ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のNintendo Switch 2(以下、スイッチ2)でリリースされた「ストリートファイター6」について、購入すべきか、それとも「買わない方が良い」という声は本当なのか、その真実が気になっていると思います。 特に、すでにPS5やPCで展開されている人気作だからこそ、スイッチ2版ならではのメリット・デメリットを正確に把握したいですよね。

この記事を読み終える頃には、スイッチ2版ストリートファイター6の性能、操作性、オンライン環境といったあらゆる側面に関するあなたの疑問が解決しているはずです。
- 他機種版と比較したグラフィックとフレームレートの具体的な違い
- ガチ勢が最も気にする入力遅延とコマ落ち問題の詳細な検証
- アケコンやレバーレスコントローラーの互換性という重大な注意点
- スイッチ2版を選ぶべきプレイヤーとそうでないプレイヤーの明確な基準
それでは解説していきます。

ストリートファイター6 スイッチ2版の主なデメリット|他機種版との徹底比較
多くのゲーマーが待ち望んだスイッチ2版「ストリートファイター6」。 携帯モードで手軽に対戦できる魅力がある一方で、やはりスペックの制約からくるデメリットも存在します。 ここでは、PS5版やPC版といったハイスペックな環境と比較して、スイッチ2版が抱える課題点を8つのポイントに分けて徹底的に解説していきます。

グラフィックのダウングレードは顕著|美麗な世界観はどこまで再現されているか
まず最も分かりやすい違いがグラフィックです。 本作は最新の「RE ENGINE」によって描かれる、キャラクターの筋肉の質感から汗の表現まで、非常にリアルで美しいビジュアルが魅力の一つです。
しかし、スイッチ2版ではこのグラフィックがかなり調整されています。
設定項目の削減
PS5版には存在する詳細なグラフィック設定、「ファイティンググラウンドの背景表示物の数」や「モーションブラー」といった項目が、スイッチ2版には存在しません。 設定できるのは「ディスプレイ基本設定」と「画面の明るさ」のみ。 これは、スイッチ2の性能に合わせて開発側でグラフィックが最適化(言い換えれば、一部簡略化)されていることを意味します。
背景やオブジェクトの簡略化
具体的な違いとして、対戦ステージの背景が挙げられます。 例えば、桜が舞うステージでは、PS5版では桜吹雪が美しく舞い散りますが、スイッチ2版では地面に落ちている桜の数が少なく、ヒラヒラと舞う演出もありません。 また、観客がいるステージではその数が大幅に減らされており、PS5版では賑やかなテラス席が、スイッチ2版ではほぼ無人に見えるほどです。
これらの簡略化は、対戦中のフレームレートを安定させるための苦肉の策と言えるでしょう。 キャラクターの入場シーンなど、アップになる場面では少しモヤがかかったような、解像度が追いついていない印象を受けることもあります。 初めてスイッチ2版でプレイする方には気にならないかもしれませんが、一度でもPS5版やPC版の美麗なグラフィックを体験していると、その差は歴然と感じるでしょう。
フレームレートが不安定な場面も|常時60FPSは維持できているか
格闘ゲームにおいて、フレームレートの安定は生命線です。 1フレームの差が勝敗を分ける世界で、カクつきは致命的。
結論から言うと、スイッチ2版のオンライン・オフライン対戦中は、基本的に60FPSを維持するように作られています。 ここは開発陣も絶対に譲れないポイントとして、グラフィックを犠牲にしてでも死守した部分です。 トレーニングモードなど、対戦に関わる部分でもしっかりと60FPSで動作するため、コンボ練習などにも支障はありません。
しかし、全てのモードで60FPSが保証されているわけではありません。
ワールドツアーモードでのフレームレート低下
1人用の大規模モード「ワールドツアー」では、残念ながらフレームレートが大幅に低下します。 プレイヤーが街を探索している移動中は45FPS前後、そしてNPCとのバトルが始まると、なんと30FPSまで落ち込みます。
これは、通常の対戦と異なり、背景に多くのオブジェクトやキャラクターを表示する必要があるため、処理負荷が非常に高くなることが原因です。 対人戦ではないため、ある程度の妥協は仕方ない部分かもしれませんが、PS5版が基本的に60FPSを維持していることを考えると、この差は大きいと言えます。 ワールドツアーをメインに楽しみたいと考えている方にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。
入力遅延は他機種に一歩劣る|プロの領域では無視できない差
グラフィックやフレームレート以上に、競技プレイヤーが気にするのが「入力遅延(インプットラグ)」です。 ボタンを押してから画面上のキャラクターが反応するまでの時間差のことで、これが短ければ短いほど、プレイヤーの操作がダイレクトに反映されます。
ハイスピードカメラによる詳細な検証結果を見ると、スイッチ2版の入力遅延は**「悪くはないが、最高でもない」**という評価になります。
プラットフォーム | 動作周波数 | 入力遅延 (オフライン) |
---|---|---|
PC (Steam) | 240Hz | 約3〜4フレーム弱 |
Switch 2 | 120Hz | 約4〜5フレーム |
PS4 Pro | 60Hz | 約5〜6フレーム |
Switch 2 | 60Hz | 約6〜7フレーム |
※他検証者のデータも参考にしています。あくまで目安です。
120Hz設定の重要性
上記の表から分かる通り、スイッチ2版をプレイする際は120Hzに対応したゲーミングモニターや本体ディスプレイで、120Hz設定をオンにすることが必須と言えます。 60Hz環境ではPS4 Proよりも遅延が大きくなり、快適なプレイは難しいでしょう。
120Hz設定にしても、PC版と比較すると1フレーム以上の遅延が存在します。 一般的なプレイヤーが体感できる差ではないかもしれませんが、コンマ1秒の反応を競うトップレベルの対戦では、この差が影響する可能性は否定できません。
オンライン対戦では健闘
興味深いことに、オンライン対戦時の入力遅延は、オフライン時とほぼ同等のスコアを記録しています。 これは、オフライン時に意図的に遅延(バッファ)を持たせ、オンライン対戦時にそのバッファを解放することで、ネットワーク遅延を吸収する仕組みが採用されているためと推測されます。 他機種とのオンライン対戦においても、致命的なラグを感じることは少ないでしょう。
長時間プレイでコマ落ちが発生|熱問題との関連性
フレームレートの項目で「対戦中は60FPSを維持」と述べましたが、これには注意点があります。 一部のユーザーから、**「プレイ時間が長くなるにつれて、稀にコマ落ち(フレームドロップ)が発生する」**という報告が上がっているのです。
これは、スイッチ2本体の処理負荷が高まり、特に熱がこもることでパフォーマンスが一時的に低下することが原因と考えられます。 PS4版などではあまり見られない現象であることから、スイッチ2の冷却性能とストリートファイター6の要求スペックが、かなりギリギリのバランスで成り立っている可能性が示唆されます。
頻繁に発生するわけではなく、対戦の勝敗に直接影響が及ぶことは稀ですが、完璧な安定性を求めるプレイヤーにとっては気になるポイントかもしれません。 本体の排熱を妨げないように設置場所を工夫するなどの対策が必要になるでしょう。
ワールドツアーは快適性に難あり|1人用モード目当てなら注意
グラフィックとフレームレートの項目でも触れましたが、「ワールドツアー」モードをメインに楽しみたいと考えている方は、スイッチ2版の購入を慎重に検討すべきです。

このモードは、自分だけのアバターを作成し、ストリートファイターの世界を自由に冒険できるという、非常に魅力的なコンテンツです。 しかし、その広大なフィールドと多数のキャラクター表示が、スイッチ2の性能にとっては大きな負担となっています。
- グラフィック: 通常対戦時よりもさらに簡略化が目立つ。
- フレームレート: 移動中は45FPS、バトル中は30FPSまで低下。
- ロード時間: マップの切り替えなどで待たされる場面が多い。
これらの要素が組み合わさることで、PS5版やPC版と比較して快適なプレイ体験とは言い難いのが現状です。 あくまで「対戦モードのおまけ」として割り切れるのであれば問題ありませんが、RPGのようにじっくりとワールドツアーを遊び込みたいのであれば、他機種版を強く推奨します。
クロスセーブ非対応でデータ共有は不可|複数機種で遊ぶ際の壁
「家ではPS5で、外出先ではスイッチ2で」といった遊び方を想定している方も多いかもしれませんが、残念ながらストリートファイター6はクロスセーブに非対応です。
これはつまり、プラットフォームごとにセーブデータが完全に独立していることを意味します。
- ランクや戦績: PS5版で上げたランクマッチのポイントは、スイッチ2版には引き継がれません。
- 購入コンテンツ: PS5版で購入したキャラクターパスやコスチュームは、スイッチ2版で再度購入する必要があります。
- ワールドツアーの進行状況: 当然、引き継ぐことはできません。
アカウント自体はCAPCOM IDで紐付けられますが、共有されるのは基本的なプロフィール情報などに限られます。 唯一の救済策として、スイッチ2版のアカウントからPS5版の自分をフレンド登録(またはフォロー)することで、PS5版で保存した自分のリプレイ動画をスイッチ2版で鑑賞することは可能です。 これにより、外出先で自分の対戦を見返して研究する、といった使い方はできます。
ロード時間は最速ではない|SSD搭載機との比較
ロード時間に関しても、やはり最新のNVMe SSDを搭載したPS5やPCには及びません。 本体ストレージにインストールした場合、SSDに換装したPS4 Proよりは若干速いものの、キャラクター選択画面や試合開始前の読み込みで、わずかな待ち時間が発生します。
一度慣れてしまえば気にならないレベルかもしれませんが、サクサクとした快適さを求めるなら、やはりSSD搭載機に軍配が上がります。 特に、頻繁に対戦相手が変わるオンラインのマッチングでは、この少しの差が積み重なってストレスに感じることもあるかもしれません。
一部モードのオンライン人口への懸念|クロスプレイの恩恵
スイッチ2版には、「ジャイロバトル」や「カロリーコンテスト」といった、本体の機能を活かした独自のパーティーモードが収録されています。 しかし、これらのモードはスイッチ2版のプレイヤーとしかマッチングできません。
ストリートファイター6はクロスプレイに対応しているため、通常のランクマッチやカジュアルマッチでは、PS5、Xbox、PCのプレイヤーとも対戦でき、人口の心配は全くありません。 しかし、スイッチ2限定モードに関しては、発売から時間が経つにつれて過疎化が進み、マッチングしづらくなる可能性が考えられます。 これらの限定モードに大きな期待を寄せている場合は、注意が必要です。
購入前に知るべき注意点と解決策|快適に遊ぶための知識
ここまでスイッチ2版のデメリットを中心に解説してきましたが、もちろん魅力的な点も多くあります。 ここでは、購入後に後悔しないための具体的な注意点と、デメリットを少しでも軽減するための解決策を提案します。 あなたのプレイスタイルにスイッチ2版が本当に合っているのか、見極めるための参考にしてください。

コントローラー問題|アケコン・レバーレスは使える?
格闘ゲームを本格的にプレイする上で、コントローラーは最も重要なデバイスです。 特にアーケードコントローラー(アケコン)やレバーレスコントローラーに慣れているプレイヤーにとって、スイッチ2でそれらが使えるのかは死活問題でしょう。
既存コントローラーの互換性
- Switch(初代)対応のアケコン: 多くの製品がスイッチ2でもそのまま使用できる可能性が高いです。実際に、Switch対応の基盤を搭載したアケコンが問題なく動作したという報告が多数あります。ただし、これは任天堂や各メーカーの公式保証ではないため、最終的には自己責任での確認となります。
- PS5/PS4用アケコン: そのままでは使用できません。コンバーター(変換器)が必要になりますが、ここで大きな注意点があります。
コンバーター使用の落とし穴
PS用コントローラーをSwitchで使用可能にする定番コンバーター「Brook Wingman」シリーズですが、スイッチ2では正常に動作しないという報告が上がっています。 これは、スイッチ2の認証システムが変更されたことなどが原因と考えられます。 ファームウェアのアップデートで対応される可能性もありますが、現時点では「PS用の資産は活かせない」と考えておくのが無難です。
解決策
- Proコントローラー/Joy-Conでプレイする: パッドでの操作に抵抗がないなら、純正のProコントローラーが最も安定した選択肢です。Joy-Conはスティックが低く、意外とコマンド入力がしやすいという声もありますが、ボタンの小ささや耐久性を考えると、長時間のプレイには向きません。
- スイッチ2対応のアケコンを待つ: HORIなどの主要な周辺機器メーカーから、スイッチ2に正式対応したアケコンが発売されるのを待つのが最も確実な方法です。
画面の小ささとボタンの操作性|携帯モードの限界
スイッチ2の最大の魅力である携帯モードですが、ストリートファイター6のような精密な操作を要求されるゲームでは、その小ささがデメリットになることもあります。
視認性の問題
本体ディスプレイは有機ELで非常に美しいものの、画面サイズには限界があります。 相手の細かい動きや、画面端に表示されるドライブゲージの残量など、一瞬で多くの情報を把握する必要がある格闘ゲームでは、画面が小さいと単純に見づらいと感じることがあります。 特に、遠距離での牽制技の応酬などでは、相手との距離感が掴みにくいかもしれません。
Joy-Conでの操作
前述の通り、Joy-Conでのプレイはあくまで簡易的なものと考えるべきです。
- ボタン: ボタンが小さく、同時押し(中P+中Kなど)が難しい。
- スティック/方向ボタン: 精密なコマンド入力(真空波動拳など)を安定して出すには慣れが必要。
- 耐久性: 激しい操作を繰り返すと、スティックのドリフト問題などが発生するリスクが高まります。
解決策
- テーブルモードを活用する: 本体をスタンドで立てかけ、Proコントローラーや対応アケコンを接続してプレイする「テーブルモード」がおすすめです。これにより、視認性と操作性の問題を同時に解決できます。
- 外部モニターに出力する: 自宅でプレイする際は、当然ながらドックを使ってテレビやゲーミングモニターに出力するのが最適です。
ラグを最小限に抑えるには?|オンライン・オフライン共通の対策
入力遅延を少しでも軽減し、快適な対戦環境を整えるためには、いくつかの機材と設定が重要になります。
オフライン(入力遅延)対策
- 120Hz対応モニターは必須: 前述の通り、スイッチ2版の性能を最大限に引き出すには、120Hzのリフレッシュレートに対応したゲーミングモニターが不可欠です。本体設定で120Hz出力をオンにすることで、入力遅延を約1フレーム短縮できます。
- 有線接続のコントローラーを使用する: Proコントローラーなども無線で接続できますが、遅延を極限まで減らしたいのであれば、有線接続が推奨されます。
オンライン(ネットワーク遅延)対策
- 有線LAN接続を徹底する: これは格闘ゲームにおける絶対的なマナーであり、快適なプレイのための最低条件です。Wi-Fi接続は、電波状況によって通信が不安定になりやすく、ラグや対戦の中断を引き起こす原因となります。スイッチ2のドックには有線LANポートが搭載されているので、必ずLANケーブルを接続してプレイしましょう。
- 通信環境を見直す: プロバイダーや回線の種類(光回線推奨)も、通信の安定性に大きく影響します。快適なオンライン対戦のためには、ゲーム機本体だけでなく、家庭のネットワーク環境全体を見直すことも重要です。
バッテリー持続時間と携帯モードでのプレイ体験
外出先でストリートファイター6をプレイしたい場合、バッテリーの持続時間が気になります。 スイッチ2のバッテリー性能は向上していますが、ストリートファイター6のような高いグラフィック性能を要求するゲームは、バッテリー消費も激しくなります。
公称のバッテリー持続時間が約4.5〜9.0時間だとしても、スト6をプレイする場合は、画面の明るさや通信状況にもよりますが、実質的には3〜4時間程度と考えておくと良いでしょう。 長時間の移動中などに集中してプレイしたい場合は、大容量のモバイルバッテリーを携帯することをおすすめします。
Wi-Fi接続の安定性と有線LANの重要性
ラグ対策の項目でも触れましたが、オンライン対戦におけるWi-Fi接続のリスクについて、改めて強調しておきます。 ストリートファイター6では、対戦前に相手の通信環境(有線か無線か)を確認でき、無線接続の相手との対戦を拒否する設定も可能です。

つまり、Wi-Fiでプレイしていると、多くのプレイヤーから対戦を敬遠され、マッチングしにくくなる可能性があります。 これは快適なプレイ体験を求める上での自衛策であり、コミュニティ全体の共通認識となっています。
「うちはWi-Fiでも速いから大丈夫」という問題ではありません。 速度以上に「安定性」が重要であり、無線通信である以上、電子レンジや他の電波干渉による一瞬の通信切断のリスクは避けられません。 スイッチ2版でオンライン対戦を楽しみたいなら、有線LAN接続は必須の準備です。
スイッチ2版限定モードは誰向け?|パーティーゲームとしての側面
スイッチ2版には、他のプラットフォームにはない2つの限定モードが搭載されています。
- ジャイロバトル: Joy-Conのジャイロ機能を使って、本体を傾けてキャラクターを移動させ、振って攻撃するという直感的な操作で対戦できます。コマンド入力は一切不要です。
- カロリーコンテスト: 60秒間、Joy-Conをどれだけ振れるかを競い、その運動量(ゲーム内ではカロリーとして表示)を競うモードです。
これらのモードは、本格的な格闘ゲームとは全く異なる、パーティーゲームとしての側面の強いコンテンツです。 普段ゲームをしない友人や、小さな子供がいる家族と一緒にワイワイ楽しむのに最適でしょう。 格闘ゲームの駆け引きやコンボの練習といった要素は薄いため、コアな格ゲーファンがメインで遊ぶモードではありません。 スイッチならではの遊び方を提供してくれる、あくまで「おまけ」の要素と捉えるのが良いでしょう。
結局、どのプラットフォームで買うべきか?|あなたのスタイルに合わせた最終判断
これまで解説してきた内容を踏まえ、あなたがどのプラットフォームでストリートファイター6をプレイすべきか、最終的な指針をまとめます。
スイッチ2版がおすすめな人
- 手軽さを最優先する人: 場所を選ばず、ベッドで寝転がりながらでも、移動中の新幹線でも、気軽に練習や対戦がしたい。
- 格闘ゲーム初心者・入門者: まずはワールドツアーやアーケードモードでCPU戦を楽しみ、操作に慣れたい。難しいコマンドなしで遊べるモダンタイプとの相性も良い。
- 家族や友人と楽しみたい人: 限定のパーティーモードを使って、みんなでワイワイ盛り上がりたい。
- 他の高性能なゲーム機を持っていない人: ストリートファイター6を遊ぶ選択肢がスイッチ2しかない。
PS5/PC版がおすすめな人
- 最高のグラフィックとパフォーマンスを求める人: RE ENGINEで描かれる美麗な世界観を、最高の環境で堪能したい。
- 入力遅延に一切の妥協をしたくないガチ勢: 1フレームの差にこだわり、競技シーンでの勝利を目指している。
- 既に高性能なアケコンやレバーレスを持っている人: 追加投資なしで、慣れ親しんだコントローラー環境をそのまま使いたい。
- ワールドツアーを快適に遊び尽くしたい人: 安定した60FPSの環境で、広大な世界をストレスなく冒険したい。
- 配信や動画投稿を考えている人: 高画質で安定したプレイ映像をキャプチャーしたい。
まとめ
さて、スイッチ2版「ストリートファイター6」を買うべきか否か、その答えは見つかったでしょうか。
本レビューで明らかになったように、スイッチ2版は**「手軽さと携帯性」という大きなメリットを持つ一方で、「グラフィック、フレームレート、入力遅延」といったパフォーマンス面で、他機種版に劣る**という事実があります。
「買わない方が良い」という声は、主に最高の環境でプレイしたい競技志向のプレイヤーや、既に他機種版をやり込んでいるプレイヤーからの視点と言えるでしょう。 彼らにとって、パフォーマンスの妥協点は大きなデメリットに映ります。
しかし、格闘ゲームの入門用として、あるいは家族や友人と気軽に楽しむツールとして見れば、スイッチ2版は非常に優れた選択肢です。 難しいことを考えずに技が出せる「モダンタイプ」操作との相性も抜群で、これまで格闘ゲームに触れてこなかった層にこそ、その魅力を届けてくれるポテンシャルを秘めています。
重要なのは、あなたがこのゲームに何を求めるかです。 最高の対戦環境を求めるなら、迷わずPS5版かPC版を選ぶべきです。 しかし、場所を選ばない手軽さや、新しい遊びの形に魅力を感じるなら、スイッチ2版はあなたにとって最高の相棒になるかもしれません。 このレビューが、あなたの後悔のない選択の一助となれば幸いです。