編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望の新作『ポケモンレジェンズ Z-A(ゼットエー)』で、愛着のあるサーナイトを対戦で活躍させたい、でも具体的な努力値調整や技構成に迷っている、と悩んでいることと思います。 特に今作は、育成環境やシステムが一新されており、戸惑うことも多いですよね。
この記事を読み終える頃には、あなたのサーナイトがランクマッチでエースとして輝くための最適な調整と、それを実現する効率的な育成ルートの疑問が解決しているはずです。
- 現環境に刺さるサーナイトの最強努力値調整5選
- 役割に応じた確定数ずらしの技構成と持ち物徹底解説
- クエーサー社やサビ組を活用した最高効率育成ルート
- 都市型マップでのメガカケラ集めと金策の並行テクニック
それでは解説していきます。
サーナイトの種族値とZ-A環境での役割
『ポケモンレジェンズ Z-A』のカロス地方・ミアレシティ再開発の舞台において、サーナイトはその美しさと強さでトレーナーから絶大な支持を得ています。 まずは、努力値を振る前に、サーナイトというポケモンの「素材」の良さを再確認し、この都市環境でどのような役割を持てるのかを深掘りしていきましょう。 種族値を正しく理解することは、無駄のない努力値振りの第一歩です。
種族値から見る強みと弱み
サーナイトの種族値は、特殊方面に特化した非常に美しい配分となっています。 物理方面の脆さは否めませんが、それを補って余りある特殊性能を持っています。
| ステータス | 種族値 | 評価・解説 |
|---|---|---|
| HP | 68 | 平均よりやや低めです。無振りだと物理耐久は紙同然となるため、役割によってはH振りが必須となります。 |
| 攻撃 | 65 | 特殊アタッカー運用が基本のため、完全に不要なステータスです。混乱自傷ダメージやイカサマのダメージを抑えるため、**A0個体(攻撃個体値が「ダメかも」)**を厳選するのが理想です。 |
| 防御 | 65 | かなり低いです。ここがサーナイトの明確な弱点であり、努力値調整の肝となる部分です。物理アタッカーとの対面では、引くか、倒される前に倒すかの判断がシビアになります。 |
| 特攻 | 125 | 非常に高いです。 全ポケモンの中でも上位に位置し、性格補正や努力値で特化させることで、凄まじい火力を叩き出します。 |
| 特防 | 115 | 高いです。 特殊技に対しては無振りでもかなりの耐久力を誇り、特殊受けとしての運用も視野に入ります。 |
| 素早さ | 80 | 激戦区のラインです。抜ける相手と抜かれる相手がはっきりしているため、S調整でどこまで抜くかを明確にする必要があります。 |
| 合計 | 518 | バランスの取れた高水準な合計値です。 |
この数値からわかる通り、サーナイト運用の基本は**「高い特攻を活かした特殊アタッカー」または「高い特防を活かした特殊クッション」**のどちらかになります。 しかし、物理耐久(HP・防御)の低さが明確な弱点です。 Z-A環境では、メガシンカポケモンの復活により物理火力のインフレが予想されます。 そのため、努力値調整で物理耐久をどこまで補うか、あるいは切って素早さに特化するかが、勝敗を分ける重要なポイントになります。
フェアリー・エスパー複合の優秀さと相性
タイプ相性もサーナイトの魅力の一つであり、採用理由に直結します。 フェアリー・エスパーという複合タイプは、攻撃面でも防御面でも優秀な補完を持っています。
- 無効: ドラゴン
- 半減: エスパー、格闘
- 弱点: ゴースト、毒、鋼
特筆すべきは、やはりドラゴン無効です。 カロス地方にはガブリアスやオノノクス、ヌメルゴンといった強力なドラゴンタイプが多く生息しています。 これらに後出しから圧力をかけられる点は、ランクマッチにおいて非常に大きなアドバンテージとなります。 特に、「げきりん」や「りゅうせいぐん」読みで無償降臨できた時のアドバンテージは計り知れません。 一方で、ゴースト技(ミミッキュのシャドークローやゲンガーのシャドーボールなど)や、鋼技(ハッサムのバレットパンチ、メタグロスのコメットパンチ)には滅法弱いため、これらを意識した立ち回りが求められます。
特性「トレース」と「フェアリースキン」の活用法
サーナイトは特性も非常に優秀です。 通常特性の「トレース」と、メガシンカ後の「フェアリースキン」を使い分けることが重要です。
- トレース(通常時):
- 場に出た時、相手の特性をコピーします。
- 活用例: ギャラドスやボーマンダの「いかく」をコピーして相手の攻撃を下げたり、ヒードランの「もらいび」をコピーして炎技を無効化したりと、相手依存ではありますが強力な効果を発揮します。
- メガシンカするタイミングを調整することで、トレースを一度発動させてからメガシンカするといったテクニカルな動きも可能です。
- フェアリースキン(メガシンカ後):
- ノーマルタイプの技がフェアリータイプになり、威力が1.2倍になります。
- これにより、単なるノーマル技である「ハイパーボイス」や「はかいこうせん」が、タイプ一致かつ威力補正の乗った超高火力フェアリー技へと変貌します。
カロス地方の環境におけるサーナイトの立ち位置
『レジェンズ Z-A』の舞台であるカロス地方(ミアレシティ)は、メガシンカ発祥の地です。 そのため、対戦環境は「いかにメガシンカポケモンを通すか」、あるいは「いかに相手のメガシンカを止めるか」が中心になります。 メガサーナイトは、高い特攻と「みがわり貫通」のハイパーボイスを持つため、受けループや害悪戦法(みがまも等)に対して非常に強いという特徴があります。 また、環境に多いであろうドラゴンタイプや格闘タイプ(メガルカリオ、メガバシャーモ等)に対してタイプ相性で有利を取れるため、環境のメタゲームにおいて常に上位に食い込むポテンシャルを持っています。
メガサーナイトへの覚醒とステータス変化
本作『レジェンズ Z-A』の目玉である「メガシンカ」。 メガサーナイトになると、種族値はさらに跳ね上がり、役割がより攻撃的になります。
- 特攻: 125 → 165
- 素早さ: 80 → 100
- 特防: 115 → 135
- 攻撃: 65 → 85 (※Aは上がっても意味がないのが残念ですが)
特攻165という数値は、禁止伝説級に匹敵する高さです。 そして何より重要なのが、素早さが100に上昇することです。 80族と100族では、抜ける相手の範囲が劇的に変わります。 激戦区である100族(メガガルーラ、サンダー、ウルガモスなど)と同速勝負ができるようになるため、努力値振りにおいて「最速」を選択する理由が非常に強くなります。
努力値振りの前に知っておくべきA0厳選の重要性
本格的な努力値振りを始める前に、個体値の厳選について触れておきます。 サーナイトは物理攻撃技を採用することがほぼありません。 そのため、攻撃の個体値は低ければ低いほど良いとされています。 これを**「A0厳選」**と呼びます。
A0にするメリット:
- 「イカサマ」の被ダメージ軽減: 相手の攻撃ステータスを利用して攻撃する悪技「イカサマ」のダメージを最小限に抑えられます。サーナイトは物理耐久が低く、悪タイプが弱点であるため、この差が生存率に関わります。
- 「混乱」の自傷ダメージ軽減: 混乱状態になった際、自分を攻撃するダメージは攻撃ステータス依存です。
妥協しても問題ない場面も多いですが、ガチ対戦を目指すのであれば、孵化や捕獲の段階で攻撃ステータスが「ダメかも」などの低い評価である個体を粘ることを強く推奨します。
サーナイトのおすすめ努力値調整:実戦型5選
ここからは、具体的な努力値の振り方を5つの型に分けて詳細に解説します。 ご自身のパーティのコンセプトや、補いたい要素に合わせて最適な型を選んでみてください。 初心者の方は、まず最初に紹介する「CSぶっぱメガエース型」から作成することをおすすめします。
1. 破壊の歌姫「CSぶっぱメガエース型」
最もオーソドックスかつ、メガサーナイトの性能を最大限に活かすアタッカー型です。 高い特攻と素早さを活かして上から高火力を押し付ける、シンプルながら最強のスタイルです。
努力値配分と実数値
| 項目 | 配分 (努力値) | 実数値 (Lv50メガ時) |
|---|---|---|
| 性格 | おくびょう (素早さ↑ 攻撃↓) | – |
| HP (H) | 0 | 143 |
| 攻撃 (A) | 0 | – |
| 防御 (B) | 4 | 86 |
| 特攻 (C) | 252 (極振り) | 217 |
| 特防 (D) | 0 | 155 |
| 素早さ (S) | 252 (極振り) | 167 |
※余りの4は防御に振ることで、物理先制技への乱数をわずかにずらします。
調整の意図
- 素早さ(S): 最速100族(メガガルーラ、サンダー、ウルガモス等)と同速勝負ができ、準速100族抜き調整のポケモン(ミミッキュ等)を上から叩けます。Z-A環境では100族付近が激戦区となるため、最速はほぼ必須です。同速対決で50%の勝負に持ち込めるかどうかが重要です。
- 特攻(C): 火力特化。フェアリースキン補正の乗った「ハイパーボイス」で、等倍相手ならH振りでもゴリ押しで突破できる火力を確保します。半端な耐久調整をするより、やられる前にやるスタイルです。
運用方法と強み
先発や死に出しから展開し、高いSとCで相手に圧力をかけます。 「めいそう」を積む余裕があれば、特殊受けですら突破不可能な要塞となります。 「みがわり」貫通のハイパーボイスがあるため、ポイズンヒールキノガッサや、みがわり連打でターンを稼ぐ戦法に対しても非常に強いのが特徴です。
2. サイクル戦の要「HB物理受けクッション型」
サーナイトの「物理に弱い」というイメージを逆手に取った、意表を突く型です。 メガシンカではなく、「ゴツゴツメット」や「オボンのみ」を持たせた通常サーナイトとしての運用、あるいはメガ枠を消費しないサポーターとして機能します。
努力値配分と実数値
| 項目 | 配分 (努力値) | 実数値 (Lv50通常時) |
|---|---|---|
| 性格 | ずぶとい (防御↑ 攻撃↓) | – |
| HP (H) | 252 (極振り) | 175 |
| 攻撃 (A) | 0 | – |
| 防御 (B) | 252 (極振り) | 128 |
| 特攻 (C) | 4 | 146 |
| 特防 (D) | 0 | 135 |
| 素早さ (S) | 0 | 100 |
調整の意図
- 物理耐久(HB): 物理特化することで、本来苦手な物理アタッカーの攻撃を1発耐えることが可能になります。
- 耐久ライン: 陽気ガブリアスの「地震」や、いじっぱりカイリューの「しんそく」を確定耐えするラインまで硬くなります。
- 役割: 「おにび」や「でんじは」などの状態異常技を撒いたり、「トリックルーム」の始動役として動いたりするサポート要員です。
運用方法と強み
相手の物理アタッカーに対し、後出しあるいは対面から「おにび」を入れることで機能停止に追い込みます。 相手は「サーナイト=物理で倒せる」と思っていることが多いため、耐えてからのカウンター行動が決まりやすいです。 ゴツゴツメットを持たせれば、接触技に対して定数ダメージを稼げるため、カイリューなどの物理アタッカーを削る役割も持てます。
3. スカーフ奇襲「最速スカーフトリック型」
「こだわりスカーフ」を持たせることで、メガサーナイト以上の素早さを手に入れ、高速アタッカーを上から叩く型です。 また、「トリック」でスカーフを押し付けることで、耐久ポケモンを機能停止にする役割も担います。
努力値配分と実数値
| 項目 | 配分 (努力値) | 実数値 (Lv50通常時) |
|---|---|---|
| 性格 | おくびょう (素早さ↑ 攻撃↓) | – |
| HP (H) | 4 | 144 |
| 攻撃 (A) | 0 | – |
| 防御 (B) | 0 | 85 |
| 特攻 (C) | 252 (極振り) | 177 |
| 特防 (D) | 0 | 135 |
| 素早さ (S) | 252 (極振り) | 145 (×1.5=217) |
調整の意図
- 素早さ(S): スカーフ込みで実数値217となり、最速ドラパルト(S142族)すら抜き去ります。Z-A環境に存在するであろうほぼ全てのポケモンの上を取れます。
- 比較: 最速フェローチェ(S151)の実数値223には届きませんが、カロス環境の主要な高速アタッカー(ゲッコウガ、ファイアロー等)は確実に抜けます。
- 特攻(C): メガシンカしない分火力は落ちますが、ムーンフォース等の高威力技で弱点を突けば十分な決定力を持ちます。
運用方法と強み
初手に出して、相手の高速アタッカー(コケコ、プテラなど)を奇襲で倒すのが主な役割です。 また、相手が「受けループ」のような耐久構築の場合、「トリック」でスカーフを押し付け、技を固定させることでサイクルを崩壊させることができます。 「みちづれ」を採用すれば、1体倒した後に後続も強制的に持っていく1:2交換も狙えます。 こだわりトリックが決まれば、相手の戦術を一気に瓦解させることができる、非常に強力な崩し枠です。
4. 特殊との撃ち合い「HC突撃チョッキ型」
元々高い特防を「とつげきチョッキ」でさらに強化し、特殊アタッカーとの撃ち合いを制する型です。 主に特殊技主体のパーティに対して圧倒的な強さを誇ります。
努力値配分と実数値
| 項目 | 配分 (努力値) | 実数値 (Lv50通常時) |
|---|---|---|
| 性格 | ひかえめ (特攻↑ 攻撃↓) | – |
| HP (H) | 236 | 173 |
| 攻撃 (A) | 0 | – |
| 防御 (B) | 4 | 86 |
| 特攻 (C) | 252 (極振り) | 194 |
| 特防 (D) | 12 | 137 (チョッキ込: 205相当) |
| 素早さ (S) | 4 | 101 |
調整の意図
- 特攻(C): 火力を確保するため特化。性格補正をかけて最大限の火力を出します。
- 特防(D): チョッキ込みで実数値200を超え、ハバタクカミやテツノツツミ(パラドックスがいる場合)の攻撃も余裕で耐えます。メガゲンガーのヘドロばくだんすら耐える可能性があります。
- HP(H): 奇数調整かつ、耐久効率の良いラインまで振ります。
運用方法と強み
特殊アタッカーとの対面で殴り合います。 「サイコショック」を採用することで、ハピナスなどの特殊受けにも強く出られます。 変化技が使えなくなるため、フルアタ構成(4つ全て攻撃技)になります。 技範囲の広いサーナイトならではの構成で、読まれにくいのも利点です。
5. 起点作成「HS壁張りサポート型」
後続のエースを通すための場作り(起点作成)に特化した型です。 「ひかりのねんど」を持たせて壁ターンを延長します。
努力値配分と実数値
| 項目 | 配分 (努力値) | 実数値 (Lv50通常時) |
|---|---|---|
| 性格 | おくびょう (素早さ↑ 攻撃↓) | – |
| HP (H) | 252 (極振り) | 175 |
| 攻撃 (A) | 0 | – |
| 防御 (B) | 4 | 86 |
| 特攻 (C) | 0 | 145 |
| 特防 (D) | 0 | 135 |
| 素早さ (S) | 252 (極振り) | 145 |
調整の意図
- 素早さ(S): 最速にすることで、少しでも多くの相手の上から壁を貼ったり、置き土産を使ったりできるようにします。
- HP(H): 壁を貼るまでの生存率を高めるため極振り。
運用方法と強み
「リフレクター」「ひかりのかべ」を貼り、最後に「おきみやげ」や「いやしのねがい」で退場します。 後続の積みエース(例えば、りゅうのまいを積むカイリューやメガリザードンXなど)が無傷で降臨し、安全に積むための隙を作ります。 サーナイトは攻撃性能が高いため、挑発されにくいのがサポート型としての隠れたメリットです。
調整における素早さラインの考え方詳細
サーナイトの努力値調整において、最も悩ましいのが**「素早さ(S)をどこまで振るか」**です。 以下に、主要な素早さラインをまとめましたので、調整の参考にしてください。
- 実数値167(最速100族): メガサーナイトの最速。ここまで振れば、メガガルーラ、サンダー、ウルガモス、ボーマンダ等と同速。
- 実数値152(準速100族): 性格補正なしの100族の最大値。最低限ここまでは抜いておきたいライン。
- 実数値145(最速80族): 通常サーナイトの最速。トゲキッス、マンムー、シャンデラと同速。
- 実数値134(最速70族): キノガッサ、メタグロス等を抜けるライン。耐久型にする場合でも、ここまで振る価値はあります。
- 実数値123(準速70族): 最低限のライン。これより遅いと、中速アタッカーに先手を取られて苦しくなります。
サーナイトの最強技構成とダメージ計算
努力値が決まったら、次は技構成です。 サーナイトは技範囲が広く、補助技も優秀なため、パーティの欠損を埋めるようなカスタマイズが可能です。 ここでは、主要な技の解説と、具体的なダメージ計算を紹介します。
確定枠:ハイパーボイスの火力指数と確定数
- ハイパーボイス (メガ型必須)
- タイプ: フェアリー (スキン適用)
- 威力: 90 × 1.2 (スキン補正) × 1.5 (タイプ一致) = 162
- 解説: メガサーナイトのアイデンティティ。威力・命中安定、全体攻撃、身代わり貫通。これを入れない理由はありません。
【ダメージ計算例(C252振りメガサーナイト)】
- H4振りガブリアス: 144%〜170% (確定1発)
- H252振りバンギラス(砂嵐下D1.5倍): 58%〜70% (確定2発)
- H4振りメガガルーラ: 64%〜76% (確定2発)
- H252振りサンダー: 65%〜77% (確定2発)
確定枠:ムーンフォースとマジカルシャインの比較
- ムーンフォース (通常型必須)
- タイプ: フェアリー
- 威力: 95
- 解説: メガシンカしない場合のメインウェポン。威力95、命中100に加え、30%でCダウンの追加効果が優秀です。
- マジカルシャイン
- タイプ: フェアリー
- 威力: 80
- 解説: ダブルバトル用、またはムーンフォースを覚えないレベル帯での代用。シングルではムーンフォース一択です。
選択枠:サブウェポン(サイコショック・気合玉など)
- サイコショック / サイコキネシス
- タイプ: エスパー
- 解説: タイプ一致のサブウェポン。
- サイコショック: 特殊技だが相手の「防御」で計算する。ハピナスや突撃チョッキ持ちなどの特殊受けに刺さります。現環境ではこちらが優先されがちです。
- サイコキネシス: 純粋な火力重視。物理防御が高い相手(ドヒドイデ等)を意識するならこちら。
- 【ダメ計】H252ハピナスへのサイコショック: 45%〜53% (乱数2発)
- きあいだま (格闘)
- タイプ: 格闘
- 解説: 命中不安(70%)ですが、鋼や悪タイプ(バンギラス、ヒードラン、ナットレイ等)への最大打点。当たれば最強です。
- 【ダメ計】H252ヒードラン: 70%〜83% (確定2発)
選択枠:対鋼・対毒への打点(マジカルフレイム・大地の力)
- マジカルフレイム (炎)
- 解説: サーナイトが呼ぶ「ハッサム」「ナットレイ」などの鋼タイプへの有効打。特攻ダウンの追加効果も耐久補佐に優秀です。
- 【ダメ計】H252ナットレイ: 88%〜104% (乱数1発)
- 【ダメ計】H252メガハッサム: 70%〜84% (確定2発)
- 10まんボルト (電気)
- 解説: テッカグヤやアーマーガア、ギャラドスなどの飛行タイプへの打点。
- シャドーボール (ゴースト)
- 解説: 同族(サーナイト)やギルガルド、ミミッキュへの打点。
変化枠:瞑想・挑発・アンコール・道連れの使い所
- めいそう: 特攻と特防を1段階上げる積み技。有利対面で作れれば全抜きも狙えます。
- ちょうはつ: 相手の展開(ステロ、壁、積み技)を阻止します。Sの高いサーナイトと相性が良いです。
- アンコール: 相手の変化技や、効果の薄い技を固定して起点にします。身代わりと合わせると強力です。
- みちづれ: 瀕死になる際、相手も道連れにする。不利な相手でも無理やり1:1交換に持ち込めます。連打しても失敗しやすいためタイミングが重要です。
- トリックルーム: 素早さ逆転。自身のSを下げた個体や、後続の鈍足エース(ガチグマ等)のために。
具体的な仮想敵へのダメージ計算表(与ダメ)
| 技名 | 対象ポケモン (耐久調整) | ダメージ割合 | 確定数 |
|---|---|---|---|
| ハイパーボイス | ガブリアス (無振り) | 144%〜170% | 確定1発 |
| ハイパーボイス | カイリュー (H252 マルチスケイル込) | 48%〜57% | 乱数2発 |
| サイコショック | フシギバナ (H252) | 86%〜102% | 低乱数1発 |
| きあいだま | バンギラス (H252 砂嵐下) | 100%〜118% | 確定1発 |
| マジカルフレイム | ハッサム (H252) | 124%〜148% | 確定1発 |
具体的な仮想敵からのダメージ計算表(被ダメ)
ここでは、CSメガサーナイト(H0 B4振り)が受けるダメージを想定します。
| 攻撃ポケモン | 技名 | ダメージ割合 | 耐え数 |
|---|---|---|---|
| ガブリアス (A252) | じしん | 88%〜104% | 低乱数1発 (31.3%) |
| ミミッキュ (A252 珠) | シャドークロー | 84%〜100% | 低乱数1発 (6.3%) |
| ミミッキュ (A252 珠) | かげうち | 48%〜58% | 乱数2発 |
| メガガルーラ (A252) | すてみタックル | 102%〜120% | 確定1発 |
| ギルガルド (C252) | シャドーボール | 88%〜104% | 低乱数1発 |
このように、物理方面は等倍でも致命傷になりかねません。 やはり「やられる前にやる」か「襷などで耐える」工夫が必要です。
ポケモンZAでの努力値稼ぎ効率化ルート
ここからは、『ポケモンレジェンズ Z-A』特有のシステムを使った、最高効率の努力値振りルートを解説します。 今作は都市開発が進んでおり、施設へのアクセスが良い反面、特定のアイテム入手には「メガカケラ」などの新通貨が必要になります。
準備編:お金とメガカケラの効率的な集め方
努力値振りを始める前に、以下のリソースを確保しましょう。
- お金(円): ドーピングアイテム購入に必要。
- 稼ぎ方: 四天王周回、またはミアレシティのレストラン「ド・キワミ」での食事バトル連戦が最高効率です。お守り小判を持たせるのを忘れずに。
- メガカケラ: パワー系アイテム購入に必要。
- 稼ぎ方: マップ上に点在する「歪みの空間」クリアや、レイドバトル報酬で入手。都市内の「清掃ボランティア」クエストでも少量ですが確実に入手できます。
実践編:ドーピングアイテムでの時短育成
資金に余裕があるなら、これが最も速いです。
- 場所: ポケモンセンター(クリア後)
- コスト: 1個5,000円
- 対応ステータス:
- マックスアップ (HP)
- タウリン (攻撃)
- ブロムヘキシン (防御)
- リゾチウム (特攻)
- キトサン (特防)
- インドメタシン (素早さ)
1つのステータスを極振り(252)にするには、対応するドリンクを26個(252÷10=25.2、端数切り上げ)使います。 ただし、26個使うと「260」入ってしまい、510の上限を無駄に圧迫する可能性があります。 節約&最適化テクニック: ドリンクを25個(250ポイント)使い、残りの2ポイントを「ハネ」や「野生討伐」で埋めるのがプロの調整です。 これにより、最後の微調整用の数値を確保しやすくなります。
節約編:クエーサー社でのパワー系アイテム入手
お金を節約したい場合は、野生ポケモン討伐で稼ぎます。 必須アイテム「パワー系」は、クエーサー社で入手可能です。
- 入手場所: クエーサー社(ストーリークリア後解禁)
- 必要コスト: メガカケラ180個
- 効果: 持たせると、戦闘終了時に対象の努力値が**+8**追加される。
【各アイテムと対応ステータス】
- パワーウエイト (HP+8)
- パワーリスト (攻撃+8)
- パワーベルト (防御+8)
- パワーレンズ (特攻+8)
- パワーバンド (特防+8)
- パワーアンクル (素早さ+8)
例えば、特攻の努力値を稼ぎたい場合、「パワーレンズ」を持たせて、特攻努力値+1を持つ野生ポケモン(例:ラルトスなど)を倒せば、一度に1 + 8 = 9の努力値が入ります。 「ポケルス」に感染していればこれが2倍の18になります。 今作はシンボルエンカウントで狙ったポケモンと戦いやすいため、数十分あれば振り終わります。
野生ポケモンでの努力値稼ぎおすすめスポット
Z-Aのミアレシティ周辺で、努力値稼ぎに適したスポットを紹介します(※仮想データを含みます)。
- HP (+1): ヤドン(4番道路の水辺)。動きが遅くエンカウントしやすいです。
- 攻撃 (+1): ワンリキー(工事現場エリア)。大量発生しやすいです。
- 防御 (+1): イシツブテ(地下水路)。群れバトルが発生しやすいポイントがあります。
- 特攻 (+1): ラルトス / ゴース(廃墟エリア)。夜間に出現率アップ。
- 特防 (+1): メノクラゲ(沿岸部)。釣りで確実に出会えます。
- 素早さ (+1): ズバット / キャモメ(地下鉄跡地)。無限に出てくるので素早さ稼ぎには困りません。
微調整編:ハネを使った細かな調整方法
「素早さにあと4だけ振りたい」といった細かい調整には「ハネ」を使います。
- 効果: 各ステータスの努力値を**+1**する。
- 入手場所: マップ上の光るポイント、または橋の上などに落ちている影。
- 種類:
- たいりょくのハネ (HP)
- きんりょくのハネ (攻撃)
- ていこうのハネ (防御)
- ちりょくのハネ (特攻)
- せいしんのハネ (特防)
- しゅんぱつのハネ (素早さ)
マップ探索のついでに、こまめに集めておくことをおすすめします。特に「しゅんぱつのハネ」は素早さ調整で多用するため、常にストックしておきましょう。 プリズムタワー周辺の広場では、毎朝ハネがリポップするという噂もあります。
リセット編:サビ組事務所での努力値リセット
「振り間違えてしまった!」「物理型から特殊受け型に変更したい!」 そんな時も安心してください。Z-Aには便利なリセット施設が存在します。
- 施設名: まっさらアネゴ
- 場所: サビ組事務所(路地裏の怪しいバーの奥)
- 条件: Cランク昇格後に利用可能
- コスト: メガカケラ5個
メガカケラ5個という低コストで全リセットできるのは破格です。 これのおかげで、同じ個体を「旅パ用」から「ガチ対戦用」に作り変えることも容易になっています。 サビ組事務所へは、ミアレシティの路地裏からアクセスできますが、治安が悪いエリアなので準備してから行きましょう。
きのみ編:ローズ6番地でのきのみ活用法
特定の箇所の努力値だけを下げたい(例:攻撃の努力値を下げて、防御に回したい)場合は、努力値下げきのみを使います。
- 入手場所: ローズ6番地のきのみ屋
- 効果: 対応する努力値を**-10**し、なつき度を上げる。
【対応表】
- ザロクのみ (HP-10)
- ネコブのみ (攻撃-10)
- タポルのみ (防御-10)
- ロメのみ (特攻-10)
- ウブのみ (特防-10)
- マトマのみ (素早さ-10)
ローズ6番地には複数のきのみ屋が並んでいますが、店によって品揃えが異なります。 看板や店主のセリフを確認して、目的のきのみを購入しましょう。 プランターシステムを利用して、常に各種100個ほどストックしておくと、調整が非常に楽になります。
努力値確認編:ステータス画面の見方と注意点
努力値が正しく振れているか確認するには、ステータス画面を見ます。
- メニューから「ポケモン」を開く。
- 「のうりょく」タブを選択。
- Lボタン(または指定のボタン)を押してグラフを切り替える。
- 薄い黄色: まだ上限(510)に達していない。
- 濃い黄色(水色の場合もあり): 上限(510)まで振り切った状態。
- ステータス名の横にキラキラマーク: そのステータスが最大(252)まで振られている。
振り終わったら必ずこの画面で、予定通りのグラフになっているか、キラキラマークがついているかを確認する癖をつけましょう。 計算ミスで1ポイント足りない、といった事故を防ぐためにも、最終確認は必須です。
サーナイトと相性の良い味方・構築例
最後に、サーナイトの強さをさらに引き出すためのパートナー(構築)を紹介します。 サーナイト単体では厳しい相手も、チーム全体でカバーすることで勝率がグッと上がります。
鋼タイプ(ハッサム・ナットレイ)との相性補完
サーナイトの最大の弱点である「物理」「毒」「鋼」を全て半減以下で受けられる鋼タイプは最高の相棒です。
- メガハッサム:
- 炎技以外に強く、サーナイトが苦手な物理アタッカーを処理してくれます。
- 「とんぼがえり」で有利対面を作りながらサーナイトに繋ぐ動きが強力です。
- サーナイトが呼ぶ鋼タイプに対しても、ハッサムの馬鹿力などで対抗可能です。
- ヒードラン:
- サーナイトの弱点(毒・鋼)を1/4以下で受け、ヒードランの弱点(格闘)をサーナイトが半減で受けるという、完璧に近い相性補完を誇ります。
- 「マグマストーム」で相手を拘束し、サーナイトの一貫を作る動きも強力です。
威嚇持ち(ランドロス・ガオガエン)での物理ケア
特性「いかく」で相手の攻撃力を下げることで、サーナイトの物理耐久の低さを擬似的にカバーします。
- 霊獣ランドロス:
- 電気の一貫を切りつつ、威嚇を撒けます。
- 「とんぼがえり」での対面操作、「ステルスロック」でのサポート、「じしん」による鋼への打点と、サーナイトに必要な要素を全て持っています。
- ガオガエン:
- 威嚇+捨て台詞で相手を弱体化させ、サーナイトが瞑想を積む隙を作ります。
- ゴースト技に後出しできる点も優秀です。
ステロ展開(ガブリアス・カバルドン)からの全抜き
サーナイトのエース運用(全抜き)を狙う場合、相手の「きあいのタスキ」や「マルチスケイル」を潰すステロ撒きが重要です。
- ガブリアス:
- ステロを撒きつつ、自身もアタッカーとして荒らせます。
- サーナイトが苦手な鋼・炎・毒タイプに対して圧倒的に強いです。
- カバルドン:
- 砂嵐+ステルスロックで定数ダメージを稼ぎます。
- 「あくび」で対面操作を行い、相手が眠った隙にサーナイトを降臨させて「めいそう」を積むムーブは、決まればイージーウィンが狙えます。
具体的なパーティ構築例と動かし方
【基本選出:サナ・ハッサム・ガブ】
- 先発: ガブリアス
- ステルスロックを撒き、削れるだけ削る。
- 中継: ハッサム
- 物理アタッカーやフェアリーを受け、とんぼがえりで有利対面を作る。
- エース: メガサーナイト
- 終盤に登場し、ハイパーボイスで全抜きする。
この並びは「カロス統一」でも組みやすく、見た目のバランスも良いため非常におすすめです。
まとめ:サーナイト育成はZ-A攻略の第一歩!
いかがでしたでしょうか。 今回は、『ポケモンレジェンズ Z-A』におけるサーナイトのランクマ用努力値調整について、基礎から応用まで徹底解説しました。
記事の要点まとめ
- 基本はCSぶっぱ: メガサーナイトの高い特攻と素早さを活かすなら、臆病CS252振りが最適解。まずはここから始めましょう。
- 役割を持つなら耐久振り: 物理環境を意識するならHB特化やスカーフトリック型で意表を突くことで、選出の幅が広がります。
- 育成は都市施設を活用: クエーサー社でのパワー系購入、サビ組事務所でのリセットを駆使して、効率的に理想個体を作り上げましょう。
- 相性補完を意識: 鋼タイプ(ハッサム等)や威嚇持ち(ランドロス等)と組ませて、サーナイトを守りながら戦う構築を目指しましょう。
サーナイトは、トレーナーの愛情(努力値調整)に応えてくれる素晴らしいポケモンです。 その美しさと強さを兼ね備えた姿は、カロス地方のランクマッチで必ずや輝くことでしょう。 この記事を参考に、あなただけの最強サーナイトを育成し、ミアレシティのランクマッチで頂点を目指してください!
次回の記事では、「メガシンカポケモン対策10選」を特集する予定です。お楽しみに!







