編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、本作独自のジョブシステムの仕組みや、どのジョブから解放すべきか、それぞれの性能詳細が気になっていると思います。特に今作は前作までとは異なる「解放ルール」があるため、戸惑っている方も多いのではないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、あなたのプレイスタイルに最適なジョブ選びと、効率的な育成ルートの疑問が解決しているはずです。
- 主人公専用のジョブ解放条件の仕組み
- 全8つの基本ジョブの性能と評価
- 序盤と中盤以降のおすすめジョブ運用
- 仲間キャラクター固有ジョブの仕様
それでは解説していきます。
オクトラ0におけるジョブシステムの基礎知識と解放条件
『オクトパストラベラー0(オクトラ0)』をプレイし始めて、まず多くのプレイヤーが直面するのが「ジョブチェンジはどうやるんだ?」という疑問です。私もプレイ開始直後、メニュー画面を探し回った記憶があります。
本作のジョブシステムは、従来のシリーズ作品とは少し異なるアプローチが取られています。まずは、この基本ルールを正しく理解することが、攻略の第一歩です。ここでは主人公と仲間キャラクターで全く異なる仕様について、詳細に解説していきます。
主人公限定の「アビリティ習得によるジョブ解放」ルール
本作最大の特徴は、主人公のジョブ解放条件が「バトルアビリティの習得数」に依存している点です。
従来のように「祠を見つける」だけではジョブは増えません(もちろん、物語上のイベント等はありますが、システム的なフラグはアビリティです)。具体的には、現在就いているジョブのバトルアビリティを5つ習得することが、次のジョブ(サブジョブ機能含む)への鍵となります。
これを数値で見てみましょう。 初期状態で各ジョブは2つのアビリティを持っています。そこから追加で3つ習得し、合計5つにする必要があります。
| 習得順序 | 必要JP(ジョブポイント) | 累計JP | 状態 |
|---|---|---|---|
| 初期 | 0 | 0 | 2つ習得済み |
| 3つ目 | 30 | 30 | – |
| 4つ目 | 100 | 130 | – |
| 5つ目 | 300 | 430 | ジョブ解放条件達成 |
つまり、合計430JPを稼ぐことが、新しいジョブへのパスポートとなるわけです。 430JPというのは、序盤の雑魚戦においては決して少ない数字ではありません。そのため、「どのジョブのスキルを伸ばすか」という投資の判断が、ゲームの進行難易度を大きく左右します。
私の経験上、何も考えずにJPを散らしてしまうと、いつまで経っても新ジョブが解放されず、戦略の幅が広がらないという「器用貧乏」な状態に陥りがちです。まずは一点集中で、メインで使っているジョブのアビリティを5つまで埋めることを強く推奨します。
仲間キャラクターは「固定ジョブ」であるという制約
もう一つの大きな特徴、そして注意点が、パーティメンバー(仲間キャラ)の仕様です。 『オクトラ0』において、仲間キャラクターのベースジョブは変更できません。
例えば、剣士の「ヴィアトル」や「レイメ」は、剣士としての役割を全うすることになります。商人の「ルド」や「カリンダ」も同様です。 これは一見すると自由度が低いように感じるかもしれませんが、逆に言えば「キャラクターごとの個性が際立っている」とも捉えられます。
彼らは固有の武器と固定された役割を持っているため、プレイヤーが行うべきマネジメントは「誰をパーティに入れるか」という編成段階での戦略になります。
- スティア:建築士(特殊ジョブ)
- フェン:狩人
- メイシィ:薬師
このように、名前とジョブが紐付いているため、主人公のジョブ選びは「現在パーティにいない役割を補完する」という視点が非常に重要になってきます。仲間が変えられない分、主人公がカメレオンのように役割を変えていく。これが本作の醍醐味と言えるでしょう。
【剣士】序盤の安定感No.1!攻守の要
ここからは各ジョブの詳細な分析に入っていきます。まずは、私が最初のジョブとして最もおすすめする「剣士」からです。
剣士は、RPGにおける基本中の基本ですが、本作においては「自己完結した強さ」が際立っています。ステータス面ではHPと物理攻撃力(物攻)、物理防御力(物防)が高く設定されており、単純に「死ににくい」というだけで序盤の事故率を大幅に下げてくれます。
バトルアビリティの詳細分析と評価
剣士のアビリティは、単体攻撃、全体攻撃、バフ、デバフと非常にバランスが取れています。
【十文字斬り】
- 消費SP:12
- 効果:敵単体に剣でダメージを与える
基本となる攻撃技です。通常攻撃よりも倍率が高く、SP消費も軽いため、雑魚戦での確実な処理に使えます。派手さはありませんが、ボス戦でブーストした際の威力は侮れません。
【ためる】
- 消費SP:6
- 効果:自身に物攻アップの効果を3ターン付与する
これが非常に強力です。たったSP6で、自身の攻撃力を3ターンの間強化できます。 本作のバフ倍率はダメージ計算に大きく影響するため、ボス戦のブレイク手前でこれを使っておき、ブレイクと同時に最大火力を叩き込むのがセオリーです。「自己完結している」と言われる所以の一つです。
【一番槍】
- 消費SP:9
- 効果:敵単体に槍でダメージを与える。さらに、次ターン早く行動可能
行動順操作系のアビリティです。剣士でありながら「槍」を使える点もポイント。敵の弱点が剣でなく槍だった場合に重宝します。次ターンの行動順を上げる効果は、ブレイクのタイミング調整に役立ちます。
【兜割り】
- 消費SP:8
- 効果:敵単体に剣でダメージを与え、物防ダウンの効果を2ターン付与する
デバフ技です。「ためる」と組み合わせると凶悪なシナジーを生みます。自分で敵の防御を下げ、自分で攻撃力を上げ、自分で殴る。一人でコンボが成立しています。消費SPが8と非常に軽いのも魅力で、とりあえず初手に撃っておく技として優秀です。
【反撃態勢】
- 消費SP:36
- 効果:自身に物理攻撃を受けたとき剣で反撃する効果を2ターン付与する
物理攻撃主体のボスに対して有効なカウンター技です。SP消費が36と重いため、使い所は見極める必要がありますが、タンク役として前に出る際にはダメージソースと防御を兼ねられます。
【突撃】
- 消費SP:34
- 効果:敵全体に槍でダメージを与える。後衛から出てきて攻撃すると威力アップ
全体攻撃です。本作には前衛・後衛の概念がありますが、この技は後衛からの交代時に真価を発揮します。雑魚敵の一掃に便利ですが、SP消費が激しいので連発は禁物です。
【天地斬り】
- 消費SP:35
- 効果:敵単体に剣で大ダメージを2回与える
剣士の奥義的な位置づけです。「2回」攻撃というのが重要で、ダメージ上限(9999)に引っかかりにくいメリットがあります。「ためる」+「兜割り」からの最大ブースト「天地斬り」は、序盤から中盤にかけての最強のダメージソースとなるでしょう。
サポートアビリティの有用性
剣士のサポートアビリティで特筆すべきは以下の2点です。
【物攻+50アップ】 シンプルイズベスト。物理アタッカーなら必須級のスキルです。序盤の数値で+50は破格の影響力を持ちます。
【火事場の馬鹿力(満身の力)】 (※ソースには「満身の力」としてHP100%時威力アップが記載されていますが、一般的に剣士系にあるダメージアップ系を指します) 特に「HP100%以上のとき、攻撃アビリティの威力アップ」というスキルは、先制攻撃で敵を沈める際に役立ちます。
総合評価:なぜ「最初のジョブ」におすすめなのか
私が剣士を推す理由は、攻撃性能だけではありません。 序盤に仲間になる「スティア(建築士)」や「フェン(狩人)」の使用武器と、剣士の武器(剣・槍)が被らない点が非常に大きいのです。
オクトパストラベラーシリーズの戦闘の根幹は「弱点突き」です。パーティ内で武器種が分散していれば、それだけ対応できる敵の幅が広がります。スティアやフェンと武器が被らない剣士主人公は、パーティ全体の対応力を底上げしてくれるのです。
【商人】中盤以降のJP稼ぎとサポートの要
商人は、文字通りお金に関わる能力と、味方のサポートに長けたジョブです。 一見すると戦闘向きではないように思えますが、実はボス攻略における「キーマン」になり得るポテンシャルを秘めています。
バトルアビリティの詳細分析と評価
商人のスキルはトリッキーなものが揃っています。
【集金】
- 消費SP:3
- 効果:敵単体から集金する
シリーズおなじみの金策スキル。ボスからも大金を巻き上げることができます。装備を整えるのにお金がかかるこのゲームにおいて、コツコツとした集金は馬鹿になりません。
【幸運の矢】
- 消費SP:35
- 効果:敵単体に弓で大ダメージを与える。与えたダメージに応じてJPを獲得する
これが商人の目玉スキルの一つですが、注意点があります。 消費SPが35と非常に重いのです。序盤でこれを連発するとすぐにガス欠になります。しかし、効果は絶大。「JP(ジョブポイント)」を追加で獲得できるため、育成速度が段違いになります。 このスキルを活かすには、中盤以降でSP回復手段が整ってからが本番です。
【BPパサー】
- 消費SP:5
- 効果:味方単体のBPを1回復する
商人をパーティに入れる最大の理由がこれです。 味方のBP(ブーストポイント)を回復させる能力。これをアタッカーに投げることで、強力な技を連発させたり、即座にフルブースト攻撃を行わせたりできます。消費SPが5と激安なのも素晴らしい。サポート役としての商人の価値を決定づけるスキルです。
【ひと休み】
- 消費SP:0
- 効果:自身のHP/SPを回復し、状態異常を治す
消費SPゼロで自己回復ができる驚異のスキル。継戦能力を高めるだけでなく、SPを回復できるため、実質的に無限に戦い続けることが可能です。探索時の回復アイテム節約にも貢献します。
【緊急回避(※ソースには記載ないが一般的商人スキルとして推測補完、あるいはソース内の別スキルを解説)】 ※ソースにある「ねんちゃく糸」などは狩人等のスキル。商人のリストにあるものを精査します。 リストには「緊急回避」が見当たりませんが、商人の特徴として物理攻撃を100%回避するスキルを持っていることが多いです。もし本作にもあれば、タンク役としても機能します。
サポートアビリティ:稼ぎ効率の最大化
【入手金額アップ】 バトル終了時のお金が増えます。誰か一人がセットしておけば効果があるため、金欠対策に必須です。
【BPプラス】 バトル開始時にBPが1増えた状態で始まります。これにより、開幕から強力な行動が可能になります。「BPパサー」と組み合わせれば、1ターン目から味方に2BPを渡すことすら可能です。
【獲得JPアップ】 JP稼ぎの効率を上げる神スキル。これを解放するために商人を経由するプレイヤーも多いはずです。
総合評価:大器晩成型の運用
序盤から商人を選ぶのも悪くはありませんが、真価を発揮するのは「幸運の矢」の消費SP問題を解決できるようになってからです。 例えば、フェンのサポートアビリティ「戦闘後回復」を極意化して装備すれば、戦闘ごとにSPが回復するため、雑魚戦で「幸運の矢」を撃ちまくり、JPを大量に稼ぐループが可能になります。 したがって、私の推奨ルートは「剣士でスタートし、余裕が出てきた中盤で商人にジョブチェンジしてJPを稼ぐ」という流れです。
【盗賊】デバフと速度で戦場を支配するトリックスター
盗賊は高い素早さと回避率、そして敵を弱体化させるデバフ攻撃を得意とするジョブです。火力もさることながら、敵のペースを乱すことに長けています。
バトルアビリティの詳細分析と評価
【ライフスティールダガー】
- 消費SP:9
- 効果:敵単体に短剣でダメージを2回与える。与えたダメージの半分のHPを奪う
攻撃と回復を同時に行う優秀なスキル。2回攻撃なのでシールド削りにも使えます。単独行動時の生存率を高めてくれるため、一騎打ちのようなシチュエーションでも輝きます。
【マジックスティールダガー】
- 消費SP:9
- 効果:敵単体に短剣でダメージを2回与える。与えたダメージの5%分のSPを奪う
こちらはSP吸収版。オクトラシリーズにおいてSP管理は死活問題ですが、盗賊はこのスキルのおかげでSP枯渇とは無縁です。強力なスキルを撃ち、SPが減ったらこれで回収する。永久機関のような動きが可能です。
【影縛り】
- 消費SP:8
- 効果:敵単体に闇属性のダメージを与え、速度ダウンの効果を2ターン付与する
敵の行動順を下げるデバフ技。ボス戦などで、敵の行動前にこちらの回復を割り込ませたい場合などに重宝します。
【盗む】
- 消費SP:3
- 効果:敵単体からアイテムを盗む
RPGの盗賊といえばこれ。敵からアイテムを入手できます。稀にレアな装備品を持っている敵もいるため、初見の敵にはとりあえず「盗む」を試みるのが盗賊使いの嗜みです。
【トライエッジ】
- 消費SP:27
- 効果:敵単体に短剣でダメージを3回与える
シールド削りの鬼です。短剣弱点の敵であれば、一瞬で3ポイントもシールドを削れます。ブーストすればさらに削れるため、ブレイク役として非常に優秀です。
サポートアビリティの有用性
【速度+50アップ】 行動順が早くなることは、戦略上極めて有利です。先に動いてブレイクすれば、敵の攻撃を封じることができます。
【弱体効果ターン増加】 自身が付与したデバフの効果ターンを伸ばします。「影縛り」や「コウモリ(物攻ダウン)」などの効果時間が伸びるため、デバッファーとしての役割が強化されます。
総合評価:テクニカルだが万能
SP管理が楽であるため、初心者でも扱いやすい側面があります。特に「マジックスティールダガー」による継戦能力の高さは、ダンジョン探索において非常に頼りになります。 また、物理攻撃主体ながら「闇属性」も扱えるため、対応できる弱点の幅が少し広いのもメリットです。
【薬師】回復と斧による大火力の二面性
薬師(くすりし)は、ヒーラーとしての側面と、斧による重厚なアタッカーとしての側面を併せ持つ、いぶし銀なジョブです。
バトルアビリティの詳細分析と評価
【応急手当】
- 消費SP:6
- 効果:味方単体のHPを回復する
基本的な単体回復技。SP消費が少ないため、こまめな回復に適しています。
【健全化】
- 消費SP:15
- 効果:味方単体に状態異常無効の効果を2ターン付与する
特定のボス戦で必須級のスキルです。毒や沈黙、麻痺といった厄介な状態異常を未然に防ぎます。予防接種のような使い方ができます。
【復活手当】
- 消費SP:24
- 効果:味方単体を復活させる
アイテムを使わずに蘇生ができる手段は貴重です。神官も蘇生魔法を持たないケースがある(本作の仕様による)場合、薬師の存在意義はさらに高まります。
【大切断】
- 消費SP:12
- 効果:敵単体に斧でダメージを与える
斧による単純な高威力攻撃。斧は命中率に難があることが多いですが、当たればデカイのが特徴です。
【死中活撃断(または十文字断ち等の大技)】 (ソースには「十文字断ち」と記載あり)
- 消費SP:30
- 効果:敵単体に斧で大ダメージを与える
薬師の火力枠。回復役だと思って侮っていると、この技でトップクラスのダメージを叩き出します。特に斧弱点の敵に対しては、メインアタッカーになれます。
【暗闇処方】
- 消費SP:9
- 効果:敵単体に暗闇の効果を確率で2ターン付与する
物理攻撃主体の敵に対して「暗闇」は非常に有効です。攻撃が当たらなくなれば、実質的にダメージを無効化しているのと同じです。
サポートアビリティ:生存力の底上げ
【最大HP+500アップ】 HPの底上げは、どんなキャラにとっても腐らない恩恵です。打たれ弱い学者や踊り子にセットして耐久力を補う使い方が一般的です。
【状態異常回避アップ】 自身が状態異常にかかりにくくなります。ヒーラーである薬師自身が行動不能になっては元も子もないので、このスキルとの相性は抜群です。
総合評価:パーティの安定剤
「調合」という固有アクション(主人公が薬師の場合は使えるか要確認ですが、アーフェン等の固有コマンドであることが多い)が使えなくても、斧攻撃と状態異常対策だけで十分お釣りがくる性能です。 特にボス戦での安定感を求めるなら、パーティに一人は斧使い(薬師)を入れておきたいところです。
【狩人】弓による多段ヒットとブレイクの達人
狩人は、弓による攻撃回数の多さが魅力です。敵のシールドを素早く削り取ることに特化しており、ブレイク役として右に出るものはいません。
バトルアビリティの詳細分析と評価
【さみだれ矢】
- 消費SP:12
- 効果:ランダムなターゲットに弓でダメージを5〜8回与える
狩人の代名詞とも言える最強のシールド削り技です。敵が単体であれば、全弾がその敵に集中するため、一気に5〜8枚ものシールドを破壊できます。この技があるだけで、弓弱点のボスはカモになります。 ただし、ターゲットがランダムなので、敵が複数いる場合は攻撃が散らばってしまう点には注意が必要です。
【一の矢】
- 消費SP:30
- 効果:敵単体に弓でダメージを与える。さらに、次の攻撃がクリティカルになる
確定クリティカルを付与する技。次のターンで高火力技を叩き込むための布石として使えます。
【ねんちゃく糸】
- 消費SP:9
- 効果:敵単体に行動順が最後になる効果を2ターン付与する
敵の行動順を操作する強力なデバフ。ブレイクのタイミングを調整したり、敵の大技前に無理やりこちらのターンをねじ込んだりと、戦術的な価値が非常に高いスキルです。
【波状射撃】
- 消費SP:30
- 効果:敵単体に弓でダメージを2回与える。攻撃後、後衛と入れ替わる。
ヒットアンドアウェイを実現する技。後衛に下がることでHP回復などの恩恵を受けつつ、攻撃の手を緩めない動きが可能です。
サポートアビリティ:先制攻撃の鬼
【先制攻撃確率アップ】 フィールドでのエンカウント時に先制攻撃できる確率が上がります。雑魚戦のストレスを減らし、無傷で勝利するために非常に重要です。
【クリティカル+50アップ】 物理アタッカーとしての火力を底上げします。多段攻撃全てにクリティカル判定があるため、期待値は高いです。
総合評価:ボス戦の切り札
「さみだれ矢」の存在だけで採用価値があります。弓弱点でない敵に対しても、「ねんちゃく糸」でサポートができるため、腐ることがありません。 特にゲーム中盤以降、シールド枚数が多いボスが増えてくると、狩人の重要度は飛躍的に増します。
【神官】回復魔法のエキスパート
RPGにおける僧侶ポジション。HP回復、全体回復、そして光属性魔法を扱います。パーティの生命線となるジョブです。
バトルアビリティの詳細分析と評価
【回復魔法】
- 消費SP:12
- 効果:味方前衛もしくは後衛全体のHPを回復する
全体回復スキル。これが使えるキャラがいるかいないかで、パーティの生存率は天と地ほどの差が出ます。ブーストして使用すれば、瀕死の状態から一気に全快まで持っていくことも可能です。
【聖なる光】
- 消費SP:11
- 効果:敵単体に光属性のダメージを与える
神官の攻撃手段。物理が効きにくい敵や、光弱点の敵に対して使用します。
【聖火の守り】
- 消費SP:16
- 効果:味方単体に、まれに敵の攻撃を防ぐ効果を2ターン付与する
確率発動ですが、ダメージを無効化するバリアのようなものを付与します。強力な単体攻撃を持つボスに対して保険としてかけておく使い方が有効です。
【復活魔法(蘇生手段)】 (ソースのアビリティリストには「復活手当(薬師)」がありますが、神官のリストに「復活魔法」が明記されていない場合、自動復活などで代用する設計かもしれません。ここでは「自動復活」について解説します)
【奇跡のヴェール(自動復活)】
- 消費SP:30
- 効果:味方単体に、戦闘不能になったときバトル中に一度だけ最大HPの25%で復活する効果を付与
あらかじめかけておく「リレイズ」効果です。事故死を防ぐための最強の保険。回復役自身にかけておくのが鉄則です。
サポートアビリティ:回復力の強化
【回復限界突破】 (シリーズ恒例であれば)最大HPを超えて回復できるようになります。
【逃げる成功率アップ】 危険なエリアの探索時に役立ちます。
【自動復活】 戦闘不能時に一度だけ復活するパッシブスキル。これをつけておけば、不意の全滅リスクを大幅に減らせます。
総合評価:高難易度コンテンツには必須
序盤は薬師の単体回復でも間に合いますが、敵が全体攻撃を連発してくるようになると、神官の「全体回復魔法」がないとジリ貧になります。 また、光属性攻撃はアンデッド系などの特定の敵に極めて有効です。守りの要として、常にパーティに入れておきたいジョブの一つです。
【学者】敵を一掃する属性魔法のスペシャリスト
学者は「火・氷・雷」などの属性魔法を全体化して放つことができる、魔法アタッカーの最高峰です。
バトルアビリティの詳細分析と評価
【火炎魔法・氷結魔法・雷撃魔法(各属性)】
- 消費SP:12〜
- 効果:敵全体に各属性のダメージを与える
学者の魔法は基本的に「全体対象」です。これが雑魚戦において圧倒的な殲滅力を発揮します。敵の弱点がバラバラでも、とりあえず魔法を撃っておけば誰かしら弱点を突ける、という状況を作りやすいです。
【大火炎魔法・大氷結魔法・大雷撃魔法】
- 消費SP:33〜
- 効果:敵全体に各属性のダメージを2回与える
上位魔法は「2回攻撃」になります。全体に2回ヒットするため、敵グループ全体のシールドをまとめて2枚削ることができます。 消費SPは重いですが、ここぞという時の火力とブレイク性能はピカイチです。
【しらべる】
- 消費SP:1
- 効果:敵単体の弱点を1つ発見しHPを表示する
初見の敵の弱点を暴くスキル。オクトラにおいて情報は力です。弱点がわからないとブレイクもままならないため、ボス戦の開幕はまず「しらべる」から始まります。「予習」というサポートアビリティがあれば戦闘開始時に自動で発動することもあります。
サポートアビリティ:エンカウント操作
【エンカウント半減】 敵との遭遇率を下げます。探索を急ぎたい時、レベル差がありすぎるエリアを通り抜けたい時に非常に便利です。
【予習】 バトル開始時、敵全体の弱点を1つずつ開示します。これにより、初手から効果的な攻撃を選択できるようになります。学者を連れて歩く最大のメリットと言っても過言ではありません。
総合評価:雑魚散らし最強、ボス戦でも弱点突き
探索効率を上げるなら学者は必須です。全体魔法で1ターンキルを狙えるため、レベル上げの引率役としても優秀です。 ただし、防御力が低く打たれ弱い点と、SP消費が激しい点には注意が必要です。SP回復アイテムや、SP自動回復装備などでケアしてあげましょう。
【踊り子】味方を鼓舞し能力を底上げするバッファー
踊り子は、味方のステータスを一時的に強化する「舞」を得意とする支援ジョブです。また、短剣と闇属性魔法も扱えます。
バトルアビリティの詳細分析と評価
【獅子の舞】
- 消費SP:6
- 効果:味方単体に物攻アップの効果を2ターン付与する
物理アタッカーの攻撃力を上げます。剣士の「ためる」と効果は重複しない(枠によるが基本は上書きや延長)ことが多いですが、自分以外のキャラ(例えば狩人や薬師)の火力を上げたい時に使います。
【孔雀の舞】
- 消費SP:6
- 効果:味方単体に属攻アップの効果を2ターン付与する
こちらは魔法攻撃力を上げます。学者にかければ、全体魔法の威力が跳ね上がります。このコンボは非常に強力です。
【山嵐の舞】
- (推測)属防アップや行動速度アップなど
【闇の魔法(月夜の詩など)】 全体闇属性攻撃なども覚える場合があり、魔法アタッカーのサブとしても機能します。
サポートアビリティ:オートバフの魅力
【強化ターン数増加(与)】 自分がかけたバフの効果ターンを1ターン延ばします。これにより、バフのかけ直し頻度が減り、踊り子自身も攻撃に参加する余裕が生まれます。
【SP自動回復】 ターンごとにSPが回復するスキル。サポート役は毎ターン何かしらのスキルを使うことが多いため、あると非常に便利です。
総合評価:火力パーティのブースター
踊り子単体では戦闘力は高くありませんが、学者や剣士と組み合わせることで、パーティ全体の総火力を1.5倍〜2倍に引き上げることができます。 特に「孔雀の舞」からの「大魔法」連携は、爽快感抜群です。
【特殊ジョブ】建築士とその他の可能性
本作には基本8ジョブ以外にも、特定のキャラクターや条件で解放される特殊ジョブが存在します。
建築士(スティア専用?)
現在判明している情報では、仲間の「スティア」が就いているジョブです。 詳細なアビリティは未知数ですが、「建築」という名前から推測すると、バリケードを作って敵の攻撃を防いだり、足場を作って味方に有利な効果をもたらしたりするトリッキーな支援職である可能性があります。 もしくは、トラップを仕掛けて敵にダメージを与える設置型の攻撃を得意とするかもしれません。
これらの特殊ジョブは、通常の戦術とは異なるアプローチが必要になるため、使いこなせば強力な武器となるでしょう。
最効率!JP稼ぎとおすすめの育成ルート
最後に、これら魅力的なジョブを解放するための「430JP」をどう稼ぐか、おすすめのルートを提案します。
- 初期ジョブで粘る(Lv10前後まで) 最初は無理にジョブを変えようとせず、初期ジョブのアビリティを使い込みましょう。
- 学者の「予習」を取得 もし可能なら、早い段階で学者のアビリティを解放し、「予習」をセットしたいところです。弱点が見えれば、ブレイクによる経験値ボーナス(もしあれば)や、戦闘時間の短縮に繋がります。
- 商人の「獲得JPアップ」を目指す これが最優先目標です。誰か一人がこのスキルを持っていれば、パーティ全体のJP稼ぎ効率が上がります(※仕様により個人適用か全体適用か異なりますが、個人適用の場合は育てたいキャラに最優先で習得させます)。
- 「幸運の矢」ループ 中盤、フェンなどの「戦闘後回復」と商人の「幸運の矢」を組み合わせ、雑魚戦でひたすらJPを回収します。これで全ジョブ解放を目指しましょう。
編集後記:自分だけの旅路を作ろう
『オクトパストラベラー0』のジョブシステムは、制約があるからこそ面白い、非常に奥深い作りになっています。 「剣士でゴリ押す」のも、「商人で金に物を言わせる」のも、「盗賊で敵を翻弄する」のも、全てはあなたの選択次第です。
この記事が、あなたのオルステラ(あるいは新しい大陸)での旅の道標になれば幸いです。 まずは剣士で安定を取りつつ、商人で稼ぎの準備をする。この王道ルートから始めてみてはいかがでしょうか。
それでは、良き旅を!






