編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2026年5月に発売される『FORZA HORIZON 6』でのドリフト時のコントローラーの操作のコツや、姿勢維持の方法が気になっていると思います。
日本を舞台とした最新作の峠道を華麗に駆け抜けるためのテクニックは、事前にしっかりと予習しておきたい事項です。
この記事を読み終える頃には、コントローラー操作におけるドリフトの疑問や姿勢維持の悩みが解決しているはずです。
- ドリフト成功の鍵はアシスト設定の解除とマニュアル操作への移行
- コーナー進入時のきっかけ作りはサイドブレーキではなくパワースライドを意識
- スロットル開度とカウンターステアの絶妙なバランスによる姿勢維持
- 基礎的な定常円旋回から始め日本の峠道へとステップアップする段階的な練習法
それでは解説していきます。
事前準備 : FORZA HORIZON 6+コントローラー環境の構築
ドリフト技術を習得する前に、まずはゲーム内の設定や環境を整えることが不可欠です。
特にコントローラーでの操作において、初期設定のままでは意図した挙動を引き出すことは困難です。
車両の性能を限界まで引き出し、横滑り状態をコントロールするための準備項目を詳しく解説するレビューとなります。
アシスト機能の解除 : FORZA+設定
トラクションコントロールとスタビリティコントロールの解除
ドリフトを成功させるための大前提として、車両の挙動を安定させるアシスト機能をオフにする必要があります。
トラクションコントロールが有効な状態では、タイヤの空転が検知されると自動的にエンジン出力が制限されてしまいます。
これではドリフトに不可欠な後輪のホイールスピンを持続することができません。
また、スタビリティコントロールは車体の横滑りそのものを防ごうとするシステムです。
意図的に車体を滑らせるドリフトにおいて、この機能は操作の大きな妨げとなるため、必ずオフに設定してください。
ステアリングとブレーキのアシスト設定の最適解
ステアリングのアシスト設定は「スタンダード」を推奨します。
「シミュレーション」に設定すると挙動が非常にシビアになり、コントローラーの短いストロークではリカバリーが難しくなります。
初心者のうちはスタンダード設定で、車両の穏やかな応答性に慣れることが上達の近道です。
アンチロックブレーキシステム(ABS)に関しては、プレイスタイルによって好みが分かれます。
最初はオンのままでもドリフトの練習は十分に可能ですが、上達に従ってオフにすることも検討してください。
ABSのオンオフがもたらす荷重移動への影響
ABSをオフにすると、ブレーキを強く踏みすぎた際にタイヤがロックし、そのまま滑っていく状態を作り出せます。
これはドリフトのきっかけ作りにおいて、非常に有効な手段となる場合があります。
フロントタイヤを意図的にロックさせることで荷重を前方に移動させ、リアタイヤのグリップを抜くことができるからです。
コントローラーの左トリガーの引き具合でタイヤのロック寸前を維持する技術が必要になります。
指先の繊細なコントロールが求められますが、習得できれば姿勢維持の自由度が格段に上がります。
| アシスト設定項目 | ドリフト時の推奨設定 | 挙動への影響度 |
|---|---|---|
| トラクションコントロール | オフ | 高(ホイールスピンの維持を阻害) |
| スタビリティコントロール | オフ | 高(車体の横滑りを強制的に防ぐ) |
| ステアリング | スタンダード | 中(シミュレーションは操作が過敏) |
| ABS | 任意(慣れたらオフ) | 中(荷重移動の自由度に直結) |
| シフト操作 | マニュアル | 極めて高(意図したギアを維持) |
マニュアル操作の導入 : コントローラー+操作
オートマチックからの脱却とギア固定の恩恵
ドリフト中の姿勢維持において、エンジンの回転数を一定に保つことは非常に重要です。
オートマチック(AT)設定の場合、ホイールスピンが発生した際にシステムが勝手にシフトアップしてしまい、失速する原因となります。
そのため、必ずマニュアル(MT)操作へ移行し、任意のギアに固定して走る技術を身につけてください。
特定のコーナーに対して「ここは3速で進入する」と決めることで、毎回安定したパワーバンドでドリフトを開始できます。
ギアが固定されている安心感が、ステアリングとアクセル操作への集中力を高めてくれます。
クラッチ操作の有無による挙動の違いとクラッチ蹴り
マニュアル操作に慣れてきたら、マニュアル(クラッチあり)の操作にも挑戦する価値があります。
クラッチ機能を使用することで、「クラッチ蹴り」と呼ばれるテクニックが可能になります。
これは、ドリフト中に回転数が落ちて失速しそうになった際、一瞬だけクラッチを切ってエンジン回転数を上げ、再度繋ぐことで後輪の空転を復活させる技術です。
コントローラーのボタン配置を工夫する必要がありますが、姿勢維持の幅が大きく広がります。
特に低排気量の車両では、このクラッチ蹴りが必須のテクニックとなります。
コントローラーのボタン配置の推奨セッティング
マニュアル(クラッチあり)で操作する場合、デフォルトのボタン配置では指が足りなくなることがあります。
おすすめは、シフトアップをBボタン、シフトダウンをXボタンに配置し、クラッチをAボタンに設定するレイアウトです。
これにより、親指の腹でAボタン(クラッチ)を押しながら、第一関節付近でBボタンやXボタン(シフト)を同時に押すことが可能になります。
特殊な持ち方をしなくても、素早いシフトチェンジとクラッチ操作が両立できます。
設定画面から自分にとって最も操作しやすい独自のキーバインドを探求してみてください。
適切な車両とチューニング : FORZA HORIZON 6+車両選び
初心者はフォーミュラドリフト車両が推奨される理由
これから練習を始める段階であれば、ゲーム内に用意されている「フォーミュラドリフト」仕様の車両を選ぶのが最も効率的です。
これらの車両は、最初からドリフトに最適な足回りのセッティングが施されており、圧倒的なステアリングの切れ角を持っています。
スピンアウトしにくく、深いアングルを維持したまま走行できるため、コントローラー操作の感覚を掴むのに最適です。
細かいチューニングの知識がなくても、すぐに実践的な練習に移行できます。
おすすめの市販車と必須のアップグレード
市販車から自分好みの車両を組み上げたい場合は、日本のJDMクラシックカーなどの後輪駆動(FR)車を選択します。
例えばGRスープラなどは、初期投資も少なくドリフト車両のベースとして非常に優秀です。
最初に導入すべきは「ドリフトサスペンション」のアップグレードです。
これによりステアリングの切れ角が大幅に増加し、深い角度のドリフトを維持できるようになります。
また、エンジンパワーが不足しているとドリフトの飛距離が伸びないため、エンジンスワップや過給機を装着して十分な馬力を確保してください。
駆動方式による姿勢維持のアプローチの違い
ドリフトといえば後輪駆動(FR)が王道ですが、四輪駆動(AWD)でドリフトを楽しむプレイスタイルも存在します。
AWD車両は前輪にも駆動力が伝わるため、深いアングルをつけてもスピンしにくく、驚異的な速度でコーナーを駆け抜けることができます。
しかし、FR車のような美しい姿勢維持や、アクセルワークによる繊細な角度調整は少し難しくなります。
初心者はまずFR車でリアタイヤが滑り出す感覚と、カウンターを当てる基礎を学ぶことを強く推奨します。
基礎が固まってから、ハイスピードなAWDドリフトに挑戦する方が上達が早くなります。
コントローラーのデッドゾーン調整 : コントローラー+詳細設定
ステアリング軸のデッドゾーン最適化による俊敏な操作
コントローラーでの緻密なカウンターステアを実現するために、詳細設定からデッドゾーンの数値を調整します。
ステアリング軸のデッドゾーン内側を「0」から「1」付近に設定することで、スティックを少し傾けただけで即座にステアリングが反応するようになります。
また、デッドゾーン外側の数値を下げることで、スティックを最後まで倒しきらなくてもフルステア状態を作り出すことが可能です。
これにより、ドリフト中の素早い振り返しや、姿勢維持のための細かな修正が容易になります。
設定を少しずつ変更しながら、自分の指先の感覚に最もフィットする数値を見つけてください。
アクセルとブレーキの遊びを無くす設定
アクセルトリガーとブレーキトリガーのデッドゾーンも同様に調整が必要です。
トリガーを少し押し込んだだけで瞬時にエンジンが吹け上がるように、内側のデッドゾーンを最小値に設定します。
ドリフトの姿勢維持には、ミリ単位のスロットルコントロールが要求されます。
遊びの部分を排除することで、プレイヤーの指先の感覚がダイレクトに車両の挙動へと反映されます。
より精密なドリフトコントロールが実現し、長距離の姿勢維持が楽になります。
振動フィードバックから読み取るタイヤの限界点
コントローラーの振動機能(インパルストリガーなど)は、路面状況やタイヤのグリップ状態を把握するための重要な情報源です。
リアタイヤが滑り始めるとトリガーに細かい振動が伝わり、グリップを失う限界点を指先で感じ取ることができます。
ドリフト中はこの振動を常に意識し、振動が強くなりすぎたらアクセルを抜くなどの判断材料にしてください。
視覚情報だけでなく、触覚からも車両のステータスを読み取ることで、より安定したコントロールが可能になります。
もし振動が強すぎて操作の邪魔になる場合は、設定で振動の強度を少し下げることも有効です。
練習場所の選定 : FORZA HORIZON 6+マップ
ロータリーを活用した定常円旋回の基礎練習
操作の基本を学ぶためには、障害物が少なく路面が平坦な場所を選ぶ必要があります。
マップ上に存在するオートショー周辺のロータリーや、広大な駐車場などが初期の練習に最適です。
まずはパイロンや中央の円形地帯を目標にして、その周囲をぐるぐると滑り続ける「定常円旋回」の練習を行います。
ここでアクセル開度とカウンターステアのバランス、すなわち「釣り合い」の感覚を徹底的に指先に覚え込ませます。
この基礎練習を怠ると、コースに出た際に全く姿勢を維持できなくなります。
大きなRを持つ外周道路でのアングル維持
定常円旋回で車をコントロールできるようになったら、次は高速道路のインターチェンジや外周道路での練習に移行します。
日本の峠道は道幅が狭くコーナーの曲率(R)が複雑に変化するため、初心者には難易度が高すぎます。
外周道路のようなRが一定で緩やかなコーナーであれば、長時間のドリフト姿勢を維持する練習に集中できます。
浅い角度から徐々に深い角度へとアングルを変化させながら、安定して周回できる速度域を探り当ててください。
この段階で、スキルポイントが連続して溜まっていく楽しさを実感できるはずです。
日本のマップ特有の埠頭エリアでの8の字練習
『FORZA HORIZON 6』で再現された日本のマップには、工業地帯や埠頭といったドリフトに最適なロケーションが存在します。
広大なアスファルトの敷地内にコンテナが配置されたエリアは、実践的な練習場として非常に優秀です。
コンテナをパイロン代わりに見立てて、左右に連続して車体を振り回す「8の字旋回」の練習を行ってください。
ここでは、後述する「振り返し」のタイミングと、荷重移動の感覚を養うことができます。
実際の峠道に挑む前の、総仕上げの練習場所として活用してください。
キャンバーと空気圧の調整 : FORZA+チューニング
フロントとリアのキャンバー角の違いがもたらす効果
車両のセッティングにおいて、キャンバー角の調整はドリフトのしやすさに直結します。
フロントのキャンバー角はネガティブ(ハの字)方向に設定し、ステアリングを切った際のフロントタイヤの接地面積を増やして応答性を高めます。
一方でリアのキャンバー角は、フロントよりも少し起こし気味(ゼロに近いネガティブ)に設定します。
これにより、ドリフト中のリアタイヤのトラクションを確保し、車が前に進む力を維持しやすくなります。
極端なネガティブキャンバーは見た目は良いですが、コントロールが難しくなるため注意が必要です。
タイヤ空気圧によるグリップ力の意図的な制御
タイヤの空気圧調整も、姿勢維持を容易にするための重要なファクターです。
後輪のグリップが強すぎてドリフトが途切れてしまう場合は、リアタイヤの空気圧を高く設定します。
空気圧を上げることでタイヤの接地面積が減り、意図的に滑りやすい状態を作り出すことができます。
逆に、氷の上を滑るようにコントロールが効かない場合は、空気圧を下げてグリップ力を回復させます。
車両の馬力や車重、そしてプレイヤーの好みに合わせて微調整を繰り返してください。
デファレンシャル(LSD)のロック率のセッティング
ドリフトにおいて最も重要なパーツの一つが、デファレンシャルギア(LSD)です。
加速時のロック率を100%(フルロック)に近い数値に設定することで、左右のリアタイヤが常に同時に空転するようになります。
これにより、アクセルを踏み込んだ際の車の挙動が予測しやすくなり、姿勢維持が圧倒的に楽になります。
減速側のロック率も高めに設定しておくことで、アクセルを抜いた際の急激な姿勢変化を防ぐことができます。
市販車をチューニングする際は、必ずレース仕様のデファレンシャルを装着し、数値を調整してください。
エンジン出力とギア比の最適化 : FORZA+カスタマイズ
エンジンスワップによる圧倒的なパワーとトルクの確保
定常円旋回から実戦的なコースへと移行する際、ノーマルエンジンのパワーではドリフトの飛距離が足りなくなることが多々あります。
そのような場合は、大排気量のV8エンジンなどにエンジンスワップを行い、圧倒的なトルクを獲得してください。
ドリフトの姿勢維持には、低回転から一気に後輪を空転させる太いトルクが不可欠です。
アクセルを踏み込んだ瞬間に車体が横を向くレスポンスの良さが、コントローラー操作の難易度を劇的に引き下げてくれます。
サウンドの好みで直列6気筒やロータリーエンジンを選ぶのも、ゲームならではの楽しみ方です。
クロスミッションの利点とパワーバンドの維持
エンジンパワーを上げたら、トランスミッションのギア比もドリフト向けに最適化します。
各ギアの速度差を少なくする「クロスミッション」化を図ることで、シフトアップ時の回転数の落ち込みを防ぐことができます。
ドリフト中に2速から3速へシフトアップした際、回転数が下がりすぎてホイールスピンが止まってしまう現象を回避するためです。
ファイナルギアの数値を調整し、よく使う2速〜4速のギアが常に美味しいパワーバンドに入るようにセッティングを煮詰めます。
コースのレイアウトに合わせてギア比を微調整することが、上級者への第一歩です。
ターボチャージャーとスーパーチャージャーの選択基準
過給機を取り付ける際、ターボかスーパーチャージャーかでエンジンの特性は大きく変わります。
ドリフト初心者におすすめなのは、低回転からリニアにパワーが立ち上がるスーパーチャージャーです。
アクセル操作に対するレスポンスが素直で、コントローラーでのスロットル管理が容易になります。
一方、ターボチャージャーは高回転域での爆発的なパワーが魅力ですが、ターボラグ(遅れ)の処理に慣れが必要です。
自分の操作スタイルと、選択したコースの特性に合わせて最適なパーツを選択してください。
実践テクニック : ドリフト+コントローラー操作と姿勢維持
事前準備が完了したら、いよいよ実際の走行における操作テクニックの解説に入ります。
コントローラー特有の短いストロークを活かした操作方法や、ドリフトのきっかけ作りから姿勢を維持し続けるための具体的な手順を解説します。
段階を踏んで練習することで、必ず理想の走りができるようになります。
きっかけ作りの基本 : ドリフト+パワースライド
サイドブレーキに頼らないコーナー進入の重要性
ドリフトを始める際、多くの初心者がコーナー進入と同時にサイドブレーキ(Aボタン)を多用する傾向にあります。
しかし、速度が乗っていない状態でサイドブレーキを引くと、単に失速してスピンアウトする原因となります。
まずはサイドブレーキを封印し、アクセルの踏み込みだけで後輪を滑らせる「パワースライド」から練習を始めてください。
グリップ走行よりもやや遅い速度でコーナーに進入し、クリッピングポイント付近でステアリングを切りながらアクセルを全開にします。
これにより、自然なリアの滑り出しを誘発する感覚を身につけることができます。
荷重移動を利用したスライドの誘発とブレーキング
パワースライドに慣れてきたら、車両の荷重移動を意識したきっかけ作りに挑戦します。
コーナー進入前にアクセルをオフにする、あるいは軽くブレーキを踏むことで、車両の前方に荷重を移動させます。
フロントタイヤに荷重が乗ってグリップが高まった瞬間にステアリングを切り込むと、相対的に荷重が抜けたリアタイヤがスムーズに流れ始めます。
この荷重移動を利用した進入は、車両の挙動を乱すことなく、安定した初期アングルを作り出すための基本テクニックです。
ブレーキングの強弱によって、リアの流れ出しの速さをコントロールできるようになります。
フェイントモーションの活用
より高い速度域からドリフトに持ち込むために、「フェイントモーション」というテクニックがあります。
コーナーとは逆方向に一度ステアリングを切り、サスペンションを縮ませます。
その反動を利用して本来のコーナーの方向へ一気にステアリングを切ることで、強力な慣性を生み出してリアを振り出します。
これはラリーでよく使われる「スカンジナビアンフリック」と同様の原理です。
日本の峠道のようなタイトなコーナーで、鋭く向きを変えたい場面で非常に有効な手段となります。
カウンターステアの当て方 : コントローラー+スティック操作
スティックを弾く操作感覚と戻し方のタイミング
リアタイヤが滑り出したら、車体がスピンするのを防ぐために、滑っていく方向とは逆にステアリングを切る「カウンターステア」を当てます。
コントローラー操作におけるカウンターのコツは、スティックを倒しっぱなしにするのではなく、細かく「弾く」ように操作することです。
リアが流れすぎたらスティックを逆方向に素早く倒し、姿勢が戻り始めたらすぐにスティックから指を離して中央に戻します。
この短い入力とリリースを繰り返すことで、車体のふらつきを最小限に抑えることができます。
長押しはオーバーステアの原因となるため、あくまで一瞬の入力にとどめるのがポイントです。
車体のアングルとステアリングの連動性
カウンターステアの量は、車体が滑っていく角度(アングル)と常に連動していなければなりません。
車体が大きく横を向いている時はスティックを深く倒し、角度が浅い時はスティックの倒し量も少なくします。
この連動が遅れると、車体は内側に巻き込むか、外側に弾き飛ばされてしまいます。
画面上の車両の挙動をよく観察し、今どれくらいのカウンターが必要なのかを瞬時に判断する動体視力が求められます。
焦らず、車両の動きに合わせて指を動かせるようになるまで反復練習が必要です。
視線の置き方がカウンターステアの精度を決める
ドリフト中、絶対に車のボンネットやノーズの先を見てはいけません。
視線は常に、自分が進みたいコーナーの出口方向、あるいは次のクリッピングポイントへ向けてください。
人間は無意識のうちに、見ている方向へと車をコントロールしようとする習性があります。
進行方向を直感的に捉えることで、指先が自然と必要な分のカウンターステアを当てるように反応し始めます。
視線を遠くに置くことで、心に余裕が生まれ、操作の遅れを取り戻すことができます。
スロットルコントロールの極意 : コントローラー+トリガー操作
ベタ踏みを避ける繊細な指先の動きとパーシャルスロットル
ドリフトの姿勢維持において最も重要なのが、アクセルトリガーによるスロットルコントロールです。
常にアクセルを全開(ベタ踏み)にしていると、後輪が空転しすぎてコーナーの外側へ押し出されたり、スピンしてしまいます。
リアが滑り出し、適切なアングルがついた時点で、アクセルを「半分」から「7割」程度に少しだけ戻す操作が必要です。
この中間域のアクセル操作を「パーシャルスロットル」と呼びます。
トリガーの押し込み具合を細かく調整し、車体が前に進む力と横に滑る力の最適なバランスを探り当ててください。
ホイールスピンの意図的な維持と白煙のコントロール
アクセルを戻しすぎるとグリップが回復してしまい、ドリフトが途切れてしまいます。
タイヤから白煙が上がり、エンジンが一定の高回転を維持している状態を保つことが目標です。
車体がコーナーの内側(イン)に向かおうとしたらアクセルを少し強めに踏み足し、外側(アウト)に膨らみそうになったらアクセルを弱めます。
このトリガーの微細な押し引きこそが、美しいドリフト姿勢を長時間維持するための最大の秘訣です。
白煙の量が一定になるようにアクセルをコントロールできれば、完璧な姿勢維持が完成しています。
回転数リミッターに当てる「レブ打ち」の活用法
ドリフト中、意図的にエンジン回転数を限界まで上げ、リミッターに当てる「レブ打ち」を行うことがあります。
これは単なる演出ではなく、ホイールスピンの限界速度を一定に保つためのテクニックです。
アクセルをベタ踏みにしてレブに当てることで、それ以上は後輪の空転速度が上がらない状態を作り出します。
これにより、一時的にスロットルコントロールから解放され、ステアリング操作に集中することができます。
ただし、やりすぎると車体が外側に流れやすくなるため、状況に応じた使い分けが重要です。
定常円旋回における釣り合い : ドリフト+姿勢維持
アクセル開度とカウンター量の完璧なバランス感覚
先述したロータリーなどでの定常円旋回練習は、この「アクセル開度」と「カウンター量」の釣り合いを理解するための訓練です。
円を描くように滑りながら、アクセルを一定に保ち、ステアリングの細かな修正だけで綺麗な円軌道を描けるように練習します。
車体が円の内側に巻き込みそうになったらカウンターを強め、外側に逃げそうになったらアクセルを少し抜きます。
この2つの操作が完全にシンクロした時、車は魔法のように安定した姿勢で滑り続けることができます。
指先が勝手に動くようになるまで、この釣り合いの感覚を身体に染み込ませてください。
旋回半径を自在にコントロールするアクセルワーク
釣り合いの感覚が掴めたら、今度は意図的に円の大きさを変える練習を行います。
アクセルを多めに踏み込み、カウンターを深く当てると、車体は大きな弧を描いて外側へと膨らんでいきます。
逆に、アクセルを絞り気味にしてカウンターを浅くすると、内側の小さな円を描くように旋回します。
この旋回半径のコントロール技術は、実際のコースで様々な曲率のコーナーに進入した際に応用できます。
クリッピングポイントを正確にトレースするための必須スキルとなります。
1速から2速、3速へとギアを上げる定常円の発展練習
小さな円を描けるようになったら、次は円の直径を広げながらギアを上げていく練習を行います。
1速での定常円から始め、回転数が上がりきったところで2速へシフトアップします。
この際、クラッチ蹴りを使って失速を防ぎながら、より大きな円軌道へと移行します。
さらに速度が乗ってきたら3速へと上げ、広大なエリアを使ったハイスピードな定常円を完成させます。
ギアを変えても姿勢を崩さずに滑り続けることができれば、操作の基本はマスターしたと言えます。
左足ブレーキを活用したライン修正 : 姿勢維持+高度な操作
左トリガーを用いたブレーキ残しの技術と姿勢の安定化
ドリフトの姿勢を維持したまま、ラインをイン側に寄せたり前走車との距離を調整したりする高度なテクニックが「左足ブレーキ」です。
これは、右トリガーでアクセルを踏み込んだまま、同時に左トリガーで軽くブレーキをかける操作を指します。
アクセルを全閉にしてしまうとドリフトが途切れますが、アクセルを開けたままブレーキを引きずることで、後輪の空転状態を維持したまま車速だけを落とすことができます。
追走において相手に合わせる際や、オーバースピードでコーナーに進入してしまった際のリカバリーに極めて有効です。
両手の指を独立して動かす必要があるため、反復練習が不可欠です。
アングルを維持したままの減速とクリッピングポイントへの接近
左足ブレーキの最大のメリットは、車両のアングル(角度)を崩さずに減速できる点にあります。
通常、減速のためにアクセルを抜くとフロントに荷重が移り、車体が急激にイン側を向いてスピンの原因となります。
しかし、アクセルとブレーキを同時に踏むことで車体全体の姿勢が安定し、滑らかな軌道を描きながらコーナーの奥深くまで進入することが可能になります。
アウト側から進入し、イン側のクリッピングポイントに吸い寄せられるような美しいライン取りが実現します。
コントローラーの左右のトリガーをミリ単位でコントロールする感覚を身につけることが、上級者への登竜門です。
追走(タンデムドリフト)における左足ブレーキの必須性
オンラインプレイで他のプレイヤーと一緒に走る「追走(タンデム)」において、左足ブレーキは必須の技術です。
先行車の動きに合わせて速度を落とす際、アクセルを抜いてしまうと後輪の空転が止まり、ドリフトが終了してしまいます。
先行車との距離を詰める、あるいは離れる瞬間に、アクセルを踏んだままブレーキで速度を微調整します。
これにより、先行車と同じアングル、同じタイミングで白煙を上げながら並走することが可能になります。
仲間と息の合ったツインドリフトを決めるためには、この技術の習得が避けては通れません。
8の字旋回と振り返し : ドリフト+荷重移動
振り返し(トランジション)時のアクセルオフの絶妙なタイミング
定常円旋回に続いて習得すべきは、左右のドリフトを交互に繰り返す「8の字旋回」です。
右回りのドリフトから左回りのドリフトへ姿勢を入れ替える操作を「振り返し(トランジション)」と呼びます。
振り返しを行う際は、一瞬だけアクセルを完全にオフにし、ステアリングを中立に戻します。
アクセルを抜くことでリアサスペンションの縮みが解放され、その反動を利用して車体が逆方向へと鋭く向きを変えます。
このアクセルを抜くタイミングが早すぎても遅すぎても、綺麗な振り返しは決まりません。
次のコーナーへ向けた姿勢作りとリズムの掌握
車体が逆方向へ向きを変え始めた瞬間に、すかさず逆方向のカウンターステアを当てます。
そして再びアクセルを踏み込んでホイールスピンを発生させ、次の姿勢を確定させます。
この一連の操作が遅れると、車体はタコ踊りのように左右に振られた挙句にスピンしてしまいます。
日本の峠道のような連続するS字コーナー(つづら折り)を攻略するためには、この振り返しのテンポと荷重移動のリズムを完璧に掌握する必要があります。
前コーナーの立ち上がりから、すでに次のコーナーへの進入姿勢を計算して操作を組み立てます。
振り返しのスピードを上げるサスペンションの反発力
より鋭く、ダイナミックな振り返しを行うためには、車両のサスペンションセッティングが重要になります。
アンチロールバー(スタビライザー)やスプリングの反発力を少し強めに設定することで、車体が元に戻ろうとする力が増加します。
この反発力を利用してアクセルを抜いた瞬間に、車体をパチンと弾くように逆方向へ向けることが可能になります。
ただし、硬すぎるとピーキーになり操作が難しくなるため、自分の反応速度に合わせた調整が必要です。
チューニングと操作技術が噛み合った時、プロドライバーのようなキレのある振り返しが実現します。
日本の峠道における応用 : FORZA HORIZON 6+実践
高低差(アップダウン)のあるコーナーでの姿勢維持の難しさ
『FORZA HORIZON 6』の大きな特徴である日本の峠道は、強烈なアップダウンを含んでいます。
下り坂のコーナーでは、重力によって車速が想定以上に伸びるため、通常よりも手前でフェイントを入れ、深いアングルをつけて進入する必要があります。
ブレーキを多用するとフロント荷重になりすぎるため、エンジンブレーキと左足ブレーキを駆使して姿勢を制御します。
逆に上り坂ではパワーが喰われるため、高回転を維持するために1段低いギアを選択し、アクセルを強めに踏み込み続けるスロットルワークが要求されます。
路面の傾斜に合わせて、アクセルとブレーキの操作量を瞬時に補正する判断力が求められます。
Rのきつい連続カーブ(ヘアピン)の攻略法とライン取り
日本の峠に特有のタイトなヘアピンカーブや、先が見えないブラインドコーナーでは、より高度な姿勢制御が必要です。
コーナー間が短い場合は、振り返しの動作を素早くコンパクトに行い、車体が直進する時間を極力ゼロに近づけます。
コーナーの奥が急にきつくなる複合コーナーでは、進入スピードを抑え気味にし、前述の左足ブレーキを駆使してクリッピングポイントに長く張り付くようなライン取りを心がけます。
景観の美しさに目を奪われず、路面のアンジュレーション(起伏)を確実に見極めて操作に反映させてください。
道幅をいっぱいに使い切るライン取りが、高得点を叩き出す秘訣です。
四季と天候変化(雨・雪)が路面グリップに与える影響
日本のマップでは、四季折々の風景だけでなく、天候による路面状況の変化もリアルに再現されています。
雨が降るウェット路面ではタイヤのグリップが極端に低下し、晴天時と同じアクセル開度ではすぐにスピンしてしまいます。
より繊細なパーシャルスロットルと、早めのステアリング操作が要求されます。
また、冬の降雪時はさらに滑りやすくなるため、スタッドレスタイヤへの変更や、駆動方式をAWDに切り替えるなどの対策が必要です。
環境の変化に柔軟に対応し、どんな条件下でもドリフトの姿勢を維持できるプレイヤーこそが真の実力者です。
日本の狭い峠道におけるコースアウト回避のリカバリー術
日本の峠道はエスケープゾーンが少なく、少しのミスがガードレールへの接触や崖下への転落に繋がります。
ドリフト中にアウト側へ膨らみすぎた場合は、慌ててブレーキを踏むのではなく、アクセルを抜いてリアのグリップを回復させることに集中します。
逆にイン側へ巻き込んでしまった場合は、クラッチを蹴って瞬時に後輪を空転させ、車体を外側へ押し出す操作を行います。
常に最悪の事態を想定し、瞬時にリカバリーできる引き出しを多く持っておくことが、峠道を無傷で走り切るための条件です。
ミスを恐れず、限界を見極める練習を繰り返してください。
まとめ
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。
























