編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ポケモンZAのDLC「M次元ラッシュ」をプレイ中で、念願の幻のポケモン「フーパ」を手に入れたものの、「どうやってフォルムチェンジさせるのか?」「アイテムはどこで手に入るのか?」、あるいは「対戦やレイドで活躍させるための最適解は何か」という点が気になっていることと思います。
フーパは非常に特殊な運用が求められるポケモンであり、その仕様を完全に理解しているかどうかで、ゲームプレイの快適度が大きく変わります。特に今作ではオートセーブの仕様など、取り返しのつかない要素も絡んでくるため、事前の知識武装が必須です。
この記事を読み終える頃には、フーパのフォルムチェンジに関する全ての疑問が解決し、最強の「ときはなたれし魔神」を使いこなす準備が整っているはずです。
- 「いましめのツボ」を使用したフォルムチェンジの具体的な手順と仕様
- DLCクリア後のサイドミッション196「ときはなたれし魔神」の完全攻略チャート
- 「ときはなたれし姿」と「いましめられし姿」のステータス・タイプ相性の詳細比較
- オートセーブ仕様による厳選不可の注意点と、実戦投入に向けた性格・技構成の最適解
それでは解説していきます。
フーパのフォルムチェンジ方法と「いましめのツボ」の入手
「ポケットモンスター LEGENDS Z-A」のDLCコンテンツ「M次元ラッシュ」において、多くのプレイヤーが目指す到達点の一つが、幻のポケモン「フーパ」の真の力を解放することです。ここでは、その核心となるフォルムチェンジの方法と、重要アイテム「いましめのツボ」について、初心者にも分かりやすく、かつ詳細に解説していきます。
「いましめのツボ」の使い方と効果
フーパのフォルムチェンジには、シリーズおなじみの重要アイテム「いましめのツボ」が必須となります。このアイテムは消費アイテムではなく、「たいせつなもの」ポケットに分類される永続アイテムです。
具体的な操作手順
- フィールドメニューを開き、「ポーチ」を選択します。
- L/Rボタンまたはタッチ操作で「たいせつなもの」ポケット(鍵のアイコン)へ移動します。
- 一覧の中から「いましめのツボ」を探し出し、選択します。
- 「つかう」を選ぶと、手持ちにいるフーパを選択する画面になります。
- 対象のフーパを選択することで、フォルムチェンジ演出が入り、姿が切り替わります。
フォルムチェンジの仕様と注意点
「いましめのツボ」を使用すると、フーパは「いましめられし姿(小さい姿)」から「ときはなたれし姿(真の姿)」へと変化します。逆に、すでに「ときはなたれし姿」であるフーパに使用することで、「いましめられし姿」に戻すことも可能です。
過去作(ポケモンSVや剣盾など)では、「倉庫に預けると元に戻る」あるいは「3日経過すると元に戻る」といった制約があった作品もありましたが、今作「M次元ラッシュ」においては、一度フォルムチェンジを行えば、プレイヤーが能動的に戻さない限り、その姿が維持される仕様となっています。これは探索や連戦を行う上で非常にありがたい改良点と言えるでしょう。
「いましめのツボ」の入手タイミング
多くのプレイヤーが「ツボはどこで拾えるのか?」とマップを彷徨うことになりますが、実は探索で拾うアイテムではありません。「いましめのツボ」は、フーパを入手するためのサイドミッション196「ときはなたれし魔神」の開始直後、イベントシーンの中で自動的に入手することになります。
つまり、フーパを手に入れる過程で必ず手元に入ってくるアイテムであり、取り逃がす心配はありません。しかし、イベントログを読み飛ばしていると「いつの間にか持っていた」という状態になり、使い道に気づかないケースも散見されます。ミッションを受注したら、まずはポーチを確認する癖をつけておきましょう。
DLCサイドミッション196「ときはなたれし魔神」攻略
フーパ、および「いましめのツボ」を入手するためには、特定のサイドミッションをクリアする必要があります。ここでは、その発生条件からクリアまでの流れを、実際のプレイフィールを交えて解説します。
ミッション発生条件と前提ストーリー
サイドミッション196「ときはなたれし魔神」を発生させるには、以下の高いハードルを越える必要があります。
- DLCメインストーリーのクリア
- ストーリー12「最高の贈り物」の完了
DLC「M次元ラッシュ」は本編クリア後を想定した高難易度コンテンツですが、その中でもフーパ関連のイベントは最後のご褒美的な位置づけです。ストーリー12「最高の贈り物」は、カロス地方の復興と未来への希望を描く感動的なエピソードですが、これを終えた後にミアレステティクスの裏路地、あるいは特定の次元の裂け目付近で謎のリングが出現するという噂(イベントフラグ)が立ちます。
フーパ入手までの詳細フロー
ミッションの流れは以下の通りです。戦闘準備を整えてから挑むことを強く推奨します。
- ミッション受注: マップ上の指定ポイント(ストーリークリア後に表示されるリングのアイコン)に向かい、イベントを開始します。ここで謎の勢力あるいは暴走したポケモンとの遭遇イベントが発生します。
- 「いましめのツボ」入手: 依頼主(あるいはイベントキャラクター)から、暴走を抑えるためのキーアイテムとして「いましめのツボ」を託されます。
- 指定ポイントでのバトル: ミッションの指示に従い、次元の歪みが発生しているエリアへ向かいます。そこでは高レベルのポケモンとの連戦、あるいはフーパ自身とのバトルが発生する可能性があります。
- フーパの捕獲・保護: イベントを経て、フーパが仲間になります。
この一連の流れの中で、特に重要なのが「バトルの難易度」です。DLC後半ということもあり、相手ポケモンのレベルは80〜90近くに達していることも珍しくありません。タイプ相性を考慮し、フェアリータイプやむしタイプのポケモンを先頭にしておくのがセオリーです。
オートセーブによる厳選不可の罠
今作で最も注意すべき点が、**「入手直後のオートセーブ」**です。
従来のポケモンシリーズであれば、伝説・幻のポケモンの前でレポートを書き、好みの個体(性格や個体値)が出るまでリセットを繰り返す「厳選」が可能でした。しかし、このサイドミッション196においては、以下の仕様が確認されています。
- フーパとの戦闘・会話イベント終了
- フーパが手持ち(またはボックス)に入る
- 即座に会話イベントが進行し、ミッションクリア画面へ
- このタイミングで強制オートセーブが発生
このシームレスな進行により、ステータスを確認してからリセットする隙がありません。したがって、「性格」や「個体値(A0など)」の厳選は不可能と割り切る必要があります。
また、入手時のボールに関しても、イベント演出として「モンスターボール」に入った状態で渡されるため、ハイパーボールやダークボール、あるいはプレシャスボールなどを選ぶ余地はありません。「オシャボ厳選(好みのボールに入れること)」も不可能である点には留意してください。
しかし、現代のポケモンには「ミント」や「おうかん」といった補正アイテムが充実しています。厳選不可であることは、裏を返せば「さっさと入手して、後からアイテムで理想個体に仕上げれば良い」というポジティブな要素でもあります。神経質になりすぎず、まずはストーリーを楽しむことを優先しましょう。
フーパ(ときはなたれし姿)の能力分析
ここからは、評論家としてフーパの性能を徹底的に解剖していきます。フォルムチェンジによって何が変わり、どう強くなるのか。数字とタイプ相性の観点から分析します。
種族値比較:圧倒的な破壊力
まずは基本スペックである種族値の変化を見てみましょう。
| ステータス | いましめられし姿 | ときはなたれし姿 | 変動値 |
|---|---|---|---|
| HP | 80 | 80 | ±0 |
| 攻撃 | 110 | 160 | +50 |
| 防御 | 60 | 60 | ±0 |
| 特攻 | 150 | 170 | +20 |
| 特防 | 130 | 130 | ±0 |
| 素早さ | 70 | 80 | +10 |
| 合計 | 600 | 680 | +80 |
※「ときはなたれし姿」の数値は過去作準拠およびM次元ラッシュ内のダメージ計算からの推定値を含みます。
一目瞭然なのが、攻撃性能の爆発的な向上です。 「いましめられし姿」の時点で特攻150という伝説級の数値を持っていますが、「ときはなたれし姿」になると攻撃種族値が160まで跳ね上がり、特攻も170という驚異的な数値に達します。これにより、物理・特殊のどちらでも相手を粉砕できる「両刀アタッカー」としての適性が極めて高くなります。
また、素早さが70から80に上昇する点も見逃せません。激戦区である素早さラインにおいて、この+10は、多くの中速ポケモンを抜き去るために極めて重要です。ただし、最速アタッカーたち(素早さ100族以上)には及ばないため、「こだわりスカーフ」での補強や、「トリックルーム」下での運用など、工夫のしがいがある数値とも言えます。
一方で、防御種族値は60のまま据え置きです。これはレベル100になっても物理耐久が非常に脆いことを意味しており、先制技(かげうち、ふいうち等)や、素早い物理アタッカーの一撃で簡単に沈むリスクを常に抱えています。「やられる前にやる」が、ときはなたれしフーパの鉄則です。
タイプ変化と弱点の推移
フォルムチェンジはタイプも変化させます。
- いましめられし姿: エスパー / ゴースト
- ときはなたれし姿: エスパー / あく
この変化は、運用方法を根本から変えるほどの影響力を持っています。
エスパー/ゴースト(いましめ)の特徴
- 4倍弱点: ゴースト、あく
- 無効: ノーマル、かくとう
「ゴースト・あく」というメジャーな攻撃タイプが4倍弱点になってしまうのが致命的です。特に「ふいうち」や「シャドーボール」が飛び交う環境では、行動する前に倒されるリスクが高いです。しかし、「ねこだまし」等のノーマル技や、格闘技を無効化できる耐性は優秀です。
エスパー/あく(ときはなたれし)の特徴
- 4倍弱点: むし
- 2倍弱点: フェアリー
- 無効: エスパー
「ときはなたれし姿」になると、4倍弱点が「むし」のみになります。対戦環境において、高威力の虫技(メガホーンやであいがしら)を採用しているポケモンは限られているため、4倍弱点を突かれる頻度は「いましめ」より下がります。 しかし、新たに「フェアリー」が2倍弱点となる点は要注意です。現環境最強クラスのタイプであるフェアリー(ハバタクカミやミミッキュなど)に対して隙を見せることになります。
一方で、自身が「あく」タイプを得ることで、相手の「いたずらごころ」による変化技を無効化できるという隠れたメリットも発生します。また、エスパー技を無効化できるため、サイコキネシス読みでの交代出し(サイクリング)が成立します。
専用技「いじげんラッシュ」の性能
フォルムチェンジ最大の恩恵は、専用技**「いじげんラッシュ」**の使用解禁です。
- タイプ: あく(物理)
- 威力: 100(一致150)
- 命中: 必中
- 効果: 「まもる」「みきり」などの防御技を貫通して攻撃する。使用後、自分の防御が1段階下がる。
- 使用条件: 「ときはなたれし姿」であること。
この技は、物理型フーパのメインウェポンとなります。「まもる」を貫通するという性能は、ダブルバトルや高難易度レイドバトルにおいて無類の強さを発揮します。相手が時間稼ぎをしようとしても、問答無用でダメージを通せる快感は、このポケモンでしか味わえません。
デメリットとして防御ダウンがありますが、元々低い物理耐久がさらに下がるだけなので、割り切って使う分には大きな問題ではありません。むしろ「どうせ一撃で死ぬなら、防御が下がっても関係ない」という潔い運用が求められます。
なお、特殊技の専用技「いじげんホール」も存在しますが、こちらは「いましめられし姿」でも使用可能です。しかし、「ときはなたれし姿」の高い特攻から放たれるタイプ一致の「あくのはどう」や「サイコキネシス」の火力も凄まじいため、物理一本に絞る必要はありません。
最適な育成論:性格・努力値・技構成
厳選ができない本作において、入手後の育成(再調整)が何より重要です。評論家として、現在推奨される「M次元ラッシュ」攻略および対戦用の最適ビルドを提案します。
性格の選び方:補正アイテムを活用せよ
フーパの性格は、ランダムで決定されますが、「性格変更ミント」を使えば補正箇所を自由に変更できます。
推奨性格1:ひかえめ(特攻↑ 攻撃↓)
最もおすすめの性格です。特攻170という圧倒的な数値をさらに伸ばし、特殊アタッカーとして運用するスタイルです。 専用技「いじげんラッシュ」は物理技ですが、フーパは「悪の波動」や「サイコキネシス」、「シャドーボール」といった優秀な特殊技を多数覚えます。物理耐久の低さを考慮すると、「いじげんラッシュ」の防御ダウンを嫌い、特殊一本で攻める方が安定感があります。 ストーリー攻略やレイドバトルでは、この「ひかえめ」特殊型が最も使いやすいでしょう。
推奨性格2:おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓)
対人戦やバトル施設を意識する場合の選択肢です。素早さ種族値80は決して速くありませんが、最速(補正あり全振り)にすることで、準速(補正なし全振り)の90族付近まで抜けるようになります。 先手を取れる範囲を広げることは、耐久の低いフーパにとって生存率に直結します。
推奨性格3:うっかりや(特攻↑ 特防↓) / せっかち(素早さ↑ 防御↓)
これらは「両刀型」を目指す場合の選択肢です。「いじげんラッシュ」の超火力と、特殊技の範囲の広さを両立させたい玄人向けです。 防御や特防を下げるデメリットがありますが、もともと受けることを想定していないため、攻撃性能を最大化するために採用されます。特にストーリー攻略中であれば、物理・特殊の両方で弱点を突けるメリットが耐久ダウンのデメリットを上回ります。
技構成の考察と推奨セット
フーパは技範囲が非常に広く、カスタマイズ性が高いのが魅力です。用途に合わせた技構成を紹介します。
1. ストーリー・レイド攻略用(特殊フルアタ型)
- サイコキネシス / サイコショック(タイプ一致のメインウェポン)
- あくのはどう / シャドーボール(通りが良いサブウェポン)
- 10まんボルト / エナジーボール(水や飛行への打点)
- きあいだま(悪タイプ対策)
最も汎用性が高い構成です。高い特攻を活かし、広範囲の敵に等倍以上でダメージを与え続けます。「サイコショック」を採用すれば、特防の高い特殊受けポケモン(ハピナスなど)に対しても物理ダメージ計算で攻撃できるため、疑似的な両刀としての役割も果たせます。
2. 物理特化「破壊神」型
- いじげんラッシュ(必中・守る貫通の最強技)
- しねんのずつき(タイプ一致エスパー技、怯み狙い)
- ダストシュート(対フェアリー用。威力120だが命中不安)
- ほのおのパンチ / れいとうパンチ / かみなりパンチ(4倍弱点ピンポイント)
「ときはなたれし姿」の攻撃160を活かす構成です。「いじげんラッシュ」のPPが少ない(最大8)ため、ポイントアップでの補強は必須です。「ダストシュート」は、天敵であるフェアリータイプを一撃で葬り去る可能性を秘めた重要なサブウェポンですが、外すと命取りになるため、ギャンブル性が高くなります。安定を取るなら「アイアンヘッド(技マシンにあれば)」などが欲しいところですが、技マシンリストにはないため、毒技に頼ることになります。
3. トリックルーム始動&エース型
- トリックルーム(技マシンがあれば、あるいは教え技)
- いじげんラッシュ
- サイコキネシス
- まもる / みきり
素早さ80という中途半端さを逆手に取り、性格を「ゆうかん(攻撃↑素早さ↓)」や「れいせい(特攻↑素早さ↓)」にして素早さを極限まで下げ(最遅)、トリックルーム下で暴れる型です。 ただし、フーパ自身がトリックルームを覚えるかどうかは作品ごとの技マシン仕様に依存します。もし覚えられない場合は、味方のサポートが必要です。
覚える技の詳細分析
記事前半のリストにある技の中から、特に注目すべき技をピックアップして解説します。
- わるだくみ(Lv.45 / 技マシン83)
- 特攻を2段階(2倍)上げる変化技。有利対面で相手が交代する隙に積むことができれば、全抜き(3タテ)も夢ではありません。耐久の低いフーパで積むのはリスクが高いですが、決まった時の爆発力は随一です。レイドバトルでは必須級の技となります。
- かわらわり(技マシン10)
- 物理威力75。威力は控えめですが、「リフレクター」「ひかりのかべ」を破壊できる効果があります。フーパは「サイコファング」でも壁破壊が可能ですが、悪タイプへの打点として格闘技の需要はあります。しかし、威力不足は否めないため、「ドレインパンチ」で回復しながら戦う方がシナジーがあるかもしれません。
- ドレインパンチ(技マシン131)
- 攻撃しながら回復できる優秀な技。低い耐久を回復で補えるため、場持ちが良くなります。「ビルドアップ」等の攻撃を上げる手段と併用したいところですが、フーパは積み技に乏しいため、あくまでサブウェポンとしての採用になります。
- ダストシュート(技マシン100)
- 前述の通り、対フェアリー最終兵器。威力120は魅力的ですが、命中80がネックです。ここぞという場面で外すのがポケモンの常ですので、採用には覚悟が必要です。
- 10まんボルト(技マシン67) / エナジーボール(技マシン26) / シャドーボール(技マシン74)
- 特殊技のデパートと言えるラインナップです。パーティ内で足りないタイプを補完するように採用しましょう。特に水タイプへの打点となる「10まんボルト」や「エナジーボール」は、ストーリー中の探索で非常に役立ちます。
まとめ:フーパを使いこなすための心得
フーパは、単にステータスが高いだけの伝説ポケモンではありません。 フォルムチェンジによるタイプの変化、物理・特殊のスイッチ、「まもる」貫通という独自の強みを理解して初めて、その真価を発揮します。
- 入手したら即アイテム確認: サイドミッション196開始時に「いましめのツボ」は手に入っている。ポーチの「たいせつなもの」をチェックし、いつでもフォルムチェンジできる状態にしておく。
- 厳選は不要、育成に注力: オートセーブ仕様のため、性格や個体値のリセットマラソンは不可能。ミントと王冠、ポイントアップを用意して、後から理想個体に仕上げるのが現代のスマートな遊び方。
- 「やられる前にやる」が基本: 防御面は紙耐久。高い攻撃・特攻と、そこそこの素早さを活かし、相手の弱点を的確に突いて一撃で倒す戦術を徹底する。
- 技構成はパーティと相談: 物理の「いじげんラッシュ」軸か、安定の特殊軸か。パーティの物理・特殊バランスを見て、足りない方をフーパに担わせる柔軟性を持つ。
「M次元ラッシュ」の世界において、ときはなたれしフーパは、その圧倒的な火力で頼れる相棒となるでしょう。しかし、その力を過信して無策に突っ込めば、意外な脆さを露呈してしまいます。 魔神の力を制御し、使いこなすのは、トレーナーであるあなたの腕次第です。
この記事が、あなたのカロス地方(およびM次元)での冒険の一助となれば幸いです。それでは、良きポケモンライフを!
補足:M次元ラッシュにおける独自要素についての考察(おまけ)
ここからは少しマニアックな話になりますが、今回のDLCにおけるフーパの立ち位置について、個人的な見解を述べます。
本作「ポケモンZA」は、都市開発と「人とポケモンの共存」がテーマですが、フーパの持つ「リングを通していろいろなものを取り寄せる」能力は、まさに都市開発における物流の究極系とも言えます。ストーリー中でフーパがキーマンとなるのは必然だったのかもしれません。
また、フーパの「ときはなたれし姿」のデザインは、複数の腕を持つ魔神のような姿をしていますが、これは建築や作業を行う上でも非常に効率的です(笑)。サイドミッションでの彼の描かれ方が、単なる「破壊の化身」ではなく、どこか愛嬌のある、力を持て余した子供のようなキャラクターとして描かれていたのが印象的でした。
そうしたキャラクター性も含めて、ぜひ手持ちの先頭にして、ミアレシティの街を連れ歩いてみてください。巨大な体でプカプカと浮きながらついてくる姿は、威圧感と可愛げが同居しており、他のポケモンにはない独特の満足感を与えてくれます。
他の幻ポケモンとの比較
よく比較対象に挙がるのは、同じくエスパータイプを含む幻のポケモンである「ミュウツー(メガシンカ)」や「デオキシス」です。
- 対メガミュウツーY: 特攻種族値ではメガミュウツーY(194)に劣りますが、フーパには「道具を持てる」という圧倒的なアドバンテージがあります。「いのちのたま」や「こだわりメガネ」を持たせることで、実際の火力指数ではフーパが上回るケースも多々あります。
- 対デオキシス(アタックフォルム): デオキシスは攻撃・特攻ともに180と上回りますが、耐久が極端に低すぎます(20-50程度)。フーパも脆いとはいえ、HP80/特防130あるため、特殊攻撃に対してはある程度の受け出しが可能です。この「特殊耐久の高さ」が、フーパの差別化点と言えるでしょう。
結論として、フーパは**「道具による火力補強が可能」かつ「最低限の特殊耐久を持つ」、「ガード不可の崩し枠」**として、唯一無二のポジションを確立しています。
ぜひ、この機会にフーパを育成し、その圧倒的なパワーを体感してください。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。






