編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は最新作であるバイオハザードレクイエムで過去の謎がどうなるのか気になっていると思います。
長年シリーズをプレイしてきた私も、今回の作品で長きにわたる伏線が回収されるのか非常に注目しています。
過去の作品に散りばめられた謎を整理し、最新作での展開を徹底的に考察していきましょう。
この記事を読み終える頃にはレクイエムで回収されるべき伏線の疑問が解決しているはずです。
- 闇に堕ちた対テロ組織の真実
- 新生組織に隠された贖罪と疑念
- 行方不明キャラクター再登場の可能性
- 歴史の裏で暗躍する黒幕の正体
それでは解説していきます。
バイオハザードシリーズ最大の未解明伏線とレクイエムでの解決考察
BSAAの腐敗と暗躍する影の真実
過去作からの経緯とビレッジでの衝撃
バイオハザードの世界において長らく正義の象徴として描かれてきた組織がBSAAです。
しかし、時系列上の8作目にあたるビレッジのラストにおいて、非常に衝撃的な事実が判明しました。
それは、対バイオテロ組織であるはずのBSAAが、戦場に生体兵器であるBOWを兵士として投入していたという事実です。
現地に派遣されていた兵士のヘルメットを剥ぎ取った際、その中身が人間ではなくクリーチャーであったシーンは、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。
かつてクリス・レッドフィールドやジル・バレンタインたちが創設に深く関わり、命懸けで守り抜いてきた誇り高き組織が、なぜ悪の兵器に手を染めてしまったのでしょうか。
クリスはバイオハザード5や6において、多くの部下をバイオテロで失いながらも、BSAAという組織の正義を信じて戦い抜いてきました。
特にバイオハザード6では、ピアーズ・ニヴァンスという若き希望が自らを犠牲にしてまでクリスとBSAAの未来を救ったという重い歴史があります。
それほどの犠牲を払って守り抜いた組織が、自ら生体兵器を生み出しているという現実は、あまりにも残酷です。
この腐敗の理由については、現在のところ公式な見解は語られていません。
ファンの間で有力視されている説の一つが、殉職率の高さに伴う人件費の削減や兵士の枯渇を補うための措置というものです。
過酷なバイオテロの最前線では常に有能な兵士が失われており、人間を派遣するリスクを減らすためにBOWを導入したという合理的な判断とも取れます。
しかし、だからといって現場の兵士を使い捨てるような生体兵器の運用は、彼らが本来掲げていた人命救助という理念から大きく逸脱しています。
もう一つの有力な説が、BSAA自身が秘密裏にBOWを製造し、それを自らの手で華々しく鎮圧するというマッチポンプ説です。
これにより、BSAAの存在意義や必要性を国際社会にアピールし、各国のスポンサーから莫大な資金や権威を集めているという考え方です。
これは過去作リベレーションズに登場した対テロ組織FBCの長であるモルガンが行っていた手法と酷似しています。
元々民間主導のNGO団体であったBSAAが、国連直轄の公的機関へと格上げされたことで、各国の政治的思惑や利権が複雑に絡み合うようになったのは想像に難くありません。
組織が巨大化する過程で、正義を貫くための力がいつしか組織自体を歪め、支配してしまったと考察できます。
レクイエムで明かされるか
このBSAAの闇深い変化について、最新作レクイエムでどこまで言及されるかが大きな焦点となります。
アメリカ合衆国の思惑が背後で深く絡んでいるのではないかという見方もあります。
BSAAが国連直轄組織になる以前、アメリカ主導で設立されたFBCがバイオテロ鎮圧の主力を担っていました。
FBC崩壊後、BSAAがその役割を引き継ぎましたが、活動資金の多くは全世界の製薬企業が加盟する製薬企業連盟から拠出されています。
それでも、世界最大の資金力を持つアメリカの影響力を完全に排除することは難しく、裏でコントロールしようとする勢力が存在しても不思議ではありません。
さらに、バイオハザード6で登場した大統領補佐官ディレック・C・シモンズのような、国家の安定のためなら非道な手段も辞さない強硬派が、未だに政府内に蔓延っている可能性も高いです。
最新作では、クリス自身がこのBSAAの闇を暴くために欧州本部に乗り込む準備を進めていることが示唆されていました。
しかし、開発陣の発言からは、クリスが直接現場に急行するシナリオがメインになるかは不透明な部分もあります。
それでも、彼が率いる精鋭部隊ハウンドウルフ隊が闇のBSAAを追跡している以上、ゲーム内のファイルでの言及や、終盤で部隊が合流するといった熱い展開は十分にあり得るでしょう。
誰が組織の裏で糸を引いているのか、そしてバイオテロを止める側がテロの元凶となる構図にどのような決着がつくのか、非常に期待が高まります。
ブルーアンブレラの真の目的と危うい均衡
贖罪か偽装か
BSAAの腐敗と対極に位置する存在として注目を集めているのが、ブルーアンブレラと呼ばれる新生組織です。
彼らはかつて世界を混沌に陥れた巨大製薬企業アンブレラの名前を冠しながらも、過去の罪への贖罪を掲げて活動しています。
バイオハザード7の結末において、クリスがこの青い傘のロゴを背負ってヘリから降り立った際、長年のファンは一様に驚愕しました。
この組織は、2003年のアンブレラ裁判によって倒産した旧アンブレラの良識ある元社員たちが中心となり、民間軍事企業として2007年に創設されました。
アンブレラが残した負の遺産を、自分たちの手で清算するという強い覚悟のもとに設立されたとされています。
しかし、長年アンブレラと死闘を繰り広げてきたクリスやレオンといった歴戦の主人公たちは、彼らを完全に信用してはいません。
過去作の主人公たちが共通して強い警戒心を抱いているのは、元悪の組織が突然善人として振る舞うことへの強烈な違和感と、彼らの保有する技術への危惧からです。
実際、旧アンブレラには兵器開発部門が存在し、そこ出身の優秀な研究者たちもブルーアンブレラに多く在籍していると考えられています。
アルバート・ウェスカーのような狂気の天才たちが残した研究データが、未だに彼らのサーバーの奥深くに眠っている可能性も否定できません。
レクイエムへの関与考察
最新作レクイエムにおいて、ブルーアンブレラがどのような立ち位置で登場するのかは極めて重要です。
ビレッジにおいて、クリスは個人的にハウンドウルフ隊を率いて行動していましたが、その際使用していた回復アンプルなどの一部装備はブルーアンブレラから提供されたものでした。
回復アイテムの加工技術を世界的に普及させるなど、表面的には有益な活動を行っているように見えます。
しかし一方で、ビレッジのラストで登場したBSAAのBOW兵士が使用していた武器もまた、ブルーアンブレラ製であったことが判明しています。
これが意図的にBOWへ提供されたものなのか、単に武器商人として販売した先がBSAAだっただけで用途を知らなかったのかは、現時点で不明確です。
もし意図的な提供であれば、彼らは贖罪を隠れ蓑にして再び裏で暗躍し、世界の軍事バランスをコントロールしようとしていることになります。
逆に、BSAAの暴走を止めるために潜入調査や技術提供を通じて内部から崩壊を狙っているという、ダークヒーロー的なシナリオも考えられます。
絶対的な悪であったアンブレラの名を継ぐ組織が正義を標榜し、かつての正義の組織であったBSAAが悪に染まるという、善悪が完全に逆転したような奇妙な構図の真相が、最新作で語られる可能性は高いと推測します。
謎の巨大組織コネクションの実態と脅威
バイオ7以降の暗躍
近年のバイオハザードシリーズにおいて、新たな脅威として暗躍しているのが「コネクション」と呼ばれる謎の犯罪組織です。
彼らは物語の中で断片的な情報しか明かされておらず、その全貌は未だに深い霧に包まれています。
判明している事実として最も重要なのは、彼らがバイオハザード7の元凶となった特異菌の研究を進め、生体兵器「エブリン」を製造したという点です。
エブリンの製造技術は、かつてアルバート・ウェスカーが所属していた組織「HCF」からの技術提供を受けて確立されたことが示唆されています。
このHCFという組織はバイオハザード コード:ベロニカ以降、表舞台から姿を消していましたが、その技術力は確実に裏社会に受け継がれていたのです。
また、コネクションの創始者がアンブレラのアフリカ研究所の元所長であり、上級幹部であったブランドン・ベイリーに関わりがあることや、中米に支部を持っていることなどが分かっています。
バイオハザード7のヒロインであるミア・ウィンターズも、元はこのコネクションの工作員として活動していました。
彼らは敵対勢力を物理的な戦闘によらず、精神支配や幻覚、感染によって制圧するという新しいコンセプトの生物兵器開発に力を入れています。
このコンセプトには世界各国の軍や情報機関が強い関心を示しているとされており、コネクションの背後にはさらに強大な国家ぐるみの支援が存在する可能性も否定できません。
新作の敵組織との関連性
コネクションは、旧シリーズにおけるアンブレラに代わる、新たな歴史の「第2のアンブレラ」というべき立ち位置にいます。
バイオハザード7から8にかけて影で暗躍し続けてきたこの組織が、最新作レクイエムにおいてついに表舞台に姿を現すかどうかが注目されています。
ここまでのナンバリングタイトルを繋ぐ重要な役割を持っているため、ファイルでの言及に留まらず、物語の核心に深く関わってくることが期待されます。
最新トレーラーに登場した新たな悪役であるギデオンという人物の存在も気になるところです。
彼がもしアンブレラの残党であり、同時にコネクションと強い繋がりを持っているとすれば、過去シリーズの因縁と新しい脅威が見事に結びつくことになります。
エブリンという極めて危険な兵器を開発した彼らが、さらなる進化を遂げた新たな脅威を隠し持っている可能性は非常に高いです。
巨大な闇のネットワークを統率する真のリーダーは誰なのか、そして彼らの最終的な目的が単なる金儲けなのか、それとも世界規模のバイオテロなのか。
これらが解き明かされることで、バイオハザードシリーズの新たな歴史の全貌が明らかになるでしょう。
ジェイク・ミューラーの帰還と救済の可能性
特異体質とラクーンシティ症候群の関連
ファンからの再登場を望む声が絶えないキャラクターの一人が、バイオハザード6で鮮烈なデビューを果たしたジェイク・ミューラーです。
彼はシリーズの象徴的な悪役であるアルバート・ウェスカーの遺伝子を受け継ぐ息子であり、非常に特殊な体質を持っています。
ジェイクの肉体は、様々なウイルスに対する極めて強い耐性を備えているだけでなく、ウイルスの特性を取り込んで自身の体組織を強化できるという驚異的な能力を秘めています。
バイオハザード6において彼がネオ・アンブレラから執拗に狙われたのも、この唯一無二の血液からウイルスのワクチンや、あるいはさらなる強力なウイルスを作り出すことができるためでした。
実際に、彼の血から生成された「アンチC」と呼ばれるワクチンによって、世界を滅ぼしかけたCウイルスの脅威は一度収束を見ています。
最新作レクイエムのトレーラーや事前情報において、「ラクーンシティ症候群」と呼ばれる新たな疾患の存在が明らかになっています。
長年の主人公の一人であるレオン・S・ケネディもこの症状に苦しめられている描写があり、他にも多数の犠牲者が出ている深刻な状況です。
この未知の症状を治療し、感染者を救うための鍵として、ジェイクの特異な血液が再び必要とされる展開は非常に理にかなっています。
長年バイオテロと戦い続け、心身共に限界を迎えているレオンを救えるのは、ウェスカーの血を引く若き傭兵しかいないのかもしれません。
シェリーとの再会への期待
ジェイクの再登場を後押しするもう一つの要素が、最新作の映像に登場した特定の人物の後ろ姿です。
一部のファンの間では、その特徴的な声や服装から、バイオハザード6でジェイクのパートナーを務めたシェリー・バーキンである可能性が高いと考察されています。
シェリーはバイオハザード2でGウイルスの脅威から生還し、その後アメリカ政府のエージェントとして成長した重要なキャラクターです。
彼女が登場するのであれば、過酷な逃避行を共に生き抜き、強い絆で結ばれたジェイクが物語に関わってくるのは自然な流れと言えます。
バイオハザード6の結末において、ジェイクは中東の紛争地帯で一人BOWと戦い続ける姿が描かれており、報酬目的ではなく誰かを守るために戦う人間として大きな成長を遂げました。
次世代の主人公としてシリーズを牽引していくことが期待されながらも、その後のナンバリングタイトルには登場していません。
現在、彼の行方はBSAAによって追跡されているという不穏な情報もあります。
彼が表舞台から姿を消している理由は、自らの血を悪用されないために逃亡を続けているからなのかもしれません。
もし彼が再登場を果たした場合、成熟した戦士としてどのようにレオンやクリスたちと関わっていくのか、その成長した姿を見るのが楽しみな要素の一つです。
過去作から暗躍し続ける因縁の人物たち
ニコライ・ジノビエフの生存説と黒幕
長年放置されている謎として、バイオハザード3およびリメイク版のRE:3に登場したニコライ・ジノビエフの存在が挙げられます。
彼はラクーンシティ事件において暗躍したアンブレラの傭兵部隊U.B.C.S.の隊員でありながら、裏では監視員としての任務を帯びていました。
味方の部隊の戦闘データの回収や、アンブレラにとって不利になる証拠の隠滅を行っていた冷酷な人物です。
しかし、RE:3の物語において、彼はアンブレラ以外の謎の組織とも裏で取引を行っていたことが示唆されています。
アンブレラの弱体化と市場シェアの奪取を狙う新たな雇用主から、多額の報酬を受け取って動いていたのです。
このニコライの背後にいる強大な闇の組織の正体については、長らく議論が交わされてきました。
一つの可能性は、生物兵器の運用を目論むアメリカ合衆国政府内の強硬派です。
政府はかつてアンブレラの最大顧客であり、スキャンダルを恐れてアンブレラに全ての責任を押し付けようとしていた背景があります。
もう一つの可能性は、後に特異菌の研究を進めることになる組織コネクション、あるいはウェスカーが所属していたHCFです。
ニコライはRE:3の結末において瀕死の状態で取り残されましたが、明確な死亡シーンは描かれていません。
過去の関連作品群のファイルなどでは、ラクーンシティ崩壊後も彼が何らかの活動を記録していた形跡があり、生存している可能性はゼロではありません。
金に執着する彼が、新たなパトロンの元で再びシリーズに影を落とすことがあるのか、バイオハザードの歴史の暗部を知る注目すべき伏線と言えます。
レイモンドとジェシカの逃亡の果て
シリーズ最大の未解決事件とも言えるのが、リベレーションズの結末におけるレイモンドとジェシカのその後です。
テラグリジア・パニックという大規模なバイオテロ事件の裏で暗躍していた二人は、最終的に極めて危険なウイルスであるT-アビスのサンプルを持ち去り、姿を消しました。
彼らはFBCとBSAAという二つの組織に所属しながら、互いにスパイとして活動するという非常に複雑な立ち回りを見せていました。
エンディングにおいて二人がヨーロッパの喫茶店で密会し、意味深な会話を交わすシーンは、後続の作品への大きな布石と思われました。
ジェシカが作成していたレポートの端末に、バイオハザード5で登場した製薬企業トライセルらしきマークが確認できることから、彼らはトライセルの工作員であったという見方が一時有力でした。
しかし、トライセル崩壊後の現在において、彼らがどの組織に所属し、何を目的に沈黙を続けているのかは全くの謎です。
彼らが持ち去ったT-アビスの技術が、現在のコネクションの研究に活かされているという考察も成り立ちます。
もしそうであれば、10年以上も放置されてきたこの伏線が、最新作という大きな転換点において見事に回収されることになります。
プロの工作員である彼らが長きにわたって身を潜めている理由は、自らの持つカードの価値が最大に跳ね上がる絶好のタイミングを計っているからに他なりません。
彼らの暗躍の成果が、レクイエムの物語にどのような影響を及ぼすのか、非常に興味深いポイントです。
レクイエムをより深く楽しむための過去シリーズ補足情報
各種ウイルスの特性と変異の歴史
バイオハザードシリーズの根幹を成すのは、数々の組織によって生み出された生体兵器ウイルスの存在です。
レクイエムの物語をより深く理解するためには、過去のウイルスがどのような進化を遂げてきたのかを把握することが重要です。
最新作で発生しているラクーンシティ症候群も、これまでの研究の延長線上にあると考えられます。
| ウイルス・病原体名 | 開発・研究組織 | 主な特徴と症状 | 初出作品 |
|---|---|---|---|
| T-ウイルス | アンブレラ | 感染者をゾンビ化させ、異常な耐久力と凶暴性を付与する。 | バイオハザード1 |
| G-ウイルス | アンブレラ(ウィリアム・バーキン) | 宿主の肉体を急激に進化させ、予測不能な異形へと変異させる。 | バイオハザード2 |
| T-ベロニカ | アンブレラ(アレクシア・アシュフォード) | 昆虫の遺伝子を組み込み、共生によって知能を維持したまま変異可能。 | コード:ベロニカ |
| プラーガ | ロス・イルミナドス教団 | 寄生体。宿主の知能を残したまま、上位者の命令に絶対服従させる。 | バイオハザード4 |
| Uロボロス | トライセル(アルバート・ウェスカー) | 適合者の能力を極限まで高めるが、不適合者は暴走した触手の塊となる。 | バイオハザード5 |
| C-ウイルス | ネオ・アンブレラ | サナギの過程を経て変異し、知能を持つ高度な生体兵器を生み出す。 | バイオハザード6 |
| 特異菌 | コネクション | カビの一種。精神支配や幻覚を引き起こし、感染者を遠隔操作する。 | バイオハザード7 |
生体兵器BOWの進化の変遷
初期のアンブレラが生み出したT-ウイルスは、強力ではあるものの感染者の知能を奪い、無差別に攻撃するだけの制御不能な代物でした。
兵器として運用するには致命的な欠陥があったため、研究者たちは次々と新たなアプローチを試みました。
プラーガや特異菌といった寄生体や菌類の研究は、宿主の知能を維持したまま、指揮官の思い通りにコントロールするという兵器としての完成形を目指した結果です。
BSAAが運用していたBOW兵士も、高度な命令を理解し、銃火器を的確に扱えるだけの知能と統制力を持っていました。
このことから、過去のウイルスの長所を掛け合わせた、極めて高度な最新の遺伝子技術が使われていると推測できます。
ウイルスの歴史は、そのまま兵器としての効率と制御性を追求してきた、人間の狂気の歴史でもあります。
過去のバイオテロ事件と世界への影響
1998年のラクーンシティ事件を皮切りに、世界中で局地的なバイオテロが頻発するようになりました。
海上都市が丸ごと焼き払われたテラグリジア・パニックや、アメリカのトールオークス、そして中国の蘭祥における大規模なCウイルスの散布など、事態は悪化の一途を辿っています。
これらの事件は世界経済に大打撃を与え、人々の心に癒えないトラウマを植え付けました。
同時に、恐怖に怯える各国の政府は、対テロ組織への過剰な権力集中と予算の投入を引き起こしました。
その結果として生じたのが、外部から監視されることのない権力の肥大化であり、BSAAの腐敗へと繋がる土壌を形成してしまったと言えます。
レクイエムで描かれる世界は、長年のバイオテロの恐怖に疲弊し、倫理観が崩壊しつつあるディストピア的な世界なのかもしれません。
主要キャラクターたちの現在の立ち位置
クリス・レッドフィールドの孤独な戦い
長年シリーズを最前線で支えてきたクリス・レッドフィールドは、現在最も過酷な状況に置かれています。
かつての仲間たちが第一線を退き、あるいは命を落とす中で、彼は狂信的なまでにテロ撲滅に執念を燃やしています。
自らが人生を懸けて育て上げたBSAAの裏切りを知った彼は、組織から離反し、一部の信頼できる部下と共にハウンドウルフ隊を結成しました。
孤立無援の非正規ルートで真実を暴こうとする彼の姿は、歴戦の英雄というよりも、悲壮感を漂わせる復讐者のようにすら見えます。
最新作において、彼がかつての組織にどのように立ち向かうのか、その過酷な戦いの結末が彼の魂の休息に繋がるのかが深く注目されます。
レオン・S・ケネディの新たな苦悩と感染
もう一人の英雄であるレオン・S・ケネディもまた、終わりの見えない戦いに身を投じています。
政府の直属エージェントとして数々の地獄を潜り抜けてきた彼ですが、最新作のトレーラーではラクーンシティ症候群に感染し、かつてない苦痛に歪む姿が確認されています。
ラクーンシティの悪夢から生き残った彼が、長い年月を経て再びその名を冠した病に侵されるというのは、運命の過酷な皮肉と言わざるを得ません。
政府内部に裏切り者がいる可能性が示唆されている中で、組織の支援を絶たれた彼が誰を信じ、どのように自らの命の危機に立ち向かうのか。
彼の絶望的な状況からの生存は、前述したジェイク・ミューラーの血という最後の希望と密接に関わってくる可能性が高いです。
バイオハザードにおける組織の勢力図
レクイエムの物語の背景にある複雑な組織の相関関係を整理することは、陰謀の全貌を理解するために不可欠です。
| 組織名 | 設立時期/時代 | 主な目的と活動 | レクイエムにおける予想される立ち位置 |
|---|---|---|---|
| アンブレラ | 1968年設立 | 製薬を表向きとし、裏で生体兵器(BOW)を開発。2003年崩壊。 | 全ての元凶。遺産や研究データが各組織に狙われる。 |
| BSAA | 2003年設立(NGO) | アンブレラ崩壊後のバイオテロに対抗するための組織。 | 内部腐敗が進行し、本作における主要な対立勢力の一つ。 |
| ブルーアンブレラ | 2007年設立 | 旧アンブレラの負の遺産回収と贖罪を掲げる民間軍事企業。 | 支援組織か、それとも新たな脅威となるか、真意が問われる。 |
| コネクション | 2000年代前半〜 | 新型生体兵器(特異菌など)の開発と闇市場での売買。 | 裏で糸を引く黒幕としての登場が濃厚。 |
| FBC | 2004年設立 | アメリカ合衆国主導の対バイオテロ組織。モルガン失脚により解体。 | 組織自体は消滅したが、合衆国の暗躍の歴史として影を落とす。 |
| アメリカ合衆国政府 | – | 自国の利益と安全保障を最優先し、時に非道な手段も黙認。 | レオンの所属元だが、内部に敵と通じる存在がいる可能性。 |
政治的思惑と資金源の闇
表向きは世界の平和維持を掲げる組織であっても、その活動を世界規模で維持するための莫大な資金源には必ずと言っていいほど闇が存在します。
製薬企業連盟がBSAAの最大のスポンサーであるという事実は、薬を売る企業が病原体の鎮圧に金を出しているという、マッチポンプ的な矛盾を孕んでいます。
コネクションのような闇の組織も、大国からの秘密裏の資金援助や技術提供がなければ、エブリンのような高度な兵器を開発し続けることは不可能です。
レクイエムの物語では、単純な恐ろしいクリーチャーとの戦闘だけでなく、こうした政治的・経済的なドロドロとした駆け引きが背後で展開される重厚なレビューになるでしょう。
新作で予想される勢力の激突
これまでの情報を総合すると、レクイエムでは複数の勢力が三つ巴、四つ巴の激戦を繰り広げることが予想されます。
真実を追うクリスたちハウンドウルフ隊、病に侵されながらも政府の陰謀に立ち向かうレオン、闇に堕ちた巨大組織BSAA、そして不気味に静観するブルーアンブレラとコネクション。
これにジェイクやシェリーといった次世代のキャラクターがどのように介入してくるのか。
それぞれの歪んだ正義と野望が交錯するシナリオは、シリーズ最高峰の複雑さとスケールになることは間違いありません。
過去の未回収伏線がもたらすシナリオの深み
点と線が繋がるカタルシスの期待
バイオハザードシリーズの最大の魅力は、極上のホラーアクションとしての完成度の高さだけでなく、長年にわたって緻密に構築された世界観と設定にあります。
プレイヤーは各作品に散りばめられたファイルや断片的な情報から、背後に隠された巨大な陰謀を推理し、考察する楽しみを味わってきました。
ニコライの逃亡劇、レイモンドとジェシカの密約、コネクションの全貌など、何年も放置されてきた伏線が一つに繋がった時のカタルシスは計り知れません。
レクイエムというタイトルが「鎮魂歌」を意味するように、過去の因縁や罪に一つの終止符を打つ、集大成的な作品になるという期待が高まります。
長期シリーズならではの歴史の重み
1996年の第1作発売から30年近くが経過し、ゲーム内の時間軸でも膨大な歴史と悲劇が積み重なっています。
キャラクターたちも我々プレイヤーと共に年齢を重ね、肉体的・精神的な深い疲労を抱えながら、それでも戦い続けています。
過去の選択や逃れられない血の運命が彼らを苦しめ、同時に物語に他のゲームにはない深い奥行きを与えています。
レクイエムをプレイする前に、過去の悲惨な出来事や因縁の人物関係をもう一度おさらいしておくことで、新作のストーリーへの没入感は格段に跳ね上がるはずです。
まとめ
筆者情報
筆者:桐谷シンジ
フリーランスのゲーム攻略ライター。
慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。
幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。
最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。























