編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ストーリー攻略や色違い厳選、さらには道具のクラフトにおいて必須となる「異次元きのみ」の枯渇に悩まされていることだと思います。普通にプレイしていると、数個集めるだけで何十分もかかってしまい、「もっと効率的な方法はないのか?」と頭を抱えているのではないでしょうか。
実は、ある特定の準備と手順を踏むことで、たった1回の探索で80個以上ものきのみを獲得する方法が存在します。これは現時点での最適解とも言える画期的なメソッドです。
この記事を読み終える頃には、在庫不足のストレスから解放され、好きなだけクラフトや厳選に没頭できる環境が整っているはずです。
- 特定の「ドーナツ」効果を発動させてドロップ率を極限まで上げる
- 「バックアップ機能」を活用したリセマラで最強効果を固定する
- 移動速度の速いポケモン(レックウザ等)で星4の異次元を周回する
- 戦闘は避け、オブジェクト破壊と捕獲に徹することで効率を最大化する
それでは解説していきます。
異次元きのみが不足する深刻な理由と解決の糸口
なぜこれほどまでに「きのみ」が必要なのか
『M次元ラッシュ』を深くプレイすればするほど、壁にぶつかるのが「素材不足」です。特に「異次元きのみ」は、単なる回復アイテムではありません。
ストーリー終盤の重要アイテムの作成、クリア後のやり込み要素である「色違い厳選」のためのサンドイッチ作成、そして対戦用アイテムの交換など、あらゆる場面で要求されます。
私自身、メインストーリーを進めている最中はそこまで気にしていませんでしたが、いざクリア後の要素を遊び尽くそうとした瞬間、圧倒的な在庫不足に直面しました。「たった1つのアイテムを作るのに、探索を5回もしなければならないのか…」という絶望感。これを解決するために、徹底的な検証を行いました。
通常プレイでの限界と効率化へのアプローチ
普通に「異次元ミアレ」を探索した場合、1回の探索(約15分〜20分)で手に入るきのみの数は、運が良くても10個〜15個程度です。これでは効率が悪すぎます。
今回紹介する方法は、ゲーム内のシステムを最大限に(あるいは少し裏技的に)活用することで、この獲得数を5倍〜8倍に跳ね上げるものです。具体的には**「食事パワーによるドロップ率補正」と「特定エリアの周回」**を組み合わせます。
ドーナツの「味」と「パワー」の秘密
食事パワーの基本メカニズム
本作の食事システムである「ドーナツ」には、食べた際に発動する「パワー」が存在します。これは『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のサンドイッチと同様のシステムですが、その決定プロセスはより複雑で、ランダム性が高いのが特徴です。
ドーナツには以下の3つの要素が付与されます。
- パワーの種類: 捕獲パワー、遭遇パワー、道具パワーなど
- パワーのレベル: Lv.1〜Lv.3(高いほど効果が強力)
- 腹持ちエネルギー: 異次元に滞在できる制限時間(カロリーが高いほど長く滞在可能)
今回の目的である「きのみ」を大量に集めるためには、以下の2つのパワーを同時につけることが最低条件となります。
- ドっさりきのみパワー: きのみのドロップ数を増やす
- 道具パワー: アイテム全体の発見率・ドロップ率を上げる
「サワー(酸味)」数値を極限まで高める重要性
検証の結果、ドーナツのパワーは「投入するきのみの味」に大きく依存することが判明しました。ランダム要素はあるものの、特定の味の数値を高めることで、狙ったパワーを発現させやすくすることができます。
| 味の傾向 | 発現しやすいパワー系統 | 具体的な効果 |
|---|---|---|
| スパイシー(辛味) | 攻撃系 | レイドパワー、経験値パワーなど |
| サワー(酸味) | 収集系 | 道具パワー、ドっさりきのみパワー |
| フレッシュ(渋味?) | 捕獲系 | 捕獲パワー、遭遇パワー |
| ビター(苦味) | 防御系 | 耐久値アップ、防御パワー |
| スイート(甘味) | レア系 | 色違いパワー、二つ名パワー |
今回狙うのは「収集系」ですので、「サワー(酸味)」の数値を極限まで高める必要があります。
手持ちのきのみの中で「サワー」の数値が高いものを大量に投入しましょう。例えば「異次元カブのみ」などが該当します。これを惜しみなく7個(最大投入数)投入することで、ベースとなる確率を底上げします。
味の数値とランダム性の壁
ここで問題となるのが、「サワーを上げれば確定でつくわけではない」という点です。あくまで「つきやすくなる」だけであり、最終的には運が絡みます。
貴重な「異次元カブのみ」を7個消費して、狙っていない「遭遇パワー」や「防御パワー」がついた場合、目も当てられません。素材の無駄遣いになってしまいます。そこで必須となるテクニックが、次項で解説する「バックアップ機能を活用したリセマラ」です。
バックアップ機能を活用したリセマラ手順
オートセーブの罠を回避する
本作はドーナツを作った瞬間や、作った後に店を出た瞬間にオートセーブ(レポート)が書かれてしまいます。そのため、普通にリセット(ゲーム終了)をしただけでは、「きのみを消費して、変なパワーがついた状態」で再開されてしまいます。
これを回避するために、ゲーム内に隠されている(あまり説明されていない)**「バックアップ機能」**を使用します。
具体的なリセマラのステップ
この手順は少し複雑ですが、慣れれば数分でループ可能です。素材をロストしないために必ずマスターしてください。
- 拠点の確定セーブ: まず、ポケモンセンターで回復を行います。実は、ポケモンセンターで回復したタイミングで、内部的に「バックアップセーブ」が作成されます。これがリセマラの帰着点になります。
- ドーナツ屋へ移動: ホテルZ(ドーナツ屋がある場所)へ移動し、入店します。
- 調理開始: サワー値が高いきのみ(例:異次元カブのみ×7)を投入し、ドーナツを作ります。
- 結果確認:
- 成功: 「ドっさりきのみパワー Lv.3」と「道具パワー Lv.3」がついたら、そのまま探索へGO。
- 失敗: 狙ったパワーがつかなかった場合、ここでホームボタンを押してゲームを終了します。
- バックアップから起動:
- ここが最重要です。普通に「続きから始める」を選んではいけません。
- タイトル画面で**「上ボタン + Xボタン + Bボタン」**を同時押しします。
- すると、隠しメニューのような画面が表示され、「バックアップからはじめる」という選択肢が出現します。
- ループ: これを選択すると、手順1の「ポケモンセンターで回復した直後」の状態(きのみを消費する前)に戻れます。
- 再び手順2からやり直します。
この方法を使えば、貴重なきのみを1つも減らすことなく、理想のパワーが出るまで何度でも挑戦可能です。
妥協ラインの設定
理想は「ドっさりきのみパワー Lv.3」&「道具パワー Lv.3」の同時発動ですが、確率はかなり低いです。私の検証では、完全理想個体を引くのに30分近くかかりました。
時間効率を考えるなら、以下のラインで妥協するのも賢明な判断です。
- 道具パワー Lv.3 + ドっさりきのみパワー Lv.2
- 道具パワー Lv.2 + ドっさりきのみパワー Lv.3
ただし、「Lv.1」が混ざった場合はリセット推奨です。効果の差が歴然としています。
推奨ポケモンと装備について
なぜ「レックウザ」が最適なのか
効率的な探索において、ポケモンの選定は非常に重要です。今回私が強く推奨するのは**「レックウザ」**です。
理由は以下の3点です。
- 移動速度と地形無視: レックウザは浮遊しており、フィールド上の障害物をスムーズに超えられます。探索時のストレスが段違いです。
- 技「しんそく」の優秀さ: フィールド上のオブジェクト破壊や、遠くのアイテム回収において、発動が早く硬直の短い技が有利です。「しんそく」は瞬時に移動・攻撃判定が出るため、探索効率を劇的に上げます。
- 視認性の良さ: 大きな体躯ですが、常に浮いているため視界を確保しやすく、アイテムの見落としを防げます。
代用可能なポケモン
レックウザを持っていない、あるいは使いたくない場合は、以下のポケモンでも代用可能です。
- カイリュー: 同じく飛行タイプで移動がスムーズ。「しんそく」も覚えます。ただし、レックウザに比べると若干挙動がもっさりしている印象を受けるかもしれません。
- ルカリオ: 「しんそく」や「バレットパンチ」が使えます。地上移動がメインになりますが、小回りが利きます。
育成について
今回は戦闘をメインにするわけではありませんが、万が一見つかった場合や、強制戦闘になった場合に備えて、レベルは100にしておくのが無難です。努力値(基礎ポイント)は、攻撃と素早さに振っておけば問題ありません。あくまで「探索用」なので、ガチ対戦用の調整は不要です。
実践!星4「異次元ミアレ」探索ルート
星4「中規模ワイルド」を選ぶ理由
準備が整ったら、いよいよ探索です。行き先は**「星4:中規模ワイルド異次元」**を選択してください。
「星5の方がレアアイテムが出るのでは?」と思うかもしれませんが、今回の目的は「数」です。星5はマップが広すぎたり、敵が強すぎて探索のテンポが悪くなる傾向があります。また、星3以下ではドロップの質と量がガクンと落ちます。
回転率とドロップ量のバランスが最も優れているのが「星4」なのです。
探索中の立ち回り:基本編
フィールドに入ったら、右上の制限時間(ドーナツのカロリー依存)に注意しつつ、以下の行動を徹底します。
- 宙に浮くボールの破壊: これが最優先です。「しんそく」などの技を使って次々と破壊していきます。
- ステルス捕獲: ポケモンに見つかると戦闘になり、時間をロスします。背後から近づき「クイックボール」や「異次元ボール」を使って、気づかれずに捕獲しましょう。これにより探索ポイントが加算され、追加ボーナスが発生しやすくなります。
- 音を聞く: 貴重なアイテムやレアオブジェクトは、近づくと特有の効果音を発します。BGMを少し下げ、SE(効果音)を大きめに設定してプレイすることをおすすめします。
「戦闘」は絶対NG!
この稼ぎにおいて、通常の野生ポケモンとのバトルは「時間の無駄」以外の何物でもありません。 もし見つかってしまった場合は、戦わずに即座に逃げるか、煙玉などを使って戦闘を回避してください。こちらのレベルが高ければ「レッツゴー」機能での自動戦闘も可能ですが、それでも足が止まってしまうため、基本はスルーです。
「しんそく」を使った高速回収テクニック
レックウザを使う最大のメリットがここにあります。 アイテムが入った木箱や鉱石、浮遊ボールを見つけたら、近づくよりも先に「しんそく」を放ちます。すると、レックウザが瞬時にオブジェクトまで移動し破壊、そのままアイテムを回収できます。
徒歩で近づいてAボタンを押すよりも遥かに速く、高い場所にあるオブジェクトも地上から強引に破壊可能です。この「しんそく移動」を繰り返すことで、通常の移動よりも高速にマップを巡回できます。
獲得できるアイテムと成果報告
驚異の「82個」という数字
私が実際にこの方法(道具パワーLv.3 + ドっさりきのみパワーLv.3)で、約7分間の探索を行った結果、以下のような成果が得られました。
合計獲得きのみ数:82個
内訳の例(1回の探索での概算):
- 異次元カブのみ: 12個
- 異次元ロゼルのみ: 15個
- 異次元カシブのみ: 10個
- 異次元ハバンのみ: 8個
- その他のレアきのみ: 37個
これに加え、「コレクレーのコイン」が大量(999枚カンスト近くまでいくことも)、換金アイテム、進化の石なども「どっさり」手に入ります。
質の高いきのみ「カシブ」「ハバン」などが大量に
特筆すべきは、通常プレイでは滅多に手に入らない「カシブのみ」「ハバンのみ」「ロゼルのみ」といった、対戦や高レベルクラフトで要求されるレアきのみが、まるでゴミのようにボロボロ落ちることです。
これらは1つ入手するのに苦労していたのが嘘のように集まります。これだけあれば、しばらくの間きのみ不足に悩むことはありません。
星5「スペシャルサーチ」との比較検証
あえて星5に行ってみた結果
比較のために、同じドーナツ効果を発動させた状態で「星5:スペシャルサーチ(Lv.200)」にも潜入してみました。 こちらはクリア後に解禁される高難易度エリアで、探索ポイントを消費して入場する場所です。
結論から言うと、「きのみ集め」に関しては星4の方が優秀でした。
星5のデメリット
- 敵が強すぎる: ステルスに失敗した際のリスクが高く、事故死する可能性がある。
- マップギミックが複雑: 移動に時間がかかる場所が多く、「しんそく」での高速巡回がしにくい。
- ドロップの変化: 星5では「秘伝スパイス」や「特性パッチ」などの超レアアイテムが出る確率は上がりますが、その分「きのみ」の排出枠が削られている印象を受けました。
もちろん、超レアアイテム狙いなら星5一択ですが、「異次元きのみを大量に集めたい」という今回の目的においては、星4の周回が圧倒的にコストパフォーマンスが良いです。
まとめ:これからのM次元ライフを変えるメソッド
今回紹介した方法は、準備に多少の手間(リセマラ)がかかりますが、そのリターンは絶大です。
- サワー特化ドーナツで「ドっさりきのみLv.3」「道具Lv.3」を狙う。
- バックアップ機能を使って、素材を減らさずに理想のパワーが出るまで粘る。
- **レックウザ(しんそく)**を使い、星4エリアを高速周回する。
この3ステップを実践するだけで、あなたのバッグは「異次元きのみ」で溢れかえることでしょう。
たった一度の準備で、今後のゲームプレイの快適度が劇的に変わります。枯渇の恐怖におびえることなく、自由にアイテムを使い、好きなポケモンを育成できる。これこそが、私たちが求めていた真の「M次元ラッシュ」の楽しみ方ではないでしょうか。
ぜひ、今すぐゲームを起動して、この裏技を試してみてください。最初はリセマラが手間に感じるかもしれませんが、一度あの大量ドロップの快感を味わえば、もう元には戻れなくなるはずです。
それでは、良き異次元探索ライフを!






