編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、5月22日発売の新弾「アビスアイ」に収録される「ばけがくれ」デッキの実力や、環境上位デッキとの相性が気になっていると思います。 新しい特性を持ったポケモンたちが、実際の対戦環境でどれほど通用するのか、気になって夜も眠れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、実際に環境でよく見る4つの強力なデッキと計16戦の検証を行い、そのリアルな戦績とプレイングのコツをギュッとまとめました。 この記事を読み終える頃には、「ばけがくれ」デッキの回し方や各対面への相性に関する疑問が解決しているはずです。
- アビスアイ収録カードの強力な特性
- トラッシュを利用した高火力コンボ
- 環境デッキ4種とのリアルな勝敗データ
- マシマシラ対策など実戦向け構築案
それでは解説していきます。
アビスアイ収録:「ばけがくれ」デッキの基本戦術と魅力
アビスアイ注目:特性「ばけがくれ」の強力な効果
拡張パック「アビスアイ」に収録され、現在プレイヤー界隈で大きな話題を呼んでいるのが、特性「ばけがくれ」を持つポケモンたちです。 この特性の最大の魅力は、相手の技や特性の効果を一切受けないという驚異的な耐性にあります。
現在のポケモンカード環境では、ベンチにいるポケモンにダメカンを乗せてきたり、状態異常にしてきたりと、単純なダメージ計算以外の厄介な効果を持つ技が非常に多く存在しています。 例えば、ドラパルトEXの「ファントムダイブ」によるベンチへのダメカンばらまきや、強力な特性による強制的な効果など、これまでのデッキでは対策が難しかった動きを完全にシャットアウトできるのが「ばけがくれ」の強みです。
HPの数値自体はそこまで高くないポケモンが多いものの、この特性のおかげで相手の絡め手を無効化できるため、場持ちが非常に良く、自分のペースで試合を展開しやすくなります。 相手がベンチ狙撃を得意とするデッキであればあるほど、この特性の厄介さに頭を抱えることになるでしょう。
純粋なダメージ勝負に持ち込めるため、計算が狂いにくく、初心者から上級者まで扱いやすいポテンシャルを秘めています。
ばけがくれ戦術:トラッシュを活用する独自ギミック
「ばけがくれ」デッキの戦い方は、ただ特性で守るだけではなく、トラッシュをリソースとして最大限に活用する点にあります。 このデッキの根幹を成すのは、トラッシュに「ばけがくれ」の特性を持つポケモンが存在すればするほど、自身が使える技の威力や効果が飛躍的に高まっていくという特殊なギミックです。
序盤はあえて自分のポケモンをトラッシュに送り込み、中盤以降の爆発力に備えるという、少しトリッキーで計算されたプレイングが求められます。 例えば、エーススペックの「パーフェクトミキサー」を使って山札から直接トラッシュに送り込んだり、手札をトラッシュするサポートカードを駆使したりして、いかに早く条件を満たすかが勝負の分かれ目となります。
トラッシュにカードを送る行為は一見するとディスアドバンテージに思えるかもしれませんが、このデッキにおいては最強の攻撃準備なのです。 試合の進行とともにトラッシュが肥え、終盤に向けて火力が青天井に伸びていく感覚は、使っていて非常に爽快感があります。
相手からすれば、トラッシュの枚数が増えるたびにプレッシャーが大きくなるため、見えない圧力をかけ続けることができるのもこの戦術の面白いところです。
アビスアイ必須枠:序盤を支えるヤバソチャの役割
デッキの序盤から中盤にかけて、盤面をコントロールする重要な役割を担うのがヤバソチャです。 ヤバソチャの技「まっちゃスピン」は、トラッシュにある「ばけがくれ」ポケモンの数に応じて、相手のポケモン全員にダメカンをばらまくという非常に強力な効果を持っています。
トラッシュに10枚以上の対象カードがあれば、相手のポケモン全員にダメカンを4個ずつ乗せるなど、広範囲にわたって甚大な被害を与えることが可能です。 この技の優秀な点は、相手のバトルポケモンだけでなく、ベンチで育成中のポケモンや、システムとして置かれているポケモンにも等しくプレッシャーをかけられることです。
特に、HPの低い進化前のたねポケモンなどは、「まっちゃスピン」を数回宣言するだけで一掃できる可能性も秘めています。 また、テラスタルのポケモンであってもベンチにいる限りダメカンを乗せることができるため、相手の盤面形成を大きく遅らせることができます。
序盤から中盤にかけてこの技で相手の場全体を疲弊させ、後述するフィニッシャーへの布石を打つのが、ヤバソチャに与えられた最大の使命と言えるでしょう。
ばけがくれアタッカー:ダダリンの驚異的な突破力
中盤において、相手の大型ポケモンをワンパンで沈める役割を持つのがダダリンです。 ダダリンの技「むねのいかり」は、トラッシュに「ばけがくれ」を持つポケモンが4枚以上あるだけで、通常のダメージに加えて大幅な追加ダメージを叩き出します。
条件を満たせば170ダメージといった中打点をコンスタントに出せるようになり、弱点を突けば340ダメージという、どんなEXポケモンでも一撃で粉砕できるほどの圧倒的な火力を誇ります。 特に、闘タイプのポケモンが多い環境においては、ダダリンの存在が非常に大きく、相手のエースポケモンを出落ちさせるほどの制圧力を発揮します。
エネルギーの要求も比較的軽いため、奇襲性も高く、相手が油断して前に出てきた大型ポケモンをカウンターで狩り取るといった動きが得意です。 「まっちゃスピン」で削った後のトドメとしても優秀であり、状況に応じてヤバソチャとダダリンを使い分けることで、より柔軟で隙のない戦術を組み立てることができます。
アビスアイ切り札:終盤を制するミカルゲの猛攻
試合の最終盤、相手の希望を完全に打ち砕く絶対的なフィニッシャーとなるのがミカルゲです。 ミカルゲの技「たましいエンド」は、これまでにヤバソチャなどで相手の場にばらまいてきたダメカンを「4倍」にするという、規格外の破壊力を持っています。
例えば、あらかじめダメカンが4個(40ダメージ)乗っているポケモンがいれば、それが一気に16個(160ダメージ)に膨れ上がり、12個乗っていれば48個という途方もない数字になります。 この技の恐ろしいところは、条件さえ整えば相手の大型ポケモンを複数体同時に気絶させ、一気にサイドを3〜4枚取り切って大逆転勝利を収めることができる点です。
対戦相手は、自分のポケモンに乗っているダメカンがいつ致命傷に変わるか分からないという恐怖と戦いながらプレイしなければなりません。 トラッシュの「ばけがくれ」ポケモンの枚数を管理し、適切なタイミングで「たましいエンド」を宣言することが、このデッキを使いこなす上での最大の醍醐味と言えます。
ばけがくれ構築:サポートカードによる安定化
このデッキをより安定して回すためには、トラッシュを肥やすためのサポートカードの存在が不可欠です。 特に、自分の手札からルールを持たないポケモンをトラッシュして、その枚数に応じてドローできるサポートは、このデッキのエンジンとして非常に重宝します。
手札にある「ばけがくれ」ポケモンを能動的にトラッシュに送り込みながら、次の展開に必要なカードを引き込めるため、一切の無駄がありません。 また、グッズの「ポケギア3.0」や「ポケパッド」などを活用して、必要なタイミングで確実にサポートに触れるような構築を心がけることが大切です。
さらに、バトル場とベンチをスムーズに入れ替えるためのカードも重要で、状態異常への対策や、最適なアタッカーを素早く前に出すための工夫が求められます。 トラッシュの管理、山札の圧縮、そして盤面の状況判断と、考えるべきことは多いですが、それらをサポートカードでいかに補うかが、勝率を安定させるための鍵となります。
アビスアイの脅威:サイド落ちという最大の敵
非常に強力なギミックを持つ「ばけがくれ」デッキですが、明確な弱点として「サイド落ち」のリスクが挙げられます。 トラッシュに「ばけがくれ」を持つポケモンを大量に要求する性質上、デッキの中にそれらのカードがどれだけ残っているかが非常に重要になります。
もし、対戦の準備段階でサイドに「ばけがくれ」ポケモンが3枚も4枚も落ちてしまっていた場合、いくら山札を掘り進めてもトラッシュの枚数が足りず、十分な火力を出せないまま押し切られてしまう危険性があります。 今回の検証プレイの中でも、サイドに重要なカードが偏ってしまったために、ミカルゲの技が使えず敗北してしまうというシーンが見受けられました。
そのため、構築の段階で「ヒスイのヘビーボール」のようなサイド落ちを確認して救出できるカードの採用はほぼ必須と言えるでしょう。 また、自分のサイドを自ら手札に加えることができる特殊なカードや、サイドを取るペースを早めるための工夫など、運の要素をできるだけ排除する構築力が試されるデッキでもあります。
環境デッキ4種との相性検証|ばけがくれデッキの立ち位置
今回のレビューでは、環境で猛威を振るっている4つの強力なデッキを相手に、それぞれ4戦ずつ、合計16戦の徹底検証を行いました。 理論上は強い特性も、実際の対戦環境でどのような結果をもたらすのか、包み隠さずお伝えします。
まずは、全体の検証結果を表にまとめましたのでご覧ください。
| 対戦相手のデッキ名 | 勝敗結果 | 相性評価 | 備考 |
|---|---|---|---|
| タケルライコEX | 1勝3敗 | 不利 | 回復ギミックとベンチ退場が厳しい |
| NのゾロアークEX | 1勝3敗 | 不利 | マシマシラの回復とサイド複数取りが痛手 |
| メガルカリオEX | 4勝0敗 | 有利 | 弱点を突けるため圧倒的に立ち回りやすい |
| ドラパルトEX | 2勝2敗 | 互角 | 特性で防げるが、マシマシラの有無で変動 |
環境相性:vsタケルライコEXとの厳しい戦い
ゼロの大空洞ギミックへの対策と困難さ
タケルライコEXデッキとの対面は、1勝3敗と大きく負け越す結果となり、非常に厳しい相性であることが浮き彫りになりました。 その最大の要因は、相手が採用しているスタジアム「ゼロの大空洞」と、パオジアンなどを組み合わせたベンチ退場ギミックにあります。
こちらのデッキは、ヤバソチャの「まっちゃスピン」で相手の場全体にダメカンをばらまき、時間をかけて蓄積させた後にミカルゲで仕留めるという戦術をとります。 しかし、相手はダメカンが大量に乗ったポケモンを「ゼロの大空洞」の効果などでトラッシュに退場させてしまうため、せっかく蓄積させたダメージが全て無に帰してしまうのです。
これによってミカルゲの「たましいエンド」の標的がいなくなり、こちらのサイドレースのプランが根底から崩れ去ってしまいます。 対策としては、相手が退場させる前に特定のポケモンを「ボスの指令」などで呼び出して確実に仕留めるか、相手のスタジアムを常に割り続ける必要がありますが、要求値が高く、実戦ではかなり苦しい展開を強いられました。
マシマシラによるダメカン管理の脅威
タケルライコEXデッキに入っている「マシマシラ」の存在も、こちらにとって絶望的な脅威となります。 マシマシラの特性「アドレナブレイン」は、自分に乗っているダメカンを相手のポケモンに乗せ替えることができるという、実質的な回復効果を持っています。
「ばけがくれ」の特性によって、こちらのポケモンにダメカンが乗せ替えられることは防げるのですが、問題は「相手のダメカンが場から消えてしまう」という事実に変わりはない点です。 ヤバソチャで必死にばらまいたダメカンを、毎ターンのようにマシマシラに消されてしまっては、ミカルゲの圏内に入れることが一生できません。
さらに、相手は豊富なエネルギー加速手段を持っているため、こちらが足踏みしている間にタケルライコEXの圧倒的な火力で次々とこちらのポケモンをなぎ倒してきます。 相手の逃げづらいポケモンを呼び出して足止めしようにも、入れ替え手段が豊富に採用されているため通用せず、スピードと回復力の両面で圧倒されてしまうのが不利な理由です。
環境相性:vsNのゾロアークEXとの苦しい攻防
Nのヒヒダルマの圧倒的火力とプレッシャー
NのゾロアークEXを中心としたデッキとの対面も、1勝3敗と厳しい結果に終わりました。 このデッキで最も警戒すべきは、圧倒的な単体火力を誇る「Nのヒヒダルマ」の存在です。
Nのヒヒダルマの技「ヒダルマキャノン」は、こちらのメインアタッカーを一撃で吹き飛ばすだけの破壊力を持っており、試合のテンポを一気に相手に引き寄せられてしまいます。 この技が飛んでくるだけで、勝負の決着が1ターン分早まってしまうほどの脅威であり、常に盤面にプレッシャーをかけられ続けることになります。
さらに、NのゾロアークEX自体も非常にトリッキーな動きをしてくるため、こちらがターゲットを絞りづらく、ダメカンを効果的に蓄積させることが難しいという問題がありました。 相手のベンチ展開がスムーズに進んでしまうと、手がつけられない状態になるため、序盤からいかに相手の展開を阻害できるかが鍵となりますが、なかなか思い通りにはいきませんでした。
シェイミの管理とアドレナブレインの攻防
この対面をさらに難しくしているのが、サポートポケモンとして採用せざるを得ない「シェイミ」の存在です。 このデッキを円滑に回すためには、手札補充などの役割でシェイミをベンチに出す必要がありますが、シェイミは「ばけがくれ」の特性を持っていません。
そのため、相手のマシマシラの特性「アドレナブレイン」の格好の標的となってしまうのです。 相手はマシマシラを使って、自身のダメカンを回復しながら、こちらの無防備なシェイミにダメカンを蓄積させてきます。
結果として、メインアタッカーが技で倒されるだけでなく、ベンチのシェイミもダメカンで気絶させられ、1ターンにサイドを複数枚取られてしまうという最悪の展開が頻発しました。 シェイミを出さなければデッキが回らず、出せばサイドを献上してしまうというジレンマに陥るため、マシマシラが採用されているデッキ全般に対して、構造的な弱点を抱えていることが明らかになりました。
環境相性:vsメガルカリオEXでの圧倒的優位
闘抵抗と弱点を突くダダリンの大活躍
これまでの苦戦が嘘のように、メガルカリオEXデッキとの対面では4勝0敗という完全勝利を収めることができました。 このマッチアップにおいて最大の勝因となったのは、環境に刺さるダダリンの存在と、タイプ相性の有利さです。
メガルカリオEXは闘タイプの強力なポケモンですが、ダダリンは超タイプなどの技を持つため、弱点を突くことができます。 ダダリンの「むねのいかり」は、トラッシュの条件さえ満たせば、弱点込みで340ダメージという法外な数値を叩き出すため、相手の誇るエースポケモンをやすやすとワンパンで沈めることができました。
相手がメガルカリオEXをバトル場に出すことを躊躇するほどの影響力があり、序盤から完全にこちらのペースで試合をコントロールすることが可能です。 相手の切り札を封じ込めることができるという点において、この対面は非常に気が楽にプレイできました。
有利対面における理想的な盤面形成
メガルカリオEXデッキは、ソルロックやルナトーンといったポケモンを展開してエネルギーを加速してきますが、それらのHPは総じて低めです。 そのため、ヤバソチャの「まっちゃスピン」が面白いように刺さり、ベンチのシステムポケモンたちをまとめて一掃する理想的な展開を作ることができました。
また、こちらの「ばけがくれ」ポケモンは闘タイプに対する抵抗力を持っているカードが多く、相手の攻撃を耐えやすいという耐久面でのメリットも大きく働きました。 相手が「パワープロテイン」などの火力増強カードを何枚も使わなければこちらを倒せない状況を作り出せるため、リソースの消耗戦に持ち込んでも圧倒的に有利です。
相手がエースで攻めてくればダダリンで迎撃し、小型で攻めてくればヤバソチャで一掃するという、付け入る隙を与えない完璧な立ち回りが可能な、まさに「お得意様」と言える対面でした。
環境相性:vsドラパルトEXとの熱いシーソーゲーム
ファントムダイブを完全無効化する強み
現環境でトップクラスの使用率を誇るドラパルトEXデッキとの対面は、2勝2敗の全くの互角という結果になりました。 ドラパルトEXの最大の武器は、バトルポケモンにダメージを与えつつベンチにダメカンを6個もばらまく「ファントムダイブ」ですが、「ばけがくれ」はこの効果を完全に無効化します。
相手のメインウェポンの一つを腐らせることができるため、ベンチのシステムポケモンが不用意に倒される心配がなく、じっくりとトラッシュを肥やす準備に専念できました。 また、ヨノワールなどが持つ強力な特性「カースドボム」によるダメカンの強制配置も受け付けないため、相手の計算を大きく狂わせることが可能です。
相手が1匹ずつしかポケモンを倒せない間に、こちらはヤバソチャで着実にダメカンを蓄積させることができるため、試合の中盤まではこちらが主導権を握る展開が多く見られました。
マシマシラの有無による勝率の激しい変動
特性で有利に立てる一方で、この対面でも勝敗を分けたのは、やはり「マシマシラ」の存在でした。 ドラパルトEX側にマシマシラと悪エネルギーがスムーズに供給された試合では、こちらがばらまいたダメカンを次々と回復され、最終的にミカルゲの圏内から逃れられてしまうパターンに陥りました。
特に、相手のベンチに進化前の「ドロンチ」などが複数並んでいる状況では、それらを同時に仕留めたいのですが、マシマシラによるダメカンの移動がそのプランを阻みます。 逆に、相手のマシマシラの展開が遅れたり、こちらが先に「ボスの指令」などでマシマシラを処理できた試合では、ダメカンがそのまま蓄積し、ミカルゲの「たましいエンド」でドラパルトEXやドロンチをまとめて気絶させて勝利を掴むことができました。
マシマシラという天敵をいかに対処するかが、この互角の相性を勝ち越すための最大のポイントになると断言できます。
アビスアイ攻略:ばけがくれデッキの構築改善案
パーフェクトミキサーかアンフェアスタンプか
今回の検証では、エーススペックとしてトラッシュを肥やすことに特化した「パーフェクトミキサー」を採用してプレイしました。 序盤の安定感という点では非常に優れており、早い段階でヤバソチャやダダリンをフルパワーで動かせるメリットは大きかったと言えます。
しかし、タケルライコEXやNのゾロアークEXといった、圧倒的なスピードと制圧力を持つデッキに対しては、手札干渉の手段が不足していると感じる場面が多々ありました。 相手が自由に手札を整えて理想的な盤面を作ってしまうため、こちらがダメカンを乗せても簡単に解決されてしまうのです。
この課題を克服するためには、エーススペックの枠を「アンフェアスタンプ」に変更することを強くおすすめします。 自分のポケモンが倒された返しに相手の手札を極端に減らし、相手の動きを鈍らせている間に「まっちゃスピン」でダメカンを蓄積させるプランの方が、現代の高速環境には合っていると考えられます。
安定を捨てることにはなりますが、上位デッキに勝つためのポテンシャルは確実に引き上げられるはずです。
致命的なサイド落ちをケアするカードの採用
検証結果でも触れた通り、このデッキにとって「ばけがくれ」を持つポケモンのサイド落ちは、試合の勝敗に直結する死活問題です。 トラッシュにカードが足りなければミカルゲがただの置物になり、ヤバソチャの火力も半減してしまいます。
この致命的な弱点をカバーするために、構築には細心の注意を払う必要があります。 定番の「ヒスイのヘビーボール」による救出はもちろんのこと、サイドのカードを強制的に入れ替えることができる「とりかえチケット」などの採用を検討すべきです。
「とりかえチケット」があれば、サイドに落ちてしまった重要なポケモンを手札に戻し、そのままパーフェクトミキサーなどのコストにしてトラッシュに送り込むという、無駄のないリカバリーが可能になります。 デッキの枠を割いてでも、事故率を下げるための工夫を取り入れることが、長丁場の大会などで勝ち切るためには必須の要素となります。
マシマシラという天敵に対するメタカードの検討
4つのデッキとの対戦を通して、このデッキの明確な天敵が「マシマシラ」と「退場ギミック」であることが浮き彫りになりました。 特にマシマシラは、こちらの戦術の核である「ダメカンの蓄積」を根底から否定してくるため、何らかの対策カードを用意しなければ勝ち上がることは困難です。
対策の一つとして考えられるのが、特性によって相手のVやEXポケモンからのダメージを防ぎつつ、ダメカンを乗せる技を持つ「ミミッキュ」の採用です。 ミミッキュを壁として前に立たせながら、裏でじっくりとトラッシュを肥やし、相手の動きが止まった隙を突いて攻勢に出るというプランが考えられます。
ただし、ミミッキュ自身は「ばけがくれ」を持っていないため、ドラパルトEXのファントムダイブなどの効果ダメージには弱く、相手のデッキを見極めて慎重に場に出す必要があります。 マシマシラをピンポイントで止める特性を持つポケモンや、相手の特性自体を消してしまうようなカードを環境に合わせて採用していく柔軟性が求められます。
まとめ
ここまで、拡張パック「アビスアイ」に収録される「ばけがくれ」デッキについて、その特徴や環境上位デッキとの相性を徹底的にレビューしてきました。 相手の効果を全く受け付けない「ばけがくれ」の特性は、間違いなく現環境において独自の強みを持っており、ファントムダイブのような強力な効果に対して強く出られるのは大きな魅力です。
また、トラッシュの枚数を管理して火力を上げていくギミックは、使っていて非常に楽しく、ミカルゲの「たましいエンド」で一気にサイドを取り切った時の快感は他のデッキでは味わえません。 しかし、検証結果からも分かる通り、ダメカンを操作してくるマシマシラや、手負いのポケモンを退場させるギミックに対しては明確な不利がついており、環境トップに食い込むためには構築やプレイングにさらなる工夫が必要です。
エーススペックの選択やサイド落ち対策、そしてメタカードの採用など、環境に合わせてチューニングを繰り返すことで、大化けする可能性を秘めたスルメデッキと言えるでしょう。 5月22日の発売に向けて、ぜひこの記事を参考にプロキシなどで回してみて、あなただけの最強の「ばけがくれ」デッキを作り上げてみてください。
























