編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、『ポケモンレジェンズ Z-A』の追加DLC「M次元ラッシュ」に、あの『ポケモン XY』のカロスチャンピオン「カルネ」さんが登場するのか、そして同時に発表された謎の新キャラクター「アンシャ」とどういう関係なのか、非常に気になっていると思います。
『XY』時代、カルネさんのファンだった方にとっては、まさに最大の関心事ですよね。 私もカロス地方を旅したトレーナーの一人として、あの美しいチャンピオンの再登場には大きな期待を寄せています。
今回のレビューでは、最新のトレーラーで判明した情報や、ファンの間で飛び交う様々な熱い考察を基に、カルネさん登場の可能性と、謎の少女アンシャの正体について、深く深く掘り下げていきます。
この記事を読み終える頃には、DLC「M次元ラッシュ」への期待がさらに高まり、カルネさんとアンシャに関する疑問が解決しているはずです。
- DLC「M次元ラッシュ」と新キャラ「アンシャ」の概要
- アンシャとカルネの驚くべき数の類似点
- ファンの間で囁かれるアンシャの正体(親族説・本人説)
- カルネ本人の登場可能性と「M次元」の謎
それでは解説していきます。
『ポケモンレジェンズ Z-A』追加DLC「M次元ラッシュ」とは?
まずは、現在判明しているDLCの公式情報と、その舞台背景についておさらいしておきましょう。 この前提を理解することが、カルネさん登場の可能性を探る上で重要になります。
DLC「M次元ラッシュ」の概要と配信時期
『ポケモンレジェンズ Z-A』の発売と同時に、追加ダウンロードコンテンツ(DLC)「M次元ラッシュ」の配信が決定しました。 詳細な配信時期は「発売後順次配信予定」とされており、本編リリースから少し間を置いての提供となる可能性が高いです。
現時点で判明している内容としては、新たなストーリー、新たなポケモン、そして新たなマップ(あるいは施設)が追加されるようです。 「ラッシュ」という名前から、バトルフロンティアやバトルツリーのような、連続バトルコンテンツが含まれるのではないかと予想されています。
しかし、注目すべきは「M次元」というキーワードです。 これが単なるバトル施設の名前ではなく、物語の根幹に関わる重要な設定である可能性が、トレーラーから示唆されています。
舞台は「M次元」? 謎多き世界観を考察
今回のDLCのタイトルにもなっている「M次元」。 この「M」が何を意味するのか、ファンの間では様々な憶測が飛び交っています。
- メガシンカ (Mega) の次元 『ポケモン XY』の核であり、ZAでも中心的な要素となる「メガシンカ」。 そのエネルギーが満ち溢れている特別な次元、あるいはメガシンカの起源に関わる異空間という説です。
- ミアレシティ (Miare) の次元 ZAの舞台であるミアレシティ。 そのパラレルワールド、あるいは「再開発」が異なる形で進んだIFの世界という説です。
- 多元宇宙 (Multi-verse) の次元 近年のポケモン作品(特にORASのデルタエピソードやUSUMのウルトラホール)でも示唆されてきたパラレルワールドの概念。 その「M」ではないかという考察です。
どの説を採用するにしても、この「M次元」が通常のカロス地方とは異なる、時空の歪んだ空間である可能性は非常に高いでしょう。 そして、この「異次元」という設定こそが、カルネさんとアンシャを結びつける鍵となります。
新キャラクター「アンシャ」と「フーパ」
そして、DLC「M次元ラッシュ」のトレーラーで、私たちの度肝を抜く新キャラクターが発表されました。 それが、謎の少女「アンシャ」と、伝説のポケモン「フーパ」です。
フーパが「空間を歪めるリング」を持つポケモンだったことを考えると、このフーパが「M次元」への扉を開く役割を担うことは間違いないでしょう。
そして、そのフーパの隣に立つ少女「アンシャ」。 彼女こそが、今回の考察の中心人物です。 なぜなら、彼女の姿が『ポケモン XY』のカロスチャンピオン・カルネにあまりにも似ているからです。
最重要人物「アンシャ」とカルネの共通点を徹底比較
「似ている」と言っても、単なる雰囲気ではありません。 デザインの細部に至るまで、「これは偶然では済まされない」レベルの共通点が多数指摘されています。 ここでは、ファンの間で特定されている類似点を徹底的に比較検討します。
外見的特徴の一致点(髪・目・眉毛)
まず、最も分かりやすいのが顔の造形です。
- 髪色と髪型 アンシャの髪は、カルネと同じく黒を基調としたロングヘアです。 さらに注目すべきは、前髪に入った「白いメッシュ」。 これはカルネのヘアスタイルを象徴する特徴であり、アンシャにもはっきりと受け継がれています。
また、後頭部で髪をリング状にまとめている部分(通称:ポンデリング)も、カルネの髪型と酷似しているという指摘もあり、単なるメッシュだけではないこだわりを感じさせます。
- 目の色 アンシャの瞳の色は、カルネと同じく青系(あるいは水色)です。 意志の強さを感じさせる、印象的な瞳がそっくりです。
- 眉毛の形 決定的なのが「眉毛」です。 カルネの眉毛は、他のキャラクターと比べても特徴的な、少し太めでキリッとした形をしています。 アンシャの眉毛も、幼い少女のデザインでありながら、カルネのそれを忠実に再現したかのような、太くはっきりとした形状をしています。 ファンの間では「眉毛に遺伝子を感じる」「この眉毛はカルネ一族の証」とまで言われています。
これらの特徴を並べてみると、アンシャがカルネと何らかの深い関係にあることは、もはや疑いようのない事実に思えます。
名前の由来に隠された伏線?(カーネーション)
外見だけでなく、「名前」にも強烈な繋がりが隠されている可能性が指摘されています。
まず、カルネ(Carnet)という名前の由来ですが、これは一般的に「カーネーション(Carnation)」から来ているとされています。 花言葉は「無垢で深い愛」などですが、彼女の気品や美しさにふさわしい名前です。
では、新キャラクター「アンシャ」の名前の由来は何でしょうか。 まだ公式な発表はありませんが、ファンの考察では、これもまた「カーネーション」に関連する名前ではないかと言われています。
例えば、カーネーションの品種名に「アンシャンテ(Enchanté)」といったフランス語由来のものがあります。 あるいは、情報ソースにあったように「アンセリウム」という別の花(これもまた情熱的な花言葉を持つ)から来ている可能性もありますが、文脈的にはカルネとの関連性を重視するのが自然でしょう。 「カルネ」と「アンシャ」。 音の響きは異なりますが、そのルーツが同じ「花」、特に「カーネーション」で統一されている可能性は非常に高いです。 これは、ゲームフリークがキャラクターの血縁関係や関連性を示す際によく使う手法でもあります。
衣装デザインとポージングの類似性
アンシャが身につけている衣装にも、カルネを彷彿とさせる要素が散りばめられています。
特に注目されているのが、彼女が被っている「帽子」です。 帽子の後ろ側には、まるで「羽」のような白い大きな飾りがついています。 これが、カルネがメガサーナイトと共にメガシンカする際に見せる、彼女自身の衣装(メガカルネ形態とも呼ばれる)の背中にある、翼のような装飾と酷似しているのです。
メガシンカという要素が、衣装デザインのレベルで二人を繋げているのだとすれば、これは非常に意図的なデザインと言えるでしょう。
また、トレーラーで見せたアンシャの立ち姿やポージングが、どことなくカルネの優雅な立ち振る舞いを思い出させるといった声もあります。 幼いながらも、どこか大人びた、ミステリアスな雰囲気を漂わせている点も共通しています。
手持ちポケモンはメガサーナイト?
カルネのエースポケモンであり、彼女の象徴とも言えるのが「メガサーナイト」です。 『XY』本編でも、彼女とのチャンピオン戦で切り札として登場し、多くのトレーナーを苦しめました(そして魅了しました)。
アンシャの手持ちポケモンはまだ不明ですが、これだけの共通点がある以上、彼女も「サーナイト(あるいはその進化前であるラルトス・キルリア)」を連れている可能性は極めて高いと予想されます。
ファンの間では「アンシャが使うのは色違いのメガサーナイトではないか」という期待も高まっています。 カルネのサーナイトが通常色だったのに対し、アンシャが黒いドレスをまとった色違いのサーナイトを使えば、二人の対比と関連性を示す上で、これ以上ない演出となるでしょう。 『XY』発売時に、メガサーナイトが早期購入特典として配布されたことも、今思えば何かの伏線だったのかもしれません。
アンシャの正体は? ファンの間で飛び交う有力説を深掘り
これほど多くの共通点を持つアンシャ。 彼女の正体について、ファンの間では大きく分けて3つの説が議論されています。 どれもが魅力的であり、ZAのストーリーの根幹に関わる可能性を秘めています。
考察①:カルネの「親族説」(娘・妹・祖先)
最も現実的で、多くのファンが予想しているのが「親族説」です。
- 娘説 『XY』の時点で、カルネはカロス地方を代表する大女優であり、年齢的にも円熟した大人の女性として描かれていました。 そこから数年(あるいはZAが過去の話だとしても、女優デビュー後)であれば、彼女にアンシャくらいの年齢の「娘」がいても何ら不思議ではありません。 母親であるカルネの跡を追って、トレーナーとして、あるいは女優として歩み始めた姿なのかもしれません。
- 妹説 年齢が離れた「妹」という可能性もあります。 大女優である姉の背中を見て育った妹が、ミアレシティの再開発、あるいは「M次元」の謎に関わっていく、というストーリーラインです。
- 祖先説 『レジェンズ アルセウス』で、シロナの「祖先」と思われるウォロが登場した前例があります。 これに倣い、アンシャもカルネの「祖先」ではないか、という説です。 しかし、ZAの舞台は「ミアレシティの再開発」であり、アルセウスのような遥か昔(数百年レベル)の話とは考えにくいです。 また、ファンの指摘にもあった通り、カルネ本人がまだ健在である可能性が高い時代設定で「祖先」というのは時系列的に不自然です。 したがって、祖先説の可能性は低く、もし親族であれば「娘」または「妹」が最有力でしょう。
この親族説は、物語としても非常に分かりやすく、ファンも受け入れやすい着地点と言えます。 アンシャという次世代を通して、カルネの新たな一面が描かれるのかもしれません。
考察②:カルネ「本人説」(幼少期・若返り)
次に、よりドラマチックで、『レジェンズ』シリーズらしい「本人説」です。
- 幼少期のカルネ説 「M次元」が時空の歪んだ空間、あるいは過去に干渉できる空間だとしたら。 アンシャは、何らかの理由で「M次元」に迷い込んだ、あるいはフーパによって連れてこられた「幼少期のカルネ本人」である可能性があります。
『レジェンズ アルセウス』でも、主人公や『ダイヤモンド・パール』のキャラクター「ノボリ」が時空を超えてヒスイ地方に飛ばされてきました。 ノボリが記憶を失い、風貌が変わっていた(おじさんになっていた)という前例を考えると、カルネが幼い姿で登場することも十分にあり得ます。
ちなみに、アニメ版『XY&Z』では、カルネの子供時代の写真が登場しましたが、その姿はアンシャとは異なります。 しかし、アニメとゲームはあくまで別の世界線(パラレルワールド)です。 ゲーム本編におけるカルネの幼少期が、アンシャのデザインである可能性は否定できません。
- 若返ったカルネ説 この説の根拠となるのが、『XY』で登場したフレア団のボス「フラダリ」の存在です。 フラダリは、美しい世界を維持するために、選ばれた者以外の生命を消し去ろうとしました。 その一方で、彼はカルネに対して「永遠の若さ、永遠の美しさ」を与えようと執着していました。
ゲーム内では、カルネがその誘いを拒否したことで話は終わっていますが、もし「M次元」がフラダリの思想と何らかの形で繋がっていたら? あるいは、フラダリの計画が別の形で実行され、その影響でカルネが「若返ってしまった」姿がアンシャだとしたら…? これは非常にSF的で、かつ『XY』の物語を深く掘り下げる考察と言えます。
情報ソースにあった「フラダリスってろ。(ロリコンだったのか?)」というファンの反応は、半分冗談だとしても、フラダリがカルネの「幼い姿」に美しさの理想を見ていた可能性を示唆しており、あながち的外れではないのかもしれません。 フラダリの歪んだ美意識が、アンシャという存在を生み出したのだとしたら、物語は一気に深まります。
考察③:パラレルワールドの「本人説」(別次元のカルネ)
最後は、①と②を組み合わせたような「パラレルワールドのカルネ説」です。
「M次元」が『XY』のカロス地方とは異なるパラレルワールドだとしたら、アンシャは「別次元のカルネ」である可能性があります。 例えば、「女優にならなかったカルネ」「幼い頃にM次元に迷い込んだカルネ」など、私たちが知るカルネとは異なる運命を辿った存在です。
この説の強力な後押しとなるのが、隣にいる「フーパ」の存在です。 本家「フーパ」は、そのリングで空間を繋ぎ、人やポケモン、さらには伝説のポケモンさえも別の場所や次元から呼び出す力を持っていました。 (映画『光輪の超魔神 フーパ』では、別次元から多数の伝説ポケモンが召喚されました)。
この「フーパ」が、その能力でパラレルワールドからアンシャ(=別次元のカルネ)を『ポケモンレジェンズ Z-A』の世界に連れてきた、という展開は非常に説得力があります。
DLC「M次元ラッシュ」にカルネ本人は登場するのか?
アンシャの正体がカルネと深く関わっていることはほぼ確実だとして、では私たちがよく知る「大人のカルネさん」本人はDLCに登場するのでしょうか。 これもまた、ファンにとって非常に重要なポイントです。
アンシャがカルネとは別人だった場合の登場可能性
もし、アンシャが「娘」や「妹」といった親族(別人)だった場合。 現在のカルネ本人が登場する可能性は極めて高いと言えます。
「M次元」という異常事態、あるいはミアレシティの再開発という大プロジェクトにおいて、カロス地方最強のトレーナーであり、最も有名なセレブリティであるカルネが関わらないとは考えにくいです。
アンシャ(娘/妹)を導く「母親/姉」として、あるいは「M次元」の謎を共に追うパートナーとして、成長した主人公の前に現れる展開が予想されます。 『XY』では影が薄いと言われることもあったチャンピオンですが、ZAのDLCでこそ、その真価が発揮される舞台が整ったと言えるでしょう。
フラダリとの関係性の再描写に期待
アンシャの存在が、カルネとフラダリの関係性を再定義する可能性もあります。 『XY』では、フラダリの一方的な執着のように描かれていましたが、二人の間にはもっと深い過去があったのかもしれません。
例えば、アンシャ(=幼いカルネ)が、かつてフラダリと何らかの接点を持っていたとしたら? フラダリが「永遠の美しさ」にこだわった理由が、アンシャの姿に隠されているとしたら?
『XY』で中途半端に終わったとも言えるフラダリの物語に、カルネ(とアンシャ)が関わることで、新たな解釈と決着がもたらされるかもしれません。 「永遠の若さ」というテーマは、情報ソースにもあった通り、ポケマス(ポケモンマスターズEX)などでもカルネ関連のエピソードとして触れられています。 公式がこの設定を忘れているはずがなく、ZAで回収しに来る可能性は高いです。
ミアレシティ「再開発」と女優カルネの役割
ZA本編のテーマは「ミアレシティの再開発」です。 これは都市機能の刷新だけでなく、文化的、経済的な復興も意味します。
カロス地方を代表する大女優であるカルネは、まさにその「文化」の象徴です。 再開発プロジェクトのアンバサダーとして、あるいは新たな文化施設(劇場やスタジオなど)の象徴として、本編あるいはDLCで重要な役割を担う可能性は十分に考えられます。
アンシャが「M次元」という超常的な謎の側面を担い、カルネ本人が「ミアレシティの再開発」という現実的な側面を担う。 二人が表裏一体となって、ZAの物語を深めていくのかもしれません。
XYファンへのサービスとしての登場
最後に、メタ的な視点ですが、『レジェンズ アルセウス』が『ダイヤモンド・パール』のファンを熱狂させたように、『レジェンズ Z-A』は『XY』のファンに向けて作られています。
そして、『XY』ファン(特にペルソナであるあなたのような方)が最も再登場を望むキャラクターの一人が、チャンピオン・カルネであることは間違いありません。 アンシャという「カルネそっくりな少女」を登場させた時点で、開発陣がカルネの存在を強く意識していることは明らかです。
アンシャの正体がどうであれ、カルネ本人が何らかの形で必ず登場し、『XY』では見られなかった彼女の新たな魅力を存分に見せてくれる。 そう信じて、DLCの続報を待ちたいと思います。
まとめ
今回は、『ポケモンレジェンズ Z-A』の追加DLC「M次元ラッシュ」におけるカルネさんの登場可能性と、新キャラクター・アンシャの正体について、徹底的に考察してきました。
- 新キャラクター「アンシャ」は、髪色、メッシュ、目の色、眉毛、さらには名前の由来や衣装に至るまで、カルネと偶然では説明できないほどの共通点を持っている。
- アンシャの正体は、カルネの「親族(娘・妹)」説、「本人(幼少期・若返り)」説、「パラレルワールドの本人」説などが有力。
- どの説だとしても、その背景には「M次元」という異空間、フラダリの思想(永遠の若さ)、そしてフーパの時空を超える力が関わっている可能性が高い。
- アンシャの正体に関わらず、「大人のカルネ」本人も、ミアレシティの再開発や「M次元」の謎を解くキーパーソンとして、DLCまたは本編に登場する可能性は非常に高い。
ミアレシティの再開発という壮大な物語の中で、カロス地方のチャンピオンであり大女優であるカルネが、どのような役割を果たすのか。 そして、彼女と瓜二つの少女アンシャは、私たちをどのような冒険に誘ってくれるのか。 謎は深まるばかりですが、これほどまでにファンの考察を掻き立てる仕掛けを用意してくれたことに、今はただ感謝しかありません。
公式からの続報を楽しみに待ちながら、私たちも『XY』をもう一度プレイし直して、カルネさんとの思い出を振り返っておくのも良いかもしれませんね。






