編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ポケモンZA(M次元ラッシュ)のストーリーをクリアし、次にどのポケモンを育成すればランクマッチや高難易度ミッションで有利に立ち回れるのか気になっていると思います。
エンドロールを見た後こそが、本作品の真のスタートと言っても過言ではありません。新たなメガシンカ、専用技の仕様変更、そしてクリア後ミッションで解禁される伝説のポケモンたち。選択肢が多すぎて迷ってしまうのも無理はありません。
この記事を読み終える頃には、あなたのプレイスタイルに合わせた「最優先で育てるべきポケモン」の疑問が解決しているはずです。
- クリア後ミッション攻略に必須の周回性能
- ランクマッチS4環境を変える新たなメガシンカ
- 専用技の仕様変更による大幅な性能強化
- 伝説・幻ポケモンの実戦的な運用方法
それでは解説していきます。
クリア後こそ本番!育成すべき伝説・幻のポケモン
『ポケモンZA M次元ラッシュ』では、エンディング後に解禁されるサイドミッションや、特定のランク到達で入手できるメガストーンなど、やり込み要素が膨大です。まずは、その中でも圧倒的なステータスと固有の能力を持つ伝説・幻のポケモンから解説していきます。
フーパ(Hoopa)|フォルムチェンジで戦局を支配する
まずは今作の象徴的な存在でもあるフーパです。これまでのシリーズでは配信限定など入手機会が限られていましたが、本作ではクリア後のサイドミッション「時放たれし風」を攻略することで確実に仲間にすることができます。
【最大の特徴:変幻自在のフォルムチェンジ】 フーパの最大の魅力は、アイテム「戒められし壺」を使用することで「戒められしフーパ」から「ときはなたれしフーパ」へと姿を変え、タイプとステータス、そして専用技の性質をガラリと変えられる点にあります。
- 戒められしフーパ(エスパー・ゴースト)
- 特攻が高く、特殊アタッカーとして運用可能。
- 4倍弱点(ゴースト・悪)があるものの、ノーマル・格闘を無効化できる。
- 専用技「いじげんホール」:必中効果のあるエスパー特殊技。
- ときはなたれしフーパ(エスパー・あく)
- 種族値合計が600から680へ跳ね上がる。
- 攻撃種族値が大幅に上昇し、物理・両刀型が可能に。
- 専用技「いじげんラッシュ」:あくタイプの物理技へ変化。威力は高いが隙が大きい。
【育成をおすすめする理由】 特筆すべきは、1体で全く異なる役割をこなせる汎用性の高さです。相手のパーティ構成に合わせて、特殊アタッカーとして運用するか、物理破壊神として運用するかを使い分けられます。「いじげんラッシュ」は発動前後の硬直時間が設定されていますが、その威力の高さはクリア後の高耐久ボス攻略において非常に重宝します。
レックウザ(Rayquaza)|「しんそく」による周回効率の鬼
第3世代の伝説ポケモンでありながら、本作でも最強クラスの評価を得ているレックウザ。クリア後のミッションで高レベル個体を倒して捕獲する必要がありますが、その苦労に見合うだけの性能を持っています。
【Z-Aシステムと「しんそく」の親和性】 本作のバトルシステムにおいて、技の「発動速度」と「次に行動できるまでの待機時間」は非常に重要です。レックウザが覚える「しんそく」は、以下の点で最強の周回性能を誇ります。
- 圧倒的な攻撃種族値: 今作で「しんそく」を覚えるポケモンの中で最高の攻撃力を持ちます。
- 行動回数の確保: 技の硬直が短いため、相手が動く前に2回、3回と連続で攻撃できるケースが多発します。
- メガシンカの爆発力: 専用技「ガリョウテンセイ」を覚えるだけでメガシンカ可能。持ち物が自由なため、火力アップアイテムを持たせて「しんそく」を撃つだけで、大抵の敵は沈みます。
【育成のポイント】 クリア後の「素材集め」や「経験値稼ぎ」において、レックウザの右に出るものはいません。メガシンカ演出の手間すら省き、通常状態の「しんそく」で雑魚敵をワンパンして回るスタイルは、効率を求めるゲーマーにとって必須の選択肢と言えるでしょう。
マーシャドー(Marshadow)|能力上昇を奪う対積み技のスペシャリスト
幻のポケモンであるマーシャドーも、本作では非常にテクニカルかつ強力なアタッカーとして君臨しています。特に対戦環境(ランクマッチ)を見据えた場合、彼の存在は無視できません。
【専用技「シャドウスチール」の脅威】 ゴーストタイプの物理技「シャドウスチール」には、**「攻撃する直前に、相手の能力ランク上昇を奪い取る」**という唯一無二の効果があります。
- 相手が「つるぎのまい」や「めいそう」で強化しても、その効果を全て自分のものにして攻撃します。
- 伝説級が解禁されるシーズンや、高難易度NPC戦において、理不尽なバフを積んでくる相手への最強のカウンターとなります。
【高い継戦能力】 ゴースト・格闘という優秀なタイプ一致範囲に加え、「ドレインパンチ」による回復が可能です。シャドウスチールは発動にやや時間がかかるため、隙の少ない「3色パンチ(ほのお・かみなり・れいとう)」やドレインパンチを主軸にしつつ、ここぞという場面で能力を奪う運用が強力です。
ダークライ(Darkrai)|仕様変更で化けた悪夢の支配者
かつて猛威を振るったダークライですが、本作では専用技「ダークホール」の仕様変更と、まさかの「メガシンカ追加」により、再び最強の一角へと返り咲きました。
【新生「ダークホール」の恐怖】 かつては「相手を眠らせる」だけの変化技でしたが、本作では攻撃技として調整されています。
- 効果: ダメージを与えつつ、確定で「ねむけ」状態にする。
- 追加効果: ねむけ状態の相手に対してダメージが増加し、与えたダメージの一部を回復する(ドレイン効果)。
【メガダークライの圧倒的スペック】 メガシンカすることで特攻と素早さがさらに強化されます。悪単タイプであるため4倍弱点が存在せず、高威力のドレイン技で回復しながら戦うため、生半可な攻撃では突破不可能です。ランクマッチでの解禁はレギュレーション次第ですが、解禁されれば環境トップメタになることは間違いありません。
ゼラオラ(Zeraora)|最速のその先へ。超高速紙耐久アタッカー
ダウンロードコンテンツ配信直前に情報が解禁され、話題をさらったゼラオラ。彼もまた、新たなメガシンカを手に入れた1体です。
【尖りすぎたステータス配分】 メガゼラオラへの進化は、非常に極端なステータス変化をもたらします。
- 攻撃・特攻: それぞれ+45の大幅上昇。
- 素早さ: +10(本作最速クラスへ)。
- 防御・特防: 上昇なし(±0)。
まさに「当たらなければどうということはない」を体現した性能です。耐久は並程度ですが、誰よりも速く動き、両刀可能な高火力で敵を粉砕します。
【専用技「プラズマフィスト」の強化】 電気タイプの物理技ですが、高威力・高急所率に加え、「相手をひるませる」効果が追加されています。最速から繰り出されるひるみ効果は、相手に行動権を与えずに完封する可能性を秘めています。弱点が地面のみという優秀な耐性もあり、レックウザと並んで周回のお供として最適です。
マギアナ(Magearna)|鉄壁の要塞、メガシンカでさらに堅牢に
サン・ムーンで登場した人造ポケモン、マギアナ。本作で追加されたメガシンカは、彼女を「不沈艦」へと昇華させました。
【隙のないタイプ耐性】 フェアリー・はがねの複合タイプは、ポケモンの歴史の中でも屈指の優秀さを誇ります。
- 弱点: ほのお、じめん(2倍)のみ。
- 耐性: 9タイプを半減以下、2タイプ(毒・ドラゴン)を無効。
メガシンカにより防御・特防が底上げされ、要塞のような硬さを手に入れます。
【戦術の幅広さ】 専用技「フルールカノン」は使用後に特攻が下がるデメリットがありますが、本作では交代戦術や能力ダウンのリセット手段が豊富なため、そこまで気になりません。また、「じばく」による退場際の大ダメージや、「ドレインキッス」による粘り強い戦い方も可能。安定感を求めるプレイヤーには最良の選択肢です。
ヒードラン(Heatran)|「マグマストーム」が最強の定数ダメージソースへ
「伝説のポケモン」でありながら、その独特な風貌からネタにされがちだったヒードラン。しかし、本作での彼は一味違います。対ボス戦、特にHPが膨大な敵に対して無類の強さを発揮します。
【必中級の拘束技へ】 専用技「マグマストーム」は、これまで命中率の低さがネックでした。しかし、Z-Aのアクション要素を取り入れたバトルシステムにおいて、命中不安が解消され、実質的な火力と拘束力が大幅に向上しています。
- バインド効果の仕様変更: 攻撃後、フィールドにマグマが残り続け、**「その場に留まる相手に継続大ダメージ」**を与えます。
- 対NPC性能: 通信対戦の人間ならすぐに範囲外へ逃げますが、CPU(特に暴走した大型ボス)はその場に留まることが多く、マグマストームの最大ダメージをフルに受け続けてくれます。
【周回の最適解】 クリア後の「暴走メガシンカポケモン」を鎮めるミッションにおいて、ヒードランの耐久力とマグマストームの削り性能は最高クラスの効率を叩き出します。4倍弱点の地面技にさえ気をつければ、最も安定してボスを狩れるポケモンです。
対戦・周回で輝く一般・600族ポケモン
伝説ポケモンだけでなく、一般ポケモンや600族の中にも、本作のシステムで評価を爆上げしたポケモンたちがいます。
コノヨザル(Annihilape)|「ふんどのこぶし」×「ハロウィン」の極悪コンボ
パルデア地方から参戦したコノヨザル。彼の強さは専用技「ふんどのこぶし」に集約されていますが、本作では特定のパートナーと組むことで真価を発揮します。
【被弾するほど強くなる】 「ふんどのこぶし(ゴースト物理)」は、被弾回数に応じて威力が際限なく上昇します(最大威力350など)。「ドレインパンチ」と組み合わせることで、攻撃を受けながら回復し、火力を上げ続けるゾンビ戦法が可能です。
【パンプジンとのコンボ】 クリア後の調査ポイント稼ぎ(暴走進化周回)において、以下のコンボが推奨されています。
- サポート役(パンプジン等): 技「ハロウィン」を使用。相手に「ゴーストタイプ」を追加する。
- コノヨザル: ゴーストタイプが追加された相手に対し、弱点となった「ふんどのこぶし」を叩き込む。
本来、ノーマルタイプには無効化されるゴースト技ですが、ハロウィンでタイプを追加することで強引に弱点を突けるようになります。この戦術のためだけに育てる価値があります。
グソクムシャ(Golisopod)|デメリット特性が消滅!?
「かっこいいけど特性が使いにくい」でおなじみだったグソクムシャ。HPが半分になると強制的に手持ちに戻る特性「ききかいひ」が、本作のシステム上、**発動しない(または仕様が変わりデメリットではなくなった)**という報告が相次いでいます。
【メガシンカでタイプ変化】 さらにメガシンカが追加され、タイプが「むし・みず」から**「むし・はがね」**へと変化します。
- 弱点: ほのお(4倍)のみ。
- 攻撃範囲: 進化前の水技、進化後の鋼・虫技に加え、「ふいうち」や「アクアジェット」などの先制技も完備。
ハッサムやシュバルゴと同じ優秀な耐性を持ちながら、彼らが覚えない高威力の水物理技を使えるのが最大の差別化点です。今まで使いにくさで敬遠していたトレーナーこそ、そのポテンシャルに驚くはずです。
ルカリオ(Lucario)|二つのメガシンカを使いこなす
シリーズ屈指の人気ポケモンであるルカリオには、既存の「メガルカリオ」に加え、新たな姿**「メガルカリオZ」**が追加されました。
【物理の通常メガ、特殊のメガZ】
- メガルカリオ(既存): 特性「てきおうりょく」により、物理・特殊どちらも高火力だが、物理寄りの技構成がメジャー。
- メガルカリオZ(新規): 特攻と素早さに特化したステータス配分。
【戦術的優位性】 相手視点では、物理型が来るのか、特殊特化の高速型が来るのか、メガシンカするまで判別がつきません。「わるだくみ」を積んでからのメガルカリオZの特殊攻撃は、受け出しを許さない破壊力を持っています。レックウザやゼラオラに次ぐ高速アタッカーとして、ランクマッチの環境入り確実です。
セグレイブ(Baxcalibur)|600族の恥とは言わせない
パルデア出身の600族。こおり・ドラゴンの複合タイプです。彼はストーリー中盤まで入手できず、クリア後の特定手順を踏むことでようやく解禁されます。
【入手手順】
- エンディングを見る。
- レックウザ捕獲ミッションをクリアする。
- 追加されるサイドミッションをクリアし「スペシャルサーチ」を解禁。
【メガセグレイブの強み】 4倍弱点を持たない600族というだけで優秀ですが、メガシンカにより攻撃性能がさらに洗練されました。専用技「きょけんとつげき」は使用後の被ダメージ2倍という強烈なデメリットがありますが、本作のシステムでは「とどめの一撃」として使用すればデメリットを踏み倒しやすいです。 氷タイプを苦手としないドラゴンとして、対ドラゴン性能が非常に高く、Sランク報酬のメガストーンに見合う活躍をしてくれます。
ステータス・入手難易度・役割比較表
最後に、紹介した11体の特徴を一覧で整理しました。育成順序の参考にしてください。
| ポケモン | 主な役割 | 推奨コンテンツ | 入手・育成難易度 | 最大の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| レックウザ | 物理/周回 | 素材集め・全般 | 高(クリア後) | 「しんそく」による最高効率周回 |
| フーパ | 両刀/万能 | 高難度ボス | 中(サイドM) | 1体で2つのタイプ・戦術をスイッチ |
| ヒードラン | 定数ダメ | 暴走ボス討伐 | 中(サイドM) | 「マグマストーム」でのボスハメ |
| コノヨザル | 耐久火力 | 調査P稼ぎ | 低(一般) | 「ハロウィン」コンボでの最大火力 |
| ゼラオラ | 速攻物理 | 周回・ランクマ | 高(要DLC) | 全キャラ最速&高急所率 |
| ルカリオ | 特殊/撹乱 | ランクマ | 低(一般) | 2種類のメガシンカによる読み合い |
| マーシャドー | 積み対策 | 高難度NPC | 高(幻) | 相手の能力上昇を奪う唯一無二の技 |
| ダークライ | 催眠/回復 | ランクマ・ボス | 高(幻) | 攻撃技化した「ダークホール」 |
| マギアナ | 耐久/爆発 | 高難度・ランクマ | 高(幻) | 圧倒的なタイプ耐性とメガの耐久値 |
| グソクムシャ | 物理AT | ストーリー・対戦 | 低(一般) | 特性デメリット消滅&メガで虫/鋼へ |
| セグレイブ | 物理AT | ランクマ | 高(最終盤) | 氷等倍のドラゴン、メガで超火力 |
まとめ
『ポケモンZA M次元ラッシュ』のクリア後は、単にレベルを上げるだけでなく、本作特有のシステム(アクション性の高い技仕様、新たなメガシンカ)に適応したポケモン選びが重要になります。
- まずはレックウザを育成し、日々の素材集めや周回を快適にする。
- 高難易度の暴走ボス対策としてヒードランやコノヨザルを準備する。
- ランクマッチや対人戦を見据えてダークライやルカリオ、グソクムシャを仕上げる。
この手順で育成を進めれば、M次元ラッシュの世界を余すことなく堪能できるはずです。まずは自分のプレイスタイルに合った1体を選び、究極の個体へと育て上げてみてください。
※本記事は最新のゲームバージョンに基づき執筆していますが、今後のアップデートやレギュレーション変更により評価が変動する可能性があります。






