編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、最新作『ドラゴンクエストVII リイマジンド』における、あの「種泥棒」と呼ばれた王子の汚名返上や、大人になった彼との衝撃的な再会シーンについて気になっていると思います。
かつて多くのプレイヤーの心に深い傷(あるいは失笑)を残したキーファの離脱劇が、今作ではどのように「再構築(リイマジンド)」され、納得のいく物語へと昇華されたのかを徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、大人キーファとの再会条件や、彼が過去の世界に残った本当の理由、そして今作で追加された数々の感動的な新エピソードについての疑問がすべて解決しているはずです。
-
大人キーファとの最終決戦直前での劇的な再会
-
離脱時に残された「大の書」による王子の真の覚悟
-
マリベル離脱回避ルートの追加と幼少期の新事実
-
コスタールカジノ廃止とエンドコンテンツ闘技場の実装
それでは解説していきます。
キーファとの再会:大人になった王子の真実
リイマジンド版において最も注目すべきは、やはりキーファとの再会物語です。
旧作では石板に刻まれたメッセージを確認することしかできませんでしたが、今作ではついに「生きた」彼と相まみえることになります。
キーファ登場の背景:不思議板が繋ぐ時空
大人キーファと出会うためには、物語の最終盤、ラスボスであるオルゴ・デミーラとの決戦直前まで進める必要があります。
異変を感じ取り「神の祭壇」へ向かうと、そこには今作のキーマンである「石板鍛冶職人」が待ち構えています。
彼は石板システムそのものを構築したとされる謎の人物で、ここまで旅を続けてきた主人公たちに「不思議板」という特殊な石板を託します。
この石板を使用することで、現代では既に滅びているはずの「ラグラーズ城」が存在する時空へと足を踏み入れることになります。
ラグラーズ城の異変と「卑劣な賊」の正体
不思議板によって導かれたラグラーズ城では、不穏な噂が流れています。
「最近、城を襲撃した卑劣な賊が捕まり、北の荒れ地で野ざらしの刑を受けている」という内容です。
主人公たちがその荒れ地へ向かうと、そこにはボロボロになりながらも、鋭い眼光を失っていない一人の男がいました。
それこそが、ユバールの守り手として成長した「大人キーファ」の姿だったのです。
魔物の支配を暴く緑の炎
キーファは主人公たちに対し、城に灯された「緑の炎」を消すように指示します。
言われるがままに炎を消すと、城で生活していた人々や兵士たちの化けの皮が剥がれ、その正体が魔物であったことが判明します。
実は、ラグラーズ城はかなり前から魔王の息がかかった魔物たちに支配されていました。
魔物たちの目的は、神の復活を願うユバールの一族を絶滅させること。
キーファは賊として暴れていたのではなく、たった一人で魔物の巣窟と化した城に乗り込み、一族を逃がすために身を挺して戦っていたのです。
夢の共闘:NPCとしての大人キーファ
魔物たちとの決戦では、大人になったキーファがNPCとして戦闘に参加してくれます。
その実力は少年時代とは比較になりません。
| ステータス項目 | 少年キーファ(離脱時) | 大人キーファ(再会時) |
| 主要スキル | 火炎斬り、受け流し | 豪傑乱舞、火炎究極斬、ベホマ |
| 攻撃力 | 序盤相応 | パーティトップクラス |
| 役割 | 物理アタッカー | 重戦士兼サブヒーラー |
圧倒的な攻撃力で敵をなぎ倒していく姿は、かつて「種泥棒」と揶揄された面影はなく、まさに一国の王子、そしてユバールの守り手にふさわしい強さを見せつけてくれます。
最終決戦への参戦と冒険の決着
魔物を討伐した後、キーファは主人公たちのいる未来の世界が危機に瀕していることを知ります。
ここで彼は、「自分の始めた冒険を中途半端に投げ出してしまったこと」への強い後悔を口にします。
「お前を冒険に巻き込んだのは俺だ。そのケジメをつけさせてくれ」
キーファは自身の子供たちにユバールの守り手の座を引き継ぎ、なんとラスボスであるオルゴ・デミーラとの最終決戦に一時的にパーティに加わってくれるのです。
これにより、DQ7の物語は「キーファで始まり、キーファで終わる」という完璧なサイクルを完成させることになります。
ユバール族の物語:キーファ離脱の真意と改変
旧作において、キーファの離脱は「女に惚れて親友と国を捨てた」というネガティブな印象が強いものでした。
しかし、リイマジンド版ではその描写が大幅に強化され、彼の行動に「大義」が与えられています。
ビバグレイプの夜:主人公との共闘
ユバール族との出会いにおいて、旧作ではキーファとライラが勝手に仲良くなっている印象があり、主人公は蚊帳の外に置かれがちでした。
リイマジンド版では、運命の夜に発生する魔物の襲撃イベントが変更されています。
旧作ではキーファが単独でライラを守る演出でしたが、今作では「主人公とキーファの二人で村全体を守る」という共闘ミッションが発生します。
これにより、二人の絆が再確認されるとともに、キーファが「守るべきもの」を見つける過程がより丁寧に描かれます。
完全新規イベント:西の森の救出劇
襲撃イベント直後、魔物に連れ去られた子供を救うため、ライラが一人で森へ向かってしまいます。
ここがリイマジンド版の完全新規追加要素です。
主人公とキーファが彼女を追い、絶体絶命のピンチを救います。
足をくじいたライラをキーファが肩で支え、アジトへと戻る道中、二人の親密な会話が繰り広げられます。
「単なる恋」ではなく、「共に戦い、困難を乗り越えたパートナー」としての信頼関係が築かれるため、後の離脱への納得感が格段に向上しています。
ジャンへの救済:嫉妬から信頼へ
第一のトゥーラ弾きであるジャンについても、残酷かつ救いのある変更が入りました。
旧作では儀式に失敗して逃げるように去っていったジャンですが、今作では私欲のために儀式を強行した報いとして、天の怒りに触れ「魔物」へと変貌してしまいます。
勇者一行との激闘の末、元の姿に戻ったジャンは、自らの過ちを認め一族を去ることを決意します。
その際、キーファに対し「お前には嫉妬していたが、ライラを頼む」と、初めて本音で語り合います。
この和解があることで、キーファがライラの側に残る理由が「親友(ジャン)からの託し」という側面も持つようになります。
王子の覚悟を記した「大の書」
離脱の際、最も大きな変更点は重要アイテム「大の書」の存在です。
旧作では伝言を頼むだけでしたが、今作ではキーファが自身の筆で認めた手紙を託してくれます。
その手紙には、父バーンズ王への心からの謝罪と、王子としての地位を捨ててでも、これから訪れるであろう「魔王の脅威」から世界を守るための「神の守り手」になるという揺るぎない覚悟が記されていました。
これを現代のバーンズ王に届けるイベントも追加されており、父子の和解という重要なミッシングリンクが埋められています。
オルフィーの改変:ガボの自立と白い狼の絆
ガボが仲間になるオルフィーの物語も、リイマジンド版では演出が洗練されています。
きこりの不在と呪いの真相
旧作では動物と話せる「きこり」を連れてくる必要がありましたが、リイマジンド版ではきこりが登場しません。
代わりに、一行が宿屋に泊まった翌朝、呪いの影響で一時的に人間の姿に戻った住人たちの会話から、街の惨状を知ることになります。
一瞬だけ人間に戻り、希望を見せてから再び動物に戻されるという描写は、より魔物の残酷さを際立たせています。
ガボの決意と新ムービー
魔物との決戦後、ガボが仲間になるシーンでは完全新規のムービーが導入されました。
まだ言葉を話せないガボが、必死に「一緒に行きたい」と伝える姿は非常に健気です。
旅立つガボの前に、かつて戦いの中で犠牲になった伝説の白狼の「幻像」が現れます。
その幻像が静かにガボの頬をひと舐めし、彼を送り出す演出は、ガボの「狼からの卒業」と「人間としての自立」を見事に描ききっています。
パーティメンバーの劇的な変化:メルビンとマリベル
今作では、中盤以降のパーティメンバーの格差についても大胆な調整が入っています。
伝説の英雄メルビンの真価
世界一高い塔の頂上で封印を解かれるメルビン。
旧作では「レベルも低く、熟練度も育っていないおじいちゃん」という印象が拭えませんでしたが、リイマジンド版では「本物の英雄」として再定義されました。
-
専用ムービーの追加: 封印が解けた直後、老体とは思えない鋭い剣捌きを見せるムービーが挿入。
-
初期ステータスの大幅強化: 加入時点で「戦士」「武闘家」「僧侶」の熟練度をマスター済み。
-
即戦力性: 加入後すぐにバトルマスターやパラディンへの転職が可能。
これにより、加入直後からパーティの主軸として活躍できるようになっています。
マリベルの離脱回避ルート
多くのプレイヤーが驚愕したのが、マリベルの離脱回避です。
旧作では父アミットの病気により強制的にパーティを抜けますが、今作では「10年前の真実」を知ることで運命が変わります。
主人公の母マーレから語られる、幼い頃のマリベルとの思い出。
厳しい教育に耐えかねて家を飛び出し、船に隠れていたマリベルを救い出したのは幼き日の主人公でした。
その際、主人公はアミットに対し「何もいりません。ただ、マリベルを自由にしてください。僕たちがどこへ行くときも、彼女と一緒にいさせてください」と約束していたのです。
この事実を突きつけられたアミットは、病床から起き上がり「親のために我慢するな。あの日、コイツ(主人公)がしてくれた約束を信じて行ってきなさい」と彼女の背中を押します。
この感動的な追加イベントにより、マリベルは最後までパーティから外れることなく旅を続けることが可能になりました。
システムとやり込み要素の刷新
物語だけでなく、ゲームシステム面でも「現代のドラクエ」としての快適さが追求されています。
ダーマ神殿と「時をかける旅人」
リイマジンド版のダーマ神殿では、大神官が若き女性「ミレッカ」に変更されています。
彼女との出会いを通じて、主人公たちは初代大神官フォズが遺した「ダーマの水晶」を受け取ります。
-
どこでも転職: 神殿に戻る必要がなくなり、メニュー画面からいつでも職を変えられる。
-
職業の二つ持ち: ミレッカの修行を終えると、二つの職業を同時にセットし、熟練度を並行して上げることが可能(サブ職のスキルも使用可能)。
この変更により、育成のテンポが劇的に向上しました。
コスタールの変貌:カジノから闘技場へ
現代のコスタールからカジノが消滅したことは、旧作ファンに大きな衝撃を与えました。
しかし、その跡地に建設された「闘技場」こそが、今作の真のエンドコンテンツです。
| ランク | 解放条件 | 主な報酬 |
| ブロンズ牌 | 本編中盤 | レア装備、錬金素材 |
| シルバー牌 | 本編終盤 | 職の証、不思議なきのみ |
| ゴールド牌 | クリア後 | 究極の武器、隠し石板 |
闘技場では「○ターン以内に勝利」「呪文を使わず勝利」といった特殊条件が課され、それをクリアすることで報酬がグレードアップします。
高難易度モード「修羅の道」と「伝説への道」
クリア後のやり込みとして、二つのモードが用意されています。
-
修羅の道: 敵のステータスが数倍に跳ね上がり、AIが極めて賢くなるモード。ここをクリアすることで真の隠しダンジョンへの道が開かれます。
-
伝説への道(DLC): 歴代シリーズの魔王(竜王、ゾーマ、デスピサロ等)と戦えるモード。勝利すれば「ロトの剣」や「天空の鎧」などの伝説装備が入手可能です。
まとめ
『ドラゴンクエストVII リイマジンド』は、単なる画質の向上に留まらず、物語の欠落部分を完璧に補完した傑作といえます。
特にキーファに関する一連の改変は、20年以上「種泥棒」と呼ばれ続けた彼に対する、公式からの最高の回答ではないでしょうか。
大人になった彼と背中を合わせて魔王に立ち向かう瞬間、きっと多くのプレイヤーが「これこそが自分たちの見たかったDQ7だ」と確信するはずです。
他にも「ラッキーパネル」がダーマ神殿近くの宿屋の井戸の中に移動していたり、目的地が表示される親切設計になっていたりと、遊びやすさも抜群です。
もしあなたがまだプレイを迷っているのであれば、この「再構築された親友との物語」をぜひ自分の目で確かめてみてください。
筆者情報
筆者:桐谷シンジ
フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。DQ7はPS版、3DS版、そして今回のリイマジンドとすべてやり込んでおり、特にエデンの戦士たちの絆には人一倍の思い入れがある。
補足:DQ7リイマジンドを楽しむためのヒント
-
石板レーダーの活用: 今作ではレーダーの反応がより詳細になり、高低差も表示されるため、石板探しで迷うことはほぼありません。
-
モンスター職の重要性: 人間職のバランス調整に伴い、モンスター職の耐性ボーナスが相対的に強化されています。高難易度モードでは、耐性重視のモンスター職育成が鍵となります。
-
会話システムの深化: 仲間会話のバリエーションが旧作の3倍以上に増えています。新しい街やイベントの後は、こまめに仲間に話しかけることで、キャラの意外な一面が見られるでしょう。
この記事があなたの冒険の助けになれば幸いです。もし他にも「ここが変わっていて驚いた!」というポイントがあれば、ぜひレビュー等で共有してください。それでは、良き冒険を!




























