編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2026年に迎えるポケモン30周年の節目に、一体どのような完全新作が登場するのか、そして噂される「Wind & Wave」というタイトルが真実なのか、気になっていることと思います。
ネット上では様々な憶測が飛び交い、期待と不安が入り混じっていますよね。特に、『Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)』の発売を控えた今、その先にある第10世代(Gen10)の姿が、これまでの『スカーレット・バイオレット(SV)』ベースになるのか、それとも全く新しいシステムになるのかは、ファンにとって死活問題と言えるでしょう。
この記事を読み終える頃には、現在噂されているリーク情報の詳細から、第10世代が目指す「無限の進化」の正体、そして私たちが愛するポケモンバトルがどう変わっていくのか、その全貌に対する疑問が解決しているはずです。
- 第10世代のコードネーム「Gaia」と噂されるタイトル「Wind & Wave」の真相に迫る
- 新作の舞台は東南アジアをモデルにした群島地方であり「島」自体が重要ギミックになる
- 「ポケモンシード」と呼ばれる新要素がもたらす無限の進化と個体差の革命を考察する
- 30周年記念作品として過去作の要素を統合しつつSVのテラスタル軸をどう継承するか解説する
それでは解説していきます。
第10世代「Wind & Wave」のリーク情報と30周年の重み
30周年という巨大な節目とファンの期待値
2026年2月27日。この日は、株式会社ポケモン、そして世界中のポケモントレーナーにとって、単なる記念日ではありません。1996年に『ポケットモンスター 赤・緑』が産声を上げてから、ちょうど30年という歴史的なマイルストーンに到達する日です。
私たちゲーマーにとって、周年の重みは計り知れません。過去を振り返れば、10周年のタイミングでは『ダイヤモンド・パール』が、20周年のタイミングでは『サン・ムーン』が発売され、それぞれがハードウェアの進化と共にポケモンの遊び方を大きく変えてきました。
そして30周年。このタイミングで投入されると噂されているのが、第10世代となる完全新作です。現在、ネット上や海外のリークコミュニティを中心に「Project Gaia(プロジェクト・ガイア)」というコードネームが囁かれています。
この「Gaia」という言葉には、ギリシャ神話の大地の女神という意味がありますが、今回噂されているタイトル『Pokémon Wind』と『Pokémon Wave』(あるいはWinds and Waves)を考えると、より広義な「地球そのもの」「自然の循環」をテーマにしている可能性が高いと考えられます。
ファンが期待しているのは、単なる新作ではありません。「集大成」でありながら「破壊的な革新」です。第9世代『スカーレット・バイオレット』で見せたオープンワールドへの挑戦は、確かに素晴らしいものでした。しかし、技術的な課題やパフォーマンスの問題が残ったことも事実です。
30周年記念作品には、それら全ての課題をクリアし、任天堂の次世代機(通称:Switch 2)のスペックをフルに活かした「完全無欠のポケモン」が求められているのです。
プロジェクト「Gaia」が示す自然回帰のテーマ
「Wind(風)」と「Wave(波)」。この二つの単語から連想されるのは、圧倒的な「大自然」の力です。近年のポケモンは、科学技術や未来・過去といった時間軸をテーマにすることが多かったですが、第10世代では原点回帰とも言える「自然との共生」にスポットが当たると予想されます。
特に興味深いのは、このタイトルが示す対比構造です。
- Wind(風):空、自由、移動、見えない力、運搬するもの。
- Wave(波):海、生命の源、変動、押し寄せる力、浄化するもの。
これらは相反するものではなく、互いに影響し合いながら世界を形作る要素です。私の考察では、これは従来の「バージョンによる対立(例:時間と空間、真実と理想)」とは異なり、「循環するシステムの片側」を選ぶような体験になるのではないかと睨んでいます。
また、開発コードネームが「Gaia」である点も見逃せません。ガイア理論をご存知でしょうか?地球を一つの巨大な生命体として捉える考え方です。もし第10世代がこの思想を取り入れているなら、ポケモンだけでなく、フィールドそのもの、つまり「大地」や「環境」が生きており、プレイヤーの行動によって変化していくような壮大なシステムが組み込まれている可能性があります。
東南アジア・インドネシア諸島がモデルという説得力
長年、ポケモンの新作舞台予想では「次はイタリアだ」「オーストラリアだ」「ギリシャだ」といった議論が交わされてきました。しかし、今回の有力なリーク情報では、モデルは「東南アジア」、特に「インドネシアやマレーシア周辺の群島」であるとされています。
これには、攻略ライターとしての視点から見ても、非常に高い説得力を感じます。
1. 地理的な多様性
東南アジアは、熱帯雨林、火山、美しいサンゴ礁の海、そして急速に発展する近代都市が混在する地域です。クアラルンプールのような大都市から一歩外に出れば、手つかずのジャングルが広がっている。このコントラストは、近年のポケモンが描こうとしている「人間社会と自然の境界線」を表現するのに最適なロケーションです。
2. 「島」という舞台装置
「Wind & Wave」というタイトルとも合致します。無数の島々を巡る冒険になれば、かつての『サン・ムーン』のアローラ地方や、『ファイアレッド・リーフグリーン』の7のしまを彷彿とさせる「島巡り」の楽しさが復活するでしょう。しかし、Switch 2のパワーを使えば、それらはロード時間を挟むエリア移動ではなく、シームレスに海を渡る真のオープンワールドとして実現できるはずです。
3. 生態系の宝庫
モデルとされる地域は、現実世界でも生物多様性のホットスポットです。ラフレシアのような巨大植物や、独自の進化を遂げた生物が多く生息しています。これは、後述する「無限の進化」という新ギミックを導入する上でも、設定として無理がありません。
もし本当に東南アジアが舞台なら、私たちはボートや飛行ポケモンを駆使して、風を読み、波を越えて、未開の島々を開拓するような、大航海時代的なワクワク感を味わえることになるでしょう。
次世代機「Switch 2」の性能がもたらす革新
30周年作品が期待される最大の理由は、ハードウェアの進化にあります。現行のNintendo Switchは名機ですが、『SV』の広大なパルデア地方を描画するには、正直なところスペック不足感が否めませんでした。処理落ちやポップイン(遠くの景色が急に表示される現象)は、没入感を削ぐ要因となっていました。
しかし、次世代機向けに開発されているとされる第10世代では、これらの問題が一気に解決する可能性があります。
グラフィックの飛躍的向上
噂されている4K出力やDLSS(AIによる超解像技術)のような機能が搭載されれば、ポケモンの質感は劇的に向上します。ピカチュウの毛並み、リザードンの鱗の輝き、そして水面の表現。これらが実写に近いクオリティで描かれることで、「そこにポケモンがいる」という実在感は、これまでの比ではないでしょう。
処理能力とAI
さらに重要なのはCPUの処理能力です。後述する「プロシージャル生成(自動生成)」や、高度な生態系シミュレーションを行うには、高い演算能力が不可欠です。群れで行動するポケモンたちが、それぞれ個別のAIで動き、環境に反応する。そんな生きた世界を構築するには、次世代機のパワーが必須条件なのです。
新ギミック「ポケモンシード」と「無限の進化」
従来の進化論を覆す「個体差」の極致
これまでのポケモンシリーズにおいて、「進化」とは決められたルートを辿るものでした。ヒトカゲは必ずリザードになり、リザードは必ずリザードンになる。分岐進化(イーブイなど)やリージョンフォーム(地域差)はありましたが、基本的には「正解」が用意されているシステムでした。
しかし、第10世代のリーク情報で最も衝撃的だったのが、「Pokemon Seed(ポケモンシード)」と呼ばれる概念です。
これは直訳すれば「ポケモンの種」ですが、植物の種という意味だけでなく、「根源」や「因子」といった意味合いも含んでいるでしょう。情報によると、この「シード」状態のベビーポケモンは、プレイヤーの育成方法、与える食事、連れ歩く環境、あるいはバトルでの戦い方によって、無限に近いパターンに進化・成長するというのです。
これは、かつてEAから発売されたゲーム『Spore』のクリーチャー作成や、たまごっちの育成システムを、現代の技術で極限までリッチにしたようなものです。
例えば、同じ種類の「シード」であっても:
- 攻撃的に育てた個体:牙が鋭くなり、筋肉質な体型に変化し、タイプに「あく」や「かくとう」が付与される。
- 防御的に育てた個体:甲羅や硬い皮膚を獲得し、ずんぐりとした体型になり、「いわ」や「はがね」タイプになる。
- 水辺で多く過ごした個体:ヒレや水かきが発達し、「みず」タイプを持つ流線型のフォルムになる。
このように、見た目、タイプ、ステータス、覚える技までもが、プレイヤーごとの「旅の履歴」によって変化するとなれば、これは革命です。これまでの「厳選」作業(理想の個体値を求めて卵を割り続ける作業)の意味が変わり、「自分だけの相棒を作る」という、アニメでサトシがピカチュウと築いたような関係性を、ゲームシステムとして体験できるようになるのです。
『Spore』的アプローチとプロシージャル生成
この「無限の進化」を実現するために使われると思われる技術が、プロシージャル生成(手続き型生成)です。これは、あらかじめ用意された膨大なパーツ(目、耳、尻尾、皮膚の質感、体格パラメータなど)を、アルゴリズムに従って自動的に組み合わせる技術です。
「ポケモンで自動生成なんて、デザインが崩れるのではないか?」という懸念の声も聞こえてきます。確かに、ゲームフリークが誇るデザイナーたちが手掛けた洗練されたデザインこそがポケモンの魅力です。
しかし、もし「ベースとなる骨格」はしっかりデザインされた上で、装飾や色のバリエーションだけを生成する形であれば、クオリティを維持しつつ個性を出すことは可能です。例えば、マホイップのデコレーション違いや、ビビヨンの模様違いを、もっと有機的かつ大規模に行うイメージです。
これにより、対戦相手が繰り出してくるポケモンが「初見ではタイプが分からない」「どんな技を使ってくるか予想がつかない」という、全く新しい緊張感が生まれます。「知識ゲー」と言われる現代のポケモンバトルに、「観察眼」や「臨機応変な対応力」という新たなスキルが求められるようになるかもしれません。
マップすら変化させる?「島」の自動生成
リーク情報には、ポケモンだけでなく「マップ(島)」そのものもプロシージャル生成されるという記述がありました。これも「Wind & Wave」のテーマと合致します。
東南アジアの多島海をイメージしてください。主要な大陸やストーリーに関わる大きな島は固定マップで作り込まれているでしょう。しかし、その周辺に点在する無数の小島や、ダンジョンとなる洞窟などが、プレイヤーごとに、あるいは訪れるたびに形を変えるとしたらどうでしょうか?
- 探索の楽しさが無限に:攻略サイトを見ても「マップ」が載っていない。自分で踏破し、隠されたアイテムやレアポケモンを見つける喜び。
- プレイヤー間の交流:自分の世界に生成された「レアな素材が取れる島」に、友人を招待するマルチプレイ要素。
- 環境の変化:火山の噴火で新しい島ができたり、潮の満ち引きで道が現れたりするダイナミックな地形変化。
これは『マインクラフト』や『あつまれ どうぶつの森』が持っていた「自分だけの世界」という魅力を、ポケモンの冒険に組み込む試みと言えます。第9世代のオープンワールドは「広さ」を提供しましたが、第10世代はそこに「変化」と「独自性」を加えようとしているのです。
戦略を激変させる「気象技(Tenko-Waza)」
バトルの戦略性を深める新要素として噂されているのが、「気象技(Tenko-Waza)」です。これは、従来の「あまごい」や「すなあらし」といった天候変化技の上位互換、あるいはフィールドそのものを書き換える「フィールド技」の進化系と考えられます。
情報によると、この「気象技」は単にバトルの補正を変えるだけでなく、フィールドの地形そのものに物理的な影響を与える可能性があります。
- 大雨(Flood):地面が水没し、地面タイプのポケモンが行動不能になる、あるいは素早さが下がる。逆に水タイプのポケモンは自由に泳ぎ回れる。
- 暴風(Gale):飛行タイプのポケモン以外は命中率が激減したり、軽いポケモンが吹き飛ばされたりする。
- 干ばつ(Drought):水場が干上がり、水タイプの技が不発になる。
もしこれがオープンワールドのフィールド探索でも使えるなら、ゼルダの伝説のような「謎解き」にも使えます。大雨を降らせて水位を上げ、高い崖に登る。日差しを強くして、湿地帯を乾かして進む。バトルとフィールド探索がシームレスに繋がる、没入感の高いシステムになるでしょう。
ストーリー考察:祖父母と継承の物語
伝説のポケモンが担う「祖父母」の役割
歴代のパッケージを飾る伝説のポケモンたちは、「神」のような超越的な存在として描かれてきました。時間を操るディアルガ、空間を操るパルキア、生命を与えるゼルネアス、死を司るイベルタル。
しかし、今回のリークで示唆されている第10世代の伝説ポケモンの役割は、なんと「祖父母(Grandparents)」です。一見すると地味で、威厳がないように感じるかもしれません。しかし、深く考察すると、これは「30周年」という歴史を持つポケモンだからこそ描ける、極めてエモーショナルなテーマであることが分かります。
「祖父母」が象徴するものは何でしょうか? それは「継承」であり、「歴史」であり、「見守る愛」です。
親(プレイヤー)から子(ポケモンシード)へ、そしてその子がまた次の世代へ。命のリレーを見守り、過去の知恵を未来へ繋ぐ存在。それが第10世代の伝説ポケモンなのです。
おそらく、デザインとしては「老い」を感じさせるものではなく、長い年月を生きた大樹や、全てを包み込む海のような、威厳と包容力を兼ね備えた姿になるでしょう。「Wind」の伝説は、過去から未来へ風を送り、背中を押す存在。「Wave」の伝説は、荒波から守り、時に厳しく試練を与える存在。そう解釈できます。
敵対組織:資本家と「喪失」のトラウマ
魅力的なヒーローには、魅力的なヴィラン(悪役)が必要です。噂される敵対組織のボス(会長)の設定は、非常に重厚で大人向けのストーリーを予感させます。
彼は「自然災害やポケモンの力によって最愛の息子を失った」という過去を持つ資本家あるいは実業家だとされています。
彼の目的は、世界征服のような単純なものではなく、「管理」と「制御」です。自然(ポケモン)は予測不可能で危険なものだ。だからこそ、テクノロジーの力で天候を完全にコントロールし、ポケモンの進化すらも管理下に置き、二度と悲劇が起こらない「安全で完璧な世界」を作ろうとしている。
これは一見すると正義に見えます。しかし、それは「自然の循環(Wind & Wave)」を止め、「命の可能性(無限の進化)」を否定する行為です。
- 主人公サイド:不確実でも、多様性と可能性に満ちた自然との共生を選ぶ。
- 敵サイド:確実で安全だが、停滞し管理された人工的な世界を選ぶ。
この対立構造は、現代社会が抱える「環境問題」や「AIによる管理社会」への風刺とも取れます。『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で描かれた「ポケモンの解放」というテーマ以来の、哲学的な問いかけを含むストーリーになる可能性があります。
マルチエンディング採用の可能性
さらに驚くべきは、この重厚なストーリーに「マルチエンディング」が採用されるという噂です。
従来の一本道のストーリーではなく、プレイヤーの選択、あるいは「ポケモンシード」の育成方針、訪れた島の数、NPCとの関係性によって、結末が分岐するシステムです。
- トゥルーエンド:自然と人間が真に理解し合い、新たな共生の形を見つける。
- ノーマルエンド:敵の野望を阻止し、現状を維持する。
- バッドエンド:自然の力が暴走する、あるいは管理社会が一部実現してしまう。
もしこれが実装されれば、周回プレイの価値が生まれるだけでなく、「自分だけの物語」という体験がより強固なものになります。「ポケモンは子供向けのゲーム」というレッテルを完全に剥がしに来ている、本気の設定と言えるでしょう。
世界観のベースはSV?それとも完全新規?
オープンワールドの正当進化と「区分け」
第9世代『SV』でポケモンは完全なオープンワールドへと舵を切りました。ロードを挟まずに街に入り、どこまでも広がるフィールドを駆け回る体験は革新的でした。しかし、一方で「レベルデザインの難しさ」も浮き彫りになりました。ジムリーダーの強さが固定されていたため、自由に行けるはずなのに、実質的な攻略順序が決まってしまっていたのです。
第10世代では、この反省を活かしつつ、『SV』のベースを正当進化させる形になるでしょう。
具体的には「スケーリング(レベル調整)」の導入です。プレイヤーが訪れた順番に合わせて、ジムリーダーや野生ポケモンのレベルが変動する仕組みです。これにより、真の意味で「どこから攻略してもいい」自由が得られます。
また、舞台が「群島」であることは、オープンワールドの技術的な課題である「読み込み負荷」を軽減するのにも役立ちます。島と島の間には海があります。海を移動している間に、次の島のデータをバックグラウンドで読み込むことができます。これにより、広大な世界をシームレスに見せつつ、Switch 2の高いグラフィック品質を維持するという、賢い設計が見え隠れします。
テラスタルの後継か、メガシンカの復活か
対戦勢が最も気にするのはバトルギミックです。『SV』の「テラスタル」は、タイプを変更することで相性関係を覆す、非常に戦略的で完成度の高いシステムでした。しかし、30周年という節目に、過去のギミックをどう扱うかは大きな議論の的です。
ここで鍵になるのが、2025年発売予定の『Pokémon LEGENDS Z-A』です。この作品で「メガシンカ」が再フィーチャーされることは確定しています。
私の予想では、第10世代のバトルシステムは以下のようになると考えます。
- メインは「新ギミック(気象技&シード覚醒)」: テラスタルのように全ポケモンが使える汎用的なシステムとして、フィールド効果を操る「気象技」や、自身の潜在能力を解放するモードが実装される。
- メガシンカの限定的続投: 『Z-A』で作成された新しいメガシンカポケモンのモデルやデータを無駄にするとは考えにくいです。クリア後や特定の条件下で、メガストーンを入手し、メガシンカが使えるようになる可能性があります。
- テラスタルはパルデア特有の現象として終了: ダイマックスがガラル地方特有のパワースポットに依存していたように、テラスタルもパルデアの大穴の結晶に依存する設定でした。そのため、第10世代の舞台(東南アジア)でテラスタルが使える可能性は低いでしょう。ただし、「タイプを変える」という戦略の面白さは何らかの形で継承される(例:カメレオンのようにタイプを変異させる新技や道具など)はずです。
「Z-A」は第10世代への架け橋
『Pokémon LEGENDS Z-A』は、単なる番外編ではありません。これは第10世代へ技術を継承するための「実験場」であり「架け橋」です。
『LEGENDS アルセウス』で導入された「アクション要素を取り入れた捕獲」「シームレスなバトル突入」は、『SV』へ引き継がれました。同様に、『Z-A』で試されるであろう「都市型オープンワールドの構築」や「群衆AIの制御」、そして「メガシンカの現代的なリバランス」は、間違いなく第10世代の基盤となります。
特に、『Z-A』で噂されている「Switch 2との縦マルチ(両機種対応)」や「高画質モード」が実現すれば、それは第10世代のグラフィック水準を占う試金石となるでしょう。
まとめ:30周年に向けた心構え
ここまで、第10世代「Wind & Wave」の噂と、その可能性について深掘りしてきました。
もしこれらのリーク情報が真実であれば、私たちが目にするのは、単にグラフィックが綺麗になったポケモンではありません。生命を作り、世界を創造し、その循環の一部となるような、ゲームの枠を超えた「体験」です。
- 無限の個体差を持つ相棒
- 変化し続ける世界
- 世代を超えた愛の物語
これらは全て、30年間ポケモンを愛し続けてきた私たちへの、ゲームフリークからの回答であり、挑戦状でもあります。
もちろん、これらは現段階では「噂」と「考察」の域を出ません。しかし、火のない所に煙は立たないとも言います。特に「Project Gaia」というコードネームの具体性や、30周年というタイミングの整合性を考えると、あながち夢物語とも言い切れません。
まずは2025年の『Pokémon LEGENDS Z-A』を全力で楽しみつつ、そこに含まれるであろう第10世代へのヒントを探し出すこと。それが、今の私たちにできる最良の準備運動でしょう。
公式からの正式発表があったその時、世界中のポケモントレーナーと共に歓喜の声を上げる準備はできていますか?私はできています。積みゲーを崩しながら、その時を待ちましょう。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。特にポケモンシリーズは初代『赤・緑』から全てのバージョンをプレイし、色違い厳選やランクマッチにも明け暮れるガチ勢。愛用ポケモンはハッサム。
第9世代(SV)と第10世代(予想)の比較表
| 特徴 | 第9世代(スカーレット・バイオレット) | 第10世代(Wind & Wave 予想) |
|---|---|---|
| ハードウェア | Nintendo Switch | Nintendo Switch 2 (仮称) |
| 舞台モデル | スペイン・ポルトガル(イベリア半島) | インドネシア・マレーシア(東南アジア群島) |
| マップ構造 | オープンワールド(1つの巨大大陸) | オープンワールド(海と無数の島々) |
| 地形変化 | 固定(天候のみ変化) | プロシージャル生成(地形自体が変化) |
| コアギミック | テラスタル(タイプ変更) | ポケモンシード(無限進化) / 気象技(地形操作) |
| ストーリー | 宝探し、未来/過去、パラドックス | 継承、自然の循環、祖父母、管理vs共生 |
| バトル形式 | 従来のターン制コマンドバトル | ハイブリッド(ターン制 + アクション要素の可能性) |
| 移動手段 | 伝説ポケモン(コライドン/ミライドン) | ライドポケモン(陸海空) + 自船の可能性 |
| マルチプレイ | 最大4人(ユニオンサークル) | MMO要素の強化(多人数ロビーや島訪問) |
歴代周年作品の振り返り
| 周年 | 年 | 作品名 | 革新点 |
|---|---|---|---|
| 10周年 | 2006 | ダイヤモンド・パール | ニンテンドーDS(2画面)、Wi-Fi通信交換・対戦の確立、物理/特殊の技ごとの分化 |
| 20周年 | 2016 | サン・ムーン | 脱ジム戦(島巡り)、リージョンフォーム、Z技、等身のリアル化 |
| 30周年 | 2026 | Wind & Wave (仮) | Switch 2対応、無限進化、自動生成マップ、圧倒的没入感(予想) |
補足考察:なぜ「テラスタル軸」の説が出たのか
今回の記事タイトルにもある「新作はSV系のテラスタル軸か」という疑問について、もう少し掘り下げておきましょう。
なぜ、全く新しい舞台になるのに「テラスタル軸」という推測が出るのか。それは、現代のポケモン対戦環境(ランクマッチ)において、テラスタルというシステムがあまりにも**「完成されすぎている」**からです。
テラスタルの完成度とジレンマ
メガシンカは一部のポケモンしか使えませんでした。Z技は全てのポケモンが使えましたが、持ち物が固定されるデメリットがありました。ダイマックスはHPが倍になるため、耐久戦術が強くなりすぎたり、3ターンという制限が戦況を大味にすることもありました。
しかし、テラスタルは違います。
- 全ポケモンが使用可能:マイナーポケモンでもタイプを変えれば役割を持てる。
- 持ち物が自由:戦略の幅が無限大。
- 永続効果:交代してもタイプ変更は続くため、読み合いが深い。
このシステムは、対戦ガチ勢からは「歴代最高のギミック」と評されることも多いのです。そのため、「ゲームフリークはこのシステムを1世代で捨てるのは惜しいと考えるのではないか?」「第10世代でも、形を変えてテラスタル的な(タイプ変更)システムを続投させるのではないか?」という希望的観測が生まれています。
「Wind & Wave」におけるテラスタルの在り方
もし「Wind & Wave」が東南アジアを舞台にするなら、結晶化して輝くテラスタルという演出はそのまま使えないかもしれません。しかし、「環境に適応して姿を変える」という生物学的なアプローチならどうでしょうか?
- 擬態(ミミック):周囲の環境に合わせてタイプを変える。
- 変色(カラーチェンジ):食べた木の実や浴びた気象エネルギーによって体色が変わり、タイプが変化する。
このように、テラスタルの「ゲーム的な面白さ(タイプ変更)」を抽出し、第10世代の「自然・生物」というテーマに合わせて再構築(リメイク)して実装する可能性は大いにあります。これこそが「SV系ベースになる」という推測の真意であり、最も現実的な落とし所ではないかと私は考えています。
最後に:ファンとしての願い
最後に、一人のポケモンファンとして、そして攻略ライターとして、第10世代に心から願うことを記して筆を置きたいと思います。
それは「ポケモンの数だけドラマがある」ことです。
1000種類を超えたポケモンたち一匹一匹に、詳細な図鑑説明があり、固有のモーションがあり、生息地での暮らしがある。新しいグラフィックと処理能力で、彼らがただのデータではなく「生きている」と感じさせてほしい。
無限に進化する「ポケモンシード」も魅力的ですが、既存のポケモンたち、例えば初代からいるポッポやコラッタが、草むらでどのように仲間と戯れ、天敵から逃げているのか。そんな「生態系のリアリティ」こそが、私が30周年の新作に最も求めているものです。
風が吹き、波が寄せる。その世界の中で、私の相棒が振り返って鳴き声を上げる。 そんな光景を見られる日が、今から待ち遠しくてなりません。
この動画は、今回取り上げた第10世代のコードネーム「Gaia」やMMO要素の噂




















