編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、スーパーリーグでなかなか勝率が安定せず、今の環境に刺さるパーティ構成がどのようなものか気になっていると思います。 次々と流行が移り変わるポケモンGOの対戦環境において、自分の手持ちで組める最適なパーティを見つけるのは至難の業ですよね。
この記事を読み終える頃には、現環境のトレンドを理解し、自分に合った勝てるパーティ構築の疑問が解決しているはずです。
- 現環境のメタを考慮した安定構築10選を紹介
- 各パーティの立ち回りと苦手対策を徹底解説
- 初心者でも扱いやすい対面・ギミック構築を網羅
- 代替ポケモンの提案で手持ちに合わせた調整が可能
この記事を読めば、きっと問題が解決できるはず。
スーパーリーグ環境考察と勝つための思考法
スーパーリーグ(CP1500以下)は、ポケモンGOのバトルリーグ(GBL)の中で最も人気があり、かつ最も環境の変化が激しいリーグです。 限られたCPの中で、耐久力、技の優秀さ、タイプ相性の補完をいかに組み合わせるかが勝負の鍵を握ります。
1月21日(水)からのリーグ切り替えに伴い、スーパーリーグおよびハイパープレミアリーグが開催されます。さらにその翌週からは全リーグ開放期間となります。つまり、今後2週間にわたってスーパーリーグ環境に潜り続けるトレーナーが多いことが予想されます。 この期間にランクを一気に上げる、あるいはレート(レーティング)を安定させてレジェンドを目指すためには、流行のポケモン(メタ)を把握し、それらに回答を持ったパーティを使うことが不可欠です。
なぜ「安定する構成」が必要なのか
GBLでは「出し勝ち(初手の相性が良い)」、「出し負け(初手の相性が悪い)」が発生します。運要素も確かにありますが、強いパーティというのは**「出し負けを捲れる(逆転できる)ギミック」や「対応幅の広さ」**を持っています。 単に強いポケモンを並べるだけでは勝てません。
- 相性補完: 弱点をカバーし合っているか。
- ギミック: 相手の特定のタイプを誘い出して起点にする戦術(ABC構築、ABA構築など)があるか。
- 環境適応: 流行している「水・飛行・鋼・地面」などのタイプに対して明確な勝ち筋があるか。
今回紹介する10個のパーティは、これらの要素を考慮し、レジェンドランク常連のプレイヤー視点で構築されたものです。 それぞれのパーティには明確な「勝ちパターン」と「負け筋への対処法」が存在します。これらを深く理解することで、あなたの勝率は劇的に向上するでしょう。
1. エンペルト軸バランス構築|安定感と対応力の黄金比
まず紹介するのは、直近のコミュニティ・デイ復刻で育成難易度が下がったエンペルトを軸にしたバランス型のパーティです。 タイプ相性の補完が非常に美しく、初心者から上級者まで扱いやすい構成になっています。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| エンペルト | 初手 | はがねのつばさ / ドリルくちばし・ハイドロカノン | 通常個体推奨 |
| パンプジン | 引き先 | やきつくす / タネバクダン・シャドーボール | 特大サイズ推奨 |
| チルタリス | ラス1 | りゅうのいぶき / ゴッドバード・ムーンフォース | 通常個体推奨 |
構築のポイントと運用方法
このパーティは「初手エンペルト」で広く相手を見つつ、エンペルトが苦手とする「格闘」「地面」タイプに対して、裏のパンプジン(草・ゴースト)とチルタリス(ドラゴン・飛行)で完璧にカバーする構成です。
【エンペルトの採用理由】 鋼・水という優秀な複合タイプを持ち、環境に多い飛行タイプ(エアームド、ファイアローなど)や氷タイプに滅法強いのが特徴です。 シャドウエンペルトも存在しますが、このパーティでは通常エンペルトを推奨します。理由は、環境トップメタである「アーマーガア」との対面意識です。シャドウにすると耐久が下がり、アーマーガアの「すなかけ」のダメージが増加して対面が不利になるため、耐久力を確保できる通常個体がベストです。
【パンプジンの役割】 引き先として非常に優秀です。エンペルトの弱点である「電気・地面・格闘」のすべてに耐性を持っています。 特にサイズは**「特大(XXL)」**を推奨します。サイズによって種族値が異なり、特大サイズが最も耐久指数(SCP)が高くなるためです。 「やきつくす」による高火力と、回転の速い「タネバクダン」、一発逆転の「シャドーボール」で、相手のシールドを奪うかHPを大きく削る仕事ができます。
【チルタリスの役割】 ラストのエース枠です。パンプジンが苦手とする「炎タイプ(ファイアローなど)」に対して圧倒的に強く、エンペルトとの相性補完も抜群です。 こちらもシャドウではなく通常個体を推奨します。エンペルトの耐久がそこまで高くないため、裏の2枚でしっかりと攻撃を受ける必要があるからです。
立ち回りと注意点
- 基本戦術: 初手エンペルトで有利なら突っ張ります。不利対面(格闘、地面、電気)の場合は、即座にパンプジンに引きます。
- パンプジン引き: パンプジンは耐久があり、弱点も少ないため、相手の交代先に対して等倍以上で殴り合えることが多いです。シールドを使わせて対面を整え、エンペルトかチルタリスの一貫を作ります。
- 対ファイアロー: パンプジンの天敵ですが、裏のチルタリスが完封できます。パンプジンでファイアローを釣り出し、チルタリスで処理する動きも有効です。
- 苦手な相手:
- ブルンゲル: エンペルトの攻撃が通りにくく、パンプジンに対しても「たたりめ+シャドーボール」で弱点を突いてきます。総力戦になりますが、エンペルトでドリルくちばしを入れてからチルタリスで展開するなどの工夫が必要です。
- ゴロンダ: 格闘・悪タイプのためエンペルトとパンプジンの両方に圧力をかけてきます。初手で遭遇したらパンプジンに引き、シールドを使ってでも「やきつくす」で削りを入れる必要があります。
代替案
- パンプジン → シャドウヤミラミ: 引き先をシャドウヤミラミにすることで、さらに対応幅を広げることができます。ただし、この変更を行うと裏の2匹(ヤミラミ・チルタリス)がフェアリータイプに弱くなるため、「フェアリー釣り出しギミック」のような動きを意識する必要が出てきます。
2. 鋼・氷釣り出しギミック|Sファイアロー&ゴーゴート
2つ目は、攻撃的なシャドウファイアローを初手に置いたギミックパーティです。 「鋼タイプ」や「氷タイプ」を誘い出し、それを起点にして勝ちに行く、爽快感のある構築です。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Sファイアロー | 初手 | やきつくす / ニトロチャージ・そらをとぶ | シャドウ推奨 |
| ユレイドル | 引き先 | タネマシンガン / いわなだれ・くさむすび | |
| ゴーゴート | ラス1 | ようせいのかぜ / リーフブレード・いわなだれ |
※S=シャドウ
構築のポイントと運用方法
このパーティのコンセプトは、**「引き先のユレイドルで鋼・氷タイプを釣り出し、ファイアローで起点にして、ラス1のゴーゴートを通す」**ことです。
【シャドウファイアローの爆発力】 通常個体ではなくシャドウを強く推奨します。ユレイドルやエンペルトといった等倍〜不利な相手に対しても、「やきつくす」の高火力でゴリ押しが可能になるからです。「ニトロチャージ」で攻撃力を上げれば、止まらないエースとなります。
【ユレイドルの釣り出し性能】 岩・草タイプという珍しい複合タイプを持ちます。鋼タイプ(アーマーガア、エンペルト、トリデプス、ハッサム)に対して、実は結構抗えます。 ユレイドルをクッションとして投げることで、相手の鋼ポケモンを誘い出します。倒されても構いません。その後、ファイアローでその鋼ポケモンを起点にし(ニトロチャージを積む)、攻撃力が上がった状態で相手の後続に対峙します。
【ゴーゴートの全抜き性能】 ラストのエースはゴーゴートです。「リーフブレード」という最強クラスの草技と、飛行・炎対策になる「いわなだれ」を持っています。 ファイアローが暴れてシールドを剥がした後であれば、ゴーゴートの技範囲と回転率で残りのポケモンをすべてなぎ倒すことが可能です。ユレイドルと同様に岩技を持っているので、ファイアローが倒れた後に飛行タイプが出てきても勝負できます。
立ち回りと注意点
- 対鋼・氷: 初手で鋼や氷に遭遇したら最高ですが、そうでない場合、ユレイドルに引いて相手の鋼・氷を呼びます。
- シールド管理: ゴーゴートに残すのが理想ですが、シャドウファイアローで対面を維持するために使う判断も重要です。
- 苦手な相手:
- チルタリス: ファイアローとゴーゴートの並びが一貫して重いです。ファイアローの「そらをとぶ」やゴーゴートの「いわなだれ」で抵抗はできますが、耐久お化けのチルタリスを突破するのは困難です。初手で対面したら即ユレイドル引きで、裏の鋼を釣る動きに賭けましょう。
- トリデプス: ファイアローにとって絶望的な相手であり、ユレイドルも打点が乏しいです。トリデプスの裏には草タイプやプクリンがいることが多いため、ユレイドルでの後追いが決まりにくいのも難点。トリデプスが見えたら、ユレイドルで可能な限り削り、ゴーゴートかファイアローの技圏内に入れる繊細な立ち回りが求められます。
代替案
- ゴーゴート → トリトドン: ラス1をトリトドンにすることで、重たいトリデプス対策を厚くできます。いわゆる「テンプレパーティ」に近づきますが、トリトドンは対トリデプス性能が非常に高いため、環境にトリデプスが多い場合はこちらが安定します。しかし、ゴーゴート採用型は、そのテンプレパーティ(相手のトリトドン)に対して一方的に勝てるという強みがあります。
3. 電気・岩・鋼釣り出し|トリトドン&オニドリル
3つ目は、地面タイプを持つトリトドンを軸に、飛行タイプのオニドリルをクッションにしたギミック構築です。 オニドリルが環境に刺さっており、玄人好みのテクニカルな動きが可能です。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| トリトドン | 初手 | どろかけ / だくりゅう・ねっとう | |
| オニドリル | 引き先 | つばさでうつ / ドリルライナー・ゴッドバード | S推奨だが通常も可 |
| Gファイヤー | ラス1 | ふいうち / げんしのちから・しっぺがえし | ガラルファイヤー |
構築のポイントと運用方法
【トリトドンの安定感】 水・地面タイプで電気技を無効化できる点が非常に優秀です。初手性能が高く、相手の初手が電気、岩、鋼、毒、炎であれば圧倒的有利を取れます。
【オニドリルの採用理由】 引き先としてオニドリルを採用しています。以前はトゲキッスなどが担っていた枠ですが、現在の環境ではオニドリル一択と言っても過言ではありません。 理由は「ドリルライナー」です。飛行タイプでありながら、地面技を撃てるため、本来苦手な電気・岩・鋼タイプに大ダメージを与えられます。これでシールドを奪うか、相手に致命傷を負わせることができます。
【Gファイヤーの採用】 ラス1にはガラルファイヤーを採用。この枠はシャドウドラピオンなどが使われることもありましたが、現環境ではGファイヤーが刺さります。 特に、トリトドンやオニドリルが苦手とする「ブルンゲル」や「パンプジン」といったゴースト・草系に対して、悪・飛行タイプのGファイヤーは後出しからでも安定して勝てます。 技構成は「ブレイブバード」ではなく**「しっぺがえし」**を採用することで、アーマーガア等の鋼タイプに対しても等倍以上の打点を確保します。
立ち回りと注意点
- ギミックの動き: 初手トリトドンで不利(草など)なら、オニドリルに引きます。オニドリルに対して相手が電気・岩・鋼(トリデプスなど)を出してきた場合、「ドリルライナー」で強烈な負荷をかけます。
- 苦手な相手:
- ユレイドル: このパーティの天敵です。地面(トリトドン)にも飛行(オニドリル・Gファイヤー)にも岩・草技で弱点を突いてきます。初手で来たら即オニドリルに引くしかありませんが、非常に厳しい戦いになります。
- フラージス(くさわけ型): フェアリータイプのためGファイヤーに強く、さらに「くさわけ」を持っているとトリトドンが瞬殺されます。初手で対面したら、オニドリルで「くさわけ」を交代受けするなどの高度な読みが必要です。
代替案
- トリトドン → ナマズン: 初手をナマズンにすることで、技の回転率を上げ、相手の飛行タイプへの逃げ道を封じる(ふぶき採用など)ことができます。
- Gファイヤー → シャドウドラピオン: Gファイヤーを持っていない場合の有力な選択肢です。フェアリーへの耐性は上がりますが、地面弱点が一貫する点には注意が必要です。
4. 火力重視の対面構築|Sガラガラ&トリデプス
4つ目は、**「XAB構築」**と呼ばれる対面重視のパーティです。 初手のシャドウガラガラで対面を制し、裏の相性補完に優れた2匹で詰めていくスタイルです。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Sガラガラ | 初手 | どろかけ / ホネこんぼう・いわなだれ | シャドウ推奨 |
| Gファイヤー | 引き先 | ふいうち / げんしのちから・しっぺがえし | |
| トリデプス | ラス1 | うちおとす / かえんほうしゃ・ヘヴィボンバー |
構築のポイントと運用方法
【Sガラガラの圧倒的火力】 通常技「どろかけ」が強化されており、さらにシャドウボーナスが乗ることで凄まじい削り性能を発揮します。 トリトドンなどの他の泥かけ族との違いは、専用技**「ホネこんぼう」**の存在です。タイプ一致で低コストの地面技を撃てるため、シールド剥がし性能も高く、等倍対面でも押し切れるパワーがあります。
【役割分担】 初手ガラガラで対面を取りに行きます。不利対面になった場合の引き先はガラルファイヤーです。 ここでもGファイヤーの「しっぺがえし」が重要になります。もしトリデプスなどに追われた場合でも、悪技で抵抗が可能です。 ラス1のトリデプスは、ガラガラとGファイヤーが苦手な飛行・氷・フェアリーなどを鉄壁の守りで完封します。
【高火力な通常技】 このパーティの最大の特徴は、全員が**「通常技が高火力」**であることです。 どろかけ、ふいうち、うちおとす。これらは技1だけで相手のHPをゴリゴリ削るため、複雑なゲージ管理やシールド読み合いよりも、対面操作の判断が重要になります。
立ち回りと注意点
- 苦手な相手:
- アローラキュウコン(氷タイプ全般): 初手のガラガラ、引き先のGファイヤーともに氷技が一貫して刺さります。トリデプス以外では受けきれないため、アローラキュウコンが初手や裏にいると非常に苦しい展開になります。
- ドダイトス・リククラゲ: 「どろかけ」に耐性を持ちつつ、こちらの弱点を突いてくる草・地面タイプは天敵です。特にドダイトスはシャドウだとガラガラが何もできずに倒される可能性があります。これらが来たら、ガラガラでシールドを使ってでも無理やり削るしかありません。
代替案
- Gファイヤー → アーマーガア: Gファイヤーの枠をアーマーガアに変更することで、トリデプスと合わせて「鋼2枚」の構築になります。いわゆる「トリデ・アマガ」のラインです。これにより、ガラガラが苦手な相手へのクッション性能が高まりますが、アーマーガア自体の突破力は低いため、ガラガラでの対面勝利がより重要になります。
5. 初手チルタリスのバランスパ|鋼2枚で鉄壁の布陣
5つ目は、初手にチルタリス、裏に鋼タイプ2枚を配置したバランス構築です。 「初手ドラゴン、裏鋼」は昔からの鉄板構成ですが、現環境に合わせて調整されています。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| チルタリス | 初手 | りゅうのいぶき / ゴッドバード・ムーンフォース | |
| エンペルト | 引き先 | はがねのつばさ / ドリルくちばし・ハイドロカノン | |
| Sハッサム | ラス1 | バレットパンチ / つじぎり・インファイト | シャドウ推奨 |
構築のポイントと運用方法
【初手チルタリスの刺さり】 現在、初手ファイアローやトリトドンが増えているため、それらに強く出られるチルタリスは環境的に追い風です。 さらに、苦手とされるアーマーガアに対しても、チルタリスは「りゅうのいぶき(等倍)」「かえんほうしゃ(なくてもゴッドバード等で削れる)」で意外と戦えます。相手がチルタリス対策を切っている構成も多く、一貫性を作りやすいです。
【相性補完の妙】 裏のエンペルトとシャドウハッサムはどちらも鋼タイプですが、弱点が異なります。
- エンペルトの弱点(電気・地面・格闘)
- ハッサムの弱点(炎) ハッサムの唯一の弱点である「炎」に対して、エンペルトは水タイプ複合なので非常に強いです。 逆にエンペルトが苦手な格闘などにはチルタリスが強い。この3すくみが綺麗に成立しています。
【シールド集め戦術】 チルタリスは耐久が高いため、シールドを使わずともある程度仕事ができます。 一方で、裏のエンペルトとSハッサムは火力・耐性は優秀ですが耐久値自体はそこまで高くありません。 ですので、**「チルタリスはシールドを使わず倒され、裏の2匹にシールドを残す」**という運用が基本になります。Sハッサムがシールドを持っていれば、全抜きできるポテンシャルがあります。
立ち回りと注意点
- 苦手な相手:
- フォレトス(ボルトチェンジ型): チルタリスの息吹が通らず、岩技で弱点を突かれます。裏のエンペルトも電気技が弱点、ハッサムも有効打が薄いため、パーティ全体で重い相手です。
- 裏のファイアロー: こちらがシールドを消費した後に出てくるファイアローは脅威です。特にエンペルトやハッサムが消耗していると、「やきつくす」だけで押し切られてしまいます。相手の裏にファイアローがいそうな気配(初手草タイプなど)があれば、エンペルト用にシールドを温存する意識が必要です。
代替案
- Sハッサム → Sハガネール: ラス1をシャドウハガネールに変更すると、電気タイプ(ブルンゲル等への打点)への耐性が増し、パーティ全体の耐久力が向上します。ただし、地面複合になるため、フラージス等の水技が弱点になってしまうデメリットも生じます。攻撃的なハッサムか、耐久と範囲のハガネールか、好みで選択可能です。
6. フラージス軸の悪対策|対あくタイプ特化
6つ目は、フェアリータイプのフラージスを初手に据えた構築です。 環境に一定数存在する「悪タイプ」を強烈にメタった構成になっています。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| フラージス | 初手 | ようせいのかぜ / チャームボイス・くさわけ | ひやみず推奨だがくさわけ採用 |
| アーマーガア | 引き先 | はがねのつばさ / ゴッドバード・しっぺがえし | |
| Sコノヨザル | ラス1 | カウンター / シャドーボール・れいとうパンチ | シャドウ推奨 |
構築のポイントと運用方法
【フラージスの技構成】 通常はデバフ技の「ひやみず」が採用されがちですが、現環境ではトリトドンやブルンゲル等の水・地面・ゴーストが多いです。 そこで、意表を突く**「くさわけ」**を採用します。これにより、本来止まってしまう相手に対しても打点を持て、さらに自身の攻撃力を上げるバフ効果も狙えます。
【対悪タイプの包囲網】 初手のフラージス(フェアリー)、ラス1のSコノヨザル(格闘)により、悪タイプ(ブラッキー、バルジーナ、ズガドーン等)に対して圧倒的に有利です。引き先のアーマーガアも悪タイプとは対等以上に渡り合えます。 悪タイプに苦戦しているトレーナーには特におすすめの構成です。
【Sコノヨザルの抜き性能】 フラージスが苦手な鋼タイプを処理するための用心棒です。シャドウにすることで「カウンター」の威力が上がり、鋼タイプを粉砕します。「シャドーボール」による一発逆転も魅力。
立ち回りと注意点
- 苦手な相手:
- フォレトス: 鋼複合のためフェアリー技が通らず、アーマーガアも弱点を突かれます。フラージスでごり押して削り、後続の圏内に入れるしかありません。
- ファイアロー: フラージス、アーマーガア、コノヨザルの並びに対し、飛行技が一貫してしまいます。初手ならフラージスで何とか戦えますが、裏から出てくると止まりません。シールドアドバンテージを取って、コノヨザルの「シャドーボール」や「れいとうパンチ」を通す勝ち筋を探る必要があります。
代替案
- アーマーガア → シャドウデンジムシ: 引き先をデンジムシにすることで、対飛行(ファイアロー等)への耐性がつきます。フラージスとの相性補完も悪くないため、より攻撃的な構築を好む場合はこちらがおすすめです。
7. ハッサム始動の対面構築|攻めのSハッサム&守りの砦
7つ目は、シャドウハッサムの超火力を押し付ける対面構築です。 初手で対面を制圧し、裏の高耐久ポケモンで蓋をする、シンプルながら強力な戦術です。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Sハッサム | 初手 | バレットパンチ / つじぎり・インファイト | シャドウ推奨 |
| ブルンゲル | 引き先 | たたりめ / なみのり・シャドーボール | |
| トリデプス | ラス1 | うちおとす / かえんほうしゃ・ヘヴィボンバー |
構築のポイントと運用方法
【Sハッサムの初手性能】 「バレットパンチ」の回転率とシャドウの火力で、等倍相手ならゴリゴリ削り取ります。「つじぎり」の攻撃力アップ(バフ)が引ければ、そのまま試合を決めることも。 炎タイプ以外には基本的に突っ張れる強さがあります。
【裏の鉄壁コンビ】 ハッサムは耐久が紙ですが、裏のブルンゲルとトリデプスはスーパーリーグ屈指の高耐久ポケモンです。 ハッサムでシールドを使い切って対面を取った後、相手の残りのポケモンをこの2匹で受け回して詰ませるのが勝ちパターンです。 ブルンゲルとトリデプスの相性補完も優れており、ブルンゲルの弱点(草・電気)をトリデプスが受け、トリデプスの弱点(格闘・地面・水)をブルンゲルが受けます。
立ち回りと注意点
- 苦手な相手:
- ガラルマッギョ: 鋼・地面タイプのため、ハッサムの攻撃を受けつつ、裏のトリデプスに4倍弱点(地面)を突いてきます。ブルンゲルにとっても電気技が痛い。初手で来たら、ハッサムで「つじぎり」を連打してシールドを剥がし、無理やり削ってブルンゲルの圏内に入れるしかありません。
- エンペルト: 鋼への耐性があり、トリデプスにも強い。初手対面ではハッサムで突っ張ります。「ハイドロカノン」と「つじぎり」の撃ち合いになりますが、同時発動で勝てるため、心理戦(ブラフ)を仕掛けて突破口を開きます。
代替案
- ブルンゲル → マリルリ: ブルンゲルの代わりにマリルリを採用すると、悪タイプへの耐性が増します。ただし、ブルンゲルの「シャドーボール」のような一撃必殺の火力はなくなるため、決定力は少し落ちます。
- トリデプス → ユレイドル: トリデプスの代わりにユレイドルを入れると、パーティ全体のバランスが良くなります。その場合はユレイドルを引き先として使うのがベターです。
8. 格闘・地面釣り出し|Sコノヨザル&ベロベルト
8つ目は、Sコノヨザルを初手に、引き先にベロベルトを置いたギミック構築です。 格闘や地面タイプをベロベルトで誘い出し、コノヨザルで美味しくいただく作戦です。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Sコノヨザル | 初手 | カウンター / シャドーボール・れいとうパンチ | シャドウ必須 |
| ベロベルト | 引き先 | したでなめる / のしかかり・シャドーボール | |
| トリデプス | ラス1 | うちおとす / かえんほうしゃ・ヘヴィボンバー |
構築のポイントと運用方法
【初手コノヨザルの意図】 通常、格闘や地面を釣るなら初手は飛行タイプなどがセオリーですが、あえてコノヨザルを置くことで「ギミック構築だとバレにくい」メリットがあります。 また、Sコノヨザルはシャドウ推奨です。シャドウハッサムに対して、シールド1枚を使えば「カウンター」だけで突破できる火力を確保するためです。
【ベロベルトのクッション性能】 ベロベルトは耐久が高く、ゴースト技(シャドーボール)を使えるため、広範囲に対応できます。 彼を投げて、相手の格闘(コノヨザル、チャーレム等)を誘い出します。倒された後、こちらのSコノヨザルでその格闘ポケモンを起点にし、ゲージを溜めます。
【ラス1トリデプスの詰め】 格闘や地面がいなくなれば、トリデプスを止める手段は限られます。コノヨザルで荒らした後、トリデプスで安全に詰めるのが理想の展開です。
立ち回りと注意点
- 苦手な相手:
- ブルンゲル・ルンパッパ: コノヨザル(格闘)の攻撃を透かしつつ、トリデプス(岩・鋼)に弱点を突いてくる水・草系のポケモンは非常に厄介です。特にルンパッパは初手で来やすく、コノヨザルにゴースト技で弱点を突いてきます。この場合も基本はベロベルトに引いて、相手の出方を伺うのが最善です。
9. プクリン始動のバランスパ|高火力通常技で圧倒
9つ目は、プクリンを初手に置いた、初心者にも扱いやすい高火力パーティです。 通常技だけで相手を削り切る爽快感があります。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| プクリン | 初手 | あまえる / こごえるかぜ・じゃれつく | |
| オオタチ | 引き先 | でんこうせっか / のしかかり・かわらわり | くさわけも選択肢 |
| トリトドン | ラス1 | どろかけ / だくりゅう・ねっとう |
構築のポイントと運用方法
【プクリンの復権】 初手ハッサムが減り、トリトドンやエンペルト、ファイアローが増えた環境において、プクリンは動きやすくなっています。 「あまえる」の高火力で、ドラゴン、格闘、悪タイプを瞬殺します。
【オオタチの技構成】 引き先のオオタチには**「かわらわり」か「くさわけ」**の選択肢があります。 プクリンが苦手な鋼タイプ(トリデプス、エンペルト等)を意識するなら「かわらわり」が必須です。一方で、コノヨザルなどの格闘からシールドを奪いたいなら「くさわけ」も有効です。環境に合わせて調整しましょう。
【操作難易度の低さ】 プクリン(あまえる)、オオタチ(でんこうせっか)、トリトドン(どろかけ)。全員が通常技でガツガツ削るタイプです。 ゲージ技のタイミングを計るのが苦手な方でも、タップしているだけで勝てる試合が多いのが魅力です。
立ち回りと注意点
- 苦手な相手:
- アーマーガア: プクリンとトリトドンの天敵です。オオタチに「かわらわり」がないと完全に詰みます。かわらわりを採用していても厳しい戦いになるので、総力戦で挑む必要があります。
- 裏のGファイヤー: オオタチとトリトドンの並びに対してGファイヤーが一貫して刺さっています。初手トリトドンなどのパーティで、裏にGファイヤーがいそうな場合は、プクリンを安易に捨てず、Gファイヤー用に温存する立ち回りが求められます。
10. Sグラエナ対面構築|最強の等倍性能
最後は、シャドウグラエナを初手に据えた攻撃的な対面構築です。 グラエナの「等倍対面最強クラス」の性能を活かして押し切ります。
パーティ構成詳細
| ポケモン | 役割 | 推奨技構成(通常 / ゲージ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Sグラエナ | 初手 | どくどくのキバ / かみくだく・サイコファング | シャドウ推奨 |
| トリトドン | 引き先 | どろかけ / だくりゅう・ねっとう | |
| プクリン | ラス1 | あまえる / こごえるかぜ・じゃれつく |
構築のポイントと運用方法
【Sグラエナの強さ】 悪タイプですが、「どくどくのキバ」という優秀なデバフ技を持っています。相手の防御を確定で下げつつ、自身の悪技を通していけるため、等倍相手ならほとんど勝てます。 格闘やフェアリーといった弱点相手でも、シールドを使えばゴリ押しで勝てるほどのパワーがあります。
【立ち回り】 対泥かけ族(トリトドン等)に対しては、「どくどくのキバ」で防御を下げてから殴り合うか、素直に「かみくだく」でダメージを稼ぐかの択が発生します。運要素もありますが、分の良い賭けができるのがグラエナの強みです。 グラエナを持っていない場合は、オオタチ(かわらわり型)を初手にすることで代用も可能です。
立ち回りと注意点
- 苦手な相手:
- トゲキッス: グラエナとトリトドンの並びに対して一貫していますが、採用率が下がっているためそこまで警戒しなくても良いかもしれません。
- 裏のアーマーガア: こちらもトリトドンとプクリンに対して一貫します。グラエナでアーマーガアを処理できれば良いですが、裏に残されていると厳しいです。
まとめ:シーズン25を勝ち抜くために
今回紹介した10個のパーティは、それぞれ異なる強みと特徴を持っています。 最後に、選び方の指針をまとめます。
- 安定して勝ちたい: 「1. エンペルト軸」「5. チルタリス軸」のバランス構築がおすすめ。
- 特定のポケモンをメタりたい: 鋼が多いなら「2. Sファイアロー軸」、悪が多いなら「6. フラージス軸」。
- 爽快感・速さを求めたい: 「4. Sガラガラ軸」「7. Sハッサム軸」の対面構築。
- ギミックで相手を翻弄したい: 「3. トリトドン&オニドリル」「8. コノヨザル釣り出し」。
まずは自分の手持ちポケモンや育成リソースと相談し、組めるパーティから試してみてください。 「このパーティを使えば絶対に勝てる」という魔法はありませんが、「自分のパーティの勝ち筋と負け筋」を理解して使うことで、勝率は確実に上がります。
1月21日からのスーパーリーグ、そして全リーグ期間。今回紹介したパーティを参考に、ぜひレジェンドランクを目指して戦い抜いてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。もし参考になったら、SNS等でシェアしていただけると嬉しいです。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。



















