編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、M次元ラッシュのあまりに高い難易度や、攻略を進める中で直面する理不尽な仕様に心が折れかけていることと思います。
本作は「メガ次元」へ進化を遂げた一方で、シリーズ屈指の高難易度設定や厳しいリソース管理が盛り込まれました。
私自身、プレイ中に幾度となく「やりすぎでは?」と感じましたが、その裏には開発者からの挑戦状も隠されています。
今回は、特に議論を呼んでいる「理不尽な要素」をランキング形式で15個紹介し、徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、理不尽な仕様への対策と、攻略の疑問がすっきり解決しているはずです。
- ユーザーから批判が殺到している理不尽要素トップ15をランキング形式で網羅解説
- 異次元ミヤレ特有のシステムや制限時間の厳しさに対する具体的な対抗策
- 鬼畜難易度と言われるサイドミッションの攻略法と推奨ポケモンの詳細
- ゲーム評論家視点で分析する「理不尽さ」の背景と開発者の意図
それでは解説していきます。
M次元ラッシュが「理不尽」と言われる構造的背景
ランキングに入る前に、なぜ本作『M次元ラッシュ』がこれほどまでに「理不尽」「鬼畜」と言われるようになったのか、その背景を整理しておきましょう。
従来のシリーズでは、レベルを上げて弱点をつけば大抵の敵は倒せましたし、ストーリーを進めるだけであれば、そこまで複雑なリソース管理は求められませんでした。
しかし、今作では「異次元ミヤレ」という特殊なフィールドが舞台となり、根本的なゲームシステムがサバイバル寄りにシフトしています。
特に批判の声が多いのは、「時間の制約」と「リソースの枯渇」、そして「アクションスキルの要求」です。
これらが複雑に絡み合い、単にポケモンが強ければ勝てるという単純な図式を崩壊させています。
プレイヤーはトレーナーとしての指揮能力だけでなく、瞬時の判断力やアクションゲームの腕前、そして膨大な作業量をこなす忍耐力を試されることになりました。
それでは、具体的にどの要素がプレイヤーを苦しめているのか、第15位から順に見ていきましょう。
システム・探索周りの理不尽要素(第15位~第11位)
第15位 木の実集めとドーナツ作りの終わらない連鎖
第15位にランクインしたのは、本作の探索の根幹をなす「木の実集め」です。
一見すると、これまでのシリーズにもあった平和な要素に見えますが、M次元ラッシュにおいてはこれが「異次元ミヤレ」へ行くための通行手形作りという、極めて重い作業になっています。
システムとしては、アンという少女に木の実を渡してドーナツを作ってもらい、それをフーパに食べさせることで異次元への扉が開くというものです。
理不尽と言われる理由
最大の問題は、ドーナツの質が探索の質に直結する点です。 ドーナツには「プラスレベル」「腹持ちエネルギー」「フレイバーランク」という3つのステータスが存在します。
- プラスレベル: 手持ちポケモンのレベルを一時的に底上げする
- 腹持ちエネルギー: 異次元での滞在時間を決定する
- フレイバーランク: 上記2つの効果倍率を高める
高難易度の歪みを攻略しようとすれば、当然ランクの高いドーナツが必須となります。 しかし、ランクの高いドーナツを作るにはレアな木の実が必要不可欠です。
そして、そのレアな木の実(異次元木のみ)を入手するには、異次元ミヤレに行って調査やバトルをこなさなければなりません。
つまり、「探索に行くためにレアな木の実が必要だが、その木の実を取るために探索に行かなければならない」という、鶏が先か卵が先かのようなジレンマに陥るのです。
初期段階では使用できる木の実のスロットが3つしかなく、作れるドーナツの性能も低いため、満足な探索ができず、結果としてレアな木の実も集まらないという負のループが発生しがちです。
この「下準備の長さ」と「リターンの少なさ」のバランスの悪さが、多くのユーザーから「作業ゲーすぎる」「探索のハードルが高すぎる」と批判されています。
ストーリーが進めばスロットは増えますが、それまでは地道な周回作業を強いられることになります。
第14位 異次元ミヤレの極端に短い滞在時間
第14位は、探索の自由度を著しく奪う「滞在時間の短さ」です。
オープンワールド風の広大なフィールドが用意されているにもかかわらず、プレイヤーは常にタイムリミットに追われることになります。 この滞在時間は、前述のドーナツの「腹持ちエネルギー」によって決定されますが、その換算レートが非常にシビアです。
1kcal=1秒という無慈悲な設定
腹持ちエネルギー1kcalにつき、異次元にいられる時間はたったの1秒です。 序盤に入手できる通常の木の実では、腹持ちエネルギーの最大値はせいぜい70kcal程度。
初期スロットが3つですので、最大でも210kcal、つまり「3分30秒」しか滞在できません。 広大な異次元ミヤレを探索し、ポケモンを捕まえ、アイテムを拾い、タスクをこなすには、3分半という時間はあまりにも短すぎます。
プレイヤーを焦らせる心理的ストレス
「色違いポケモンを厳選したい」「マップの隅々まで探索したい」というプレイヤーの欲求に対し、このシステムは真っ向から対立しています。
レアなポケモンを見つけた瞬間に時間切れで強制送還されたり、あと少しでアイテムに手が届くところで画面が暗転したりといった経験は、プレイヤーに強烈なストレスを与えます。
また、時間を延ばすためにはレアな木の実を大量に消費しなければならず、ここでも第15位の木の実集めの負担がのしかかってきます。
ストーリー後半になれば10分程度の滞在も可能にはなりますが、それでも「ゆっくり探索する」というRPG本来の楽しさが損なわれているという意見は根強く、時間制限の撤廃あるいは緩和を求める声が後を絶ちません。
第13位 運要素も絡む調査タスクの達成難易度
第13位は、カラスバから課される「調査タスク」の難易度です。
異次元ミヤレに入ると、毎回ランダムで3つのミッション(調査タスク)が提示されます。 これらをクリアすることでストーリー進行に必要な調査ポイントが得られるのですが、この内容が鬼畜な場合があります。
タスク内容の運ゲー化
タスクには以下のようなものがあります。
- 宙に浮いたボールを壊す
- 特定のタイプのポケモンを捕まえる
- キラキラ光る道具を拾う
- 特定のポケモンを倒す
- 色違いポケモンを捕まえる
特に問題視されているのが、出現率の低い特定のポケモンや、色違いに関するタスクです。
「色違いポケモンを捕まえる」というタスクが出た場合、そのフィールド内に確定で色違いが存在するという仕様自体は魅力的ですが、制限時間内に広大なマップからそれを見つけ出すのは至難の業です。
また、「特定のポケモンを5匹捕まえる」といったタスクでも、そのポケモンの湧きが悪ければ時間切れとなり、タスク失敗となります。
アクション要素の要求
「宙に浮いたボールを壊す」というタスクも、単純に見えますが、ポケモンのライド技を駆使したり、高所からの落下を利用したりと、高度なキャラコントロールを要求される場所に配置されていることが多いです。
操作に慣れていないプレイヤーにとっては、ただボールを壊すだけで数分を浪費し、他のタスクや探索ができなくなるという事態に陥ります。
調査ポイントがたまらないとストーリーが進まないため、苦手なタスクが連続すると進行が完全にストップしてしまう点も、理不尽さを助長しています。
第12位 見つける時間がないボーナスボール
第12位は、リスクとリターンが見合っていないとされる「ボーナスボール」の仕様です。
前述の調査タスクを3つすべてクリアすると、フィールド上のどこかに「黄金に輝くボーナスボール」が出現します。 これを破壊すると、大量のレアアイテムや異次元木の実が入手できるという、本来なら嬉しいご褒美要素です。
出現しても場所がわからない
最大の問題は、タスクをコンプリートした時点で「ボーナスボールが出現しました!」とアナウンスされるものの、その場所がマップに表示されないこと、あるいは表示されても現在地から遠く離れていることが多い点です。
タスクを3つこなすだけですでに制限時間の大半を消費していることが多く、そこからさらに広大なマップを捜索してボールを見つけ、破壊するまでの時間はほとんど残されていません。
目の前で消える絶望
多くのプレイヤーが、「必死にタスクを終わらせ、ようやくボーナスボールを見つけた瞬間にタイムアップになった」という経験をしています。 これまでの苦労が水の泡になる徒労感は凄まじく、コントローラーを投げ出したくなる瞬間です。
「せめてタスク完了と同時に目の前に出現してほしい」「出現場所をナビゲートしてほしい」という要望が数多く寄せられています。
現状の対策としては、腹持ちエネルギーを限界まで高めて時間に余裕を持たせるしかありませんが、それにはレアな木の実が必要…というリソースの壁にまたぶつかることになります。
第11位 暴走メガ進化ポケモンの凶悪な強さとアクション
第11位は、ボス戦にあたる「暴走メガ進化ポケモン」との戦闘です。
従来のポケモンバトルとは異なり、プレイヤーキャラクター自身を操作して敵の攻撃を避けつつ、隙を見てポケモンを繰り出し戦わせるという、アクションRPGのような形式が採用されています。
プレイヤー自身の「死」
ここではポケモンだけでなく、トレーナー(プレイヤー)自身にも体力があり、敵の攻撃を受けるとダメージを受けます。 そして、この暴走メガ進化ポケモンの攻撃が非常に激しく、範囲も広いため、回避アクションが苦手なプレイヤーはポケモンを出す前にノックダウンされてしまいます。
特に最初のボスである「暴走メガアブソルZ」などは、動きが速く攻撃の予備動作も短いため、初見殺しとして多くの屍を築きました。
捕獲必須のプレッシャー
さらに厄介なのが、これらのポケモンは「倒す」のではなく「捕獲」しなければならないという点です。 HPを削りきっても戦闘終了ではなく、弱った状態でボールを投げて捕獲成功するまでが戦いです。
相手は暴走状態であり、こちらの攻撃に対して強烈なカウンターを放ってきます。
レベル100まで育てたポケモンであっても、相性が悪ければ一撃で沈められるほどの火力を持ち、かつプレイヤー自身も狙われるため、常に緊張感の糸が張り詰めた状態での操作を強いられます。
「ポケモンバトルがしたいのであって、アクションゲームがしたいわけではない」という層からは、この仕様変更に対して厳しい意見が上がっています。
収集・サブミッションの理不尽要素(第10位~第6位)
第10位 複雑化・難解化する異次元図鑑のコンプリート条件
第10位は、ポケモン収集の要である「異次元図鑑」のコンプリート難易度です。
本作で追加されたポケモンは131体。 その多くが、過去作にはなかった特殊な進化条件を持っています。 これが単なるレベルアップではなく、攻略情報なしでは到達不可能なほど複雑化しています。
ノーヒントに近い進化条件
例えば、「イカリザル」を「コノヨザル」に進化させるには「ふんどのこぶし」を20回使用する必要があります。 また、「ガラルカモネギ」を「ネギガナイト」にするには、1回の戦闘で3回急所に当てるという運と工夫が必要な条件があります。
これらはまだ序の口で、最もプレイヤーを困惑させたのが「デスバーン」への進化条件です。 「ガラルデスマスが49以上のダメージを受けた状態で、特定の場所(今回はプレスク色の橋の下)に行く」という条件は、ゲーム内で明確なヒントが示されるわけではなく、偶然発見するにはあまりにも突飛すぎます。
通信交換とアイテムの二重苦
ポリゴン系統のように、進化に特定のアイテムを持たせた上での「通信交換」が必要なケースも健在です。 しかもポリゴンからポリゴンZにするには、2回の通信交換と2種類の異なるアイテムが必要です。
ソロプレイヤーにとっては通信交換自体がハードルであり、掲示板やSNSで交換相手を探す手間が発生します。
「ゲーム内で完結させてほしい」「進化条件がわかりにくすぎて、知らずにレベル100まで育ててしまった」という悲鳴が、多くのトレーナーから上がっています。
第9位 鬼畜なサイドミッション122「コレクレイを育ててくれ」
第9位からは、特定のサイドミッションに焦点を当てます。 まずはサイドミッション122「コレクレイを育ててくれ」。 ルージュ地1番地のセロから受注できるこのクエストは、その名の通りコレクレイを進化させるという内容です。
999枚のコイン集め再び
『スカーレット・バイオレット』をプレイした方ならトラウマになっているかもしれない「コレクレイのコイン集め」が、本作でも要求されます。
進化には999枚のコインが必要ですが、依頼主からは413枚しか渡されません。 残りの586枚を自力で集める必要があります。
問題は、このコインが「異次元ミヤレ」の中にしか落ちていないことです。 キラキラ光る落とし物ポイントからランダムで入手できるため、制限時間のある異次元ミヤレの中を走り回り、運頼みで集めなければなりません。
他の調査タスクや素材集めと並行して行うには負担が大きく、コイン集めだけのために何度も出撃する必要があります。
衝撃の結末:サーフゴー没収
そして、このミッションが「理不尽」の極みと言われる所以は、その結末にあります。
苦労して999枚を集め、コレクレイをサーフゴーに進化させて依頼主に見せると、「そのサーフゴーを譲ってくれないか」と打診されます。
ここでうっかり「いいですよ」を選択してしまうと、ミッションクリアと引き換えに、手塩にかけて進化させたサーフゴーが永遠に失われます。
依頼人の図々しさもさることながら、数時間の苦労を一瞬で無に帰す選択肢を用意している開発側の悪意を感じざるを得ません。 絶対に「待ってください」を選びましょう。
第8位 サイドミッション133「辻斬りカモネギ」の過酷な縛りプレイ
第8位は、ノースサイドストリートのブから受注する「辻斬りカモネギ」です。 内容は、長ネギを持たせたカモネギ1匹だけで、相手のトレーナーが繰り出す3匹のカモネギを倒すというもの。
レベル差と連戦の圧力
こちらの使用ポケモンが「カモネギ(原種)」に固定されるため、種族値の暴力で押し切ることが難しくなっています。 相手のカモネギはレベル80、84、89と段階的に強くなり、3連戦を休憩なしで行わなければなりません。
こちらのカモネギが育っていなければ瞬殺されますし、同レベル帯でも急所に当てられる事故があれば即終了です。
事前の準備が全て
このミッションをクリアするためには、捕まえたばかりのカモネギをレベル90以上、できれば100近くまで育成する必要があります。
さらに、持ち物は「ながねぎ(急所率アップ)」が必須級であり、技構成もタイプ一致の「きりさく」や「ブレイブバード(反動ありだが高火力)」、あるいは回復アイテムを節約するための「はねやすめ」などを考慮しなければなりません。
たった一つのサブクエストのために、普段使わないポケモンのレベル上げを強いられる点は、育成リソース(けいけんアメなど)が不足しがちな本作において大きな負担となります。
「カモネギ同士の殴り合い」という絵面はシュールですが、難易度は笑えないレベルです。
第7位 サイドミッション164「キオスクの店番」の記憶力テスト
第7位は、サウスサイドストリートのクから受注する「キオスクの店番」。 バトルではありませんが、プレイヤーのリアルな能力(記憶力と計算力)を試してくる異色のミッションです。
求められるのは暗算能力
ミッション中、プレイヤーは店員となり、次々と来る客の注文をさばきます。 しかし、画面には商品の合計金額が表示されません。
「おいしいみず」「サイコソーダ」「ミックスオレ」「モーモーミルク」という4つの商品の単価を暗記し、客が注文した組み合わせの合計金額を自分で計算し、正しい選択肢を選ばなければなりません。
制限時間こそ表示されませんが、客が「おいしいみず2つとミックスオレ1つ」といった複合注文をしてくるため、暗算が苦手なプレイヤーにとってはパニック必至です。
全問正解へのプレッシャー
間違えてもミッション自体は進みますが、全問正解した場合のボーナス報酬が「5万円」と非常に高額です。 金欠になりがちな本作において、この5万円は非常に大きいため、失敗したくないというプレッシャーがかかります。
多くのプレイヤーが、ゲームを一時停止して電卓を叩くか、メモ用紙を用意して挑むことになります。
「ポケモンで遊びたいのであって、算数のドリルをやりたいわけではない」という声も聞かれますが、金策としては優秀なため、嫌々ながらこなすプレイヤーが多いのが現状です。
第6位 サイドミッション176「超高級厳選究極コーヒー」の異常な価格設定
第6位は、カフェ・アルティメットのアツから受注するミッションです。 このミッションの内容はシンプルで、「究極のコーヒーを飲むだけ」。 しかし、その対価として要求される金額が常軌を逸しています。
一杯100万円のコーヒー
ゲーム内通貨で「100万円」。 これは、努力値を最大まで振るためのドーピングアイテム(タウリンなど)を約100個、あるいはハイパーボールなら800個以上買える金額です。
ストーリークリア後とはいえ、通常のプレイで100万円を貯めるのは容易ではありません。 多くのプレイヤーは、このミッションのために手持ちの貴重な換金アイテム(きんのたま、すいせいのかけら等)を売却するか、あるいは「ZAロワイヤル」などの金策コンテンツを周回する必要があります。
報酬の虚無感
そして何より理不尽なのが、100万円を支払って得られる報酬です。 「100円」と「ミアレガレット」「モーモーミルク」各3個。 これだけです。
ストーリー的な演出や会話イベントはあるものの、実利的なリターンは皆無に等しく、完全に「お金をドブに捨てる」体験をさせられます。
リアルな高級コーヒー(コピ・ルアクやゲイシャ種など)のパロディとはいえ、ゲーム内経済における100万円の重みを考えると、このジョークは笑えないと感じるユーザーが大半です。 コンプリートを目指す完璧主義のプレイヤーほど、この理不尽な出費に苦しめられます。
バトル・エンドコンテンツの理不尽要素(第5位~第1位)
第5位 サイドミッション173「丸腰サバイバー」のアクション地獄
第5位は、ラシーヌ・ムテンのカナリイから受注する「丸腰サバイバー」。 タイトルが示す通り、ポケモンを使わずにプレイヤー自身の身一つで生き残るというミッションです。
30秒間の弾幕回避ゲーム
狭いフィールドに閉じ込められ、「デンリュウ2匹」「ライチュウ1匹」「カバルドン2匹」という構成の敵に囲まれます。 ここから30秒間、敵の攻撃に当たり判定を持ったプレイヤーキャラクターが逃げ続けなければなりません。
カバルドンが「ステルスロック」でフィールドにダメージ床を設置し、その上からデンリュウやライチュウが電気技の遠距離攻撃を放ってきます。 ポケモンバトルRPGのシステムで、弾幕シューティングのような回避行動を強要されるため、操作性が最適化されておらず、理不尽な被弾が発生しやすいです。
救済措置アイテムの存在
何度も失敗するプレイヤーのために、「緑のカナリイ」という被ダメージ軽減アイテムが存在しますが、これを入手するためには別の収集要素(カラフルなネジ)をこなす必要があります。
「ポケモンを育てて強敵を倒す」というゲームの根幹を否定し、プレイヤーの反射神経のみを問うこのミッションは、多くのアクション苦手勢にとっての壁となっています。
攻略法としては、外周を大きく回り続けることですが、カメラワークの悪さも相まって、ストレスフルな30秒間となるでしょう。
第4位 サイドミッション180「お転婆娘のハナちゃん」の圧倒的火力
第4位は、ジヌ12番地のアドルから受注するミッションです。 指定された場所にいる「コノヨザル(ハナちゃん)」を倒すという戦闘ミッションですが、この個体が異常な強さを誇ります。
レベル99の暴力と完璧な技構成
相手のコノヨザルはレベル99。 ステータスがカンスト近くまで高まっている上に、技構成がガチ対戦仕様です。
- ビルドアップ: 攻撃と防御を同時に上げる
- ドレインパンチ: 攻撃しながら回復する
- ストーンエッジ: 飛行タイプ対策(急所にあたりやすい)
- ふんどのこぶし: 被弾するたびに威力が上がる専用技
「ビルドアップ」で耐久を上げつつ、「ドレインパンチ」で粘り強く戦い、長期戦になればなるほど「ふんどのこぶし」の火力が手がつけられないほど上昇します。 生半可なポケモンでは、弱点をつく前に返り討ちにされます。
攻略の鍵は特殊アタッカー
物理防御を上げてくるため、物理技で攻めるのは悪手です。 メガリザードンYやイベルタルなど、強力な「特殊飛行技」を持つポケモンで、ビルドアップを積まれる前に速攻で沈めるのが正解です。
報酬が「ラブラブボール10個」という、オシャボ厳選勢にとっては喉から手が出るほど欲しいアイテムであるため、どんなに理不尽でもクリアしなければならないという使命感が、難易度への不満をさらに高めています。
第3位 サイドミッション186「究極の奥義」と3つの試練
第3位は、カフェ・バ・ユヨコのアルカヌから受注する一連の試練です。 「草」「炎」「水」の3つの試練があり、それぞれ指定された御三家ポケモン1匹のみで、不利なタイプの敵3体と連戦しなければなりません。
タイプ相性の概念を覆す要求
- 草の試練: メガニウム単騎 vs リザードン、バシャーモ、マフォクシー(全員炎タイプ)
- 炎の試練: エンブオー単騎 vs カメックス、ラグラージ、ゲッコウガ(全員水タイプ)
- 水の試練: オーダイル単騎 vs フシギバナ、ジュカイン、ブリガロン(全員草タイプ)
通常、ポケモンバトルでは「不利な相手からは交代する」のがセオリーですが、この試練ではそれが封じられます。 相手はレベル99のガチ構成。 まともに殴り合えば弱点を突かれて即死です。
高度な戦術構築の必要性
この試練を突破するには、単なるレベル上げだけでなく、持ち物と技構成を完全にメタる必要があります。
- メガニウム: 「ひかりのかべ」「リフレクター」でダメージを半減し、「やどりぎのタネ」「こうごうせい」で粘り勝つ耐久戦法。
- エンブオー: 「まもる」「あなを掘る」で相手の強技(ハイドロカノン等)のターンを枯らし、「おにび」で定数ダメージを稼ぐ。
- オーダイル: メガ進化でタイプ耐性を変化させたり、ステータスを底上げして、「つるぎのまい」からのゴリ押しを狙う。
これらを自力で思いつくのは困難であり、多くのプレイヤーが攻略サイトや動画に頼らざるを得ない状況です。 「究極技(ハードプラント等)」の技マシンという報酬に見合った難易度とはいえ、あまりの縛りのキツさに心が折れるトレーナーが続出しています。
第2位 サイドミッション197「超絶本気のルカリオ対決」
第2位は、ホテルZ屋上でコルニと戦う「ルカリオ対決」です。 コルニのレベル100ルカリオと、こちらのルカリオによる1vs1のタイマン勝負。
ミラーマッチの厳しさ
お互いに同じポケモンを使うため、種族値は同じ。 勝敗を分けるのはレベル、努力値、技構成、そしてプレイングのみです。
こちらのルカリオがレベル100でなければ、ステータス差で押し負けるのは確実です。 事前の育成(レベル上げ)が必須条件となります。
初見殺しの「きあいだま」
相手はメガルカリオZとなり、物理・特殊の両刀構成で攻めてきます。 特に注意すべきは「きあいだま」。 特殊格闘技であり、物理防御の高いルカリオでも大ダメージを受けます。
開幕でこれを食らうとそのまま押し切られるため、「まもる」で様子を見たり、「バレットパンチ」で先制して相手のタスキや頑丈(もしあれば)を潰すといった駆け引きが必要です。
報酬として「ルカリオナイトZ」という最強クラスのメガストーンが手に入るため、避けては通れない道ですが、育成の手間とバトルの緊張感は本作屈指です。
第1位 サイドミッション200「このミアレシティで」最強のラスボス
そして栄えある(?)理不尽要素第1位は、全てのサイドミッションの最後を飾るNo.200、通称「外(ガイ)との決戦」です。 ホテルZのスイートルームで受注し、夜の屋上で戦うことになるこのバトルは、実質的な「真のラスボス戦」と言えます。
ルール無用の「全員メガ進化」
外の手持ちは6体全てがレベル100。 ニャオニクス、ヌメルゴン、クレベース、ライボルト、そしてプレイヤーが選ばなかった御三家2体。
これだけでも脅威ですが、最大の理不尽ポイントは**「手持ちのメガ進化可能ポケモン(4体)が全員メガ進化してくる」**という仕様です。
通常のルールでは、1回のバトルでメガ進化できるのは1体のみ。 しかし、外はこのルールを完全に無視します。 1体目のメガライボルトを倒しても、次に出てくる御三家が即座にメガ進化し、それを倒してもまた次が…という悪夢のような連鎖が続きます。
圧倒的な戦力差と感動のフィナーレ
こちらのパーティが1回のメガ進化でやりくりしなければならないのに対し、相手は常にフルパワー。 タイプ相性、技の読み、回復アイテムの使用タイミング、全てを完璧にこなさなければ勝利は掴めません。
「理不尽」を通り越して「反則」とも言える仕様ですが、これを乗り越えた後の屋上での会話イベントは、主人公との出会いからこれまでの旅路を振り返る極めてエモーショナルなものとなっています。
この感動を味わうためには、この理不尽な壁を越えなければならない…まさに開発者からの最後の挑戦状と言えるでしょう。
まとめ:理不尽さを乗り越えた先に
M次元ラッシュの理不尽な要素TOP15を紹介してきました。 こうして並べてみると、確かに「鬼畜」「やりすぎ」と言われるのも納得の内容ばかりです。
記事の総括
- リソース管理: 木の実や時間の制限は厳しいが、効率化のルートを見つける楽しさもある。
- タスクとミッション: 運要素やアクション要素が強いが、クリア時の報酬は(一部を除き)豪華である。
- バトル: 相手がルール無視の強さを見せてくるため、こちらも徹底的な育成と対策が求められる。
これらの要素は、従来の「子供向けゲーム」としてのポケモンの枠を超え、ゲーマーに対する「本気の挑戦」として設計されているように感じます。 理不尽さに腹を立てることもありますが、それを試行錯誤して突破した時の達成感は、これまでのシリーズでは味わえなかった種類のものであることも事実です。
これから挑戦する方、あるいは今まさに詰まっている方は、ぜひこの記事の対策を参考にしてみてください。 準備と知識さえあれば、どんな理不尽な壁も必ず突破できるはずです。 それでは、良き異次元ミヤレライフを!






