編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、最新作『ポケモンZA』のランクバトル・シーズン6(S6)からついに解禁された伝説のポケモン「グラードン」の運用方法や、新要素「M次元ラッシュ」における専用技の強さが気になっていると思います。
特に、ゲンシカイキによる凄まじい火力と、その裏に潜む「水4倍弱点」の脆さをどうカバーすべきか、多くのトレーナーが頭を悩ませているはずです。
この記事を読み終える頃には、グラードンを最大限に活かすための技構成、持ち物、そして現環境における最適な立ち回りについての疑問がすべて解決しているはずです。
- ゲンシカイキグラードンの圧倒的な種族値と専用技だんがいのつるぎの破壊力
- ほのおタイプ追加による水4倍弱点のリスクと強制発動のデメリット
- 現環境の最適解の一つであるとつげきチョッキ通常形態のサイクル性能
- M次元ラッシュが与える技の発生速度や判定への影響と対策
それでは解説していきます。
- 1. グラードン解禁!ランクマS6の新環境レビュー
- 2. ゲンシカイキ専用技「だんがいのつるぎ」の強さを徹底解剖
- 3. ゲンシカイキの罠:水4倍弱点と強制発動のデメリット
- 4. 安定重視の選択肢:とつげきチョッキ通常グラードンの運用
- 5. グラードンの体重を活かしたサブウェポン戦略
- 6. ポケモンZA特有の「特性なし」環境が与える影響
- 7. グラードンVSカイオーガ:宿命の対決の最新事情
- 8. セグレイブとの完璧な相性補完
- 9. 実戦シミュレーション:対面での判断基準
- 10. 育成論まとめ:「結論構成」
- 11. M次元ラッシュを使いこなすための高等テクニック
- 12. 伝説環境におけるグラードンの立ち位置
- 13. グラードンの歴史と『ポケモンZA』での再定義
- 14. 結論:グラードンを愛するすべてのトレーナーへ
- まとめ
1. グラードン解禁!ランクマS6の新環境レビュー
ついに『ポケモンZA』のランクバトル・シーズン6において、ホウエン地方の伝説のポケモン「グラードン」が解禁されました。 今作のランクマは「M次元」と呼ばれる新たな戦術要素が絡み合い、過去作以上に伝説ポケモンの扱いが勝敗に直結します。
グラードンといえば、圧倒的な攻撃力と物理耐久を誇る「大地の覇者」ですが、今作では「ゲンシカイキ」という強力なフォームチェンジが特定の条件下で発動する仕様となっており、これが戦略上の大きな分岐点となっています。
グラードンの基本ステータス比較
まずは、通常形態とゲンシカイキ形態の数値の違いを表で確認してみましょう。今作の調整に基づいた最新データです。
| ステータス | 通常グラードン | ゲンシグラードン | 変化量 |
|---|---|---|---|
| タイプ | じめん | じめん / ほのお | ほのお追加 |
| 特性 | ひでり | おわりのだいち | 天候上書き |
| HP | 100 | 100 | ±0 |
| 攻撃 | 150 | 180 | +30 |
| 防御 | 140 | 160 | +20 |
| 特攻 | 100 | 150 | +50 |
| 特防 | 90 | 90 | ±0 |
| 素早さ | 90 | 90 | ±0 |
| 合計種族値 | 670 | 770 | +100 |
数値だけを見れば、ゲンシカイキは攻撃・特攻・防御が大幅に上昇し、合計種族値770というバケモノスペックになります。特に特攻が50も伸びているため、特殊型や両刀型としての道も開かれています。
しかし、実戦においては「タイプ追加による弱点の変化」が非常に重くのしかかります。これが今作のグラードン運用における最大の焦点です。
2. ゲンシカイキ専用技「だんがいのつるぎ」の強さを徹底解剖
グラードンの代名詞とも言える専用技「だんがいのつるぎ」。 ゲンシカイキ状態では、その圧倒的な攻撃種族値180から放たれるこの技がメインウェポンとなります。
だんがいのつるぎの基本性能
- 威力: 120
- 命中: 85
- 分類: 物理
- 効果: 相手全体を攻撃(ダブルバトル時)
- 特性: 非接触技
この技の強みは、なんといっても「非接触」の物理技である点です。 今作でも猛威を振るっている「ゴツゴツメット」や、特定の接触判定で発動するトラップ特性を無視して大ダメージを与えられるのは非常に優秀です。
命中率への信頼度とM次元の影響
カタログスペックでは命中85と不安が残りますが、実際に使い込んでみると、今作の仕様(M次元の影響か)のせいか、数値以上に「当たる」感覚があります。 地面の下から鋭い岩の剣が突き上げるモーションは非常に長く、一見避けられそうに見えますが、判定の発生自体は極めて安定しています。
ただし、外した時のリスクは甚大です。 「だんがいのつるぎ」を外した隙に相手の「なみのり」や「ハイドロポンプ」を被弾すれば、ゲンシカイキ状態なら即死は免れません。
M次元ラッシュにおける「発生の遅れ」
今作特有の「M次元ラッシュ」中には、技の演出時間が発生フレームに干渉する場合があります。 「だんがいのつるぎ」はそのド派手な演出ゆえに、相手の高速アタッカーの先制攻撃に対して後手に回りやすい側面があります。この数フレームの差が、伝説対面では致命傷になることも少なくありません。
3. ゲンシカイキの罠:水4倍弱点と強制発動のデメリット
今回のレビューで最も強調したいのが、ゲンシカイキによる「水4倍弱点」のリスクです。
ほのおタイプ追加の功罪
ゲンシカイキすると「ほのお」タイプが追加されます。 これにより、以下のメリットとデメリットが生じます。
【メリット】
- 「やけど」状態にならない(物理アタッカーとして致命的な弱体化を防げる)
- 「ほのお」技がタイプ一致になり、火力が1.5倍に上昇
- フェアリー、くさ、こおり、むし、はがね、ほのおへの耐性を獲得
【デメリット】
- 水属性が4倍弱点になる(致命的)
- じめん属性が弱点になる(ミラーマッチで不利)
実戦での水タイプへの脆さ
特性「おわりのだいち」が発動していれば、水技を完全に無効化できます。 しかし、今作のランクマ環境は「交代」が極めて頻繁に行われます。 相手が「カイオーガ」を後出ししてきた場合、天候が「はじまりのうみ」に上書きされた瞬間、グラードンの生存確率はゼロになります。
「ちょっと掠っただけでギアー!と言って死ぬ」という表現が誇張ではないほど、ゲンシグラードンは繊細な立ち回りを要求されるのです。
4. 安定重視の選択肢:とつげきチョッキ通常グラードンの運用
ゲンシカイキのロマンも捨てがたいですが、トップメタで勝ち抜くための「ガチ構成」として私が強く推奨したいのが、あえてゲンシカイキをさせずに「とつげきチョッキ」を持たせた通常形態の運用です。
チョッキグラードンが強い理由
- 水弱点が2倍に抑えられる 「じめん」単タイプを維持することで、カイオーガ等の水技を4倍ではなく2倍で受けることができます。
- 驚異の特殊耐久力 特防90という伝説枠ではやや物足りない数値を、チョッキの1.5倍補正で補います。これにより、特化カイオーガの「れいとうビーム」や、特殊アタッカーの等倍技を強引に耐えて返しの「だんがいのつるぎ」で沈める動きが可能になります。
- 対面性能の向上 ゲンシカイキは場に出た際に演出が入るため、戦略が露呈しやすいですが、チョッキ型は一見すると型が判別しづらく、相手の計算を狂わせることができます。
推奨される調整例
- 性格: いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
- 努力値(努力レベル): HP252 / 攻撃252 / 防御4
- 実数値の傾向: 圧倒的な物理耐久に加え、並の特殊アタッカーでは落とせないタフネスを実現。
5. グラードンの体重を活かしたサブウェポン戦略
グラードンは全ポケモンの中でもトップクラスの重量(950.0kg)を誇ります。 この「重さ」を最大限に活かした技構成が、今作でも非常に強力です。
ヒートスタンプの破壊力
通常形態ではタイプ不一致となりますが、それでも体重差があれば威力120を叩き出せる「ヒートスタンプ」は非常に優秀です。 ゲンシカイキすればタイプ一致となり、その威力は伝説ポケモンをも一撃で葬り去るレベルに達します。
ヘビーボンバーによるフェアリー対策
今作で増加している「ハバタクカミ」等の高火力フェアリータイプに対して、体重差を活かした「ヘビーボンバー」が刺さります。 グラードンの重量なら、ほとんどのフェアリータイプに対して最高威力の120を出すことが可能です。
ストーンエッジの採用理由
飛行タイプ(レックウザ、ホウオウ等)への打点として必須級です。 命中不安はありますが、地面技を透かしてくる相手への強力な回答となります。
6. ポケモンZA特有の「特性なし」環境が与える影響
今作のランクバトルの一部ルールやM次元の干渉により、従来の「特性」が機能しづらい、あるいは無効化されるケースが確認されています。
特性「ふゆう」の不在と地面技の通り
例えば「ラティオス」や「サザンドラ」といった、本来「ふゆう」で地面技を無効化するポケモンに対して、「だんがいのつるぎ」が直撃する場面が増えています。 これはグラードン使いにとっては革命的な追い風です。 「浮いているから地面技は効かないだろう」という相手の油断を、圧倒的な地割れで粉砕する快感は今作ならではのものです。
テラスタルに代わる「M次元ブースト」
過去作のテラスタルのようにタイプを完全に変えることはできませんが、M次元ラッシュによって一時的に技の威力を底上げすることが可能です。 特に「だんがいのつるぎ」にブーストが乗った際の火力は、半減で受けに来た相手すら受け出しを許さないレベルに到達します。
7. グラードンVSカイオーガ:宿命の対決の最新事情
ランクマS6で最も頻発する伝説対面が、グラードンとカイオーガの天候争奪戦です。
天候優先度のルール
両者が同時に場に出た場合、素早さが低い方の天候が後から発動し、上書きされます。 グラードンとカイオーガは共に素早さ種族値90。 つまり、「あえて素早さを落とした個体」の方が天候を取れるという、奇妙な逆転現象が起きています。
| 状況 | 有利な立ち回り | 理由 |
|---|---|---|
| 素早さが負けている | グラードン有利 | 後出しで天候を「晴れ」に上書きできるため |
| 素早さが勝っている | カイオーガ有利 | 上から水技を叩き込めるが、天候を奪われるリスクあり |
| 交代戦 | 読み合い | カイオーガの後出しに「ストーンエッジ」を合わせる等の工夫が必要 |
ゲンシカイキ同士の場合、天候「おわりのだいち」と「はじまりのうみ」の奪い合いはさらに熾烈です。 一度天候を取られれば、4倍弱点の恐怖が付きまといます。
8. セグレイブとの完璧な相性補完
私が今回のランクマで使用して最も手応えを感じたのが、グラードンと「セグレイブ」を組み合わせた構築です。
なぜセグレイブなのか?
- 対レックウザ性能 グラードンが苦手とする「りゅうのまい」レックウザに対し、セグレイブの「つららばり」が決定打となります。
- ガブリアスへの圧力 今作でも人気の高いガブリアスに対し、タイプ相性で優位に立てます。
- サイクル性能 グラードンが「だんがいのつるぎ」で荒らした盤面を、セグレイブが掃除する形が非常に強力です。
「グラードンで地面を一掃し、セグレイブで空を制す」。この二体のコンビネーションは、S6のトップメタに食い込むポテンシャルを秘めています。
9. 実戦シミュレーション:対面での判断基準
ここからは、実際の対戦で遭遇しやすいシーンを例に、グラードン使いが取るべき判断を解説します。
シーンA:相手の先発がカイオーガの場合
判断:即座に交代、あるいは「とつげきチョッキ」を信じて居座り。 もしあなたがゲンシカイキ型なら、絶対に引くべきです。天候を奪われていれば100%耐えられません。 一方、チョッキ通常型であれば、一発耐えてから返しの攻撃で相手を削り、裏の先制技圏内に入れる戦略が取れます。
シーンB:相手が物理受け(アーマーガア等)を出してきた場合
判断:ゲンシカイキして「ヒートスタンプ」で粉砕。 物理耐久の高いアーマーガアも、ゲンシグラードンのタイプ一致・高重量ヒートスタンプの前では無力です。 相手の「てっぺき」が積まれる前に、火の海に沈めましょう。
シーンC:ミラーマッチ(グラードンVSグラードン)
判断:素早さ勝負。 地面単タイプ同士ならまだしも、一方がゲンシカイキしている場合、相手の「だんがいのつるぎ」が弱点として刺さります。 不用意なゲンシカイキは、ミラーマッチにおいては自分の首を絞めることになりかねません。
10. 育成論まとめ:「結論構成」
これまでの分析を踏まえ、私が現時点で最強と考えるグラードンの構成をまとめます。
【構成名】環境適応型・重戦車グラードン
- 種族: グラードン(通常形態)
- 性格: いじっぱり
- 特性: ひでり
- 持ち物: とつげきチョッキ
- 努力値調整:
- H252(耐久最大化)
- A252(火力最大化)
- B4(端数調整)
- 技構成:
- だんがいのつるぎ: 絶対的メインウェポン。
- ヒートスタンプ: 鋼・草タイプへの回答。
- ストーンエッジ: 飛行タイプ・浮遊勢(特性なし想定)への打点。
- ヘビーボンバー: ハバタクカミ等のフェアリー対策。
この構成の最大の魅力は「隙のなさ」です。 ゲンシカイキのロマンをあえて捨て、伝説環境における「安定した勝率」を追求した形です。 もちろん、相手のパーティに水タイプがいない、あるいは既に排除したと判断した段階でゲンシカイキに切り替える(専用アイテム持ちの場合)のもアリですが、基本はチョッキ運用が今のZA環境にはマッチしています。
11. M次元ラッシュを使いこなすための高等テクニック
今作の新要素「M次元ラッシュ」は、単なるパワーアップではありません。 技の「優先度」や「時間軸」に干渉するこのシステムを理解することで、グラードンの運用はさらに深まります。
演出時間を逆手に取る
「だんがいのつるぎ」の演出は非常に長く、これが時間切れ間際の攻防では不利に働くことがあります。 しかし、M次元ラッシュ中はこの「長さ」が相手の思考時間を削る心理的圧力にもなり得ます。 圧倒的な視覚効果で相手を威圧し、冷静な判断を狂わせる。これもまた、伝説使いに必要な「覇気」と言えるでしょう。
判定の持続時間
M次元下では、一部の技の判定が数フレーム長く残る現象が報告されています。 「だんがいのつるぎ」の岩の剣が残っている間に、相手が交代を試みた場合、交代先のポケモンにそのままダメージが入りやすい等の微細な仕様を理解しておくと、勝率がわずかに底上げされます。
12. 伝説環境におけるグラードンの立ち位置
『ポケモンZA』の伝説環境において、グラードンは間違いなく「中心」に位置する存在です。 カイオーガという絶対的な対抗馬がいることで、その評価は常に揺れ動きますが、物理アタッカーとしての性能、そして天候というフィールド支配力は他の追随を許しません。
他の伝説ポケモンとの相性
- VS レックウザ: 非常に不利。地面技が無効化され、上から強力な飛行・ドラゴン技を撃たれます。ストーンエッジの命中にすべてがかかっています。
- VS ザシアン: 有利。はがねタイプに対して地面・炎技が刺さります。ただし、素早さで大幅に負けているため、一発耐える耐久調整が必須です。
- VS ミュウツー: 五分。特殊火力が高いミュウツーに対し、チョッキグラードンなら耐えて反撃可能です。
13. グラードンの歴史と『ポケモンZA』での再定義
グラードンは、第3世代『ルビー・サファイア』で登場して以来、常に環境の最前線にいました。 第6世代『オメガルビー・アルファサファイア』でのゲンシカイキ獲得は、グラードンを文字通りの「神」へと押し上げました。
今作『ポケモンZA』におけるグラードンは、その「神の力(ゲンシカイキ)」の危うさと、本来持っていた「大地の覇者(通常形態)」としての安定感の再確認を迫られています。 「最強の力は、時に最大の弱点となる」。 この哲学的なジレンマをどう乗り越えるかが、グラードン使いの醍醐味なのです。
14. 結論:グラードンを愛するすべてのトレーナーへ
ゲンシカイキグラードンは、確かにロマンに満ち溢れています。 あの黄金に輝くマグマの模様、そして全てを焼き尽くす圧倒的な火力は、一度味わえば病みつきになるでしょう。
しかし、ランクマッチという修羅の場において、勝利を掴み取るためには「あえて力を抑える」勇気も必要です。 今回紹介した「とつげきチョッキ通常型」は、まさにその勇気の結晶です。
繊細かつ大胆に。 大地の覇者グラードンとともに、ランクマS6の頂点を目指して突き進んでください。
まとめ
この記事では、『ポケモンZA』ランクマS6で解禁されたグラードンの運用術を多角的に解説しました。
- ゲンシカイキは圧倒的な火力を持つが、水4倍弱点という致命的な隙を作る。
- 通常形態+とつげきチョッキは、環境の特殊アタッカーに対抗できる安定した選択肢。
- **専用技「だんがいのつるぎ」**は非接触で強力だが、命中と発生時間に注意。
- セグレイブとの組み合わせで、苦手な浮遊・ドラゴン勢を補完する。
この記事が、あなたのランクマ攻略の一助となれば幸いです。
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。 対戦環境の分析には定評があり、自身も常に上位ランクを維持するガチプレイヤー。




















