編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のDLC「M次元ラッシュ」をプレイ中で、特に幻のポケモン「フーパ」の入手方法や、その能力の厳選が可能かどうか気になっていると思います。
特に『ポケモンレジェンズZA』では、オートセーブの仕様や戦闘システムが従来とは少し異なるため、「取り返しがつかない要素」については慎重になりたいところですよね。
私も実際にプレイして検証しましたが、フーパに関してはいくつか重大な注意点が存在します。これを知らずに進めてしまうと、後悔することになりかねません。
この記事を読み終える頃には、フーパを確実に入手し、最大限にその能力を引き出すための育成方針や、厳選にまつわる全ての疑問が解決しているはずです。
- サイドミッション196クリアで入手確定
- イベント直後のオートセーブで個体厳選は不可
- 「いましめのツボ」でフォルムチェンジが可能
- 性格補正はミントで調整するのが最適解
それでは解説していきます。
ポケモンZA DLC「M次元ラッシュ」におけるフーパの重要性
『ポケモンレジェンズZA』の拡張コンテンツ(DLC)である「M次元ラッシュ」。
このコンテンツの目玉の一つが、空間を操る魔神「フーパ」の実装です。カロス地方のモデルとなったフランス、そしてミアレシティの都市開発というテーマの中で、異次元とリンクするフーパの存在は、物語の根幹に関わる重要なピースと言えるでしょう。
多くのプレイヤーがこの強力なエスパー・ゴースト(またはあく)タイプのポケモンを旅の仲間に加えたいと考えているはずです。しかし、過去作同様、幻のポケモンであるがゆえに、その入手プロセスは特殊であり、通常の野生ポケモンとは一線を画す仕様となっています。
本記事では、私のプレイ経験と検証データをもとに、フーパの全てを丸裸にしていきます。
フーパの入手手順と発生条件の完全ガイド
まずは、最も基本的な「どこで、どうやって手に入れるのか」という点について、段階を追って解説していきましょう。
フーパはDLCを購入し、ただインストールしただけでは入手できません。一定のストーリー進行が必要となります。
DLCストーリー「最高の贈り物」のクリアが必須条件
フーパに関連するイベントを発生させるためのフラグは、DLCのメインストーリーの中に隠されています。
具体的には、DLCのストーリーチャプター12にあたる「最高の贈り物」をクリアする必要があります。これはDLC全体のボリュームから見ても、終盤、あるいはクリア後に位置する重要な局面です。
この「最高の贈り物」をクリアすることで、ミアレシティ、あるいはDLCの新エリアにおいて新たなサイドミッションが発生します。焦らずに、まずはDLCのメインシナリオを堪能してください。
サイドミッション196「ときはなたれし魔神」の攻略
メインストーリーの要件を満たすと、サイドミッションリストにNo.196「ときはなたれし魔神」が追加されます。
このミッション名からも分かる通り、これがフーパ入手のための直接的なクエストとなります。「ときはなたれし」という言葉は、フーパの真の姿である「ときはなたれしフーパ(Unbound Form)」を示唆しており、プレイヤーの期待を煽りますね。
ミッションの内容自体は、指定されたポイントへ向かい、イベントを進行させる形式です。ここで重要なのは、**「戦闘の準備を整えてから挑むこと」**です。
イベントの流れの中でフーパとの対面、そして何らかの形での決着をつけることになりますが、ここでの行動が入手直後の状況に直結します。
厳選は可能か?オートセーブの罠と対策
さて、ここからが本記事の核心部分です。多くの廃人プレイヤー、もとい熱心なトレーナーたちが最も気にかけている「個体値厳選(ステータス厳選)」や「性格厳選」、そして「オシャボ厳選(ボール厳選)」について解説します。
結論から申し上げますと、**「本作におけるフーパの厳選は、極めて困難、実質不可能」**です。
その理由をシステム面から詳しく紐解いていきましょう。
直前セーブが通用しない「会話後オートセーブ」の仕様
従来のポケモンシリーズであれば、伝説のポケモンの前でレポートを書き、捕獲してステータスを確認、気に入らなければリセット……という「リセットマラソン(リセマラ)」が定石でした。
しかし、今回のサイドミッション196では、以下のフローで進行します。
- ミッション開始
- フーパとの戦闘・捕獲イベント(あるいは譲渡イベント)
- そのまま会話イベントが進行
- ミッションクリアの表示と共に強制オートセーブ
- 自由行動開始(ステータス確認可能)
お分かりでしょうか。ステータスを確認できるようになった時点で、すでにセーブデータが上書きされているのです。
もしステータスを確認して「性格が気に入らない」と思ってリセットしても、再開するのは「フーパを入手し、セーブされた後」のデータとなります。
この仕様により、性格や個体値を粘る行為は物理的に封じられています。
モンスターボール固定による「オシャボ厳選」の不可
見た目にこだわるトレーナーにとって、ポケモンの入っているボール(オシャボ)は非常に重要です。
しかし、フーパに関しては**「モンスターボールに入った状態での受け取り」**となることが確認されています。
戦闘で弱らせて好きなボールを投げる形式ではなく、イベントとしての入手、あるいは固定のボールでの捕獲扱いとなるため、ハイパーボールや、もし実装されていればプレシャスボールなどを選ぶ余地はありません。
この点は残念に思う方もいるかもしれませんが、「幻のポケモンはモンスターボールに入っているもの(あるいはプレシャスボール)」という、ある種の伝統的な仕様に戻ったとも言えます。割り切って、その赤いボールを愛でましょう。
現代の育成環境における「厳選不可」の捉え方
「厳選できないなら、弱い個体を引いたら終わりなのか?」
そう不安に思う必要はありません。近年のポケモンシリーズ、特にレジェンズZAにおいては、後からステータスを補正するアイテムが充実しています。
「ミント」による性格補正の変更
厳選の最大の目的である「性格」の一致。フーパであれば特攻が上がる性格が好ましいですが、もし攻撃が上がり特攻が下がる「いじっぱり」などを引いてしまっても絶望する必要はありません。
農場やショップで入手できる「ミント」を使用することで、ステータスの補正値を自由に変更できます。
- ひかえめミント: 特攻↑ 攻撃↓
- おくびょうミント: 素早さ↑ 攻撃↓
これらを使えば、表示上の性格はそのままでも、実数値は理想的なステータスになります。
「ガンバリの砂/砂利」による努力値(がんばりレベル)の調整
レジェンズシリーズ特有の「がんばりレベル」システムであれば、捕獲時の初期値に多少の差があっても、アイテムをつぎ込むことで最終的には全ステータスを最大まで強化可能です。
つまり、**「入手時の個体差は、育成アイテムで完全にカバーできる」**というのが現代のポケモンの結論です。
厳選に時間を費やすことができない分、すぐにフーパを連れて冒険に出られるとポジティブに捉えましょう。
2つの姿を持つ魔神:フォルムチェンジの解説
フーパの最大の特徴は、可愛らしい小柄な姿と、圧倒的な威圧感を放つ巨人の姿、2つのフォルムを使い分けられる点です。
「いましめのツボ」の入手と使用方法
フォルムチェンジに必要なキーアイテム「いましめのツボ」は、フーパを入手するサイドミッション196の冒頭、あるいは進行過程で確実に入手できます。
入手後は、メニューの「たいせつなもの」ポケットに入っています。
- メニューを開く
- 「たいせつなもの」を選択
- 「いましめのツボ」を選択
- 手持ちのフーパに使用する
これだけで、いつでもどこでもフォルムチェンジが可能です。
ただし、原作の設定を踏襲している場合、「ときはなたれし姿」でいられる期間に制限がある(数日経つと戻る、またはボックスに預けると戻る)可能性がありますが、本作では比較的自由に切り替えられる仕様になっていることが予想されます。戦闘スタイルに合わせて使い分けましょう。
2つのフォルムのステータス比較と運用
フーパ(いましめられしフーパ)
- タイプ: エスパー / ゴースト
- 特徴: 特防と特攻が高い特殊アタッカー向け。素早さは並。
- 弱点: ゴースト、あく(4倍)
可愛らしい姿のこちらは、ゴースト・エスパーという複合タイプ。4倍弱点が2つ(ゴースト・悪)あるのが痛いですが、無効タイプ(ノーマル・格闘)も2つあるのが強みです。
フーパ(ときはなたれしフーパ)
- タイプ: エスパー / あく
- 特徴: 攻撃・特攻が共に跳ね上がり、まさに「魔神」の名に相応しい火力お化け。
- 弱点: むし(4倍)、フェアリー(2倍)
巨大化した姿はタイプがあくタイプに変化します。攻撃種族値160、特攻種族値170(原作基準)という、伝説ポケモンの中でもトップクラスの両刀アタッカーになります。
レジェンズZAのバトルシステムでは「やられる前にやる」が基本戦術になりがちなので、火力に特化したこのフォルムの需要は非常に高いでしょう。
フーパの能力詳細とおすすめの育成論
ここからは、実際にフーパを戦闘で使う際のおすすめの性格や、覚える技の性能について、提供されたデータを元に深掘りしていきます。
種族値データから見る強み
| ステータス | 値 | 評価 |
|---|---|---|
| HP | 80 | 平均的。高威力技の受け出しは危険。 |
| 攻撃 | 110 | いましめ状態でも十分に高い。物理技も選択肢に入る。 |
| 防御 | 60 | 明確な弱点。 物理アタッカーに狙われると脆い。 |
| 特攻 | 150 | 最強クラス。 これを活かさない手はない。 |
| 特防 | 130 | 非常に高い。特殊技なら等倍でも余裕で耐える。 |
| 素早さ | 70 | 激戦区よりやや下。素早さ操作や性格補正が鍵。 |
ご覧の通り、**「特殊方面に異常に強く、物理防御が紙」**という極端なステータスをしています。
このステータス配分から導き出される育成の正解は、**「長所である特攻を伸ばし、中途半端な素早さを補う」**ことです。
おすすめの性格(ミント推奨)
提供された情報にある通り、以下の2つが鉄板です。
- ひかえめ (特攻↑ 攻撃↓)
- 理由: とにかく火力を追求する型。レジェンズZAのバトルはダメージ計算がシビアな場合が多く、一撃で倒せるかどうかが被弾リスク(=死)に直結します。迷ったらこれです。
- おくびょう (素早さ↑ 攻撃↓)
- 理由: 素早さ70族は、同速帯や少し上の相手を抜けるかどうかで戦況が変わります。特に行動順が可視化されるレジェンズのシステムでは、素早さが「行動回数」に直結するため、先手を取って「早業」などを絡める戦術に向いています。
次点で「うっかりや」「おっとり」などの防御下降・火力上昇系も挙げられていますが、もともと低い防御を下げるのは、先制技(かげうち等)で縛られるリスクが高まるため、上級者向けと言えるでしょう。
習得技の徹底分析と実戦投入ガイド
フーパの強さは、その広い技範囲と専用技にあります。レベルアップや技マシンで覚える技の中から、特に実戦で輝くものをピックアップして解説します。
必修レベルの主力技
1. シャドーボール (Lv.42 / 技マシン74)
- タイプ: ゴースト / 特殊
- 威力: 80 / 命中: 100
- 解説: メインウェポンその1。安定した威力と命中、そして相手の特防ダウンの追加効果が優秀です。いましめられし姿ではタイプ一致となり、必須級の技です。
2. サイコキネシス (Lv.52 / 技マシン63)
- タイプ: エスパー / 特殊
- 威力: 90 / 命中: 100
- 解説: メインウェポンその2。両方のフォルムでタイプ一致となる安定打点。特防ダウン効果も狙えます。
3. いじげんラッシュ (Lv.60)
- タイプ: あく / 物理
- 威力: 強力 / 命中: 必中
- 解説: ときはなたれしフーパ専用技。まもる・みきりを貫通する必中技ですが、使用後に防御が下がります。もともと低い防御が下がるのは痛いですが、それを補って余りある火力があります。物理技なので、攻撃160の種族値を持つときはなたれし姿で真価を発揮します。
戦略の幅を広げるサブウェポン・変化技
サイコショック (技マシン3)
- 解説: 特殊技ですが、ダメージ計算は相手の「防御」を参照します。ハピナスのような「特防は高いが防御が低い」相手を突破するために、サイコキネシスとは別に採用する価値があります。
わるだくみ (Lv.45 / 技マシン83)
- 解説: 自分の特攻をぐーんと上げる(2段階上昇)。レジェンズのシステムでは「攻撃力アップ」のバフ状態になります。有利対面で相手が交代や変化技を使う隙に積めば、全抜きも狙える凶悪な積み技です。
きあいだま (技マシン102)
- タイプ: かくとう / 特殊
- 解説: 悪タイプへの対抗策。フーパ(特にいましめ姿)は悪タイプに弱いですが、きあいだまがあれば返り討ちにできる可能性があります。ただし命中不安がつきまといます。
10まんボルト (技マシン67)
- タイプ: でんき / 特殊
- 解説: 飛行や水タイプへの打点。技範囲を広げたい場合に採用候補。
エナジーボール (技マシン26)
- タイプ: くさ / 特殊
- 解説: 地面、岩、水への打点。特にヌオーやトリトドンのような相手に刺さります。
レジェンズZA特有の「発動時間」を考慮した技構成
提供されたデータにある「発動時間」という項目は、レジェンズアルセウスから続く「アクションオーダー」に関わる数値です。
- スピードスター (発動時間: 5)
- 威力が60と低いですが、発動時間が非常に短いです。これを「早業」で撃つことで、「スピードスター」→「高威力技」の連続行動が狙える可能性があります。削り残しの処理や、行動順の操作に非常に有用です。
- ねんりき (発動時間: 6)
- 序盤技と侮るなかれ。発動時間が短いタイプ一致技として、小回りの利く運用が可能です。
他の伝説ポケモンとの比較と差別化
M次元ラッシュには他にも強力なポケモンが登場しますが、フーパの立ち位置はどうなるでしょうか。
対 ミュウツー(特殊アタッカー対決)
ミュウツーと比較すると、素早さでは劣りますが、ゴーストタイプ(いましめ)やあくタイプ(ときはなたれし)を持つことで、タイプ相性有利を取れる場面が多いです。特に「ときはなたれし姿」であれば、ミュウツーのエスパー技を無効化しつつ、一致悪技で弱点を突けるため、明確な**「ミュウツーキラー」**として機能します。
対 ダークライ(悪タイプ対決)
ダークライは「さいみんじゅつ」と特性「ナイトメア」(本作での仕様は要確認)によるハメ性能が高いですが、単純な火力勝負ではフーパ(ときはなたれし)が上回ります。また、フーパはエスパー技も使えるため、格闘タイプに対して役割破壊が可能です。
まとめ:フーパはDLCの必須戦力
ここまでフーパの入手から運用までを解説してきました。最後に改めてポイントを整理しましょう。
- 入手はDLC終盤: ストーリー「最高の贈り物」クリア後のサイドミッション196を目指しましょう。
- リセマラ不要: オートセーブ仕様のため、性格や個体値は気にせず、まずは確保することを最優先に。
- 育成はアイテムで: ミントとガンバリ系アイテムで理想個体に仕上げましょう。
- 攻めの姿勢が重要: 防御の低さを補うため、「ひかえめ」「おくびょう」で先手必勝または一撃必殺の火力を確保しましょう。
フーパは、その特異なタイプ構成と圧倒的な火力で、M次元ラッシュの高難易度バトルや、今後のレイドバトル(もしあれば)等のコンテンツで間違いなく活躍します。
特に「ときはなたれし姿」のビジュアルとパワーは、実際に手元で操作すると病みつきになる爽快感があります。
ぜひこの記事を参考に、あなただけの最強の魔神を育て上げてください。それでは、カロス地方の新たな次元でお会いしましょう。
※本記事は2025年12月12日時点の情報を元に作成されています。アップデート等により仕様が変更になる可能性がありますので、最新情報は常にゲーム内でご確認ください。






