編集デスク スマホゲーム評論担当の橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきますね。
この記事を読んでいる方は、スマホ版ポケカアプリ「ポケポケ」に新しく実装されたパック「メガライジング」の、どのカードが強くて使えるのか、特に最強カードのランキング(Tier表)が気になっていると思います。 メガ進化の登場で環境がガラッと変わりそうで、ワクワクしますよね。
私もさっそく全カードをチェックして、色々なデッキを試してみました。 その中で見えてきた「メガライジング」の注目カードについて、Tier表にまとめながら、それぞれのカードの強みや使い方を詳しく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、「メガライジング」でどのカードを狙うべきか、新しいデッキをどう組めばいいかの疑問が解決しているはずです。
- 新パック「メガライジング」の注目カード評価
- 最強カードTier(ティア)ランキング発表
- 各Tierカードの強みと使い方を徹底解説
- 新環境でのデッキ構築のヒント
それでは解説していきます。
【ポケポケ】新パック「メガライジング」の最強カードTier表
まずは、私なりに評価した「メガライジング」収録カードのTier表(ランキング)を発表します。 もちろん、これは実装初期の評価なので、これからの研究次第で変動する可能性はありますが、デッキ構築やトレードの参考にしてみてくださいね。
| Tier | カード名 |
|---|---|
| Tier SS | メガバシャーモ, ルチア, フレームパッチ |
| Tier S | メガチルタリス, メガギャラドス, イーブイ(ブースト進化), モノマネ, リーシャン |
| Tier A | サンダースEX, イエッサン, ヘビーメット, はるか |
| Tier B | エビワラー, メガデンリュウ, メガアブソル, サザンドラ, ドンカラス, ジラーチ, おぼんのみ, コイキング(新規) |
| Tier C | メガカイロス, クレッフィ, エネコロロ, ゲッコウガEX(悪), ギルガルド, ドレディア, チルタリス(ひ), エルフーン, ドラミドロ |
| Tier D | メルメタルEX, ゲント, シズイ, メリッサ, ヒットハンマー, ラッキーミトン, ギャロップEX, ケンタロスEX |
【ポケポケ】Tier SS(環境トップ)カード解説
Tier SSは、今回の「メガライジング」で環境を定義するほどのパワーを持った、まさに「ぶっ壊れ」と言えるカードたちです。 これらのカードは、リセマラやトレードで最優先で確保したいですね。
メガバシャーモ|圧倒的火力と安定感
今回のパックの目玉であり、現状のメガ進化ポケモンの中で頭一つ抜けている存在だと感じています。
基本性能と強み メガバシャーモの強さは、まずワザの「バーニングブレイズ」です。 たった2エネルギー(炎1、無色1)で140ダメージを与えつつ、相手を「やけど」状態にできます。 「やけど」の追加ダメージ(コイン表で20)も合わせると、実質140~160ダメージを2エネで出せることになります。
ポケポケのメガ進化ポケモンはHPが210~220ラインが多いですが、仮に相手が「リリィエ」や「マント」で耐久力を上げたとしても、メガバシャーモは2回の攻撃でほとんどのメガ進化ポケモンを倒し切れてしまいます。 例えばHP210の相手がリリィエを使ってもHPは270ですが、バーニングブレイズ2回(140+140=280)で突破できてしまうんです。 この突破力の高さが、他のメガ進化ポケモンと一線を画すポイントですね。
さらに、逃げるエネルギーが1という軽さも非常に優秀です。
デッキ構築と環境での立ち位置 メガバシャーモは、既存の強力な炎ポケモン、特に「エンテイ(3犬)」と非常に相性が良いです。
エンテイは優秀な壁役でありながらドローもでき、相手の非EXポケモンを倒す火力も持っています。 バトル場にエンテイを立てて準備を進め、エンテイが倒されたらメガバシャーモで一気に制圧する、という流れが本当に強力です。
そして、その動きを完璧にサポートするのが、同じくTier SSの「フレームパッチ」です。 フレームパッチの存在により、エンテイが倒された後でも、すぐにメガバシャーモが2エネワザを起動できます。 場合によっては4エネルギーを溜めて、大ワザを撃つことさえ可能になりました。
メガ進化環境は、「先にメガ進化ポケモンをバトル場に出した方が不利」という側面があります。 相手のメガ進化ポケモンを、こちらのメガ進化ポケモンで一撃で倒せない場合、返しのターンでこちらが倒されてしまうからです。 その点、メガバシャーモはエンテイという最高の相棒がいるため、相手に先にメガ進化ポケモンを出させ、それを後からメガバシャーモで狩る、という理想的な展開を作りやすいんです。
安定したドロー(エンテイ)、強力なエネ加速(フレームパッチ)、圧倒的な突破力(メガバシャーモ本体)が噛み合った、まさに環境トップのデッキになると思います。
ルチア|最強の展開サポート
「メガライジング」で最も汎用性が高く、環境を激変させるとんでもないサポートカードが「ルチア」です。
効果と強み ルチアの効果は、「自分の山札からHP50以下のたねポケモンを2枚まで手札に加える」というもの。 これがどれだけ強力か、ポケポケをプレイしている方ならすぐにわかると思います。
今回のパックでキーカードとなるポケモンたちが、軒並みHP50以下なんです。
- チルット(メガチルタリスの進化元)
- イーブイ(ブースト進化、サンダースやリーフィアの進化元)
- コイキング(メガギャラドスの進化元)
これらのデッキの安定感を、ルチア1枚で劇的に高めることができます。 今までは「博士の研究」などで運良く引いてくるしかなかった進化元を、確定で2枚もサーチできる。 これはもう革命的です。
相性の良いデッキと将来性 当然、メガチルタリスデッキ、メガギャラドスデッキ、そしてブースト進化イーブイを採用するデッキ(サンダースEXなど)には必須級のカードとなります。 デッキの安定感が上がるだけでなく、山札の不要なカードを圧縮できるため、次のドローの質が上がるのも見逃せないポイントです。
さらに、過去のカードにもHP50以下の強力なたねポケモンは存在しますし、今後追加されるカード次第では、ルチアの評価はさらに上がり続けます。 「将来性もぶっ壊れている」と言っても過言ではない、全プレイヤーが確保すべき一枚ですね。
フレームパッチ|炎タイプ待望の加速手段
炎タイプを環境トップに押し上げた、もう一つの立役者がこの「フレームパッチ」です。
効果と強み 効果は「自分のトラッシュから炎エネルギーを1枚選び、ベンチの炎ポケモンにつける」という、シンプルなエネルギー加速グッズです。 これが、メガバシャーモやエンテイと完璧に噛み合っています。
例えば、先行でエンテイに手張りし、ワザ「ブレイズボール」でエネルギーをトラッシュしたとします。 次のターン、手張りに加えてフレームパッチを使えば、ベンチのメガバシャーモ(アチャモ)に2枚のエネルギーがつき、エンテイが倒されても即座にメガバシャーモがワザを撃てる態勢が整います。
今までの炎タイプは、「ブースター」のようなコンボ性の高い加速はありましたが、単体で完結した使いやすい加速手段がありませんでした。 フレームパッチは、その炎タイプの長年の課題だった「重さ」を完全に解消してくれたんです。
使用感 実際にエンテイ・バシャーモデッキで使ってみると、フレームパッチがあるかないかでデッキの回転率が全く違います。 エンテイで戦いつつ、手札にダブついた炎エネルギーを「博士の研究」などでトラッシュしても、それが全てリソースになる。 無駄が一切なくなり、デッキパワーが格段に上がりました。 メガバシャーモを引けなかったとしても、エンテイがフレームパッチのサポートを受けて4エネワザを連打するだけで勝ててしまう試合もあるほどです。
【ポケポケ】Tier S(環境注目)カード解説
Tier Sは、SSには一歩及ばないものの、環境で間違いなく活躍する非常に強力なカードたちです。 デッキの核となったり、環境のメタカードとして必須になる可能性を秘めています。
メガチルタリス|ルチア対応の堅実なアタッカー
メガバシャーモに次ぐメガ進化として、非常に高く評価しているのがメガチルタリスです。
基本性能と強み メガチルタリスは、1進化のメガ進化ポケモン(チルット→チルタリス→メガチルタリス)です。 ワザ「ミストパージ」は3エネルギーで130ダメージと、メガバシャーモと比べると少し控えめです。
しかし、メガチルタリスの最大の強みは、進化元のチルットがHP50であること。 つまり、Tier SSの「ルチア」に完璧に対応しているんです。 ルチア1枚でチルットを2体並べられるため、メガバシャーモよりも安定してメガ進化ポケモンを場に立てられる可能性があります。
デッキ構築と弱点 エスパータイプであることも大きな強みです。 同じくエスパータイプには、回復ができる「イエッサン」や、ダメカンをばら撒ける「ギラティナ」など、優秀なポケモンが揃っています。 特にイエッサンでの回復を絡めながら、安定して130ダメージを出し続ける戦い方は非常に堅実です。
弱点としては、やはり打点が130という点。 メガバシャーモと違い、相手のメガ進化ポケモンを2発で倒すには「リリィエ」などでHPを上げられると厳しくなります。 そこをどう補うか(ギラティナの自傷ダメージと合わせる、サポートで補強するなど)が、デッキ構築の腕の見せ所になりそうですね。
メガギャラドス|高HPとサポートが魅力
メガギャラドスも、ルチアの恩恵を受けられる強力なメガ進化ポケモンです。
基本性能と強み HP210とメガ進化の中でも高水準で、ワザ「デストロイカノン」は4エネルギー140ダメージと、こちらも強力です。 トラッシュの枚数を参照する効果も持っていますが、メインは140ダメージの連打になるでしょう。
メガギャラドスの強みは、本体性能もさることながら、水タイプの優秀なサポートと取り巻きにあります。 進化元のコイキングはルチアで呼べますし、「カスミのおねがい」による強力なドロー、「マナフィ」や「タマンタ」によるエネルギー加速、「ミロカロス」による回復など、他のタイプにはない豊富な選択肢があります。
弱点と課題 最大の課題は、やはり4エネルギーというワザの重さです。 マナフィやカスミでどれだけ早くエネルギーを供給できるかが勝負になります。 起動が遅れると、その間にメガバシャーモやメガチルタリスに盤面を制圧されてしまいます。
また、メガバシャーモに対して弱点(炎タイプは水弱点ではないですが、ポケポケでは炎は草に強く、水は炎に強いという原作の相性)が突けないどころか、速度で負けてしまうのが厳しい点です。 私が試した限りでも、メガバシャーモ側が有利に立ち回れることが多かったですね。 ただし、カスミの上振れ次第では、他のメガ進化を圧倒するほどのポテンシャルも秘めていると感じました。
イーブイ(ブースト進化)|革命的な進化元
このイーブイは、今後の環境に大きな影響を与える、革命的なたねポケモンです。
効果と強み 特性「ブースト進化」により、場に出したターンにすぐ進化できます。 今までは、たねポケモンを出したターンは進化できず、1ターン待つ必要がありました。 その隙を突かれて倒されたり、準備が遅れたりしていましたが、このイーブイはその常識を覆しました。
さらに、HPが50です。 もうお分かりですね。「ルチア」でサーチできるんです。 ルチアでこのイーブイを持ってきて、そのままベンチに出し、即座に「サンダースEX」や「リーフィアEX」に進化する……こんな恐ろしい動きが先行1ターン目から可能になりました。
採用候補デッキ Tier Aで解説する「サンダースEX」デッキでは、先行1ターン目にサンダースEXを立てる動きが最強のムーブとなります。 また、Tier Cの「メガカイロス」デッキでも、リーフィアEXを最速で立ててエネルギー加速をするために必須となります。 今後、強力な「VMAX(ポケポケでの呼び方次第ですが)」やEXの進化系イーブイが登場するたびに、このカードの価値は上がり続けます。
モノマネ|強力なドローソース
サポートカードの中で、ルチアに次いで注目しているのが「モノマネ」です。
効果と強み 効果は「相手の手札の枚数ぶん、自分の山札を引く」というもの。 一見、「ナンジャモ」や「レッドカード」で相手の手札を減らされたら弱そうに見えますが、実際は「ナンジャモ」の上位互換になりうるカードだと感じています。
例えば、お互いの手札が3枚の時に「ナンジャモ」を使っても、引けるのは3枚です。 しかし「モノマネ」を使えば、まずモノマネ自身を消費して手札が2枚になり、そこから相手の手札3枚ぶんを引けるので、結果的に1枚多くドローできます。
使い方 特に、メガチルタリスやメガギャラドスのように、手札にサポートやポケモンを溜め込みながら戦うデッキに対して非常に強力です。 相手が「博士の研究」で手札を7枚にした返しに「モノマネ」を使えれば、一気に7枚ドローできます。 ハンデス(手札破壊)された後のリカバリーカードとしても優秀で、デッキに1枚忍ばせておくだけで、戦術の幅が大きく広がるカードですね。
リーシャン|可能性の塊のグッズロック
原作のポケカでも猛威を振るった、非常に強力な効果を持ったベビーポケモンです。
効果と強み ワザ「シャンシャンノイズ」は、エネルギーなしで使え、次の相手の番、相手は手札からグッズを使えなくなります。 これが非常に強力で、相手の「ふしぎなアメ」を使った2進化デッキの展開を止めたり、「ポケモンいれかえ」や「モンスターボール」系の使用を封じたりできます。
ポケポケ環境での懸念点 ただ、ポケポケ環境で原作通りに活躍できるかは、まだ未知数な部分もあります。 ポケポケは3ポイント制で試合展開が早く、デッキも20枚とコンパクトです。 リーシャンで1ターン動きを止めることが、どれだけ勝利に直結するかは、環境次第なところがあります。 また、ベビーポケモンなのでHPが30と低く、すぐに倒されて1ポイント献上してしまうリスクもあります。
使い方 とはいえ、エネルギーなしで相手の動きを確実に妨害できる効果は唯一無二です。 メガ進化デッキが準備を整えるまでの時間稼ぎとして、先行1ターン目に出して相手の展開を遅らせる使い方が基本になるでしょう。 どのデッキにも入る可能性があり、今後の研究が最も楽しみなカードの一枚です。
【ポケポケ】Tier A(環境で活躍)カード解説
Tier Aは、環境トップとまではいかなくても、特定のデッキで必須になったり、メタカードとして強力な働きをしたりする優秀なカードたちです。
サンダースEX|エネ付けを咎めるメタカード
ブースト進化イーブイの登場で、最も恩恵を受けたポケモンの一体です。
強い点 特性「スパークリングボディ」は、相手がエネルギーを手札からポケモンにつけるたび、そのポケモンに20ダメージを与えるというもの。 これが、今の環境デッキに非常に良く刺さります。 例えば、メガギャラドスデッキは4エネルギーを必要としますし、ギラティナデッキもエネルギーを多く使います。 ルチア+ブースト進化イーブイのおかげで、先行1ターン目からサンダースEXを立てることが可能になり、相手がエネルギーを貼るたびに20ダメージ、4回貼れば80ダメージが蓄積します。 コイキングのようなHP50のポケモンは、エネルギーを貼ろうとした瞬間にきぜつしてしまう可能性さえあります。
弱点と電気タイプの強み メガバシャーモやメガチルタリスのように、比較的少ないエネルギーで動くデッキには効果が薄いという弱点はあります。 また、「イエッサン」で回復されるのも苦手ですね。 しかし、電気タイプには「踊り鳥」や「エレキコード」、「ゼラオラ」といった優秀なサポートポケモンが揃っており、デッキパワーは非常に高いです。
イエッサン|汎用性の高いヒーラー
シンプルながら、様々なデッキで活躍できる優秀な回復役です。
効果と強み 特性「いやしのおと」で、自分のバトル場のポケモンのHPを20回復できます。 ベンチに2体並べれば40回復できますね。 これが地味ながら非常に強力で、サンダースEXの特性ダメージを帳消しにしたり、ギラティナの「やぶれたとびら」の自傷ダメージをケアしたりできます。 「ゴツゴツメット」などのダメージも回復できるため、耐久力を上げたいデッキには必須のカードになるでしょう。
採用デッキ 特にメガチルタリスデッキとは同じエスパータイプで相性が良く、粘り強く戦うスタイルをサポートしてくれます。 「踊り鳥」と組み合わせて、踊り鳥を回復させ続けるいやらしい戦い方も可能ですね。
ヘビーメット|新たな耐久カード
「おぼんのみ」とはまた違った形で、ポケモンの耐久力を上げてくれる優秀な「どうぐ」です。
効果と強み 「逃げるエネルギーが3個以上」のポケモンが受けるワザのダメージを-20するという効果です。 メガギャラドスや「シンボラー」、「アクジキング」など、HPは高いが逃げエネが重いポケモンと非常に相性が良いです。 -20ダメージは大きく、相手の攻撃を1回多く耐えられるようになる可能性があります。
注目すべきは、ワザのダメージを軽減する点です。 これは、メガデンリュウやライコウの「狙撃ダメージ」も軽減できることを意味します。 狙撃メタとしても機能するのは「おぼんのみ」にはない強みですね。
はるか|デッキの安定剤
「ルチア」ほどの爆発力はありませんが、デッキの安定感を高めてくれるサポートカードです。
効果と弱点 効果は「好きなポケモンを2枚までサーチ」と強力ですが、「通信」と違ってサポート権を使ってしまいます。 また、手札が減ってしまうのも難点です。
使い方 エンテイ(3犬)のようなドロー特性を持つポケモンがいないデッキ(例えばメガギャラドスデッキなど)で、進化ラインを揃えるために1枚採用するのが良いかなと感じています。 「はるか」を使った後に手札が少なくなることを逆手にとって、「モノマネ」で大量ドローを狙うコンボも面白そうですね。
【ポケポケ】Tier B(特定のデッキで輝く)カード解説
Tier Bは、汎用性は高くないものの、特定のデッキや特定の相手に対して、非常に強力なメタカードとして機能するカードたちです。 使い方次第で環境上位デッキを倒すポテンシャルを持っています。
エビワラー|速攻メガ進化キラー
今回のパックで、個人的に「おもしろい!」と思ったカードがエビワラーです。
強い点と相性の良いデッキ 格闘タイプは、速攻が得意なデッキタイプです。 エビワラーは1エネルギーで、相手のHP50以下のたねポケモンをワンパンできるワザを持っています。 これが、新環境のキーカードであるイーブイ(ブースト進化)やチルット、コイキングに突き刺さります。 ルチアでこれらをサーチしてきた相手に対し、先行2ターン目や後攻1ターン目でエビワラーがそれらを倒す。 メガ進化デッキの出鼻をくじく、最高のメタカードとして機能します。
特に「ラムパルド」デッキとの相性が抜群です。 「化石」ギミックでエビワラーも確定で場に出せますし、エビワラーで序盤を荒らし、相手がもたついている間にラムパルドを育てるという動きが非常に強力でした。 メガ進化デッキをボコボコにするエビワラー+ラムパルドデッキは、新環境のダークホースになるかもしれません。
メガデンリュウ|玄人向けの狙撃手
メガデンリュウは、相手のベンチを狙撃できるトリッキーなメガ進化ポケモンです。
強い点と弱点 「エレキコード」でエネルギー加速をしながら、ベンチにダメージを蓄積させる戦い方ができます。 「赤木」などで相手のキーポケモンを呼び出して狙撃するコンボも強力です。
しかし、大きな弱点があります。 それは、特性「エレキコード」が、「やけど」で倒された場合には発動しないことです。 つまり、環境トップであるメガバシャーモが天敵なんです。 メガバシャーモに倒されるとエネルギーが回らなくなり、デッキが機能停止してしまう可能性があります。 バシャーモ環境である限り、メガデンリュウがトップに立つのは難しいかもしれませんが、相手を選ぶカードとしては面白い性能をしています。
メガアブソル|トリッキーな妨害役
相手のサポートを妨害するという、ユニークな能力を持ったメガ進化です。
効果と弱点 ワザ「ダークネスファング」は80ダメージと火力不足ですが、相手のサポートを山札に埋める効果があります。 「赤木」を埋め続けて相手の動きをロックしたり、「踊り鳥」やTier Bの「サザンドラ」と組ませて打点を補助したりと、テクニカルな戦い方が求められます。 ただ、やはり火力が80点というのはメガ進化同士の戦いでは厳しく、うまく妨害し続けないと力負けしてしまう印象でした。
サザンドラ|奇襲可能なサブアタッカー
メガアブソルの相方としても優秀な、高火力サブアタッカーです。
強い点と弱点 特性で自身に悪エネルギーを加速でき、悪1エネルギーで130ダメージを出せます。 ただし、ワザを使うとエネルギーが全てトラッシュされてしまうため、連発はできません。 また、130ダメージというのも、メガ進化を倒すには一歩足りない数値です。
使い方 メガアブソルのデッキで、火力が足りない場面での奇襲アタッカーとして採用するのが良いでしょう。 メガアブソルの80点とサザンドラの130点を合わせて210点となり、メガ進化ポケモンを倒すことができます。
ドンカラス|特性メタの可能性
無色エネルギーで動ける、面白いアタッカーです。
強い点と弱点 特性「ダークネスロード」は、お互いの場の「特性を持ったポケモン」の数だけ火力が上がるというもの。 最大で160ダメージ(自身含む5体)を出せます。 しかし、メガ進化ポケモンは特性を持っていないため、新環境では火力が伸び悩む可能性があります。 一方で、「スイコン」や「月光牙」のような特性を多用するデッキに対しては、メタカードとして機能するかもしれません。将来性に期待したいカードです。
ジラーチ|ピンポイントメタ
エビワラーと似た役割ですが、こちらは狙撃タイプです。
強い点 1エネルギーでベンチに30ダメージを狙撃できます。 これは、HP30の「コイキング」や「ヒンバス(ミロカロスの進化元)」を狩るのに最適です。 コイキングデッキやミロカロスデッキが流行するようであれば、採用の価値が上がってきますね。
おぼんのみ|耐久調整
「ヘビーメット」とどちらを採用するか悩ましい、耐久系の「どうぐ」です。
強い点 HPが半分以下になった時に30回復します。 メガ進化ポケモンに持たせて、相手の攻撃を2回耐えられるように調整する(例えば140ダメージを2回受けると280ダメージですが、1回目でHPが減ったところでおぼんのみが発動すれば、ギリギリ耐えられるなど)使い方がメインになります。 汎用性はこちらの方が高いですが、狙撃に弱いという点で「ヘビーメット」に軍配が上がる場面もありそうです。
【ポケポケ】Tier C(可能性はゼロではない)カード解説
Tier Cは、現時点では採用が難しいものの、特定のコンボや今後の環境の変化次第では化けるかもしれない、ロマン枠のカードたちです。
メガカイロス|ロマン砲コンボ
ブースト進化イーブイとリーフィアEXを使ったコンボが強力……なはずですが、なかなかロマンの域を出ない印象です。
強い点と弱点 イーブイ→リーフィアEXと最速進化し、リーフィアEXの特性でメガカイロスにエネルギーを集めて攻撃するのが理想ムーブです。 しかし、要求値(イーブイ、リーフィア、カイロス、メガカイロス)が非常に高く、安定しません。 カイロスでスタートしてしまった時の絶望感もあります。 さらに、ワザがコイン依存で、裏が出ると80ダメージしか出ないのも、メガ進化環境では致命的です。草タイプ自体がまだ強化不足な感じも否めませんね。
クレッフィ|便利な道具はがし
ワザで「どうぐ」をはがせる、便利なポケモンです。 HP50でルチア対応なのも偉いですね。 環境に「ヘビーメット」や「おぼんのみ」が溢れるようなら、ピン差し(1枚だけ採用)する価値はありそうです。
エネコロロ|サポート再利用
特性でトラッシュからサポートを回収できます。 「赤木」を使い回すなどの動きは強そうですが、1進化という手間をかけてまでやりたいかというと、少し疑問符がつきます。
ゲッコウガEX(悪)|新たなギミック
特性でバトル場のポケモンと入れ替わる効果を持っています。 しかし、ポケポケにはすでに強力な「ゲッコウガ(水)」が存在するため、あちらを差し置いてこちらを採用する理由は見つけにくいのが現状です。 「パルキア」と組ませて、ワザを使ったパルキアを即座にベンチに下げるなどのコンボは考えられますが、まだ研究段階ですね。
その他(ギルガルド、ドレディア、チルタリス(ひ)、エルフーン、ドラミドロ)
- ギルガルド: 2進化が重すぎます。打点アップ効果は悪くないのですが…。
- ドレディア: クラウンカード枠ですね。特性は悪くないですが、デッキを組むほどではなさそうです。
- チルタリス(ひ): メガチルタリスデッキに、ミラー対策や「鳥」ポケモン(ファイヤーなど)対策で1枚入るかどうか、というところです。
- エルフーン: 逃げエネが多いポケモン(メガギャラドスなど)へのメタですが、エビワラーやジラーチと比べて役割がピンポイントすぎますね。
- ドラミドロ: 1進化の壁役としてはHP150が心許なく、悪タイプ自体がまだ不遇なため、活躍は難しそうです。
【ポケポケ】Tier D(採用は厳しい)カード解説
Tier Dは、残念ながら「メガライジング」環境での活躍は非常に厳しいカードたちです。 よほどのことがない限り、デッキに入ることはないでしょう。
採用が難しいカードたち
- ゲント、シズイ、メリッサ: 特定のポケモン(名称指定)がいないと使えないサポートは、ポケポケの20枚デッキではあまりにも弱すぎます。
- ヒットハンマー: コイン2回成功でエネルギー破壊は、不安定すぎますね。
- ラッキーミトン: デッキ20枚でこの効果は、使う場面がありません。
- ギャロップEX、ケンタロスEX: 効果がシンプルすぎたり、プロモカードのような性能だったりで、ガチ環境で使うにはパワー不足です。
- メルメタルEX: 鋼タイプは、ポケポケではまだ全体のカードパワーが低く、不遇なタイプです。メルメタルEX自身も悪くない性能ですが、2体目が続かない、周りを固めるカードが足りない、という問題があります。今後の鋼タイプ強化に期待しましょう。
【ポケポケ】メガライジング環境の考察とデッキ構築
最後に、新パック「メガライジング」が環境に与える影響と、デッキ構築のポイントをまとめます。
メガ進化環境の速度感
メガ進化同士の戦いは、「いかに相手に先にメガ進化ポケモンをバトル場に出させるか」という、独特の駆け引きが生まれています。 メガバシャーモのように2発で相手を倒せるポケモン以外は、先に攻撃すると返しのターンで倒されてしまうリスクがあるからです。
そのため、「エンテイ」や「エビワラー」のような非EXのポケモンで序盤を戦い、相手の壁役を倒してメガ進化ポケモンを引きずり出し、そこをこちらのメガ進化ポケモンで狩る、という流れが基本戦術になります。
どのパックを引くべき?
今回の「メガライジング」は、どのメガ進化ポケモンも強力ですが、やはり頭一つ抜けている**「メガバシャーモ」と、それを支える「フレームパッチ」、そして汎用性最強のサポート「ルチア」**を狙って引くのがおすすめです。
メガチルタリスやメガギャラドスも非常に強力なので、これらのデッキを組みたい方はもちろん、そちらを狙うのもアリですね。
リセマラやトレードの参考に
もしこれから「ポケポケ」を始める方や、リセマラを考えている方がいれば、間違いなく「メガバシャーモ」か「ルチア」を最優先で狙うべきです。 トレードでも、このTier SSの3枚は非常に価値が高くなることが予想されます。
まとめ
今回は、新パック「メガライジング」の最強カードランキングをTier表形式でレビューしました。
メガ進化の登場で、ポケポケの対戦環境は一気に高速化・高火力化しましたね。 特に「メガバシャーモ」の強さと、「ルチア」&「ブースト進化イーブイ」による展開の速さは、今までの環境を根底から変えてしまうほどのインパクトがあります。
もちろん、メガチルタリスやメガギャラドスの安定感も素晴らしいですし、エビワラーのような強力なメタカードも登場し、デッキ構築の幅が本当に広がりました。
私もまだまだ研究中ですが、新しいカードで色々なコンボを考えるのは、カードゲームの一番楽しい時間ですよね。 皆さんもぜひ、自分だけの最強デッキを見つけて、新環境を楽しんでみてください。
また何か新しい発見があったら、レビューで共有しますね。 それでは、良きポケポケライフを!






