編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、DLCで追加された新要素に圧倒されつつも、「結局どうやれば一番楽に色違いが出せるの?」「ドーナツの作り方が複雑でよくわからない」といったポイントが気になっていると思います。
M次元ラッシュ(ポケモンレジェンズZ-A DLC)は、従来の厳選常識を覆すほどの「神仕様」が盛り込まれていますが、その手順には少々コツが必要です。手順を一つ間違えると、貴重な素材を無駄にしてしまうリスクもあります。
この記事を読み終える頃には、ドーナツのレシピからリセットのタイミング、そして効率的な周回ルートまで、色違い厳選に関する全ての疑問が解決しているはずです。
- スイート値500超えのドーナツ作成がカギ
- ポケセンでのバックアップ活用で素材を消費しない
- 異次元ホール内での移動とワープ装置の活用術
- 色違いは距離を取っても消滅しない仕様の解説
それでは解説していきます。
M次元ラッシュにおける色違い厳選の革命的変化
輝きパワーの復活とDLCの新要素
ポケモンレジェンズZ-Aのダウンロードコンテンツ(DLC)がついに配信開始されました。多くのプレイヤーが待ち望んでいた新エリアや新ストーリーはもちろんですが、私たちコアゲーマーにとって最も衝撃的だったのは「輝きパワー」の実質的な復活です。
かつてパルデア地方(ポケモンSV)で猛威を振るった、あの色違い遭遇率を底上げするパワーが、形を変えてカロス地方(M次元)に帰ってきました。
これまでのレジェンズシリーズでは、大量発生や図鑑タスクの埋め作業が色違い厳選のメインストリームでしたが、今回のDLCにより「狙って出す」ことが極めて容易になりました。
特に重要なのが「ドーナツ」という新アイテムの存在です。サンドイッチに代わるこの新たなバフアイテムは、作り方次第で特定のタイプの色違い出現率を劇的に向上させます。
私が実際にプレイして検証した結果、このシステムは単なるSVの焼き直しではありません。バックアップ機能やエリアの仕様とうまく噛み合っており、過去作と比較しても「最もストレスフリーな厳選環境」と言っても過言ではないでしょう。
過去作と比較した厳選効率の向上
なぜ今回の「M次元ラッシュ」における厳選がこれほどまでに騒がれているのか。それは「リセットのしやすさ」と「遭遇密度の高さ」にあります。
従来のレジェンズアルセウスでは、村に戻ってリセットし、再びエリアに向かうというロード時間の長いループが必要でした。また、SVではサンドイッチの具材が物理演算で崩れ落ちるストレスや、視認性の悪いエリアでの湧き待ちが課題でした。
しかし、今回のDLC環境では以下の点が劇的に改善されています。
- 湧きのリセットが高速: 異次元ホール内では、特定のオブジェクト(ワープ装置など)を利用することで、エリア移動を挟まずに即座にポケモンの再抽選が行えます。
- 色違いの永続性: これが最も革新的な点ですが、一度出現した色違いポケモンは、プレイヤーが大きく距離を取っても消滅しません(通常のポケモンは消えます)。これにより、「見つけたのに消えてしまった」という悲劇が防げます。
- 失敗時のリカバリー: ドーナツの効果時間が切れたり、目当てが出なかったりした場合の「無かったこと」にする手順が確立されています。
これらにより、時間あたりの試行回数が飛躍的に向上しています。私が実際にゴースの厳選を行った際は、準備から捕獲までわずか10分足らずで2体の色違いに遭遇するという、信じがたい成果を上げることができました。
ドーナツシステムと輝きパワーレベル3の関係
厳選の核となるのが「輝きパワーLv.3」です。これを付与するためには、DLCで追加された料理システム「ドーナツ作り」を極める必要があります。
SVのサンドイッチと同様に、レベル3を発動させるには特定の数値を満たす必要がありますが、今回は「スイート(甘さ)」というパラメータが重要視されています。
検証の結果、スイートの項目値が「500」を超えていることが、輝きパワーLv.3を発動させる一つのボーダーラインになっていることが判明しました。
ここからは、実際にこの輝きパワーLv.3を発動させ、異次元ホールで乱獲するための具体的な準備と手順について、私の実体験と検証データを元に詳細に解説していきます。
ドーナツ作りによる最強バフの付与方法
必要なきのみとスイート値500の壁
まずは厳選のスタートライン、ドーナツ作りです。ここで適当な食材を選んでしまうと、ただのおやつになってしまい、輝きパワーは付きません。
目標とするステータスは以下の通りです。
- 輝きパワー Lv.3
- 遭遇パワー Lv.3(または二つ名パワーなど)
- 狙いのタイプ
これらを発現させるために必要なのが「スイート値」です。私が何度もキッチンに立ち検証した結果、スイート値が500を超えた状態で調理を完了すると、高確率でピンク色のドーナツが完成し、Lv.3のパワーが付くことが確認できました。
使用する食材として推奨されるのは、DLCエリアで入手可能な「異次元ハバンの実」や「異次元タンガの実」などの高レアリティきのみです。これらは通常のきのみに比べて、パラメータの上昇幅が段違いです。
しかし、これらは貴重品です。無駄遣いはできません。そこで重要になるのが、次項で解説する「バックアップ機能」を使ったリセットマラソンです。
失敗しないためのセーブ&リセット手順
ドーナツ作りは確率要素や物理演算(トッピングの配置など)が絡むため、必ず成功するとは限りません。また、狙ったタイプのパワーが付かないことも多々あります。
そこで、以下の手順を徹底してください。これは私が「鉄の掟」としているルーティンです。
- ポケモンセンターへ行く: まずは拠点となるポケモンセンターへ移動します。
- 回復してオートセーブ: カウンターでポケモンを回復させます。これにより、通常のセーブデータとは別に「バックアップデータ」が更新されます。
- ホテルZへ移動: ドーナツ作りの会場へ向かいます。
- 調理開始: きのみを投入し、ドーナツを作ります。
もしここで、狙ったパワーが付かなかった場合、普通にゲームを終了して再起動してはいけません。普通に再起動すると、オートセーブのタイミングによっては「ドーナツを作った後(食材消費済み)」の状態から始まってしまうリスクがあります。
バックアップデータからの復帰テクニック
ここで使うのが、知る人ぞ知る隠しコマンド的な復帰方法です。
狙ったパワーが付かなかった場合、以下の手順でリセットを行います。
- ゲームを終了し、タイトル画面に戻る。
- タイトル画面で**「十字キーの上」+「Xボタン」+「Bボタン」を同時押し**する。
- 「バックアップデータから始める」というメニューが表示されるので選択する。
この操作を行うと、先ほどポケモンセンターで回復させた直後の状態からゲームが再開されます。つまり、ドーナツを作る前の状態に戻れるのです。
これにより、貴重な「異次元きのみ」を一切消費することなく、理想のパワーが付くまで何度でも調理に挑戦できます。このテクニックを知っているかどうかで、厳選のコストパフォーマンスは天と地ほどの差が開きます。
理想のドーナツ完成と確認方法
リセットを繰り返し、スイート値を500以上に保ちながら調理を続けると、いずれ「輝きパワーLv.3」が付いたドーナツが完成します。
成功の目安は**「ドーナツの色」です。完成品が鮮やかなピンク色**に輝いていれば、高確率で成功しています。
完成後の画面で、以下の表示が出ていることを必ず確認してください。
- 輝きパワー:ゴースト Lv.3(ゴースト狙いの場合)
- 二つ名パワー:ゴースト Lv.3
- 遭遇パワー:ゴースト Lv.3
このように、狙っているタイプ(例:ゴースト)ですべてのパワーがLv.3で揃っていれば準備完了です。もし「デカデカパワー」や「ちびちびパワー」など、不要なパワーが付いてしまった場合は、妥協せずに先ほどのリセット手順を行ってください。
時間はかかるかもしれませんが、一度作ってしまえば30分間は効果が持続します。その30分で得られる成果を考えれば、ここでの準備時間は決して無駄ではありません。
異次元ミアレシティでの環境設定
ベンチリセットによる時間の操作
ドーナツの準備ができたら、次はフィールドの調整です。M次元ラッシュの舞台となる「異次元ミアレシティ」には、通常のフィールドとは異なる出現ルールがあります。
それは「異次元ホール」の種類です。フィールド各所に点在する異次元ホールは、出現するポケモンのタイプが決まっています。そして、このホールのタイプは時間帯によって変化します。
ドーナツの効果時間(30分)を無駄にしないためにも、ドーナツを食べる前に、目当てのホールが出現する時間帯に合わせておく必要があります。
時間を進める最も簡単な方法は「ベンチ」の使用です。街にあるベンチに座り、「休む」を選択することで、朝から昼、昼から夕方、夕方から夜へと時間をスキップできます。
狙いのタイプが出る歪みの出し方
ベンチで時間を操作したら、マップを開くか実際に移動して、近くの異次元ホールを確認します。
ホールの真下やマップアイコンには、小さくポケモンのタイプアイコンが表示されています。ここが、先ほど作ったドーナツのタイプ(例:ゴースト)と一致している必要があります。
もし一致していない場合は、再度ベンチで時間を進めてください。これを繰り返し、狙ったタイプのホールがアクセスしやすい場所に出現するまで粘ります。
私のおすすめは、移動の手間が少ない「ホテルZ」周辺や、見通しの良い大通り沿いのホールです。複雑な地形の場所にあるホールは、中の厳選作業がしづらくなるため避けた方が無難です。
突入前の最終セーブと心構え
理想のホールを見つけ、ドーナツも完成している。いざ突入!といきたいところですが、ここでもう一度バックアップを取ります。
手順は最初と同じです。
- 近くのポケモンセンターで回復する(バックアップ更新)。
- ドーナツを食べる(ここでレポートは書かない)。
- ホールへ向かう。
なぜここでバックアップを意識するかというと、異次元ホールに入った瞬間や、ドーナツを食べた後にオートセーブが入る可能性があるからです。
もしホールに入って「思ったよりポケモンが湧かない」「地形が悪くて厳選しにくい」となった場合、ドーナツの効果時間を浪費してしまいます。
先ほどの「上+X+B」のリセット技を使えば、ドーナツを食べる前の状態に戻れるため、万全を期すならこのタイミングでのセーブポイント更新が必須です。
準備は整いました。輝きパワーを纏い、フーパの力を借りて異次元ミアレシティへ飛び込みましょう。
効率を最大化する捕獲ルーティン
異次元ホール内での立ち回り
異次元ホール内部は、通常のミアレシティとは異なる物理法則で動いています。ここでは「カロリー」というステータスが画面左上に表示され、行動するごとに消費されていきます(実質的な制限時間です)。
中に入ったら、まずは周囲を見渡してください。輝きパワーの効果が発動していれば、指定したタイプのポケモンがうじゃうじゃと湧いているはずです。
基本的な立ち回りは以下の通りです。
- 走る: とにかくエリア内を走り回ります。
- 視認する: 色違いがいないか目視で確認します。
- 湧き直させる: いなければ、一度その場所から離れてポケモンを消滅させ、再度近づいて新しい個体を湧かせます。
この「湧き直し」のサイクルをどれだけ高速で回せるかが、効率の鍵を握っています。
オブジェクトを利用した湧きリセット術
さらに効率を上げるテクニックとして、「オブジェクトの活用」があります。異次元ホール内には、ワープ装置やジャンプ台などのギミックが設置されています。
これらを利用して大きく移動すると、画面外のポケモンが一斉にリセットされます。
特にワープ装置は優秀です。
- ワープ中はカロリー(制限時間)が減らない。
- 一瞬で長距離移動するため、確実に出現テーブルをリセットできる。
もしワープ装置が近くにある好立地のホールであれば、**「ワープする → 周囲を確認 → ワープで戻る」**という反復横跳びだけで、移動時間をほぼゼロにして厳選を行うことが可能です。これはマラソンをするよりも遥かに効率的で、指も疲れません。
色違いが出現した時の対処法
さあ、画面の端に違和感のある色のポケモンが見えました。色違いの出現です。ここで焦ってはいけません。
M次元ラッシュの素晴らしい仕様として、**「色違いポケモンは距離を取っても消えない」**という特徴があります。
通常のポケモンは、プレイヤーが一定距離離れると消滅し、別のポケモンに入れ替わります。しかし、色違い個体はこのリセット判定から除外されているようです(バグか仕様かは不明ですが、現状はそうです)。
私も検証中に、ゴースの色違いが出た状態でわざと遠くまで離れ、ワープ装置まで使って戻ってみましたが、そのゴースは悠然とそこに漂っていました。
つまり、
- 誤って通り過ぎてしまっても戻ればいる。






