編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズゼットエー)』のDLC解禁に伴い、ついにランクマッチ環境に「ミュウツー」が降り立ちました。この記事を読んでいる方は、せっかく手に入れたミュウツーを「メガミュウツーX」にするべきか、「メガミュウツーY」にするべきか、どちらが現在の対戦環境で活躍できるのか気になっていると思います。貴重なメガストーンや育成リソースを割く以上、失敗したくないと考えるのは当然のことです。
この記事を読み終える頃には、現在のランクマッチ環境における最適なメガシンカの選択と、その運用方法についての疑問が解決しているはずです。
- 圧倒的な特攻種族値を誇るメガミュウツーYの火力
- 環境に多い悪タイプへの対策と技構成の最適解
- 物理特化のメガミュウツーXが持つ意外な利点
- 将来的なゼルネアス環境を見越した育成方針
それでは解説していきます。
メガミュウツーはXとYどちらが強い?徹底比較
結論から申し上げますと、現環境(シーズン序盤〜中盤)においては「メガミュウツーY」への進化を強くおすすめします。
もちろん、メガミュウツーXが弱いわけではありません。しかし、現在のランクマッチで流行しているポケモンの傾向や、ミュウツーというポケモンに求められている役割(ロール)を分析すると、Yの方が圧倒的に「勝ちやすい」要素が揃っているのです。
まずは、それぞれのステータスと特徴を比較し、なぜYが推奨されるのか、その根拠を数字と環境の両面から深掘りしていきましょう。
圧倒的な特殊火力を誇るメガミュウツーY
メガミュウツーYの最大の特徴は、なんといってもその異常なまでの「特攻(C)」の高さです。今回の『Pokémon LEGENDS Z-A』において、メガミュウツーYの特攻種族値は194に設定されています。
これは本作に登場する全ポケモンの中で、メガジガルデ(特攻216)に次ぐ第2位の数値です。この数値がどれほど驚異的かというと、等倍の相手であっても、耐久調整が甘いポケモンであれば一撃で瀕死に追い込めるほどの火力を有しています。
特殊アタッカーとしての完成度
ランクマッチにおいて、高速かつ高火力の特殊アタッカーは常に重宝されます。メガミュウツーYは、高い特攻に加えて素早さもトップクラスです。先手を取って相手の頭数を減らす「キルスピード」の速さは、対戦において最も単純かつ強力な勝ち筋となります。
また、特性「ふみん」により、相手の催眠技(キノコのほうし等)による妨害を受けずに攻撃し続けられる点も、アタッカーとしての信頼性を高めています。
物理特化と格闘タイプ追加のメガミュウツーX
一方で、メガミュウツーXはどうでしょうか。こちらは攻撃(A)が大幅に上昇し、タイプに「かくとう」が追加されます。
Xのメリットと現状の課題
メガミュウツーXの強みは、物理耐久の高さと、格闘タイプによる悪タイプへの打点です。特に「ドレインパンチ」などを採用すれば、殴り合いながら回復するという耐久型に近い動きも可能です。
しかし、現環境では「いかく」持ちのポケモンや、物理受けとして優秀なポケモンが一定数存在しています。また、特殊アタッカーであるYを警戒して特殊受けを選出された場合、Xであれば意表を突けるというメリットはありますが、汎用性という点ではYに軍配が上がります。Xを運用するには、構築段階でかなり綿密なサポートが必要になるでしょう。
基礎ステータスと役割の違い(比較表)
ここで、両者の違いを視覚的に整理するために比較表を作成しました。
| 特徴 | メガミュウツーY | メガミュウツーX |
|---|---|---|
| タイプ | エスパー | エスパー / かくとう |
| 強み | 特攻194からの圧倒的火力 | 攻撃190と格闘技による物理制圧 |
| 主な役割 | 特殊高速エース、壁崩し | 物理アタッカー、受け崩し |
| 耐久面 | 特防が高い(特殊撃ち合いに強い) | 防御が高い(物理撃ち合いに強い) |
| 現環境評価 | S(最適解) | A(構築次第) |
| 苦手な相手 | 物理先制技、バンギラス等の特殊受け | 鬼火、威嚇、フェアリータイプ |
この表からも分かる通り、純粋なエスパータイプの強みである「特殊攻撃」を極限まで伸ばしたYの方が、シンプルかつ強力な運用が可能です。特に本作の環境では、火力のインフレが進んでいるため、「やられる前にやる」スタイルが適しています。
現環境でメガミュウツーYが最強とされる3つの理由
なぜ、多くのトップランカーや配信者がこぞってメガミュウツーYを採用しているのでしょうか。情報ソースおよび実際の対戦データを分析すると、以下の3つの理由が浮かび上がってきました。
環境トップメタへの対応力と技範囲
現在、ランクマッチでは伝説解禁に伴い、メガギャラドス、メガゲッコウガ、イベルタルといった「悪タイプ」や高耐久ポケモンが増加傾向にあります。通常、エスパー単タイプであるミュウツーにとって悪タイプは天敵です。
しかし、メガミュウツーYはその高い特攻から繰り出されるサブウェポンで、これらの苦手ポケモンを返り討ちにすることが可能です。
- 10万ボルト: メガギャラドスやイベルタルへの強烈な打点。必中レベルの信頼度で、水・飛行タイプを一網打尽にします。
- れいとうビーム: ガブリアスやジガルデといったドラゴンタイプへの遂行技。
- あくのはどう: 同族(ミュウツー)対決や、メタグロス、シャンデラといったゴースト・エスパータイプへの打点。
このように、多彩な技範囲を高火力で撃ち分けられるため、「出し負け」が少なく、腐りにくいのが最大の強みです。
「わるだくみ」による受け崩し性能
メガミュウツーYの真骨頂は、変化技「わるだくみ」にあります。これを使用することで特攻を2段階上昇させることができ、受けに来た高耐久ポケモンすらも強引に突破(破壊)することが可能になります。
例えば、相手が「壁張り」などの展開をしてきても、お構いなしに上から高火力で貫通することができます。「壁なんて意味がない」と言わんばかりの破壊力は、相手のサイクルを崩壊させ、一気に試合を決める力を持っています。
圧倒的なキルスピードによる数的有利
対戦において重要なのは「いかに速く相手のポケモンを倒し、数的有利(3対2など)を作るか」です。
メガミュウツーYは、メガシンカした瞬間からトップクラスの素早さと火力を手に入れます。初手で対面した相手をワンパンで沈めれば、その時点で勝率は跳ね上がります。特に情報ソースのプレイヤーも言及していたように、「キルスピードが全て」という現環境の高速化において、この性能は代えがたい価値があります。
おすすめの技構成と努力値調整【決定版】
それでは、実際にメガミュウツーYを運用する際の具体的なビルド(構築)について解説します。ランクマッチで勝率を安定させるための「結論構成」は以下の通りです。
性格と努力値配分
- 性格: ひかえめ(特攻↑ 攻撃↓)
- 理由: とにかく火力を追求するためです。現環境では素早さ補正をかけるよりも、確定数をずらせる(倒せる範囲を広げる)「ひかえめ」が推奨されます。
- 努力値: H4 / C252 / S252(特攻・素早さぶっぱ)
- HP: 余りを4振ることで奇数調整。
- 特攻(C): 252振り切り。194の種族値を最大限活かします。
- 素早さ(S): 252振り切り。同速勝負や、スカーフ持ち以外の相手に対して確実に先手を取るためです。
確定技と選択技の解説
情報ソースの実戦データに基づき、最も汎用性が高く、対応範囲の広い技構成を提案します。
【確定枠】
- サイコキネシス
- メインウェポン。威力90、命中100。
- 「サイコブレイク」と迷うところですが、現環境ではゼルネアス(特防が高い)がまだ少なく、物理防御が高い相手よりも汎用的なダメージ計算ができるサイコキネシスが安定します。必中感覚で撃てる信頼性が魅力です。
- あくのはどう
- 対エスパー、対ゴースト用。
- 環境に多い同族(ミュウツー)や、メタグロス対策として必須級です。怯みの追加効果も高速アタッカーのYとは相性が抜群です。
- 10万ボルト
- 対水、対飛行用。
- メガギャラドス、イベルタル、ゲッコウガなど、本来苦手とする相手への回答になります。これがあるだけで選出のしやすさが段違いに変わります。
【選択枠(ラスト1枠)】
- わるだくみ(推奨)
- 火力を2倍にする積み技。有利対面で積むことができれば、そのまま3タテ(全抜き)も狙える最強の崩し技です。
- きあいだま
- 悪タイプ(バンギラスなど)への最高打点ですが、命中不安がつきまといます。ギャンブル要素を排除したいなら非推奨。
- れいとうビーム
- ドラゴンタイプが重い場合に採用。
なぜ「サイコブレイク」ではなく「サイコキネシス」なのか?
専用技「サイコブレイク」は、相手の防御(B)でダメージ計算をする特殊技です。ラッキーやハピナスなどの特殊受けを突破するのには最適ですが、現環境ではそれらよりも、物理耐久の高い相手や、等倍での削り合いが多く発生しています。
情報ソースのプレイヤーも語っていましたが、今後ゼルネアス(特防が高いフェアリー)の数が増えてきた場合は、サイコブレイクへの切り替えを検討すべきです。しかし、今は安定した高火力を叩き出せるサイコキネシスがベターな選択と言えます。
ランクマッチでの立ち回りと注意点
最強クラスのスペックを持つメガミュウツーYですが、無敵ではありません。勝率を上げるための具体的な立ち回りを解説します。
基本的な運用フロー
- 死に出し、または有利対面を作る
- 耐久は並程度なので、後出しは極力避けましょう。先発で荒らすか、味方が倒された後の死に出しで降臨させます。
- 有利対面なら「わるだくみ」
- 相手が交代しそうな場面や、こちらへの有効打がない相手の前では積極的に「わるだくみ」を積みます。一度積んでしまえば、半減だろうが強引に突破可能です。
- 広範囲技で制圧
- 相手の裏(控え)を読みながら、刺さる技を選択します。例えば、相手に悪タイプがいるなら、安易にサイコキネシスを撃たず、交代読みでサブウェポンを撃つ勇気も必要です。
要注意ポケモンとその対策
メガギャラドス
タイプ相性的には不利ですが、メガシンカ前は「ひこう」、メガ後は「あく」タイプになります。「10万ボルト」を持っていれば、メガ前なら4倍、メガ後でも2倍弱点を突けます。相手が「りゅうのまい」を積む隙を与えず、上から叩くのが正解です。
イベルタル
悪・飛行タイプで、こちらのメインウェポンを無効化してきます。「10万ボルト」が必須となる相手です。不意打ち(先制技)を持っていることが多いので、変化技(わるだくみ)を使うタイミングには細心の注意が必要です。
ゼルネアス(今後増加予想)
「ジオコントロール」を積まれると手がつけられなくなります。ゼルネアスが増えてきたら、技を「サイコブレイク」に変更し、特防アップを無視して物理耐久の低い部分を攻める形にシフトしましょう。
まとめ:メガミュウツーYで環境を制圧せよ
今回の記事では、『Pokémon LEGENDS Z-A』におけるメガミュウツーのXとYの比較、そして現環境での最適解について解説しました。
記事のポイントをまとめます。
- 現環境では特攻194を誇るメガミュウツーYが最強の選択肢
- 技構成は「サイコキネシス」「あくのはどう」「10万ボルト」「わるだくみ」が結論
- 苦手な悪タイプも、サブウェポンと圧倒的な火力でねじ伏せることが可能
- ゼルネアスの流行次第で「サイコブレイク」への変更を視野に入れる
メガミュウツーYの破壊力は、一度味わうと病みつきになるほど爽快です。「種族値の暴力」とも言えるそのパワーは、ランクマッチでのレートを劇的に上げてくれることでしょう。
まだサブミッションをクリアしていない方は、今すぐミュウツーをゲットし、メガストーン(ミュウツアナイトY)を手に入れてください。そして、この圧倒的な強さを自身の手で体感し、ライバルたちに差をつけましょう。
今後も環境の変化に合わせて、最新の攻略情報をお届けしていきます。あなたのポケモンライフがより充実したものになることを願っています。






