ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、『ポケモン レジェンズ Z-A』で交換掲示板やSNSを利用したポケモン交換をする際の、具体的な注意点やトラブル回避方法が気になっていると思います。 大切なポケモンを失って後悔しないための、基本的かつ重要な心構えから、詐欺や改造ポケモンといった悪質なケースから身を守るための上級者向けテクニックまで、幅広く知りたいのではないでしょうか。

この記事を読み終える頃には、オンラインでのポケモン交換に関するあらゆる疑問や不安が解決しているはずです。
- 交換の基本原則と危険性の完全理解
- 交換方法ごとのメリットとデメリットの把握
- 改造ポケモンを見抜く具体的なチェック術
- 安全な取引のための実践的テクニック習得
それでは解説していきます。



ポケモン交換の基本と絶対に知っておくべき注意点
『ポケモン レジェンズ Z-A』(以下、レジェンズZA)の醍醐味の一つであるポケモン交換。 しかし、その手軽さの裏には、オンラインならではの様々なリスクが潜んでいます。 まずは交換を行うすべてのプレイヤーが知っておくべき、基本的な知識と注意点を徹底的に解説します。 ここを疎かにすると、後で取り返しのつかない事態になりかねません。

なぜ『レジェンズZA』でポケモン交換が重要なのか?
そもそも、なぜ多くのプレイヤーがポケモン交換を行うのでしょうか。 その理由は大きく分けて3つあります。
1. 通信進化でしか手に入らないポケモンがいる
ポケモンシリーズの伝統ですが、特定のポケモンは他のプレイヤーと「通信交換」をすることで初めて進化します。 レジェンズZAでも、ゴーストをゲンガーに、ゴーリキーをカイリキーに、ユンゲラーをフーディンに進化させるためには、通信交換が必須です。 一人でプレイしているだけでは、図鑑を完成させることはできません。

2. 図鑑完成のため
レジェンズZAの大きな目標の一つが「ポケモン図鑑の完成」です。 しかし、中には出現率が極端に低いポケモンや、特定の条件でしか出現しないポケモンも存在します。 そういったレアなポケモンを自力で探すのは大変な労力がかかりますが、交換を利用すれば効率的に図鑑を埋めていくことが可能です。
3. 育成やコレクションのため
より強い個体を求めて個体値の高いポケモンを交換したり、通常とは色の違う「色違いポケモン」や、特殊なボールに入った「オシャボ個体」などをコレクションしたりするのも、交換の大きな楽しみ方です。 世界中のプレイヤーと協力し、助け合うことで、レジェンズZAの楽しみ方は無限に広がります。 だからこそ、安全な交換方法をマスターすることが非常に重要なのです。
まずはこれだけ!ポケモン交換の三大原則
オンラインで顔の見えない相手と取引する上で、心に刻んでおくべき3つの大原則があります。 これを守るだけで、トラブルの9割は防ぐことができます。
- 見返りを求めない精神で臨む 基本的に、交換で渡したポケモンが返ってくる保証はどこにもありません。 「あげてもいい」と思えるポケモンだけを交換に出すのが大前提です。 特に後述する「通信交換コード」のような不特定多数との交換では、ポケモンは「あげる」ものだと考えましょう。
- 少しでも怪しいと思ったら取引しない 相手の言動に少しでも違和感を覚えたり、提示された条件が良すぎたりする場合は、取引を中止する勇気を持ちましょう。 「断ったら悪いかな」という気持ちは不要です。 あなたの直感は、多くの場合正しい警告を発しています。
- 証拠を残す癖をつける 特に貴重なポケモンを交換する場合や、返却を前提とした交換の場合は、相手とのやり取りのスクリーンショットを必ず保存しておきましょう。 万が一トラブルが発生した際に、運営への報告や注意喚起を行うための重要な証拠となります。
【危険】絶対に交換に出してはいけないポケモンリスト
前述の原則に基づき、特に不特定多数との交換(通信交換コードなど)に絶対に出してはいけないポケモンを具体的にリストアップします。 これらは詐欺のターゲットにされやすく、失った時の精神的ダメージも計り知れません。
- 色違いのポケモン: 言わずもがな、非常に希少価値が高いポケモンです。安易に交換に出せば、持ち逃げされるリスクが極めて高いです。
- 伝説・幻のポケモン: ストーリー上で一匹しか手に入らないようなポケモンは、失うと二度と入手できない可能性があります。
- オヤブン個体: 通常よりサイズが大きく強力なオヤブン個体も、コレクション価値が高く狙われやすいです.
- 配布限定のポケモン: 過去のイベントなどで配布されたポケモンは、現在では入手不可能な場合が多く、非常に貴重です。
- 愛着のあるポケモン: 最初に選んだパートナーや、長い時間をかけて育て上げたポケモンなど、あなたにとって特別な一匹は、たとえ能力値が低くても交換に出すべきではありません。
これらのポケモンをどうしても通信進化させたい場合は、後述する「交換掲示板」や「SNS」を利用し、信頼できる相手を見つけて「返却前提」の約束を固く交わしてから行いましょう。
交換相手の「言葉」を鵜呑みにしてはいけない理由
オンライン交換では、テキストでのやり取りが中心となります。 しかし、その言葉が真実であるとは限りません。 「絶対に返します」「国産の色違いです」といった言葉も、残念ながら嘘である可能性があります。
詐欺の常套句
- 「先に送ってください。後で希望のポケモンを送ります」
- 「通信エラーが出たので、もう一度交換お願いします(と言って通信を切る)」
- 「これは友人から預かった改造ではないポケモンです」
相手の言葉だけでなく、提示されたポケモンのステータスや、相手の過去の取引履歴(掲示板やSNSの場合)など、客観的な情報から総合的に判断することが重要です。 甘い言葉には裏があると考え、常に慎重な姿勢を忘れないでください。
改造ポケモンとは?受け取るリスクを徹底解説
ポケモン交換で最も警戒すべきなのが、不正なツールを使って作られた「改造ポケモン」です。 これを受け取ってしまうと、様々なリスクが生じます。
改造ポケモンの特徴
- ありえない技を覚えている(例:ピカチュウが「そらをとぶ」と「なみのり」以外の飛行・水技を覚えている)
- 通常では入らないボールに入っている(例:サファリボール入りのカロス地方のポケモン)
- ステータス(個体値)がすべて最高になっている色違い
- 親名がURLや宣伝のような文字列になっている
受け取るリスク
- セーブデータ破損の危険性: 悪質な改造ポケモンは、ゲームのセーブデータを破損させる可能性があります。最悪の場合、今までプレイしてきたデータが全て消えてしまうこともあります。
- オンライン機能の利用停止(BAN): 改造ポケモンを所持・使用していることが発覚した場合、任天堂や株式会社ポケモンによって、オンライン機能の利用を永久に停止させられる可能性があります。
- ゲームバランスの崩壊: 正規のプレイではありえない強さを持つポケモンを使うことで、ゲーム本来の楽しさが損なわれます。
もし改造の疑いがあるポケモンを受け取ってしまった場合は、絶対にセーブせず、すぐにゲームを再起動してください。 万が一セーブしてしまった場合は、そのポケモンを逃がすのが最も安全な対処法です。
【方法別】ポケモン交換のやり方と応用テクニック
レジェンズZAでのポケモン交換には、大きく分けて3つの方法があります。 それぞれにメリットとデメリットが存在するため、目的や状況に応じて使い分けるのが賢いプレイヤーです。 ここでは、各方法の具体的な手順と、より安全で快適に利用するための応用テクニックを解説します。
手軽さNo.1!「通信交換コード」の仕組みと使い方
「とにかく手軽に通信進化だけさせたい」「掲示板でのやり取りは面倒」という方に最適なのが「通信交換コード」です。

通信交換コードとは?
これは公式の機能ではなく、プレイヤーたちが特定のポケモンを交換するために自主的に作り出した「合言葉(パスワード)」のようなものです。 例えば、「ゴーストをゲンガーに進化させたい」と考える世界中のプレイヤーが、同じコード番号(例:0001-0001)を入力することで、自動的にマッチングし、お互いのゴーストを交換して進化させる、という仕組みです。
主な通信交換コード一覧(一例)
交換したいポケモン | 進化後のポケモン | コード番号 |
---|---|---|
ゴースト | ゲンガー | 0001-0001 |
ユンゲラー | フーディン | 0003-0003 |
ゴーリキー | カイリキー | 0007-0007 |
ゴローン | ゴローニャ | 0074-0074 |
イワーク(メタルコート所持) | ハガネール | 0208-0208 |
ストライク(メタルコート所持) | ハッサム | 0212-0212 |
※これらのコードはプレイヤー間で慣習的に使われているものであり、変更される可能性もあります。
利用手順
- Nintendo Switch Onlineに加入していることを確認する。
- ゲーム内でメニューを開き、「通信であそぶ」→「通信交換」を選択。
- 「遠くの人と交換」を選び、インターネットに接続。
- 「パスワードを設定して交換」を選び、目的のコード番号を入力する。
- マッチングを待ち、相手が見つかったら交換を実行する。
この方法の最大のメリットは、掲示板への書き込みやフレンドコードの交換といった手間が一切不要で、スピーディーに交換が完了する点です。 深夜や早朝でも、世界中の誰かとマッチングできる可能性が高いのも魅力です。
「通信交換コード」利用時の注意点と限界
手軽で非常に便利な通信交換コードですが、利用する上で必ず理解しておくべき注意点と、この方法では対応できない限界があります。
注意点
- 希望通りのポケモンが来るとは限らない: あくまで同じ目的の人が集まることを期待したシステムなので、稀に違うポケモンを出してくるプレイヤーもいます。その場合は、Bボタンで交換をキャンセルしましょう。
- 返却はされない: 交換したポケモンは相手のものになり、相手のポケモンが自分のものになります。返却という概念はありません。
- アイテムの持たせ忘れに注意: 「メタルコート」など、進化にアイテムが必要なポケモンを交換する際は、必ず持たせているか、また相手のポケモンも持っているかを交換決定前に確認しましょう。
- 貴重なポケモンは絶対に出さない: 前述の通り、色違いやオヤブンなどをこの方法で交換するのは、詐欺に遭うリスクが非常に高く、絶対に避けるべきです。
通信交換コードは、あくまで「図鑑埋めのための、失っても構わない通常のポケモンを進化させる」ための手段と割り切って利用するのが賢明です。
狙ったポケモンを確実に!「交換掲示板」の活用術
「色違いを進化させたい」「特定のアイテムを持ったポケモンが欲しい」など、より細かい条件で交換したい場合には、「交換掲示板」の利用が必須となります。
交換掲示板とは?
ゲーム攻略サイトなどに設置されている、ポケモン交換を希望するプレイヤー同士が書き込みを通じてやり取りをするためのオンライン上の掲示板です。
掲示板利用のメリット
- 詳細な条件設定が可能: 「色違いゴーストの返却交換希望」「夢特性の〇〇と、オシャボ入りの△△を交換希望」など、細かい条件を指定して募集・応募ができます。
- 返却前提の交換ができる: 相手と合意の上で、進化後にポケモンを返してもらう「返却交換」が可能です。大切なポケモンを進化させる際にはこの方法が最も安全です。
- コミュニケーションが取れる: 交換前に相手とやり取りをすることで、ある程度の信頼関係を築くことができます。
掲示板の探し方
「ポケモン レジェンズZA 交換掲示板」などのキーワードで検索すれば、多くの攻略サイトの掲示板が見つかります。 利用者が多く、ルールがしっかり整備されている大手サイトの掲示板を利用するのがおすすめです。
「交換掲示板」で後悔しないための5つのルール
掲示板は便利な反面、利用者間のトラブルも発生しやすい場所です。 以下の5つのルールを守り、安全な取引を心がけましょう。
- 募集文は具体的に書く:
- 悪い例: 「ポケモン交換お願いします」
- 良い例: 「【出】色違いゴースト 【求】色違いゴースト 【備考】通信進化のための返却交換希望です。TN(トレーナー名)シンジ。パスワードは後ほどお伝えします。」 自分が「出すポケモン(出)」と「求めるポケモン(求)」、交換の条件(返却の有無など)を明確に記載することで、スムーズなマッチングとトラブル防止に繋がります。
- 相手の過去の書き込みを確認する: 多くの掲示板では、ユーザーの過去の書き込み履歴を閲覧できます。過去にトラブルを起こしていないか、丁寧なやり取りをしているかなどを確認することで、相手の信頼性を判断する材料になります。
- 個人情報は交換しない: フレンドコードの交換は必要ですが、それ以上の個人情報(LINE、X/旧Twitterアカウントなど)を安易に教えるのは避けましょう。
- やり取りは掲示板上で完結させる: 「続きはDMで」など、第三者から見えない場所に誘導された場合は注意が必要です。やり取りの証拠を残すためにも、取引はできるだけ公開された掲示板上で行いましょう。
- 取引後は感謝の言葉を伝える: 無事に交換が完了したら、「ありがとうございました」と一言お礼を伝えるのがマナーです。良い関係を築けば、また次の機会に協力してもらえるかもしれません。
スピードと拡散力!「SNS(X/旧Twitter)」での交換方法
X(旧Twitter)などのSNSを利用して交換相手を探す方法も主流となっています。 ハッシュタグ(例:#ポケモン交換 #レジェンズZA
)を使って募集することで、多くの人の目に触れ、素早く相手が見つかる可能性があります。
SNS交換のメリット
- 拡散力が高い: リポスト(リツイート)機能により、募集情報が瞬く間に広がります。
- 相手の素性がわかりやすい: 相手のプロフィールや過去の投稿を見ることで、どんなプレイヤーなのかをある程度把握できます。
- 画像や動画を使いやすい: 交換に出すポケモンのステータス画面のスクリーンショットなどを添付しやすく、情報の正確性が高まります。
募集ツイートの例
「【出】画像のムーンボール入り色違いゴースト 【求】オシャボ入り色違いゴースト(ボール不問) 通信進化目的の返却交換です! お気軽にリプ・DMください! #ポケモン交換 #レジェンズZA交換」
「SNS交換」に潜む危険性と対策
手軽で便利なSNS交換ですが、掲示板以上に注意が必要です。
危険性
- 詐欺アカウントの存在: 交換詐欺を目的として作られた、いわゆる「捨てアカウント」が存在します。取引後にアカウントを削除されてしまうと、連絡がつかなくなります。
- 個人情報の特定リスク: 日常的な投稿をしているアカウントで交換を行うと、あなたの趣味嗜好や個人情報が相手に伝わってしまいます。
- 口頭約束の危うさ: DMなどでの非公開のやり取りは、後から「言った言わない」のトラブルになりがちです。
対策
- 取引専用アカウントの利用: ポケモン交換専用のサブアカウントを作成し、プライベートな情報と切り分けることを強く推奨します。
- フォロワー数や活動履歴を確認: 新規作成されたばかりのアカウントや、投稿がほとんどないアカウントとの取引は慎重に行いましょう。
- 取引条件を明確に記録: DMでのやり取りも必ずスクリーンショットで保存しておきましょう。
【比較表】あなたに合った交換方法はどれ?
ここまで紹介した3つの方法を、目的別に比較してみましょう。
項目 | 通信交換コード | 交換掲示板 | SNS (X/旧Twitter) |
---|---|---|---|
手軽さ | ◎(非常に手軽) | 〇(書き込みが必要) | 〇(投稿が必要) |
スピード | ◎(最速) | △(相手待ち) | 〇(拡散力次第) |
確実性 | △(希望通りでない場合も) | 〇(条件合意の上) | 〇(条件合意の上) |
安全性 | △(匿名性が高い) | 〇(履歴が残る) | △(詐欺アカ注意) |
返却交換 | ×(不可能) | ◎(主流) | ◎(主流) |
おすすめの用途 | 通常ポケモンの通信進化 | 貴重なポケモンの交換、返却交換 | 貴重なポケモンの交換、幅広い募集 |
これらの特徴を理解し、「今回は手軽に通信コードで」「この大切なポケモンは掲示板でじっくり相手を探そう」というように、賢く使い分けることが、快適なポケモン交換ライフへの第一歩です。
まとめ
今回は、『ポケモン レジェンズ Z-A』におけるオンラインでのポケモン交換、特に交換掲示板やSNSを利用する際の注意点について、基本的な心構えから具体的なテクニックまで詳しくレビューしました。
ポケモン交換は、図鑑を完成させ、ゲームをより深く楽しむために不可欠な要素です。 しかし、その裏には「詐欺」や「改造ポケモン」といった、オンラインならではのリスクが常に存在します。
- 大切なポケモンは安易に交換に出さない
- 目的に応じて「通信交換コード」「交換掲示板」「SNS」を使い分ける
- 取引相手の言動や提示されたポケモンの情報を注意深く確認する
- 少しでも怪しいと感じたら、取引を中止する勇気を持つ
これらの原則を常に心に留めておけば、不要なトラブルを避け、安全に世界中のトレーナーとの交流を楽しむことができるでしょう。 この記事で得た知識を武器に、あなたの大切なポケモンを守り抜き、後悔のない素晴らしい冒険を続けてください。 あなたのポケモン図鑑が完成する日を、心から応援しています。