編集デスク ゲーム攻略ライター兼転売ヤー対策担当の石川愛梨です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望の「Switch 2」(仮称)の発売情報を心待ちにしている一方で、「コードインボックス仕様」という聞き慣れない言葉に不安を感じているのではないでしょうか。
特に、「パッケージ版なのに中古で売れないって本当?」「それって従来のダウンロード版と何が違うの?」といった疑問が気になっていると思います。
私自身、ゲームはパッケージで集めたい派ですし、遊び終わったソフトは売って次のゲームの足しにする「リセール前提」のプレイスタイルのため、この問題は非常に深刻に受け止めています。
この記事を読み終える頃には、Switch 2の「コードインボックス仕様」や、それに類似した「キーカード仕様」の全貌、そしてそれらがもたらす致命的なデメリットの疑問が解決しているはずです。
賢く立ち回り、Switch 2で「損」をしないための完全ガイドをお届けします。
- コードインボックス仕様の全貌
- 中古売買不可という最大のデメリット
- もう一つの罠「キーカード」仕様
- Switch 2購入で損しないための対策
それでは解説していきます。
Switch 2の「コードインボックス」仕様とは? まず知っておきたい基本知識
まずは、多くのユーザーを悩ませている「コードインボックス」仕様とは一体何なのか、その基本から解説します。 この仕様を理解することが、今後のSwitch 2ソフト選びの第一歩です。
コードインボックス仕様の具体的な中身
「コードインボックス」(Code in Box)仕様とは、その名の通り、「箱(Box)の中にコード(Code)が入っている」という販売形態です。
皆さんがゲームショップの店頭やオンラインストアで目にするのは、従来のゲームソフトと同じ、プラスチック製のパッケージ(ケース)です。
「あ、あの新作だ!」と手に取り、ワクワクしながら家に帰ってパッケージを開ける。 しかし、そこにあるはずの「ゲームカード」(カートリッジ)が入っていません。
代わりに入っているのは、一枚の「紙片」や「チラシ」だけ。 そこには、16桁などの英数字が並んだ「ダウンロード番号」が記載されています。
プレイヤーは、そのダウンロード番号をSwitch 2本体のニンテンドーeショップや、マイニンテンドーストアで入力することで、初めてゲームソフト本体のデータをダウンロードできるようになります。
つまり、やっていることは「ニンテンドーeショップでダウンロード版を購入する」のと本質的に全く同じなのです。 パッケージという「モノ」を買っているようで、実際には「ゲームをダウンロードする権利」を買っているに過ぎません。
見た目はパッケージ版、中身はダウンロード版という「罠」
この仕様の最も厄介な点は、店頭での見た目が従来の「ゲームカード入りパッケージ版」とほとんど区別がつかない可能性があることです。
もちろん、良心的なメーカーであれば、パッケージの表面に「本製品にはゲームカードは入っていません」「ダウンロード番号封入」といった注意書きを、目立つように記載するはずです。 しかし、この記載が小さかったり、裏面にしか書かれていなかったりした場合、多くのユーザーが「ゲームカード入り」と誤解して購入してしまう危険性があります。
特に、現行のNintendo Switchでも、サードパーティ製のソフトや特定のバンドルパック(例:フォートナイトの追加コンテンツパックなど)で、この「コードインボックス」仕様が採用されるケースが散見されました。
Switch 2では、ゲームの大容量化に伴うゲームカードの製造コスト高騰を背景に、この仕様を採用するメーカーがさらに増えるのではないかと懸念されています。 特に、任天堂以外のソフトメーカー(サードパーティ)のタイトルを購入する際は、細心の注意が必要になるでしょう。
コードインボックスと通常のダウンロード版との違い
「結局、ダウンロードするなら、最初からeショップで買うダウンロード版と何が違うの?」と思うかもしれません。 本質的な違いは「ほとんどない」というのが答えですが、細かな点で違いはあります。
1. 入手経路の違い
- ダウンロード版: ニンテンドーeショップ、マイニンテンドーストア、Amazon等のオンラインコード販売など、デジタルで完結。
- コードインボックス: 実店舗のレジ、あるいはECサイトで「物理的なパッケージ」を購入する。
2. パッケージの有無
- ダウンロード版: 当然ながら「モノ」は一切手元に残らない。
- コードインボックス: 中身は紙切れですが、「パッケージ(ケース)」そのものは手に入ります。
この「パッケージが手に入る」という点が、唯一にして最大の(そして非常にニッチな)メリットかもしれません。 ゲーム棚にパッケージを並べてコレクションしたい、でもソフトの入れ替えは面倒だからダウンロード版がいい、という相反するニーズを持つ人にとっては、価値がある……かもしれません。 しかし、大多数のユーザーにとっては、メリットとは言い難いでしょう。
3. ポイントやセールの違い
- ダウンロード版: eショップのセール、ゴールドポイント、あるいは「ニンテンドーカタログチケット」の対象になる可能性が高い。
- コードインボックス: 実店舗独自のポイント還元やセール、ECサイトのキャンペーン(Amazonのポイント還元など)の対象になる。
どちらが得かは、購入するタイミングやタイトルによって異なります。 しかし、後述するカタログチケットの存在を考えると、任天堂製のタイトルに関しては、コードインボックスを選ぶメリットはほぼ無いと言えるかもしれません。
コードインボックス仕様の致命的なデメリット5選
この仕様がなぜ「罠」と呼ばれ、多くのゲーマーから批判されているのか。 その理由は、従来のパッケージ版が持っていた利点をことごとく打ち消す、致命的なデメリットにあります。 特に「中古で売れない」という点は、多くのユーザーのプレイスタイルを根底から揺るがす大問題です。
デメリット①:中古で売れない(最大の懸念点)
これが読者の皆さんが最も懸念されている点であり、コードインボックス仕様の最大のデメリットです。
情報ソース①でも「1度落ち込んでしまうとただの髪綺麗になってしまいます」「中古には売れなくなってしまいます」と指摘されている通りです。
ダウンロード番号は、一度ニンテンドーアカウントに使用(紐付け)してしまうと、その価値は「ゼロ」になります。 手元に残るのは、空っぽのプラスチックケースと、使用済みの「紙切れ」だけです。
当然ながら、ゲオ、ブックオフ、トレーダーといった中古ゲームショップは、こんなものを買い取ってはくれません。 メルカリやヤフオクなどのフリマアプリで「ダウンロードコード使用済み」と書いて出品しても、誰が買うでしょうか。 (未使用と偽って販売する悪質なケースも考えられますが、それは規約違反や詐欺にあたる可能性があります)
「クリアしたゲームは売って、次の新作の購入資金にする」という、賢くゲームを楽しむサイクルが、この仕様によって完全に断たれてしまうのです。 これは、ゲーム1本あたりの実質的なコストが跳ね上がることを意味します。 例えば、8,000円の新作ソフトを買い、クリア後に5,000円で売れば、実質3,000円で遊べた計算になります。 しかし、コードインボックス版では、この「5,000円の回収」が不可能になり、丸々8,000円の「買い切り」となるのです。
デメリット②:友人・家族間でのソフトの貸し借りができない
パッケージ版(ゲームカード)のもう一つの大きな利点は、「貸し借りの自由」でした。 「このゲーム面白いからやってみなよ」と友人に貸したり、兄弟で「今週はこっちのソフト遊んでいい?」と交換したりすることが、当たり前にできました。
しかし、コードインボックスはダウンロード版と本質的に同じです。 ゲームはあなたのニンテンドーアカウントに強固に紐づいています。 ソフト(の入ったゲームカード)を物理的に貸し借りすることはできません。
もちろん、アカウントごと貸すという荒業も理論上は可能ですが、セーブデータや購入履歴、クレジットカード情報まで関連付いているアカウントを他人に渡すのは、セキュリティ上、絶対に推奨できません。 家族間であっても、煩雑な手続きやリスクが伴います。
「貸し借り」という、ゲームを通じたコミュニケーションの形が失われることも、見逃せないデメリットです。
デメリット③:本体ストレージ(またはSDカード)容量を圧迫する
従来のゲームカードは、ゲームデータの大部分がカード自体に収録されていました。 そのため、本体ストレージを圧迫するのは、セーブデータや追加の更新データ(パッチ)など、ごく一部の容量で済んでいました。
しかし、コードインボックスは、ゲームの全データを本体のストレージ、あるいは別途購入したMicroSDカードにダウンロードする必要があります。 Switch 2では、グラフィックの飛躍的な向上に伴い、ゲーム1本あたりのデータ容量が50GB、100GBと、現行機の数倍になることが予想されます。
もしSwitch 2本体の標準ストレージが512GB程度だったとしても、AAA級の新作タイトルを数本ダウンロードしただけで、あっという間に容量はパンクしてしまうでしょう。 結果として、私たちはより大容量の、そして後述する「高価な」新しい規格のMicroSDカードの購入を余儀なくされます。 これは、ソフト本体の価格とは別にかかる、隠れたコストと言えます。
デメリット④:コレクション性が皆無
「ゲームはパッケージで集めてこそ」というコレクター派のゲーマーにとって、この仕様は悪夢です。 パッケージを棚にズラリと並べる喜び。 その重みを感じながら、説明書(最近は減りましたが)やアートワークを眺める楽しみ。
コードインボックスで手に入るのは、「中身が空っぽ」のケースです。 それを並べる行為は、もはや「コレクション」と呼べるでしょうか。 まるで、中身の入っていないCDケースや、DVDケースを並べているような虚しさが伴います。 「形だけでいい」という人以外にとっては、所有欲を満たすどころか、むしろストレスを感じさせる仕様かもしれません。
デメリット⑤:ダウンロードの手間と時間が発生する
パッケージ版の「買ってきて、カードを差し込めば、すぐに遊べる」という手軽さも失われます。
コードインボックスでは、以下のステップが必要です。
- 家に帰り、パッケージを開封する。
- Switch 2を起動し、ニンテンドーeショップに接続する。
- 12桁(あるいはそれ以上)のダウンロード番号を、間違えないように入力する。
- 数十GBに及ぶゲームデータのダウンロードが完了するのを、数十分、あるいは数時間待つ。
発売日当日にワクワクしながら買ってきたのに、そこから長い「待ち時間」が発生するのです。 特に、発売日当日はダウンロードサーバーが混雑し、通常よりも時間がかかることも予想されます。 インターネット環境が遅い人や、そもそも自宅に安定したWi-Fi環境がない人にとっては、さらにハードルが上がります。
この手間の多さと待ち時間は、ダウンロード版のデメリットをそのまま引き継いでいます。
もう一つの罠「キーカード」仕様とは? コードインボックスとの違い
「コードインボックス」だけでも頭が痛いのに、Switch 2ではさらに厄介な仕様が噂されています。 それが「キーカード」仕様です。 これは、一見すると「コードインボックス」のデメリットを解消しているように見えますが、また別の問題を抱えています。
「キーカード」仕様の仕組みを徹底解説
「キーカード」仕様は、情報ソース①(その10)で言及されている形態です。 この場合、パッケージを開けると、ちゃんと「ゲームカード」のようなものが入っています。
しかし、このカードは「ゲームを起動するための “鍵” (キー)」でしかありません。 ゲームデータの大部分は、このカードには入っていないのです。
そのため、プレイヤーは「キーカード」をSwitch 2本体に差し込んだ上で、結局、ゲームデータの大部分(数十GB)をインターネットからダウンロードする必要があります。 そして、ゲームを遊ぶ際は、常にその「キーカード」を本体に挿し込んでおく必要があります(おそらく、起動時や定期的な認証で)。
キーカード仕様のメリットとデメリット
この一見すると中途半端な仕様にも、メリットとデメリットが存在します。
最大のメリット:中古売買や貸し借りが「可能」 情報ソース①(その10)でも「買い取りに出すことはできます」と明言されています。 これこそが、「コードインボックス」との決定的な違いです。 「キーカード」はアカウントには紐づきません。 その「モノ」自体が起動キーとして機能するため、物理メディアとしての価値を持ちます。 つまり、遊び終わったら中古ショップに売ったり、友人に貸したりすることが「可能」なのです。
デメリット:結局、大容量ダウンロードとストレージ圧迫は避けられない メリットはあれど、デメリットも強烈です。
- 大容量ダウンロードが必須: 「パッケージ版だからすぐに遊べる」という期待は、コードインボックス同様に裏切られます。 インターネット環境がなければ、そもそも遊ぶことすらできません。
- ストレージ容量の圧迫: ゲームデータの大部分をダウンロードするため、本体やMicroSDカードの容量を圧迫することに変わりはありません。
- ソフト入れ替えの手間: ダウンロード版とは異なり、ゲームを遊ぶたびに「キーカード」を差し込む必要があります。 「起動キー」としてしか機能しないのに、従来のパッケージ版と同じ「入れ替えの手間」が残るのです。
これは、パッケージ版の「手間」と、ダウンロード版の「ストレージ圧迫」という、両方の悪いところを合わせたような仕様とも言えます。
コードインボックス vs キーカード vs 従来型 徹底比較
ここで、3つの販売形態を整理してみましょう。 「中古で売れるか」を最重要視する皆さんは、「キーカード」仕様が「コードインボックス」よりはマシ、しかし「従来のゲームカード」が最強、ということが一目でわかるはずです。
| 比較項目 | コードインボックス | キーカード仕様 | 従来のゲームカード |
|---|---|---|---|
| パッケージの中身 | ダウンロード番号(紙) | 起動キー(カード) | ゲームデータ(カード) |
| 中古売買 | 不可能 | 可能 | 可能 |
| 友人との貸し借り | 不可能 | 可能 | 可能 |
| 初回の大容量DL | 必須(全データ) | 必須(大部分のデータ) | 不要(※) |
| ネット環境 | 必須(コード入力・DL) | 必須(DL・認証) | 不要(※) |
| ストレージ圧迫 | 非常に圧迫する | 圧迫する | 最小限 |
| ソフト入れ替え | 不要 | 必須 | 必須 |
(※:パッチやアップデートを除く、ゲーム本編の起動において)
Switch 2では、任天堂製のタイトルは「従来のゲームカード」、サードパーティ製のタイトルはコスト削減のために「コードインボックス」や「キーカード」仕様が主流になる、という棲み分けが進む可能性があります。
Switch 2ソフト購入で「損しない」ための完全ガイド
では、私たちはこの「コードインボックス」や「キーカード」の罠に、どう立ち向かえば良いのでしょうか。 「損」をしない、賢いゲーマーになるための自衛策を伝授します。
購入前に確認必須!パッケージの見分け方
何よりもまず、購入前の「確認」が命です。 衝動買いや、「いつものパッケージ版だろう」という思い込みは捨ててください。
実店舗での確認ポイント:
- パッケージ表面: 「ゲームカードは入っていません」「ダウンロード番号封入」という記載がないか、隅々までチェックします。 「キーカード」仕様の場合は「本製品のプレイには、大容量データのダウンロード(無料)が必要です」「インターネット接続環境必須」といった記載があるはずです。
- パッケージ裏面: 表面になくても、裏面の「ご注意」欄などに小さく書かれている可能性があります。 データ容量の目安(〇〇GB以上)や、必須環境(インターネット、MicroSDカード)の記載は、重要な手がかりです。
- 店員さんに確認: どうしても分からなければ、レジで店員さんに「これは中にゲームカードが入っているタイプですか?」と直接聞きましょう。
オンラインストア(Amazonなど)での確認ポイント:
- 商品タイトル: 「【ダウンロード番号封入】」「(コードインボックス)」といった記載がタイトルに含まれている場合があります。
- 商品説明欄: これが最も重要です。 「商品の仕様」や「ご注意」といった欄を徹底的に読み込みます。 「本商品は、ゲームカードの入っていない『コードインボックス』仕様です。」 「プレイするには、ニンテンドーeショップから〇〇GBのデータをダウンロードする必要があります。」 といった一文が必ず記載されているはずです。
- カスタマーレビュー: 発売日以降であれば、レビュー欄に「コードインボックスだった」「ダウンロード長すぎ」といった、先駆者たちの悲鳴が書き込まれている可能性が高いです。
自分のプレイスタイルに合った購入方法を選ぼう
「コードインボックス」=絶対悪、というわけではありません。 自分のプレイスタイルを明確にすることで、最適な選択が見えてきます。
- ① リセール(中古売却)絶対重視派 選択肢:「従来のゲームカード」一択。 →「コードインボックス」は論外。 →「キーカード」は売れるが、DLの手間とストレージ圧迫が許容できるか次第。 → パッケージの記載を徹底的に確認し、「従来のゲームカード」版を見極めて購入する。
- ② コレクション・貸し借り重視派 選択肢:「従来のゲームカード」または「キーカード」。 → パッケージが手元に残り、貸し借りも可能。 →「コードインボックス」は、空の箱と貸し借り不可のためNG。
- ③ 入れ替え面倒・売る気なし・DL派 選択肢:「ダウンロード版」または「コードインボックス」。→ カードの入れ替えがなく快適。 →「コードインボックス」は、実店舗のポイントやセールで「ダウンロード版」より安く買える場合のみ選択肢に入る。 →「キーカード」は、入れ替えの手間が発生するためNG。
結局、「コードインボックス」が明確なメリットを持つのは、「③のDL派」が「たまたま実店舗やECのセールで、eショップより安く買えた時」という、非常に限定的なシチュエーションのみと言えるでしょう。
任天堂純正タイトルは「カタログチケット」が最強か?
「コードインボックス」や「キーカード」は、主にサードパーティ製ソフトでの採用が懸念されます。 では、任天堂純正のタイトル(マリオ、ゼルダ、ポケモンなど)はどうでしょうか。
これらは「従来のゲームカード」で提供される可能性が高いですが、ダウンロード版を選ぶ人にとっては、情報ソース①(その4)で紹介されている「ニンテンドーカタログチケット」が最強の選択肢になるかもしれません。
これは、Nintendo Switch Online加入者限定で、「対象ソフト2本を9,980円(税込)」で購入できるチケットです。 仮にSwitch 2の新作ソフトが1本8,000円だとすると、2本で16,000円。 それが9,980円になるなら、約6,000円もお得です。 (情報ソース①では1本5,000円程度と試算されています)
さらに、情報ソース①では、Switch版からの「アップグレードパス(1,000円)」との組み合わせについても言及されています。 例:ゼルダの伝説BoTW Switch 2エディション(仮) 通常価格:8,678円 カクチケ(4,990円)+ アップグレードパス(900円~1,000円)= 実質 5,890円
これは非常に強力な割引です。 ただし、以下のデメリット・注意点を理解しておく必要があります。
- ダウンロード版限定: カタログチケットで交換したソフトは、当然ながらダウンロード版です。つまり、中古で売ることはできません。
- Switch Online加入必須: チケットの購入・利用にはオンラインサービスの加入が必須です。
- 有効期限: チケットの有効期限は購入から1年間。販売終了のアナウンス(情報ソース①では2026年1月)にも注意が必要です。
「リセール(中古売却)絶対重視派」の人は、この「カタログチケットによる割引額」と「中古で売った場合の予想額」を天秤にかける必要があります。 「新作を2本買って、クリア後に2本とも売れば、合計6,000円以上の値段で売れる」と判断するなら、パッケージ版を選ぶべきでしょう。
Switch版からのアップグレード「非対応」ソフトに注意
「安いから今のうちにSwitch版を買っておいて、Switch 2が出たらアップグレードしよう」 この戦略も、注意が必要です。
情報ソース①(その5)で指摘されている通り、すべてのソフトがアップグレードに対応するとは限りません。 過去の他機種の例(PS4→PS5など)でも、アップグレードが有償(1,000円程度)の場合、無償の場合、そして「非対応(別売)」の場合がありました。
情報ソース①の例(ドラクエ12、7リイマジ)のように、「Switch版」と「Switch 2版」が完全に別タイトルとして扱われ、アップグレードもセーブデータ引き継ぎも一切できない、というパターンも十分考えられます。 特にサードパーティ製のタイトルでは、このリスクを常に警戒すべきです。
「アップグレード対応」と公式にアナウンスされていない限り、Switch 2版を遊びたいなら、最初からSwitch 2版を買うのが最も安全な選択と言えます。
【要注意】ソフト以外にも!Switch 2で失敗しないための注意点
「コードインボックス」問題は、Switch 2の「仕様変更」が引き起こす問題の一端に過ぎません。 ペルソナ(読者)の皆さんが次に直面するであろう、ソフト以外の「罠」についても解説します。
MicroSDカードの規格が変わる!「MicroSDES」とは?
「コードインボックス」や「キーカード」仕様によって、ストレージの圧迫が深刻化する問題。 「じゃあ、今使ってるSwitchの512GBのMicroSDカードを差し替えればいいや」 そう考えている方、残念ながらそのカードは使えなくなる可能性が非常に高いです。
情報ソース①(その3)で、衝撃の事実が指摘されています。 Switch 2で対応するのは、新しい規格である「MicroSDES」カードのみ。 従来の「MicroSD」「MicroSDXC」は非対応、とされています。
これは、Switch 2の高速なロード時間を実現するために、より高速な読み書きが可能な新しい規格が必要になったためと考えられます。
問題は、この「MicroSDES」カードの「価格」です。 情報ソース①の時点(2025年10月)で、「256GBが6,000円前後」。 従来のMicroSDXC(256GBで3,000円前後)と比べて、価格が2倍もします。
Switch 2で大容量ゲームをダウンロードしようとすれば、この高価なMicroSDESカードの購入が必須になります。 これは、ソフト購入とは別にかかる、非常に大きな「初期投資」です。 安いからといって、規格の違う「エクストリーム」(サンディスク独自規格)や「EXCERIA」(キオクシア)などを買わないよう、細心の注意が必要です。
コントローラーは買い足すべき? 既存ジョイコン・プロコンの互換性
「Switch 2で友達と4人で遊びたいから、コントローラーを買い足そう」 これも、少し待ってください。 情報ソース①(その6)によれば、既存のSwitch用コントローラー(ジョイコン、プロコン)も、多くのゲームで引き続き使える可能性が高いです。
例えば、マリオカートのようなゲームであれば、従来のコントローラーがそのまま対応し、Switch 2専用コントローラーでなくても問題なく遊べると考えられます。 もしご家庭に既に人数分のSwitch用コントローラーがあるなら、慌ててSwitch 2用を買い足す必要はありません。
ただし、注意点もあります。 Switch 2の新しいコントローラー(Joy-Con 2?)に搭載される「新機能」(情報ソース①ではマウス機能など)が必須となるゲーム(例:マリオパーティの特定ミニゲームなど)を遊ぶ場合は、人数分の専用コントローラーが必要になります。 また、操作性を追求するなら、もちろん最新の専用コントローラーの方が快適でしょう。
まずは「ソフトの公式サイト」で、対応コントローラーの情報を確認してから、購入を検討するのが賢明です。
保護フィルムは必須!最初から貼ってある「アレ」は剥がすな
これはSwitch 2でも変わらない「鉄則」です。 情報ソース①(その2)で強調されている通り、保護フィルムは必須です。
「テレビモードでしか使わないから不要」という人でも、ドックへの抜き差しの際に、画面に細かい擦り傷がつくリスクは常にあります。
そして、Switch(現行機)ユーザーでも意外と知らないのが、「最初から本体画面に貼られているフィルムは、絶対に剥がしてはいけない」ということ。 これは「保護フィルム」ではなく、「飛散防止フィルム」です。 万が一ディスプレイが破損した際に、ガラス片が飛び散るのを防ぐためのものです。
新しく購入した「保護フィルム」は、この「飛散防止フィルム」の上から貼るのが正解です。 Switch 2でもこの仕様が継続される可能性は高いため、覚えておきましょう。 とりあえず画面を守りたい、という場合は、100円ショップのフィルムでも短期的には十分役立ちます。
データの「まるごと転送」は初回起動時がベスト
SwitchからSwitch 2へのデータ移行も、失敗しやすいポイントです。 情報ソース①(その9)によれば、「まるごと転送」機能は、Switch 2の「初回起動時」にしか設定できない、とされています。
「後でやろう」「面倒だからスキップしよう」とすると、セーブデータやダウンロードソフトを、すべて手動でチマチマと移行する羽目になり、膨大な時間と手間がかかります。 早く遊びたい気持ちをグッとこらえて、初回起動時にしっかりと「まるごと転送」を行うことが、スムーズな移行の鍵です。
また、情報ソース①(その7)で触れられている「サーバー経由での転送」は、「手元のSwitchが初期化される」「データ預かり期限が1年」という罠があります。 可能な限り、SwitchとSwitch 2が両方手元にある状態で、直接データを転送する方法(おそらくWi-Fi経由)を選択するのが最も安全でしょう。
まとめ
Switch 2の「コードインボックス」仕様は、私たちのゲーム購入体験、ひいてはゲームとの付き合い方を根本から変えてしまう可能性を秘めています。
最大のデメリットは、やはり「中古での売買が一切できなくなる」ことです。
このデメリットを許容できない「リセール(中古売却)絶対重視派」の皆さんは、
- 「コードインボックス」仕様のソフトは絶対に避ける。
- 「キーカード」仕様は、中古売買は可能だが、DLの手間とストレージ圧迫を天秤にかける。
- 「従来のゲームカード」仕様であることを、パッケージの記載で徹底的に確認する。
この3点を徹底してください。
一方で、ダウンロード版に抵抗がなく、「売るつもりはない」という方にとっても、
- 「キーカード」仕様(DL必須なのに要入れ替え)という中途半端な存在。
- 「カタログチケット」のお得さと「中古売却益」の比較。
- 「MicroSDES」という新たな高額出費。
など、考慮すべき点は山積みです。
「パッケージ版=ゲームカードが入っていて、すぐに遊べて、売れる」という“常識”は、Switch 2の時代ではもはや通用しないのかもしれません。
メーカーのコスト削減のしわ寄せが、消費者の利便性を損ねる形で現れているとも言えます。 私たち消費者ができる自衛策は、まず「知ること」。 そして、自分のプレイスタイルを明確にし、購入前に「確認すること」です。
この記事が、皆さんの賢いSwitch 2ライフの助けになれば幸いです。



















