編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、最近配信された『ポケモンレジェンズ Z-A(ゼットエー)』の大型DLCコンテンツ「M次元ラッシュ(メガ次元ラッシュ)」の難易度や仕様について、「これって無理ゲーじゃない?」「ネットで炎上してるけど本当?」と気になっていると思います。
実際にプレイしてみると、確かに「これは賛否両論あるな」と感じる要素が多々ありました。特にコアゲーマー以外を振るい落とすような仕様が散見されます。
この記事を読み終える頃には、なぜ「M次元ラッシュ」がここまで批判を浴びているのか、その「鬼畜すぎる要素」の正体と、それらをどう攻略すればよいかの疑問が解決しているはずです。
- M次元ラッシュが「鬼畜」と言われる15の具体的な理由をランキング形式で解説
- 理不尽な時間制限やタスク、インフレした敵ステータスの詳細な数値を公開
- 炎上要素を乗り越えるための具体的な攻略チャートと推奨ポケモンを紹介
- 批判殺到の裏に隠された、開発陣が意図した「やりこみ要素」の真意を考察
それでは解説していきます。
- 第15位:木の実集めとドーナツシステムの複雑さ
- 第14位:異次元ミアレの滞在時間が短すぎる
- 第13位:調査タスクの達成難易度が高い
- 第12位:ボーナスボールの発見困難とリスク
- 第11位:異次元ミアレでの「暴走メガ進化」戦
- 第10位:異次元図鑑コンプリートの道のり
- 第9位:サイドミッション122「コレクレーを育ててくれ」
- 第8位:サイドミッション133「辻斬りカモネギ」
- 第7位:サイドミッション164「キオスクの店番」
- 第6位:サイドミッション176「超高級厳選究極コーヒー」
- 第5位:サイドミッション1735「サバイバー」
- 第4位:サイドミッション180「おてんば娘のハナちゃん」
- 第3位:サイドミッション186「究極の奥義」
- 第2位:サイドミッション197「超絶本気のルカリオ対決」
- 第1位:サイドミッション200「このミアレシティで」
- まとめ
第15位:木の実集めとドーナツシステムの複雑さ
まずは第15位、M次元ラッシュの根幹システムである「木の実集め」と「ドーナツ作り」です。これに関しては、「冒険に出る前の準備段階で心を折りに来ている」という声が多数上がっています。
なぜ批判されているのか
従来のポケモンシリーズにおける木の実は、あくまで回復アイテムやステータス調整用でした。しかし今作では、新エリア「異次元ミアレ」に突入するための必須チケットのような扱いになっています。
具体的には、アンという少女に木の実を渡してドーナツを作ってもらい、それを幻のポケモン「フーパ」に食べさせることで異次元へのゲートが開くという設定です。問題なのは、このドーナツの質が探索の効率に直結しすぎている点です。
複雑すぎる3つのパラメーター
ドーナツには以下の3つのパラメーターが存在し、投入する木の実の組み合わせで変化します。
| パラメーター名 | 効果内容 | プレイヤーの不満点 |
|---|---|---|
| プラスレベル | 突入時の手持ちポケモンのLvを加算 | 高難易度エリアでは必須だが、調整が難しい |
| 腹持ちエネルギー | 異次元ミアレの滞在時間(秒数) | 良い木の実を使わないと数分しか探索できない |
| フレイバーランク | 上記2つの倍率補正&捕獲率補正 | ランクが低いと入場すら制限される場合がある |
攻略のポイント:レア木の実の枯渇問題
「良いドーナツ」を作るには「良い木の実」が必要です。しかし、通常のフィールドで拾える木の実では限界があります。
より高ランクの「異次元きのみ」は、なんと異次元ミアレの中でしか入手できません。つまり、「異次元に行くために異次元の木の実が必要」という矛盾したループが発生しており、初心者がここでつまづく原因となっています。
最初は低ランクの歪みで地道に素材を集め、徐々にステップアップしていくしかありませんが、この作業感が「面白くない」「テンポが悪い」と批判されています。
第14位:異次元ミアレの滞在時間が短すぎる
第14位は、探索の楽しさを根本から否定しかねない「滞在時間の短さ」です。
探索させる気がない?衝撃の「3分30秒」
前述した「腹持ちエネルギー」がそのまま滞在時間(秒)になります。 序盤に使える木の実は3つまで。通常の木の実の最大エネルギーが70kcalなので、どう頑張っても**210kcal=210秒(3分30秒)**しか滞在できません。
広大な異次元ミアレを探索し、ポケモンを捕まえ、アイテムを拾う。これを3分半で行うのはハッキリ言って不可能です。
プレイヤーの声と実情
- 「色違いを探そうとしたら時間切れで強制送還された」
- 「マップを確認している間に1分経っていた」
- 「焦って操作ミスを誘発するだけのストレス要素」
このように、時間制限が探索のワクワク感を「焦燥感」に変えてしまっています。
対策:効率化と割り切り
ストーリーが進めば木の実の投入数が増え、最大10分程度まで延長可能ですが、序盤は以下の対策が必要です。
- 目的を1つに絞る(アイテム回収だけ、捕獲だけ、など)
- ライドポケモンを最大強化しておく(移動時間の短縮)
- 戦闘を避ける(戦闘中も時間は経過しないが、エンカウントのロスは大きい)
色違い厳選勢にとっては、この時間制限が最大の敵となっており、既存のシステムとの相性の悪さが露呈しています。
第13位:調査タスクの達成難易度が高い
第13位は、カラスバから依頼される「調査タスク」の理不尽さです。
マルチタスクを強いる鬼畜仕様
異次元ミアレに入るたび、ランダムで3つのタスクが発生します。
- 宙に浮いたボールを〇個壊す
- 特定のタイプのポケモンを〇匹捕まえる
- 岩を破壊してアイテムを見つける
これらを制限時間内にこなす必要があります。特に批判が集中しているのが、「特定のレアポケモンを捕獲せよ」というタスクが出た場合です。出現率が低いポケモンが指定されると、探しているだけで時間が尽きます。
確定色違いタスクの罠
噂されている「色違いポケモンを捕獲する」というタスク。これが出現した場合、マップ内に確定で色違いが存在するという報告があります。 一見嬉しいボーナスに見えますが、**「広大なマップからノーヒントで、制限時間内に色違いを見つけ出せ」**という、極めて過酷な条件でもあります。
見つけられずにタイムアップになった時の絶望感は計り知れず、「こんなタスクなら出ない方がマシ」という意見すらあります。
宙に浮くボールの重要性
タスクの一つである「宙に浮くボールの破壊」は、実は最優先事項です。中から「けいけんアメ」や「異次元きのみ」が出ることがあり、攻略の生命線となります。タスクに関わらず、見つけたら必ずライドポケモンのアクションで破壊しましょう。
第12位:ボーナスボールの発見困難とリスク
第12位は、報酬システムである「ボーナスボール」の仕様です。
タスク全達成のご褒美が見つからない
3つの調査タスクを全てクリアすると、フィールドのどこかに「黄金のボーナスボール」が出現します。 中身は大量のレアアイテム。しかし、問題は**「出現しても目の前に現れるわけではない」**という点です。
「タスクコンプリート!ボーナスボール出現!」というアナウンスの後、プレイヤーは残り少ない時間を使って、広いマップからそのボールを探し出さなければなりません。
目の前で消える報酬
最も多くのプレイヤーが悲鳴を上げたのが、「ボーナスボールを見つけた瞬間に時間切れ」というパターンです。 あと1秒あれば壊せたのに、という状況が頻発します。
これは完全に設計ミスではないかと疑うレベルですが、開発側としては「時間管理も含めたゲーム性」と主張したいのかもしれません。
攻略法:欲張らない勇気
時間が残り1分を切っている状態でタスクが完了しても、ボーナスボールを探すのはリスクが高いです。潔く帰還するか、最初から移動速度重視のライドポケモン編成にしておく準備が必要です。
第11位:異次元ミアレでの「暴走メガ進化」戦
第11位は、アクション要素が強すぎるボス戦「暴走メガ進化」です。
ポケモンバトルではなくアクションゲーム
異次元の影響で暴走したメガ進化ポケモンを鎮めるイベントですが、通常のターン制バトルではありません。 プレイヤー自身が回避アクションを駆使し、隙を見て「シズメダマ」やポケモンを投げて戦う『レジェンズアルセウス』方式のアクションバトルです。
しかし、その難易度が跳ね上がっています。
初見殺しの「暴走メガアブソルZ」
最初のボスとして登場する「暴走メガアブソルZ」。 素早い動き、広範囲の斬撃、そしてメガ進化Z特有のオーラによる視界不良。 「これなんて死にゲー?」と言いたくなるほど、プレイヤーキャラクターが攻撃を食らい、何度も気絶(ゲームオーバー)します。
捕獲必須のプレッシャー
さらに厄介なのが、倒した後に必ず捕獲しなければならない点です。 捕獲に失敗するとやり直しになるケースもあり、緊張感が半端ではありません。
攻略の鍵:レベル100育成
アクションが苦手な人の救済措置として、手持ちポケモンをレベル100まで育てておくと、戦闘フェーズに入った際にゴリ押しでHPを削りきることが可能です。 アクションで勝てない場合は、RPGの基本である「レベルを上げて物理で殴る」戦法に切り替えましょう。
第10位:異次元図鑑コンプリートの道のり
第10位は、追加DLCで拡張された「異次元図鑑」の完成難易度です。
特殊進化のオンパレード
追加された131体のポケモンのうち、単純なレベルアップで進化するものは半数程度。残りは面倒な条件が設定されています。
- コノヨザル:ふんどのこぶしを20回使用
- ネギガナイト:1戦で3回急所に当てる
- イッカネズミ:戦闘後のランダム判定
これらはまだ序の口です。
伝説級の難問「デスバーン」
前作『ソード・シールド』でも話題になったデスバーンの進化条件が、今作でも形を変えて採用されています。
条件:「49以上のダメージを受けた状態で、異次元ミアレの『くれない色の橋』の下に行く」
こんなの、攻略情報なしで誰が気づくのでしょうか? 自力で発見することを楽しみにしている探索勢にとっては、理不尽極まりない謎解きです。
通信交換の壁
ポリゴン→ポリゴン2→ポリゴンZのように、アイテムを持たせて通信交換が必要なポケモンも健在です。 ソロプレイヤーにとってはハードルが高く、掲示板やSNSでの協力募集が必須となっています。 「M次元ラッシュ」は全体的にソロプレイヤーへの配慮が欠けているという批判の一因です。
第9位:サイドミッション122「コレクレーを育ててくれ」
ここからは、特定のサイドミッション(サブクエスト)への批判です。第9位は、悪名高い「コレクレーのコイン集め」です。
999枚の悪夢、再び
パルデア地方(SV)でプレイヤーを苦しめた「コイン999枚集め」が、ミッションとして復活しました。 依頼人はルージュ地1番地の「セロ」。彼はコインを集めきれずに挫折したため、主人公に代行を頼んできます。
問題は、コインが異次元ミアレにしか落ちていないことです。
限られた時間との二重苦
ただでさえ時間が足りない異次元探索の中で、地面に落ちているキラキラ(ランダムドロップ)からコインを集めなければなりません。 運が悪いと1回の探索で数枚しか集まらず、何十回、何百回と異次元へ潜る必要があります。
衝撃の結末:サーフゴー強奪事件
苦労して999枚集め、サーフゴーに進化させて依頼人に見せると、ミッションクリアの会話選択肢が出ます。
「サーフゴーを譲ってくれませんか?」 選択肢:「はい(いいですよ)」「いいえ(待ってください)」
ここでうっかり「いいですよ」を選ぶと、なんとサーフゴーが依頼人の手持ちになり、二度と帰ってきません。 999枚のコインを集めた苦労が水の泡になるこのトラップは、「人の心がない」と大炎上しました。絶対に「いいえ」を選びましょう。
第8位:サイドミッション133「辻斬りカモネギ」
第8位は、理不尽なハンデ戦を強いられるミッションです。
条件:カモネギ1匹 vs カモネギ3匹
ノースサイドストリートの「ブ」から受けるこの依頼。 内容は「『ながねぎ』を持たせたカモネギ1匹だけで、3人のトレーナーが繰り出すカモネギ(計3匹)に連勝する」というもの。
敵のレベル設定がおかしい
こちらのカモネギが育っていれば問題ないと思いきや、敵のレベルは以下の通り。 1戦目:Lv80 2戦目:Lv84 3戦目:Lv89
連戦であり、途中で回復を挟むターンも惜しい状況です。 Lv50程度で挑むと瞬殺されます。
攻略法:ドーピングと回復薬の準備
このミッションのためだけに、捕まえたばかりのカモネギをLv90以上まで育成する必要があります。 けいけんアメを大量に消費させるための「リソース回収ミッション」とも呼ばれています。
- 技構成:タイプ一致の「きりさく」「ブレイブバード(反動注意)」
- 持ち物:ながねぎ(急所ランクUP必須)
- アイテム:まんたんのくすりを惜しみなく使う
ここまで準備してようやく互角というバランス調整に、疑問の声が上がっています。
第7位:サイドミッション164「キオスクの店番」
第7位は、急に始まる「脳トレ」への困惑です。
ポケモン関係ないじゃん!
サウスサイドストリートのキオスクで店番をするミッション。 客が次々と注文をしてくるのですが、その内容を記憶し、暗算で会計をしなければなりません。
商品価格の暗記必須
- おいしいみず
- サイコソーダ
- ミックスオレ
- モーモーミルク
これらの単価を覚え、「サイコソーダ2つとモーモーミルク1つ!」と言われたら瞬時に合計金額を選択肢から選ぶ必要があります。 計算や記憶が苦手なプレイヤー、特に低年齢層のユーザーからは「意味がわからない」「つまらない」と不評です。
全問正解ボーナスの誘惑
通常報酬はショボいですが、全問正解すると5万円という序盤にしては大金が貰えます。 そのため、電卓とメモ帳を片手にガチで店番をするプレイヤーが続出。「俺は何のゲームをしているんだ?」と我に返る瞬間です。
第6位:サイドミッション176「超高級厳選究極コーヒー」
第6位は、ゲーム内経済を崩壊させる価格設定のコーヒーです。
1杯100万円のコーヒー
クリア後のやりこみ要素とはいえ、カフェ・アルティメットで提供されるコーヒーの価格は100万円。 当時のレートや子供のお小遣いの範疇を超越しています。
所持金のカンストと育成のジレンマ
ポケモン育成に熱心なプレイヤーほど、ドーピングアイテム(タウリンなど)の購入で常に金欠です。 100万円あれば、努力値振りが4体分完了します。 それを「テキストを数行読むだけのイベント」に消費させることへの抵抗感は凄まじいものがあります。
対策:ZAロワイヤルで稼ぐ
どうしてもクリアしたい場合、金策効率の良い「ZAロワイヤル」を周回するか、フィールドに落ちている「おたから(換金アイテム)」を売却しまくるしかありません。 報酬も「100円」と「回復アイテム数個」という、完全なるジョークミッション。コレクター魂を逆手に取った悪質な設計と言えるでしょう。
第5位:サイドミッション1735「サバイバー」
第5位は、アクション要素の難易度がピークに達するミッションです。
30秒間、逃げ回れ
ラシーヌ・ムテンからの依頼は、ポケモンバトルではなく**「プレイヤーが生身で攻撃を避け続ける」**というもの。 狭いフィールドに放たれるのは、デンリュウ2匹、ライチュウ1匹、カバルドン2匹。
弾幕シューティング化するフィールド
デンリュウとライチュウの放つ電気ショックは追尾性が高く、カバルドンは「ステルスロック(設置罠)」を撒いてきます。 ポケモントレーナーとしての腕前は一切関係なく、プレイヤーの反射神経だけが試されます。
「ポケモンで戦わせてくれ!」という悲痛な叫びがSNSに溢れました。
攻略の救済措置:「緑のかなりいい」
アクションが苦手な人向けに、ラシーヌ本店で交換できる「緑のかなりいい(守り代わりのアイテム)」を所持していると、ダメージ判定が甘くなります。 これを知らずに何十回もリトライし、コントローラーを投げそうになったプレイヤーも多いはずです。
第4位:サイドミッション180「おてんば娘のハナちゃん」
第4位は、シンプルに強すぎる敵ポケモンとのバトルです。
最強のコノヨザル「ハナちゃん」
ジヌ12番地で戦うことになるコノヨザル(ニックネーム:ハナちゃん)。 そのレベルはLv99。ほぼカンストしています。
構成がガチ対戦仕様
- ビルドアップ:攻撃・防御ランクを積んでくる
- ドレインパンチ:回復しながら殴ってくる
- ふんどのこぶし:殴れば殴るほど威力が上がる即死技
- ダストシュート:フェアリー対策も万全
中途半端なレベルのポケモンでは、ビルドアップの起点にされて3タテされます。 「野生のポケモンがやっていい動きじゃない」「調整ミスレベルの強さ」と批判されました。
攻略法:特殊飛行アタッカー
物理防御を上げてくるため、物理技は通りません。 特殊攻撃が高い飛行タイプ(メガリザードンY、イベルタル、メガピジョットなど)で、弱点を突いて速攻で沈めるのが唯一の解です。
報酬が「ラブラブボール10個」という超豪華アイテムであるため、文句を言いながらもクリアせざるを得ないのが悔しいところです。
第3位:サイドミッション186「究極の奥義」
第3位は、歴代御三家ファンを絶望させた「タイプ相性逆転バトル」です。
不利対面を強制される3つの試練
アルカヌから受けるこのミッションでは、以下の条件で勝利する必要があります。
- 草の試練:メガニウム 1匹 vs 炎タイプ3体(リザードン、バシャーモ、マフォクシー)
- 炎の試練:エンブオー 1匹 vs 水タイプ3体(カメックス、ラグラージ、ゲッコウガ)
- 水の試練:オーダイル 1匹 vs 草タイプ3体(フシギバナ、ジュカイン、ブリガロン)
相手は全てLv99。こちらは「効果はいまひとつ」しか出せず、相手からは「効果はばつぐん」で殴られます。
戦術の固定化
普通に戦っては絶対に勝てません。
- メガニウム:「ひかりのかべ」「リフレクター」で耐え、「どくどく」「やどりぎのタネ」で削る陰湿な耐久戦法が必須。
- エンブオー:「まもる」「あなを掘る」でターンを稼ぎ、「おにび」の定数ダメージに頼る。
- オーダイル:メガ進化してタイプ相性を変化させ、「りゅうのまい」等の積み技からのゴリ押し。
「好きな技で戦いたい」という自由度を奪い、特定のハメ技を強要するゲームデザインが批判の対象となりました。 クリア報酬が「究極技(ハードプラント等)」の技マシンであることも、苦労に見合わないと言われています。
第2位:サイドミッション197「超絶本気のルカリオ対決」
第2位は、人気キャラ・コルニとのガチバトルです。
同キャラ対決の虚無感
条件は**「Lv100のルカリオ1匹 vs コルニのLv100メガルカリオZ」**。 強制的にルカリオ同士の殴り合いになります。
努力値と個体値の暴力
コルニのルカリオは、ステータスが理想的に配分されています。 旅パで適当に育てたルカリオでは、スピードで負け、火力で負け、一方的にボコボコにされます。 勝つためには、こちらもルカリオをLv100にするだけでなく、性格補正や努力値(きそポイント)をしっかりと攻撃・素早さに振る「ガチ育成」が必要です。
報酬は最高だが…
報酬は「ルカリオナイトZ」。今作の目玉アイテムの一つです。 しかし、それを手に入れるために、まずは既存のルカリオを極限まで育て上げなければならないというハードルの高さが、ライトユーザーを完全に拒絶しています。
「ストーリーを楽しみたいだけなのに、対戦ガチ勢のような育成を強いられる」という悲鳴が上がった代表的なミッションです。
第1位:サイドミッション200「このミアレシティで」
そして映えある(?)第1位は、M次元ラッシュのラストを飾るミッション。 かつての敵組織のボス「フラダリ(表記は『ソト』)」との最終決戦です。
ポケモン史上初の「全手持ちLv100」
対戦相手のソトが繰り出してくるポケモンは6体。 その全てがレベル100です。 過去作のレッドやシロナですら到達しなかった領域に、ついに敵NPCが到達してしまいました。
こちらのパーティも全員Lv100にしておくことは「前提条件」に過ぎません。そこからが本当の地獄です。
ルール無視の「多重メガ進化」
プレイヤーは1回のバトルで1回しかメガ進化を使えません。 しかし、ソトは4体のポケモンをメガ進化させてきます。
- ライボルト → メガライボルト
- ニャオニクス → メガニャオニクス(新規実装)
- カロス御三家(余り) → メガ進化
- カロス御三家(余り) → メガ進化
倒しても倒しても、次に出てくるポケモンがメガ進化して襲ってくる絶望感。 「NPC補正にも限度がある」「ズルい」という言葉では片付けられない理不尽さです。
攻略の糸口
このバトルに勝つためには、タイプ相性を完璧に読み、回復アイテムをフル活用し、相手のメガ進化エースをいかにして受けるかという高度な戦略が求められます。
- メガニャオニクス:特性「いたずらごころ」からの先制変化技が厄介。悪タイプで完封推奨。
- メガライボルト:「いかく」サイクルを回してくるため、特殊アタッカー中心で攻める。
クリア後の感動と虚脱感
この鬼畜バトルを制した後に見られるイベントは、本編の補完として非常に感動的なものです。 しかし、そこに辿り着けたプレイヤーは全体の何%でしょうか? あまりの難易度に、エンディングを見ることなく引退したユーザーも多いと言われており、これが「M次元ラッシュ」最大の炎上理由となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 今回は「M次元ラッシュ」が炎上した理由、批判が殺到したポイントを15個紹介しました。
正直に言って、今作のDLCは**「ライトユーザーお断り」**の難易度調整になっています。 時間の制限、育成の強要、理不尽な敵のステータス。 これらは「やりごたえ」と紙一重ですが、多くのユーザーにとってはストレスと感じられたようです。
しかし、裏を返せば**「準備さえしっかりすれば攻略できる」**という、昔ながらのRPG的な達成感を味わえる作品でもあります。 この記事の攻略情報を参考に、ぜひ理不尽なM次元の世界を制覇してみてください。
それでは、良きポケモンライフを!
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。






