編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新弾で登場する「メガゲッコウガex」や、同時収録される「メガシンカ」ポケモンの性能、そしてそれらが環境にどう影響するのかが気になっていると思います。特にゲッコウガは人気ポケモンですし、どれくらい強いのか詳しく知りたいですよね。
この記事を読み終える頃には、メガゲッコウガexの強みや使い方はもちろん、相性の良いカードや世間の評判まで、メガゲッコウガexに関する疑問が解決しているはずです。
- メガゲッコウガexはHP350の高耐久と特性によるダメカンばら撒きが強力
- 新ワザ「ニンジャスピナー」はエネ手札戻しで継戦能力を高めるテクニカルな性能
- 同時収録のメガブリガロンex・メガマフォクシーexも独自の強みを持つ
- 「バブル水エネルギー」や「大量ネット」など水タイプ強化カードが豊富
それでは解説していきます。
メガゲッコウガexの基本性能と評価
今回、満を持して登場するのが「メガゲッコウガex」です。まずはそのスペックを深掘りしていきましょう。これまでの「2進化ex」の枠を超えた、メガシンカ特有のステータスに注目が集まっています。
HP350という驚異の耐久値
まず目を引くのが、HP350という数値です。これは従来の2進化exポケモンの水準(330〜340)を上回る耐久力です。 現環境において、ワンパン(一撃できぜつ)を狙うラインは330付近に設定されていることが多いのですが、350という数値はそこから頭一つ抜けています。
| ポケモン | HP | 特徴 |
|---|---|---|
| メガゲッコウガex | 350 | メガシンカによる最高クラスの耐久 |
| リザードンex (悪) | 330 | 環境トップの耐久基準 |
| ドラパルトex | 320 | 平均的な2進化exライン |
| ギラティナVSTAR | 280 | VSTARの基準値 |
この「HP350」という数値は、相手に対して「一撃で倒すためには青天井火力を出すか、弱点を突くしかない」という強いプレッシャーを与えます。特に中打点のデッキに対しては、回復カードと組み合わせることで要塞のような立ち回りが可能になるでしょう。
特性「ひっさつしゅりけん」の制圧力
メガゲッコウガexの最大の武器とも言えるのが、特性「ひっさつしゅりけん」です。
- 効果: このポケモンがバトル場にいるなら、自分の番に1回使える。自分の手札から基本水エネルギーを1枚トラッシュし、相手のポケモン1匹に、ダメカンを6個のせる。
この特性のポイントは「6個(60ダメージ分)」という数値の絶妙さです。 現在の環境には、たねポケモンのHPが60〜70のものが多く存在します。例えば、進化前のたねポケモンや、システムポケモンの多くがこのラインにいます。
- HP60ラインの駆逐: マナフィやジラーチといったベンチバリア要員がいない場合、特性だけでこれらを気絶させられる可能性があります。
- HP70ラインへの圧力: ヒトカゲやポッポなど、HP70のたねポケモンに対しても、残りHP10まで追い込むことができ、他の効果(例えば「大地の器」で持ってきたあとの手張りなど)と合わせたり、以前のターンでの蓄積があれば容易に倒せます。
また、「バトル場にいるなら」という条件も、後述するワザの効果と噛み合っています。ベンチに下がって回復しつつ、再びバトル場に出て特性を使うといった動きも強力です。かつての「インテレオン(クイックシューター)」が20ダメージだったことを考えると、バトル場限定とはいえ60ダメージは破格の性能と言えます。
ワザ「ニンジャスピナー」のコストパフォーマンス
下ワザ(というか唯一のワザ)である「ニンジャスピナー」も非常にテクニカルです。
- コスト: 水水
- ダメージ: 120+
- 効果: このポケモンについている水エネルギーを1個選び、手札に戻すなら、80ダメージ追加(合計200ダメージ)。
2エネルギーで200ダメージが出せるというのは、非常にコストパフォーマンスが良いです。「ダブルターボエネルギー」に対応しているかはテキスト次第ですが、基本エネルギー2枚で起動できるため、準備が容易です。
このワザの真骨頂は「エネルギーを手札に戻す」というデメリットに見える効果が、実はメリットになっている点です。 戻した水エネルギーは、次の番に自身の特性「ひっさつしゅりけん」のコストとして再利用できます。 つまり、「ワザで攻撃してエネ回収」→「次のターンに特性でエネを捨てて60ダメージ」→「手張りしてワザ」という美しいループが完成するのです。
合計ダメージの計算:
- 特性(60)+ワザ(200)= 260ダメージ
260ダメージというラインは、たねの「exポケモン」や「Vポケモン」の多くを一撃で倒せるラインです。VSTARポケモンの280にはあと20届きませんが、そこは「げんきのハチマキ」や「マキシマムベルト」、あるいは味方の追撃でカバーできる範囲です。非常に計算し尽くされたデザインだと感じます。
進化ラインとサポートカードの評価
メガゲッコウガexを支える進化前のポケモンや、新規サポートカードも非常に優秀なものが揃っています。デッキ全体の安定感を底上げする要素を見ていきましょう。
ケロマツ・ゲコガシラの優秀なスペック
進化ラインの強さは、2進化デッキの安定性に直結します。
- ケロマツ(HP70): HP70というのは現環境で非常に重要です。「ドラパルトex」の「ファントムダイブ」のばら撒きや、「ヤミラミ」の「ロストマイン」などを耐える可能性が高まります。HP60だとついでに倒されてしまう場面でも、HP70なら生き残れるケースが多いのです。また、ワザもドロー効果を持っているものが多く、事故防止に役立ちます。
- ゲコガシラ(HP100): ワザ「よびよせのじゅつ」を持っています。これは山札からポケモンを3枚まで手札に加えることができる効果。盤面展開において非常に強力です。進化ラインを揃えたり、システムポケモン(ビーダルやピジョットexなど)を持ってきたりと、次のターンのメガシンカに向けた準備を整えることができます。
過去の「裏工作」ラインほどの万能さはないかもしれませんが、アタッカーとして運用するデッキにおいては十分すぎる性能を持っています。
新スタジアム・グッズとのシナジー
「忍者スピナー」に合わせて登場するであろう新規カード群との相性も抜群です。
- 大量ネット(グッズ): トラッシュから水ポケモンと水エネルギーを合計3枚まで山札に戻せる効果(情報ソースによる推測含む)。これは「すごいつりざお」の水タイプ専用強化版とも言える性能です。特性で水エネルギーをトラッシュに送る頻度が高いメガゲッコウガexにとって、リソース回復手段は生命線。それをグッズ1枚で解決できるのは非常に大きいです。
- バブル水エネルギー(特殊エネルギー): 水ポケモンにつけられ、特殊状態(どく・やけど・マヒ・ねむり・こんらん)を回復し、さらに特殊状態にならなくなる効果を持ちます。 これはマヒによるロック戦術や、どくによるじわじわとした削りに対して強い耐性を持ちます。特にHP350の高耐久を活かして戦うメガゲッコウガにとって、状態異常で足止めされるのが一番の負け筋。それをエネルギー1枚でケアできるのは心強いです。
同時収録のメガシンカポケモンたち
今回の弾は「カロス御三家」がフィーチャーされており、ゲッコウガだけでなく、ブリガロンとマフォクシーもメガシンカして登場します。これらも決して「ハズレ枠」ではなく、独自の強力な性能を持っています。
メガブリガロンexの鉄壁性能
草タイプの「メガブリガロンex」は、その見た目通りの「要塞」のような性能をしています。
- 特性「ニードルアーマー」: このポケモンがバトル場でワザのダメージを受けた時、相手にダメカンを乗せ返す効果。特筆すべきは「ついている草エネルギーの数×3個」という点です。 もし3エネついていれば9個(90ダメージ)、4エネなら12個(120ダメージ)もの反射ダメージを与えます。
- 耐久戦術: HPはおそらく350〜370クラスになるでしょう。相手からすると、攻撃すればするほど自分が傷つくため、非常に攻めづらいポケモンです。回復カードと組み合わせれば、相手が勝手に疲弊していく状況を作り出せます。「ゴツゴツメット」を持たせれば、さらに反射ダメージが増え、相手のアタッカーを返り討ちにすることも夢ではありません。
メガマフォクシーexのトリッキーな戦術
炎タイプの「メガマフォクシーex」は、手札操作と火力を兼ね備えています。
- 特性「フレアマジック」: 手札から炎エネルギーをトラッシュし、手札が7枚になるようにドローする効果。特性「はたらくまえば(ビーダル)」の強化版を内蔵しているようなものです。2進化を立てる手間はありますが、立ってしまえば毎ターン強力なドローソースとして機能します。
- 火力: お互いの場のエネルギーの数などを参照する青天井火力が予想されます。特性でドローを進めつつ、盤面にエネルギーを供給し、大ダメージを狙う。まさに魔法使いのようなテクニカルな動きが可能です。
世間の反応と評価まとめ
情報解禁直後から、SNSや動画サイトでは大きな盛り上がりを見せています。ここでは、プレイヤーたちのリアルな反応をまとめてみました。
「強すぎる」VS「調整版」の議論
メガゲッコウガexの性能については、賛否両論というよりは「使いこなせれば最強クラス」という評価が多いようです。
- ポジティブな意見: 「HP350は暴力。実質2回攻撃しないと倒せない。」 「特性の60ダメージばら撒きが偉すぎる。進化前のたねを狩り尽くせる。」 「エネを手札に戻すから、ハンデス(手札干渉)されなければリソースが尽きない。」 「ドラパルトexと違って、好きなところに60点乗せられるのが器用。」
- 慎重な意見: 「いちいちエネを手札に戻すから、ナンジャモやツツジ、アンフェアスタンプを打たれたら止まるのでは?」 「2進化を立てるのがそもそも大変。ふしぎなアメへの依存度が高い。」 「火力が200〜260だと、現環境のHPインフレについていけるか不安。」
総じて、「環境トップに食い込むポテンシャルはあるが、構築とプレイング難易度は高い」という見方が大勢を占めています。
イラスト人気と価格高騰への懸念
性能だけでなく、イラストアドバンテージ(見た目の良さ)についても話題沸騰です。 ゲッコウガはポケモン全体で見てもトップクラスの人気を誇ります。「メガシンカ」という要素も相まって、SAR(スペシャルアートレア)の価格は初動から高騰することが予想されています。
「絶対にSARで組みたいけど、いくらになるんだ…」 「箱買い推奨。自引きしないと財布が死ぬ。」 といった悲鳴にも似た声が多く聞かれます。コレクション需要と対戦需要の両方があるため、シングルカードの価格は安定して高くなるでしょう。
過去の「ゲッコウガ」カードとの比較
古参プレイヤーからは、過去に活躍したゲッコウガと比較する声も上がっています。
- かがやくゲッコウガ: 特性「かくしふだ」でドローエンジンとして現役最強。メガゲッコウガと併用できるため、相性は抜群。
- ゲッコウガGX(過去レギュ): 特性「ふうましゅりけん」を持っていたが、今回のメガゲッコウガはそれを彷彿とさせる。
- ゲッコウガ&ゾロアークGX: タッグチーム時代の環境を支配したカード。
「ゲッコウガという名前がついているだけで強い」というジンクスがあり、今回もその例に漏れないだろうという期待感が強いです。
デッキ構築の考察と相性の良いカード
では、実際にメガゲッコウガexを使ってデッキを組むなら、どのようなカードと組み合わせるのが良いのでしょうか。いくつかのパターンを考察してみます。
安定重視型:ピジョットex軸
2進化デッキの定番パートナーである「ピジョットex」を採用する型です。 特性「マッハサーチ」で毎ターン好きなカードを1枚持ってこられるため、「ふしぎなアメ」や「基本水エネルギー」、「ボスの指令」などを的確にサーチできます。 メガゲッコウガexはエネを手札に戻す動きが必要なため、毎ターン確実にエネや解決札を持ってこられるピジョットexとの相性は最高クラスです。
火力補助型:オリジンパルキアVSTAR軸
サブアタッカーとして「オリジンパルキアVSTAR」を採用する型です。 VSTARパワー「スターポータル」により、トラッシュの水エネルギーを一気に加速できます。メガゲッコウガexが倒された後のリカバリーや、序盤のアタッカーとしてパルキアが機能します。 また、パルキア自身も高火力が出せるため、メガゲッコウガで削りきれなかった相手を倒す役割も担えます。
バラ撒き特化型:ユキメノコ軸
特性「いてつくとばり」を持つ「ユキメノコ」と組み合わせる型です。 ユキメノコで毎ターン相手全体にダメカンをばら撒きつつ、メガゲッコウガexの特性「ひっさつしゅりけん」で特定のポケモンを狙撃する。この「面」と「点」の攻撃で、相手の盤面を崩壊させます。 HPの低い非ルールポケモン主体のデッキに対しては、無類の強さを発揮するでしょう。
トレーナーズの選択
- カイ: 水ポケモンとグッズを持ってこられるサポート。2進化デッキの安定感を支える必須級カード。
- 大地の器: 水エネルギーを山札から持ってくる手段。特性のコスト確保に。
- キャンセルコロン: 特性でマナフィを無効化しつつ、ベンチ狙撃を通す動きも考えられます(ただしメガゲッコウガはバトル場しか狙えないため、かがやくゲッコウガとのコンボ用)。
- ネオアッパーエネルギー: これ1枚でワザが使えるエーススペック。手札に戻すと再利用が難しい(特殊エネなので回収手段が限られる)ため、フィニッシャーとして使うのが吉。
メガゲッコウガexの弱点と対策
これほど強力なメガゲッコウガexですが、無敵ではありません。明確な弱点も存在します。
雷タイプへの弱点
水ポケモンの宿命として、雷タイプが弱点であることが多いです(カードによっては草弱点の場合もありますが、これまでの傾向から雷の可能性が高い)。 「テツノカイナex」の「ごっつあんプリファイ」や、「ミライドンex」の速攻に対しては、HP350といえども一撃で沈められるリスクがあります。特にテツノカイナexにサイドを多く取られる展開は避けなければなりません。
2進化特有の事故率
たねポケモン→1進化→2進化(メガシンカ)という工程を踏むため、どうしても手札事故のリスクがつきまといます。 最初のターンにケロマツを展開できなかったり、アメが引けなかったりすると、そのまま押し切られて負けてしまうことも。 「デヴォリューション」などの退化させるカードを使われると、HPの低いケロマツやゲコガシラに戻ってしまい、そのままきぜつさせられるリスクもあります。
手札干渉への脆さ
ワザの効果でエネルギーを手札に戻すため、手札に重要リソースが溜まりがちです。 そこで「ナンジャモ」や「ツツジ」を使われると、次のターンの攻撃手段や特性のコストを失ってしまいます。 盤面にエネルギーを残しにくい戦術だからこそ、手札干渉への対策(ビーダルやピジョットexの維持)が重要になります。
まとめ
今回は、新弾で登場する「メガゲッコウガex」について、その性能を徹底的に評価・解説してきました。
HP350という圧倒的な耐久力、特性による60ダメージの狙撃、そしてエネ回収を兼ねた高効率なワザ。どれをとっても環境トップを狙えるスペックを持っています。 構築難易度やプレイングの奥深さはありますが、それを乗り越えた時の制圧力は凄まじいものがあるでしょう。
「ニンジャスピナー」という名の通り、戦場を縦横無尽に駆け回る忍者のような戦い方ができるこのカード。発売日が待ち遠しいですね。皆さんもぜひ、自分だけの最強のメガゲッコウガデッキを考えてみてください。
筆者情報
橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。自称リーリエの旦那。柔らかい語り口ながら、ガチプレイヤー視点での鋭い考察に定評がある。最近の悩みは、増え続けるカードの収納場所と、推しのSARを引くための運が枯渇していること。






















