YouTubeコンサルタントの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ご自身のチャンネルや周りのクリエイターが急に「収益停止」になり、不安を感じていることと思います。 私も実際に運営しているチャンネルで収益停止を経験したので、その焦りや憤りは痛いほどよくわかります。 2026年に入り、YouTubeの取り締まりはこれまでにないほど強化されています。
しかし、正しく現状を分析し、プラットフォームが求めている「価値」を理解すれば、この危機を乗り越えることは十分に可能です。 この記事を読み終える頃には、収益停止の真の原因と、これから生き残るための具体的なアクションプランが明確になっているはずです。
- 2026年1月に発生した大規模な収益停止祭りの実態
- 新たな警告理由「信頼できないコンテンツ」の深い意味
- 公式チャンネルすら停止する不可解なアルゴリズムの正体
- 収益停止を未然に防ぎ長期的に稼ぎ続けるための運営術
それでは紹介していきます!
YouTubeショート収益停止の現状と衝撃
YouTubeコンサルタントとして活動する中で、2025年末から2026年年始にかけて、過去最大規模の「収益停止祭り」を目の当たりにしています。 今回の波は、これまでの「再利用されたコンテンツ」による一過性のものとは明らかに質が異なります。
多くのクリエイターが朝起きると「チャンネルの収益化は停止されています」という通知を受け取り、絶望の淵に立たされています。 驚くべきは、その範囲の広さです。 日本国内のみならず、世界中のYouTubeプレイヤーが同時にこの措置を受けており、SNS上では「YouTubeショートの終焉か」とまで囁かれています。
2026年最新の「収益停止祭り」とは
今回の収益停止の特徴は、特定のジャンルに留まらない「無差別性」にあります。 顔出しをしている属人性の高いチャンネルから、いわゆる非属人(切り抜きやまとめ系)まで、あらゆるスタイルがターゲットになっています。
特に衝撃的だったのは、これまで「ホワイト」とされていた運営スタイルのチャンネルまでが停止されている点です。 多くのコンサル生からも「規約を守っていたはずなのに、なぜ?」という悲鳴が上がっています。
現場で起きている混乱と私の体験
私自身も複数のチャンネルを運営していますが、そのうちの一つで実際に収益停止を受けました。 管理画面に表示されたのは「信頼できないコンテンツ」という、見慣れない文言でした。
これまでのYouTube運営の常識が通用しなくなっている。 その事実を突きつけられた瞬間でした。 しかし、ここで諦めてはいけません。 YouTube側がなぜこのような厳しい措置を取るに至ったのか、その背景にある意図を読み解くことが、復活への第一歩となります。
収益停止の影響を受けるチャンネルの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 判定理由 | 信頼できないコンテンツ(Unreliable Content) |
| 対象 | 属人・非属人問わず広範囲 |
| 規模 | 日本および海外を含むグローバル規模 |
| タイミング | 2025年12月後半〜2026年1月現在 |
「信頼できないコンテンツ」の正体を徹底解剖
今回の騒動で最も注目すべきキーワードが「信頼できないコンテンツ」です。 これまでの収益停止理由の定番といえば「再利用されたコンテンツ」や「繰り返しの多いコンテンツ」でした。
しかし、2026年からの新基準では、これらが統合・強化され、より抽象的で強力な「信頼」という物差しで測られるようになっています。
新たな収益化ポリシーの深層
YouTubeは、視聴者がスパムと感じる可能性のある動画を徹底的に排除しようとしています。 「信頼できない」と判断される主な要因は、以下の通りです。
- 教育的な価値が欠如している
- 新たな価値が付加されていない
- 再生回数を増やすことだけを目的に大量生産されている
これらは、2025年7月に発表されたマイナーアップデートの延長線上にあります。 当時は「大した影響はないだろう」と思われていましたが、実際にはAIによる判定精度が飛躍的に向上し、2026年に入ってから一気に牙を剥いた形です。
再利用されたコンテンツとの決定的違い
以前の「再利用されたコンテンツ」であれば、動画制作の過程を証明するビデオを提出(再審査請求)ことで、比較的高い確率で復活できました。
しかし、今回の「信頼できないコンテンツ」は、より「チャンネル全体の評価」や「コンテンツの社会的価値」を問うています。 単に「自分で編集しました」という証明だけでは不十分で、その動画が「世の中に必要な情報か、あるいは良質なエンタメか」が問われているのです。
収益停止理由の変遷と比較
| 項目 | 以前の主な理由 | 現在の主な理由 |
|---|---|---|
| 主な名称 | 再利用されたコンテンツ | 信頼できないコンテンツ |
| 主な原因 | 他者の動画の転載 | 価値の低い大量生産動画 |
| 審査方法 | AIによる部分的検知 | AIと目視のハイブリッド |
| 復活難易度 | 中(ビデオ審査で可能) | 高(基準が不明瞭) |
なぜホワイトな公式チャンネルまで停止するのか
今回の件で最も謎が深いのが、著作権元である公式チャンネルまでが収益停止に追い込まれているケースです。 例えば、有名漫画の公式チャンネルが「信頼できないコンテンツ」として停止された事例があります。
本来、著作権を持っている本人が運営している以上、これほど「信頼できる」ものはないはずです。 しかし、YouTubeのAIは、その「形式」に反応してしまっている可能性があります。
フォーマット化(定型化)のリスク
公式チャンネルであっても、動画の作りが「テンプレート」に当てはまりすぎていると、AIは「大量生産された価値の低い動画」と誤認する傾向があります。
- 同じBGMの多用
- 固定されたテロップ位置とフォント
- 同一パターンの導入部分
これらは視聴者にとっては「いつもの安心感」になりますが、AIにとっては「プログラムで自動生成されたスパム」との区別がつきにくくなっています。 特にショート動画は尺が短いため、情報の密度が低いと判断されやすいのです。
AI判定の限界と誤認定の現状
現状のYouTubeのシステムは、完璧ではありません。 膨大なアップロード量を処理するために、AIが自動でフラグを立てていますが、そこに「文脈(コンテクスト)」の理解が追いついていないのが実態です。
公式チャンネルが止まるのは、まさにこのシステムの「バグ」に近い挙動と言えるでしょう。 ただし、YouTube側はこの「厳しすぎる基準」を緩める気配はありません。 むしろ、誤認定のリスクを承知の上で、プラットフォームの浄化を優先させている節があります。
誤認定されやすいチャンネルの共通点
- 静止画にナレーションを乗せただけの「スライドショー形式」
- 2chまとめや反応集のような、フリー素材(いらすとや等)を多用した動画
- AI音声のみを使用し、視覚的な独自性が乏しい動画
- 短期間に数十本、数百本という異常なペースで投稿しているチャンネル
収益停止警告が届いた際の具体的対処ステップ
もし、あなたのチャンネルに「収益化は停止されています」という魔の通知が届いたら、どうすべきか。 パニックになって適当な再審査請求を送るのは、最もやってはいけないことです。 冷静に、戦略的に動く必要があります。
再審査請求の落とし穴:ヘルプページへのループ
現在、多くのユーザーが直面しているのが、再審査請求ボタンを押しても具体的なフォームが現れず、ただのヘルプページに飛ばされるという事象です。
これは、YouTube側が「現時点での異議申し立てを受け付ける準備が整っていない」か、「システム上のエラー」のどちらかです。 この状態で何度も同じ操作を繰り返しても意味がありません。 SNS等で「再審査請求のフォームが復活した」という情報が出るまで、数日間は待機するのが得策です。
90日間という重いペナルティを回避せよ
再審査請求に一度失敗すると、次の申請まで「90日間」待たされることになります。 3ヶ月間、収益がゼロになるというのは、ビジネスとして運営している身には死活問題です。
そのため、最初の再審査請求は「100%の準備」が整ってから行うべきです。 具体的には、以下の準備が必要です。
- 問題がありそうな動画の非公開または削除(ただし削除しすぎると再生時間が足りなくなるリスクがある)
- 制作過程を詳細に説明できる素材(編集画面の録画など)の整理
- チャンネル全体のテーマの見直し
動画を作り直して再申請する「プランB」
もし再審査が通らなかった場合、あるいは問題が根深いと判断した場合は、チャンネルの「クレンジング」が必要です。
これまでの「信頼できない」と判断された可能性のある動画を一度リセットし、全く新しい、オリジナリティ溢れる動画を投稿し続けます。 そして、再度1,000万回再生(ショートの場合)などの条件を満たして再申請する道です。 時間はかかりますが、これが最も確実な「復活」への道となります。
収益停止時のアクションプラン優先順位
- 情報収集(3〜5日間):SNSやコミュニティで同様の事例の解決策を探る。
- チャンネル分析:どの動画が「大量生産」に見えるかを客観的に判断する。
- 証拠の整理:独自の企画書、独自の撮影素材、複雑な編集工程の記録。
- 慎重な再審査請求:論理的かつ具体的な反論(テキストまたはビデオ)を送る。
AI活用と独自性のバランス|生き残るための制作術
「AIで作った動画だから収益停止になった」というのは、半分正解で半分間違いです。 YouTubeはAIそのものを否定していません。 実際、Google自身も強力なAIモデル(Geminiなど)を展開しており、クリエイターの効率化を支援する姿勢を見せています。
問題は、AIを「手抜き」のために使っているかどうかです。
AI音声・AI画像を使う際の注意点
多くのクリエイターが、AIナレーションと生成AI画像だけで動画を作っています。 これが「信頼できない」と判定される最大の理由は、「誰が作っても同じになるから」です。 AIが生み出したものに、あなた自身の「視点」や「工夫」が1%も入っていなければ、それはYouTubeにとって価値のない複製物に過ぎません。
独自性を付加するための3つのテクニック
生き残るためには、AIを「ベース」として使い、その上に「人間の手」を加える必要があります。
- 実写素材の差し込み: 100%AI画像ではなく、一部に自分の手元や風景の実写を挟むだけで、AI判定を大幅に回避できます。
- 独自の台本構成: ChatGPTが出した答えをそのまま読み上げるのではなく、自分の体験談や独自の解釈を加えた台本を作成します。
- 高度な編集デザイン: テンプレート通りのテロップではなく、動画の内容に合わせた独自のモーショングラフィックスや演出を加えます。
AI動画의 「安全度」チェックリスト
| 項目 | 危険度:高 | 安全度:高 |
|---|---|---|
| ナレーション | 調整なしのベタ打ちAI音声 | イントネーションを調整したAI、または地声 |
| 映像素材 | 生成AI画像のみ | AI画像 + 自撮り素材 + 独自イラスト |
| テロップ | 定型フォーマットの自動生成 | デザインされた独自のフォントと配置 |
| 台本 | AIによるネット情報の要約 | 独自の調査、考察、実体験に基づく構成 |
2026年以降のYouTubeサバイバル戦略
収益停止が相次ぐこの時代、YouTubeショートだけで生計を立てるのはリスクが非常に高くなっています。 「一つのプラットフォーム、一つの収益源」に依存するモデルからの脱却が必要です。
YouTubeコンサルタントとして、私が推奨するこれからの生き残り戦略を提案します。
リスク分散:プラットフォームを横断する
YouTubeで収益停止になっても、TikTokやInstagram(リール)では収益化が続いているケースは多々あります。 同じ動画を投稿するにしても、各プラットフォームの基準に合わせることで、リスクを分散できます。
また、ショート動画を「集客装置」として使い、公式LINEや自社サイトへ誘導し、自身のサービス(アフィリエイト、コンテンツ販売、店舗集客など)に繋げるモデルを構築すべきです。 これなら、YouTubeの広告収益が止まっても、ビジネス自体が破綻することはありません。
BGM収益という「裏技」と安定性
今回の騒動で、アドセンス収益(広告収益)は止まっても「BGM収益」は入ってくるという報告が多数上がっています。 これは収益の支払元が異なるためです。
広告収益だけに頼らず、音源利用による収益化なども組み合わせておくことで、万が一の際のキャッシュフローを確保できます。
「ファン」を作る運営へのシフト
YouTubeが排除しようとしているのは、視聴者を「数字」としか見ていない大量生産チャンネルです。 逆に言えば、視聴者から「この人の動画が見たい」と思われる「ファン」がいるチャンネルは、アルゴリズムの変更にも強い。
たとえ顔出しをしなくても、独自の語り口、独自の編集スタイル、独自の着眼点があれば、それは立派な「ブランド」になります。 「流行っているからやる」のではなく、「自分にしかできない表現は何か」を突き詰めることが、究極の収益停止対策になります。
よくある質問(Q&A)
クリエイターの皆さんからよく寄せられる、切実な疑問に回答します。
Q1. 収益停止になると、チャンネル自体が削除(赤バン)されますか?
いいえ、今回の措置はあくまで「収益化機能の停止」です。 チャンネルや動画自体は残りますし、投稿を続けることも可能です。 ただし、収益化できない状態で投稿を続けるモチベーションを維持するのは大変ですので、早急な対策が必要です。
Q2. 複数のチャンネルを持っている場合、連鎖的に停止しますか?
その可能性は非常に高いです。 YouTubeは同一のアドセンスアカウントや同一の運営者を紐づけています。 一つのチャンネルが「重大な違反」や「信頼できないコンテンツ」と判定されると、他のチャンネルも「審査対象」となり、連鎖的に収益が止まる事例が2026年に入って急増しています。
Q3. AIを一切使わなければ安全ですか?
残念ながら、100%安全とは言えません。 実写であっても、単に他人の動画をミラーリング(鏡合わせ)にしたり、単調なランキングを繰り返したりすれば「繰り返しの多いコンテンツ」として停止されるリスクがあります。 大事なのは「ツール」ではなく「アウトプットの価値」です。
Q4. 収益停止になったチャンネルは捨てて、新しく作るべきですか?
ケースバイケースです。 登録者が数万人以上おり、ファンがついている場合は、動画の入れ替え(クレンジング)による復活を目指すべきです。 一方で、まだ登録者が少なく、特定のジャンルに特化しすぎていて方向転換が難しい場合は、新チャンネルを立ち上げた方が早いこともあります。
ピンチはチャンス|ライバルが減る今が勝ちどき
収益停止祭りが起きると、多くのライト層や、簡単に稼ごうとしていたプレイヤーが市場から退場します。 これは、真面目に運営を続けようとするあなたにとって、絶好のチャンスです。
ライバル不在の市場で独走する
多くのチャンネルが消えていく中で、規約に適合し、かつ価値の高い動画を出し続けることができれば、これまで以上に再生回数を伸ばせる可能性があります。 YouTube側も、質の高いクリエイターを求めています。 今回の厳しい審査をクリアしたチャンネルは、YouTubeから「お墨付き」をもらったも同然です。
変化に対応できる者だけが生き残る
YouTubeの歴史は、プラットフォーム側とクリエイター側のいたちごっこの歴史でもあります。 テキストスクロール動画の排除、ゆっくり解説の収益停止騒動、切り抜き動画の規制……。 その都度、多くのチャンネルが消えましたが、変化に対応したクリエイターは、より洗練された形で復活し、以前より大きな収益を上げています。
今回の「信頼できないコンテンツ」騒動も、後の歴史から見れば一つの通過点に過ぎません。 今起きていることを冷静に分析し、自分の運営スタイルを「2026年仕様」にアップデートしましょう。
まとめ
YouTubeショートを取り巻く環境は、かつてないほど厳しくなっています。 しかし、その本質は「より良いプラットフォームにしたい」というYouTube側の意思表示でもあります。
- 現状を把握する:今は無差別な収益停止が起きている「異常事態」であると認識する。
- 価値を再定義する:自分の動画が、視聴者にとって本当に「信頼に値する」ものか問い直す。
- 独自性を磨く:AIを使いこなしつつ、そこに「人間の情熱と工夫」を込める。
- リスクを分散する:YouTube以外の収益の柱を構築し、ビジネスとしての強度を高める。
収益停止になってしまった方も、まだの方も、今の状況は必ず好転します。 解決の糸口は必ず見つかります。 焦らず、一歩ずつ、正しい運営方法へとシフトしていきましょう。
あなたのチャンネルが再び輝き、収益が安定することを心から応援しています。
筆者情報
藤堂聡(Todo Satoshi) YouTubeコンサルタントとして活動。慶應義塾大学卒業後、大手SNSマーケティング会社に所属し、数多くの企業・個人チャンネルを成功に導く。主にYouTube動画の作成方法、最新のアルゴリズム解析、SNSマーケティングを専門領域としている。最近は猫を飼い始め、どんなに収益停止に悩まされても、一緒に遊ぶ時間だけは全てのストレスから解放される唯一の癒しとなっている。



















