編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のDLC「M次元ラッシュ」をプレイし、解禁されたメガシンカポケモンの育成、特に「メガハッサム」の調整に頭を悩ませていることだと思います。 「攻撃全振りでいいのか?」「耐久調整は必要なのか?」「素早さはどこまで抜くべきか?」 かつての対戦環境でも猛威を振るった鉄のハサミを持つ赤い流星は、今作の環境でどのようなステータス配分が最適解となるのでしょうか。
この記事を読み終える頃には、あなたのパーティに最適なメガハッサムの努力値配分が明確になり、最強の鋼枠として運用するための全ての疑問が解決しているはずです。
- M次元ラッシュ環境におけるメガハッサムの最強努力値調整案を4つ厳選
- 攻撃種族値150と防御種族値140を活かすための耐久ラインの考え方
- 「バレットパンチ」の確定数をずらすための具体的な火力調整ライン
- 苦手な炎タイプや高耐久物理受けを突破するための立ち回り術
それでは解説していきます。
メガハッサムというポケモンの真価|M次元ラッシュ環境における立ち位置
「M次元ラッシュ」において、メガハッサムは単なる物理アタッカーの枠を超えた存在感を放っています。まずは努力値を振る前に、このポケモンが持つポテンシャルと、なぜ今このポケモンが「最強」の一角として君臨しているのか、その基礎能力を徹底的に解剖します。
圧倒的な種族値の暴力と無駄のない配分
メガハッサムの種族値をご覧ください。 「HP70-攻撃150-防御140-特攻65-特防100-素早75-合計600」 この数字の並びは、物理アタッカーとして「美しさ」すら感じる完成度です。
特筆すべきは、やはり攻撃種族値150という数値です。これは伝説のポケモンたちと肩を並べる数値であり、等倍の相手であれば「バレットパンチ」一発で致命傷を与えかねない火力を有しています。 そして、見逃してはならないのが防御140という鉄壁の物理耐久です。多くの物理アタッカーとの殴り合いにおいて、メガハッサムは一方的に耐え、一方的に倒すという理不尽を押し付けることが可能です。
通常ハッサムとの比較
| ステータス | 通常ハッサム | メガハッサム | 上昇値 |
|---|---|---|---|
| HP | 70 | 70 | ±0 |
| 攻撃 | 130 | 150 | +20 |
| 防御 | 100 | 140 | +40 |
| 特攻 | 55 | 65 | +10 |
| 特防 | 80 | 100 | +20 |
| 素早 | 65 | 75 | +10 |
| 合計 | 500 | 600 | +100 |
この表を見れば明らかなように、メガシンカによって耐久面が劇的に向上しています。特に防御が+40、特防が+20されたことで、本来であれば役割を持てない特殊アタッカーに対しても、一発耐えてからの反撃が可能になりました。この「耐久力の向上」こそが、努力値調整の幅を広げ、メガハッサムを奥深いポケモンにしている要因です。
タイプ「むし・はがね」の優位性
「むし・はがね」という複合タイプは、ポケモン史上でも屈指の優秀な耐性を誇ります。 弱点は「ほのお」タイプの1つのみ。 一方で、半減以下に抑えられるタイプは9つにも及びます(ノーマル、くさ、こおり、エスパー、むし、ドラゴン、はがね、フェアリー、どく(無効))。
M次元ラッシュの環境には、強力なフェアリータイプやドラゴンタイプが多数存在します。それらに対して後出しから安定して受け出しができ、有利対面を作ることができる。これがメガハッサムを採用する最大のメリットと言えるでしょう。
特性「テクニシャン」による火力の底上げ
メガハッサムを語る上で欠かせないのが、特性「テクニシャン」の存在です。 威力60以下の技の威力が1.5倍になるこの特性は、ハッサムの代名詞である「バレットパンチ」を最強の先制技へと昇華させます。
威力40のバレットパンチが、タイプ一致(1.5倍)×テクニシャン補正(1.5倍)で、実質威力90の先制技となります。 威力90の技を優先度+1で撃てるというのは、他のポケモンではあり得ない性能です。 この「高火力先制技」の存在があるからこそ、メガハッサムは素早さが中速域であっても、高速アタッカーに対して圧力をかけ続けることができるのです。
基本の「HA極振り」調整|初心者から上級者まで使える万能型
それでは、具体的な努力値調整の解説に入ります。 まず最初に紹介するのは、最も汎用性が高く、迷ったらこれにしておけば間違いないという「HA(HP・攻撃)極振り」ベースの調整です。
調整案①:HA特化 サイクル戦重視型
この型は、メガハッサムの長所である「攻撃力」と「耐久力」を最大限に伸ばし、相手の攻撃を耐えて反撃する、あるいはサイクル戦の中で負担をかけていくことを目的としています。
努力値配分
| ステータス | 努力値 | 実数値(Lv50時) |
|---|---|---|
| HP (H) | 252 | 177 |
| 攻撃 (A) | 252 | 222 |
| 防御 (B) | 4 | 161 |
| 特攻 (C) | 0 | – |
| 特防 (D) | 0 | 120 |
| 素早 (S) | 0 | 95 |
| 性格 | いじっぱり | A↑ C↓ |
この調整の意図とメリット
1. 思考停止で強い最大火力 攻撃に補正をかけ、努力値を252振り切ることで、攻撃実数値は脅威の「222」に達します。 これにより、耐久に振っていない高速アタッカー(例:マニューラ、ゲンガー等)をバレットパンチ一撃で縛れる範囲が最大化します。 「あと少しで倒せたのに」という場面を減らすためにも、役割対象を明確に定めていない場合は攻撃特化が推奨されます。
2. 物理・特殊両面に対応できる総合耐久 HPに252振ることで、実数値は177となります。これは16n-1(定数ダメージ最小)や奇数調整といった細かい調整を無視してでも、まずは「総合的な耐久指数」を引き上げることを優先しています。 HPを最大まで確保することで、物理攻撃だけでなく、不一致の「かえんほうしゃ」程度であれば耐える可能性が生まれます。
3. サイクル戦への適性 とんぼがえりを採用してサイクルを回す際、自身のHPが高いことは、受け出し回数の増加に直結します。 ステルスロックのダメージや、ゴツゴツメットの接触ダメージを考慮しても、HP振りは非常に安定感があります。
運用方法と立ち回り
基本的には有利な相手(フェアリー、氷、岩など)に対して後出しし、相手の交代先に「とんぼがえり」を撃ち込むか、「つるぎのまい」で崩しにかかるかの二択を迫ります。 終盤は消耗した相手を「バレットパンチ」でお掃除するスイーパーとしての役割も担います。 初心者の方は、まずこの調整でメガハッサムの硬さと火力を体感してみることを強くおすすめします。
環境メタ「HAD調整」|特殊アタッカーを起点にする技巧派
次に紹介するのは、M次元ラッシュ環境に多い特殊アタッカーを意識した、少し玄人向けの「HAD(HP・攻撃・特防)」調整です。 メガハッサムの特防100という数値を活かし、本来苦手とする特殊技を耐えて、返り討ちにするプランです。
調整案②:対特殊重視 役割遂行型
努力値配分
| ステータス | 努力値 | 実数値(Lv50時) |
|---|---|---|
| HP (H) | 236 | 175 |
| 攻撃 (A) | 252 | 222 |
| 防御 (B) | 0 | 160 |
| 特攻 (C) | 0 | – |
| 特防 (D) | 20 | 123 |
| 素早 (S) | 0 | 95 |
| 性格 | いじっぱり | A↑ C↓ |
※余りは防御などへ
この調整の意図とメリット
1. HP「175」の美学 HP努力値を236振りに止めることで、実数値を「175」に設定しています。 これは「16n-1」と呼ばれる調整ラインで、猛毒、火傷、砂嵐、あられなどの定数ダメージを最小限に抑える効率の良い数値です。 長期戦になりやすいハッサムにとって、この「1」の差が生死を分ける場面は少なくありません。
2. ギリギリを耐える魔法の特防調整 残りの努力値を特防(D)に回すことで、特定の特殊アタッカーの攻撃を確定で耐えるラインを作ります。 例えば、環境にいる「臆病サーナイト」や「ニンフィア」のハイパーボイスを、より余裕を持って受け止めることができます。 また、不一致かつ火力の低い「めざめるパワー炎」や「マジカルフレイム」などを搭載しているエスパータイプに対しても、強引に「つるぎのまい」を積む隙を作れます。
3. 火力は妥協しない 耐久調整といっても、攻撃(A)は極振りのままです。 ハッサムの役割はあくまで「相手を倒すこと」であり、火力を削ってまで過剰な耐久を得る必要はありません。 「耐えて、殴る」。このシンプルな動作をより確実に遂行するための微調整です。
運用方法と立ち回り
特殊アタッカーとの対面でも、強気に居座る選択肢が生まれます。 相手が「ハッサムは特殊に弱いから引くだろう」と考えて行動してくる裏をかき、「つるぎのまい」を選択。 次のターン、強化されたバレットパンチで制圧するという動きが強力です。 ただし、炎タイプの特殊技(オーバーヒート、だいもんじ等)は流石に耐えられないため、相手の技構成を見極める知識が必要になります。
素早さ意識「ASベース」|中速受けループを崩壊させる奇襲型
メガハッサムは鈍足というイメージがありますが、素早さ種族値75は、激戦区である「60族~70族」を上回っています。 ここを意識して素早さに努力値を割くことで、本来抜けない相手を抜き去り、上から「とんぼがえり」や「アイアンヘッド」を叩き込む調整です。
調整案③:S調整 準速アタッカー型
努力値配分
| ステータス | 努力値 | 実数値(Lv50時) |
|---|---|---|
| HP (H) | 28 | 149 |
| 攻撃 (A) | 252 | 222 |
| 防御 (B) | 4 | 161 |
| 特攻 (C) | 0 | – |
| 特防 (D) | 4 | 121 |
| 素早 (S) | 220 | 123 |
| 性格 | いじっぱり | A↑ C↓ |
この調整の意図とメリット
1. 激戦区「準速70族」抜き 素早さに220振ることで、実数値は123となります。 これは、性格補正なし(準速)の70族(キノガッサ、メタグロス、パルシェンなど)をちょうど1上回る数値です。 特にキノガッサに対して、相手より先に動いて「バレットパンチ」や「アイアンヘッド」を撃てるかどうかは、対戦の勝敗に直結します。 また、同族であるハッサムミラーにおいても、相手が耐久振りであれば先制できるため、圧倒的に有利になります。
2. 「上からとんぼがえり」のリスク管理 通常、後攻とんぼがえりは交代先の無償降臨(クッション)として優秀ですが、先制とんぼがえりにもメリットがあります。 それは「相手のHPを削りつつ、有利なポケモンで受ける」という攻撃的なサイクルが可能になる点です。 また、相手の「みがわり」や「つるぎのまい」を見る前に攻撃を入れることで、相手の展開を阻害できます。
3. 耐久の代償 この調整の最大のデメリットは、HPが大幅に削られている点です。 実数値149はかなり低く、等倍の高火力技でも致命傷になりかねません。 「受ける」ことよりも「攻める」ことに特化した、前のめりな調整と言えます。
運用方法と立ち回り
初手に出して荒らしていく、あるいは死に出しから展開していく運用に向いています。 相手のパーティに60〜70族が多い場合、この調整が刺さります。 特に「マリルリ」や「バンギラス」といった鈍足高火力ポケモンに対して、先手を取って「アイアンヘッド」で怯みを狙ったり、「むしくい」で木の実を奪ったりといった芸当が可能になります。
超上級者向け「HB特化」|物理環境を停止させる鉄の要塞
最後に紹介するのは、攻撃性能をある程度削り、物理耐久に特化させた「HB(HP・防御)」調整です。 これはアタッカーというよりも、物理受けのクッションや、サポート役としての側面が強い型になります。
調整案④:物理受け 鉄壁サポート型
努力値配分
| ステータス | 努力値 | 実数値(Lv50時) |
|---|---|---|
| HP (H) | 252 | 177 |
| 攻撃 (A) | 4 | 188 |
| 防御 (B) | 252 | 211 |
| 特攻 (C) | 0 | – |
| 特防 (D) | 0 | 120 |
| 素早 (S) | 0 | 95 |
| 性格 | わんぱく | B↑ C↓ |
この調整の意図とメリット
1. 物理耐久指数「37347」の衝撃 防御特化(性格補正あり+努力値252)にすることで、防御実数値は「211」に到達します。 これは生半可な物理攻撃では突破不可能な数値です。 例えば、タイプ不一致の「じしん」程度であれば、確3〜確4に抑え込むことができます。 物理アタッカーとの殴り合いにおいて、圧倒的な強さを発揮します。
2. 「てっぺき」+「はねやすめ」による詰ませ性能 この型は「てっぺき」を採用することで真価を発揮します。 元々高い防御をさらに2段階上昇させれば、相手の物理アタッカーは絶望します。 そこに回復技の「はねやすめ」を絡めることで、相手のPPが尽きるまで粘る、あるいは反動ダメージで自滅するのを待つといった戦法が可能になります。
3. 味方のサポートとしての役割 高い物理耐久を活かして後出しし、相手の攻撃を受け止めつつ、安全に「とんぼがえり」で味方のエースを着地させるクッション役として機能します。 また、余裕があれば「はたきおとす」で相手の持ち物を無効化するなど、盤面作りにも貢献できます。
運用方法と立ち回り
物理偏重のパーティに対して選出します。 ガブリアスやランドロスといった強力な物理アタッカーに対して後出しし、「てっぺき」を積んで起点にします。 ただし、攻撃にはほとんど振っていないため、バレットパンチの火力は期待できません。 あくまで「詰ませる」ことや「味方を活かす」ことに主眼を置いた、コントロールデッキのような運用が求められます。
メガハッサムの技構成と努力値のシナジー
努力値調整が決まったら、次は技構成です。 メガハッサムの技は、努力値配分と密接に関係しています。 ここでは、主要な技と努力値の相性について解説します。
確定技:バレットパンチ(はがね)
全ての型で採用必須のアイデンティティです。 テクニシャン補正込みで威力60相当の先制技。 A特化(実数値222)の場合、無振りカプ・テテフやミミッキュなどを確定で持っていけるかどうかのラインに関わってきます。 この技の威力を信じるならば、やはり攻撃補正(いじっぱり)は外せません。
優先技:とんぼがえり(むし)
サイクル戦の要。 HA型やHB型では、後攻とんぼがえりで味方を無傷降臨させる動きが強力です。 逆にAS型では、先制してダメージを与えつつ逃げる動きになります。 努力値のS調整次第で、この技の性質が「クッション」になるか「攻撃」になるかが変わります。
攻撃技:とびかかる(むし)
M次元ラッシュで注目されている技の一つ。 威力80で、確定で相手の攻撃を1段階下げる追加効果があります。 HA型やHB型と非常に相性が良く、相手の火力を削ぎながら殴り合うことができます。 メガハッサムの高い耐久と合わせることで、擬似的な「いかく」持ちのような運用が可能です。
攻撃技:はたきおとす(あく)
相手の持ち物を無効化する強力なサブウェポン。 ゴーストタイプやエスパータイプへの打点としても優秀です。 特に「しんかのきせき」持ちの耐久ポケモン(ポリゴン2など)を機能停止にするために重宝します。 火力よりもユーティリティを重視するHB型やHAD型におすすめです。
変化技:つるぎのまい
抜き性能を高める最強の積み技。 攻撃を2段階上昇させれば、半減相手でもバレットパンチで押し切れるようになります。 HA型やAS型での採用がメインですが、耐久振りで場持ちを良くしてから積む動きも強力です。 「つるぎのまい」を積むターンを作るためには、やはりある程度の耐久(H振り)が必要不可欠です。
変化技:はねやすめ
高速回復技。 HB型やHA型での採用率が高いです。 メガハッサムは耐性が優秀なため、一度回復してしまえば、再び受け出しが可能になります。 「いのちのたま」などの反動がないメガシンカだからこそ、回復技の価値が高まります。
パーティ編成と相性補完|メガハッサムを支える仲間たち
努力値を完璧に調整しても、単体では限界があります。 メガハッサムの弱点である「炎」をカバーし、長所を伸ばしてくれる最高のパートナーを見つけましょう。
1. 水・地面タイプのクッション(ラグラージ、トリトドンなど)
メガハッサムにとって致命的な炎技を受けられるポケモンは必須です。 特にラグラージやトリトドンは、炎技を半減以下に抑えつつ、電気技も無効化できます。 ハッサムの「とんぼがえり」からこれらのポケモンに繋ぎ、相手の炎タイプを流す動きは、古来より伝わる鉄板のコンビネーションです。
2. ドラゴンタイプ(ガブリアス、カイリューなど)
炎技を半減で受けられ、かつハッサムが苦手な炎タイプに対して強力な打点を持つドラゴンタイプも好相性です。 逆にドラゴンタイプが苦手なフェアリーや氷技は、ハッサムが受け止めることができます。 この「鋼・龍」の相性補完は非常に美しく、サイクル戦において無類の強さを発揮します。 特にM次元ラッシュで強化されたドラゴン族との組み合わせは強力です。
3. ステルスロック撒き
ハッサムの全抜き性能をサポートするために、ステルスロックは非常に有効です。 バレットパンチで「あと少し足りない」HPを、ステルスロックの定数ダメージが補ってくれます。 また、相手のサイクル交代にリスクをつけることで、ハッサムの有利対面を維持しやすくなります。
4. 雨パ(ニョロトノ、ペリッパーなど)
天候を「雨」にすることで、炎技の威力を半減させることができます。 これにより、メガハッサムの唯一の弱点が実質的になくなり、要塞化します。 さらに、雨下であれば自身が炎技を受けるリスクが減るだけでなく、味方の水技の威力も上がります。 ハッサム自身は水技の恩恵を受けませんが、防御面での恩恵は計り知れません。
対戦環境における注意点と対策
M次元ラッシュ環境において、メガハッサムを使う上で注意すべき点と、その対策を共有します。
めざめるパワー(炎)の存在
ステータス画面では見えない脅威、それが「めざめるパワー(炎)」です。 特にエスパータイプや草タイプなど、本来ハッサムが有利な相手が隠し持っているケースがあります。 HAD調整(案②)であれば耐える可能性もありますが、基本的には「持っているかもしれない」という前提で動く慎重さが求められます。 偵察役のポケモンで技構成を確認してからハッサムを展開するのが安全です。
磁力ジバコイルの罠
特性「じりょく」を持つジバコイルは、鋼タイプの交代を封じる天敵です。 キャッチされると、めざめるパワー炎や10万ボルトで処理されてしまいます。 相手のパーティにジバコイルがいる場合は、不用意にハッサムを先発させない、あるいは「とんぼがえり」を選択し続けるといったケアが必要です。 こちらも「きれいなぬけがら」を持たせるわけにはいかない(メガストーン固定)ため、プレイングでの回避が必須です。
物理受け(エアームド、テッカグヤなど)
ハッサムは物理一辺倒になりがちなため、物理受けポケモンには手も足も出ないことがあります。 特にてっぺきを積まれたり、ゴツゴツメットで削られたりすると機能停止します。 これらに対しては、無理にハッサムで突破しようとせず、特殊アタッカーの味方に任せる潔さが必要です。
まとめ
M次元ラッシュにおけるメガハッサムの努力値調整について、4つの型を中心に解説してきました。 最後に改めて要点を整理します。
- 基本はHA特化
- 迷ったらこれ。火力と耐久のバランスが最高で、最もハッサムらしさを感じられる調整。
- 環境を見るならHAD調整
- 特殊アタッカーが多い環境や、特定の役割対象を確実に倒したい場合に有効。HP175調整は美しい。
- 意表を突くAS調整
- 70族近辺の素早さ勝負を制し、上からの制圧力を高める攻撃的な調整。
- 詰ませるHB特化
- 物理環境に対する回答。鉄壁と羽休めで相手を絶望させる要塞型。
どの調整が正解ということはありません。あなたのパーティが「ハッサムに何を求めているか」によって、最適解は変わります。 エースとして全抜きさせたいのか、クッションとしてサイクルを回したいのか。 まずは「HA特化」から始めてみて、対戦を重ねる中で「ここはもう少し耐久が欲しい」「あと少し素早さがあれば」と感じた部分を調整していくのが、あなただけの最強メガハッサムを作り上げる近道です。
さあ、育成を始めましょう。 完璧に調整された赤い流星は、必ずやあなたの期待に応え、勝利をもたらしてくれるはずです。 M次元ラッシュの広大な世界で、あなたのメガハッサムが活躍することを心から願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。 また次回の攻略記事でお会いしましょう。
執筆者:桐谷シンジ ゲーム攻略ライター / 編集デスク あらゆるジャンルのゲームを骨の髄まで遊び尽くすゲーマー。 データの裏付けと、実際のプレイに基づいた「生きた攻略情報」の発信をモットーとしている。 最近はM次元ラッシュのランクマッチに潜り浸りの日々。






