編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、 『ポケポケ(Pokémon Trading Card Game Pocket)』の 新拡張パック『紅蓮ブレイズ』の実装日や、 どんな強力なカードが登場するのかが気になっていると思います。
特に無課金・微課金で遊んでいる方にとっては、 貴重なパック開封ポイントをどこで使うべきか、 非常に悩みどころですよね。
この記事を読み終える頃には、 新パックに向けてどのような準備をすべきか、 どのカードを狙うべきかという疑問が解決しているはずです。
- 新拡張パック「紅蓮ブレイズ」の実装日は12月17日
- メガシンカポケモンの実装による環境の激変
- リザードン・カメックス・フシギバナの性能比較
- 汎用性の高いトレーナーズカードの確保推奨
それでは解説していきます。
『紅蓮ブレイズ』の実装日と基本情報について
まずは、皆さんが一番気になっているであろう、 新拡張パック『紅蓮ブレイズ』の実装日についてお話しします。
公式からの発表や、 現在公開されている情報ソースを総合しますと、 実装日は**12月17日(水曜日)**となる予定です。
水曜日の実装というのは、 これまでのアプリゲームのイベント更新のタイミングとしても、 比較的スタンダードな日程と言えますね。
年末年始を迎える前の、 大きな大型アップデートとなりますので、 運営の本気度が伺えるタイミングです。
実装までに準備しておくべきこと
12月17日という日付が決まった今、 私たちがやっておくべきことは明確です。
それは「パック開封砂時計」と 「チャレンジ砂時計」の温存です。
現在開催されているイベントや、 既存の「最強の遺伝子」パックを引きたくなる気持ちも分かりますが、 新環境のスタートダッシュを決めるためには、 リソースの管理が非常に重要になってきます。
特に今回は「メガシンカ」という、 ゲーム性を大きく変えるギミックが搭載されるため、 キーカードを早期に入手できるかどうかが、 対戦環境での勝率に直結すると考えられます。
今のうちにデイリーミッションをしっかりこなし、 ショップでのチケット交換なども確認して、 万全の状態で当日を迎えましょう。
メガリザードンY EX|圧倒的火力の炎の王
さて、ここからは注目の新カードについて、 一枚ずつじっくりと深掘りしていきます。
まずはパッケージモンスターとしても注目されるであろう、 **「メガリザードンY EX」**です。
このカードは、 これまでのポケポケの常識を覆すような、 圧倒的な攻撃性能を持っています。
驚異の250ダメージ「グレンダイブ」
メガリザードンY EXの最大の特徴は、 なんといってもその技「グレンダイブ」です。
4エネルギーで放たれるこの技のダメージは、 なんと250ダメージ。
これは、現在環境で猛威を振るっている 「ミュウツーEX」や「ピカチュウEX」といった、 主力級のポケモンEXを一撃で葬り去る火力です。
基本的にこのゲームにおいて、 HP200を超えるポケモンを一撃で倒せる手段は限られています。
それをデメリットこそあれど、 安定して繰り出せるというのは、 「破壊の権化」と呼ぶにふさわしい性能ですね。
デメリットと耐久面の懸念点
ただし、強力な力には代償が伴います。
「グレンダイブ」を使用すると、 自身にも50ダメージという反動ダメージが入ります。
メガリザードンY EXのHPは220です。
一見すると高い耐久力に見えますが、 一度技を使って50ダメージを受けてしまうと、 残りHPは実質170となります。
HP170というラインは、 スターミーEXの攻撃や、 ミュウツーEXのサイコドライブなど、 環境に多いアタッカーの射程圏内に入ってしまいます。
つまり、 「相手を確実に倒せるが、返しで自分も倒されやすくなる」 という、非常に攻撃的なデザインになっているわけです。
この点をどうカバーするかが、 デッキ構築の腕の見せ所になりそうですね。
新リザード(中間進化)によるエネ加速革命
メガリザードンY EXを語る上で外せないのが、 同時に実装される**「リザード」**の存在です。
この新しいリザードは、 「手札から進化させた時、エネルギーゾーンから炎エネルギーを1個つける」 という、非常に強力な特性を持っています。
これまで炎タイプのエネ加速といえば、 ファイヤーEXの「レッカのまい」による運要素が強かったのですが、 このリザードの登場により、 「確定でエネルギーを加速する」という動きが可能になります。
これにより、
- ヒトカゲを出す
- 次のターンにリザードへ進化(エネ加速)
- 手張り権と合わせて一気にエネルギーを貯める
という動きが現実的になります。
メガリザードンY EXの起動に必要な4エネルギーという重さを、 この中間進化が補ってくれるデザインは、 非常に理にかなっており、強力なシナジーを生むでしょう。
相性の良いカードとデッキ構築案
現状のプールで相性が良いのは、 やはり**「エンテイ」や「クイタラン」**でしょうか。
特にエンテイは、 自身もアタッカーとして優秀でありながら、 HPもそこそこ高く、 序盤の壁役兼削り役として機能します。
また、リザードンが反動ダメージで傷ついた後、 「キズぐすり」で回復させて確定数をずらす動きや、 「サカキ」を使ってさらにダメージを伸ばす必要がないほどのオーバーキル火力なので、 デッキの枠を防御札(きずぐすり等)に回せるのもメリットです。
一方で、 逃げるエネルギーが「2」であるため、 「ヘビーマント」などの恩恵を受けられない点は注意が必要です。
メガカメックスEX|ロマンと実用性を兼ね備えた重戦車
続いて紹介するのは、 水タイプの新たな切り札**「メガカメックスEX」**です。
HPは230と、 メガリザードンY EXよりも高く設定されています。
3エネ起動の「トリプルボンバード」
メガカメックスEXの技「トリプルボンバード」は、 基本ダメージが130です。
これは3エネルギーで使用可能です。
3エネルギーで130ダメージというのは、 現在の水タイプ最強格であるスターミーEX(90ダメージ)と比較しても、 十分に高い火力と言えます。
しかし、この技の真骨頂はそこではありません。
追加効果:ベンチ狙撃の脅威
この技には、 「水エネルギーが追加で3個ついているなら(合計6エネ)」 という条件付きで、 「相手のベンチポケモン2匹にもそれぞれ50ダメージ」 という追加効果が発生します。
合計6エネルギーというのは、 通常のプレイではなかなか達成できない高いハードルです。
しかし、もしこれが決まれば、 バトル場のポケモンを倒しつつ、 ベンチに控えている育成途中のポケモンや、 HPの低いシステムポケモン(進化前など)を壊滅させることができます。
これは実質、 「決まれば勝ち」と言っても過言ではない、 フィニッシャー性能を持っています。
カスミとの組み合わせによる上振れ
水タイプには、 最強のエネルギー加速サポート**「カスミ」**が存在します。
もし初手でカスミが決まり、 大量のエネルギーがついた状態でカメックスを育成できれば、 先行2ターン目から「トリプルボンバード(フルパワー)」が飛んでくる可能性すらあります。
これは対戦相手からすれば、 「理不尽」と感じるほどの強さでしょう。
たとえ6エネ溜まらなくても、 3エネ130ダメージの時点で十分な脅威です。
HP230という高耐久を活かし、 相手の攻撃を一発耐えてから反撃する、 まさに「動く要塞」のような戦い方ができるでしょう。
また、自身で前に出て戦える性能をしているため、 メガギャラドスのように「前に出るのが怖い」という状況が少ないのも評価点です。
メガフシギバナEX|鉄壁の要塞と状態異常
御三家最後の一角は、 草タイプの**「メガフシギバナEX」**です。
このカードの特徴は、 なんといってもHP240という、 全カード中トップクラスの耐久力です。
HP240という数値の暴力
HP240という数値は、 弱点を突かれない限り、 ワンパンで沈めることがほぼ不可能です。
メガリザードンY EXの250ダメージ以外では、 基本的に2回攻撃を当てなければ倒せません。
この圧倒的な耐久力を盾にして、 ジワジワと相手を追い詰める戦法が得意です。
「クライシスブルーム」によるロック性能
技「クライシスブルーム」は、 4エネルギーで120ダメージを与えつつ、 相手を**「どく」と「ねむり」**にします。
この「ねむり」という状態異常が、 ポケポケにおいては非常に強力です。
コイントスで表が出なければ行動不能になるため、 相手の計算を大きく狂わせることができます。
さらに「どく」による継続ダメージが入るため、 実質的なダメージは130、 相手のターン終了時には140まで伸びます。
HP140ラインといえば、 多くの非EXの1進化ポケモンや、 一部のたねEXポケモンが倒れるラインです。
回復カードとのシナジー
メガフシギバナEXを使うなら、 「エリカ」や「きずぐすり」といった回復カードを多めに採用し、 ひたすら耐久し続ける「コントロールデッキ」が組めそうです。
また、 新カードの「ドレディア」などが回復をサポートしてくれるなら、 まさに「不沈艦」として君臨するでしょう。
ただし、 逃げるエネルギーが「4」と非常に重いため、 一度バトル場に出たら、 基本的に死ぬまで引き下がれない覚悟が必要です。
もしベンチに下げたい場合は、 サポートカードや入れ替え手段が必須となります。
そして最大の天敵は、 やはり環境に増えるであろう「メガリザードンY EX」です。 弱点を突かれると一撃で消し飛んでしまうため、 マッチング運に左右される側面は否めません。
| ポケモン名 | HP | 必要エネ | 技ダメージ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| メガリザードンY | 220 | 4 | 250 | 超火力、自傷ダメあり、対メガ進化最強 |
| メガカメックス | 230 | 3(6) | 130(+ベンチ50×2) | 安定火力、ロマン砲あり、カスミ次第 |
| メガフシギバナ | 240 | 4 | 120 | 状態異常(毒・眠り)、超耐久、逃げエネ4 |
新トレーナーズカードの有用性考察
ポケモンの強さもさることながら、 デッキの潤滑油となるトレーナーズカードも優秀なものが追加されます。
セレナ|メガシンカデッキの必須パーツ
サポートカード**「セレナ」**は、 「自分の山札からメガシンカポケモンEXをランダムに1枚手札に加える」 という効果を持っています。
これは、メガシンカデッキを組む上での、 「安定剤」となるカードです。
従来の「モンスターボール」等のランダム要素とは異なり、 メガシンカポケモンを狙って持ってこれるため、 進化事故のリスクを大幅に減らすことができます。
特に、 デッキに1枚しか入っていないような切り札を、 ここぞという場面でサーチできるのは非常に強力です。
今後の環境において、 メガシンカ軸のデッキを組むなら、 1〜2枚は採用したいカードになるでしょう。
シトロン|電気タイプの新たな可能性
**「シトロン」**は、 レアコイル、エレザード、シトロンのリュックをサーチできるカードです。
これは電気タイプデッキ、 特に「レアコイル」を活用したエネ加速デッキにおいて、 革命的な安定感をもたらします。
レアコイルを確実に持ってこれるということは、 マルマインやジバコイルといった、 エネルギー操作系のポケモンの準備が整いやすくなることを意味します。
間接的ではありますが、 ピカチュウEXデッキのサブプランや、 今後登場するであろう電気タイプの強力なアタッカーの、 足場固めとして機能するでしょう。
そうじゅくエキス|草タイプの進化革命
グッズ**「そうじゅくエキス」**は、 「自分の場の草ポケモンから進化する草ポケモンを山札から乗せて進化させる」 という効果です。
これは「草ポケモン限定」という縛りはあるものの、 実質的な「進化確定サーチ&即進化」グッズです。
これまで1ターン待たなければならなかった進化が、 このカードを使うことでスムーズに行えるようになります。
特に、 1進化ポケモンの「キマワリ」や「ドレディア」、 そして2進化の「フシギバナ」ラインを揃える速度が格段に上がります。
草タイプは「準備に時間がかかる」のがネックでしたが、 このカードの登場で、 序盤からテンポよく攻める「アグロ草デッキ」が誕生するかもしれません。
その他注目の新カードたち
EXポケモン以外にも、 環境に影響を与えそうな面白いカードがいくつかあります。
メタモン|変幻自在のトリックスター
**「メタモン」**は、 「自分のベンチポケモンが持つ技を1つ選んで使う」 というユニークな技を持っています。
HPは60と低いですが、 1エネルギーで味方の技をコピーできる柔軟性は魅力的です。
例えば、 ベンチに逃げエネが重くて前に出せない強力なポケモンを置き、 メタモンがその技をコピーして戦う、 といった動きが可能です。
ただし、 「ポケモンEXの技はコピーできない」 という制約があるため、 リザードンEXの技をコピーして暴れる、といったことはできません。
あくまで非EXポケモンの強力な技、 例えば「ラムパルド」のような、 「技は強いが進化が大変・逃げにくい」ポケモンの代役として使うのが、 主な運用方法になりそうです。
使いこなすには高いプレイングスキルが求められますが、 研究しがいのある玄人好みのカードですね。
キマワリ|そうじゅくエキスとのコンボ
1進化ポケモンの**「キマワリ」**は、 トラッシュに「そうじゅくエキス」があるならダメージが上がる、 という専用のシナジーを持っています。
1エネルギーで最大60〜90ダメージ近くを出せる可能性があり、 コストパフォーマンスに優れたアタッカーです。
特にHPの低い「たねポケモン」を狩る性能が高く、 序盤の制圧役として活躍が見込めます。
メガラティオス(プロモ)について
少し残念なお知らせかもしれませんが、 同時に情報が出ている**「メガラティオス」**については、 カード右下に「PROMO」の刻印があることから、 パック封入ではなくイベント配布などの可能性が高いです。
性能としては、 3色(水・超・無)の複合エネルギーを要求し、 技を使うとエネルギーを全トラッシュするという、 かなり扱いにくい性能になっています。
イラストは非常に格好良いのですが、 実戦レベルで使うには、 かなり専用の構築と愛が必要になりそうです。
本家ラティオスファンの皆さんは、 コレクション用として割り切るのが心の安寧に繋がるかもしれません。
まとめ:『紅蓮ブレイズ』は引くべきか?
ここまで新カードの情報を整理してきましたが、 結論として**「引くべき」**と断言できます。
特に、以下のいずれかに当てはまる方は、 優先的にこのパックを開封することをおすすめします。
- 炎・水・草タイプのデッキを強化したい方
- 「メガシンカ」という新システムを楽しみたい方
- 現在のミュウツー・ピカチュウ環境に飽きてきた方
- リザードン、カメックス、フシギバナが好きな方
「メガリザードンY EX」は、 今後の環境の中心(ティア1)になる可能性が非常に高いです。 また、「メガカメックスEX」や「メガフシギバナEX」も、 それぞれ明確な強みを持っており、 デッキ構築の幅を大きく広げてくれます。
一方で、 無課金で遊んでいてリソースが限られている方は、 12月17日の実装直後の評価(Tier表の変動など)を見てから、 本格的に引き始めても遅くはありません。
しかし、 ポケモンカードゲームの醍醐味は、 やはり新しいパックを剥く瞬間のワクワク感にあります。
新環境の開幕を、 ぜひ皆さんも一緒に楽しみましょう。
この記事が、 皆さんのポケポケライフの一助になれば幸いです。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。






