編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ミアレシティでのメインストーリーをクリアし、「ポケモンレジェンズ Z-A」の広大なクリア後コンテンツを前にして、「次に何をすればいいのか?」「どのポケモンから育てれば、この膨大なやり込み要素を効率よく楽しめるのか?」が気になっていると思います。
クリア後のカロス地方は、旅パーティ(通称:旅パ)のままでは苦戦必至な、高難易度バトルや特殊なミッションで溢れています。
この記事を読み終える頃には、あなたがクリア後に優先して育成すべき「最強」のポケモン10選と、その明確な役割についての疑問が解決しているはずです。
- クリア後に優先して育成すべきポケモン10選
- Zロワイヤルやメガ結晶破壊などの周回効率化
- ジガルデ戦やトーナメントなど高難易度攻略の適任
- 親分周回や特殊ミッションで輝く専門家
それでは解説していきます。
ポケモンZA クリア後の環境と育成の重要性
まずは本題に入る前に、なぜ今、新たなポケモンを育成する必要があるのか。 レジェンズ Z-Aのクリア後環境について、おさらいしておきましょう。
クリア後に解放される主要コンテンツ
ストーリーのエンディングを迎えると、ミアレシティを舞台にした「都市再開発」はネクストステージへと移行し、以下のような様々なやり込み要素が解放されます。
- Zロワイヤル・インフィニティ 次々と現れるNPCトレーナーを倒し、ポイントを稼いで豪華なリワード(報酬)を目指す、周回型のエンドコンテンツです。 効率よくポイントを稼ぐには、「いかに早く敵を倒せるか」が重要になります。
- メガ結晶の破壊(メガかけら集め) 街の各地に出現する「メガ結晶」を破壊し、「メガかけら」を集めるミッションです。 このかけらは「クエーサー商会」にて、メガストーンや貴重な育成アイテム(けいけんアメ、かいでんのタネ等)と交換できます。 育成の基盤を作るための、重要な作業となります。
- 親分ポケモン・メガシンカポケモンとの再戦 各地に点在する強力な「親分ポケモン」や、一度倒した「メガシンカポケモン」と再び戦うことができます。 これらを倒したり捕獲したりすることで、けいけんアメや育成アイテムが手に入りますが、その強さはストーリー中の比ではありません。
- ジガルデ・セル収集と高難易度バトル カロス地方全土に散らばるジガルデ・セルを集めることで、あの伝説のポケモン「ジガルデ」との高難易度3連戦バトルに挑むことができます。 パーティ全体の完成度が試される、クリア後の一つの集大成と言えるでしょう。
- 特殊ミッション 「ピカチュウ1体だけで、相手のピカチュウと戦う」といった、特定のポケモンや条件でのみ挑戦可能なミッションも多数用意されています。
なぜ「旅パ」だけでは不十分なのか
ストーリー攻略で活躍してくれた旅パのポケモンたち。 もちろん愛着があり、レベルも高いでしょう。 しかし、上記のコンテンツを見てわかる通り、クリア後は「周回効率」「特定の強敵対策」「特殊なルールへの対応」など、非常に専門的な役割が求められます。
旅パはバランス良く構成されていることが多いですが、例えば「メガ結晶を最速で破壊する」ことや、「氷4倍弱点のジガルデをワンパンする」ことには特化していません。 そのため、旅パだけを強化し続けても、どこかで非効率さや限界を感じることになります。
「役割別」育成のススメ
そこで重要になるのが、「目的に合わせた専門職(スペシャリスト)の育成」です。
- 周回をとにかく早く終わらせたい
- 高難易度バトルで安定して勝ちたい
- アイテム収集を楽にしたい
こうした要求に応えるため、今回は「最強」の定義を「特定の役割において圧倒的なパフォーマンスを発揮できること」とし、10体のポケモンをピックアップしました。 ランキング形式ではなく、役割ごとに紹介していくので、あなたが今一番進めたいコンテンツに合わせて、育成するポケモンを選んでみてください。
【周回効率枠】クリア後コンテンツを高速化するポケモン3選
まずは、けいけんアメやお金稼ぎ、アイテム収集など、何かと時間がかかる「周回」を劇的に効率化してくれるポケモンたちです。 彼らを最初に育てることで、後続のポケモン育成が何倍も楽になりますよ。
①カイリュー(しんそく連打のZロワイヤルエース)
やはりこのポケモンは外せません。 初代(カントー地方)から存在する600族ドラゴン、カイリューです。 今作のカイリューは、特に「Zロワイヤル・インフィニティ」の周回エースとして圧倒的な性能を誇ります。
カイリューの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 91 | 134 | 95 | 100 | 100 | 80 | 600 |
なぜカイリューが周回に適しているのか
最大の理由は、優先度+2の先制技「しんそく」にあります。 今作のレジェンズ Z-Aのバトルシステムでは、技ごとに「発動時間」や「クールタイム(次の行動までの時間)」が設定されています。
カイリューの「しんそく」は、この発動時間が全技中でも最短クラスに設定されています。 つまり、「しんそく」を選択してから技が出るまでが非常に早く、さらに撃った後の硬直も短いため、すぐに次の「しんそく」を叩き込めるのです。
Zロワイヤルでは、次々と現れる雑魚敵をとにかくテンポよく処理することがポイント効率に直結します。 カイリューの高い攻撃種族値(134)から繰り出されるタイプ不一致の「しんそく」連打は、相手に行動の隙を与えず、並の相手ならゴリ押しで突破できてしまいます。
メガシンカすべきか?(物理型なら非メガ推奨)
今作、カイリューはメガシンカ(メガカイリューY)を獲得しましたが、面白い点があります。 メガカイリューYは特攻(C)が大きく伸びる反面、攻撃(A)はわずかに下がってしまいます。
つまり、「しんそく」を軸にした物理周回型で運用する場合、あえてメガシンカさせない方が火力を維持できるのです。 もちろん、特殊型で「りゅうせいぐん」などを撃ちたい場合はメガシンカが強力ですが、Zロワイヤルの雑魚処理においては、通常カイリューの「しんそく」連打が最も効率的と言えるでしょう。
おすすめの技構成と育成論
- 性格: いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
- 努力値(基礎ポイント): 攻撃252 / 素早さ252 / HP6
- おすすめ技:
- しんそく: メインウェポン。最速発動で連打する。
- げきりん / ドラゴンクロー: タイプ一致の最大打点。
- じしん: はがねタイプへの打点。
- ほのおのパンチ / れいとうパンチ: 技範囲の補完。
まずはこの物理型カイリューを1体育てて、ZロワイヤルやNPCの勝利数ミッションを高速で消化できるようにするのがおすすめです。
②ルカリオ(メガ結晶破壊のスペシャリスト)
続いては、はがね・かくとうタイプのルカリオ。 彼は対戦でも強力ですが、クリア後まず育てたい理由は「メガ結晶破壊の職人」としての性能です。
ルカリオの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 70 | 110 | 70 | 115 | 70 | 90 | 525 |
| メガ | 70 | 145 | 88 | 140 | 70 | 112 |
メガ結晶破壊の重要性
前述の通り、街中に点在するメガ結晶を壊して「メガかけら」を集めると、クエーサー商会でメガストーンやけいけんアメと交換できます。 この作業、一見地味ですが、今後の育成効率を左右する非常に重要なリソース集めです。
一発の威力が高い技よりも、発動時間が短く、連発できる技で手数を出せるポケモンが、この作業の適任者となります。
なぜルカリオが適任なのか
ルカリオは、まさにメガ結晶破壊のために生まれてきたかのような技ラインナップを誇ります。
- しんそく
- バレットパンチ
- でんこうせっか
これらの高速技を複数覚えるため、技のクールタイムを待たずに次々と攻撃を繰り出せます。 さらに、「はどうだん(特殊)」や「はどうだん(物理)」(※今作は物理はどうだんも習得可能)といった範囲攻撃技も習得できるため、結晶が密集している場所をまとめて破壊できるのも大きな魅力です。
まずは対戦用の個体を厳選するより先に、この「破壊職人ルカリオ」を1匹確保し、育成リソースのスタートダッシュを決めましょう。 彼がいるだけで、全ポケモンの育成スピードが格段に上がります。
おすすめの技構成と育成論(破壊職人型)
- 性格: せっかち(素早さ↑ 防御↓)や、むじゃき(素早さ↑ 特防↓)
- 努力値(基礎ポイント): 攻撃252 / 素早さ252 / 特攻6 (両刀型)
- おすすめ技:
- しんそく: 高速技①
- バレットパンチ: 高速技②(しんそくがクールタイム中でも撃てる)
- はどうだん(物理): 範囲攻撃用。
- インファイト: 硬い結晶や、ついでに現れる野生ポケモン用。
③ヘラクロス(確定5回ヒットの連続技が強力)
周回効率枠の最後は、むし・かくとうタイプのヘラクロスです。 彼もまた、Zロワイヤルで特定の輝きを見せてくれます。
ヘラクロスの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 80 | 125 | 75 | 40 | 95 | 85 | 500 |
| メガ | 80 | 185 | 115 | 40 | 105 | 75 |
Zロワイヤルのボーナスカードと連続技のシナジー
ヘラクロスがZロワイヤルで強い理由は、その「連続攻撃技」にあります。 過去作ではヒット回数が2〜5回と不安定だった以下の技が、今作のレジェンズ Z-Aでは、なんとすべて「確定5回ヒット」仕様になっています。
- ミサイルばり(むし)
- ロックブラスト(いわ)
- タネマシンガン(くさ)
Zロワイヤルでは、「〇〇タイプの技を〇回当てろ」といった「ボーナスカード」がミッションとして提示されます。 このミッションを達成するとポイントが上乗せされますが、ヘラクロスの連続技なら、技を1回当てるだけでカウントが「5」進むのです。 これは正直、ずるいレベルの効率です。
交換個体(経験値1.5倍)のメリット
さらに、ヘラクロスはストーリー中盤の必須イベントでNPCから交換してもらえる個体が存在します。 ご存知の通り、交換で入手したポケモンは、もらえる経験値が1.5倍になります。 つまり、育成が非常にしやすいというおまけ付きです。
クリア後すぐに高レベルに到達させやすく、即戦力としてZロワイヤルに投入できるのは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
メガヘラクロスへの派生
もちろん、メガヘラクロスまで育てれば、攻撃種族値は驚異の「185」。 特性「スキルリンク」も合わさり、対戦や高難易度攻略でもエースとしてそのまま転用できます。 周回と対戦、両方で活躍できるポテンシャルを秘めた、育てて損のない1匹です。
おすすめの技構成と育成論
- 性格: いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
- 努力値(基礎ポイント): 攻撃252 / 素早さ252 / HP6
- おすすめ技:
- ミサイルばり: タイプ一致の確定5回技。
- ロックブラスト: ひこうタイプへの打点となる確定5回技。
- タネマシンガン: みず・じめんタイプへの打点となる確定5回技。
- インファイト / つるぎのまい: タイプ一致のメインウェポン、または火力アップの積み技。
【高難易度攻略枠】トーナメント・ジガルデ戦を制するポケモン3選
ここからは、Zロワイヤルのような周回とは異なり、「ジガルデ戦」やクリア後に解放される「ゆかりトーナメント」など、一筋縄ではいかない強敵たちを倒すための、いわゆる「ガチバトル用」のエースたちを紹介します。
④ドリュウズ(ゆかりトーナメントの絶対的キラー)
まず推薦したいのが、じめん・はがねタイプのドリュウズです。 見た目の頼もしさ通り、クリア後の強敵攻略、特に「ゆかりトーナメント」の周回において圧倒的なキラー性能を発揮します。
ドリュウズの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 110 | 135 | 60 | 50 | 65 | 88 | 508 |
ゆかりトーナメント周回のメリット
ゆかりトーナメントは、クリア後に挑戦できる高難易度トーナメントで、優勝すると多額の賞金や貴重なアイテムが手に入ります。 金策としても非常に優秀なため、ここを安定して周回できるかどうかは、今後の育成効率に大きく響きます。
なぜドリュウズがキラーなのか
理由は単純明快、圧倒的なタイプ相性です。 トーナメントの主催者である「ゆかり」の手持ちポケモンは、1体を除いて全員が「はがねタイプ」弱点。 そして、残りの1体も「じめんタイプ」が弱点なのです。
つまり、じめん・はがねタイプのドリュウズであれば、ほぼ全ての相手にタイプ一致で弱点を突くことができます。 攻撃種族値135から放たれる「じしん」で、相手のパーティを蹂躙できるのです。
それだけでなく、じめん・はがねの複合タイプは耐性も非常に優秀。 10タイプを半減以下に抑え、特に「でんき」と「どく」は無効化します。 攻守にわたって「ゆかりキラー」として完成されているのです。
メガシンカと「つるぎのまい」による突破力
今作でドリュウズはメガシンカ(メガドリュウズ)を獲得。 さらに攻撃と素早さが上昇し、特性が「すなかき」に固定されます。 天候がすなあらしであれば、手がつけられないアタッカーと化します。
また、技マシンで「つるぎのまい」を覚えさせれば、火力を底上げして物理ワンパン戦術も狙えます。
注意点(特殊耐久)とおすすめ育成論
ただし、弱点もあります。 防御(60)と特防(65)は高いとは言えません。 特に特殊耐久は紙に近いため、相手が特殊の水技や炎技(だいもんじ等)を使ってきそうな場合は、無理に突っ張らずに一度交代する判断も必要です。
とはいえ、トーナメント周回から強敵攻略まで幅広く対応できる、育成優先度Sランクの1匹です。
- 性格: いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)または、ようき(素早さ↑ 特攻↓)
- 努力値(基礎ポイント): 攻撃252 / 素早さ252 / HP6
- おすすめ技:
- じしん: タイプ一致のメインウェポン。
- アイアンヘッド: タイプ一致のサブウェポン。
- いわなだれ / ロックブラスト: ひこうタイプへの打点。
- つるぎのまい: 最強の積み技。
⑤グレイシア(高特攻フリーズドライの魅力)
イーブイの進化系、こおりタイプのグレイシア。 その可憐な見た目とは裏腹に、バトル性能は非常にガチです。 特にクリア後の環境において、彼女の持つ「ある技」が猛威を振るいます。
グレイシアの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 65 | 60 | 110 | 130 | 95 | 65 | 525 |
フリーズドライが環境に刺さる理由
グレイシアの最大の強み、それは特攻種族値130という高火力から、タイプ一致で**「フリーズドライ」**を撃てることです。
「フリーズドライ」は、こおりタイプの特殊技でありながら、通常は等倍であるはずの「みずタイプ」にも「こうかはばつぐん」になるという、唯一無二の性能を持っています。
今作のレジェンズ Z-Aには、こおり4倍弱点のドラゴン(カイリュー、ガブリアス、ボーマンダ、チルタリスなど)が非常に多く登場します。 グレイシアは、これらのドラゴンタイプを一撃で葬り去る火力を持っています。
それだけでなく、「フリーズドライ」のおかげで、ギャラドス(みず・ひこう)やメガラグラージ(みず・じめん ※メガシンカ時)、キングドラ(みず・ドラゴン)といった、やっかいな水複合タイプにも弱点を突けるのです。
ジガルデ戦(氷4倍)での圧倒的火力
そして、クリア後の最大の壁の一つである「ジガルデ」。 彼は「じめん・ドラゴン」タイプ。 つまり、こおりタイプが4倍弱点です。
HP回復なしの3連戦という過酷なジガルデ戦において、高火力で弱点を突ける特殊アタッカーのグレイシアは、パーティの火力枠として最高峰の適性を持っています。
注意点(耐久と耐性)とおすすめ育成論
もちろん、こおり単タイプゆえの弱点もあります。 耐性が少なく(こおり半減のみ)、弱点(ほのお、かくとう、いわ、はがね)もメジャーなタイプばかりです。 HP種族値も低め(65)なため、相手の攻撃を受けきれる耐久はありません。
しかし、裏を返せば、相性上有利な相手(ドラゴン、みず、じめん、ひこう)の前に繰り出し、その超火力で一方的に制圧する「アタッカー」としての性能はピカイチです。 刺さる相手にはとことん強い、ピーキーなエースとして育ててみてください。
- 性格: ひかえめ(特攻↑ 攻撃↓)
- 努力値(基礎ポイント): 特攻252 / HP252 / 素早さ6
- おすすめ技:
- フリーズドライ: 最重要ウェポン。対みず・対ドラゴン。
- れいとうビーム: フリーズドライより威力が高いメインウェポン。
- シャドーボール: ゴースト・エスパーへの打点。
- みずのはどう / めいそう: 技範囲の補完、または特殊火力を上げる積み技。
⑥メタグロス(隙のない総合力の塊)
600族から2体目、はがね・エスパータイプのメタグロスです。 彼を表現するなら、まさに「隙のない総合力の塊」。 攻守ともに高水準で、パーティの万能タンクとして活躍します。
メタグロスの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 80 | 135 | 130 | 95 | 90 | 70 | 600 |
| メガ | 80 | 145 | 150 | 105 | 110 | 110 |
圧倒的な耐性と安定感
メタグロスの強みは、まずそのタイプ耐性です。 8タイプを半減、1タイプ(くさ)を1/4、1タイプ(どく)を無効。 弱点は4つ(ほのお、じめん、ゴースト、あく)ありますが、それを補って余りある受け性能の高さです。
ゆかりトーナメントにおいても、先に紹介したドリュウズと並ぶ安定枠。 ドリュウズが苦手な特殊攻撃もある程度耐えられますし、技マシンで「じしん」を覚えさせれば、はがね半減の相手(クチートなど)にも強く出られます。
メガメタグロスの超性能(実質700族)
そして、メガシンカすることでその真価を発揮します。 メガメタグロスは、HP以外のすべての種族値が100を超え、合計種族値は「700」に達します。 攻撃は145、防御は150、そして何より遅かった素早さ(70)が110まで跳ね上がります。
高い耐久力を持ちながら、上から高火力で殴れるという、理想的な高速重戦車アタッカーに変貌するのです。
技範囲の広さと育成の自由度
攻撃技も豊富です。 タイプ一致の「コメットパンチ(今作で復活)」「しねんのずつき」に加え、サブウェポンとして「じしん」「れいとうパンチ」「かみなりパンチ」「ほのおのパンチ」「アームハンマー」など、欲しい技が揃っています。
さらに、ロマン技の「だいばくはつ」も習得可能。 メガメタグロスの攻撃145から放たれる威力250の「だいばくはつ」は、相手のパーティを一掃するほどの破壊力を秘めています。
安定型にもロマン型にも育てられる、クリア後の万能枠として非常におすすめの1匹です。
- 性格: いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
- 努力値(基礎ポイント): 攻撃252 / 素早さ252 / HP6
- おすすめ技:
- コメットパンチ: タイプ一致のメインウェポン(はがね)。
- しねんのずつき: タイプ一致のメインウェポン(エスパー)。
- じしん: はがね・ほのおタイプへの打点。
- れいとうパンチ / だいばくはつ: ドラゴンへの打点、または最終兵器。
【対戦・やり込み枠】通信対戦を見据えた強力ポケモン2選
クリア後のやり込みといえば、最終的には「通信対戦」にたどり着く人も多いでしょう。 ここでは、攻略だけでなく、対人戦でもがっつり戦力になるポケモンを2匹紹介します。
⑦ガブリアス(メガシンカに頼らない安定の強さ)
ポケモン界の顔の一角、ガブリアスです。 「あれ?ジガルデ対策でグレイシアを推してなかった?」と思うかもしれませんが、ガブリアスの強みはそこではありません。 今作におけるガブリアス最大の強み、それは**「メガシンカしなくても普通に強い」**ことです。
ガブリアスの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 108 | 130 | 95 | 80 | 85 | 102 | 600 |
| メガ | 108 | 170 | 115 | 120 | 95 | 92 |
「メガ枠を譲れる」ことの戦略的メリット
レジェンズ Z-Aのバトルでは、パーティにメガストーンを持てるポケモンが何体いても、バトル中にメガシンカできるのは1体だけです。 これは非常に重要なルールです。
例えばメタグロスやヘラクロスは、メガシンカを前提とした強さを持っています。 しかし、ガブリアスはメガシンカしなくても攻撃130、素早さ102と、アタッカーとして十分すぎるスペックを持っています。
つまり、ガブリアスを採用することで、貴重な「メガシンカ枠」を他のポケモン(例:メガメタグロス、メガゲンガー)に譲ることができるのです。 これが戦略的に非常に大きなメリットとなります。 (メガガブリアスは素早さが下がるというデメリットもあるため、なおさら非メガでの運用が主流です)
持ち物の自由度と高い種族値
メガストーンを持たせる必要がないため、「こだわりスカーフ」で奇襲をかけたり、「きあいのタスキ」で行動保証を持たせたり、「いのちのたま」で火力を底上げしたりと、持ち物の自由度が格段に上がります。
タイプ一致の「ドラゴンクロー」「じしん」を軸に、技マシンで炎やフェアリー対策の技(ほのおのキバ、アイアンヘッドなど)を加えれば、攻撃範囲も広く、どの世代でも活躍してきた安定感は今作でも健在です。
ストーリー攻略の延長線としても、通信対戦の第一線でも活躍できる、育成しておいてまず間違いないポケモンです。
- 性格: ようき(素早さ↑ 特攻↓)
- 努力値(基礎ポイント): 攻撃252 / 素早さ252 / HP6
- おすすめ技:
- じしん: タイプ一致のメインウェポン。
- ドラゴンクロー / げきりん: タイプ一致のドラゴン技。
- アイアンヘッド: フェアリータイプへの打点。
- つるぎのまい: 積み技。
⑧エアームド(メガシンカで役割が変わる鉄壁の翼)
第2世代(ジョウト地方)から登場している、はがね・ひこうタイプのエアームド。 かつては「物理受け」専門のポケモンという印象でしたが、今作ではメガシンカ(メガエアームド)を獲得し、その役割がガラッと変わる面白いポケモンになりました。
エアームドの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 通常 | 65 | 80 | 140 | 40 | 70 | 70 | 465 |
| メガ | 65 | 100 | 130 | 50 | 100 | 110 | 555 |
通常時(物理受け)とメガ時(アタッカー)の比較
上記の表を見てください。 通常時は防御(140)が突出した、典型的な物理受け(壁役)です。 しかし、メガエアームドになると、防御がわずかに下がる(130)代わりに、攻撃(+20)、特防(+30)、そして素早さ(+40)が大幅に強化されます。
つまり、ガチガチの壁役から、受けも攻めもできる高速アタッカーへとシフトチェンジするのです。
鋼・飛行の優秀な耐性
タイプは「はがね・ひこう」のまま。 この複合タイプが非常に優秀で、くさ・むしを1/4、ひこう・エスパー・ドラゴン・はがね・フェアリー・ノーマルを半減、そして「どく」と「じめん」を無効化します。 弱点は「ほのお」と「でんき」の2つだけ。 相変わらずの耐性モンスターです。
「つるぎのまい」からの突破力と注意点
メガシンカで得た攻撃(100)と素早さ(110)を活かし、技マシンで「つるぎのまい」を覚えさせることで、一気にアタッカーとしての突破力が上がります。 「つるぎのまい」を積んだ後のタイプ一致「ブレイブバード」や、サブウェポンの「ドリルライナー(じめん)」で、相手のパーティを崩しにいく動きが強力です。
ただし、注意点として、サブウェポンの種類自体はそこまで多くありません。 採用率の高いリザードン(ほのお)やシャンデラ(ほのお・ゴースト)、その他でんきタイプのポケモンには弱点を突かれるため、相手がメガシンカしたり、耐久に振っていたりすると返り討ちに遭うリスクもあります。
どの相手を任せるか、どの相手からは交代するか、トレーナー側の判断力が求められる玄人向けのポケモンですが、その分、使いこなせれば非常に強力なメガ枠となります。
- 性格: ようき(素早さ↑ 特攻↓)
- 努力値(基礎ポイント): 攻撃252 / 素早さ252 / HP6
- おすすめ技:
- ブレイブバード: タイプ一致のメインウェポン。
- ドリルライナー: でんき・いわ・はがねへの打点。
- つるぎのまい: 火力アップの積み技。
- はねやすめ / ステルスロック: 耐久型で使う場合の回復技、または起点作り技。
【特殊攻略枠】特定のミッション・周回で輝くポケモン2選
最後は、対戦やトーナメントとは全く別の方向性で、「ここでしかできないけど、超重要」な役割を持つ、専門性の高いポケモンたちです。 クリア後のコンテンツをとことん楽しみたいなら、ぜひ育ててみてください。
⑨ゲンガー(親分・野生メガの安全処理班)
初代からおなじみ、ゴースト・どくタイプのゲンガー。 メガゲンガーの高い特攻と素早さを活かしたアタッカーも強力ですが、ここで推薦したいのは、親分ポケモンや野生のメガシンカポケモンを安全に処理するための、少し”ずるい”戦法です。
ゲンガーの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 60 | 65 | 60 | 130 | 75 | 110 | 500 |
| メガ | 60 | 65 | 80 | 170 | 95 | 130 |
親分周回(経験アメ、かいでんのタネ)の重要性
クリア後に再戦できる親分ポケモンたちは、レベルもステータスも桁違い。 正面から殴り合えば、こちらのパーティが半壊することもあります。 しかし、倒せば「けいけんアメ」や「かいでんのタネ(努力値アイテム)」といった、非常に美味しい報酬が手に入ります。
なぜゲンガーが適任なのか(呪い逃げ戦法)
ゲンガーは、ガチで殴り合うのではなく、相手をじわじわと削る「継続ダメージ系」の技をまとめて習得できます。
- どくどく: 相手を「もうどく」状態にする。
- のろい:(ゴーストタイプ時)自分のHPを削り、相手を「のろい」状態にして毎ターンHPを削る。
- ほろびのうた: 3ターン後に、場にいるポケモン全員を「ひんし」にする。
これらを使った「呪い逃げ戦法」が非常に強力です。 やることは単純。 親分相手に「のろい」や「どくどく」を入れたら、あとは回避に専念したり、交代したりしてターンを稼ぐだけ。 こちらが攻撃しなくても、相手は勝手にHPを削られていきます。
「ほろびのうた」の場合は、歌った後にゲンガーを交代させれば、自分だけ効果から逃れることができます。 削り役だけやらせて、最後は別のアタッカーでとどめを刺す、といった使い方も可能です。
捕獲補助としての役割
この戦法は、捕獲狙いの時にも便利です。 「のろい」でHPをギリギリまで削ってからボールを投げれば、捕獲率も上がります。 正攻法とは言えませんが、あれだけ強い相手を安定して周回するためには、こうした専門家が1匹いると安心感が違います。
- 性格: おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓)
- 努力値(基礎ポイント): HP252 / 素早さ252 / 防御6
- おすすめ技(親分攻略型):
- のろい: メインの削り技。
- どくどく: のろいが効かないゴーストタイプ用。
- ほろびのうた: 交代前提の削り技。
- まもる / みがわり: ターン稼ぎ用。
⑩ピカチュウ(特殊ミッションの主役)
最後を飾るのは、なんとライチュウではなく、ピカチュウです。 その理由は、彼(彼女)が主役となる「特殊ミッション」の存在です。
ピカチュウの基本データ(種族値)
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 35 | 55 | 40 | 50 | 50 | 90 | 320 |
特殊ミッション「世界一ピカチュウ戦」の攻略
クリア後に解放される「世界一ピカチュウ戦」では、手持ちをピカチュウ1匹だけにして、相手のレベル66のピカチュウと1対1で戦う必要があります。 完全なミラーマッチです。
ステータスが低いピカチュウ同士の戦いなので、中途半端な育成では普通に負けてしまいます。 できれば野生の「親分ピカチュウ」を捕まえて、しっかり育ててから挑むのがおすすめです。
相手のピカチュウは「あなをほる」「でんこうせっか」「アイアンテール」「まもる」という、こちらの弱点(あなをほる)を突いてくるガチ構成。 こちらも「あなをほる」で対抗しつつ、「まもる」を挟んだ読み合いを制する必要があります。
このミッションに勝利すると、報酬として**「でんきだま」**が手に入ります。 ピカチュウ専用の、攻撃と特攻を2倍にする超強力なアイテムなので、これは必ず入手しておきましょう。
ライチュウへの進化と「アローラライチュウ戦」
そして、この育てたピカチュウは、「かみなりのいし」でライチュウに進化させることで、次の特殊ミッション**「アローラライチュウとの1対1バトル」**にそのまま投入できます。
アローラライチュウは「エスパー複合」ですが、残念ながらこちらのカントーライチュウは弱点を突ける技(あく、ゴースト、むし)をあまり覚えません。 結局、ピカチュウ時代に覚えた「あなをほる(じめん)」で弱点を突いて押し切るのが一番安定します。
ピカチュウ用に育てた個体をそのまま進化させれば再利用できるため、育成の手間も最小限で済みます。 このバトルに勝てば、交換イベントで「アローラライチュウ」が手に入ります。
注意点(DLCと交換個体)
ただし、一点注意が。 今後のDLC「メガ次元ラッシュ」では、2種類の「メガライチュウ」が実装される予定との情報があります。 もし、この特殊ミッション用に育てた本命のライチュウを交換に出してしまうと、後で後悔するかもしれません。
交換用に別のライチュウを用意し、本命の個体は手元に残しておくのが賢明でしょう。
- 性格: ようき(素早さ↑ 特攻↓)または、いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
- 努力値(基礎ポイント): 攻撃252 / 素早さ252 / HP6
- おすすめ技(ピカチュウ時):
- あなをほる: ミラーマッチの最重要ウェポン。
- まもる: 相手の「あなをほる」をスカすための読み合い用。
- ボルテッカー / ワイルドボルト: タイプ一致のメインウェポン。
- アイアンテール: フェアリーやいわタイプへの打点。
ポケモンZA 育成に関するよくある質問(Q&A)
最後に、クリア後の育成に関して、読者の皆さんからよく寄せられる質問にもお答えしておきます。
Q1: 育成するポケモンの性格や個体値は厳選すべき?
A1: まずは「役割」を優先し、厳選は後からでもOKです。
もちろん、最終的に対戦で使うポケモンは、性格や個体値(生まれ持った才能)を厳選するに越したことはありません。 しかし、レジェンズ Z-Aには、クリア後に個体値を最大まで引き上げる「すごいとっくん」や、性格を変更できる「ミント」系アイテムも存在します。
まずは、メガ結晶破壊用のルカリオや、親分攻略用のゲンガーなど、**「役割をこなせること」**を最優先に育成しましょう。 リソースが集まってから、本命の対戦用ポケモンを厳選・育成し直すのが効率的です。
Q2: 努力値(基礎ポイント)は今作どうなってる?
A2: 「かいでんのタネ」によるアイテム育成が主流です。
今作も、ポケモンを倒すことで努力値(基礎ポイント)は入りますが、クリア後は「かいでんのタネ」系のアイテムを使ってドーピングするのが圧倒的に早いです。 この「かいでんのタネ」は、親分ポケモンを倒したり捕まえたりすることで効率よく集められます。
つまり、「親分攻略用のゲンガー」を育成 → 親分を周回して「かいでんのタネ」を集める → 集めたタネで「本命のアタッカー」を育成する、という流れが黄金ルートになります。
Q3: 育成アイテム(経験アメなど)の効率的な集め方は?
A3: 「Zロワイヤル」と「メガ結晶破壊」の2本柱です。
- けいけんアメ: Zロワイヤル・インフィニティの周回報酬で大量に手に入ります。ここで「周回効率枠」のカイリューやヘラクロスが輝きます。
- その他の育成アイテム: メガ結晶を破壊して「メガかけら」を集め、クエーサー商会で交換するのが基本です。ここで「破壊職人」のルカリオが活躍します。
Q4: メガシンカポケモンは他に何がおすすめ?
A4: 役割に応じて多数の候補がいます。
今回紹介した以外にも、強力なメガシンカポケモンは多数存在します。 例えば…
- メガリザードンY: 特性が「ひでり」になり、炎技の火力が凄まじい特殊アタッカー。
- メガギャラドス: タイプが「みず・あく」に変わり、「りゅうのまい」を積む物理アタッカー。
- メガサーナイト: 特性が「フェアリースキン」になり、ノーマル技をフェアリータイプ・高威力で撃てる特殊アタッカー。
自分のパーティに足りない役割(特殊アタッカーが欲しい、物理受けが欲しいなど)を補う形で、育成するメガシンカポケモンを選んでみてください。
まとめ
今回は、「ポケモンレジェンズ Z-A」のストーリークリア後に育てるべき最強ポケモン10選を、役割別に徹底解説しました。
- カイリュー(Zロワイヤル周回)
- ルカリオ(メガ結晶破壊)
- ヘラクロス(Zロワイヤル周回・ボーナス)
- ドリュウズ(ゆかりトーナメント攻略)
- グレイシア(ジガルデ・ドラゴン対策)
- メタグロス(高難易度・万能タンク)
- ガブリアス(対戦用・非メガエース)
- エアームド(対戦用・メガ枠アタッカー)
- ゲンガー(親分・野生メガ安全処理)
- ピカチュウ(特殊ミッション専用)
クリア後のミアレシティは、やることが膨大です。 しかし、適切な役割を持ったポケモンを育成することで、そのすべてを効率よく、そして奥深く楽しむことができます。
まずは、あなたが「今一番やりたいこと」は何かを決め、それに対応したポケモンから育ててみてはいかがでしょうか。 それでは、良きカロスライフを!






