編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は2026年4月17日に発売する「プラグマタ」の物語に対するネガティブな噂が気になっていると思います。
この記事を読み終える頃にはプラグマタが炎上した背景や世間の評価の疑問が解決しているはずです。
- デミアンとウンカへの探索必須スキル追加
- ボス再戦機能と拠点防衛コンテンツの実装
- 難易度設定の追加によるプレイ環境の改善
- 各種保管箱やUI拡張による利便性の大幅向上
それでは解説していきます。
プラグマタ炎上の真相|物語がつまらないと言われる理由
今回、発売前のレビュー段階から「プラグマタの物語がつまらない」という声が一部で上がり、SNS等で炎上にも近い議論が巻き起こっています。
メタスコアは86点と高得点を獲得しているものの、物語面に対する評価は多くのメディアで厳しいものとなっています。
ここでは、なぜ本作のストーリーがここまで否定的な意見を集めているのか、その根本的な理由を深く解説していきます。
王道すぎる展開とAIテーマの消化不良
本作の舞台は、AIによって汚染された近未来の月面研究施設や、歪に再現された地球の都市です。
現代社会においてもAIの進化と倫理観は大きな議論の的となっており、このテーマ設定は非常にタイムリーで期待を集めていました。
しかし、実際のストーリー展開は、AIのあり方や企業倫理といった深い問題に切り込むことはありません。
先の読める展開
物語の進行は、主人公のヒュと少女ディアナが目的地に向かって進むという、いわゆる「運搬型の王道ストーリー」に終始しています。
道中で待ち受ける障害や悪役の存在も、どこかで見たことのあるような設定が多く、新鮮味に欠けているのが実情です。
斬新なテーマを扱っていながら、着地した先が80年代から90年代にかけて量産された典型的なSFアクションの枠を出ていません。
テーマとのギャップ
AIが生成した不気味なニューヨークの街並みなど、環境を通した舞台設定は非常に優れています。
それにもかかわらず、本筋のシナリオがその舞台の特異性を活かしきれておらず、表面的な設定として消費されてしまっています。
この「期待していた深いテーマ性」と「実際の平坦なストーリー」のギャップが、多くのプレイヤーやレビュアーに肩透かしを食らわせ、不満の声を大きくする原因となりました。
キャラクターの感情描写と関係性の薄さ
ストーリーを進める上で重要な核となるのが、主人公であるヒュと、不思議な力を持つ少女ディアナの絆です。
多くのプレイヤーは、過酷な環境下で二人がどのように心を通わせていくのか、そのドラマチックな変化を期待していました。
しかし、二人の関係性はゲーム開始時からある程度完成されており、大きな波乱や変化が訪れることはほとんどありません。
表現の限界
二人の会話ややり取りは非常に直線的であり、複雑な感情の揺れ動きや葛藤といったものが描かれていません。
ヒュがディアナの人間性の素晴らしさを言葉で直接説明してしまう場面もあり、演出としての深みが不足しています。
プレイヤーに想像の余地を与えたり、行動で感情を示したりするような、洗練されたストーリーテリングとは言い難い部分があります。
感情移入の難しさ
キャラクターの背景や感情のつながりに人工的な薄さが目立つため、プレイヤーが彼らに深く感情移入することが難しくなっています。
魅力的なデザインとアクションを持っているにもかかわらず、内面的な掘り下げが足りないことで、単なる「操作キャラクター」の域を出ていません。
結果として、物語の結末を迎えても大きなカタルシスを得られず、「つまらない」という評価に直結してしまっているのです。
テキスト依存の背景描写と終盤の繰り返し構造
物語の没入感を削いでいるもう一つの大きな要因が、重要な設定や背景の語り口にあります。
本作では、世界の謎やキャラクターの過去といった重要な情報の多くが、ゲーム内に落ちているノートやホログラムのテキストに依存しています。
アクションを止め、立ち止まって文字を読まなければ世界観を深く理解できない構造は、現代のゲームデザインとしてはテンポが悪く感じられます。
没入感を削ぐ手法
映像表現やキャラクターの会話、ゲームプレイそのものを通してストーリーを語る手法が十分に取られていません。
カットシーンによる直接的な物語の進行は中盤に偏っており、ゲーム全体を通して均等にドラマが配置されていない点も問題です。
せっかくの美しいグラフィックと緊迫した戦闘の間に、文字を読むだけの時間が挟まることで、プレイの熱が冷めてしまうという意見が散見されます。
作業感の強い終盤
さらに、ゲーム終盤の構造がストーリーの評価を落とす決定打となっています。
終盤は特定の端末を複数探し出し、電源を入れて扉を開けるという、同じようなお使いミッションの繰り返しが目立ちます。
物語がクライマックスに向けて盛り上がるべきタイミングで、単調な作業を強いられるため、プレイヤーのストレスが蓄積しやすい構造になっています。
メタスコア86点|各メディアの評価と世間の声
物語に対する批判がある一方で、本作のメタスコアは86点という高い数値を記録しています。
これは、ストーリー以外の要素、特に戦闘システムや世界観の作り込みが圧倒的に優れていることを示しています。
ここでは、各メディアがどのような視点で本作を評価しているのか、高評価から批判的な意見まで幅広く解説していきます。
高評価メディアが絶賛する「総合力」と「戦闘の快感」
GameSpotやGameWatcherといった高評価をつけたメディアは、本作を「総合力の高いアクションゲーム」として高く評価しています。
彼らは物語が王道であることを認めつつも、それを補って余りある戦闘の快感と、全体をまとめ上げる推進力に注目しています。
特に、最新のグラフィック技術と古いアクションゲームの良さを融合させた点を高く評価しています。
独自の戦闘システム
高評価の最大の理由は、ヒュの射撃とディアナのハッキングを同時にこなす独自の戦闘システムです。
敵を攻撃しながら、別のコントローラー操作でハッキングのパズル的な処理を行うという、脳をフル回転させるアクションが絶賛されています。
このシステムが単なるギミックで終わらず、最後まで飽きさせないように敵の構成や要求される戦術が変化していく点が、高い評価に繋がりました。
世界観の作り込み
また、AIによって再構築された月面や都市といったレベルデザインの美しさも評価の対象です。
不気味さと美しさが同居する独特の空間は、探索するだけでも価値があると言われています。
物語の筋書きこそシンプルでも、この世界に浸り、敵を倒していく体験そのものが極めて上質であるという見解です。
中間評価メディアが指摘する「古き良きTPS」の光と影
PC GamerやVGCといったメディアは、8点台後半から前半の中間的なスコアをつけています。
彼らは本作を、Xbox 360やPS3時代に流行した「リニア型(一本道)TPS」の正統進化版として捉えています。
この「古き良き」スタイルをどのように評価するかが、彼らのレビューの核心となっています。
ノスタルジーと新鮮さ
かつてのTPSが持っていた、純粋に撃って進む楽しさを現代の技術で蘇らせた点については、非常に肯定的な意見が多いです。
ハッキングという新しい要素を加えながらも、根本的な手触りはどこか懐かしく、安心して遊べるという声があります。
大作ゲームがオープンワールド化や複雑なシステムに傾倒する中で、あえてシンプルな構造を採用したことが、一部のファンには強く刺さっています。
拭いきれない単調さ
しかし、一本道であるからこそ、中盤以降の展開の単調さが目立つという指摘も同時に上がっています。
敵が大量に出現した際のターゲッティングの難しさや、標準難易度におけるボス戦の手応えの薄さなど、細かなシステム面の不備も指摘されています。
革新的なゲームプレイを求めた層にとっては、良くも悪くも「昔ながらのゲーム」という枠に収まっている点が物足りなく映ったようです。
批判的メディアが嘆く「革新性の欠如」
The VergeやGameReactorといったメディアは、本作の保守的な作りに強い不満を示しています。
彼らも戦闘システムの面白さやビジュアルの質は認めていますが、新規IPとしての「跳ね方」が足りないと厳しく指摘しています。
素晴らしい素材を揃えておきながら、安全な道を選んでしまったことへの失望感がレビューに表れています。
安全策の弊害
特に批判されているのは、先述した物語の構造や、AIというテーマの表面的な扱いです。
新規IPであればこそ、もっと挑戦的なストーリーテリングや、プレイヤーの倫理観を揺さぶるような展開が期待されていました。
しかし、完成されたゲームはあまりにも無難であり、記憶に残るような強烈なインパクトに欠けるという評価を下しています。
期待値とのズレ
カプコンが満を持して放つ完全新作ということで、メディア側の期待値が非常に高かったことも批判に繋がっています。
「これまでにない体験」を求めていたレビュアーにとって、本作の王道アプローチは「期待外れ」と映ってしまったのです。
ゲームとしては十分に遊べる水準であっても、新規IPに求められる「驚き」が不足しているという点が、スコアを落とす要因となりました。
【比較表】主要メディアのレビュースコア一覧
各メディアのスコアと、その主な評価ポイントを以下の表にまとめました。
| メディア名 | スコア | 主な評価ポイントと指摘事項 |
|---|---|---|
| GameWatcher | 9.5点 / 10点 | 圧倒的なアクションの完成度。古い構造を現代風に磨き上げた傑作。 |
| PS Universe | 9.5点 / 10点 | 二重操作の戦闘が秀逸。物語と世界観の融合を高く評価。 |
| GameSpot | 9.0点 / 10点 | 戦略的で緊張感のある戦闘。王道だがしっかりまとまった物語。 |
| PC Gamer | 8.7点 / 10点 | 古き良きTPSの進化系。物語の薄さを演出と感触でカバー。 |
| VGC | 8.0点 / 10点 | ハッキングの爽快感は抜群。しかし中盤の単調さと敵の多さに難あり。 |
| Push Square | 8.0点 / 10点 | 戦闘やアンロック要素は優秀。戻り移動の煩わしさと物語の弱さを指摘。 |
この表からも分かる通り、点数が高いメディアも低いメディアも、「戦闘の面白さ」については見解が一致しています。
評価を分けているのは、王道なストーリーと一本道のゲーム進行を「ノスタルジーとして楽しむか」「古臭いと切り捨てるか」という視点の違いです。
賛否両論を分けるゲームシステムの詳細解説
ここでは、物語以外の要素でプレイヤーの評価を二分しているゲームシステムについて、さらに深く解説していきます。
特に、戦闘アクションの独特な操作感と、探索における移動の仕様は、実際のプレイフィールに直結する重要なポイントです。
これらのシステムがどのように機能し、なぜ賛否を生んでいるのかを紐解いていきます。
ハッキングと射撃の融合|脳をフル回転させるアクション
本作の最大の特徴であり、全てのメディアが賞賛しているのが「射撃とハッキングの同時進行」です。
プレイヤーはヒュを操作して銃撃や回避を行いながら、同時にディアナに指示を出してハッキングを進めなければなりません。
この二つの行動は完全に独立しているわけではなく、互いに影響し合いながら戦闘の状況を変化させていきます。
二重操作の妙
最初は、敵の攻撃を避けながら画面内の別の情報を処理することに混乱を覚えるプレイヤーが多いでしょう。
しかし、操作のリズムに慣れてくると、この二重操作が独特のトランス状態を生み出し、圧倒的な没入感に繋がります。
自分の手で状況をコントロールし、絶体絶命のピンチを切り抜けた時の爽快感は、他のゲームではなかなか味わえないものです。
戦略性の高さ
ゲームが進むにつれて、単純な手数の多さだけでは通用しない敵が登場します。
特定の部位を狙撃しなければバリアを剥がせない敵や、ハッキングでミサイルを跳ね返さなければ倒せない敵など、状況に応じた判断が求められます。
この「アクションの腕前」と「パズルの処理能力」の両方を同時に要求される戦略性の高さが、戦闘の単調さを防ぐ強力なスパイスとなっています。
探索のストレスとファストトラベルの不在
戦闘が高く評価される一方で、マップの探索や移動に関するシステムには不満の声が上がっています。
本作は広大なオープンワールドではなく、エリアごとが区切られたリニアなマップ構造を採用しています。
しかし、収集要素やアイテムの回収のために、一度通った道を戻らなければならない場面が頻繁に発生します。
移動の煩わしさ
この「戻り移動」を苦痛にさせている最大の原因が、ファストトラベル機能が存在しないことです。
拠点となる「エスケープハッチ」と呼ばれる場所と各エリアを行き来する際、プレイヤーは自分の足で長い距離を移動しなければなりません。
美しい背景も、何度も同じ道を行き来させられれば、ただの障害物と感じられるようになってしまいます。
プレイテンポへの影響
特にゲーム終盤において、この移動の煩わしさはピークに達します。
ストーリーの進行に合わせて遠方まで移動し、そこからまた拠点に戻るという工程が、プレイのテンポを著しく阻害しています。
戦闘のテンポが良いだけに、移動時の間延びした時間がより一層目立ってしまい、全体的な体験の質を下げているという指摘は免れません。
ボリューム不足問題|1周8時間のプレイタイム
そして、もう一つ議論の的となっているのが、ゲーム全体のボリュームです。
VGCのレビューなどから、本作のメインストーリーをクリアするまでの時間は約8時間程度であることが判明しています。
フルプライスの大作ゲームとしては、かなり短い部類に入ると言わざるを得ません。
コストパフォーマンス
昨今のゲームは、数十時間から百時間以上遊べる大ボリュームの作品が珍しくありません。
そのため、約9,000円という価格に対して8時間というプレイ時間は、コストパフォーマンスが悪いと感じるプレイヤーが多いでしょう。
クリア後のやり込み要素や周回プレイのモチベーションがどこまで用意されているかによって、この評価は大きく変わってきます。
満足度の個人差
一方で、社会人などまとまったプレイ時間を確保しにくい層にとっては、週末だけでクリアできる適度なボリュームとも言えます。
無駄な水増し要素がなく、濃密なアクション体験が8時間に凝縮されていると考えれば、決して悪いことばかりではありません。
物語の短さや駆け足感を指摘する声がある反面、「ダレることなく最後まで一気に遊べた」という肯定的な意見も存在しています。
発売前の事前知識|購入を検討すべきプレイヤーとは
ここまで、本作の炎上背景から具体的なシステム、ボリュームの問題までを詳細に解説してきました。
評価がはっきりと分かれている作品だからこそ、自分のプレイスタイルに合っているかどうかを見極めることが重要です。
ここでは、これまでの情報を総合して、「プラグマタ」をおすすめできる人と、購入を見送るべき人の特徴を整理します。
プラグマタをおすすめできる人の特徴
本作の最大の強みは、カプコンらしい確かなアクションの手触りと、ハッキングを絡めた独自の戦闘システムにあります。
ストーリーの深みよりも、純粋にコントローラーを握ってゲームを操作する楽しさを重視するプレイヤーには、間違いなく刺さる作品です。
また、複雑なシステムを覚えるのが面倒な人にとっても、直感的に遊べる本作は魅力的な選択肢となります。
アクション重視のゲーマー
敵の行動パターンを読み、適切なタイミングでハッキングと射撃を叩き込む。
この一連の流れに快感を見出せる生粋のアクションゲーマーであれば、物語の薄さを気にする暇もないほど戦闘に没頭できるはずです。
チェックポイントが細かく設定されているため、何度でもリトライしてプレイスキルを磨く楽しさも味わえます。
レトロTPSファン
Xbox 360時代に数多く存在した、一本道で派手な演出が次々と連続するタイプのTPSが好きだった人にも強くおすすめできます。
最新の美麗なグラフィックで、あの頃の「わかりやすいゲーム体験」を再び味わうことができる希少なタイトルです。
余計な寄り道をせずに、一直線にゲームの核となる面白さだけを摂取したいプレイヤーには最適な一本と言えるでしょう。
購入を見送るべき人の特徴
逆に、ゲームにおいて深い物語体験やキャラクターの成長ドラマを最重視するプレイヤーは、本作をプレイしても不満が残る可能性が高いです。
また、1つのゲームを何ヶ月もかけてじっくりと遊び尽くしたい、ボリューム至上主義の人にも向いていません。
自分の期待する要素が本作に含まれているかどうか、慎重に判断する必要があります。
ストーリー重視のゲーマー
AIや人類の未来といった壮大なテーマについて、ゲームを通して深く考えさせられたいという期待は裏切られる可能性が高いです。
テキストを読んで世界観を補完する作業が苦痛な人や、ムービーシーンでの劇的な展開を求める人にとっては、退屈な時間が増えてしまいます。
魅力的なキャラクターたちが織りなす濃厚な人間ドラマを求めている場合は、購入を見送るか、セールを待つのが賢明です。
長時間プレイを求める人
8時間というクリア時間は、人によっては一日で終わってしまうボリュームです。
オープンワールドを自由に探索し、無数のサブクエストをこなすようなプレイスタイルを好む人にとっては、あっという間に終わってしまい物足りなさを感じるでしょう。
コストパフォーマンスを厳しく気にするのであれば、発売後のユーザーレビューでやり込み要素の全貌が判明するまで様子を見るのも一つの手です。
まとめ
今回は「プラグマタの物語がつまらない」と言われる背景と、世間の声の詳細について解説しました。
評価が分かれているのは事実ですが、それは決して「クソゲー」だからではなく、このゲームが持つ「古き良きアクションに特化する」という明確な方向性が、現代の多様なニーズと合致しなかった部分があるためです。
物語の薄さやボリュームの短さという欠点はあるものの、それらを補って余りある圧倒的な戦闘体験がそこにはあります。
自分の求めるゲーム体験が「濃厚なストーリー」なのか、「手触りの良いアクション」なのかを明確にすれば、本作が自分にとって買いかどうかは自ずと見えてくるはずです。
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。
























