに置いておくだけで、相手のベンチ狙撃やダメカンコントロールによるサイドの複数枚取りを完全に防ぐことができます。 進化前のチャデスやカゲボウズの段階からこの特性を持っているため、ベンチで安全に進化を待つことができるのも非常に大きな強みです。
トラッシュの仲間を力に変える「無念の怒り」
さらに、ジュペッタが持つワザ「無念の怒り」が環境に大きな衝撃を与えています。 このワザは、基本ダメージが30。 しかし「自分のトラッシュに特性『化け隠れ』を持つポケモンが4枚以上あるなら、140ダメージを追加する」という効果を持っています。 わずか1エネルギーで「170ダメージ」という、非exポケモン(サイドを1枚しか取られないポケモン)としては破格のダメージを出すことができます。
このワザは弱点を計算するため、超タイプが弱点である「ドラパルトex」に対して、弱点込みで「340ダメージ」を与えることができます。 ドラパルトexの最大HPは320ですので、ジュペッタのワザ一撃でワンパンすることが可能です。 トラッシュにカードを送り込む手段として、博士の研究やハイパーボール、大地の器などを多めに採用した専用の構築を作ることで、ドラパルトexデッキに対して圧倒的な有利を築くことができます。
ただし、ドラパルトex側も対策がないわけではありません。 ジュペッタのHPは高くないため、相手のドラパルトexがバトル場のジュペッタを「ファントムダイブ」の本体ダメージ(200ダメージ)で一撃で倒し、そのままサイドレースを並ばせるプレイングをしてくる可能性があります。 こちらとしては、倒された後にすぐに次のジュペッタを育てて攻撃し続けられるよう、リカバリー手段を豊富に用意しておく必要があります。
アビスアイ山札トラッシュと大火力のメガドリスEX
鋼タイプ期待の新戦力として登場したのが「メガドリスex」です。 相手のリソースを削るコントロール戦術と、すべてのポケモンを破壊する超火力の両面を持ち合わせた、非常に面白いデザインのメガシンカexです。
相手の戦略を崩壊させる「朝掘り」
ワザ「朝掘り」は、相手に90ダメージを与えつつ、「相手の山札を上から2枚トラッシュする」という強力な追加効果を持っています。 対戦の序盤からこのワザを使い続けることで、相手がデッキに採用している重要なグッズやサポート、エネルギーなどのリソースをトラッシュに送り込み、相手の立ち回りを窮屈にさせることができます。 特に、採用枚数の限られているエーススペック(ACE SPEC)カードや、ボスの指令などをトラッシュできれば、それだけで試合の流れを大きく引き寄せることができます。
驚異のワンパン性能「マキシマムドリル」
そして、エネルギーが5個必要という非常に重い発動条件ながら、すべての敵を粉砕するワザが「マキシマムドリル」です。 その威力は「330ダメージ」に達し、現環境の主力であるリザードンexなどの超高HPの2進化exポケモンであっても、一撃で気絶させることができます。
メタングとゲノセクトexによる超高速サポート
エネルギー5個という重いコストを解決するために、同じ鋼タイプである「メタング」との組み合わせが推奨されます。 メタングの特性「メタルメーカー」は、自分の山札を上から4枚見て、その中にある鋼エネルギーを好きなだけ自分のポケモンにつけることができます。 これにより、1ターンに複数枚のエネルギーをメガドリスexに加速させることができ、早い段階での「マキシマムドリル」の起動が可能になります。 さらに、ベンチに「ゲノセクトex」を配備することで、特性を活かしてメガドリスexやメタングなどの進化パーツ、必要なトレーナーズを山札から素早く手札に加えることができるため、非常に安定した盤面構築が可能です。
アビスアイ最強の盾トリデクスと化石採掘場のシナジー
今回のパックで最も個性的なシステムを持つのが、化石から復元されるポケモン「トリデクス」です。 その驚異的な防御性能は、特定のデッキに対して「詰み」を発生させるほどの力を持っています。
2個以下のエネルギーを無効化する「太鼓の防壁」
トリデクスの持つ特性「太鼓の防壁」は、「このポケモンは、ついているエネルギーの数が2個以下の相手のポケモンから、ワザのダメージを受けない」というものです。 現在の対戦環境で活躍している強力なアタッカーの多くは、少ないエネルギーで効率よくワザを使ってきます。 例えば以下のポケモンたちです。
- ドラパルトex(炎超の2エネで起動)
- タケルライコex(闘雷の2エネで起動)
- レジドラゴVSTAR(草炎の2エネで起動)
これらのポケモンは、盤面についているエネルギーが2個以下の状態のまま攻撃してくることが非常に多いため、トリデクスに対して一切ダメージを与えることができなくなります。 相手がトリデクスを突破するためには、わざわざ必要のない3個目のエネルギーをバトルポケモンに手張りするか、エネ加速手段を余分に使う必要があるため、相手の攻撃テンポを劇的に遅らせることができます。
「化石採掘場」による展開の安定化
これまでの化石ポケモンは、「なぞの化石」というグッズを経由して場に出す必要がありました。 そのため、環境に存在するスボミーなどの「グッズロック(手札からグッズを使えなくする効果)」を押し付けられると、化石を場に出すことすらできずに負けてしまうという致命的な弱点を抱えていました。 しかし、同時に収録される新しいスタジアム「化石採掘場」が、この弱点を完全に克服しました。 「化石採掘場」の効果により、グッズロックがかかっている状態であっても、山札や手札から直接化石ポケモンをベンチに展開することができるようになり、安定性が劇的に向上しました。
モモワロウexとのいれかえシナジー
トリデクスは非常に強力な防御性能を持つ反面、逃げるエネルギーが重いため、一度バトル場に出てしまうと交代しにくいという弱点があります。 これを解決するのが「モモワロウex」です。 モモワロウexの特性「支配のくさり」を使い、ベンチの悪ポケモンとバトル場のトリデクスを入れ替えつつ毒状態にし、さらに他のいれかえ手段と組み合わせることで、トリデクスを適切なタイミングでバトル場に送り出すテクニカルなプレイングが可能になります。
アビスアイその他の注目ポケモンと既存カードとの相性
これまでに紹介したメインキャラクター以外にも、非常に面白い効果を持ったサブアタッカーやシステムポケモンが多数収録されています。
トロピウス:驚異の草タイプサーチ
トロピウスのワザ「かじつのかおり」は、自分の山札を上から6枚見て、その中からポケモンを好きなだけ選び、手札に加えることができます。 進化ポケモン、たねポケモンを問わず、制限なしで複数枚のポケモンを手札に加えられるため、草タイプを軸としたデッキや、進化ラインを多く並べる必要があるデッキの初動を強力にサポートしてくれます。
ラランテスex:回復をトリガーとする大火力
ラランテスexは、ワザ「はつらつカッター」を持っています。 基本ダメージは80ですが、「この番に、このポケモンのHPを回復していたなら、200ダメージを追加する」という非常にユニークな条件を持っています。 条件を達成すれば2エネルギーで「280ダメージ」を出すことができ、大抵のVSTARポケモンやたねexポケモンを一撃で気絶させることができます。 マシマシラの「アドレナブレイン」によるダメカン移動での自己回復や、おいしいみず、各種エネルギーによる回復効果と組み合わせることで、毎ターン280ダメージを連打する強力なアタッカーに変貌します。
ヒードラン:やけど状態を利用した絶対防御
ヒードランのワザ「ようがんウォール」は、相手に120ダメージを与えつつ、「次の相手の番、このポケモンはやけど状態のポケモンからワザのダメージを受けない」という効果を持ちます。 ワザ「こがす」などで相手を事前にやけど状態にしておくか、ヒードラン自身の他の効果でやけどを付与することで、相手からの攻撃を完全に無効化しながら戦うことができます。 コントロールデッキの新しい壁役として非常に優秀な1枚です。
アビスアイ収録カードのHPとワザダメージの数値比較
ここで、新弾「アビスアイ」に収録される主要なポケモンカードのステータスを一目で比較できるよう、分かりやすい表にまとめました。 デッキ作成時のダメージラインや耐久力の計算にぜひ役立ててください。
| ポケモン名 | タイプ | HP | 主要ワザ名 | ダメージ値 | 逃げるエネルギー | 特徴・主な役割 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| メガダークライex | 悪 | 280 | アビスアイ | 確定気絶 | 2 | たねのメガシンカex。特殊状態で即気絶 |
| メガゼラオラex | 雷 | 280 | サンダーフィスト | 60 × エネ数 | 1 | 青天井のロマン火力アタッカー |
| メガシャンデラex | 超 | 350 | ファントムメイズ | 最大330 | 3 | 相手の逃げエネを増やす極悪ロック性能 |
| ジュペッタ | 超 | 120 | 無念の怒り | 最大170 | 1 | 特性「化け隠れ」でダメカン耐性。ドラパルト特効 |
| メガドリスex | 鋼 | 280 | マキシマムドリル | 330 | 4 | 山札破壊と330ダメージの両極端アタッカー |
| トリデクス | 闘 | 160 | たいこのほうへき | 特性(防御) | 3 | 2エネ以下の相手からダメージを受けない最強の盾 |
| ラランテスex | 草 | 260 | はつらつカッター | 最大280 | 1 | 回復をトリガーに280ダメージを叩き出す |
こうして見ると、今回の「アビスアイ」のカードたちはどれも一癖ありますが、ハマれば現環境のトップデッキを容易に破壊できる強力なスペックを持っていることがよく分かりますね。
アビスアイ強力トレーナーズ・特殊エネルギー解説
ポケモンカードの対戦において、ポケモンたちの強さを引き出すのはいつだって優秀なトレーナーズや特殊エネルギーです。 「アビスアイ」には、これまでのデッキ構築に革命をもたらす強力なカードが多数収録されています。 それぞれの具体的な活用法を詳しく解説します。
アビスアイ優秀ドローサポートムクの活用法
サポート「ムク」は、手札にある不要な「非ルール(非ex)ポケモン」をトラッシュすることで、自分の手札が6枚になるように山札を引くことができる新しいドローサポートです。
既存ドローサポートとの差別化
これまでのドローサポートの定番といえば、「博士の研究」のような手札をすべてトラッシュするカードや、「ナンジャモ」のように手札をすべて山札に戻すリフレッシュ系でした。 しかし「ムク」の強みは、「手札にキープしておきたい重要なパーツ(進化後のexポケモンや、ボスの指令など)を残したまま、不要なカードだけをピンポイントで処理してドローできる」という点にあります。 非exポケモンを主体とするデッキ(お祭り音頭やジュペッタなどの構築)では、手札に余った進化前のたねポケモンを効率よくトラッシュに送りつつ、手札を補充できるため相性が抜群です。
また、キャラクターとしての「ムク」の可愛らしさは、発表時からSNS等で大きな話題となっています。 コレクション性の高いSARやSRのイラストが公開されると同時に、そのビジュアルの美しさからコレクターの間で争奪戦になることは間違いありません。 対戦での汎用性の高さも相まって、今期のトップクラスの高額当たりカードになる可能性を大いに秘めています。
アビスアイ非エク強化サポートグラジオの決戦の実用性
サポート「グラジオの決戦」は、サイドを1枚しか取られない「非exポケモン」の火力を大幅に底上げする、まさにジャイアントキリング(大物食い)を可能にするカードです。
お祭り音頭デッキとの相性と発動の難しさ
このカードは、特に「カミッチュ」をメインアタッカーとした「お祭り音頭」デッキと非常に相性が良いです。 お祭り音頭デッキは、展開力と手数の多さが強みである反面、どうしても一撃の火力不足に悩まされる場面が多々ありました。 「グラジオの決戦」を使用することで、その火力不足を綺麗に補うことができ、高HPのexポケモンに対しても互角以上に渡り合うことができるようになります。
しかし、このカードには「自分の手札が、このカード1枚のみのときにしか使えない」という非常に厳しい制約があります。 手札を常に消費しやすいようにグッズやハイパーボールを多めに採用したり、ピジョットexの「マッハサーチ」などで必要なタイミングでピンポイントで手札に加えるギミックを用意したりしないと、手札でダブついてしまい、全く使えない死に札になってしまう危険性があります。 既存の「空手王の稽古」のように、無条件でダメージをプラスできるカードの方がプレイの安定性は高いため、デッキに採用する際は慎重に枚数を調整する必要があります。
アビスアイエネルギー破壊を狙うサビ組の下っぱの脅威
コントロールデッキや妨害系のデッキを愛するプレイヤーにとって、最高のプレゼントとなるのが「サビ組の下っぱ」です。 「相手の場にあるエネルギーを1枚選び、トラッシュする」というシンプルな効果ですが、その影響力は甚大です。
バトル場・ベンチを問わない高い汎用性
従来のエネルギー破壊カードは、バトルポケモンのみを対象にすることが多かったのですが、「サビ組の下っぱ」はベンチポケモンについているエネルギーも対象に選ぶことができます。 相手がベンチで大切に育てている次のアタッカーのエネルギーを先んじて破壊することで、相手の攻撃プランを根本から崩し去ることができます。 さらに、基本エネルギーだけでなく「ダブルターボエネルギー」や後述する「ボルト雷エネルギー」といった、デッキの核となる特殊エネルギーも問題なくトラッシュできる点が極めて優秀です。 「ナンジャモ」や「ツツジ」といった強力な手札干渉カードと組み合わせて使用することで、相手の動きを完全に1ターン停止させ、形勢を逆転するチャンスを無理やり作り出すことができます。
アビスアイ水エネ一気加速を狙う霞の元気の使い道
「霞の元気」は、自分の山札から水エネルギーを最大4枚まで選び、自分のポケモン1匹に好きなようにつけることができる、超破格のエネルギー加速カードです。
デメリットをいかに軽減するか
手張り制限を無視して一気に4枚ものエネルギーを貼れるのは非常に強力ですが、「このサポートを使うと、自分の番は終わる」という強烈なデメリットが課せられています。 そのため、基本的には「攻撃できない先攻の第1ターン」に使用するか、あるいはバトル場に「トリデクス」や「ミミッキュ」といった、相手からのワザのダメージを無効化できる強力な壁ポケモンを立たせた状態で、ベンチのメインアタッカーを育てるために使用するのが基本となります。
人気キャラクター「カスミ」のコレクター相場
性能面ではやや使う場面を選ぶピーキーなカードですが、コレクター目線での価値は別格です。 ポケットモンスターシリーズを代表するヒロインの1人である「カスミ」の新規描き下ろしイラスト(SR)となれば、その可憐でビジュアルの美しい仕上がりも相まって、コレクション市場で非常に高額な取引が行われることは間違いありません。 対戦プレイヤーのみならず、コレクターの方も絶対に4枚、あるいはそれ以上の高レアリティを揃えておきたい特別な1枚です。
アビスアイ強力グッズダークベルによる混乱戦術
悪タイプデッキを握るすべてのプレイヤーが狂喜乱舞した新規グッズが、この「ダークベル」です。 お互いのバトルポケモンを「こんらん」状態にするという、一見するとお互いに痛みを伴う効果に見えます。
悪タイプ専用の一方通行妨害グッズ
しかし、このグッズには「自分のバトルポケモンが悪タイプなら、自分は混乱状態にならない」という特別なルールが設定されています。 つまり、自分が悪タイプのポケモン(メガダークライexなど)をバトル場に出している状態で使えば、実質的に「相手のバトルポケモンだけを一方的に混乱状態にする」という、非常に凶悪なノーコスト妨害グッズへと変貌します。
混乱状態にされた相手は、ワザを使うためにコインを投げる必要があり、裏が出ればワザが失敗して自分に30ダメージが返ってきます。 相手は混乱を解除するために、わざわざベンチに逃げるためのエネルギーを支払うか、「ポケモンいれかえ」などのカードを手札から消費せざるを得なくなります。 さらに、前述したメガダークライexのワザ「アビスアイ」の「相手が特殊状態なら確定きぜつ」という条件を、このグッズ1枚でノータイムで満たすことができるため、悪タイプデッキにおける必須コンボパーツとして、確実に4枚採用されるカードになるでしょう。
アビスアイ雷タイプ強化ボルト雷エネルギーのシナジー
雷タイプのポケモンに手張りすることで、そのポケモンのワザのダメージを常時「+20」してくれる、非常にシンプルな性能を持った特殊エネルギーです。
ダメージラインの底上げと過去カードとの凶悪コンボ
この「ボルト雷エネルギー」の登場により、雷タイプのポケモンのワンパンラインが劇的に向上しました。 例えば、メガゼラオラexの「サンダーフィスト」の威力を引き上げることはもちろん、過去に登場した強力なカードとの相性も抜群です。
特に注目されているのが、前回収録された「モココ」のワザ「デンジショウガイ」との組み合わせです。 元のダメージである40に、ボルト雷エネルギーを2枚貼ることで「80ダメージ」まで引き上げることができ、非exのたねポケモンを一撃で倒しながら、相手に強力な「グッズロック」を押し付け続けることができます。 また、進化ポケモンである「デンリュウ」の特性「シンクロパルス」などと組み合わせることで、相手の動きを完全に封じ込めながら、こちらは一方的に大ダメージを当て続けるロックコントロールデッキが完成します。 今後の雷タイプデッキのほぼ全てに複数枚採用される、非常に需要の高い特殊エネルギーです。
アビスアイ推奨デッキ構築と大会対策の立ち回り
それでは、これまでに紹介した「アビスアイ」の注目カードたちをふんだんに使用した、大会でそのまま勝てる攻略お墨付きの「推奨デッキ構築」をご紹介します。 今回は、新弾の主役であるメガダークライexの決定力を極限まで高めた、「メガダークライex + ダークベル 支配コントロールデッキ」の構築を考案しました。
デッキレシピ:メガダークライex + ダークベル 支配コントロールデッキ
| カード名 | 分類 | 採用枚数 | 主な役割・採用理由 |
|---|---|---|---|
| メガダークライex | ポケモン | 3枚 | メインアタッカー。「ナイトレイド」「アビスアイ」を状況に応じて使い分ける |
| アラブルタケ | ポケモン | 2枚 | 特性「おうえんラッパ」で相手をどく(特殊状態)にし、アビスアイの引き金にする |
| マシマシラ | ポケモン | 2枚 | 特性「アドレナブレイン」でダメカンを移動させ、ナイトレイドの火力を補助 |
| かがやくゲッコウガ | ポケモン | 1枚 | 特性「かくしふだ」によるドローソース。水エネルギーと合わせて奇襲も可能 |
| イキリンコex | ポケモン | 1枚 | 特性「イキリテイク」で最初の番に手札を全てトラッシュしてドロー。初動の安定 |
| ネオラントV | ポケモン | 1枚 | 特性「ルミナスサイン」で状況に応じたサポートを確実にサーチする |
| ダークベル | グッズ | 4枚 | 悪タイプ以外のバトルポケモンをこんらん状態にする。アビスアイの相棒 |
| ハイパーボール | グッズ | 4枚 | ポケモンサーチ。不要なカードをトラッシュしつつ盤面を展開 |
| ネストボール | グッズ | 4枚 | たねポケモンを確実にベンチに展開する初動の要 |
| 大地の器 | グッズ | 2枚 | 基本エネルギーを2枚サーチ。手札コストを支払いつつ安定したエネ供給 |
| ブーストエナジー古代 | ポケモンのどうぐ | 2枚 | アラブルタケを持たせることで、お互いをどくにする特性を安全に使用する |
| くさりもち | ポケモンのどうぐ | 2枚 | どく・特殊状態のポケモンのワザのダメージを+40する。ナイトレイドの火力底上げ |
| ボスの指令 | サポート | 3枚 | 相手のベンチのシステムポケモン(ラティアスexなど)を呼び出して処理する |
| ナンジャモ | サポート | 4枚 | お互いの手札を山札に戻してドローする強力な手札干渉&ドローソース |
| サビ組の下っぱ | サポート | 2枚 | 相手の場のエネルギーをトラッシュし、攻撃のテンポを崩す妨害カード |
| 悪の塔 | スタジアム | 2枚 | 悪エネルギーをトラッシュしてドローを促進する一貫性の高いスタジアム |
| 基本悪エネルギー | エネルギー | 9枚 | メガダークライexやアラブルタケのワザ、特性起動用の基本エネルギー |
| 基本超エネルギー | エネルギー | 2枚 | マシマシラの「アドレナブレイン」を起動するために必要なエネルギー |
各カードの採用理由と解説
アラブルタケ & ブーストエナジー古代
アラブルタケの特性「おうえんラッパ」は、お互いのバトルポケモンをどく状態にします。 これに「ブーストエナジー古代」を持たせることで、アラブルタケ自身は特殊状態(どく)にならず、相手だけを一方的に毒にすることができます。 この毒状態は特殊状態の扱いになるため、メガダークライexの「アビスアイ」の即死条件をいつでも満たすことができます。
マシマシラ & くさりもち
マシマシラの特性「アドレナブレイン」は、自分の場のダメカンを相手のポケモンに移し替える効果を持ちます。 これにより、自分のベンチポケモンに適度にダメカンをのせておくことで、メガダークライexの「ナイトレイド」の追加条件(ベンチにダメカンがのっているなら110ダメージ追加)を毎ターン満たしつつ、相手の盤面にダメカンを蓄積させていくことができます。 さらに「くさりもち」をメガダークライexに持たせれば、毒状態でのバトルを有利に進め、最大260ダメージ以上の高火力を手軽に連打することができます。
大会で勝つためのプレイングと立ち回り
序盤(1〜2ターン目)の立ち回り
このデッキの強みは、メガダークライexがたねポケモンである点です。 1ターン目には「ネストボール」や「イキリンコex」の特性をフル活用し、バトル場またはベンチにメガダークライexを並べ、ベンチにアラブルタケとマシマシラを展開します。 大地の器や手張りで、メガダークライexに悪エネルギーを貼っていきましょう。 先攻を取った場合は2ターン目から「ナイトレイド」を使い、相手のたねexポケモンやシステムポケモンを積極的に攻撃してサイドを先取します。
中盤の立ち回り
相手が2進化exポケモン(リザードンexやドラパルトexなど)を場に完成させてきたら、ここからが「アビスアイ」の出番です。 「ダークベル」を手札から使用するか、アラブルタケの「おうえんラッパ」を使って相手を特殊状態(こんらん、またはどく)にします。 その後、メガダークライexのワザ「アビスアイ」を宣言し、相手の強力な主力ポケモンを一撃で気絶させ、サイドを一気に2枚〜3枚獲得して試合の主導権を完全に握ります。 相手が「ラティアスex」をベンチに出してきて逃げエネコントロールや状態異常を対策しようとした場合は、「ボスの指令」を最優先で使用し、ラティアスexを真っ先にメガダークライexの「ナイトレイド」で処理するプレイングを徹底してください。
終盤の立ち回り
こちらのメガダークライexが倒された場合、相手にサイドを3枚取られてしまうため、サイドレースの管理が極めて重要になります。 最後の詰めとして、相手の手札が少ないタイミングで「ナンジャモ」を使用し、さらに「サビ組の下っぱ」を組み合わせて相手の場のエネルギーをトラッシュします。 相手のバトルポケモンを「ダークベル」で混乱にさせながら、こちらのベンチで2体目のメガダークライexを育成する時間を稼ぎ、確実に勝利へのサイドを取り切る盤面を作り上げましょう。
まとめ
今回の最新拡張パック「アビスアイ」の攻略レビューはいかがでしたでしょうか。
新ギミック「メガシンカex」の圧倒的なパワーを持つメガダークライexやメガゼラオラex、そしてそれらを強力にサポートするダークベルやボルト雷エネルギーの登場によって、今後の対戦環境はよりスピーディーで、かつ一瞬の油断も許されないエキサイティングなものへと変化していくことは間違いありません。
プレイヤーの皆さんにとっては、メガシャンデラexやトリデクス、さらには特性「化け隠れ」を持つジュペッタなど、相手の動きを制限するコントロールデッキやメタデッキが多数開発され、デッキ構築の幅が非常に広がる楽しいシーズンになりますね。 また、コレクターの皆さんにとっても、ムクやカスミ(霞の元気)といった非常にビジュアルの美しい、コレクター人気の高いカードたちが多数収録されているため、開封する楽しさやカードを集める喜びが非常に大きい魅力的なパックとなっています。
ぜひこの記事でご紹介したカードの特徴や、おすすめの「メガダークライexデッキ」の構築を参考にして、新弾「アビスアイ」を心ゆくまで楽しんでくださいね。 大会で皆さんが大活躍できることを、心から応援しています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 また次回の攻略レビューでお会いしましょう。 皆様のポケカライフが、より素晴らしいものになりますように。
























