編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、やっとの思いで出現させた色違いポケモンを「もう1体欲しい」「友人にあげたいけど手元にも残したい」と悩んでいることと思います。 特に今作『ポケモンレジェンズ Z-A（ZA）』はフィールドが広大で、目当てのポケモンに遭遇するだけでも一苦労ですよね。
この記事を読み終える頃には、あなたのボックスは理想個体の色違いポケモンで埋め尽くされ、交換用や観賞用の確保といった悩みから完全に解放されているはずです。
- マップピン機能を活用した距離計算の重要性
- 通常個体とオヤブン個体で異なる誘導手順
- 屋内や特定のポケモンでは成功しない条件
- 失敗しないためのレポートと再起動のタイミング
それでは解説していきます。
【M次元ラッシュ】無限増殖バグの概要と仕組み
今、海外のコミュニティやSNSを中心に『ポケモンZA』の界隈を騒がせている「無限増殖バグ」。 これは従来のシリーズにあったような「アイテムを増やす」というレベルのものではなく、フィールドに出現したポケモンそのものを、個体値を維持したままコピーし続けるという、あまりにも強力な裏技です。
私が実際に検証を行った結果、この裏技は再現性が非常に高く、手順さえ守れば誰でも実行可能であることが判明しました。 まずは、この裏技がどのような仕組みで成り立っているのか、そして実行することによって得られるメリットを整理しておきましょう。
同一個体が無限に湧き続けるメカニズム
この裏技の核となるのは、「ポケモンのスポーン位置（湧き位置）の記憶」と「プレイヤーとの距離による描画リセット」の仕様の穴を突いた挙動です。
通常、野生のポケモンは捕獲するか倒すとその場から消滅し、二度と同じ個体は現れません。 しかし、特定の条件下でレポート（セーブ）と再起動を繰り返しながら、元の出現位置から極端に距離を離すことで、システムが「このポケモンはまだ初期位置にいるべきだ」と誤認し、捕獲した後も即座に再ポップ（復活）するという現象が発生します。
コピーされるステータスの詳細
この増殖方法で最も驚異的な点は、完全に同一のスペックを持ったポケモンが複製されるということです。 私が実際に検証した結果、以下の要素がすべて一致することを確認しました。
| コピーされる要素 | 詳細 |
|---|---|
| 色違い判定 | 色違いであれば、増殖後も100%色違い |
| 個体値（IV） | HPから素早さまで全てのステータスが一致 |
| 性格 | 「いじっぱり」「ひかえめ」などの性格補正も一致 |
| 性別 | オス・メスの性別も固定 |
| サイズ | 大・小のサイズ判定も完全にコピー |
| 証（リボン） | 証持ち個体の場合、それも複製される |
つまり、一度「色違い・高個体値・証持ち」という奇跡のような個体を引き当てれば、それを量産して配布したり、複数の育成型を作ったりすることが可能になるのです。
無限増殖を成功させるための4つの必須条件
この裏技は強力ですが、いつでもどこでも使えるわけではありません。 情報ソースおよび私の実機検証に基づき、成功させるために絶対に外せない4つの条件（注意点）を定義しました。 これを無視すると、増殖どころか元の色違いポケモンを失うリスクもあるため、必ず確認してください。
1. 色違い個体は自力で出現させる必要がある
まず大前提として、この裏技は「今目の前にいるポケモンを増やす」技術です。 「何もないところから色違いを生み出す」チートコードのようなものではありません。
したがって、最初の1匹目に関しては、以下のいずれかの方法で自力で出現させる必要があります。
- ひかるおまもりを持ってひたすらフィールド探索
- 大量発生イベントでの厳選
- 固定シンボル（オヤブン）のリセットマラソン
「増やすための種（元となる個体）」が必要であるという点は理解しておきましょう。
2. 野生出現するポケモン限定
この方法は、フィールド上でランダム、もしくは固定でシンボルエンカウントする野生ポケモンに対してのみ有効です。
- ストーリー上のイベント戦闘で出現するポケモン
- 人から貰うポケモン
- タマゴから孵化したポケモン
これらには「出現位置の座標データ」がフィールドと紐付いていないため、この裏技は適用できません。
3. 「逃げる」挙動のポケモンには使用不可
ここが非常に重要なポイントです。 ポケモンには主人公を見つけた時のリアクションとして、「襲ってくる（好戦的）」「無関心」「逃げる（臆病）」のパターンがあります。
この裏技は**「ポケモンに主人公を追いかけさせて、元の位置から引き剥がす」**という工程が必要不可欠です。 そのため、主人公を見つけると一目散に逃げ出してしまうタイプのポケモン（例：サーナイト、ケーシィ、ラッキーなど）では、誘導ができないため実質的に不可能です。
逆に言えば、見つかると「！」マークを出して追いかけてくる好戦的なポケモンであれば、ほぼ全ての種族で成功します。
4. 屋内マップでは実行困難
検証の結果、「地下水道」や「フラダリカフェ」といった屋内マップ、またはダンジョン扱いとなるエリアでは成功率が著しく低い、あるいは不可能であることが判明しました。
理由は単純で、この裏技のキモである「マップピンによる距離計測」が、屋内マップでは機能しない（ピンが刺せない、または距離が表示されない）ためです。 また、屋内はマップ自体が狭く、増殖に必要な「80メートル」という距離を確保できないケースがほとんどです。
基本的には「ワイルドゾーン」などの広大な屋外フィールドで行うものだと認識してください。
【実践編】無限増殖の具体的な手順ステップ（通常ポケモン編）
それでは、具体的なやり方を解説します。 今回は検証動画でも使用されていた「ロズレイド（色違い）」を例に、ステップバイステップで説明します。 この手順は、オヤブンではない通常のサイズのポケモンに適用されるスタンダードな方法です。
STEP1：対象の出現位置にマップピンを刺す
まず、増やしたい色違いポケモン（ここではロズレイド）を見つけたら、絶対に戦闘を仕掛けたり捕まえたりしないでください。
- ポケモンから少し距離を取り、マップを開きます（－ボタン等）。
- そのポケモンが今立っている場所、つまり「湧いた地点」に正確にピンを刺します（Aボタン）。
- マップを閉じて画面上のナビゲーションを確認し、対象のポケモンとピンの位置が重なっていることを確認します。
この「ピンの位置」が、システム上の「スポーン座標」として認識されます。ここが全ての基準点になります。
STEP2：ポケモンを誘導し、ターゲットを切る
次に、ポケモンを元の位置から引き剥がしていきます。
- わざとポケモンの視界に入り、「！」マークを出させてターゲットされます。
- ポケモンが追いかけてくるので、ピンを刺した場所とは逆方向へ誘導します。
- 画面上のピンまでの距離表示を見ながら、少しずつ離れます。
- ある程度離れると（約40m〜50m付近）、ポケモンは追跡を諦めて元の場所へ帰ろうと背を向けます。
STEP3：ターゲットが切れた瞬間にレポート＆再起動
ここが最重要テクニックです。 ポケモンが「追跡を諦めて帰り始めた瞬間」、あるいは「ターゲットが切れて足が止まった瞬間」に行動します。
- ポケモンが帰ろうとした瞬間に、素早くメニューを開き**レポート（セーブ）**を書きます。
- レポートが完了したら、即座にゲームを終了し、再起動します。
STEP4：再起動後の挙動確認と距離の延長
ゲームを再開すると、不思議な現象が起きます。 通常なら元の位置に戻っているはずのポケモンが、「レポートを書いたその場所（誘導した先の地点）」に留まっているはずです。 システム上、ここが「仮のスポーン地点」として一時的に上書きされたような状態になります。
これを利用して、さらに距離を稼ぎます。
- 再開した地点から、再びポケモンにターゲットを取らせます。
- さらにピン（最初の湧き位置）から遠ざかるように誘導します。
- 再びポケモンが帰ろうとしたら、レポート＆再起動を行います。
この**「誘導 → ターゲット切れ → レポート → 再起動」**のサイクルを数回繰り返します。
STEP5：距離「80メートル」の壁を越える
この作業を繰り返し、画面上のピンまでの距離表示が**「80」以上**になるまでポケモンを遠ざけてください。 私の検証および情報ソースによると、この「80メートル」というのが、ポケモンのスポーン管理のリセットラインになっているようです。
- 距離70m地点： まだ足りません。もう一度誘導＆レポートが必要です。
- 距離85m地点： 成功ラインです。
STEP6：捕獲とリポップの確認
ピンからの距離が80メートルを超えた地点で、いよいよ捕獲作業に入ります。
- 距離が80以上あることを確認し、念のためその場でもう一度レポートを書きます。
- ポケモンと戦闘に入り、捕獲します（倒してしまってもOKですが、捕獲推奨）。
- 捕獲後、最初にピンを刺した「元の出現場所」まで戻ります。
成功していれば、元の場所にまったく同じ色違いポケモンが復活（リポップ）しています。
これで1セット完了です。 この復活した個体を使えば、またSTEP1から繰り返すことで、理論上無限に増やし続けることが可能です。
【応用編】オヤブン個体の無限増殖手順（ワイルドゾーン20番）
次に、通常個体よりも強力でサイズも大きい「オヤブン（親分）」個体の増殖方法です。 基本は同じですが、オヤブンは出現位置がエリアの中央だったり、体が大きくて距離感が掴みづらかったりと、若干のコツが必要です。 ここでは情報ソースにあった「ガメノデスの色違いオヤブン」を例に解説します。
オヤブン特有の難点：「中央湧き」の対処法
ワイルドゾーン20番などに出現するオヤブンは、エリアのど真ん中に陣取っていることが多いです。 そのため、単に端へ誘導するだけでは80メートルの距離を稼ぎきれない場合があります。 また、オヤブンは攻撃的で攻撃範囲も広いため、誘導中に被弾しないよう注意が必要です。
エリア境界線（出口）を利用したテクニック
オヤブンの場合、以下の手順で距離を稼ぐのが最も効率的でした。
- 出現位置にピン： 通常通り、オヤブンの足元にピンを刺します。
- エリア端まで誘導： オヤブンを引き連れて、エリアの出口（境界線）ギリギリまで移動します。
- 出口付近でレポート＆再起動： エリア移動してしまわないギリギリの場所で、オヤブンを固定します。
- プレイヤーだけが距離を稼ぐ： ここが通常版と異なります。 再起動後、オヤブンがその場に留まっている間に、プレイヤー自身がオヤブンから離れ、かつピンからも離れる位置へダッシュします。 オヤブンがプレイヤーを追いかけてくるのを利用し、プレイヤー自身がピンから大きく遠ざかることで、相対的に距離「80」以上を作り出します。
プレイヤーとピンの距離がトリガーになる
検証の結果、オヤブンの場合は「オヤブンの位置」だけでなく、「プレイヤーとピン（湧き位置）の距離」が100〜115程度まで離れることで、増殖判定が安定しました。
- 出口付近までオヤブンを運ぶ。
- そこからさらにプレイヤーが遠くへ走り、オヤブンに追いかけさせる。
- プレイヤーから見て、ピンの距離表示が100を超えたあたりでレポート＆再起動。
- その場でオヤブンを捕獲。
戻ってみると、中央に再びオヤブンが鎮座しています。 オヤブン個体は体が大きく視認しやすいため、慣れれば通常個体よりも確認作業が楽になります。
屋内マップ（ダンバル・メタング）での検証結果
多くのプレイヤーが望むであろう「ダンバル」や「メタング」の色違い増殖についても触れておきます。 これらは主に洞窟内や屋内施設に出現しますが、結論から言うとこの裏技での増殖は絶望的でした。
なぜ屋内で失敗するのか
実際に動画内の検証でも、屋内で色違いダンバルを誘導し、通路の端から端まで移動させて試行していましたが、結果は**失敗（リポップせず）**でした。
- ピン機能の制限： 屋内では詳細なピン打ちができず、正確な距離（80m）が測れません。
- マップ構造の限界： 屋内マップは複雑に入り組んでおり、直線距離で80mを確保できる場所がほとんどありません。
- エリアロードの仕様： 屋内はエリア移動の判定がシビアで、誘導中にロードが入ってリセットされてしまうことが多いです。
ダンバルやメタングに関しては、この裏技に固執せず、従来通りの大量発生イベントや固定リセットでの厳選、あるいはAボタン連打による自動化放置厳選などを活用した方が、時間効率は良いでしょう。
無限増殖を行う際のリスクと注意点
この裏技は非常に魅力的ですが、あくまで「バグ」を利用した挙動です。 実行する際は以下のリスクを理解し、自己責任で行ってください。
1. 元の個体を倒してしまった場合
最もやりがちなミスです。 増殖のサイクル中、捕獲する段階で誤って倒してしまったり、あるいは80m離れていない段階で捕獲してしまった場合、元の色違いポケモンは消滅します。
失敗を防ぐためにも、「捕獲直前のレポート」は必須です。 もし失敗してリポップしていなかった場合は、即座にリセットして、捕獲前のデータからやり直せるようにしておきましょう。
2. データ破損の可能性
現時点で、この裏技を行ったことによるセーブデータの破損報告は確認されていません。 しかし、マップの読み込みプロセスに負荷をかける行為であるため、予期せぬエラー落ちが発生する可能性はゼロではありません。 オートセーブは切っておき、手動レポートをこまめに行うことを強く推奨します。
3. ゲームバランスの崩壊
強力なオヤブン色違いや、高個体値のポケモンを量産して旅パ（ストーリー攻略パーティ）に入れると、難易度が著しく低下します。 ゲーム本来の緊張感や、色違いに出会えた時の感動を損なう可能性があるため、ご利用は計画的に。
4. アップデートによる修正
この手の「座標管理バグ」は、ゲームフリーク側も把握次第、修正パッチ（アップデート）を配布する可能性が高いです。 『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール（BDSP）』の時のように、発売初期のみ使える限定的な技になるかもしれません。 試したい方は、ソフトの自動更新設定を確認し、オフライン環境でプレイするなどの対策が必要になる時期が来るかもしれません。
まとめ
今回の「M次元ラッシュ」における無限増殖バグは、手順さえ覚えれば誰でも簡単にレアポケモンを量産できる夢のような裏技でした。
最後に、手順の要点を振り返ります。
- 対象は野生で「追いかけてくる」ポケモン限定。
- 湧き位置にピンを刺し、そこから80m以上離すことが絶対条件。
- 誘導中は「ターゲット切れ→レポート→再起動」を繰り返して距離を稼ぐ。
- 捕獲後は元の位置に戻れば、同じ個体が復活している。
特に、交換レートの高い「色違いオヤブン」を量産できれば、友人との交換材料としても非常に重宝するでしょう。 屋内のダンバルなどは残念ながら対象外でしたが、ワイルドゾーンに出現する多くのポケモンで有効です。
今後のアップデートでいつ修正されるか分からないため、興味がある方は今のうちに試しておくことをおすすめします。 ただし、繰り返しますが自己責任で、節度を持って楽しみましょう。
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