編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、発売されたばかりの『ポケモンレジェンズ Z-A』のランクマッチで、思うように勝てずに悩んでいる、あるいは噂の「ガルーラ」を使って一気にマスターボール級まで駆け上がりたいと考えているのではないでしょうか。特に今作はメガシンカの復活により、環境が劇的に変化しています。その中で、かつての王者がどのように復権したのか、気になっていることと思います。
この記事を読み終える頃には、ガルーラの強さの理由だけでなく、具体的な調整ラインから、苦手な相手への対処法まで、ガルーラに関する全ての疑問が解決しているはずです。
- 特性「おやこあい」を活かした確定数ずらしの極意
- 環境トップメタを狩るためのASぶっぱ調整と技構成
- 「ねこだまし」と「ふいうち」による行動不能のリスク管理
- ゴーストタイプや物理受けに対する明確な回答と立ち回り
それでは解説していきます。
ポケモンZA環境におけるガルーラの立ち位置と評価
『ポケモンレジェンズ Z-A』のランクマッチシーズン1が開幕し、初期環境のメタゲームが回り始めました。その中で、再び環境の頂点に君臨しようとしているのがメガガルーラです。なぜ今、再びガルーラなのか。その理由は、本作の舞台であるカロス地方特有の「メガシンカ環境」にあります。
第6世代を席巻したあの圧倒的なパワーは、調整を受けたとはいえ健在です。特性「おやこあい」による2回攻撃は、単純な火力増強だけでなく、相手の「きあいのタスキ」や「みがわり」、さらには特性「マルチスケイル」などを貫通する唯一無二の性能を持っています。
今作のランクマッチでは、高速アタッカーや積み構築が流行していますが、ガルーラはその両方に対して「ねこだまし」と「ふいうち」という先制技で縛りをかけられる点が極めて優秀です。耐久力も並以上にあるため、一撃で倒されることが少なく、対面性能においては右に出るものがいません。まずは、このポケモンの本質的な強さを理解することから始めましょう。
特性「おやこあい」がもたらす圧倒的アドバンテージ
ガルーラ(メガガルーラ)の代名詞とも言える特性「おやこあい」。これは「単体攻撃技を使用した際、親と子で2回攻撃を行う」というものです。2回目の攻撃(子供の攻撃)は威力が25%に補正されますが、それでもトータルで1.25倍の火力をノーリスクで叩き出せる点は驚異的です。
しかし、真の恐ろしさは火力倍率そのものではありません。「追加効果の判定も2回行われる」という点にあります。例えば、「グロウパンチ」を採用した場合、攻撃ランクが一度に2段階上昇します。これは実質「つるぎのまい」を積みながら攻撃しているのと同じであり、受け出しに来た物理受けポケモンを強引に突破する力を秘めています。
また、攻撃技の追加効果(麻痺や火傷、能力ダウンなど)を引く確率も2回分試行できるため、数値以上の期待値を持って戦うことが可能です。この「試行回数の暴力」こそが、ガルーラをランクマで使用する最大のメリットと言えるでしょう。
復活した「メガシンカ」システムとの相性
『レジェンズ Z-A』では、戦闘中にメガシンカが可能になりました。メガシンカしたターンから素早さが適用される仕様(第7世代以降の仕様準拠)であるため、初手からS種族値100族としての行動保証が得られます。
これにより、進化前の素早さ種族値90では抜けなかった相手(例:ミミッキュやカプ・テテフ等の95族ライン、または激戦区の100族同速勝負)に対して、最初から強気に出ることができます。また、耐久種族値も底上げされるため、不一致の格闘技程度なら余裕を持って耐え、返しの攻撃で沈めるという「耐久アタッカー」としての運用が容易になりました。
テラスタルシステムがない今作において、タイプ変更による受けの誤魔化しができない分、純粋な数値の高さが勝敗に直結します。その点において、合計種族値が跳ね上がるメガガルーラは、環境の解答の一つと言えるのです。
ランクマ無双!AS極振りガルーラの育成論
それでは、実際にランクマッチで結果を残している、最も汎用性の高い「ASアタッカー型」の育成論を紹介します。複雑な耐久調整をするよりも、まずは上から殴れる範囲を広げ、役割対象を確実に処理することを目的とした構成です。
【基本データ】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 性格 | ようき(素早さ↑ 特攻↓) |
| 特性(進化前) | きもったま(推奨) |
| 特性(進化後) | おやこあい |
| 持ち物 | ガルーラナイト |
| テラスタイプ | – (本作ではメガシンカを使用) |
| 努力値 | H4 / A252 / S252 |
| 実数値(メガ後) | 181-177-120-x-120-167 |
この構成は、ミラー対面(相手もガルーラの場合)や、100族近辺の激戦区を意識した最速仕様です。火力は「おやこあい」で補えるため、性格は「いじっぱり」よりも「ようき」を推奨します。先手を取れるかどうかが、このポケモンの生存率に直結するからです。
努力値調整の意図:なぜASぶっぱなのか
「耐久調整をした方が強いのではないか?」という疑問を持つ方もいるでしょう。確かに、特定の攻撃を耐える調整は有効ですが、現環境の初期段階では「何が飛んでくるかわからない」というカオスな状況です。中途半端に耐久に割いて素早さを落とした結果、相手のエースに上から叩かれて負ける、というケースが最も避けるべき事態です。
A(攻撃)に252振り切ることで、「すてみタックル」の乱数が大きく変わり、H振りだけの等倍相手なら確定1発〜乱数1発に持ち込める範囲が広がります。また、S(素早さ)に252振り切ることで、最速98族(サザンドラ等)や100族(ボーマンダ、ウルガモス等)との勝負権を確保できます。
まずはこの「極振り」で使用感を確かめ、特定の攻撃(例えば、こだわりハチマキ持ちガブリアスのげきりん等)をどうしても耐えたい場面が出てきた場合にのみ、Aを削ってHやBに回す微調整を行うのが、育成の正解ルートです。
技構成の最適解:確定枠と選択枠
ガルーラの強さは技構成の完成度の高さにあります。以下の4つが、現環境における結論構成です。
- ねこだまし(確定枠)
- すてみタックル(確定枠)
- ふいうち(確定枠)
- じしん or グロウパンチ(選択枠)
ねこだまし(確定枠)
初手に出してとりあえず撃てる最強の安定行動です。「おやこあい」により、わずかながらダメージも稼げます。相手の「きあいのタスキ」や「マルチスケイル」をこの技だけで無力化できるのが最大の利点。また、相手がメガシンカするかどうか、交代してくるかどうかという情報アドバンテージを得るための様子見としても機能します。
すてみタックル(確定枠)
メインウェポンです。「おんがえし」が廃止されている環境において、ノーマル技の最高打点となります。反動ダメージは痛いですが、それを補って余りある火力が出ます。H振りロトム程度なら高乱数で吹き飛ばす威力があり、等倍相手への削り性能は凄まじいものがあります。反動を嫌う場合は「のしかかり」も候補ですが、決定力が落ちるため、基本は「すてみタックル」を推奨します。
ふいうち(確定枠)
ガルーラをガルーラたらしめる技。相手より素早さが低くても先制できるため、死に際の削りや、高速紙耐久アタッカー(フーディンやゲンガー等)を縛るのに必須です。「ねこだまし」→「すてみタックル」→「ふいうち」のコンボが決まれば、物理受け以外のほとんどのポケモンを瀕死に追いやることができます。ただし、変化技には無効化されるため、読み合いが発生するポイントでもあります。
じしん(選択枠)
ノーマル技を半減・無効化してくる「はがね」「いわ」「ゴースト」タイプへの打点です。特にギルガルドやメタグロスといった鋼タイプに対して、これがないと詰みます。範囲が広く、非接触技であるため「ゴツゴツメット」や「キングシールド」の影響を受けない点も評価できます。
代替案:耐久振りHAベースの運用について
もし、サイクル戦(交代を多用する戦い方)を好むのであれば、HAベースの育成も選択肢に入ります。
- 努力値: H212 / A252 / B4 / D4 / S36
- 実数値(メガ後): 207-177-121-x-121-125
この調整はHPを16n-1(定数ダメージ最小)にしつつ、Sを最速バンギラス抜きまで確保したものです。耐久が大幅に上がるため、物理・特殊問わず一発は耐えて行動できる回数が増えます。ただし、上から殴られるリスクが増えるため、「ふいうち」の依存度が高まる点には注意が必要です。初心者には扱いがやや難しいため、まずはAS型から入ることを強くお勧めします。
実戦における立ち回りとダメージ計算
育成が終わったら、次は実戦での動かし方です。ガルーラは「初手出し」か「死に出し(味方が倒された後に出す)」のどちらかで運用するのが基本です。受け出し(相手の攻撃に合わせて交代出し)は、耐久が高いとはいえ回復手段がないため、あまり推奨できません。
ここでは、ランクマでよく遭遇するシチュエーション別の立ち回りを解説します。
対面構築における「ねこふい」の制圧力
対面構築(交代をあまりせず、目の前の敵を倒すことに特化したパーティ)において、ガルーラは最強の「対面処理マシーン」となります。
基本的な動きは以下の通りです。
- 初手対面: まず「ねこだまし」を撃つ。これでタスキを潰しつつ、相手のHPを削る。
- 2手目: 相手が自分より遅い、または一撃で倒せる圏内なら「すてみタックル」。相手が自分より速く、かつ攻撃してきそうなら「ふいうち」の択を考えるが、HP満タンなら一度攻撃を受けてから返しの攻撃でも良い。
- 詰め: 相手のHPが残りわずかなら「ふいうち」でトドメ。
この単純なプロセスが強力なのは、「おやこあい」によるダメージ蓄積がバカにならないからです。
【主なダメージ計算(A252 メガガルーラ)】
- H4振りガブリアス
- ねこだまし:22%〜26%
- すてみタックル:85%〜101%(低乱数1発)
- 解説: ねこだまし+すてみタックルで確定で落ちます。ガブリアス対面ですら有利を取れるのが今のガルーラです。
- HB特化クレセリア(物理受けの代表格)
- すてみタックル:38%〜45%
- グロウパンチ(採用時):15%〜18%(A2段階上昇)
- 解説: 物理受け相手には分が悪いです。しかし、グロウパンチがあれば強引に突破口を開けます。じしん採用型の場合は、素直に引くか、削りを入れて後続に託す判断が必要です。
- H252ギルガルド(シールドフォルム)
- じしん:55%〜65%
- 解説: 確2です。相手が「キングシールド」をしてくる読みで「グロウパンチ」や「みがわり」などの変化技を合わせるか、じしんを連打するかの心理戦になります。
ゴーストタイプへの対処法:特性「きもったま」の重要性
ガルーラの天敵は、ノーマル技を無効化するゴーストタイプです。特にミミッキュやドラパルト、ゲンガーなどは環境に多く存在します。
ここで重要になるのが、メガシンカ前の特性「きもったま」です。この特性は「ゴーストタイプにノーマル・格闘技が当たる」という効果があります。 初手でゲンガーと対面した場合、あえてメガシンカせずに「ねこだまし」や「すてみタックル」を撃つというプレイングが存在します。相手は「メガシンカしてくるからゴーストで透かせる」と思って居座ってくることが多いため、そこを「きもったま」で奇襲するのです。
ただし、メガシンカしないと火力と耐久が低いため、あくまで「初手の一撃」に限った戦術です。2ターン目以降はメガシンカして、サブウェポンの「じしん」や「ふいうち(悪技なのでゴーストに抜群)」で戦いましょう。
苦手な相手と対策:ゴツメと格闘タイプ
無敵に見えるガルーラにも明確な弱点があります。
- ゴツゴツメット持ちの物理受け
- カバルドン、ナットレイ、クレセリアなどが該当します。「おやこあい」は2回攻撃するため、ゴツゴツメットの定数ダメージ(1/6)も2回入ってしまいます。つまり、1回攻撃するだけでHPの1/3が削られることになります。これに「すてみタックル」の反動が加わると、相手を倒す前にこちらが自滅してしまいます。
- 対策: 物理受けが見えたら選出を控えるか、特殊アタッカー(サザンドラやサーフゴー等)と組ませてサイクルを回しましょう。
- 高火力の格闘タイプ
- バシャーモ、ルカリオ、キノガッサなど。上から高火力の格闘技を撃たれると、さすがのメガガルーラもひとたまりもありません。
- 対策: 裏にゴーストタイプ(ミミッキュやギルガルド)や飛行タイプ(サンダーやカイリュー)を控えさせておき、格闘技読みで交代する「縦の相性」を意識した構築を組みましょう。
- 状態異常(やけど)
- 「おにび」を撃たれると攻撃力が半減し、機能停止します。
- 対策: 「からげんき」を採用する(技スペースが厳しいですが)、もしくはラムのみを持たせた別のポケモンで対処するなどのケアが必要です。
まとめ
『ポケモンレジェンズ Z-A』におけるメガガルーラは、かつての栄光を取り戻しつつも、より繊細な立ち回りが求められる強力なポケモンです。最後に、今回の育成論の要点をまとめます。
- 特性「おやこあい」は火力増強だけでなく、タスキ潰しや追加効果の試行回数稼ぎとして現環境でも最強クラス。
- 育成は「ようきAS252」の最速アタッカー型が基本。先手を取ることで制圧力が飛躍的に高まる。
- 技構成は「ねこだまし」「すてみタックル」「ふいうち」が確定。残りは鋼対策の「じしん」が安定。
- ゴツメ持ちや格闘タイプには無理に突っ込まず、裏のポケモンで補完を取るチーム作りが勝利への鍵。
ランクマッチは環境の変化が激しい戦場ですが、ガルーラのような「単体性能が高いポケモン」は、いつの時代も腐ることがありません。今回紹介した育成論をベースに、自分の使いやすいようにカスタマイズして、ぜひランクマの上位を目指してください。
あなたのガルーラが、カロス地方のバトルフィールドで大暴れすることを期待しています。それでは、また次回の記事でお会いしましょう。






