編集デスク、ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、アップデートされたPS5版「紅の砂漠」のグラフィックの変化や、どの設定で遊ぶべきかが気になっていると思います。
リリース当初は画質に厳しい意見もあった本作ですが、最新のVer1.0.1パッチによって状況は一変しました。
この記事では、ノーマルPS5での設定別の違いや、上位機種との比較まで、徹底的に検証した結果を詳しくお伝えします。
この記事を読み終える頃には、あなたにとって最適なプレイ環境の疑問が解決しているはずです。
- パフォーマンスモードの画質大幅向上
- 4K固定出力によるジャギー完全解消
- 本体負荷上昇に伴う排熱対策の推奨
- 上位機種の圧倒的な安定感と光彩表現
それでは解説していきます。
紅の砂漠PS5版アップデート|Ver1.0.1変更前後の画質強化と仕様
パフォーマンスモードの解像度低下とアップデート前の深刻な状況
バランスモード一択となっていたリリース直後の厳しい現実
本作がリリースされた直後、ノーマルPS5版でプレイを始めた多くのユーザーが直面したのが、グラフィックの粗さという問題でした。
特に、フレームレートを優先して60fpsでの動作を目指す「パフォーマンスモード(性能モード)」を選択した場合、その代償として解像度が著しく低下する現象が見られました。
オープンワールドRPGというジャンルにおいて、広大な世界を駆け巡る際の視覚的な美しさは、没入感に直結する非常に重要な要素です。
しかし、アップデート前のパフォーマンスモードでは、画面全体にジャギー(輪郭のギザギザ)が目立ち、遠くの景色はぼやけて何があるのか判別しにくい状態になっていたのです。
そのため、アクションの快適性を多少犠牲にしてでも、グラフィックとフレームレートの妥協点である「バランスモード」を選択せざるを得ないプレイヤーが続出していました。
私自身も様々なゲームをプレイしてきましたが、ここまで画質が劣化してしまうパフォーマンスモードは、PS5のタイトルの中でも過去に類を見ないほど厳しい水準だったと感じています。
このグラフィックの課題は、SNSやフォーラムでも大きく取り上げられ、プレイヤー間で改善を求める声が日に日に高まっていく状況でした。
開発陣もこの事態を重く受け止めたのか、非常に早い段階で大規模な手直しを行う決断を下したようです。
Ver1.0.1で実装された4K固定出力機能の仕組みと視覚的変化
アップスケーリング技術を用いた革新的なアプローチ
プレイヤーからのフィードバックを受け、開発元は驚くべきスピードでVer1.0.1アップデートを配信しました。
このアップデートの最大の目玉となったのが、パフォーマンスモードなどの設定項目内に追加された「4K固定出力」という新しいオプション機能です。
この機能をオンに切り替えることで、これまで荒さが目立っていた画面が、まるで魔法のようにくっきりとした高精細な映像へと生まれ変わります。
パッチノートの記載を確認すると、この劇的な画質向上には「FSR(FidelityFX Super Resolution)」と呼ばれる高度なアップスケーリング技術が用いられていることが分かります。
FSRとは、低い解像度でレンダリングした映像を、AIや特殊なアルゴリズムを用いて擬似的に高解像度化し、4K相当のクオリティに引き上げる最新のグラフィック技術です。
この技術を適切に組み込むことで、PS5の限られたマシンスペックの範囲内でも、高いフレームレートを維持したまま、美しい映像を出力することが可能になったのです。
アップデートを適用した直後に画面を見た瞬間、あまりの変わり映えに「本当に同じゲーム機で動いているのか」と目を疑ったほどです。
他のゲームタイトルでもこの技術がもっと普及すれば良いのにと思ってしまうほど、本作における実装は見事な成功を収めています。
キャラクターモデルと遠景描写の劇的なジャギー改善効果
主人公クリフの表情から背景の木々まで鮮明に
「4K固定出力」をオンにした際の具体的な変化は、ゲーム内のあらゆる場面で明確に感じ取ることができます。
まず最も分かりやすいのが、プレイヤーが常に背中を見つめることになる主人公クリフや、ムービーシーンで登場するキャラクターたちのモデリングです。
アップデート前は顔の輪郭や髪の毛の境界線が滲んでおり、どこかぼやけた印象を与えていましたが、設定を切り替えた途端にその滲みが完全に払拭されました。
キャラクターの表情の機微や、身につけている装備品の細かな装飾に至るまで、くっきりと確認できるようになっています。
さらに、本作の醍醐味である「遠景描写」においても、その恩恵は計り知れません。
画面を拡大して比較検証を行ってみると、遠くの山々に生えている木々の1本1本が、潰れることなく独立して描画されているのが分かります。
遠景が綺麗に見えるかどうかは、見知らぬ土地を探索するワクワク感に直結するため、オープンワールドゲームの体験そのものを大きく底上げする要因となります。
街中で周囲を見渡した際の見栄えも大幅に向上しており、建物の細かな意匠や遠くを歩くNPCの姿まで、まるで視力が良くなったかのように鮮明に捉えることができるのです。
石垣や環境テクスチャにおける立体感と凹凸表現の復活
のっぺりとした世界から実在感のある世界へ
キャラクターや遠景だけでなく、プレイヤーの足元や周囲を取り囲む環境テクスチャの質も、アップデートによって本来の姿を取り戻しました。
特に違いが顕著に表れるのが、街中の石畳や城壁の石垣など、意図的に凹凸がつけられているオブジェクトの表現です。
「4K固定出力」がオフの状態、つまりアップデート前の画質では、これらのテクスチャの解像度が低く、表面がのっぺりとしていて立体感に欠ける見栄えになっていました。
石垣の隙間から生えている雑草などの細かいオブジェクトも、低解像度のテクスチャに巻き込まれて潰れてしまっていたのです。
しかし、設定をオンにすることで、石畳を構成する石一つ一つの立体感や、長年の風雨に晒されたような表面のでこぼこ感が、見事に表現されるようになりました。
足元から伝わってくる世界の生々しさが格段に増し、ただ街を歩いているだけでも、その場所に実在しているかのような深い没入感を得ることができます。
光の当たり方によって生じる微細な影の落ち方もより正確になり、平坦だった世界が一気に奥行きのある立体的な空間へと変貌を遂げたと言えるでしょう。
アップデートに伴うPS5本体への負荷増大と熱警告への対策
高画質化の代償として現れるハードウェアへの影響
ここまで「4K固定出力」による恩恵を解説してきましたが、この機能には一つだけ注意すべきデメリットが存在します。
それは、グラフィックの処理能力を極限まで引き上げているため、ノーマルPS5本体への負荷が確実に大きくなっているという点です。
実際にこの設定をオンにして長時間プレイを続けていると、PS5の排熱ファンが普段よりも高い回転数で回り始め、動作音が明らかに大きくなることを確認しました。
場合によっては、画面右上に「本体が熱を持っています」という熱警告のシステムメッセージが表示されるケースも報告されています。
私自身が所有している初期型のPS5でも、高負荷な戦闘シーンが続いた際にこの警告を何度か目の当たりにしました。
もちろん、これには使用しているPS5の個体差や、室温、設置環境などが複雑に絡み合っているため、全てのプレイヤーに必ず発生するわけではありません。
SNSなどのコミュニティを観察していても、熱警告が頻発してゲームが進行不能になるといった深刻な報告は少数派であるため、過度に心配する必要はないでしょう。
しかし、万全を期すためにも、PS5本体の周囲に十分なスペースを確保し、排気口に溜まったホコリを定期的に掃除するなどの基本的な熱対策を行うことを強く推奨します。
スタミナ消費や滑空時間の調整によるゲームプレイの快適性向上
グラフィックだけにとどまらない開発陣の徹底した調整
Ver1.0.1のアップデートは、単なるグラフィックの強化だけに留まりません。
プレイヤーが実際にキャラクターを操作する際の「ゲーム体験の快適性」にも、細やかなメスが入れられています。
その代表的な例が、高所からの移動手段として頻繁に使用する「滑空」アクションの仕様変更です。
アップデート前と後で全く同じ初期スタミナ量の状態から滑空を試してみると、空中に滞在できる時間が飛躍的に延びていることが確認できました。
これまでは、せっかく高い山に登っても、少し飛んだだけですぐにスタミナが尽きて落下してしまい、探索のテンポが削がれる場面が多々ありました。
しかし、この調整により、一度のジャンプでより遠くの目的地まで直接アクセスできるようになり、オープンワールドならではの自由な移動が劇的に楽しくなりました。
このような、プレイヤーの小さなストレスを丁寧に拾い上げ、発売直後の短期間でしっかりと修正を加えてくる開発陣の姿勢には、大いに好感が持てます。
グラフィックの改善と相まって、本作はアップデート前とは別次元の「遊んでいて気持ちの良いゲーム」へと着実に進化を遂げているのです。
紅の砂漠PS5版|各グラフィックモードとPS5 Proの性能比較
性能モードにおける4K固定出力オンオフ時のフレームレート検証
激しいアクションを支える60fpsの安定感
ノーマルPS5において最も推奨したい「性能モード(パフォーマンスモード)」ですが、画質を向上させる「4K固定出力」をオンにした場合、フレームレートに悪影響が出ないかが懸念されます。
結論から言うと、画質が劇的に向上しているにもかかわらず、フレームレートの低下は最小限に抑えられており、驚くほど滑らかな描画を維持しています。
体感としては、ほぼ60fpsに張り付いた「ぬるぬる」とした動きで、広大なフィールドを駆け回ることが可能です。
画面に多数のエフェクトが飛び交う激しい戦闘シーンや、天候が急変する場面など、極端に負荷がかかる状況下では、ごくわずかにフレームレートが落ち込む瞬間もあるかもしれません。
しかし、一般的なアクションRPGの許容範囲を十分に満たしており、操作に対するレスポンスの遅れを感じることはほとんどありません。
敵の攻撃をギリギリで回避したり、タイミングを合わせてパリィを狙ったりするシビアなアクションも、この滑らかさがあればストレスなく実行できます。
「美しい画質」と「高いフレームレート」という、相反する要素を見事に両立させたこの設定は、現時点での最適解と言っても過言ではありません。
バランスモードの40fps駆動と本体負荷を考慮した運用方法
熱問題が懸念される環境下での賢い選択肢
リリース初期に多くのプレイヤーが選択していた「バランスモード」ですが、アップデート後も依然として独自の存在意義を持っています。
このモードは、最大120Hz出力に対応したモニター環境下において、約40fpsという中間のフレームレートを目標値として動作します。
性能モードの60fpsと比較すると、カメラを素早く回した際などに若干のカクつきを感じることは否めません。
しかし、アップデートによって性能モードの画質が底上げされた現在、パッと見ただけでは両者のグラフィックの品質に決定的な差を感じにくくなりました。
では、どのような場面でこのバランスモードを活用すべきなのでしょうか。
それはズバリ、前述した「PS5本体への熱負荷を軽減したい場合」です。
性能モード+4K固定出力の組み合わせでファンが唸りを上げたり、熱警告が出てしまったりする環境のプレイヤーにとって、負荷の少ないバランスモードは救済措置となります。
ケースバイケースで設定を切り替え、本体をいたわりながら長時間の探索を楽しむというプレイスタイルも、非常に理にかなった選択と言えます。
品質モードのレイトレーシング効果と30fps戦闘の体感レビュー
最高峰のビジュアルと引き換えになるアクションの快適性
グラフィックの美しさのみを極限まで追求した設定が、この「品質モード」です。
基本となる解像度が1440pベースへと引き上げられるだけでなく、光の反射や影の落ち方を現実世界に近づける「レイトレーシング」機能がより強力に適用されます。
このモードで世界を見渡すと、世界の全てのオブジェクトのクオリティが一段、あるいは二段ほど美しく見えるほどの違いを実感できます。
特に、木漏れ日の表現や、入り組んだ路地に落ちる影のリアリティは圧巻の一言です。
しかし、この圧倒的なビジュアル表現と引き換えに、フレームレートは上限30fpsに制限されてしまいます。
ゆっくりと風景を楽しみながら移動しているだけであれば、この30fpsという数値はそれほど気になりません。
問題となるのは、本作の醍醐味であるハイスピードでエフェクトが多用される戦闘シーンです。
30fpsでは敵の素早いモーションを目で追うのが困難になり、乱戦になると画面の状況が把握しづらくなってしまうため、アクションゲームとしての快適性は大きく損なわれます。
そのため、プレイ画面の撮影(フォトモード)を楽しむ用途などに限定して使用することをおすすめします。
ノーマルPS5版における各モードの解像度とフレームレート比較
プレイヤーの環境に合わせた設定選びの指標
ここで、ノーマルPS5版に用意されている3つの主要なグラフィック設定について、それぞれの特徴を整理してみましょう。
プレイスタイルや使用しているモニターのスペックに合わせて、最適な設定を見つけるための指標として活用してください。
| モード名 | 目標フレームレート | 4K固定出力(推奨設定) | 特徴とおすすめのプレイスタイル |
|---|---|---|---|
| 性能モード | 約60fps | オン推奨 | 画質と滑らかさの最適解。アクション重視の全プレイヤーにおすすめ。 |
| バランスモード | 約40fps(120Hz環境) | オン・オフ任意 | 本体への負荷が控えめ。熱暴走が心配な環境での長時間プレイに最適。 |
| 品質モード | 30fps固定 | オフ固定 | レイトレーシング強化。戦闘は厳しいが、風景撮影や探索を極めたい人向け。 |
このように、アップデートによって各モードの役割がより明確に分かれました。
基本的には「性能モード+4K固定出力オン」をデフォルト設定とし、本体の挙動や好みに応じて他のモードを試してみるのが、最も理にかなったプレイスタイルとなります。
複雑な設定に悩むことなく、自分の遊び方に合ったモードが選べるようになったのは、非常に高く評価できるポイントです。
PS5 Proが実現する圧倒的なグラフィックと安定したパフォーマンス
ハイエンド機ならではの妥協なきゲーム体験
ここからは、ノーマルPS5からさらにスペックを引き上げた上位機種である「PS5 Pro」における本作の動作について解説します。
結論から申し上げますと、PS5 Proは本作が抱える細かな不満点や妥協点を、力技で全て解消してくれる夢のようなハードウェアです。
ノーマルPS5版では、画面を極端に拡大した際にわずかに残っていたジャギーやエッジの荒さも、PS5 Proの性能モードでは完全に排除されています。
キャラクターの腰に巻かれている布の質感や、風に揺れる髪の毛の1本1本に至るまで、信じられないほど繊細かつ鮮明に描画され続けます。
さらに特筆すべきは、レイトレーシングの設定が内部的に「ウルトラ」相当に引き上げられている点です。
太陽の光がオブジェクトに当たって生じる影の輪郭や濃淡がより自然になり、世界全体の空気感すらも違って見えるほどのリアリティを生み出しています。
これほどの超高画質を維持しながらも、フレームレートは一切の乱れを見せず、完全な60fpsで安定して動作し続けます。
乱戦時であってもカクつきとは無縁であり、本体の排熱ファンがうるさくなることもないため、究極の快適性を手に入れることができます。
水面の反射や影の描画に見るノーマルPS5とPS5 Proの決定的な差
写実性を極める細部のディテール比較
ノーマルPS5とPS5 Proのグラフィックの差は、パッと見た全体的な印象だけでなく、細部のディテールを観察することでより明確になります。
例えば、フィールドに存在する「水面」の表現において、その違いは顕著に表れます。
ノーマルPS5版でも十分に綺麗なのですが、PS5 Pro版では水面に反射する空の雲のディテールや、風によって生じるわずかな波打ちの表現が、実写と見紛うほど生々しく描かれます。
また、街中の石畳を見比べてみても、ノーマル版がやや荒い凹凸感で立体感を表現しているのに対し、Pro版は石の一つ一つが削り出されたような精緻な立体感を持っています。
同じ時間帯、同じ場所のセーブデータをロードして影の落ち方を比較すると、Pro版の方が奥にある木々や足元の草花の影をより濃く、正確に描画しているのが分かります。
このような細かなグラフィックの積み重ねが、画面全体から受ける「写実性」や「リアリティ」に決定的な差を生み出しているのです。
とはいえ、ノーマルPS5版もアップデートによって十分に美しい水準に達しているため、この細部の違いにどこまで価値を見出すかが、プレイヤーの評価を分けるポイントになるでしょう。
ノーマルPS5とPS5 Proのスペック比較とハード購入の判断基準
投資に見合う体験が得られるかの見極め
最後に、両ハードにおける本作の体験の差を表にまとめました。
これからハードの購入や買い替えを検討している方は、自身の予算と求めるゲーム体験のバランスを考慮して判断してください。
| 比較項目 | ノーマルPS5(Ver1.0.1) | PS5 Pro |
|---|---|---|
| 全体的な解像感 | 十分に綺麗(FSRによる向上) | 圧倒的に精細(ジャギー皆無) |
| フレームレート(性能) | ほぼ60fps(乱戦時やや低下) | 完全な60fps安定 |
| レイトレーシング | ロー〜ミドル相当 | ウルトラ相当(よりリアルな影) |
| 本体の負荷・静音性 | ファン音が大きくなる傾向あり | 非常に静かで排熱の懸念なし |
| 総合的な没入感 | アップデートにより大満足レベル | 究極のリアリティと快適性 |
このように比較してみると、PS5 Proの性能の高さは疑いようもありません。
しかし、現在のPS5 Proの本体価格は非常に高額であり、容易に手が出せるものではないのも事実です。
私自身の率直な感想としては、ノーマルPS5のアップデート後の画質でも「これなら十二分に満足できる」と感じるプレイヤーが大半を占めるはずだと考えています。
少しでも高い解像度と完璧なフレームレートを渇望するコアゲーマーであればProへの投資は価値がありますが、そうでない限り、ノーマルPS5で本作の魅力を余すことなく堪能できるでしょう。
まとめ
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。























